一般質問 H24. 9 樋田都 議員

公開日 2014年09月03日

質 問 事 項
学校再編整備実施計画への課題について
高齢者・交通弱者への公共交通改善について

 


 

〔樋田 都君登壇〕

○樋田 都君 
 おはようございます。

 

 一般質問2日目であり、本日のトップバッターとして、爽やかな質疑応答でありたいものです。

 

 それでは、私は質問通告書に従いまして、大綱2点について、市長並びに関係理事者に質問いたします。

 

 大綱1は、学校再編整備実施計画への課題についてであります。

 

 猛暑の夏も終わりを告げるとともに、小・中学校の新学期が始まり、子供たちは秋の運動会に向け練習に励む毎日だと思われます。毎年運動会へのお誘いをいただき、子供たちの頑張る姿に出会わせていただきます。その際、学校の敷地面積と比較しての児童・生徒数の減少は一目瞭然で、運動場の広さばかりが目につくようになりました。

 

 昨年の5月、八幡浜市学校再編整備検討委員会の設置により、子供たちにとってどういう教育環境がより望ましいのかを念頭に審議を重ね、私もその一員として、八幡浜市の子供たちがひとしくよりよい条件で学び合うことのできるための環境を整えることは教育行政に課せられた責務であり、そのためには保護者、地域、学校、そして行政が一体となって話し合い、知恵を出し合うことの大切さを痛感いたしました。

 

 10回にわたる検討の結果、複式学級を有する小学校4校は平成263月末をめどとして、また過度に小規模化した中学校は前期計画期間、平成25年から29年の早期に統合を進めるようと答申案がまとまりました。

 

 この答申を受け、私の地元であり、我が子供たちも卒業生であり、さらに137年の歴史を持つ長谷小学校の統廃合をどのように進めるべきか、いや苦渋の選択と責任の重大さをどのような形に持っていけばいいものなのか、この一歩の歩みこそが一番重要なことでありました。しかし、地域の皆さんには来年2家庭の児童3名になることを深く考えていただき、また卒業生の諸先輩たちは保護者を気遣い、この日が来たのだと温かく見守ってくれています。だからこそ、来年の桜の花とともに閉校し、子供たちは千丈小学校への通学が始まるのです。

 

 お盆の814日には、公民館の役員の皆様にお世話になり、おかえり同窓会を開催していただきました。小学校の開放もお願いし、母校の前で写真撮影をしたり、懐かしい学習発表の上映で笑ったり歌ったりと楽しい一夜を過ごすことができました。

 

 これからの長谷小学校閉校準備委員会は、324日の天空の里の小学校らしい閉校の式典に向かい、難題を一つ一つ解決し、期間はありませんが、協議してまいりますので、御指導、御支援をお願いいたします。

 

 それでは、統廃合目前に対しての質問をいたします。

 

 1点目は、通学支援についてであります。

 

 720日の調印式での統合合意書の確認事項として、長谷地区に在住する児童・生徒はスクールバス通学とすると決定されていますが、安全・安心な通学方法の確保のため、交通機関、送迎内容の考えをお聞かせください。

 

 2点目は、閉校に関する八幡浜市の補助金についてであります。

 

 閉校の準備は、校長先生を初め諸先生方の力をおかりしなければ、委員だけでは雲をつかむようなものです。記念誌、記念碑、記念品、お別れ会など、資金0からの出発となります。現在閉校された磯崎地区、大島地区の資料を参考にしながら、また地元の皆さんの気持ちの協力もいただきながら検討していきますが、この2校とも補助金をいただいているようです。この補助金の内訳及び利用内容をお伺いいたします。

 

 3点目は、廃校施設の利活用についてであります。

 

 学校施設は、学校教育を行う場のみならず、スポーツや文化活動の社会教育分野としての利用や地域防災拠点などの公共的利用の役割を担っていることを踏まえて、関係の方々の参画を得てその利活用について市全体の課題として検討を進めるとお聞きいたしました。

 

 このたび平成213月に閉校されました大島小・中学校の施設を利活用した磯根資源研究施設が、アワビ、ナマコなどの養殖を行う大島産業振興センターに生まれ変わります。私も大変興味がありましたので、産業建設委員会として視察及び大島の皆さんの声と新しい事業への挑戦を肌で感じたいと出向かせていただき、学習いたしました。このとき強く感じたのは、この廃校の利活用に熱い思いを届けた水産港湾課長の力であり、物づくりは人づくりであろうと今後の取り組みに期待いたします。

 

 このように、今後再編整備実施計画が計画どおり進めば、平成2741日には小学校4校、中学校2校の敷地や建物が閑散とし、居住面積の少ないこの八幡浜市に広い土地が生まれます。統廃合とともに地域の活性化にどう結びつけていけるのか、地域の皆さんに投げかけのできる利活用の提案やアイデアをそれぞれの部署からいただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

 

 また、大島に建設されている近代的な屋外プールですが、閉鎖のまま寂しくたたずんでいます。都会から帰省する子供たちは、プールと言えば大洲の運動公園へ出向いています。大島との交流人口の増加を目的に建設されました大島待合所も供用開始となりましたので、船に乗り、海遊びができ、プールもある、これを真夏の観光へとつないでほしいと思いますが、いかがでしょうか。

 

 大綱2は、高齢者、交通弱者への公共交通改善についてであります。

 

 平成229月議会の一般質問にて、地域における高齢者福祉サービスについてと質問させていただき、我が地元のおとめタクシーに対し、高齢者、交通弱者の移動手段を確保する一つの方法として注視している、また平成206月からNPO法人にこにこ日土による過疎地有償運送事業に対し、全国的にも先例的な事例であり、市民との協働が図れ、地域の活性化や自立効果が期待できるモデル的な事業であると答えていただき、また本市における公共交通体系の総合的な研究を行う中で調査検討していきたいと考えているとも言われました。

 

 それでは、公共交通確保維持改善に係る基礎調査について質問いたします。

 

 今年度の当初予算に、この調査委託料として500万円の事業費が新規計上されました。現在の高齢者外出支援事業の取り組みは、市内に住所を有する75歳以上の高齢者で65歳以上の者のみで構成している世帯ほかの条件を満たす者に、1人に対し13,200円の助成があり、1550円のチケットが福祉タクシー券として渡されます。高齢者の社会参加の促進や在宅福祉の増進を目的に行っている事業であり、今年度の予算額は1,386万円を利用助成金として計上されています。

 

 八幡浜市の総人口の3分の165歳以上の高齢者であり、そのうちの2分の1強が75歳以上の後期高齢者であります。今後増加していく高齢者や交通弱者に対し、平等であり、多くの要望を踏まえて前向きに動き出したのではと期待いたしますが、どのような調査結果なのか、進捗状況をお伺いいたします。

 

 以上で私の質問とさせていただきます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 樋田議員の御質問にお答えする前に、現在取り組んでおります八幡浜市学校再編整備計画におきまして、来年
41日から長谷小学校の千丈小学校への統合につきまして、樋田議員を初め長谷地区の保護者並びに地域の皆様方の英断に対して、この場をおかりいたしまして改めて感謝を申し上げます。

 

 それでは、議員御質問の大綱1、学校再編整備計画への課題についての(3)廃校施設の利活用についてお答えをいたします。

 

 議員の御指摘どおり学校は地域と深いかかわりがあり、地域社会における学校を中心とした人と人とのつながりは、長い歳月にわたり、そこに暮らす人々のさまざまな地域行事等を通じての交流の積み重ねの上に醸成されてきたものでございます。このようなことから、学校の跡地や施設については、第一義的には地域住民が集い、世代間の交流をする場所としての活用など地域の活性化、発展のため、該当する地域関係者等で協議しながら要望をまとめていただく必要があると考えております。

 

 最近では全国各地で同様の問題があり、それぞれの地域でその特色を生かした廃校の施設利用が行われているといったことが最近のニュースでも取り上げられておるところであります。

 

 長谷小学校につきましては、松村正恒氏の建築に係る数少ない現存の建築物であることから、できるだけ原形を残した形で保存利用すべきではないかと考えているところであります。

 

 その他の質問に対しては、担当の課長から答弁をさせます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  学校教育課長。

○学校教育課長(若宮髙治君) 
 樋田議員御質問の大綱
11点目、長谷地区の児童・生徒に対する交通機関、送迎内容の考えについてお答えいたします。

 

 学校統合により通学距離が長くなることになり通学安全上の不安も増すことから、通学バス等の支援を行う必要があります。市教委では、路線バスが運行している地域については既存路線の維持存続を図るため、できる限りこれを利用するものとし、路線バスが運行していない地域にはスクールバス等を運行し、安全な通学対策を講じることを基本的な考え方としております。

 

 長谷地区では、来年小学生3人と中学生5人がそれぞれ千丈小学校と松柏中学校へ通学することになります。長谷地区の急峻な地形や通学距離が約6キロの道のりとなることから、児童・生徒の安全を確保するため、今回の統合に合わせてスクールタクシーで送迎することで合意いたしております。現在運行ルートや便数、送迎時間等を保護者や学校関係者の皆さんと協議しておりますが、子供たちの安全を最優先に考えて進めていきたいと思っております。

 

 具体的には、登校時には小・中学生8人をジャンボタクシー1台で、古谷を起点として長谷小学校を経由し、松柏中学校、千丈小学校のそれぞれ安全が確保できる場所で降車するルートといたします。また、下校時は小学校の終了時間が高学年と低学年では大きく差があることから、2便運行することとし、中学生は部活動対応の適切な時間に1便運行することといたしております。

 

 次に、2点目の長谷小学校の閉校に対する補助金についてお答えいたします。

 

 八幡浜市では、学校の閉校に伴い、学校の閉校式典にかかる経費及び備品等の移送経費を負担するとともに、閉校記念を目的に地域の団体が実施する事業に対し、予算の範囲内で補助金を交付しております。

 

 具体的には、閉校記念誌の作成及び記念碑の建立にかかる経費の2分の1を補助しております。これは、市町合併後に閉校した磯崎小学校及び大島小・中学校に適用された基準でございます。今回の長谷小学校の閉校においても、地元に閉校記念実行委員会が設置され協議が行われておりますので、申請をいただければ同様に対処すべきと考えております。

 

 次に、4点目の旧大島中学校のプールの利活用についてお答えいたします。

 

 旧大島中学校の水泳プールにつきましては、平成9年度に建設され、平成213月末の廃校とともに使用を中止しております。廃校後も大島地区との協議の中で学校施設の公共的活用を主に検討してきましたが、大島は市内から海上12キロ離れた離島であり、過疎化、高齢化が著しく進み選択肢が非常に限られている中で、現在のところ、有効な用途を見出すことができていない状況でございます。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  政策推進課長。

○政策推進課長(大本孝志君) 
 大綱
2の高齢者、交通弱者への公共交通改善についてお答えをいたします。

 

 本格的な少子・高齢社会の到来など社会構造が大きく変化する中、高齢者を初めとする交通弱者の日常生活を支える公共交通の確保は多くの自治体が抱える共通課題であります。このため、本年度本市においても県の新ふるさとづくり総合支援事業を活用して、八幡浜市地域公共交通体系構築事業に取り組んでいるところです。

 

 手始めとして、まずはバス路線がないなど公共交通不便地域に居住する市民について、日常の外出や移動に関する実態、公共交通へのニーズなどについてアンケートにより状況を把握することとしております。これらのアンケート等の調査の後、モデル地域を抽出し、当該地域の市民とヒアリング、意見交換を実施する予定です。運行地域等については、地域住民の皆様の運営参画意識などを見きわめながら検討を行い、本年度中には路線、運賃、運行形態等について具体的な協議の場となる地域公共交通会議を開催したいと考えております。

 

 なお、アンケート調査票は先日対象地域の全世帯主様宛に送付させていただきました。対象世帯の皆様には、お手数ですが御協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。

 

 以上でございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  樋田 都君。

○樋田 都君 
 ただいまは明快な答弁をいただきまして、ありがとうございます。

 

 それでは、再質問させていただきます。

 

 今回の統廃合の質問は地元のことで大変恐縮しておりましたが、今後進んでいくであろうほかの小・中学校の皆さんの前例になると思い、あえて質問させていただきました。

 

 思い出深き学びやの閉校は、地域の皆さん、卒業生の皆さん、そして保護者、子供たちにとって大変つらく、寂しい選択でありました。しかし、長谷地区のまとまりのある地域性と情の深さに助けられ、そして前向きに今後のことを考えておられる賢さに押し上げていただきまして調印となったことだと思います。

 

 ここで、御尽力をいただきました教育長、そして課長、ありがとうございました。今後ともお世話になりますが、よろしくお願いいたします。この気持ちに報いるためには、まずは保護者と子供たちの不安を取り除くための手段への支援を徹底するため、転入する日までしっかりと寄り添っていただき、また教員配置上の配慮など万全な努力を要望したいと思いますが、いかがでしょうか。

 

 次に、長谷小学校の跡地の利活用ですが、人の動きがなくなりますと、老朽化している校舎は空気の流れがとまり、なお一層老朽していき、運動場や花壇などは今の姿を失い、閑散としていくことに大変心痛いものがあります。

 

 ただいま市長の御答弁でお聞きいたしましたように、長谷小学校をどうするべきかということに対して地元も考えておりましたが、きょうの御答弁の中で保存すると、大切な松村先生の設計であるので保存するということを聞かせていただきましたので、この保存するということを前提として今後この地域で考えていかなければならないことだと思います。今までは、この学校を維持管理するためには莫大な資金がかかってくるだろうと、自分たちに任されたらこれをどうするべきだろうかと、閉校の準備委員会のときにはこういう言葉も出ておりました。これは、お聞かせいただきましたので、残すということを市が提案していただきましたので、今後私たちは跡地の利用検討委員会ということで委員会を結成しなければいけないのではないかなと今思わせていただきました。

 

 とにかく地元の者とともに、やはり行政とそして一体になる中で、この跡地利用の形はできていこうと思いますが、私はここで今回も思ったんですけれども、市の職員の皆様が、どういうことを地域の皆さんが言っているのか声の集約をしていただいて、そしてそれに対しての行政への考えやアイデアをいただけたら、地域の皆さんはより一層この閉校に対して前向きになるのではないかと考えています。だから、それぞれのこれから統廃合していこうとする、この再編計画をしていこうというその地域の皆さんには担当のそれぞれの人材が必要なのではないかなと思いますので、この点お伺いいたします。

 

 そして、ただいま課長に伝えていただきました大島の屋外プールの件です。確かに平成9年でこのプールは建設されたとお聞きいたしましたが、これはまさにもったいない事実です。この件は島民の皆様にも投げかけていくことでしょうから、アワビ、ナマコなどの成長と養殖の成功とともにしっかりと島民の皆様にもこの大島のその屋外プールをどう利用するのか、こういう話をかけていただきたい。そしてまた、今回大島の小・中学校と長谷小学校は閉校姉妹校になりますので、こういうところから私も大島に行かせていただきまして、どうやって海が山が活用できて発展するのかというところに持っていきたいと思いますので、これを課題として、水産港湾課長もアワビ、ナマコの成長とともにこのことも島民の皆さんにお伝えいただきたい。それがともに発展する利活用の一つではないかと私は思います。

 

 また、今回この大島へ行かせていただく際、大島の待合所の件なんですけれども、供用開始ができ、そしてテープカットになりました。今回大島小・中学校の記念碑の写真を写させていただくために出向かせていただきましたら、何と駐車場がありません。大島待合所としての駐車場が3台ぐらいあるのかな。それで、それを私は場外に置かなければならんかったんですけれども、たしか来年、4月にオープンする交流拠点施設のところには大きな駐車場が確保できると思いますが、来年までのこの期間、どこへ車を置いていいのかというような指図、広さのスペースの持ち方、そういうのも考えていただきたいと思います。簡単にあの面積のところへ車を置くと駐車違反になるのかなと思ってみたりしてますので、これは必ずテープを張るなり、今まだ使っていない場所はその場所として車の置けるような体制づくりをしていただくと、このたび25日に行かせていただきますが、大島へ、そのときの車はどうやって置くべきなのかなとふと思いながらこの質問をさせていただきました。ぜひ駐車場の確保を考えていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

 最後に、統廃合についての最後の質問でございます。

 

 現在、小学校1,725名、中学校983名であり、減少の一途をたどる将来を考えるとき、ただいま55歳である私であれば、次5年後60歳、10年後65歳とこの10年間は刻んでまいります。この10年間に子供たちは確かに減少してくると思います。

 

 それで、ここで、きのうから質問攻めにあってますが、教育委員長に御質問いたします。

 

 私たちが同じ65歳、この10年後にこの八幡浜市で小学校、中学校はどんな姿で残っているんでしょうか。これから私たちの歩まなければならない、今現実よりも5年後、10年後がこの八幡浜市に小学校が何校で、中学校が何校で、そういうもののやはりビジョンを聞きたいと思いますが、それを教育委員長、きょうは2日目ですので、よろしくお願いいたします。また、それと同じ質問も市長にお伺いいたします。じゃあ、手を挙げる順番でよろしくお願いいたします。10年後のビジョン、よろしくお願いいたします。

 

 それでは、大綱2、高齢者、交通弱者への公共交通改善についてであります。

 

 これは大変私にとっても取り組まなければならない中山間地帯の住居を持っている私にもわかり合うことでありますし、市街地の皆様にもこれからはあると思います。きょうこの質問の中で御答弁をいただきまして、アンケートをとっておる、アンケート数日でしたかね、各地区に回られたのは。それで、このアンケートも、私思うんですけれども、とかく高齢者はふたをあけて読んで丸を書く、これはなかなか嫌な一番手作業やないかなと思います。今後は、しっかりとやはりモデル地区だけにとどまらず、このアンケートをもとにして地域に出向いていただいて、どこにどれだけの方が高齢者でおられて、どういう方が交通弱者なのかというようなことも一番大事なことではないかと思います。

 

 ここに参会している皆さんも一年一年立ちどまることなく年を重ねていき、いつの日か老いる、この言葉は容赦なくやってきます。しかし、元気でいつまでも我が家で、我が地元で生き切る、この希望を持っているに違いありません。私たちの行く道のためにも、政策、福祉、防災に対しての高齢者問題や多くの課題に対して、縦割りの部署から一つの大きなプロジェクトとして取り組むときが来たのだと私は思うのですが、いかがでしょうか。

 

 以上で再質問を終わります。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 樋田議員から再質問としてすばらしい御提案をいただいたのではないかと思っております。

 

 先ほども申しましたが、廃校の利活用、最近NHKで四国の廃校の利活用というのを特集でやっておりましたが、それを見ておりましたら、やはり地域の方々のアイデア、それを生かした活用が一番いいのかなと思っております。それで、先ほどからも言われておりますが、地域の皆様方の知恵、そして長年の生活環境、風土、そういったものの中からアイデアをいただいて、それをまとめる。そのまとめていくのが大切だと思いますので、市のほうで1つ窓口を今後つくって、それに対応していきたいと思っております。

 

 先ほど議員がおっしゃいました長谷小学校、山の学校でございます。また、大島小・中学校は海の学校でありまして、それぞれの立場から地域、山の学校、海の学校の地域の情報をこれからもどんどん発信していけるような、そういった状況をつくっていけたらなと思っております。

 

 最後に、10年後のビジョンでありますが、10年後、今平成24年でありますが、平成34年までは小学校、中学校の児童数、生徒数もしっかりと出ております。その状況を見たときにまず考えるのは、中学校のあり方を私は思っております。そのときに約800人の生徒がおります。それで、旧保内町、旧八幡浜市を見比べたときに、保内中学と青石中学を一緒にし、あと旧の八幡浜市の中学校を全部一緒にしたところで、お互いの人数が大体同数というような現状であります。それを考えたときには、やはり今の生徒の活動内容、学習内容、クラブ活動の内容からして、大体八幡浜市に2つか3つ、それぐらいの中学校でいいのではないか、というよりもそれぐらいの中学校の規模にしなければ中学校の生徒の活動が思う存分できないのではないかというような考えをしております。

 

 それとともに、小学校につきましては、今提案されておりますが、1学年最低20名、そして6学年で120名ぐらいの児童が必要だろう。なるべく小学校は地域に根差した、やっぱり地域の人たちに育ててもらうところも多いと思いますので、できる限りは地域に残していきたいなというふうな気持ちでおります。よろしいでしょうかね。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 今樋田議員の再質問のうちの最後の質問、高齢者社会に対して総合的にどうするんか、なかんずく交通弱者対策ということで。特に交通弱者の対策につきましては、八幡浜市は非常におくれているという状況があります。例えば西予市、大洲市、伊方町、全て何らかの形で公共が対応している状況があると思います。やっとスタートしたところですので、議員言われたように単にアンケートを回収するだけではなしに、地域に出向いて、実際に直面している方のお話を聞くというのは非常にいいことであると思いますので、その辺を踏まえながら作業をしていきたいと。できれば余り経済的に負担にならない、なおかつ地域の人にとって使いやすい、よその市町村の例も踏まえながら、いろいろ一番いいやり方。もちろん樋田議員がやっておられるおとめタクシー、それからにこにこ日土もありますけど、そのことも踏まえながら、一番いいアイデアをやっていきたいと思っております。これは着実に進めていきたいと思っています。

 

 それから、高齢者全体の対策ですけども、ただ結局個々のこういう対策の積み重ねが最終的に高齢化社会対策になっていくのかということで、まずはいろいろな具体的な問題、それにここに着実に対応していきたいというふうに思っています。大きなビジョンが必要であれば、またそれについては作成を検討したいと思っています。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  教育長。

○教育長(増池武雄君) 
 樋田議員さん初め長谷地区の皆様方には大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

 まず1点、長谷の子供たちが来春、48日の始業式、入学式になるまでの間に長谷小学校と千丈小学校、できるだけ交流を深めまして、そのときにスムーズに入れますように今計画をして実施しております。ですから、長谷小学校の子供たちが気持ちよく入れるようになると思っております。

 

 それから、教職員の人事配置につきましては、人事でございますので確約はできませんけれども、長谷の児童が快適に生活ができますように、スムーズに千丈小学校と交わりますように、教職員の配置につきましても教育委員会としてできますことはやっていきたいと思っておりますので、御理解いただいたらと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  教育委員長。

○教育委員会委員長(藤原大志君) 
 昨日来で心臓ばくばくしていることをお許しいただきたいと思います。

 

 樋田議員さんから小・中学校の10年後のビジョンというふうなことでございます。私も樋田議員さんと同級生で同じ年代ですので、思いは一緒でございます。

 

 具体的には、再編計画案、今度お示しします冊子にも10年以内にもいろんな小学校の統廃合の検討というふうなことが書いてあるかと思うんですが、それよりも、私自身は喜須来小学校で人数がふえておるというふうな事例もございますし、何かしら市のいろんな人口をふやすような努力といいますか、そういうふうなこともあって変わってきてほしいなという願いもございます。具体的に言いますと、市長さんも申されましたとおり学校の数は減っていくのかなと思いますけど、我がふるさと八幡浜というふうなよさを残す意味でもなるたけ人を減らさないような努力ができないかなというふうな思いでございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君) 
 再質問の大島のまずプールについてお答えいたします。

 

 特に今どういうことに活用ということは持ってございませんけれども、今月の末に大島の市政懇談会、最後がございます。そういうところにもお話をさせていただきたいと思いますし、さらに今回大島水産研究センターができるということで今まで以上に島へ出向くことが多くなろうと思います。そして、大学の先生等も行かれると思いますので、そういうとこで島民の方々とお話しする機会をたくさん持って、どういうふうな利活用がいいのかというお話をさせていただきたいというふうに思います。

 

 もう一つ、待合所の駐車場の件でございますけれども、現在の新しくできました待合所の駐車場につきましては、船を運航している会社のほうに貸し付けておりますので、一般の方の駐車はできない状況でございます。先日、その貸しているということがわからない状況でしたので、その会社名をその駐車場に書き込むなりなんなりして、一般の方にわかるようにしなさいというふうな指示をしたところでございます。

 

 それと、交流拠点スペース、これから工事が始まってまいります。どーや市場の分とかいろいろ工事が始まりますので、今のスペースの中におけるスペースは、ちょっと工事中ですのでないのかなというふうに思います。当面の間は立体駐車場または新川駐車場あるいは民間の有料駐車場もありますので、そういうところの御活用をお願いしたいと思います。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  樋田 都君。

○樋田 都君 
 どうも適切な御答弁ありがとうございました。

 

 この統廃合は本当にこれからやっていく中で大変なものがあろうと思いますが、やはりしっかりと行政と地域の皆さんが一体となることが一番だと思います。何回も何回も足を運んでいただいて、心の扉を開いて、そしてまた次はどうあるべきかということを提案していただきながらいくべきであろうと思います。そしてまた、跡地の利用も、その閉校に向かっての準備委員会とともに両輪のごとく動いていかなければならないと思います。閉校が終わった後にはその統廃合の跡地、小学校、中学校の跡地を住民たちや子供たちが見たときにどんなに、閑散としたものを見たときに思うことでしょうと私は思うんです。だからこそ、必ずこの統廃合とともに、やはり跡地の利用計画は両輪のごとくやっていただくことと、いかに担当の皆さんが出向いていただき、足を運んでいただき、能力と、そして触れ合っていただくことだと思いますので、それをつけ加えて、要望といたしまして終わります。

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住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
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