一般質問 H23. 3 岩田功次 議員

公開日 2014年09月03日

質 問 事 項
市役所職員の人事評価・組織改革・部長制度導入・職員教育について
平成29年の愛媛国体の準備状況について
国道378号線の安全について
新しい病院の建設・ドクターヘリ誘致の提案
今、環境の時代に、市政を行ううえで生物の多様性と生態系保全に対する考えを聞きたい
民設民営・港の開発の企画コンペ・審査状況について

 


 

〔岩田功次君登壇〕

○岩田功次君 
 おはようございます。

 

 まず初めに、東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。余りにもひどい被災状況が我が町と同じような港町で起こっており、他人事ではない悲しい気持ちでいっぱいであります。亡くなられた方々の御冥福をお祈りいたします。

 

 それでは、一般質問を始めます。

 

 大綱1、市役所職員の人事評価、組織改革、部制導入、職員教育についての質問をいたします。

 

 1、組織改革、部制の導入など仕組みの見直しは重要だと私も思います。以前、私が一般質問で行った都市計画課導入という話は仕組みの見直しであります。しかし、現時点で仕組みを見直しても、人、人間が問題だと考えます。人材の問題で今は何をやっても厳しい状況になる、優秀な方を評価して人材を育てる仕組みの導入こそが組織改革の近道だと私は考えます。人材育成が大切なのに、人材の評価方法の案が出てきていない、いつまで待てばよいのか、問題の先送りをしているのか。市役所職員の人事評価について6月の議会で質問をしましたが、その後何らかの対策をされたのか、伺いたい。

 

 2、部制導入について。

 

 まだまだ承認はいたしませんが、任命する部長は優秀な人材でなければいけません。部長とする人物の評価方法はいかがされるのか、伺いたい。

 

 また、部制導入によってどのような効果を期待されるのか、あわせて伺いたい。

 

 3、中学生の職場体験や教職員の職場体験などは、みずからを成長させる上で大きな成果を上げているようです。市職員が民間会社に一定期間出向し研修するというのは、行政サービスを行う上で非常に有効であると考えます。

 

 そこで、市役所職員の民間会社での研修体験を提案したい、理事者の考えを伺いたいと思います。民間での職場体験をすることによって、職員自身も勉強になり、社長さんに職員の評価をしてもらい、人事の評価の参考資料にするというのはいかがでしょうか。

 

 4、人はだれもが過ちを犯すものですが、市長、副市長に政治判断ミスがあった場合、それを正す、市長、副市長を支える市役所職員の皆さんの踏ん張りが重要になります。

 

 そこで、常識で判断できる職員の粘り強さの強化について伺います。

 

 例えばごみ焼却場の廃止について、前市長の判断で市と地元が交わした契約書があります。理由はいろいろあるようですが、この印鑑を押してしまったのは判断ミスではないかと思います。市役所内部でも反対意見があったと聞きますが、結局は契約をしてしまった。政治と行政のダブルミスにより、双岩地区の方にも一般市民の我々にも大変なしわ寄せが来ているのであります。市民生活に影響のあるようなミスを回避する対策の教育も要ると思います。

 

 今回新聞報道などにもありましたが、人事管理カードについていろいろと内部問題があったと聞きます。人事管理カードは何の目的で設けたのか、事前に十分な協議がなされたのか、伺いたい。市民サービスの向上になるような組織改革、職員教育に対する前向きな答弁を求めます。

 

 大綱2、平成29年の愛媛国体の準備状況と学校体育、市民スポーツについての質問です。

 

 1、愛媛国体の開催が決まっていますが、皆さんは御存じでしょうか。愛媛国体で、八幡浜市ではバレーボールとソフトボールの開催が決まっています。現在の準備状況はどうか、伺います。

 

 2、国体の会場はどのように整備するのか。個人的にはすばらしいソフトボール専用球場、できれば全天候性のドーム球場にでもしていただきたいところではありますが、市民が後々まで使える会場整備を希望いたします。

 

 また、場所も市街地周辺の市民が気軽に見に行けるところがいいです。以前から思っていたことですが、市民スポーツパークは遠くて市民スポーツ振興には不向きだと感じています。運動会、市民球技大会、飛行大会、浜っ子まつり、ソフトボール大会、子供サッカー大会などは、市民の近く、市街地で行うほうがいいと思います。理事者の考えを伺います。

 

 3、学校体育、特に部活動についての質問です。近年、市内の中学校スポーツ部の県大会での成績が、ほとんどのスポーツで低迷だと聞きます。スポーツ教育は青少年育成のためにも重要であり、粘り強い、強い心を育てます。勝つことに努力するのがスポーツです。部活動スポーツ強化について理事者の考えと対策方法を伺いたい。

 

 このような質問をしましたが、保内中学校のサッカー部は優勝したと聞きます。これは大変よく頑張りました。おめでとうございます。

 

 大綱3、国道378号線の安全について。

 

 市民が市民で考えて、地域のみんなで要望書を制作する、みんなで署名を集めて八代地区の区長さんに道路改修のお願い書を提出した事例があります。区長さんには御足労をおかけしまして市と県に陳情していただきましたが、理想的な陳情形式だと思います。理事者の考えと現在の進行状況をお聞かせください。

 

 大綱4、ヘリポートつき病院建設の提案です。

 

 今回新しい病院の計画案が出てきました。市民の皆さんは大変喜んで期待をしています。今回の一般質問では、この計画案が出てこなくても病院建設の案を出す予定でした。いろいろな意見はあると思いますが、夢も語らなければ形になりません。よりよき方向になるように知恵を絞り出して取り組みましょう。

 

 私の提案は2点、場所とヘリポートです。

 

 1、場所をめぐり市は北浜公園を提案されましたが、今回の災害により山の上の病院建設の案も出ることでしょう。平地での建設であれば、私は北浜の立体駐車場海側の土地がいいと思います。広さも十分であり、適所だと考えます。最大限の津波対策をして、鉄筋コンクリートの丈夫な高層ビルがいいです。魚市場周辺施設や大黒町など周辺で生活されている方が津波から逃げ込める安全な場所が必要なのです。隣接する立体駐車場は現在はがらがらの状態であり、少しの改造で利用できそうです。状況によっては魚市場の駐車場利用も可能ではないかと考えます。あの場所は他の計画もあるそうですが、最重要課題の病院事業であり、また丈夫な港の避難場所にもなるのです。最優先の計画ではないかと思われます。

 

 病院、病室からの景色も最高の場所になります。目前、眼下に見える港の風景、宇和海、諏訪崎、佐島、佐田岬、日本一のミカン山権現山、フェリーボートの発着などは、病気の苦しさをいやしてくれるはずです。八幡浜らしい病院、新しい病院はリゾートホテルのようなきれいな場所に建設したいのです。

 

 また、ドクターヘリ発着用のヘリポートも設計整備していただきたい。この場所だと海側からのヘリのアプローチが容易なので、可能な計画だと思われます。今建設中の新しい県病院もヘリポートは完備してあります。ヘリコプターだと松山まで30分以内で搬送できるのです。救える命もたくさんになります。県との交渉などにより可能性の追求をお願いいたします。

 

 また、四国電力さんは、送電線検査用のヘリを所有されているそうです。原子力発電所を抱えている地域の中核病院の建設に協力の要請もお願いしたいところであります。理事者の考えを伺います。

 

 大綱5、今環境の時代に、市政を行う上で生物の多様性と生態系保全に対する考えを伺いたいと思います。

 

 ふるさと八幡浜の自然環境がどうなっているのか。山は国策による植林で杉、ヒノキの森になっています。常緑樹の山は表土が少ないので保水力が低く、また林道などの整備の影響で谷に雨水が集中する仕組みになっています。そのため、豪雨のときに土砂災害の危険性が高く、砂防ダムとコンクリートの川になり、ほとんどの小さな河川は土管とU字側溝になりました。国策、治水、治山、生産性の重視、開発、道路整備により、メダカ、ドジョウ、ナマズですらもほとんどいないふるさとになっています。大地にも海にも身近な環境問題が多くあり、自然豊かな八幡浜は遠くからの見た目だけで、部分的には壊滅的な状況もあるのです。生物多様性と生態系の保全に対する考え方を伺いたい。

 

 大綱6、民設民営、港の開発の企画コンペ審査状況についてであります。

 

 なぜ公開審査にしなかったのか。何を審査したのか。魚市場の建設状況も市民の代表である市議会議員でさえも見えてこない。見た目、ラフプランだけでも早く公開するべきである。既に工事は進んでいるのに、現時点でも港の景観計画が見えてこない。大問題です。

 

 以上、いろいろな分野でいろいろなことの市民サービスに対する理事者の誠意ある説明を求めます。

 

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 岩田議員御質問の大綱
21点目、平成29年の愛媛国体の開催地としてバレーボール競技とソフトボール競技の準備状況についてお答えをいたします。

 

 平成19年度に成年男子バレーボール競技の会場地として八幡浜市民スポーツセンターが内定を受け、平成21年度に成年男子ソフトボール競技の会場地として八幡浜市民スポーツパークと王子の森公園運動広場が内定を受けたことに伴い、愛媛国体開催に向けて各競技団体との調整を行いながら、競技会場施設等の整備状況、計画、競技運営計画、競技役員養成計画、宿泊、輸送計画などの準備作業を進めております。

 

 今後の作業内容といたしましては、来年度に行われる中央競技団体正規視察により視察員から会場地の指摘、要望を受けて、県ソフトボール協会及び県バレーボール協会と綿密な調整を行い、国体基準に適合した施設整備計画を策定してまいります。

 

 なお、この際市立病院移転地跡に新たにソフトボール専用球場を建設することも一案として、間に合うかどうかの懸念もありますが、可能であればあわせて検討していきたいと考えております。

 

 続きまして、質問の大綱4、新しいヘリポートつき病院の建設の提案についてお答えをいたします。

 

 まず、新しい病院建設についてでございますが、議員御提言のとおり、働いている職員にとっても、また患者様にとっても利用しやすい施設にすることで職員のモチベーションが向上します。また、患者様へのサービス向上につながりますので、今後いろいろな声をお聞きして、すばらしいものになるように検討していきたいと考えております。

 

 1点目の立体駐車場海側の市有地に建設してはとの御提言につきましては、これまでにも検討してまいりましたが、当該一帯は市内でも最も低い土地でございまして、津波どころか台風や高潮でも浸水被害の発生する場所であるため、病院建設用地としてはふさわしくないとの結論を出しておりますので、御理解をいただきたいと思います。

 

 次のドクターヘリの発着用のヘリポートについてでございますが、現在愛媛県においては、愛大医学部附属病院との協定のもと、県の消防防災ヘリをドクターヘリ的に運用していると伺っております。今回の東日本大震災におきましても、中村知事の指示によりましていち早く出動していると聞き及んでおります。

 

 議員御提案のように、救急患者の救命率の向上のためには消防防災ヘリが離着陸できる施設の整備は必要ではないかと考えております。新しい病院にヘリポートを設置するのか、それとも市内には例えば出島ですとか八代中グラウンドなどヘリコプターの離着陸が可能な用地がございますので、それを活用するのか、設置の費用面なども考慮し、今後検討してまいります。

 

 なお、四国電力への協力要請についてでございますが、これは相手もあることでありますので、今後対応を十分検討していきたいと考えております。

 

 その他の問題につきましては、副市長並びに担当の課長のほうから答弁をさせます。

 

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、岩田議員御質問のうち、大綱
1、市役所職員の人事評価、組織改革、部長制度導入及び職員教育についてお答えをします。

 

 1点目の人事評価については、市の規則にも職員の勤務成績に応じて決定されるとあり、必要性は痛感しているところです。これまで実現できなかったことを残念に思い、また申しわけないと感じております。昇任昇格に係る人事考課、また勤勉手当の成績率に係る業績評価など、頑張った職員が報われるものとなるような、そういうふうな早急な導入に向け作業を進めていきたいと思っています。

 

 次に、2点目、部長についてですけれども、部長は課長の仕事ぶりをチェックし、各課の職務が適切に執行されているか、さらには市全体として市民の声にこたえることができているかどうかなど常に創造的に仕事に向き合うことが必要であり、部長の職に就任することは、ある意味困難と常に向き合うことでもあり、ぜひこれにこたえることのできる適任者を任命したいと考えております。

 

 また、部長制を実施することによって、組織としてトップレベルでの的確な意思決定のできる仕組みづくりを行い、さらに決定事項の迅速な実行、実施内容についての必要な点検、チェックの実施、さらに埋もれた課題の拾い上げなどを行い、全体として問題発見、解決、実行型の機動的な組織としようとするものです。先ほど市長、副市長のミスを正すというお話がありましたけれども、市長、副市長の判断をチェックできることをこの新しい制度においても期待をしたいと思っています。

 

 3点目の民間会社との人事交流は、現在のところ予定はありません。しかし、お話のように他の自治体では民間の職場で職員が個性を発揮し、資質向上の点でそれなりの効果を上げているとのことを聞くこともあります。平成23年度は県と3名の人事交流を予定しており、当面これがどのような効果を上げるか、期待しているところであり、お話の民間との交流は次のステップとして可能かどうか検討したいというふうに考えております。

 

 なお、市の職員が他の職場を経験することは、本人にとっても、また市行政にとってもいい効果を及ぼすものであり、今後も引き続き推進したいと考えております。

 

 4点目、人事管理カードについてですけれども、職員に提出をお願いした人事管理カードは、職員の住所、年齢、学校時代の専攻、職場での履歴、家族の状況、本人や家族の健康などを記すものであり、職場として職員の状況を把握し、職員に最適な職場を提供するためには必ず必要なものであります。

 

 例えば、職員本人の病気、家族の事情、これには子供の進学、健康、親の介護などさまざまな事柄について人事異動その他において可能な限り本人のために配慮したいと、そういうふうに考えています。一定規模以上の企業であれば、このようなものが導入されているのではないかと思っています。従来からほぼ1年にわたりその必要性を指摘し、担当課に作成を求めていたところですけれども、なかなか実施に至っていなかったところであります。

 

 今回内容について必要な内部手続を経ることなく、さらに職員に十分な説明もないまま唐突に職員に提出を求めたことについては、私自身驚きもし、非常に残念であったと思っております。直接の上司として反省しているところであります。

 

 先ほどもお話ししたように、職員の能力を発揮させ、最適な職場環境を提供する上で必要なものであるというふうに考えておりますので、今後内容をきちんと精査し、職員の理解を求め、再度提出を求めたいと考えております。

 

 以上です。

 

○議長(萩森良房君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(大本孝志君) 
 大綱
22点目のうち、愛媛国体会場地の整備計画についてお答えをいたします。

 

 バレーボール競技場地の市民スポーツセンターは、3面あるコートのうち1面のフリーゾーンが少し狭いため、支柱用の穴をあけるための改修等が必要になると予想をしております。

 

 ソフトボール競技会場地の市民スポーツパークは、1面使用と考えており、広さについては問題はございませんが、観客席や実施本部など仮設で対応する必要があろうと考えております。

 

 王子の森公園運動広場については、国際連盟の基準に適した両翼76.2メートルの基準を満たしていないため、グラウンド全体を広げるなどの大改修を行い、国体開催後も国際基準に適合したソフトボール会場として地域住民に広く利用していただけるよう整備を進めていきたいと考えております。

 

 先ほども市長御説明申し上げましたとおり、来年度に行われる中央競技団体正規視察により指摘、要望事項を検討の上、国体基準に適合した会場地の整備計画を策定していくものでございます。

 

 また、2点目のうち、スポーツ大会や各種イベントの会場についてお答えをいたします。

 

 市民スポーツパークは、マウンテンバイクレース、ソフトボール大会、サッカー大会など各種スポーツ大会や二宮忠八翁飛行記念大会などのイベント事業が行われており、市民のコミュニティーづくりの拠点として多くの人に利用されております。また、市民スポーツパークは、山間部ではありますが、市街地からのアクセス道路が整備されており、駐車場につきましても台数が十分確保されております。大会関係者及び参加者にとっては利便性が高いものと思っております。

 

 今後とも、スポーツ大会や各種イベントの開催におきましては、議員御指摘の点も踏まえて、大会、イベント運営関係者と十分協議を重ねて開催してまいりたいと思っております。

 

 以上でございます。

 

○議長(萩森良房君)  学校教育課長。

○学校教育課長(若宮髙治君) 
 岩田議員御質問の大綱
24、部活動スポーツの強化についてお答えいたします。

 

 平成2331日現在、市内中学校7校の全生徒数は1,083名であります。今後も生徒数の減少が予想され、各部活動の人数確保も含めて、現状の部活動の精選を検討せざるを得ない学校が存在しております。

 

 このような状況の中、平成22年度県中学校総合体育大会では個人の部で活躍が目立ちました。水泳の部で愛宕中学校、真穴中学校の生徒がそれぞれの種目で優勝し、全国大会に出場したり、陸上の部で八代中学校の生徒が優勝し、四国大会に出場したりしました。また、平成22年度県中学校新人総体サッカーの部で保内中学校が優勝、県中学校駅伝大会で保内中学校男子が7位、女子が5位に入賞するなど、活躍してくれました。

 

 今後一層子供たちの活躍を引き出すためにも、指導者の熱意とたゆまぬ研さんによる指導力の向上とバックアップ体制が重要であると考えております。各指導者が競技種目での練習試合を通して指導のあり方や練習方法を自主的に学んだり、県や各競技の体育協会で開催される指導者講習会に積極的に参加したりすることを一層奨励するとともに、中学校体育連盟や各体育協会とも連携を図りながら、子供たちの活躍を引き出す指導を目指してまいりたいと考えております。

 

 以上でございます。

 

○議長(萩森良房君)  建設課長。

○建設課長(菊池賢造君) 
 議員御質問の大綱
3、国道378号の安全についてお答えいたします。

 

 国道378号は、宇和海に沿った南予地域の産業、経済すべてを支える重要な路線でございます。八幡浜市は、国道378号整備促進期成同盟会の事務局として、国会議員、四国地方整備局、愛媛県に対して整備促進の要望活動を行っているところでございます。

 

 議員御指摘の八代中学校周辺は、現在歩道のないところや歩道の狭いところが多く、児童・生徒の登下校時はもとより、一般の通行者にとっても大変危険な状況となっております。こういう状況から、神山小学校PTA及び八代中学校PTAの保護者の方々より八代区長さんあてに歩道整備の要望があり、八代区長さんはこの要望を受け、昨年9月初めに地元を代表して市のほうに歩道整備の要望に来られました。すばらしい要望スタイルだと評価しております。

 

 八代中周辺は、八代地区や南部海岸線地区の通学、通勤に使われる生活道路としてだけでなく、農業、漁業の大型トラックの通行も多く、一日も早い改良が求められることから、昨年924日に市として住民の方々の声とともに愛媛県に改良の要望をいたしました。現在平成22年度事業として、県土木事務所が祇園橋交差点から西村商店さんあたりまでの区間、測量を行っており、来年度以降本格的に事業が始まるようさらに要望してまいります。実施の際は地元の皆様の御協力をよろしくお願いいたします。

 

 以上です。

 

○議長(萩森良房君)  農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君) 
 大綱
5、生物の多様性と生態系保全についてお答えをいたします。

 

 生物の多様性を、生態系、種、遺伝子の3つのレベルでとらえた生物の多様性に関する条約が1993年に発効して以来、生物の多様性と生態系の保全の重要性については世界的な広がりを見せており、平成20年には愛媛県においても野生動植物の多様性の保全に関する条例が施行されたところですが、まだまだ課題の多いのが現状です。議員指摘のように、身近なふるさと八幡浜においても、経済性や利便性を重視した結果、自然環境は以前に比べ悪化していると言えます。

 

 そういった状況の中、過去の反省も踏まえ、近年農業関係の事業では、事業実施予定地域の環境条件、生物の生息、生育状況、生態系の特徴、農業生産等の地域活動とのかかわり、親水、景観機能の状況等の概要について事前に把握する調査を実施し、コンクリートの水路を石積みに、魚巣ブロックや景観に配慮した化粧ブロックの採用など、できるところから自然環境に優しい取り組みを始めています。

 

 市といたしましても、今後は生物の多様性と生態系保全に十分配慮した行政を、市内部はもちろん、関係各機関とも連携をとりながら進めてまいりたいと思います。NPO法人かわうそ復活プロジェクト代表である岩田議員にもぜひ御指導、御協力をお願いいたします。

 

 以上です。

 

○議長(萩森良房君)  政策推進課長。

○政策推進課長(中榮忠敏君) 
 岩田議員御質問の大綱
6、民設民営、港の開発の企画コンペ審査状況についての1点目、なぜ公開審査にしなかったのか、何を審査したのかについてお答えをいたします。

 

 当コンペにつきましては、市民の関心が高いことを踏まえ、市としても可能であれば公開審査にしたいとの考え方を持っておりました。このため、実際にコンペの場において説明される提案者の方々にその意向を確認したところ、会計内容、資金調達手段などの企業秘密や知的財産の保護の観点から、参加者から同意をいただくことができませんでした。そういうことで今回は非公開となった経緯がございます。

 

 また、何を審査したのかということでありますが、現在審査委員会におきましてさまざまな観点から提案内容が事業目的に沿うものかどうか審査していただいているところでございます。委員会から審査結果の報告をいただいた後、市の方針を決定した段階で交流拠点施設エリアの景観イメージ図を含めまして、提案概要について資料提供、あるいは市のホームページを通じて公表してまいりたいと考えております。

 

 以上でございます。

 

○議長(萩森良房君)  水産港湾課長。

○水産港湾課長(大西 力君) 
 岩田議員御質問の
2点目、魚市場の設計状況も見えない、ラフプランの段階で公開すべきであるについてお答えをいたします。

 

 まず、設計状況でございますが、魚市場は平成254月の供用開始を目指して昨年9月に実施設計業務を委託しましてから、市場が持つ機能につきまして市場関係者の方々と十分に協議を重ね、本年1月に魚市場整備実行委員会においてその設計内容の御確認をいただき、現在最後のまとめに入っているところでございます。

 

 次に、ラフプランの段階で公開すべきであるとのことですが、魚市場の利用は市場関係者に特定されますので、その設計に当たっては魚市場の機能そのものを最重要と考えております。

 

 また、その外観形状につきましては、デザイン的な要素を加味する余地が非常に少ないと考えておりますので、特に現在のところ公開をいたしておりません。

 

 しかしながら、魚市場の外壁や屋根の色彩等につきましては、今後八幡浜市景観計画を考慮し、さらに検討してまいりたいと考えております。

 

 以上であります。

 

○議長(萩森良房君)  岩田功次君。

○岩田功次君 
 難しい質問に対して答弁ありがとうございます。しかし、再質問をさせていただきます。

 

 人事評価につきましてでありますが、これ具体的にっていう話が出ませんが、自分たちでできるのかどうか、伺います。また、いつごろまでにやろうと考えてるのか、伺います。

 

 部長制導入については、細かな市民サービス、長期景観計画、自然環境保全など今までの縦割りの社会構造ではうまくいかなかった事項を部制導入により解決できるのかどうか、伺います。部制導入の仕組みについて、よし悪しの判断をどうするのか、具体的に答えてください。部長の人材評価で悪い評価の場合、どうするのか、伺います。

 

 市役所職員の民間会社体験計画は、前向きに早期開催を求めます。

 

 国体会場、ソフトボールでは2会場で開催されるということを聞きました。山の上のスポーツパークと王子の森公園、今初めて聞いた市立病院跡地でのソフトボール場の建設というのも聞きましたので、できれば市内で開催されるように要望いたします。

 

 中学校の部活動では、数が少ないので仕方ないというあきらめムードもわかりますが、ぜひ子供たちの健全育成のために指導者がもっともっと勉強をして、できれば勝つために頑張るスポーツを目指していただきたいと思います。これも要望であります。

 

 大綱3についてであります。

 

 市民がまとまり望めば陳情できることを、市民にもっと告知していただきたいのが1点。

 

 もう一点は、市役所職員は、今回のような市民にとって危険な場所がある場合、市役所職員自身がまとめ役を買って出るぐらいの市民生活はしてほしいと思うのですが、どうでしょうか。副市長に伺います。

 

 大綱4、病院の建設の案ですが、このような大災害がありました。北浜の公園でも北浜の横の埋立地でもこれは問題だと思います。しかしながら、あのような大災害のときにはもう八幡浜は全滅であります。どうか近くに少しでも安全な場所っていうふうなことも考えていただきたい。どのように考えるのか、伺います。

 

 大綱5、土砂災害の防止法に基づく説明会では、土石流対策の砂防ダムや河川整備に関しての話が出ているのではないかと思いますが、どのような内容でしょうか。

 

 また、八幡浜市で実施されている砂防工事はどのようにしていますか。今後環境に配慮した砂防工事や河川工事が必要ではありませんか。建設課長に伺います。

 

 大綱6、既にばらばらのデザイン、港の計画が見えてきます。なぜ見た目、景観も重要なのに、そのようなことに対しておろそかになっているのか。機能的だけでいっても、例えば市場関係者と考えてつくられた今の北浜の立体駐車場の例があります。あの北浜の立体駐車場は、1階が大きな大きなトラックがとめれる大型バスも入れるような大きな駐車場になっていますが、今は全然使われていない。このような現状は、その担当課と、あそこの大きな駐車場は商工課と市場関係者の意見によってつくられた駐車場ですね、すごいでかい大型トラックもとまれる駐車場が全然使われていない。これ市場の計画に対して、自分たちでやってちゃんとできるのかどうかっていうふうなことをちょっと考えていただきたい。悪い例はありますね。どうにか今回は失敗しないように、ラフプランでも何でも公開できるようなものは公開して、いろんな人の意見を聞いていい方向にしていただきたい。

 

 センスのよいと言われる審査員の責任において、港の空間デザインコンセプト、市場も含めた港景観計画をまとめて早急に見せてください。いつ見れますか、伺います。

 

 今まで言いましたようなたくさんの問題も部制導入で解決できるのかどうか、伺います。

 

 以上です。

 

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 岩田議員の再質問に対しまして、私の担当のところをお答えさせていただきます。

 

 まず、部長制の導入についてでございますが、先ほど副市長からの答弁にもありますように、これは組織としてのトップレベルで的確な意識決定のできる仕組みづくり、これを行いたい。そして、実践内容についての必要な点検、チェック、そして埋もれた課題の拾い上げなど、そして全体としての問題発見、解決、実行型の機動的な組織とするように考えております。

 

 そして、先ほど議員からも言われたとおり、縦割りの行政、これを横のつながり、綿密なつながりをもって一つの事業に対して対応していきたい。その中で、部長を核として有効な議論をしていく上で判断、判断もありましたが、よりよい判断をしていただける、そういった部長制を考えております。また、その議論をすることで課内、部内、そして市役所内での人材育成にもつなげていきたいと思っているところでございます。

 

 また、病院建設につきましても、現在のこの大災害に対して今の病院の現在地、また予定しております北浜公園等ふさわしくないのではないかというような意見もございましたが、やはり今の大災害にしても1000年に1度の災害と言われております。それを考慮して建設するとなれば、すべての公共施設を小高い丘の上とか愛宕山に持っていかなければならないことにもなりますが、当八幡浜地域にとりましては幸い自然災害が少ない地域とも言われておりまして、過去にも今起こっておるような大災害に見舞われた件数も少ないと聞き及んでおります。その中にあって、やはり病院とか公共の施設は重要な施設でありますので、ある程度の災害に対して十分な備えのできた災害病院となるような建設で進めていきたいと思っております。

 

 その他の件につきましては、各担当のほうから答弁をさせます。

 

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、岩田議員再質問のうち、まず最初に人事評価の件ですけれども、人事評価は自分たちでできるのか、いつまで待てばできるのかというお話でありました。これは、私副市長就任以来必要だということは常に意識しておりまして、現在まで実現していないということは非常に残念で申しわけなく思って、先ほどお話ししたとおりでございますけれども。これは
6月のボーナスのときの勤勉査定には何とか間に合わせたいと思いますけれども、またその新しい体制の中でできるように頑張っていきたいと思います。

 

 それから次に、部長の評価が悪かったときにどうするのかというお話がありました。基本的に、さっきお話ししましたように部長の職というのは単に現場の指揮者である課長以上に非常に創造的な対応を求められます。だから、それにふさわしい人を任命します。

 

 これは、今岩田議員のお話は仮定のお話です。仮に一生懸命考えて任命した人が悪かったときにどうするのかという仮定のお話ですので、これも仮定のこととしてお答えしたいと思いますけれども、もし万が一そのようなことがあれば、その中で主な課長に代行させる、もしくは私が直接その部の仕事をある分代行する、そのようなことも、もし本当にそういうことが起きれば考えないといけないのかなというふうに思います。

 

 それから、陳情のこと、それから職員が陳情にかかわっていくべきではないか、もしくはそういう何か問題点があれば職員が積極的に声を上げていくべきではないかというお話がありました。

 

 まず、陳情のことですけれども、これは市長の方針でもありますけれども、できるだけ広く声を聞きたい、皆様から要望をお伺いしたいと常にそういうふうに心がけております。ですから、これからも何かありましたら、そういう地元の人からの陳情をぜひ受けたい、お話をお伺いしたい、そういうふうに思っております。

 

 それから、職員ですけれども、職員は当然地元の市民の一人でもあるわけですから、いろんなところで不自由、不便さを目にすると思います。ぜひ職員からも声を上げていただきたいし、地区の世話役、世話係としても職員として機能してほしい。また、そういうなことで、折あれば職員に対してもきちっと指導をしていきたいと思っております。

 

 それから、最後のところでデザイン、港の景観のことについてお話がありました。これはラフデザインを早く出してはどうかというお話でしたけれども、今回組織改正の一つに都市デザイン室っていうのをちょっと予定をしておりまして、そのような中で、例えば広い農林水産、それから建設、いろんなところにわたる構造物などについて、一たんここでチェックして市としての全体的なイメージを出すことができないのか、そういう機能をこのセクションに持たすことはできないかというふうに考えております。そういうふうにしたいと思っております。

 

 それから、立体駐車場の1階がうまいことできて使われていないのじゃないかなとのお話がありました。これはかつてどのように意思決定をされたかというのは十分つまびらかではないのですけれども、実態として今トラックの利用というのはほとんどない、たまには団体バスがとまってますけれども、第3可動橋問題もずっと取り上げられた経緯がありますけれども、やはり担当課の思いと市長、副市長の判断だけでは限界があると。これはどういう形で意思決定されたかわかりませんけれども、担当課の内容をチェックするシステムというのは必要だと思います。そういうところも今回の部長制に期待をしたい、そういうふうに思っております。

 

 以上です。

 

○議長(萩森良房君)  建設課長。

○建設課長(菊池賢造君) 
 再質問にお答えいたします。

 

 建設課では、愛媛県と協力して土砂災害防止法に基づく基礎調査結果の説明会を行っております。今月22日に実施する神山公民館で12カ所目となっております。説明会は、土砂災害警戒区域、特別警戒区域の指定について御理解いただくための説明会です。ハード対策は莫大な予算と時間が必要となることから、御自分の周辺はどのように危険なのか知っていただき、警戒避難体制を整備していこうというもので、ハード対策の話ではございません。しかし、質問の時間になりますと対策工事の要望が多いことは事実であります。その中では、環境に配慮した対策工法を望むとの御意見はございません。

 

 現在実施されておりますのは、神宮川、鳴滝川、穴井の中浦川です。砂防は土砂の流出を防止することを考え、河川はいかにスムーズに水を流すかを主に考えており、雨が川に流入する過程で各種栄養分を供給、分解、熟成し、海に至り、その過程で動植物の生態生息環境がつくられていることまで考えているかというと、残念ですがそのような状況にはなってないと思っております。山林砂防工事では、間伐材を活用した自然に優しい工法などがありますが、そのように環境感覚を持って計画をつくることは非常に大事なことだと思っております。今後とも御指導のほどよろしくお願いいたします。

 

○議長(萩森良房君)  岩田功次君。

○岩田功次君 
 人事評価と部長制の導入に対しての再々質問です。

 

 これなかなか今回の議会でいいとか悪いとかっていうふうなのを決定するには、仕組みはわかりましたが、チェックする人材の問題がわかりません。わからないままどうしようかと悩んでいるところであります。もう少し導入に対することによって市民サービスがこういうふうなところはよくなるぞっていうふうなことを二、三点伺いたい。わかりやすいように説明してください。

 

 もう一点、砂防工事に関して要望いたします。

 

 今計画にありましたところは、その場所はなかなかこのあたりでは生態系がうまくいっている場所になります。例えばカエルの産卵所が近い場所であったりとか、生態系に対して豊かな、八幡浜で言うと自然豊かな場所に砂防工事が計画されています。先ほど言ったような生物多様性に対するきちんとした配慮のある治水工事にしていただきたいと要望します。

 

 以上。

 

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 岩田議員の再々質問で、部長制を導入することで一体市民に対してどういうサービスが可能になるのかというお話です。

 

 まず、1つ思いつくのは、税金の節約になるだろうと。今までは課長が起案して内容を詰めれば、大体それで形ができるわけです。じゃあ、それが本当に必要なのか、本当にその事業が必要なのかということをチェックする場がありません、後は市長と私で検討するだけです。本当はその間に1つだれかがその事業の内容を精査して、担当の部長として、安く上げる、もしくは不必要なものはやめる、そういう判断をすることが可能になるのでないかと1つは思います。

 

 それからもう一つは、原課で滞っている事案、例えば課長さんにお願いしてもなかなか進んでいかない、もしくは仕事で本来やるべきところが実行に移されない、そういうことが、間に1つ部長を入れることで複数の視点が入ってきますので、部長に言えばすぐできる、もしくは部長の視点で課長を指導して早くやれる。もちろん市長、副市長やるわけですけれども、そういう人をかますことでもっと実際に機動的に早く物事が進むのではないかと、また今までできていなかったことが実現されやすくなるのではないかと、そういうことで具体的には市民の方に制度としてお返しができる。よく言えば政策の必要性を最終的に判断する場ができますので、そういう中で市としてよりいい方向に行くことができる。これが一番のサービスですけれども、これは直接的なお答えには具体的に出てこないかもしれませんけども、さきに申し上げたようなところがお答えになろうかと思います。

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