一般質問 H23. 9 樋田都 議員

公開日 2014年09月03日

質 問 事 項
八幡浜港振興ビジョンについて
保育所のあり方について

 


 

〔樋田 都君登壇〕

○樋田 都君 
 皆さん、おはようございます。

 

 一般質問初日のトップバッターといたしまして、これより質問させていただきます。

 

 私は、一般質問通告に従いまして、大綱2点について、市長並びに関係理事者に質問いたします。市長並びに関係理事者の誠意のある答弁をお願いいたします。

 

 大綱1は、八幡浜港振興ビジョンについてであります。

 

 平成14年に八幡浜港振興ビジョンが作成され、総工費131億円に対し議会の場で多くの議論が交わされました。その内容は、国や県の許可や補助金の見直し、市の財政状況と民間出資金、そして最も大切な水産業界の活性化にどのように結びつくかなどでありました。私も日本一清潔な魚市場計画についてと質問させていただき、10年後の完成に対し次代を担う後継者のためにも責任を持って取り組まなければならない重要課題ではないか、まずは漁業関係者との懇談会を数多く持ち、両者の納得いく魚市場であり、消費者が望む安心・安全で衛生的な商品の提供のできる施設の充実であり、今こそ求められているのは生き残りのための水産加工ではないかと、今後の取り組みを聞かせていただきました。

 

 また、平成158月には、振興ビジョンの港湾部分のハード面の整備と並行して、国土交通省が特に力を入れている港まちづくりにおけるソフト事業の受け皿的市民団体として、住民参加の八幡浜港みなとまちづくり協議会が設立されました。その一員として私もワーキンググループメンバーとともに各種アンケート調査、イベントなどを実施し、また各種の社会実験や月1回、第3日曜日に海鮮朝市を開催し、活動による成果を取りまとめ市長に提言を行うなど、振興ビジョン整備実行委員会の答申内容にも数多く提言させていただきました。市民が主人公のまちづくりを合い言葉にソフト事業に取り組んだ活動により、港湾交流施設用地約21,000平方メートルの埋め立てが国庫補助金事業で順調に実施できたとお聞きしたとき、安堵感と強いきずなの連帯感をいただきました。

 

 これまでの活動に誇りと自信も持ち、現在も熱意を持ってみなとまちづくりに取り組む仲間の深い思いと振興ビジョン推進のために多大な貢献をいただいたためにも、そして市民の理解を求めるためにも、この8年間の進捗状況を明快に知らせる必要があると思い、質問させていただきます。

 

 まず1点目は、事業費と補助金についてであります。

 

 当初は131億円とも言われていましたが、現時点で幾ら拠出しているのか。そして、事業実施段階で当初から変更されたところがあれば、お聞かせください。

 

 また、財政状況により随時変化している起債の取り扱いについて、種類、内容を具体的にお伺いいたします。

 

 また、6月議会に予算計上されました種子島周辺漁業対策費補助金と農山漁村活性化プロジェクト支援補助金の内容説明もお願いいたします。

 

 2点目は、魚市場関連施設についてであります。この施設には、高度衛生型荷さばき所施設、荷さばき所資材施設、製氷貯氷・冷凍冷蔵施設、加工場、排水処理施設、駐車場に分類されています。衛生管理型魚市場として全国に先駆けて整備し、他産地との差別化で全国の消費者に八幡浜ブランドを食べていただき、水産業界の発展につながることを心から望むものであります。

 

 また、より一層付加価値をつけるため、とれたての新鮮な魚介類の細胞を壊さないまま冷凍保存する新技術、CASの導入を検討されてはいかがでしょうか。

 

 次に、加工場施設を設けられておられますが、どのような内容の施設でしょうか。

 

 新給食センターが新学期とともに作動開始されました。子供たちの食育のためにも地産地消の地元の新鮮な魚を加工することにより、大いにメニューに提供できるはずです。子供たちがにっこりおいしいふるさと給食を食べている姿に会えますよう期待するところであります。お考えをお聞かせください。

 

 3点目は、フェリーターミナル関連施設についてであります。

 

 この施設は、八幡浜、にぎわい、活力の倍増を整備の目標として事業化に向けての施設であります。交流拠点施設整備事業には、観光漁業市場としての海産物直売施設、飲食施設、産直施設、物産販売施設、観光案内、情報発信施設、まちづくり活動拠点施設、多目的トイレ、緑地公園と分類され、公営施設と民営施設に2分され、民間事業主体での整備運営される事業認定者となられたステップコミュニケーションのアゴラが始動されたのこと、大変興味深く、集客戦略に対して大変期待しております。

 

 それでは、公営施設についてでありますが、総額57,000万円、市負担12,000万円の見込みで実施されておられます。イベント交流広場としての緑地公園は、芝生も青々と市民への開放を待っているかのようです。管理監督の徹底をお願いいたします。

 

 それでは、お伺いいたします。

 

 観光案内、情報発信施設、まちづくり活動拠点施設、多目的スペース、多目的トイレは、民設民営のアゴラとの集客動線やコラボでつなぐ施設ではないかと思われます。全体として調和ある景観の実現のために統一的な意匠やデザインに対しての協議と連携をお願いするとともに、現状についてお伺いいたします。

 

 4点目は、大島離島航路への集客についてであります。

 

 現在港湾埋立地には大島と八幡浜を結ぶ新しい桟橋が完成し、待合所の新築も予定されています。また、自社努力により2便から3便へ増便されておられます。私が農協に奉職中、生活指導員として大島へ12日で島民の皆さんと触れ合い、シイタケ栽培やミカンの瓶詰など、和気あいあいと私を受け入れていただいた方々も、確かに年を重ねられ、少子・高齢化が進み、そのため小・中学校の廃止となり、やむを得ない寂しい現実となっております。新鮮な魚介類に恵まれ、人情深い心を持つ島民を思うとき、小・中学校の跡地の再整備、再利用を考えるべきではないでしょうか。私は、宿泊施設によみがえらせて、合宿場として大学生の来島に夢をはせているのですが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

 

 大綱2、保育所のあり方についてであります。

 

 311日の東日本大震災から5日目、我が家にも思いもよらない要請が自衛官夫婦である我が息子から入りました。毎日メディアから流れる情報はすさまじい状況と、自衛官5万人、いや10万人の出動とのこと、苦渋の選択の上の決心は娘を八幡浜で育ててほしいとの要請であったのです。私も今できることと腹を決め、いざ東京へ。泣き続ける八幡浜避難民第1号の孫を迎えました。

 

 30年ぶりの子育ての再開に戸惑い、まずは福祉事務所へ相談させていただき、未満児でしたが、3月末までは愛宕保育所の一時保育へ、そして4月からは松蔭保育所へと入所の許可をいただきましたこと、大変感謝いたしました。我が子が保育所に通うことは当たり前のことのように思っていましたが、このときぐらいありがたいと思ったことはありません。この経験を踏まえ、子供、保育所、母親とのかかわりから得た質問をさせていただきます。

 

 まず1点目は、送迎と駐車場問題についてであります。

 

 私の場合、遠距離での送迎ですので、駐車場をお借りして車から自転車に乗りかえ送迎いたしましたが、雨の日はとても大変でした。この問題は、園児の減少にかかわらず、保育所の位置、道幅、交通量、そして送迎の距離によって異なりますが、住民に迷惑をかけることのない駐車場の確保か時間制の通行どめはできないものでしょうか、お伺いいたします。

 

 2点目は、入所式のあり方についてであります。

 

 30年ぶりの入所式に参列させていただきました。大勢の若いお母さんたちと会えることを楽しみにしていましたが、新入児の数名のみの保護者との出会いとなりました。我が子の子育て中を昔と言うならば、昔は保育所全体の行事として毎年子供とともに参列し、お世話になる先生方と全員でにぎやかに迎えた記憶が残っております。

 

 これは提案ですが、働くお母さんたちにかわって保育をしていただくのですから、感謝の意を込めて、この日ぐらいは一堂に参会し、意義のある式典であり、1年のスタートとしていただきたいと願っておりますが、いかがでしょうか。

 

 3点目は、避難場所と避難訓練についてであります。

 

 東日本大震災から得た教訓は、まず逃げるの一言に尽きると思います。保育所に通ってくる園児たちは、歩行に乏しい未満児から体力に限界のあるまだまだ手のかかる年代ばかりの集団であります。311日の避難命令で園児たちを避難させた先生の体験談には悲痛な思いと不安を隠し切れない様子が読み取られました。保育所を取り巻く環境は立地条件によって大いに違ってまいりますが、命を守る責任と安心をゆだねられる保育のためにも、避難場所の徹底と定期的に行う避難訓練を実施すべきであると思いますが、その対応についてお伺いいたします。

 

 4点目は、統廃合についてであります。

 

 現在、保育所数14、児童数636名、職員数、パートも含め150名であります。平成18年の児童数は754名であり、減少には歯どめがきかない状態となっております。また、入所率が50%を切っている保育所は、松蔭、愛宕、双岩、穴井、日土東の5カ所であり、児童1人当たりにかかる年間平均経費は約118万円であり、職員数4名、平均児童数6名の保育所経費は375万円と大きな格差が生まれております。このように、歳出から見る数字上での経費を比較すれば、見直しを考えねばならないときを迎えているのではないかと思われます。

 

 また、老朽化が進み、保育所の必須条件である明るさ、衛生面、そして安全性が損なわれている保育所も見受けられます。今年度より八幡浜市立保育所あり方検討会の設置により、適正保育所数、配置方針を踏まえての統廃合、新築を踏まえた建物の見直し、民間活力の導入など検討されておられますが、どのような協議内容かお伺いいたします。

 

 また、統廃合の実施が進めば、跡地の再利用が課題となりますが、そのお考えをお聞かせください。

 

 以上、大綱2、そして質問8点について質問させていただきました。以上で終わります。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 樋田議員御質問の八幡浜港振興ビジョンについての
(2)魚市場関連施設についてお答えをいたします。

 

 八幡浜水産物の付加価値向上のため、新たな冷凍技術施設の導入と加工施設についての考えについてお答えをさせていただきます。

 

 マスコミ等で話題になっておりますCASは、電子レンジの仕組みを応用し、氷の結晶を微細化することによって、解凍時でも品質が低下しない冷凍機器でありますが、極めて高額なため、当市で課題となっている低価格の魚の貯蔵用には不向きと考えております。が、価格が安く、CASと同様な機能のある急速液体凍結機などの新たな冷凍機の活用を今後検討してまいります。

 

 水産加工施設につきましては、農山漁村活性化プロジェクト交付金を活用して、24年から25年の2カ年で高度衛生管理型荷さばき所の隣接地に施設整備する計画としておりますが、どのような加工品開発に取り組むかにつきましては、今後関係者間で協議を行い、低価格な地魚の付加価値向上につながる加工産業の育成と雇用拡大につなげていきたいと考えております。

 

 また、地産地消と食育の推進のため、地魚を利用した学校給食用の総菜の開発とその普及定着について取り組んでまいりたいと思っております。

 

 続きまして、3点目の全体として調和ある景観の実現に向けてについてお答えをいたします。

 

 地域交流拠点施設エリアにおいて調和のある景観を実現することは、議員御指摘のとおりとても大事なことだと考えており、現在も民営施設の運営予定者と密に協議を重ねているところであります。今後は、より詳細かつ専門的な検討が必要になってきますので、今回エリア全体に係るデザイン監修関連の予算を上程させていただいており、必要に応じ、これを有効に活用しながら、引き続き民営施設の運営予定者と連携のもと、調和ある景観を実現していきたいと考えております。

 

 なお、トイレ棟につきましては、かかる経費を有効活用しまして設計競技を実施したいと考えております。清潔な中にも何らかの洗練あるいは親和性といったものが示せるものにし、さらに調和ある景観にも十分配慮して作品の選定作業、事業実施を行いたいと思っております。

 

 続きまして、大綱14点目、大島航路への集客についてお答えをいたします。

 

 本年5月の増便により大島での滞在時間が飛躍的に延長されたことは、利用客の利便性が大きく向上し、海水浴客も、少しであるが、戻ってきたとの声も聞くなど、観光面でも大いに期待できるところであると思います。

 

 しかし、小・中学校の再利用による宿泊施設の整備活用につきましては、採算性や費用対効果の面から、現状では行政が実施することは難しい、まずは地元において採算を考えない形でやってみたい意向があるかどうか、検討してみたいと思っております。

 

 大島は豊富な水産資源に恵まれており、現在離島漁業再生支援交付金を活用してアワビ等の養殖やヒジキ等の新たな養殖業に取り組んでおります。現時点では採算が合う段階ではないものの、全国の離島では漁業経営に成功している事例も多いことから、遊休化した施設等も活用した新たなビジネスモデルの構築の検討について島民の皆さんと一緒に考えてまいりたいと思っております。

 

 その他の質問につきましては、各担当の部課長から答弁をさせます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  水産港湾課長。

○水産港湾課長(滝本真一君) 
 大綱
1、八幡浜港振興ビジョンのうち、事業費と補助金について御説明いたします。

 

 平成14年度に策定した八幡浜港振興ビジョンをもとに、4.6ヘクタールの埋立地に魚市場関連施設とフェリーターミナル関連施設を整備し、一部を除き平成254月の供用を予定しております。漁港エリアは3.5ヘクタールで、高度衛生管理型荷さばき所とその関連施設、港湾エリアは3.8ヘクタールで、海産物直売所のほか、民営の交流拠点施設等を整備することとしております。

 

 当初の計画では、フェリーターミナル、魚市場、公共埠頭、ボートパークの各関連施設の4区分で、総事業費として約131億円の一大プロジェクトでありましたが、その後一部施設の民営化や内容の見直しを行った結果、現時点で確定している事業は、フェリーターミナル関連施設が409,000万円、市場関連施設が702,000万円の1111,100万円となっております。公共埠頭及びボートパーク関連施設については、その必要性も含め今後検討する予定にしております。

 

 施設整備に当たっては、市財政への負担を軽減するため、国土交通省や農林水産省の補助事業を最大限に活用して実施しており、その結果、交付税措置分を除く実質市負担額は286,400万円を見込んでおります。

 

 続きまして、種子島周辺漁業対策費補助金と農山漁村活性化プロジェクトについて御説明いたします。

 

 種子島周辺漁業対策補助金は、鹿児島県宇宙センターでのロケット打ち上げが種子島周辺漁業に及ぼす影響を緩和するため、その漁業の所属する漁業協同組合が整備する共同利用施設に対する補助事業であります。本補助事業は補助率10分の7の文部科学省の事業で、愛媛県では愛南町のカツオ一本釣り漁業や八幡浜市の沖合底びき網漁業がその対象となっております。6月補正では、本補助金13477,000円、事業費14,7825,000円で、製氷能力1日当たり50トンの製氷機と120トンの貯氷庫を整備しますが、本施設に対する市負担分はありません。

 

 農山漁村活性化プロジェクト交付金は補助率2分の1の農林水産省の事業で、八幡浜漁業協同組合が実施する冷凍冷蔵施設の整備も本事業の対象となっております。事業費23,848万円のうち、国費補助分11,924万円に加え、漁業協同組合の経営が厳しいことから、事業費の10分の2を八幡浜漁業協同組合の組合員の属する西予市、伊方町と連携して21町の漁獲量に応じて上乗せ補助を行っております。本市の負担率は48.1%、負担額が2,2941,000円となっております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市民福祉部長。

○市民福祉部長(本橋祐一君) 
 樋田議員御質問の大綱
2、保育所のあり方についてのうち、まずその1、送迎と駐車場問題についてお答えをいたします。

 

 議員御指摘のように、保育所の駐車場の確保には大変苦慮しております。多くの保育所が自家用車での園児の送迎が少なかった30年以上も前に建設をされており、駐車場が全くない保育所もあります。園児の送迎に車を利用される保護者が増加するのに伴い、できるところについては対応をしてまいりました。それでも、保護者からの要望や施設周辺住民からの苦情があることも承知はいたしておりますが、今のところ保護者の皆様で対応していただくしかないのが現状であります。

 

 時間制の通行どめにつきましては、該当する保育所の状況を把握しながら、慎重に今後検討してまいりたいと思います。

 

 次に、その2、入所式のあり方についてお答えをいたします。

 

 入所式は、それぞれの保育所で、過去から保護者や保育士の話し合いの中で、思い出に残るような入所式になるよう変更や改善が繰り返され現在の形になったものと思っております。入所式に決まった形態があるわけではなく、それぞれの保育所で事情も違うものと思われますが、いま一度保護者の御意見や要望を伺いながら検討してみたいと考えております。

 

 次に、その3、避難場所と避難訓練についてお答えをいたします。

 

 311日の東北地方の災害では、避難の仕方によっては明と暗が分かれた事例が報道されていました。保育所では、地震、津波、火災を想定した避難訓練を毎月実施しており、年間12回のうち三、四回は地震、津波の避難訓練を行っております。

 

 なお、94日に実施しました市の防災訓練、また各地区における避難訓練の結果を受けて、96日の保育所長会において、まずは逃げて助かることを念頭に、地震、津波、火災などそれぞれの災害緊急時の対応の確認を指示したところであります。

 

 また、例年行っている交通安全教室では、ことしは9月末から10月の間に、海岸から近い7つの保育所、これは白浜、川上、松蔭、川之石、喜須来、真網代、穴井の各保育所でございますけれども、その7つの保育所におきまして津波を想定した園児全員の避難訓練を計画しております。今後とも、命を守る責任と安心をゆだねられる保育のため、定期的な訓練に努めてまいりたいと考えております。

 

 最後に、その4、統廃合検討会の協議内容と跡地の再利用についてお答えをいたします。

 

 八幡浜市立保育所のあり方検討委員会は、少子・高齢化の進行に伴い保育所の入所児童が著しく減少するとともに、保護者の雇用の変化により保育ニーズが多様化している中にありまして、今後の市立保育所の担うべき役割を認識し、保育所運営を的確に行うため設置したものであります。現在15名の委員により、まず保育所の適正規模及び配置等に関すること、それから民間活力の導入も含めた保育所の運営に関すること、またその計画期間とその方策について、そういう3点につきまして協議をいただいております。

 

 第1回目を74日に、2回目を95日に開催し、大変熱心な御討議をいただいたところであります。また、82日には、日土東、白浜、松蔭の3カ所の保育所の現地視察と松蔭保育所におきましては給食の試食をしていただきました。今年度中には協議を取りまとめていただくように計画をしております。

 

 また、樋田議員御指摘の跡地の再利用につきましては、検討委員会の協議事項に入っておりません。仮に統廃合の方針が示され、実施が進む中では、地域住民の皆様の意向も踏まえながら再利用の検討をしたいと思いますが、まずは今後の保育所のあり方につきましての協議を進めていきたいと考えております。

 

 以上でございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  樋田 都君。

○樋田 都君 
 それでは、ただいまは細かく、そして明快に御答弁をいただきましてありがとうございました。

 

 それでは、再質問をさせていただきます。

 

 向灘に生まれ育った私にとって、港の移り変わりは身をもって体験し、目の当たりにしてきた情景であります。港が埋め立てられ、次々と建物が建ち、公園の整備が進められ、今では昔の思い出が薄らぐほど歴史の変遷を感じておるところでございます。その港の歴史が、平成254月に大きく生まれ変わろうとしています。ミカンと魚のまち八幡浜の一大プロジェクトの完成を前にして思うことは、水産関係者の増収と市民が、観光客がにぎわう施設であってほしいということです。

 

 それでは、お伺いいたします。

 

 ただいま細かく事業費と補助金の内容を説明していただきました。私たち131億円という金額を頭にしてこの8年間が流れてまいりまして、一体どれほどの金額がどれだけのものに使われて、そして県や国や市とコラボの中でどのような金額が動いているかを聞きたくて質問させていただきました。

 

 そしてまた、今細かく言ってはいただきましたが、今数字書きとめるだけが精いっぱいでありまして、魚市場関連施設で702,000万円、フェリーターミナル関連施設は409,000万円、合わせて1111,000万円ということでお聞きいたしましたが、私が質問させていただいたように、それぞれの施設が分かれておりますので、次の機会といいますか、産業建設委員会のその時点で、図式によって、どの施設に対してどれぐらいの金額を予定し、そして事業費が結局補助金で賄われたかというようなことを図式によってお知らせ願いたいと思いますが、これは要望とさせてもらいますので、検討してください。

 

 それから、私たちの夢でもあります25年はとても心浮き浮きとする反面、大丈夫なんだろうかというものも持ち合わせております。その中で、今回新聞紙面をにぎわしたように建設工事の入札中止には市民の心を痛めたような思いもあります。スタートダッシュのかかったときにこの入札問題では、どういう思いを持って市民が思っているのかということを私は聞かせていただきました。市の職員のみんなは何をしておったのかというような言葉も聞かさせていただいておる反面、心の中は皆さん本当に一日も早くあそこに建つ施設の内容をわかってほしい、わかるようにしてほしいということだったと思います。

 

 今後この2年間は大変貴重な2年だと思いますので、市の広報、そしてホームページに掲載されまして、進捗状況を市民に少しずつ知らせていくことも必要ではないでしょうか。この港振興ビジョンは市民が主人公のまちづくりだったと思います。市民に訴えて集客をしていってこそこの施設が十分な機能をしていくと思いますので、この2年間の間はしっかりと市民への広報につなげていただきたいと思います。

 

 それと、加工場の件なんですけれども、去年の3月議会でちょっと耳にさせていただきましたのは、県では平成22年度から南予の稚魚加工品開発事業の研究をされておられるということで、これに対応して八幡浜市もというような答弁を言われたことを耳にしておりますが、この研究の内容はどのように進んでいるのか、それもお伝えください。

 

 そして、フェリーターミナル関連施設の中の409,000万のうち、今回全協でも説明していただきましたが、総額57,000万円、市負担金12,000万円の見込みとされておりますトイレ棟と観光案内まちづくり活動拠点施設の事業費がそれぞれ8,000万円と記入されておられまして、同僚議員と0のけた数を数えたのをその日覚えておりますが、事業費の8,000万円から見越して、市負担金12,000万円の見込み、見通しはどのようについているのかもお聞かせください。

 

 一応大綱1に対しては以上でございますが、大綱2の保育所のあり方についてであります。

 

 この保育所のあり方は、私が老婆心であるということから質問させていただいた点も何点かあろうと思いますが、この中で一番私の心の中にとまっているのは避難訓練の内容でございます。保育所だけではなく、子供たちを預けている保育所、小学校、中学校、今回の東北の大震災には明暗が確かにあったと思います。明であればいいんですけれども、暗であったらどの責任をだれがということになると思いましてこの質問をさせていただきたいと思います。

 

 地震は予知のできないもんでありますが、どうやって命を守るかということの実現に向けて質問させていただきたいと思います。

 

 先日、総務課の危機管理室に問い合わせまして、全国瞬時警報システムが平成23年度41日から旧八幡浜市には開始になりました。そして、旧保内町には23年度中に運営予定ということで、それぞれ内容をお聞かせいただきましたが、緊急地震速報からいかにその子供たちを守るかということに対して、とかく、私たちも含めてそうなんですけれども、地震が来ると体をかためてそこへたたずんでいる姿があると思うんですけれども、今回のこの地震ではすぐ逃げるということで表現されておられます。そのためにも何秒かの間で明暗が決まるならば、この全国瞬時警報システムがどのように使われるのか、どのように利点があるのかをお聞きするとともに、今回私の地元であります自主防災訓練の際、長谷寺の和尚さんに教えていただきましたことを紹介させていただきます。

 

 これは緊急地震速報受信端末という機械でございます。この名称をデジタルなまずと言っておられるそうで、購入されておられました。これはどういうことなのかということになりますと、1つ例を挙げてみますので、お聞きください。

 

 平成22106135151.4秒に土佐湾を震源とするマグニチュード4.5、最大震度4の地震のとき、このデジタルなまずは緊急地震速報を感じ、そして受信されたようです。そして、それからその発報があってから25秒強でありましたが、その察知をしてから201510と数字を数えながら、体で感じた瞬間、321とって言った瞬間にぐらっときた、そしてどんぴしゃでしたということで、結局地震から25秒のその長さを受信して、それをどんぴしゃであったということでした。そして、この地震は土佐湾で起きたんですけれども、近い将来必ず起きると言われる南海地震にも応用できるはずと言われております。それで、土佐湾直下の地震で20秒前からのカウントダウンが始まりましたので、20秒もあればぐらっとする瞬間より先に避難ができるのではないかということを伝えていただきました。

 

 これはまだまだ検討することでありますし、私も勉強しなければいけないことではありますが、先に予知をできないものを何十秒後ということで察知ができるならば、小さな子供である保育所の児童であり、小学生であり、中学生であり、そしてまた老人施設におられる老人の皆さんの避難にもつながっていくのではないかと思われます。

 

 こういうことから踏まえても、これからは防災ではなく減災ということで数日前テレビで池上さんが言っておられましたが、なかなかゼロにする災害は難しいですけれども、減災でありたい、そのためにいろんな努力といろんな知恵を絞って市民を守り通していきたいもんでありますので、これの研究課題としてお送りいたしますので、よろしくお願いいたします。

 

 それでは、これをもちまして再質問にさせていただきます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 樋田議員の再質問に対して答弁をさせていただきます。

 

 まず最初に、高度衛生管理型荷さばき所に対する入札の中止について答弁をさせていただきます。

 

 この件につきましては、職員の単純ミスから入札の中止を招いたわけでございまして、関係者の方々並びに市民の皆様方に対しまして改めて私のほうからおわびを申し上げる次第であります。

 

 今後ですが、その事件発生後、私のほうから職員全体に危機感を持って職務に当たるようにということを通知をしておりますし、その面では副市長名で職員全員に対しまして単純ミスがないようにと書面で報告をしたところであります。広報につきましても、議員御指摘のとおり、今後港湾ビジョンの進捗に合わせて市民の方々に広報を徹底していくようにしていきたいと考えております。

 

 そしてもう一点、デジタルなまずにつきまして今ほど御紹介をしていただきました。私も防災、そして減災につきましてはいろいろと考えております。地震につきましても、5秒でも地震より前にわかったならば、地震が来るぞという心構えだけでもあるだけでも違うということを聞いております。今回の議員御指摘のことを踏まえながら、市としても研究していきたいと考えております。

 

 その他のことにつきましては、担当の部課長から答弁をさせます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 樋田議員御質問の中で、市民が主人公というお話がありました。まさにそのとおりでありまして、これからいろんな施設をつくっていきますけれども、まずいろんな生産物を搬入していただく方、その人たちにもうけていただきたい、かつそんなことを通じて心が活性化してほしい、そういうことをねらっておる、そういうことを実現したいと思っております。そういうな中でいろんな人とコミュニケーションしながら施設の形をつくっていきたい、そういうふうに思っています。

 

○議長(宇都宮富夫君)  水産港湾課長。

○水産港湾課長(滝本真一君) 
 議員御要望の八幡浜港振興ビジョンのハード面の詳細な内容につきましては、金曜日に開催されます委員会で図、表、写真等を用いて詳細な説明をさせていただきます。

 

 それともう一点、加工場の件についてなんですけども、愛媛県のほうで実施しております南予の地魚利用開発事業につきましては、八幡浜市でも昨年から学校給食に試験的に取り入れております。今9月補正予算でも地魚を使った学校給食の定着誘導事業を実施する予定にしておりますので、来年1月から本格的に使えるような形での検討を行ってまいりたいというふうに考えております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君) 
 樋田議員御質問の、それぞれ
8,000万円の概算の事業費として市議会協議会でお示しした金額についてのことについてお答えをいたします。

 

 まず、トイレの8,000万円の件でございますが、これについては現在最大の敷地面積を180平方メートルということで敷地を考えております。その敷地いっぱいにその建物、木造の平家建てでございますが、それが建ったとして、過去の市がいろいろトイレ棟建設しておりますが、その事業費等、過去の数字等も踏まえた上で40万円台の設備が2カ所ほどございましたので、最大40万円ということで180平方メートルに掛けて7,200万円と、それに設計費とか監理料等踏まえて、現時点でお示しをしたのが8,000万円ということでございまして、これにつきましては、これから設計業者等も決めますので、あくまで一つの目安ということで皆さん方に概算事業費ということでお示しをしたということで、ちょっと8,000万円が高い、どうのこうのという議論が先走っておりますが、目安としてのお示しをさせていただいたということで御理解いただければと思います。

 

 それともう一つ、まちづくり拠点施設につきましても、設計を今後お願いするであろう建設課の担当のほうに、今想定しておる施設の規模であればどのぐらいで建てれるかという一つの目安ということでこの数字が出ております。これも設計料とか監理料を含めた額でおおよそ8,000万円ということでこの前お知らせをしたことでございます。

 

 今後につきましては、当然流動していくということでございますので、以上でございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  樋田 都君。

○樋田 都君 
 それでは、最後になりますが、私はこの
1111,000万円の一大プロジェクトに大変関心を持ち、私もその中の一出店者ともなっていきたいなと思うようなところがありますが、今民営のステップコミュニケーションの皆様方のどういうふうな進みぐあいかはわかりません。今度市としても協議されると思いますが、私たち議員としても、一般市民としてもその内容がもうそろそろ欲しいところでございます。

 

 私は八日市と旬彩市に出店して皆さんとともに市を開いておりますが、その中にもよく聞かれます。私たちは入れるがやろうか、私らはどがいしたらええがやろうかって言っておられますので、これも市とそのステップコミュニケーションのお話だけではなく、明快になったことからお知らせを願い、25年のオープンへとつないでいきたいと思いますので、その報告もぜひ忘れずに私たちにもお伝えを願いたい。市民にも広報、ホームページ等でこういうふうになってますよっていうことを伝えてほしい、そうなることが副市長の、今私の言葉を言っていただきました市民が主人公のまちづくりですので、そのところよろしくお願い申し上げます。

 

 最後はこれ要望になりましたが、とにかく完成へ向けて、皆さんの、八幡浜の底力と、そして市長並びに理事者の皆様方の英知を結集して、本当のこのもの自体をつくり上げていきたいと思いますので、失敗なく前向きにやっていただくことを望んでおりますので、この2年間よろしくお願い申し上げまして、再質問終わります。ありがとうございました。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 大変温かい声援のような質問をありがとうございます。関心を持っていただくのは大変市としてもありがたく思っております。市民の方々が大いにこの交流拠点施設に関心を持っていただいて、参画していただいて、またより多くの市民の方々とともにつくり上げ、ともに集えるにぎわいを創設していきたいと思っております。

 

 そして、アゴラの方々に対しましては、会社設立後になろうかと思いますが、いろいろと話し合いを持っていきたいと思います。市といたしましても、今回の予算に出資金の計上をしておりますし、そもそも市が入るということで公益性を持たすような観点から考えておりますので、市民の方々がどのような形で参画できるのか、それを踏まえて今後検討させていただきます。

 

 また、議員を初め皆さん方が大いに関心を持ってもらって、大いに応援していただくことを市のほうからもお願いをさせていただきます。

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