一般質問 H22. 6 岩田功次 議員

公開日 2014年09月05日

〔岩田功次君登壇〕

○岩田功次君 
 足元にある地球の未来に危機感を感じて市議会議員にならせていただき
10カ月目に入りましたが、今見えてきたものは危機感のない平和な暮らしと先の読めない不安な暮らしでした。平和ぼけしているようなことが不安な社会をつくり上げています。緊張感のある行政運営を目指して、4回目の一般質問をします。

 国政では、無駄を洗い出す事業仕分けが第一弾、第二弾と行われました。今まで見えてこなかった部分が明らかになるという手法は皆様も評価しておられることと思います。当市においても、厳しい財政状況の中で多様化する市民ニーズに的確に対応することや、職員が説明責任を果たすことによって透明性を高め、行政運営を進めることが求められています。今回は行政が行う事業に対して行政自体がどのように評価しているのか、説明を求めていきたいと思います。

 かつて行政の物づくりの世界において多かったのは、次のような流れ作業であると聞いていります。まず、施設の設計を組むセクションで粛々と設計がされ、国の補助金の内容に沿う形で調整、話題性も加味しながらプランが組まれていきました。設計完了後は、事業担当課に渡され粛々と管理し、工事完了後は運営担当課にリリース、運営担当課は運営開始後にようやく建物の構造、レイアウト等の詳細を確認するに至り、運営上必要な機能の追加などが設計段階で議論されることなく、運営開始後に微修正を繰り返すことが多かったのであります。致命的であったのは、施設の設計段階においてもまだ施設の本格的な運営戦略が議論されることが少なかった点であります。考える人、つくる人、運営する人がすべてばらばらの判断で高い独自性を発揮していたことから、施設設計、運営にかかわる一連の責任も分散議論されていて、事業評価に関しても各個別事業の分散評価であったと言えるのです。

 随分以前の事業で、予残な話ですが、考える人、つくる人、運営する人は利用する人の利用料金のことまで考えていたのかいなかったのか。神山小学校の体育館の使用料金は異常に高い、なぜか。水銀灯とナトリウム灯合わせて56個の電灯がついており、電気代のたくさんかかる設計になっているからです。利用者からは、使用料金値下げの強い要望が入っております。

 さて、港湾ビジョンにおける事業計画は疑問の残る事業でした。職員に十分な能力があるにもかかわらず、安易にコンサルタントに委託していないか。職員がコンサルタントに主導権を握られていたのでは、地元の方と信頼に亀裂が入ります。八幡浜港という個性や特徴を十分に生かし切れないような感じがしました。

 また、この4月にちゃんぽん担当係長が誕生しましたが、今まで商工会議所青年部が活動していたちゃんぽんでのまちおこしに対して、市の援助として担当係長を配置することは理解できますが、マスコミでの映像を見る限り、商工会議所青年部の活動が薄れ、市が事業主体になっているように見受けられます。やはりこのような分野は青年部が今までどおりイニシアチブをとり、市はお手伝い程度でよいのではないかと思います。

 行政の事業評価を自分たちで評価するのは難しいことですが、わかる方、優秀な職員さんはいるはずです。

 それでは、大綱1、市行政における事業評価について質問いたします。

 1、事業評価方法はどうか。

 2、新しい事業、事務事業の選択をどうやっているのか。

 3、事業、事務事業の見直しをどうやっているのか。

 4、事業の見直し、新しい事業の選択の過程は、市職員の意識の改革や政策形成能力の向上に役立ちます。どのように取り組んでいるのか。

 5、行政評価を市民にどのように公表しようとして計画しているのか。

 6、全国の自治体では職員の改善提案制度を設けているところがありますが、当市ではどのようにするのか。

 次に、人事評価であります。

 公務員の態度や仕事ぶりが市民から厳しく見られる中、先般市民課の国保係で業務怠慢が発覚し、3人が処分されるということがありました。忙しかったという理由でありましたが、組織的に仕事をしているにもかかわらず、どうしてチェックができなかったのか疑問に思います。また、仕事に対して積極的でなく、仕事を嫌う職員がいることも、私が市議会議員になってから感じたことであります。人事評価というと職員間に差をつけるように思われがちですが、実際は人材育成の点から取り入れるべき評価制度で最終的には職員のやる気を引き出し、組織を活性化することにより市民サービス向上を目的としています。

 そこで、質問です。

 人事評価はだれが行っているのか。

 評価の基準はどのように決めているのか。

 評価の結果はどのように活用され、有効に機能しているのか。

 民間では、評価されると特別に手当などが出る場合もあります。行政職員の手当の項目、種類はどのようなものがあるのか。

 人事評価は給料の評価にもつながります。評価がよければやる気も上がり、評価が悪い方は下がります。民間では首になる場合もある。公務員の給料評価はどうなのか。

 現在、市税収入の総額と市職員の人件費の総額はどうなのか。長期の計画も重要になります。10年後、20年後の市税収入の予測、職員の人件費の総額、職員数はどれぐらいになると予測されているのか。

 民間の勤務時間の管理にはタイムカードがよく利用されていますが、人事評価にも役立っているタイムカードは当市にはありません。なぜですか。

 幼稚園、保育所の先生の人事評価はどのように行われているのですか、お答えください。

 次、人事評価と業務評価の関連についてであります。

 現在当市では、行政評価制度と人事評価制度は事務レベルでは別々の目的に基づき別々の課で運用されていると思います。行政評価は政策推進課、人事評価は総務課が所管しているのではないでしょうか。私は行政評価と人事評価は密接に関係しており、関連させるべきだと考えております。

 そこで、質問です。

 現在当市の行政評価と人事評価の連携運用はどうなのか、これから先、どう計画しているのか、お答えください。

 続きまして、大綱2、八幡浜港についての質問です。

 1、八幡浜市の景観に対してどのような港をつくるのか。

 2、建設課でまとめている景観計画の事業状況はどうなっているのか。

 3、景観計画のうち、港の部分はどのようにまとめられているのか。

 4、裁判でも税金が投入されています。出島の裁判になっている倉庫について、現在の状況はどうなのか。

 5、この倉庫と同様に、公共の場所を何年も個人的に占用されている場所がたくさんあると市民の皆様からおしかりの情報が入っています。特に向灘の情報が多いのですが、本来の荷揚げ場の使用か、ごみ置きか、駐車場か、漁具置き場か、整理しなければいけない時期に来ていると思います。港の開発に合わせて周辺整備も計画すべきだと考えます。向灘の道路は狭い危険な場所もあります。県との連携も含めた事業になりますが、どのような整備をするのか、関係理事者の答弁を求めます。

 引き続きまして、大綱3、環境問題、ネオニコチノイド系農薬についての質問です。

 農家の方から情報が入りました。かんきつ園の消毒の後に、周辺に置いていたミツバチの巣に異変が起きている。働きバチが巣に帰らなくなって、どこかに消えてしまっていると言うのです。また、ほかの農家の方も同じことを言われました。アインシュタインの恐ろしい言葉を思い出しました。ハチが、昆虫が消えた、ハチがいなくなったら人間は4年しか生きられない。このメッセージは生態系の大切さを語っています。

 この消毒の商品名から調べてみました。世界じゅうでいろいろと問題が起こっています。現在地球上で使用している国は、日本と中国2カ国でございます。フランス、イタリアなどは使用禁止になっています。1960年代有機塩素系のDDT、BHC等、毒性が強く、1970年にほぼ全部禁止、1980年代、有機燐系、マラソン、パラチオン等、EU、アメリカでほぼ禁止、2000年代、ネオニコチノイド系はこれからどうなるのでしょうか。

 そこで、質問です。

 おいしいミカンのイメージは大切なことです。それに、おいしい安全なミカンっていうのは本当に大切なことです。日本一のミカンの町のイメージ保全のためにも安全確認をどうしているのか、市民の皆様や農家の方の健康管理、安全のために情報対策はどうするのか、お答えください。

 そして、最後の質問です。

 地球温暖化に配慮した太陽光発電の設置事業があります。1次産業を保全するための事業は少ない。ないと書いていたんですが、先ほど大島地区とか木を植えているっていう話がありましたので、そういうふうなことがあります。でも、事業は少ない。ミカンと魚が中心の我が町には、足元の地球温暖化、人間の引き起こした異常気象は大変重要な問題です。ことしの遅霜にはカキがやられました。カキ、デコポン、せとかの生産者の方は大損害であります。異常気象は、大雪、寒波、集中豪雨、超大型台風などを引き起こし、農家のミカン、伊予カン、かんきつ類に被害を与えます。農家の方は大変心配しているところであります。海では、熱帯魚が多く見られ、ハリセンボンの大発生もありました。近海ではアジが釣れなくなったとも聞きます。魚が揚がらないのでは、立派な市場も要らなくなります。日本の商社が協力していた熱帯雨林の開発、伐採も地球温暖化の原因です。

 地球全体から見ると小さな町ですが、八幡浜市から行政を挙げての地球温暖化対策の森づくりを計画してはどうでしょうか。農業と漁業の保全のために、ドングリから育てる森づくり、緑のダム計画の予算計上の提案をいたします。

 以上で私の一般質問を終わります。

○議長(萩森良房君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 岩田議員御質問の大綱
2、八幡浜港についての1点目、八幡浜港の景観についてお答えをいたします。

 3月議会においても申し上げましたように、建物などの人工的な景観と漁港区域を取り囲む自然景観とどのように調和し、あるいは逆に独自性を発揮するかが大事なポイントになるかと考えており、基本的には緑地や交流施設を中心に、素朴でどこか懐かしさを感じる空間づくりに努めたいと思っております。

 その中で、岩田議員を初め多くの方々からいただいた御意見、御助言なども参考にしながら、さらには現在策定中である景観計画の趣旨やガイドラインを十分踏まえて、ふるさとの風土、歴史、産業などをかいま見ることができる八幡浜らしい港景観を創出していきたいと考えております。

 その他の問題については、副市長初め各担当課長から答弁をさせます。

○議長(萩森良房君) 
 副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、岩田議員御質問のうち、八幡浜港の出島の裁判になってる倉庫の部分についてお答えをします。

 平成2112月議会において議決をいただきました共栄水産株式会社ほか2社に対する出島地区港湾施設内の建物収去、土地明け渡し等を請求する訴えにつきましては、訴訟代理人として、酒井・森本法律事務所とことし212日に裁判の委託契約を行っております。現在訴状を作成中でありまして、6月中に相手側に通告する予定であります。通告の相手側の出方により、最終的に結論が出るかにつきましては今後の裁判のスケジュールが決まってからということになろうと思います。

 それから、これは岩田議員の前段の中でお話がありましたけれども、ちゃんぽんを材料とした八幡浜のまちおこしの活動についてですけれども、これにつきましては市のほうでちゃんぽん担当という職員をつくりました。商工会議所青年部からは非常に歓迎をされておりまして、現在商工会議所青年部と非常に連携をしながら活動をやっております。できれば1足す13になるような、そんな活動をしたい、そういうことで一緒に進んでおります。その点御説明をさせていただきます。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 政策推進課長。

○政策推進課長(中榮忠敏君) 
 岩田議員御質問の大綱
1、市行政における事業評価についての1点目、行政評価について一括をしてお答えをいたします。

 まず、1点目の行政評価の方法、2点目、新しい事務事業の選択方法、3点目、事務事業の見直し方法でありますが、八幡浜市では平成20年度と21年度の2カ年事業として、簡素で効率的な行財政システムづくりを目指し、八幡浜市行政評価システムの構築を行い、本年度、平成22年度より通常運用をしております。本市の行政評価は大きく分けまして3つで構成をされております。事務事業の事後評価、事務事業の事前評価及び施策評価の3つでございます。

 まず、事後評価でありますが、前年度に実施をしましたすべての事務事業を各担当職員が洗い出しをし、その中から評価すべき事務事業を選択、その後担当者の1次評価と課長の2次評価を経て、翌年度に向けての改革、改善等の見直しを行うものであります。

 次に、事前評価でありますが、翌年度に行おうとする新規事業について、同じように1次評価と2次評価を経て、翌年度の予算の査定に反映をさせるものでありまして、平成23年度の予算査定から導入予定でございます。

 最後に、施策評価でありますが、事後評価された事務事業を総合計画の施策ごとに集計、分析をし、市全体としての目標達成に向けての方針を定めるものであります。

 続きまして、4点目の行政評価を通した職員の意識改革や政策形成能力の向上についてでありますが、当市の行政評価は職員自身による自己評価を前提としております。事務事業の洗い出しから1次評価までを担当職員が行うことで、自分の仕事を見詰め直し、無駄の排除と意識改革、自発的な事務改善が期待できるところであります。今後、行政評価を継続し、実施していくことで、政策形成能力の向上にもつながっていくと考えております。

 5点目の行政評価の公表についてでありますが、現在行っております平成21年度事業の事後評価が調いましたら、市のホームページ等を通しまして結果を公表する予定にしております。

 最後に、職員の改善提案制度についてであります。現時点では同制度は導入をいたしておりませんが、県や他の自治体、また民間企業でも導入の例もございますので、今後検討してまいりたいというふうに考えております。

 続きまして、大綱13点目、行政評価と人員配置についてお答えをいたします。

 岩田議員御指摘のように、公共空間の拡大と行政の多様化に伴いまして、関連する各課が総力を挙げて取り組むべき事業は少なからずふえているのが現状であると思っております。当市の港湾振興ビジョンもその種の事業であるとの判断のもと、本年1月に政策推進課に専任職員の配置がありました。その後、関係各課との調整はもとより、担当職員間の定期的な会議の開催、民間関係者とのヒアリングを行いながら鋭意作業を進めているところであります。

 議員御質問の行政評価と人員配置の連携運用についてでありますが、先ほど御説明しましたように、当市の行政評価の一つに施策評価というものがあります。これは、総合計画の施策体系ごとに各課の事後評価を集計分析することにより市としての進むべき方向を総合的に判断しようというものであります。このシステムの活用によりまして、複数の課が総合的に取り組むべき課題の把握が容易となり、必要とあれば、総合調整を行うための人員配置も可能になるものというふうに考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君) 
 総務課長。

○総務課長(都築眞一君) 
 岩田議員御質問の大綱
1、市行政における事業評価についての2点目、人事評価についてお答えいたします。

 新しい人事評価制度は現在検討中でありますが、現在行っている人事評価につきましては、年1回職員調書という形で、職務遂行意欲、態度としての5項目、責任感、遂行意欲、自己啓発意欲、協調性、企画力及び業務改善、事務遂行実績といたしまして4項目、事務処理、指導育成、規律性、マナー、部下の信頼性について、所属長に調書を作成していただき、ヒアリングを行い、職員の昇格や異動の参考にしております。

 幼稚園、保育所につきましては、現在実施をできておりません。

 今後、新しい人事評価制度につきましては、平成17年度市人事院勧告に基づき、県、他市の事例も参考にしながら、平成23年度実施を目標に準備作業を進めております。

 次に、手当についてでありますが、人事評価による手当に該当するものは勤勉手当のみでありますが、現在支給率に格差はつけておりません。今後は、新しい人事評価制度を導入することにより、職員のやる気を起こさせる意味、モチベーションを高める意味で、頑張った職員とやる気のない職員あるいは処分を受けた職員について差をつけるよう検討していきたいと考えております。

 次に、職員数についてでありますが、類似団体等を参考に5年ごとに定員適正化計画の見直しを行っており、平成174月から平成224月までの集中改革プランによって745名から701名に削減し、平成22年度からの定員適正化計画においても、平成26年度までに634名に削減する計画でございます。

 なお、類似団体と比較した場合、一般事務職の職員数は平均を下回っている状況であります。

 次に、市税収入総額と人件費についてでありますが、平成21年度につきましては、市税377,0969,000円、一般行政職人件費333,900万円であります。長期見込みといたしまして、あくまでも概算ではありますが、5年後が市税352,8447,000円、一般行政職人件費315,100万円、10年後が市税337,5151,000円、一般行政職人件費287,800万円の見込みであります。

 次に、勤務時間の管理についてでありますが、現在出勤、休暇等の管理につきましては出勤簿により管理をしております。特に不規則出勤などについても出勤簿での管理がきちっとされており支障はありませんので、タイムカード等の導入につきましては、経費の関係もあり、現在のところ考えておりません。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 水産港湾課長。

○水産港湾課長(大西 力君) 
 大綱
2、八幡浜港について5点目、向灘地区港湾・漁港施設の占用についてお答えいたします。

 議員御指摘の現在漁具や車等が占用しております箇所は、漁業活動を目的に整備した施設であり、漁具を置くことは本来の目的を果たしております。

 しかし、中には長年使用せず、放置されているものもあり、漁協等に聞きながら所有者の特定に努めておりますが、なかなか整理できない状況であります。

 また、駐車車両については、取り締まる手段としてロープ等を張り、出入りできないようにするのが最善でありますが、公共施設であり、漁業者の方の利用もありますので、難しいと考えます。

 本年度、大型トラック等交通量の増加により交通の安全性確保を目的に臨港道路の一部区間で改良工事を実施する予定ですが、道路改良により用地の一部分を道路及び歩道として取り込みますので、用地に駐車している車両の一部の整理はできると考えております。

 臨港道路の改良については、県営事業で引き続き実施する予定であります。その際、駐車車両等の整理も必要になると考えております。

 向灘地区港湾・漁港施設の占用については、長年の慣習により行われているため、道路とすることについては困難な点も予想されますが、地元住民と協議を重ね、実施したいと考えております。

 以上であります。

○議長(萩森良房君) 
 農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君) 
 大綱
31番目と2番目、ネオニコチノイド系農薬についてお答えをいたします。

 議員御指摘のように、ネオニコチノイド系農薬についてはいろいろと問題が指摘をされております。有機燐系の農薬にかわって十数年前から広く使用されるようになっており、当市におきましてもかんきつの病害虫駆除に使用されています。

 安全性については、JAにおいて防除暦を配布するなどの方法により、農薬取締法に基づく登録農薬の使用、安全使用基準に基づく使用を指導いただいております。かんきつのアザミウマなどの被害も深刻であり、現在これらの農薬は登録農薬であり、その使用について市単独でどうするということにはなりませんが、今後JAや県等の連携を図りながら情報の収集に努めてまいりたいと考えております。

 次に、大綱33、緑のダム計画、ドングリから育てる森づくりの取り組みについてお答えをいたします。

 地球環境の保全対策は今後ますます重要な課題となってくると思います。二酸化炭素の排出削減も重要ですが、地域に昔からあるドングリなどの苗を育て緑をつくっていこうという、こういった取り組みも大切だと考えております。港湾振興ビジョンにより整備される公園にもドングリの植栽を予定をいたしております。耕作放棄地の有効活用にとも考えておりますが、農地の転用も問題もあり、今後検討させていただきたいと思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 建設課長。

○建設課長(菊池賢造君) 
 大綱
2、八幡浜港について、(2)景観計画の事業状況について、(3)景観計画のうち港の部分はどのようにまとめられているのかについて、2点について一括してお答えいたします。

 八幡浜市景観計画につきましては、平成20年度に作成を開始し、平成21年度に素案策定を終了したところでございます。現在は、庁内作業部会及び民間検討委員会でいただいた御意見をもとに素案の手直しをしている状況でございます。

 今後の作業といたしましては、最終素案の取りまとめ後、パブリックコメントの実施、住民説明会の開催を行い、八幡浜市都市計画審議会の意見聴取を行うこととなっております。

 さらに、年度内には景観計画案を決定し、告示縦覧を行うとともに、あわせて景観条例を制定したいと考えております。

 良好な景観の形成に関する方針の形態意匠ガイドラインでは、保全する、倣う、整える、控える、創出する、演出するの6つの景観作法があります。港エリアでの演出作法といたしまして、原案では魚と港をイメージさせる多様な演出を行い、来訪者への地域PRを展開する。建築物の外壁及び工作物の色彩は暖色系色合いかつ低中彩度色を基調とするなど、にぎわいの中にも落ちつきのある色彩景観を形成する等の方向を示しております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 岩田功次君。

○岩田功次君 
 いろいろとありがとうございました。質問になかったことまで答えていただいてありがとうございました。

 ちゃんぽんの話は、行動の範囲で見る限りに市役所が主導権を握られたような感じで報道されたもんですから勘違いしておりますが、地域でまとまってやるっていうふうなことに関しては大賛成でございます。

 ただ、やはり一番最初にし始めた人たちを粗末にするようなことがあってはならないというふうなことを念頭に置きながら事業を進めていただきたいと思います。

 市がする事業に対して自分たちで評価するっていうのは本当に難しいことです。特に単独事業であればいいのですが、いろんな大きな事業、本当にこれから行われる港の事業などはそうです。その中でもう進んでいる緑地のこと、これはもう担当課の人が粛々と図面を考えてできた。ただ、景観計画とかっていうのじゃなくってしてるので、ちょっと全体で言うと後で事業の評価されたときにこれはちょっとだめな事業だったのかなっていうふうに評価されるかもしれないっていうふうなことでございます。

 この評価をしてくださいっていうふうな、評価をどうしてるのかっていう質問をしましたが、ちょっと仕組みがこれでは港の事業自体がうまくいかないんじゃないかなっていうふうなことが見えてきました。先ほどの施策評価ですか、これがうまく機能すればいいと思うんのですが、実は港の事業をするに当たって都市計画課とか、それによって建設課さんと港湾課と農林課が動くとかっていうふうな、その都市計画課っていうふうなのでもなければ何かうまくいかないんじゃないかなっていうふうな気がしてきました。何か昔ながらの事業の仕方がそのまま港づくりに生かされているっていうふうな、この評価をどうするのかっていうふうな質問で感じたのですが、それに対してちょっと再質問で答えていただければと思います。あと、大きな事業に対しての評価はできない、できるんだったらいいんですけど、できないだろうっていうふうな判断でちょっと別の課でもつくらないといけないんじゃないですかっていうふうなことの提案ですね。

 あともう一点、ドングリの森の話ですが、ドングリには毛虫ですごい毒性の高いガの幼虫がつきます。カキの木にもつく虫になりますが、こういうふうな虫のつく樹木を人の近くに持ってくるっていうのはちょっと問題だと思います。ドングリの話で港にドングリを持ってくるっていう話はちょっと考えてもらいたいなっていうふうなことであります。保水力のある森をつくるのは山につくるというふうなことであります。

 その2点、ちょっとこれ評価してるって言われた、こういうふうな評価をするやり方をいろいろ考えるって言われてたけど、政策評価以外でうまくいかないんじゃないかっていうふうなことでお答えください。

○議長(萩森良房君) 
 副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、ただいま再質問いただいたことについてお答えをしたいと思います。

 最初に、岩田議員から非常に大きな事業であって、これは八幡浜市にとっては八幡浜のシンボルとなるような大切な事業でありますけれども、大きな事業であるので懸念される気持ちがあると、果たしてこのままうまくいくのかとか、特別に都市計画課あるいはそれに類した課を設置されてはどうかというなお話をいただきました。これが、この事業計画がうまくいくかどうかというのは、うまくいかない、で私はうまくいく、そういうのは思っていますけれども、その根拠というか、私たちがこれまで、我々市の職員がやってきたことの中では、例えばボランティア団体であるYGPの方からいろんな提言をいただきました。それから、女性団体からもいろんな御意見を聞いております。さらに、建築の専門家などからも意見を聞く機会があります。そんなさまざまな形での意見を寄せていって、何か先ほど課長の答弁にありましたように、市の職員、いろんな分野から参加して協議をしております。そのような形で、実質的には市全体の関係部署が集まってこの事業を推進していくという体制ができております。なおかつ、外部の方にもいろんな意見を聞いております。そういう中で最終的にうまくいくのではないかと、何かうまくいかせたいと、そんなことで作業していると、そんなところで御理解をいただきたいと思っております。

 それから、もう一点御質問ありましたけれども、港に、公園にドングリを植えるということについて、ドングリにつきましてはそういう人に被害のある可能性のある害虫があるというなことはちょっと私も知っておりませんでした。また、そのようなことは実際に植えたことで影響が出るということであればまた検討せんといけん部分もあると思いますので、それにつきましてはもう少し知見を深めて、検討してみたいと思います。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 岩田功次君。

○岩田功次君 
 ありがとうございました。

 きちんと書類を整理できる人とか、企画立案にたけた人とか、現場能力に秀でた人、プレゼンテーションがすごいうまい人、人と人とを結ぶのがうまい人、そして全体の流れをうまく管理する人、そういうふうな人をきちんと評価できるような仕組みの確立をお願いします。

 以上。

○議長(萩森良房君) 
 答弁はよろしいですな。

(岩田功次君「はい」と呼ぶ)

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