一般質問 H21.12 岩田功次 議員

公開日 2014年09月05日

〔岩田功次君登壇〕

○岩田功次君 
 政権野党、市民環境派無所属の岩田功次であります。引き続き市民の目線から問題に対しまして質問してまいります。わかりやすい答弁をよろしくお願いいたします。

 9月の議会の席で私はプルサーマルに対しまして意見書を出すのに賛成いたしました。いろんな関係者の皆様に意見をいただきまして、ここで少し説明させていただきます。

 市民環境派の私は、四国電力の従業員さんとか下請のその従業員さんの奥様の立場になって、家族の人の立場になって、会社の方針とか国の方針とかは、難しいことはちょっとわからないですけど、その家族の人の立場に立って、少しでも安全なほうがいいっていうふうなことを思い、意見ぐらい出してもいいのではないかということで賛成した次第であります。

 それでは、一般質問通告書にのっとりまして発表いたします。

 大綱1、八幡浜市の景観問題についてでございます。

 大綱11、八幡浜市の景観計画の実施状況が現在どのようになっているのか、お聞かせください。また、この計画の総予算が幾らなのかも聞かせてください。

 大綱12、八幡浜市の港の景観に対しまして市長はどのような港にしたいのか、市長の意見をお聞かせください。

 また、保内の古い町並み景観保全に対しましてどのような考えなのかもお聞かせください。

 大綱2、身近な環境問題についてであります。

 大綱21、イノシシ、イノブタによる農業被害状況、対策方法をお聞かせください。

 大綱22、先ごろ佐田岬の三崎漁協が野村ダムの周辺に森をつくっているというニュースがありましたが、魚のまちをうたっている八幡浜でも、豊かな海の保全のために市として取り組んでいる事業がありましたら、お聞かせください。

 大綱23、千丈川では流水の減少による干上がりで毎年のように水生生物の大量死が繰り返されています。水辺、河川の問題は海の問題に直結しており、魚のまち八幡浜としては早急の解決が必要だと考えます。水量の減少は上流の問題になります。例えば杉、ヒノキの放置林は表土がありません。表面の土ですね、表面の土がありません。水田は、水田自体がほとんどなくなりました。上流の河川のセメント張りも原因の一つです。さまざまな問題による上流の保水力の低下が下流の水を枯れさせているのです。千丈川の水量をふやすための豊かな大地の栄養たっぷりの水を海に返すために市として何かできないのか、市長の考えをお聞かせください。

 大綱24、エコアクションの提案でございます。

 五反田川の上流で当市所有の広い土地があります。その一部にはオオキンケイギクという、後に法律でも禁止された植物を一面に植えていてひんしゅくを買っていた場所もあります。その場所を保水力のある豊かな里山にするというのはどうでしょうか。市民がみんなでどんぐりから育てる森、スポーツパーク周辺を緑のダムに変える100年計画、保水力のある里山づくりは五反田川の流水の確保と豊かな海の復活になるはずです。市と市民が中心となって環境保全の意識起こしをしましょう。市長の意見をお聞かせください。

 大綱25は、環境の面からも節電が望まれている昨今ですが、スポーツパークの冒険ゾーンでは、だれも人がいないのに200ワットの明るい水銀灯が13本も光っているのです。年間ではどのぐらいの電気代を払っているのか、教えてください。自然豊かな場所には光の害もあります。

 大綱3、市民生活の安全についてであります。

 大綱31、人類が引き起こした異常気象、集中豪雨、ゲリラ豪雨、超大型台風などによる土砂災害の心配があります。愛媛県でも5年前に東予地区の集中豪雨があり、死者も出ました。全国的には毎年どこかで大きな災害が起こっています。いつ我がふるさと八幡浜の順番になるのか、心配なところです。集中豪雨では八幡浜市でも危険な場所がたくさんあるようですが、特に危険な場所だと思われるのが山の上の工事現場であります。国木、牛名などの大きな道路工事現場周辺では、谷への雨水の集中が懸念されています。安全対策について県への働きかけ、安全に対しての市の考えをお聞かせください。

 大綱32、災害時の安全対策であります。南海地震やその他の大災害、また今はやっている新型インフルエンザよりももっと悪質な新型インフルエンザなどの予期せぬ災害時の市の備蓄についてであります。飲料水、食料品、衣料品、薬品などどれぐらいの用意があるのか、お聞かせください。

 大綱33、新川市営駐車場の関連でございます。

 1日の平均利用台数と利用率を教えてください。

 また、何年かに一度の大工事の費用と年間の修理費用が幾らになるのか、教えてください。

 新川駐車場は河川増水のとき、満潮、高潮の際には大変危険な場所になりそうです。当市として何か対策があるのであれば、お聞かせください。

 大綱4、教育についてであります。

 大綱41、毎日毎日テレビからいろいろな場所での殺人事件のニュースが報道されてきます。大変な社会になってきました。日本の社会問題の多くは家族の問題のようですが、学校や地域社会など身近な場所での社会教育も重要になってきます。今学校などで行っている命の大切さについての教育方法があれば、お聞かせください。

 大綱42、ふるさとを思う気持ち、郷土愛を育てる教育であります。教育長の考えをお聞かせください。

 大綱43、小規模校と大規模校での学力格差の是正についてであります。どのような工夫をされているのか、また全体の学力向上についてどのような工夫をされているのか、お聞かせください。

 大綱44、部活動などスポーツについてであります。八幡浜市全体のレベルの向上のために、指導者講習などありましたら開催状況を教えてください。

 大綱45、私は神山小学校出身です。当時、学校には大きな木があり、木は大切にしましょうと教えられて育ちました。まさに学校という文字は木に交わって学ぶと書きます。では、現在の学校や地域社会ではどうでしょうか。大きな巨木でもすぐに邪魔だからといって切られてしまうのが多いようです。私は人間でも樹木でも年上の方はいたわるのが基本だと思っています。学校の木、環境、命の教育について、教育長の考えをお聞かせください。

 最後に、悲しい話です。柳の木でしか生きていけないコムラサキというチョウチョウがいます。古町の柳の木の話です。いろいろな方の思いで3本とも幹は残りました。しかし、枝も含めて葉っぱの大部分が丸坊主にされました。幹は残ったけど、この場所でのコムラサキの幼虫は全滅です。残された、上部をぶつ切りにされた柳の幹は、地域の方や子供たちに何を学ばせるのでしょうか。

 終わります。よろしくお願いします。

○議長(萩森良房君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 岩田議員の御質問にお答えをいたします。

 大綱1、八幡浜市の景観問題について、(1)の八幡浜市景観計画の進捗状況及び計画の総予算についてであります。

 八幡浜市景観計画につきましては、昨年度に引き続き景観計画策定ガイドラインに基づいて景観計画区域の設定及び良好な景観の形成に関する方針等を中心に検討を進めているところでございます。今年度の庁内作業部会及び民間検討委員会では、平成20年度に行ったアンケート調査に見る景観特性と課題をもとに景観まちづくりの将来像及び景観計画区域の景観形成方針について、他市等の景観計画も参考にしながら意見交換調整を図ったところであります。

 今後は、今年度末までに第2回の庁内作業部会及び民間検討委員会で景観計画の素案を取りまとめした後、地元住民説明会の開催やパブリックコメントの募集を行いまして、景観計画案の策定をしたいと考えております。

 景観計画の総予算につきましては、平成20年度が2967,000円、平成21年度が4216,000円で、総予算7183,000円となっております。

 続きまして、大綱12、港に対する景観構想の考え方についてでありますが、私は八幡浜港を四国の西の玄関口としてふさわしく、市民も外来者も楽しめるミカンと魚のまち八幡浜の魅力を全国に情報発信できる場所にしたいと考えております。そのため、どのような施設の整備が必要か、整備実行委員会からの答申をいただき、現在市内部で協議検討を行っているところであり、施設の規模、内容とあわせて、港景観についても八幡浜港としてふさわしいものとなるよう十分検討してまいりたいと考えております。

 その他の問題につきましては担当課より説明をいたします。

○議長(萩森良房君) 
 副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、私のほうから
1件答弁させていただきます。

 大綱3、市民生活の安全について、その3、新川市営駐車場の安全対策についてということでありますけれども、新川駐車場は市内の中心部の駐車場不足を解消するため、昭和502月に新川沿いに、特にお願いして県の許可をいただいて鉄骨片持ちはり方式で全長541メートル、使用台数は定期分を含めて161台の駐車場として開設し、現在に至っております。

 新川駐車場の1日のフリー区画の平均利用台数は、昨年度実績で103台、営業時間に対する利用率は17.7%となっております。河口付近のため、鋼材が腐食しやすく、安全対策のために4年に1度大規模補修工事が必要で、平均で約1,900万円程度の費用がかかっております。年間の修繕につきましては、このほか平均で128,000円程度要しております。また、指定管理者においても毎年定期検査を実施しており、危険箇所の特定と迅速な処置に努めているところです。

 さて、議員御指摘のとおり、新川市営駐車場につきましては河川の護岸に設置した仮設駐車場であることから、降雨による河川の増水や高潮など異常気象時の安全対策については市営駐車場の中でも特に注意を払っております。具体的には許可をいただいた当初に策定した新川駐車場水防安全対策要領、これに基づき、台風などの警戒態勢下で車両の撤去及び乗り入れの停止、まずこれを行いまして、警戒水位を超えた場合につきましては可動部分をつり上げるなど段階を追って適切な措置を講じ、重大な事故につながることがないよう努めております。御理解いただきたいと存じます。

○議長(萩森良房君) 
 危機管理室長。

○危機管理室長(尾﨑政利君) 
 岩田議員御質問の大綱
3、市民生活の安全についての2、災害時の食料品等の備蓄状況についてお答えいたします。

 近い将来確実に起こるとされる南海地震については、府、県をまたがる大規模広域災害とされ、愛媛県においても県内全域での被害が予想されております。また近年の自然環境の変化から予想外の大雨による洪水、土砂崩れなどが全国各地で発生し、甚大な被害をもたらしております。さらに、猛威を振るっている新型インフルエンザは、全国で死者が100名に達したと報道されているところであります。

 議員御質問のこのような災害時に用意する食料品等の備蓄についてでありますが、まず食料品、飲料水については、12月現在、主食として乾パン、アルファ米、ソフトパンを4,000食、補助食品として魚の缶詰、クラッカー、みそ汁を2,400食用意しており、約300人が13食として3日間対応できる状況にあります。飲料水等については、保存飲料水1.5リットルは820本、新生児用、また乳幼児用の粉ミルクが合わせて48缶となっております。その他毛布290枚、日用品セット198セット、大型救急箱4セット等がございます。

 新型インフルエンザに関しては、医薬品は国、県に備蓄され、市町村には備蓄はございません。マスクについては、現在保健センターに1万枚、総務課のほうで9,000枚用意しており、さらに11,000枚の購入予定であり、合計3万枚を備蓄する予定であります。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 水産港湾課長。

○水産港湾課長(大西 力君) 
 大綱
2、身近な環境問題について、2点目、豊かな海の保全のために取り組んでいる事業についてお答えします。

 海は森の恋人と言われているように、水の源である豊かな森林を育てることは豊かな海づくりにつながります。特に海面に森林の影が映ることなどにより魚が集まる効果に着目し、魚介類の生息、生育に好影響をもたらす森林を魚つき林と呼び、当市では海岸斜面に存在する森林約67ヘクタールが魚つき保安林指定を受け、立木の伐採などの行為が制限されています。

 当市においては、大島地区において離島漁業再生支援交付金事業を活用した魚つき林の植樹や育林活動を継続的に取り組んでいるところです。

 以上であります。

○議長(萩森良房君) 
 農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君) 
 それでは、大綱
21、イノシシ、イノブタによる農業被害対策方法についてお答えをいたします。

 先ほどの石崎議員の質問でもお答えいたしましたように、イノシシ、イノブタによる農業被害は平成20年度はミカンで1.5ヘクタール、10トンで250万円を県に報告をいたしておりますが、これがすべてではないと考えています。駆除については猟友会にお願いするとともに、各地区の猟友会会員からの申請に基づき行っております。猟友会に対し市から年間994,000円の委託料を支払いしております。また、中山間等直接支払制度に取り組んでおられる集落では、わなの購入や資格の取得に助成を行っている集落もございます。

 被害防止については、音、におい、光などを利用し、各農家が自衛をされておりますが、イノブタは学習能力が高く、効果は一時的で、継続的な効果は期待できません。やはり鉄筋さく、電気さくの導入が効果的であり、その助成を12月補正で計上させていただいております。

 今後は、個々の農地だけでなく地域全体を囲うような提案や指導も検討してまいりたいと思っております。

 次に、大綱31についてお答えをいたします。

 国木、牛名地区の道路の工事は、地元からの要望により基幹農道、いわゆる農免農道及び中山間地域総合整備事業による集落農道などの整備を県営事業で行っていただいております。この地区は、地すべり区域に指定されており、災害対策工事として農道構造物にアンカー工を施工し、また平成18年度から22年度の5カ年間で地すべり対策事業により排水路の改修工事を行っていただいております。

 傾斜地に新しい道路ができれば、地下水の動きが変わったとか、水路の水量が増加したとかという話をよく伺います。雨水の集中により地域の安全性が脅かされないよう災害対策に万全を期していただくよう市からも要望いたしておりますし、平成23年度以降につきましても引き続き県においても計画を立てていただいておりますので、御理解をいただきたいと思います。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 建設課長。

○建設課長(菊池賢造君) 
 大綱
2、身近な環境問題について、(3)千丈川の流水減少による干上がりについてお答えいたします。

 千丈川は二級河川で、管理は愛媛県でございますが、御指摘の松柏地区付近、千丈川の流水減少につきましては、近年に生じた減少ではなく、川底の地質の問題だと思われます。そのため、松柏地区一帯は地下水が豊富で、松柏水源地の良質な水源となっているほか、JA西宇和のかん水用打ち抜き井戸があることなどからもそのことがうかがえます。

 現況で考えられますことは、少しでも上流流域の保水力の増加を図っていただくことです。つまり森林の手入れをしないと水資源の涵養の機能が発揮できません。当市においても補助事業により間伐など実施している地区もございますが、千丈川上流地区につきましても同様の取り組みができないか、関係課と協議していきたいと思っております。

 また、河川管理者の愛媛県に対して、上流河川で行われる砂防事業等において、保水力の低下にならない内容にしていただくよう提案、要望してまいりたいと思っております。

 次に、(4)市民スポーツパークのフラワーゾーンを保水力のある森にしてはどうかについてお答えします。

 市民スポーツパークは、平成101010日、体育の日に、全体面積356,593平方メートルで開設し、そのうち125,255平方メートルがフラワーゾーンであります。公園として植栽管理を行っております範囲は、菜の花ゾーン5,400平方メートル、桜ゾーン5,300平方メートル、タケノコゾーン4,958平方メートルであります。

 御提案のフラワーゾーンでは、昨年、八幡浜ロータリークラブにハチスカザクラ12本、ソメイヨシノ40本、シダレザクラ2本を植樹いただきましたし、今後もライオンズクラブなど複数の団体からも桜植樹のお話があり、何年かしましたら見事な桜山が形成されると楽しみにしているところであります。

 議員がお話の趣旨は、市民スポーツパーク全体面積36万平方メートルのうち山林となっている部分165,900平方メートルの間伐を積極的に行うことで、河川への急激な流失による負荷を抑え、流末の自然環境を良好にできるとの考えだと思いますので、今後はこのことも視野に入れた中で公園管理をしていきたいと思いますので、御指導のほどよろしくお願いします。

 次に、(5)冒険ゾーンの節電対策について。

 冒険ゾーンにつきましては、スポーツゾーン、フラワーゾーンと同時に開設し、市内外の皆様方に利用をされているところでございます。ゾーン内には玉虫型アスレチック木製遊具を有した芝生広場があり、近隣小学校からの遠足のほか、6月にはツツジ祭り等のイベントも開催されるなど多目的な活用がなされている状況であります。冒険ゾーンの中にはオープン当初から200ワットの水銀灯が13本設置されており、年間の電気料は平成20年度で175,000円となっております。

 電気料につきましては、管理棟のトイレ及び自動販売機等も含めた金額となっており、水銀灯単独での金額は把握できておりません。

 水銀灯の点灯状況につきましてはタイマー式となっておりまして、午後6時に点灯し、午後10時に消灯がされるように設定されております。

 今後は、環境面を考慮して、利用状況に応じてタイマー時間設定を変更する等、可能な限り節電対策を行いたいと考えております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 教育長。

○教育長(増池武雄君) 
 大綱
4、教育についてお答えをいたします。

 前回の私の初の議会でした9月は長いという御指摘をいただきましたので、きょうは短くと思っておりますが、5点ございますので、トータルすると長くなるなとまた心配をいたしております。

 大綱41ですが、命の大切さについての教育、子供たちに人間尊重の精神、すなわち自分のことと同様に他の人も大切に思うこととすべての生命に対する畏敬の念を養うことが大切であると考えております。

 学校においては、道徳の時間や特別活動の時間を中心に道徳性を養い、具体的な活動を通してたった1つしかない命の大切さについて繰り返し巻き返し指導をしております。具体的には、生命の授業、強調週間を設定するなどして生命のあるものすべてに対する感謝の心や思いやりの心をはぐくむとともに、より深く自分も見詰めさせながら、人間としてのあり方や生き方の自覚を深めていくことができる子供たちの育成を目指してじっくり指導を継続しているところでございます。それらの成果がいのちを伝え隊などの具体的活動に広がりつつあります。

 また、議員御指摘のように、これらのことを社会総がかりで取り組むことが重要であると考えます。現在各中学校校区ではいじめ対策委員会によるあいさつ運動や地域のよさを知るたけのこのつどい、地びき網体験、自然探訪など具体的な活動が熱心に行われております。子供たちが命を輝かせ、生き生きと成長をしていくよう、家庭、学校、地域社会が総ぐるみで具体的活動を継続するのが大切であると考えております。

 2の郷土愛を育てる教育についてお答えをいたします。

 子供たちに、自分が生まれたふるさとを誇りに思い、大切に思う心をはぐくむこと、すなわち郷土愛を育てることは、より豊かな人間性を育てる上で大変重要なことと考えます。学校では、小学校社会科の学習において、八幡浜の暮らしを通し、八幡浜について学んだり、総合的な学習の時間を中心に自分の住んでいる地域の自然や地域の人々などについて学んだりする学習を随所に展開しております。また、学社融合で子供たちが地域の活動に積極的に参加しています。その際、新たな気づきや地域の息吹に触れることで地域のよさを実感することができています。また、地域の伝統芸能を体験することなどを通して、人としてのつながりやきずなを一層深めることができております。

 さらに、これらの活動を通して学んできた楽しい地域の思い出やはぐくんできた夢などが八幡浜まるごとアート展などの作品にあらわされていると考えております。

 今後もこのような活動を大切にして郷土愛をはぐくんでいきたいと考えております。

 3、学力差是正についてでございますが、議員御指摘の小規模な学校、大きな規模の学校での学力差についてですが、4月の全国学力・学習状況調査においては、八幡浜市では学校規模による学力の差は見受けられませんでした。それぞれの学校において、子供たちの実態において先生方が懸命に学力の向上と定着に取り組んでいる成果であると考えております。

 次に、全体の学力向上に向けての主な工夫についてお答えをいたします。

 9月議会で新宮議員さんの質問でお答えしたとおり、まず1つ目に教員自身の授業力向上のための研さんや地道な研究実践は重要なポイントであると考えております。校内での研修や市での研修、県教委・文科省主催の研修等を通して学習指導の改善向上に日々取り組んでおります。また、本年度、江戸岡小学校が実施しました食育に関する出前授業、子供たちが先生と一緒に他の学校に出向いて授業を公開するといったような授業も効果的であったと考えております。

 2つ目に、小規模な学校では他校との共同学習や交流学習を実施したり、規模の大きい学校では少人数指導加配教員や市の教育活動指導員を活用した少人数指導、学級を2つに分けて指導するなどを行ったりして、個に応じた学習指導の工夫をしております。

 3つ目に、基礎基本の習得や読む力の向上をねらって、朝の校時に10分から15分、ドリル学習や読書活動も取り入れております。

 いずれにしましても、新学習指導要領が強調している生きる力の育成を根底に置き、子供たちの確かな学力の定着と向上に一層取り組む所存です。

 4点目ですが、部活動などスポーツについて、八幡浜市全体のレベル向上のための指導者講習会などの開催状況についてお答えをいたします。

 現在のところ、市単独での指導者講習会は開催いたしておりません。各競技での練習試合を通して先生方が指導のあり方や練習方法を自主的に学んだり、県や各競技の体育協会で開催される指導者講習会に参加したりして指導者の指導力の向上に取り組んでいるのが現状です。

 また、中学校の部活動は少子化の影響で部員を確保することが大変になっているとこもございます。今後、中体連や各体育協会と連携を図りながら子供たちの活躍を引き出す指導のあり方を探ってまいりたいと思います。

 5点目の環境景観、命の教育についてお答えをいたします。

 現在、ある小学校の特別支援学級はポプラ学級と名づけられています。これは校庭にあったポプラの木への思いを引き継ごうとする気持ちから名づけられました。みんなから愛着と畏敬の念を持って親しまれているポプラの木を通して、自然の中で生かされているという思いがはぐくまれてきたのだと考えております。台風の被害で、残念ながらこの木は倒れてしまいましたが、現在も学級の名前として受け継がれ、運動会の最後の種目として毎年「おにわのポプラ」と題したダンスを子供たち、先生、保護者、地域住民が輪になって踊ったりと、ポプラの木は人の心の中で生き続けています。環境教育の大切さをここに感じ取ることができます。先ほどお答えしました命の教育にもまさにつながると思っております。今後も環境教育の一層の充実を図りたいと考えております。

 一方、また子供たちにとって安全・安心な学校環境づくりも大切です。毎年発生する毛虫対策、校庭の木々に対する剪定など手入れもなかなか大変でございます。危険なものや手の届かない木々に関しては教育委員会のほうで手配していますが、これらの剪定作業の大部分は教員やPTAなどによるボランティアに頼っているのが現状でございます。このような事情も御理解いただければと思っております。

 今後も、潤いがあり、かつ安全・安心な教育環境づくりに努力してまいる所存です。その際には環境の権威者である議員さんの御指導、御協力をいただければ幸いでございます。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君) 
 文化振興課長。

○文化振興課長(山本数道君) 
 それでは、大綱
13の保内の古い町並み景観保全に対してどのような考えを持っているのかという質問にお答えします。

 旧保内町は、旧八幡浜市と並んで宇和島藩の商港として江戸時代末期から海運業、木ろう業の隆盛により明治期から昭和初期にかけて、鉱山業、紡績業など多様な近代産業で栄え、四国で初めて電灯がともり、国立銀行が県下で初めてできるなど、町は活況を呈していました。そのような当時の繁栄を物語る贅を尽くした実業家の邸宅や、産業と地域の発展の歴史を伝える遺産が川之石地区の各所に現存し、近年メディアに取り上げられることも多く、県内外からの見学者が来られています。

 現在までの町並み保存への取り組みとしましては、国登録文化財制度を活用した建造物の保護、PR、歴史的建造物の公有化、景観を配慮した美名瀬橋の改修など保存のための各種改修工事の実施、文化財指定などに努めてまいりました。また、保内ボランティアガイドの会など、町並みを案内するボランティア団体や地域づくり団体が活動しています。

 課題としましては、町並み保存に関する条例等は現在のところ未制定でございます。また、景観等に配慮した統一的な指針も設けてございませんが、現在、先ほども触れました市景観計画庁内作業部会等で検討中であります。文化財として未指定のものは維持管理や改修に対する補助も十分でないため、町並みを形成する建造物の保存についてはそれぞれ所有者に負うところが大きいのが現状であります。

 今後は関係各課が連携し、官民協働のもと、現在策定中の市景観計画庁内作業部会などで長期的全体計画の中で川之石地区の町並み形成について検討していきたいと考えております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 岩田功次君。

○岩田功次君 
 いろいろとありがとうございました。

 それでは、再質問をいたします。

 景観計画の進行状況は、今そのようになっているというふうなのをお聞きしたんですが、実は港の協議会でもそうだったんですが、コンサルに頼ってそれを行っているっていうのが現状であります。自分は、その自分のふるさとは自分たちで計画してきちんとできたらなって思っております。それのまとめ役をするのがみなとづくり協議会もそうでしたが、コンサルなんです。いろんな思いを出して、今回の景観計画書も同じです。コンサルに任せるところがあります。

 実は隣の町大洲市では、市役所の職員さんが地域の人と一緒になって、もうできてます。ことしの5月にできました。すばらしい内容であります。それはふだんから市役所の職員さんが地域の設計事務所さんとか建設会社さんとかといろいろと情報を交換しながら、勉強をして、地域でつくった景観計画書であります。八幡浜では418万円の予算を使って、まだ今途中のあれですが、なかなかどういうふうなものが出てくるのかまだ見えない。やはり地域の人、この計画書の中にも検討委員会とかってつくられててやってるんですが、専門的な人たちとの情報交換によって市の職員さんが中心となって計画を立てていくっていうやり方が一番いいのではないかなと思っております。

 いい例が大洲市にあったのでそういうふうにしたいとは思っているのですが、もうこれ進んでいる事業であります。このコンサルに任せるところを、副市長さん初め、市長さん初め、その中に入り込んでいって、少しでも何かこういうふうにしたいなっていうふうなのを見据えながらちゃんとやってもらいたいっていうふうなのがあります。ちょっと御回答をお願いします。

 あと、大綱21、イノシシの問題は2回聞いたのでわかっておりますが、実は私ことしの5月から11月にかけて大型哺乳類の調査っていうのを環境省から委託を受けているNACS−Jというところの協力でやってきました。イノシシ、場所は八代の山の上なんですが、イノシシも出ます。あと、キツネ、アナグマ、タヌキ、ハクビシン、野良犬、ウサギ、ニホンリス、イタチ類、ネズミ類、コウモリ類、哺乳類って結構出るんです。たくさんいます。このうちのイノシシ、私はイノブタとよく言いますが、イノシシとキツネは多分人間が放したものですね。二十数年前、私が上京したときに、新聞でもう佐田岬にはイノシシが絶滅したっていうふうなことを言われました。これ被害はいっぱいあるし、どうにかしないといけないし、もうイノシシはとってしまってもいいんじゃないかと僕は思ってるですが、ほかの生物への影響も懸念されます。これ実はちゃんと調査して、どういうふうな生物がいるのかと調査して、よりよき方向にしてもらいたいのですが、どうでしょうか。

 大綱32、マスクというか、その備蓄であります。

 いろいろすぐに起こらない災害のために備蓄は御苦労さんでございますが、少しでもその安心のためによろしくお願いいたします。

 その中でちょっと気がついたことなんですが、例えばマスクの質などもいろいろ懸念されるところがあります。一般の市民では用意できないような簡易式のマスクでも高いのがあると思いますが、その質についてちょっと確認、いいのを少しでもやってもらいたいというふうな、これは要望にしときますが、お願いいたします。

 新川駐車場は少しでも経費のかからないようにこれからよろしくお願いいたします。

 細かいことを言うようですが、冒険ゾーンの電気、実は人がいないのについてるんです。夜は人がいないんです、あそこは。もうイノシシさんとかウサギのために、野ウサギもいますね、キツネも出ます。でも、議員の向こうのトイレでも終わったら消すじゃないですか、もうこれは消してもいいんじゃないかなと思うのですが、答弁をお願いします。

 あと、私は私の生活範囲の中でこれが気がついたんですが、八幡浜じゅう探したら相当あるんじゃないですか。実は電気代、年間175,000円、済みません、細かいことを言いまして、175,000円、その中に自動販売機がありますので、年間6万円ぐらいの自動販売機が入ってくるんでしょうか。12万円として1カ月1万円ですね。1カ月1万円あったら、そこら辺の外灯が月250円ですか、250円ですね、40カ所分つけることができます。私議員になって、ここの道暗い、ここの道暗いって、相当暗い暗い暗い暗いって言われて、地元の人にお願いしにいくと、電気代地元で払わんといけんがやけんいけませんよというふうなことをよく言われます。

 ちょっと逸れましたが、もったいないことはもったいないので、これはぜひ利用状況を確認して、できれば使用してないのであればもう消していいんじゃないかと思います。答弁をお願いします。

 あと、教育関係はいろいろと難しい質問をして済みませんでした。ただ、これは大切なことなので、確認しながらしたいと思って聞きました。

 いろいろこういうふうなことを質問するに当たって、八幡浜市の先生はすごい優秀な人がいるんだというふうなことをいろんなところから聞きました。できたら学力の向上関係、その一番優秀な先生に合わせて、なおかつ優しさも踏まえたような教育でぜひお願いいたしたいと思います。これは要望にしときます。

 済みません、たくさんあって。

 保水力のある山にするというのは、もうこの一連の3つの質問が同じようなことであります。少しでもその海に大地の豊かな水を返すため、珪素とか窒素とか燐とかというものを、その豊かな水を海に返して海の魚をふやしましょうっていうふうなことを意識的に八幡浜市がしようと、それを大々的にPRできるようにして、八幡浜の魚はおいしいんだっていうふうな展開にできるような行事をすぐにでもしていただきたいように要望します。

 私が直ちにとかっていうふうな話をよくしますが、実は来年の秋にドングリを拾って、それをコンポストに植えて、その次の年に芽が出たやつをコンポストから分けて、で何年か育てて山に返すっていうふうな、もうスパンの長い話ですが、実は行動はすぐに起こしてもいいのであります。その辺要望ですが、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 建設課長。

○建設課長(菊池賢造君) 
 景観計画についてお答えします。

 議員がお知り合いの大洲の職員さん、すばらしい方で、我々もこの景観計画を始めるに当たっていろいろ教えをかっておりますし、南予分科会などでも講演いただいたりしております。その活動は本当にすばらしいものだというふうに思っております。

 当市におきましては、なかなかあの方ほどの知識、持ち合わせてないわけですけれども、その足りない部分をコンサルに頼る部分があるのは確かでございます。

 ただ、庁内作業部会というのが設置しておりますので、庁内の中でそれぞれの部署で専門の方の意見を伺いながらまとめておりますことと、あと市民のいろんな思いというものがございますので、民間検討委員会でいろんな方に入っていただきまして、いろんな意見を伺って、今後計画をつくっていくことになっております。景観計画には法定で定められた必要な項目というのをつくらなければいけないようになってございますので、そういう部分をコンサルタントに頼っているということがありますが、我々が我々の計画をつくるという考えには変わりございません。

 もう一つ、冒険ゾーンについての電気のことについてお答えいたします。

 お答えの中でも言いましたように、利用状況を調査して、タイマーの調整をするか、あるいは議員言われるように全く利用者がないということであれば消灯ということもありますけれども、ここは利用状況を調査していきたいと思っております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 今建設課長が答弁いたしましたけれども、コンサルを介しての景観計画の策定ということですけれども、これにつきましては大洲市が市の職員と市民の方でつくられたというお話がありましたので、また市長、私もどういうふうな形でつくられているか、ちょっと今知見がありませんけれども、また様子を見て適切な指導なり対応なりをしたいと思ってます。

○議長(萩森良房君) 
 農林課長。

○農林課長(二宮嘉彦君) 
 イノブタの調査は困難と聞き及んでおりましたので、駆除防止等に力を入れるというふうに考えておったんですけども、確かに言われるとおり実態をつかまないと対策は立てれないというのは当たり前のことでございますが、何せ予算も少のうございますので、議員さん先ほど言われましたように実態調査はあるところでされたということでございますので、それをもしよければ拝見をさせていただいて、その中でまたどういう調査ができるのかを考えながら検討をさせていただいたらと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。

○議長(萩森良房君) 
 岩田功次君。

○岩田功次君 
 済みません、
1点だけ。

 庁内作業部会のコンサル、景観の話ですが、庁内作業部会の人たちの中に、建設屋さんとか設計士とか、グラフィックのデザイナーだったりとか、いろんな方がそのコンサルが考えよるようなことを仕事でしとる方っていうのは入っていないのかなっていうふうなのを感じますが、これもう一般市民からいろんな、どうやってこれ選ばれたのかなっていうふうなことをちょっと1点と。

 実は、よその人にはお金を払ってるのに地元の人は全部ボランティアですね、これ、ボランティアなんですよ。もちろんボランティアなんですよ、これ、全部地元の人は。よおしやってやろう、八幡浜をきれいしてやろうって、こういうふうにみんなが押し寄せていくんだけど、コンサルのまとめ方が悪かったらいいの出てこないんですよ。そこら辺を注意して、ぜひいいものを上げてください。要望でおしまいにします。どうもありがとうございました。

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