一般質問 H17.9 上脇和代議員

公開日 2014年09月05日

〔上脇和代君登壇〕


○上脇和代君

 通告書に従いまして、大綱
3について質問をさせていただきます。

 大綱1、AED、自動体外式除細動器についてであります。自動体外式除細動器、AEDとは、電気ショックが必要な心臓の状態を判断できる心臓電気ショックの機器であります。

 突然死の原因のほとんどが心臓疾患であります。それを心臓突然死と言い、その大部分は心室細動という病気となっております。心室細動になると、全身に血液を送り出す心室のリズムが失われ、不規則に細かく震えてポンプの役割を果たせなくなる重い不整脈の一種ですが、この心室細動を正常な状態に戻すために、一時的に強い電気ショックを与え、除細動でリズムを回復させる方法しかありません。心室細動が起きて呼吸と意識がなくなると、1分ごとに救命率が1割ずつ低下し、3分以内にAEDを使えば4人に3人が助かり、10分を超すと救命は不可能だと言われております。

 救急隊が到着するまでに対応できるAEDは、軽量で、内蔵された電池で自動的に作動し、音声によって順を追って説明してくれます。必要のないときには作動しない仕組みになっており、特別の資格がなくてもよいということで、昨年の71日から一般市民にも使えるように厚生労働省より通知されております。

 手軽に使えるところから、既に空港とか大きな駅、スポーツセンターとか学校など、人の多く集まるところに配置されており、これは年を追うごとに配置がふえてくると考えられます。

 そこで、質問ですが、万が一に備えて八幡浜市でも、人の多く集まるところ、庁舎、中学校、文化センター、保健センター、スポーツセンターなどに備えられるお考えはありませんか。特にクラブ活動など激しい運動をしている中学校には必要であると思いますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。

 大綱2は、高齢者の健康づくりのための公園の活用についてであります。

 9月は敬老月間であり、100歳以上が13人と報道されておりました。91日現在、八幡浜市の65歳以上の高齢者が12,030人、人口が42,341人となり、約3.5人に1人が高齢者であります。この現状が介護保険税、国民保険税の増税となり、市民に大きな負担となってきております。

 また、今年度は介護保険の見直しもあり、高齢者にとってはさらに厳しい状況に置かれております。

 八幡浜市では、高齢者が元気で長生きするための対策として、転ばん教室や生き生きサロンなどいろいろな事業に取り組んでいただいておりますが、まずは市民一人一人が自分の健康は自分で守るという考えのもとに、日常的に意識して体を動かすことが大切であると考えます。

 そこで、総合的な健康づくりの一環として、高齢者の方にもっと公園を利用していただきたいと思います。家から一歩外に出て人に出会い、会話する、このような行動が健康づくりの一つであると考えるからであります。

 そこで、質問の第1点は、王子の森公園は大変立派な公園ですが、利用者が非常に少ないと聞いております。高齢者に利用していただくためにも、溝や段差のないバリアフリーを取り入れた公園整備に取り組むべきだと思いますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

 質問の第2点は、高齢者がみずから健康づくりをしていくために、公園の一画に高齢者が使いやすい軽い運動のできるような設備はできないものでしょうか、お伺いをいたします。

 質問の第3点は、目で楽しみ、心をいやしてくれる花壇があれば、もっと多くの人が公園を利用すると思いますが、どのようにお考えでしょうか。

 質問の第4点は、北浜公園には碁を楽しんでおられる方々がおられます。これも健康づくりの一つと考えますが、台の上の電気が暗いという声があります。改善できないでしょうか。

 質問の第5点は、川上町川名津の埋立緑地帯にある子供の遊び場は、高齢者の憩いの場所でもあります。利用者からトイレが欲しいという声がありますが、設置できないでしょうか。また、屋根のあるベンチについても御検討をお願いいたします。

 大綱3、愛宕山団地の街灯についてであります。

 愛宕山団地は、道路から団地までの間が山を掘り割ったような状態につくられているため、夜は非常に暗く、防犯の面からも不安があるという声が出ております。街灯の設置はできないでしょうか、お伺いをいたします。街路灯でございます。

 以上でございます。

○議長(宮本明裕君)  市長。


○市長
(高橋英吾君)

 上脇議員の大綱
2、高齢者の健康まちづくりのための公園の活用について。

 1、王子の森公園は高齢者に使いづらいので改善をできないか。2、一区画を高齢者用にできないか。3、利用者が少ないので、花壇でもあれば。4、北浜公園のテーブルの電気が暗い。この4点についてお答えします。

 王子の森公園は、市民の皆様が利用できる都市公園として、運動広場や子供の広場を含め、昭和5111月に完成し、今日まで来ております。その間、施設の維持修繕等に努めてまいりましたが、完成から30年経過しており、議員御指摘のように、高齢者の方々には利用しにくい面もあると存じますので、昨年3基ほど設置しましたベンチの増設やバリアフリー化等を進め、高齢者、障害者を含むすべての人々が利用しやすい公園になるよう、できるものから随時改善していきたいと考えております。

 なお、一区画を高齢者用にしてはとのことですが、特定な区域ではなく、先ほども言いましたように、公園全体のバリアフリー化の中で配慮したいと考えております。

 花壇の設置につきましては、公園全体のバランスを考慮し、今後検討していきたいと思います。

 また、北浜公園のテーブルの電灯が暗いとの御指摘ですが、一応公園内の照明は本来防犯などのために設置してあり、過度の照明は必要ないものと思われますが、碁じゃなしに将棋、将棋だったと思いますけど、将棋の観点からということであれば、またうちもちょっと検討してみたいと、このように思っております。

 以上です。その他の問題に関しては、担当課長より答弁させます。

○議長(宮本明裕君)  財政課長。


○財政課長
(山本一夫君)

 それでは、上脇議員の大綱
2、高齢者の健康づくりのための公園の活用について、5点目、川名津埋立地の緑地内広場に簡易トイレを設置できないかについてお答えをいたします。

 川名津埋立地宅地分譲に伴いまして、宅地内緑地に緑地整備の一環といたしまして、地区住民からの要望もありまして、現在遊具を設置いたしております。議員言われたとおり、幼児、児童の遊び場また高齢者の憩いの場として利用をされております。

 御質問の簡易トイレの設置につきましては、今ほど申し上げました地区住民の利用状況、またそのほかちびっ子広場などの現状を考慮しながら、今後検討してまいりたいと考えております。

 以上であります。

○議長(宮本明裕君)  保健センター所長。


○保健センター所長
(永井俊明君)

 それでは、上脇議員御指摘の大綱
1、AED、自動体外式除細動器についてお答えいたします。

 AEDは救急の現場で医療従事者でない一般の人でも簡単に除細動を行うことができるよう設計されている機器でございます。上脇議員御指摘のとおり、平成1671日に厚生労働省から、非医療従事者による自動体外除細動器、AEDの使用についての通知が出されております。

 これにより、心臓停止を起こし、生命の危険がある人に一刻でも早く救急蘇生を行うため、その現場に居合わせた人がAEDを使用し、心臓に電気ショックを与え、心臓の動きを取り戻し、救急隊が到着するまでの対応を行うことで救命効果を高めようというものでございます。

 現在、八幡浜市におきましては、消防署に2台設置をいたしており、救急救命士が配置されていない救急車での活用をしているのが現状でございます。

 議員御質問の庁舎、学校、保健センター、スポーツセンター等へのAEDの設置につきましては、今後関係機関と課題を協議し、検討をしていきたいと考えております。

 以上です。

○議長(宮本明裕君)  建設課長。


○建設課長
(石田 修君)

 大綱
3の愛宕山団地の街路灯についてお答えをいたします。

 議員御質問の愛宕山団地に至る市道のうち、愛宕山中学校から愛宕山団地までの区間につきましては、市といたしましては既に調査済みでございます。その結果、街路灯の必要性が認められましたので、その措置といたしまして、団地入り口付近に街路灯の設置を行うべく計画し、既に工事を発注しております。

 これによりこの区間は改善されるものと判断いたしておりますが、設置後の様子を確認し、必要であれば今後増設を検討したいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

 以上です。

○議長(宮本明裕君)  上脇和代君。


○上脇和代君

 愛宕山団地についてはもう既に取り組んでいただいているということで、ありがたく思っております。

 それから、健康づくりのための公園の整備についてでありますが、非常に前向きに市長の方から答弁をいただきました。高齢者がまず外に出ることが一番これからは大切だと思いますし、ある高齢者が車いすで体の悪い御主人を連れて五反田と千丈川の流域のところにあります休憩所、ヤナギのある休憩所がありますが、そこまで行って一休みをして、そして家に帰ってくると。その休み場所が東屋ですけれども、大変ありがたいという声がございました。

 高齢者というのは、本当に身近なところにそういうところがないと、なかなか出ていきにくい、そういうところもありますので、現在ある公園だけを私は指定いたしましたが、市内にはまだまだ千丈地区にも江戸岡地区にも、また保内の方にもまだ充実しないところがたくさんあるとは思いますが、そういうところも含めて、小さい公園でもいい、高齢者や子供が遊べるところをこれからも考えていただきたいと思います。

 それから、大綱1のAEDについてですが、1台が30万円という、大体30万円ぐらいだということでございますので、経費もかかるとは思いますが、きのうたまたまテレビを見ておりました。徳島県が大量に設置をするようなニュースが流れましたので、直接私は県庁に電話して聞いてみました。そしたら、県の施設に16台、高校に40台、盲学校に9台、養護センターに1台、日本赤十字が100台ほど何か構えるような予定をしておりますというふうな回答をいただきました。

 人数の多いところは確かに危険な確率は多いわけですけども、かといって人数が少ないからこういうことはないとは言えないわけでございます。徳島県では、野球部の選手が胸にボールが当たって、それで心不全を起こしたらしくて、亡くなられたということがございます。八幡浜市において、過去においてマラソン中に亡くなられたという例もございます。

 ぜひ、私はせめて中学校ぐらいの野球とかいろんな激しい運動をするところにだけでもまず設置していただけないかなと思っておりますが、いかがでしょうか。

 以上でございます。

○議長(宮本明裕君)  保健センター所長。


○保健センター所長
(永井俊明君)

 AEDの件ですが、せめて中学校にということですが、先ほども御回答しましたように、関係機関と課題、このAED、一般の方が手軽に使えるということですが、前に
3時間ほどの講習も必要でございます。そういう点十分検討しながら学校とも相談して検討していきたいと思います。

お問い合わせ

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