八幡浜市過疎地域自立促進計画(案)に寄せられた意見の要旨及び市の考え方について

2014年8月11日

 

 

  寄せられた意見の要旨 市の考え方



【社会的経済発展の方向性】
 概要の中に南予ライフランド構想とか新国土軸構想などの言葉があるが、今の時代に即していると言いがたいのでは。
 ご指摘のとおり、4ページ21行目以降を削除し、「本計画の推進にあたっては、八幡浜市総合計画や今後策定される愛媛県長期計画との整合性に配慮しながら、地域の自立促進に向け、市民と行政が一体となったまちづくりを進めていくものである。」を追記します。
【地域の自立促進の基本方針】
 基本方針の中で、「2 豊かさと活力ある産業のまちづくり」に重点を置いて政策を進めるべきではないかと思う。特に、地場産業の振興、企業誘致、観光ブランド作りを最優先にすべきではないかと思う。


 港を中心として商店街との回遊を図るとありますが、具体的にはどのようなものを考えているのか。大洲市のようなトローリーバスを走らせてもよいのでは。




 今は南予に観光客を呼び込むチャンスだと思う。伊方町と共同で佐田岬巡り等の日帰りツアーを官民で企画してみるのもよいのでは。



 「6 住民参画と自立のまちづくり」の中にある行政主導から分権型社会にふさわしい「自分たちのまちは自分たちでつくる」ということを推進するのであれば、補助金検討委員会の中で安易にイベント等への補助金を削減するのはいかがなものか。
 貴重なご意見ありがとうございました。事業実施に当たっては、社会的・経済的諸条件を見極めながら、積極的に推進していきたいと考えています。




 現在、八幡浜港振興ビジョンは、検討の最終段階を迎えており、商店街の回遊性についても、検討を行っている最中であります。ただ、ご提案のトローリーバスにつきましては、現状では導入は困難だと考えます。


 伊方町との共同の事業ですが、今年度より佐田岬観光推進協議会の中で、佐田岬地区エリアを対象とし、新たな観光ブランドづくりに取り組んでいますので、その中での検討材料とさせていただきます。


 補助金検討委員会については、これまで大規模な見直しを行っていなかったため、補助金の支出が固定化・慣例化し、全体の公平性が失われているなどの指摘がありました。したがって、すべての補助金を一率に削減するのではなく、外部委員の審査に基づき、必要性を十分勘案し、補助金の適否を検討するもので、場合によっては、増額を検討することもあり得ると考えています。

【くらしとまちを支える都市基盤づくり】
 情報通信基盤の整備として、現在整備中の光ファイバー網整備は、へき地まで網羅されるのか。
 各電話会社が無線のインターネットサービスを提供しており、その中継基地強化支援に施策を打つべきではないか。
 光ファイバーは八西CATVの同軸ケーブルの更改という形で構築致しておりますので、CATVのエリア(大島を除く市内全域)内であれば光ファイバーが整備されます。
 また、市では情報通信基盤の整備をCATVによることとしており、中継基地への支援は現在のところ考えておりません。

【産業の振興(農業)】
 鳥獣被害を防止する為の駆除に対する助成について、「農家自身による猟銃の保有・管理及びイノシシ駆除の奨励」を行う旨追加できないか。また、銃保有に際し設置が義務付けられている「鍵付の弾薬等保管庫」設置に対する補助などの具体的支援策を追加できないか。
 農家だけでなく各地域で有害鳥獣対策に取り組んでいただくことは非常に重要です。ご指摘のあった17ページ28行以降について、次のとおり修正します。「また、近年増加している鳥獣被害を防止するため、各地区において農家も含め狩猟免許(わな、銃器)の取得を奨励し、捕獲圧を高めるとともに、駆除に対する助成や電気柵等への助成を行い、柑橘及び農産物の被害を最小限に留める。」
【産業の振興(林業)】
 間伐材の加工品として有用な割り箸について、「大きな原木が必要ではなく、さらに、間伐材の加工先が確保されるなら、林業従事者の収入増加、また、森林の確保にもつながる」と唱える方がいますが、その説が正しいのなら、間伐材のみで作った割り箸を「森を育てる割り箸」とブランド化し、広めるべきではないか。また、ちゃんぽんと併せ市内飲食店で使用すれば、宣伝効果も高いのではないか。
 その他、間伐材からのバイオエタノールを作成する新技術開発の可能性にも目を向け、産官学の協力体制を作る必要があるのではないか。
 貴重なご意見ありがとうございます。間伐材については、利用できるものは現在も木材として、また、紙の原料や燃料として活用されています。割り箸、バイオエタノールについては今後検討をしていく必要があると思いますので、18ページ4行目「・・・効率的な施業を実施することにより森林所有者の・・・」を「効率的な施業を実施するとともに、間伐材の有効利用を図るなど、森林所有者の・・・」に修正します。



【産業の振興(商業)】
 「TEYA」なる地域通貨構想が存在していたが、いまだ有望とみなされているなら、その研究を奨励する旨を追記すべきではないか。
 地域通貨「TEYA」は、顧客流失の進む当市の商業活動に一定の効果がある取組みであると認識しており、八幡浜青年会議所が2006年に実施した流通実験の結果や他の地方の結果を検証させていただき、行政としての取組みの参考とさせていただきます。




【産業の振興(観光)】
 今後、埋立地で「どーや市場」のようなイベント実施するのなら、日帰り観光ツアーのような形にし、当市の周知を図る機会をより多くするよう、具体的記述はできないか。


計画中に「ちゃんぽんプロジェクト」の記載がある。普及のためにキャラクターの募集を実施しましたが、そのキャラクターをさらに活用するための具体策についても記述するべきではないか。地元に愛されるキャラクターにするためにも、八幡浜の名所・歴史等と関連づけた物語性をキャラクターにまとわせるのが良いと思う。そのため、新たに生まれたキャラクターを使い、八幡浜の要素を舞台に取り入れた文章・動画等作品の募集を検討してはどうか。
 基本計画という性質上、具体的な記述はしていませんが、計画を進めていく段階では、観光ツアーのような企画も検討する予定にしています。




「ちゃんぽんプロジェクト」は、八幡浜が元気になるための取組みであり、その目的に効果的な活用方法を検討しています。また、「ちゃんぽんプロジェクト」への取組み第1段階として、より市民に愛着を感じていただくための企画を予定していますので、その中で今回ご提案いただいた手法も検討していきます。



【教育の振興(学校教育)】
 モンスターペアレント等存在により、多忙と理不尽な苦情の二重苦のなかで、教員の資質・能力の向上だけでは対応できなくなっており、教育現場における負担を地域全体で分担する体制整備はできないか。
 また、外国語青年招致事業について、近距離に住む留学生の協力を願うような招致事業であれば費用もかからないが、市が大半の費用を負担するのなら、廃止も選択肢の一つである。国際化に対応するのであれば、世界の様々な習慣・考え方の違いを社会の時間等を使って授業で教えるのが先ではないか。
 子どもたちが笑顔にあふれ、自信をもって自分創りに励むなど、健やかな成長をとげてほしいと心より願っております。
 そのためにも、家庭・地域・学校が一体となって、それぞれの立場の特徴やよさを生かしながら、子どもたちを見守り育てていくことが重要であると考えております。特に、地域の皆様の熱い思いやさまざまなお力をかりながら、学校教育の推進に努めてまいりたいと考えております。現在、八幡浜市の特色としている中学校校区を一つの単位とした小・中一体となったブロック別研究推進体制もその一つです。保護者や地域の皆様が、学校に直接出向いていただき子どもたちとともに活動したり、逆に子どもたちが出向き学ばせていただいたりと、学社一体となった取組が定着しております。
 また、子どもたちをめぐるさまざまな課題に対しても、地域の皆様のご協力をいただいたり、関係機関等との連携を密にしたりしながら、取り組んでいるところです。今後も家庭、地域、学校との連携を一層密にしながら、学校教育を充実させていきたいと存じます。
 さらに、同時に、子どもを育てる両輪として、教職員の資質、能力の向上にむけた研修活動の充実も欠かせません。教えるプロとして一層磨きをかけることはどのような状況においても、必要不可欠と考えております。
 つまり、子どもたちの成長を第一義に考え、学校でできること、家庭や地域でできること、そして、家庭・地域・学校の連携で一層充実できることとの思いをこめた文章であることをご理解いただきたいと存じます。
 今後とも、子どもたちの成長のため、ご支援、ご協力のほど、お願い申し上げます。
 市では、国等が実施する「語学指導等を行う外国青年招致事業」を活用し、現在3名のALT(外国語指導助手)を招致しております。外国語をより身近なものとし、児童・生徒の語学習得意欲を増進させるとともに、授業だけのつながりではなく、昼食時、放課後、学校行事などで人としてのふれあいを深めております。また、学校だけではなく市民を対象とした英会話教室等に活用したり、地域社会の一員として様々な人との交流、地域行事への参加などを通じて、現実の異文化を提供し、市民の国際理解と国際感覚の増進に寄与しており、意義のある事業と認識しておりますのでご支援、ご協力のほど、お願い申し上げます。



【教育の振興(生涯学習)】
 地区公民館を活用した地域の学習支援だけでは、世代間を越えた仲間作りという目的には程遠い。各地区公民館は、高齢世代のみが集まる場となっていると思われるため、地域の学習活動は、放課後児童クラブに使用されている学校内、余裕教室で開催し、興味を持った子どもを招き入れる工夫を学習活動開催者の方々にしたもらうべきではないか。
 地区公民館では、地域住民の生涯学習の場として、住民のニーズにあった事業を展開し、地域内の交流をはかっています。その中には、高齢者のみの利用でなく、子どもを対象とした行事のほか、世代を超えた交流活動として、子どもから高齢者までを対象とした行事を、地域の特色を活かしながら数多く行われています。たとえば、老人と子どものつどい、3世代運動会、お茶教室、羽子板作り教室、地域ふれあい交流、しめ縄作り等多くの活動を展開しています。このよう活動を今後も継続して取り組んでまいります。
 また、ご指摘のように、学校教育や放課後児童クラブ等の諸活動の中においても世代間を越えた交流学習が図られるよう、各部局との連携を深めてまいります。
【地域文化の振興等】
 地域の歴史文化とその遺産について、住民への周知・啓発活動及び保存・活用が重要な課題となっていますが、地域の次世代を担う小中学生に対しどのように周知を図るかが示されておらず、次世代への継承を図る上で十分な対策が採られているとは思えないため、地元中学校に地域史や歴史的遺産の研究を行う部の開設を要請してはどうか。また、有形・無形の遺産を継承するためにも、校区から協力してくれる方を募り、地域文化継承を始めとする様々な活動を、先生、保護者、校区からの協力者連携の中で行い、地域文化に対する校風維持を地域全体で下支えする体制を作り、その上で、子ども達が集まる小学校を地域文化継承活動の主たる場と位置づけてはどうか。
 ご指摘のように、地域に伝わる有形・無形の貴重な歴史的・文化遺産を次世代を担う子どもたちに周知していくことは重要な課題です。そのうえで小中学校での教育活動が果たす役割は大きく、これまでも総合的な学習の時間等で、伝統芸能保存団体や町並みガイド、地元の高齢者等、地域で活動する団体や個人の協力を得て、地域を知る学習がおこなわれて来ました。川上小学校では、地域の伝統行事である「柱松神事」や「川名津神楽」学習を進め、「子ども神楽」に取り組んでいます。地域・学校・保護者が一体となった取組みにより、伝統文化の継承が図られています。このように、小学校が地域文化継承の場となるような活動を推進してまいります。



【集落の整備】
 集落支援員の役割である集落のコーディネーターとは具体的に何なのか。また、住民参画を図る上で、各集落に「地域政策研究機構」の設立を促し、何が集落の課題であるかを各集落内でまとめ、かつ集約した意見について集落内で研究を重ね、その研究結果を集落としての提案として差し出したほうが、地域からの声を市政に反映させやすいのではないか。また、それら団体の活動を通じ、児童生徒も関われることをアピールすることで、若者のまちづくり参画にもつながるのではないか。
 集落支援員は、集落への「目配り」として、集落の巡回、状況把握等を行います。さらに、集落点検を行い、集落の現状把握や、集落のあり方の話し合いの参加、地域の活性化に向けた取り組みについて、市町村と協働で行います。集落の課題を「自らの地域」の課題としてとらえられるようにすることが重要です。各集落での課題を調査研究する団体を設立を促してみてはとの提案ですが、現在、市長自らが、地域の声を反映させるため、各地区で懇談会を実施しているところであり、今年度からモデル的に実施する集落支援員の成果をみて、今後の集落対策のあり方を検討していきたいと考えています。また、児童生徒のまちづくりへの参画については、必要な場合に学校を通じアンケート調査や意見を伺う場合もあろうかと思いますが、むしろ地域活動や学校活動を通じたボランティア活動等に積極的に参加していただきたいと考えます。