平成25年八幡浜市議会6月定例会会議録第2号

公開日 2014年09月24日

 

議事日程 第2

平成25610() 午前10時開議

1

会議録署名議員の指名

2

一般質問

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本日の会議に付した事件

日程第1

会議録署名議員の指名

日程第2

一般質問

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出席議員(19)   

  1番  岩 田 功 次  君

  2番  石 崎 久 次  君

  3番  樋 田   都  君

  4番  新 宮 康 史  君

  5番  上 田 浩 志  君

  6番  井 上 和 浩  君

  7番  魚 崎 清 則  君

  8番  二 宮 雅 男  君

  9番  遠 藤 素 子  君

10番  清 水 正 治  君

11番  宇都宮 富 夫  君

12番  兵 頭 孝 健  君

13番  上 田 竹 則  君

14番  松 本 昭 子  君

15番  住   和 信  君

16番  中 岡 庸 治  君

17番  宮 本 明 裕  君

18番  大 山 政 司  君

19番  萩 森 良 房  君

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欠席議員(なし)

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説明のため出席した者の職氏名

 市長          大 城 一 郎 君

 副市長         橋 本 顯 治 君

 総務企画部長      中 榮 忠 敏 君

 市民福祉部長      中 岡   勲 君

 産業建設部長      菊 池 賢 造 君

 政策推進課長      大 本 孝 志 君

 総務課長        菊 池 司 郎 君

 財政課長        藤 原 賢 一 君

 税務課長        大 森 幸 二 君

 市民課長        菊 池 正 康 君

 保内庁舎管理課長    元 田 博 之 君

 生活環境課長      菊 池 和 弥 君

 社会福祉課長      二 宮 貴 生 君

 保健センター所長    松 本 常 美 君

 医療対策課長()

市立病院新病院整備課長 新 田 幸 一 君

 人権啓発課長      山 﨑 利 夫 君

 水産港湾課長      滝 本 真 一 君

 建設課長        矢 野   武 君

 農林課長()

農業委員会事務局長   山 本 健 二 君

 商工観光課長      菊 池 誠 一 君

 下水道課長       大 西   力 君

 水道課長        宮 本 雅 三 君

 市立病院事務局長    河 野 謙 二 君

 会計管理者       都 築 眞 一 君

 教育委員会委員長    藤 原 大 志 君

 教育長         増 池 武 雄 君

 学校教育課長      若 宮 髙 治 君

 生涯学習課長      舛 田 昭 彦 君

 代表監査委員      市 川 芳 和 君

 監査事務局長      阿 部   孝 君

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会議に出席した議会事務局職員

 事務局長       原 田 磯 志 君

 事務局次長兼議事係長 米 子 仁 司 君

 調査係長       松 本 克 之 君

 書記         阿 部 真 士 君

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午前1000分 開議

○議長(宇都宮富夫君)  おはようございます。

 これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。

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○議長(宇都宮富夫君)  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は、議長において8番 二宮雅男議員、17番 宮本明裕議員を指名いたします。

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○議長(宇都宮富夫君)  日程第2 一般質問を行います。

 順次、質問を許します。

 清水正治議員。

〔清水正治君登壇〕

○清水正治君  おはようございます。

 このように理事者と対面で初めての議会でございますので、いささか胸のほうがはたはたしておる状況でございますが、よろしくお願いをいたします。

 提出しております通告書に従って質問をいたします。

 先日、できたての「広報やわたはま」が我が家に届きました。今回はどんな記事があるのかなと楽しみに開いてみました。6ページと7ページに平成26年度の八幡浜市職員募集の記事がありました。事務職員から管理栄養士まで10種にわたって募集要項が掲載しております。何げなく見ておりますと、何か1点不足してるように感じました。その点も含めて、できるだけ簡単に質問をいたします。

 今回八幡浜市で初めての対面方式による議場の整備ができました。私もどきどきしながら一問一答方式で取り組んでみようと思いまして、初めて理事者と対面で質問をいたします。

 大綱1、職員募集について、今申し上げた部分です。それから、大綱の2、女性専門外来について、大綱の3、防犯ベルについて、大綱の4、みなっとについて、以上大綱4点について簡単にお尋ねをいたします。

 まず、大綱の1、職員募集について、ある市民の方から、議員さん、八幡浜は職員募集をするのに、条件ばかり並べて幾ら出すのかどこにも書いてないが、どうしてですかという、そういう質問を受けたわけであります。よく見ると、なるほどどこにも金額の明記等はありません。募集する以上、各職種別に金額を載せるべきではないかなという思いがいたしますが、理事者のお考えはいかがでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(菊池司郎君)  議員御指摘のとおり、職員募集の際に初任給は明記しておりません。これまで市民から初任給の問い合わせもほとんどなく、市広報、ホームページにおいて毎年初任給を含めた給与、定員管理等について詳細に掲載しておりましたので、御理解いただいているものと考えておりました。

 しかしながら、職員募集に当たり、初任給等詳細な諸条件をお知らせすることはより親切な情報提供になりますので、今後の職員募集時には初任給の金額を掲載してまいりたいと考えております。

 なお、今年度の職員募集につきましては、既に告示を行い、初任給については掲載しておりませんが、現在受け付け期間中でありますので、早速市のホームページにつきまして追加掲載したところです。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  清水正治議員。

○清水正治君  今答弁をいただきました。できるだけ広報でございますから、やっぱり市民にわかりやすいように対応していくのが本来の姿じゃないかと思います。

 それでは、大綱2点についてお伺いをいたします。

 女性専門外来について、現時点での八幡浜市が取り組んできた女性専門外来の現状はどのようになっているのか、お伺いをいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  市立病院事務局長。

○市立病院事務局長(河野謙二君)  市立病院の女性専門外来は、平成161月に産婦人科において開始いたしました。当時、産婦人科は男性医師のみでしたので、男性医師には相談しにくいという女性を対象として週に2日、非常勤の女性医師による診察を開始したものでございます。

 その後、常勤の女性医師の赴任により、平成213月にその役目を終えております。

 なお、現在は常勤医師が不在のため、複数の非常勤医師の交代制による週に2日の予約外来のみとなっておりますが、特別に女性医師による女性専門外来としては設けておりません。

○議長(宇都宮富夫君)  清水正治議員。

○清水正治君  今答弁をいただきましたが、市民の特に女性の方からはやはり継続をしてもらうほうがいいんじゃないかと、こういう声が結構あるわけですね。今答弁いただきましたとおり、医師不足ということが最大の原因であるというふうにおっしゃっておりますけれども、今後新しい病院もできることでございますので、理事者においてはこういうこともまたもう一度再検討をして取り組みをしていただきたいなと、このように思います。

 それから、大綱の3についてお伺いをいたします。

 小学校全生徒と中学校女生徒に対する防犯ベルの貸与が実施されていたように思うんですが、現在も続いているのか、お尋ねをいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  学校教育課長。

○学校教育課長(若宮髙治君)  お答えいたします。

 小・中学校の児童・生徒が犯罪に巻き込まれる事件が全国的に多発している状況から、平成16年度より旧八幡浜市では小・中学生全員に、また旧保内町では小学生全員と中学生女子生徒に防犯ブザーを貸与しておりました。その後、貸与から配布の方式に改め、平成19年度からは小学校の新1年生全員に防犯ブザーを配布いたしております。

 また、民間企業からも新入学児童に対して防犯笛の寄贈も受けており、児童・生徒の安全確保と犯罪からの未然防止に努めております。

 ちなみに、防犯ブザーというのがこういったもので、防犯笛というのがこういったものです。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  清水正治議員。

○清水正治君  今課長の答弁をいただきました。私、認識不足で申しわけないんです。中学校女生徒は保内町だけだったと、こういうことで、八幡浜の方々に申しわけないなと思っておりますけれども、これはやはり今全国的にこういった力のない子供さんに対する悲惨な事故が結構多いわけですので、極力八幡浜市としてもこれは継続をして取り組んでいただきたいなと、このように思っております。

 それでは、大綱4について、みなっとについてお伺いをいたします。

 これもある女性市民の方から寄せられたことなんですが、みなっとの女性トイレに消毒スプレーがあればいいのにと、こういう相談でした。我々男性には気のつかないことなんですけれども、どこの道の駅でも消毒スプレーが置いてあるそうです。八幡浜みなっとも衛生上消毒スプレーの設置を考えてみてはいかがでしょうか、お尋ねをいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  政策推進課長。

○政策推進課長(大本孝志君)  消毒スプレーということでございますが、多分便座消毒スプレーということだと思いますので、その件についてでございますが、公衆用トイレは不特定多数の方が利用することから、衛生面の対策はもちろん、来訪者に気持ちよく利用していただくための配慮も必要だと思います。早速男性トイレも含め便座消毒スプレーを設置する方向で検討してまいりたいと思います。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  清水正治議員。

○清水正治君  対応ができるそうでございますから、市民の方も安心できるんではないかと思います。

 2点目としまして、みなっと啓発で市長初め市職員の名刺の裏にみなっとの宣伝効果になるような言葉などの記入があればと思うんですが、理事者のお考えはいかがでしょうか、お尋ねをいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  名刺の裏にみなっとの宣伝効果を入れてはどうかというような話でございます。市では、これまで商工観光課におきまして真穴の座敷びな、五反田の柱祭り、八幡浜ちゃんぽんなど、市の観光資源をモチーフにした名刺の台紙を希望者に販売し、好評を得ているところでもあります。

 私としましては、市長の名刺ということで、表に八幡浜ちゃんぽんのキャラクターを配しまして、裏には、私個人的にやってるわけなんですが、松村正恒さんの重要文化財の日土小学校とか二宮忠八、温州ミカンなりトロール漁なり、いろいろと八幡浜の特産品なり八幡浜市の著名人のことを記しています。これに、また新たに八幡浜に新しくできた観光名所といった感じでのみなっとも今後入れていきたいと思っております。

○議長(宇都宮富夫君)  清水正治議員。

○清水正治君  今市長のほうから明確なお示しがございました。実は、先日見ておりましたら、これ参考で申しわけありませんが、山口県美祢市のほうで市長初め職員の重立った方々の名刺の裏にこのような、ちょっと小さいから見えにくいかもわかりませんが、秋芳洞等の入場割引券というのを掲載しておるそうでございます。また、これをやっておりますと、よそから来られた方と名刺交換をするときにでも、これを持っていけば割引ができますよと、こういうふうなことがあるということで、ちょっと余計なことかもしれませんけれども、提言をしたわけでございます。

 ですから、先ほど市長がおっしゃられたようにちゃんぽんの効果、よく住先輩も黒いジャンパーに八幡浜ちゃんぽんの大きな文字を入れて着て歩いておられます。私も真っ赤なジャンパーに字の入ったのを時々着て歩くんですけれども、あるところに行きますと、議員さん、それ何ですか、猿みたいに赤いの着てって言われるんですけれども、背中見てやと、今八幡浜の宣伝しよるんじゃということでやるわけですが、できれば職員の皆様、特にここにいらっしゃる幹部職員の皆様はそういったことを、市長がやっておられるようなことを皆さんもひとつ取り組んでいただければと思います。答弁は要りません。

 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次議員。

〔岩田功次君登壇〕

○岩田功次君  私は、総括一問一答方式で一般質問を行います。どうかよろしくお願いいたします。

 皆様、いろいろとありがとうございました。市長選挙ではさまざまな場所で岩田功次の名前を宣伝していただきました。選挙戦において、誰に聞いても2期目は危ないよと言われる状況の中で、私は4年前に初当選をいただいてから毎日が選挙戦のつもりで議員として精いっぱい働いてまいりました。体もでかいし、態度もでかい、いい意味で存在感があるのではないでしょうか。存在感があるからこそ、いろいろとたたかれているのだなあとありがたく感じているところであります。

 今回も、市民の皆様の声を議会で発表していきたいと思います。理事者の簡潔でわかりやすい答弁を求め、一般質問を始めさせていただきます。

 大綱1、八幡浜市立病院の救急患者受け入れについて。

 病気で亡くなる方の多くは病院で亡くなります。先生方も少ない人員で頑張ってもらっている状況の中で、市立病院関連で悲しい情報が飛び込んできました。46日土曜日の救急患者受け入れについてです。市立病院からの報告を拝見しましたが、気になることを発見いたしました。いま一度市民にわかりやすい経過報告を伺い、また市議会からの申し入れ事項に対する答弁もあわせて伺います。

 大綱2は、市役所職員関連の人事評価について。

 私は、一貫して職員の人事評価について伺ってまいりました。前回は昨年の3月議会でした。同じ内容で3回目の一般質問です。

 市役所職員の人事評価の進行状況を伺います。また、現状、現時点での人事評価の問題点と利点を伺います。

 災害時などの危機的状況の中で冷静な判断ができる危機管理能力を育てる職員教育についてもどのように行っているのか、伺います。

 市民目線でも、市役所職員目線でも、市民に優しい職員づくり、基本的な人間力のアップ、職員教育についてもどのように行っているのか、重ねて伺います。

 また、事務職でも技術職でもプロ意識、プロの中のプロを目指す職員の育成について、人事の仕組みの質問をいたします。

 プロとは専門職のことです。若いうちはいろいろな職務を経験していき、中堅で適材適所に異動して専門職を目指すのがいいと思います。職員教育と人事について、専門職育成をどのように目指していくのか、伺います。

 技術職の評価はいろいろな評価があります。例えば、問題になっている明治橋案内サインでは、丈夫できれいな板面の設計を指示した技術職でした。きれいな状態で5年以上のメーカー保証のつく商品の仕様です。同じ時期に施工された文化財の案内サインの板面は、1年保証もできない素材で見積依頼され、そのままの仕様で何十カ所も施工されているが、職員の見識により町の景観までもが影響されるのです。文化財の案内サインは長もちする素材にしなくてはいけません。知識と努力の要素で技術職員の人事評価に影響することではないでしょうか。

 また、刑事事件や不祥事に理事者が絡むと人事評価も厳しくなります。この明治橋の案内サインでは、市議会議員の倫理評価までもが問題になっています。市議会議員になって4年間、私の会社の全売り上げの14.8%が八幡浜市関連の仕事でした。問題がないという確認で社長職を継続していますが、指名業者登録、選挙管理委員会などの関連の条例、規則について伺います。

 悪いことなら皆様に謝罪しなければいけません。一部報道での情報しかわかりません。問題視されていることの概要を伺います。

 大綱3は、漁業の活性化について。

 魚を売るための新しいどーや市場がオープンいたしましたが、市場に水揚げされる魚不足が心配されています。高年齢の漁業者問題、漁業後継者問題は深刻な状況だと感じていますが、何か秘策はないのでしょうか。

 また、トロール船の操業期間中の水揚げが多くあり、トロのない日は魚市場が寂しいと聞きます。トロール漁業を継続するための何か秘策もないのでしょうか、伺います。

 また、海の環境保全、魚資源の育成について何か取り組んでいらっしゃるのであれば、計画を伺います。

 大綱4は、農業の活性化について。

 農林水産省の関連で人・農地プランの作成が重要だと聞きますが、八幡浜市の状況と今後の方針について伺います。

 ことしは空梅雨の様相です。また、戦後の植林政策の関連と砂防工事などの河川自体の保水力の低下で、干ばつ時の農業用水の不足が心配です。千丈川では既に5月、水の干上がった場所があり、何万匹もの魚が、そして水生生物が死んでしまいました。ひどい状況が今も見れます。松柏中学校の前の川を見てください。水関連の自然環境保全と農地保全について伺います。

 次は、イノシシ対策について。

 この問題は、生態系、環境破壊の問題でもあり、人間が多く影響していると思われます。今回のイノシシ対策の予算の説明と今後の方針について伺います。

 大綱5は、八幡浜市総合計画について。

 前回の総合計画は平成19年に発行されていました。新しい八幡浜市総合計画の作成も重要なことです。いろいろな計画の基本となる八幡浜市総合計画をどのように計画していくのか、伺います。

 いろいろな国の地方に対する支援事業があります。八幡浜でも過疎化対策など既に大問題ばかりだと感じています。例えば総務省の地域おこし協力隊の取り組みなどは八幡浜市にぴったりの事業ではないでしょうか。八幡浜市の状況と今後の方針について伺います。

 以上、1期目4年間で16回目の一般質問を終わります。毎回の完全制覇です。市民の皆様の協力により達成することができました。どうもありがとうございました。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  岩田議員御質問の大綱5、八幡浜市総合計画についての総合計画の継承と見直しについてお答えをいたします。

 現在の八幡浜市総合計画は、地域における総合的かつ計画的な行政運営を図るため、長期的視点に立った市政の総合指針として平成191月に策定したものであります。本計画においては、平成27年度を目標年次とし、市が目指す将来像について、医療・福祉、産業振興、インフラ、住環境、防災、教育、地域自治等各分野において市が抱える課題解決に向けた総体的な目標及び方針を掲げているものであります。計画の具体的な実施及び検証につきましては、計画の進行状況を的確に把握しながら、社会的、経済的環境の変化も踏まえ、毎年度当該年度を含めた3カ年の実施計画を策定し、お示ししているところであります。

 そこで、議員御質問の現行計画の継承と見直しについてでありますが、総合計画が市政の総合指針として位置づけられていることを踏まえれば、さきの市長選挙において公約に掲げた諸施策を推進していく上で公約、施策を総合計画に反映すべきものであり、同時に現行計画においては引き続き推進すべき重要施策についてその考え方及び方向性を継承していくことも必要との認識であります。総合計画の見直しに向けた準備に、早速ですが、取りかかっていきたいと考えております。

 また、議員御指摘のとおり、総合計画そのものを知らない市民の皆様方も多数おられると思いますので、計画の策定、見直しに当たっては、市民参画しやすい体制を整備して、市民、行政協働のまちづくりを目指していきたいと考えております。

 その他の質問に対しましては、副市長並びに各担当の部課長から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、岩田議員御質問のうち、市役所職員の人材評価について、その中で人事評価の進行状況と問題点2点についての分についてお答えをします。

 人材評価につきましては、職員の勤務の実績や能力を的確に把握し、職員の事務能力と市の職務実行能力の向上を図るため、また評価をすることにより職員の意識改革、職場の活性化、能力開発につながるものとして、平成244月に試行し、2412月から実施しております。評価は年2回、上期に実績評価と能力評価を、下期に実績評価のみを行います。まず、職員個々が自己評価を行い、次いで上司が所属職員の評価を行うというものですが、上司自身も評価した内容そのものがさらに評価される対象となるという側面もあります。

 なお、評価の結果、成績が良好でない職員については上司が個別に指導するとともに、手当の一部を減額しております。

 現在、平成24年度下期評価の最終調整段階にあり、これより1年間の評価を終了することになります。

 議員御指摘の問題点と利点につきましては、この評価終了後に検証を行う予定であり、この中で評価方法の問題点があれば改善等を行ってまいりたいと考えております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  市立病院事務局長。

○市立病院事務局長(河野謙二君)  岩田議員御質問の大綱1、市立八幡浜総合病院の救急患者受け入れについてお答えをいたします。

 まず、1点目の46日の救急患者受け入れの経過報告についてでございますが、市立病院では医師不足により、また今おられる先生方の過重労働の防止のために平成206月より土曜日の救急患者の受け入れはお断りしております。医師が減少した状態で365日、24時間の受け入れを行うことで医師にさらなる負担がかかり、新たな医師の離職を招いてしまい、それによってさらなる受け入れ制限を生じるというような悪循環を防ぐために苦渋の選択をいたしたものでございます。

 御質問の46日の事例につきましては、当日は土曜日であったため、救急搬送は受け入れしておりませんでした。しかしながら、患者が重篤な場合など例外的に受け入れる場合があるということを消防署と病院の間で取り決めをしておりましたので、今回消防隊より3回にわたり受け入れの要請がございました。1回目の要請が2130分ごろ、2回目がその15分後ですが、その際は他施設への搬送をお願いいたしました。3回目の要請時、第1回目の要請から約30分後でございますが、他施設での受け入れが難しいということ、かつ患者の状態を考慮して例外的に受け入れを行うこととし、22時過ぎに患者が搬送され受け入れておりますが、約3時間後に亡くなられたものでございます。

 続きまして、御質問の2点目、市議会からの申し入れ事項に対する対応についてでございますが、申し入れの1点目、今後二度とこのようなことが起こらないように救急患者の搬送、受け入れ態勢についての新しいルールを構築するとともに、今後の対応について再検討されたいということにつきましては病院内でもいろいろと協議、検討をいたしましたが、医師不足の状況で現在のマンパワー、土曜日における十分なバックアップ体制がとれないこと等を考慮すれば、土曜日は他の医療機関への搬送をより迅速にお願いせざるを得ないという結論に至っております。受け入れ先につきましては、現時点ではこれまでどおり宇和島市や松山市の病院へお願いすることになります。

 2点目の広域医療圏での救急医療体制について、市として改めて県、保健所等へ問題提起し、充実した搬送、受け入れ態勢が確立できるように努められたいということにつきましては、早々に八幡浜保健所を訪問し、事情を説明の上、広域救急体制の整備について御指導、御尽力いただくよう要請をいたしました。

 3点目の人命に関係するようなことなど重要な事項については、市長と同様に市議会にも報告されたいということにつきましては、ケース・バイ・ケースということにはなろうかと思いますが、対応をしてまいります。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  大綱2の市役所職員の人事評価についてのうち、職員教育について3点御質問いただいておりますが、関連がございますので、一括してお答えをさせていただきます。

 職員教育につきましては、八幡浜市では研修計画に基づき専門的知識の習得や接遇等の研修の実施を初め、特に平成23年度からは県、市町連携により県の研修所等を活用した各種研修への参加者数の拡大などに努めているところでございます。また、平成23年度から愛媛県との職員交流等に取り組むなど資質の向上に意を用いているところでございます。

 職員教育は、これまで行っている研修に参加というだけではなく、職場教育、OJT、オン・ザ・ジョブ・トレーニングとも言いますが、職場において上司、先輩などが仕事を通して、また仕事に関連させながら部下を育成、指導していくことが今後必要であると考えております。そのような職場教育ができる能力のある職員を育てることも必要でありますので、そのような研修会への参加についても検討してまいりたいというふうに考えております。

 また、管理職として県から市へ、部長、課長として就任いただきましたが、職員にはよい訓練の場であり、刺激になったと思っております。

 次に、プロ中のプロを目指す職員教育についてですが、当市では技術職は専門の研修等を受けたり、職場教育により専門的技術を持った職員として育っていると考えております。事務職におきましても、職種によってはある一定期間その職場に勤務した中での職場教育やその分野における研修などを受け、専門的知識を得ていると考えております。また、今年度、平成25年度から自己啓発や能力向上のための資格取得を目指す職員には助成金を交付し、専門的な知識の取得を推進をしております。ただし、そのような職員も長期間同じ業務をすることによるマンネリ化を防ぐため、また職務に関する幅広い知識や視野を持つためにもそれ相応の異動は必要であると考えております。

 なお、今後は議員の御指摘の件も参考とさせていただき、対処をしてまいりたいというふうに考えております。

 次に、5点目の市議会議員の倫理評価という問題につきましてお答えをさせていただきます。

 地方自治法第92条の2において、地方公共団体の議会の議員は当該地方公共団体に対し、主として請負をする法人の取締役等の役員に就任することができない旨の規定があります。この場合、主としての意味は、最高裁判例によれば、当該自治体からの請負額が半分以上を占める法人は明らかにこれに該当するとされています。株式会社八代サイン工芸の代表取締役である岩田議員が、先ほど御質問の中で述べられましたように、その請負の割合が14%程度だとすれば、最高裁判例からも地方自治法の主として同一の行為をする法人とは通常みなされず、この点からは地方自治法違反に該当しないのではないかと考えます。

 ただし、最高裁判例では、請負量が半分を超えない場合であっても、当該請負が業務の主要部分を占め、その重要度が長の職務執行の公正、適正を損なうおそれが類型的に高いと認められる程度にまで至っているような事情があるときは主として同一の行為をする法人に当たるともあり、いずれにせよ最終的には該当の有無については地方自治法第127条において議会がこれを決定することとされています。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  水産港湾課長。

○水産港湾課長(滝本真一君)  大綱3、漁業の活性化についてお答えいたします。

 まず第1点目、漁業後継者の育成についてですが、平成24年現在の八幡浜漁協の組合員数は1,980名で、合併当初の平成17年と比較すると約500名減少しております。その年齢構成を見ると、65歳以上が全体の55%を占めるなど、漁業従事者の減少と高齢化は年々顕著になっております。新規の漁業後継者が少ない理由は、魚価が量販店の店頭価格に縛られて安値安定が定着していることや、燃油や漁業資材価格の上昇による経費が増大して所得が減少していることが大きな要因と考えております。漁業後継者の育成には漁業が魅力ある職業であることが必要であることから、今後水産物直売所での販売促進や加工による高付加価値化などの魚価向上策に取り組んでまいります。

 次に、2点目、トロール漁業の維持するための策についてお答えします。

 八幡浜は、県内唯一の沖合トロール漁船の基地として最盛期には27カ統54隻で港がにぎわっておりましたが、今では1カ統2隻が操業するのみとなっております。現在の沖合トロール漁船は平成元年に建造したもので、高船齢化が進み、年々修繕費が増加しているだけでなく、燃油の高騰などの経費の増加が経営に影響を及ぼしつつあります。トロール漁業は八幡浜水産業のシンボルであり、関連産業も多いことから、漁船高齢化などの現状を踏まえつつ、将来にわたり水産物の安定供給を担う漁業を維持、育成するため、必要な支援を実施することを念頭に取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、大綱3点目、海の環境保全、魚資源育成についてお答えいたします。

 八幡浜周辺の主要魚種のアジとシラスの多くは外海域から宇和海に流入したものを巻き網漁業やパッチ網といった漁法で漁獲しております。これらの小型魚は食用としてだけでなく、他の魚食性の魚の餌にもなっていることから、魚種間の捕食関係を考慮した資源シミュレーションの必要性が指摘されており、国等の研究機関では新たな考えで資源評価に取り組みを始めております。今後、新たな資源評価に関する情報が入手できれば、関係機関に速やかに提供してまいりたいと考えております。

 魚資源育成については、資源育成の場として瀬戸内海を中心に魚礁の設置が行われております。八幡浜周辺は水深が深い等によりその効果が低いことから設置事例は少ないものの、今後漁業者の要望があれば魚礁の設置を検討してまいりたいと考えております。

 水産業、漁村は水産物を安定的に供給する役割に加え、河川や漁場の環境保全を図ることが必要であることから、今後地球環境保全といった見地から必要な施策について幅広く検討してまいりたいと考えております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  大綱4、農業の活性化について、(1)八幡浜市における人・農地プランの状況と今後の方針についてお答えいたします。

 人・農地プランは、農地の問題を解決する未来の設計図として国が精力的に推進している事業です。我が国の農業は、高齢化、後継者不足、耕作放棄地の増加などの問題を抱えておりますが、かんきつ栽培が盛んである本市でも状況は同じであります。この人・農地プランは、地域での話し合いを通じて、各地区で地域農業の中心的な担い手の方々を想定し、その方に農地を集約していく、それにより継続して農業を実施していく環境を整えようとするものです。

 市におきましては昨年度から取り組みを始めており、初年度ということもあり、昨年度は川上地区、日土町今出地区、樫木地区の3地区のみの作成となりました。国の考えでは、平成24年、25年度の2カ年でこの人・農地プランを市内全域で作成することを求められておりますが、事業の考え方の基本が稲作農業の将来像で、単純に隣接する農地を取り込んで規模拡大することを想定しているため、かんきつ栽培農業がほとんどである本市ではなかなかプランの趣旨どおりにはいかないところもあります。

 しかし、国は今後この人・農地プランの作成を補助事業の前提とするような考えもあり、市としても今年度おくれを挽回し、市内全地区で人・農地プランを作成するよう取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、(2)水関連、自然環境保全と農地保全についてお答えいたします。

 この件に関しましては、岩田議員から再三にわたって御質問、御要望が出されております。市といたしましても、農地の保全はその水源である森林の保全が重要であり、基本であると認識しております。保水機能、水源涵養力の高い森林は樹齢の高い樹木で構成されながら、下層植生は豊かで、腐葉土層で覆われた浸透機能の高い土壌を有しております。今後も、これらの機能を有する森林の保全のため、八西森林組合と協力しながら放置林の縮小、木材伐採後の植林の指導等を行っていきたいと考えております。

 次に、(3)イノシシ対策であります。

 イノシシ対策につきましては、昨年度において狩猟に対する助成、電気柵、鉄筋柵の設置、箱わなの購入、狩猟免許取得に対する講習会の費用助成等を行っており、今年度についても捕獲に対する攻めの対策と侵入防止柵の設置等により集落に寄せつけない守りの対策を継続して行います。野生鳥獣の個体数が増加し、全国的に農作物被害が深刻化、広域化しているため、集中的な捕獲活動により個体数を抑制する緊急捕獲活動として、イノシシ、ニホンジカの捕獲に対し成獣8,000円、幼獣1,000円を国が助成する新たな制度が新設されました。これまで市の有害鳥獣駆除補助金と合わせて成獣で13,000円、幼獣では6,000円を補助することとなるため、本会議において予算計上を行っております。

 以前から御指摘ありました農家が山間部に廃棄したミカンが餌となり、本来なら餌のない冬季に自然淘汰されるはずが生き延びてしまうことに対して対策を講じているかにつきましては、農協や共選を通じて各種会合でこのようなことが発生しないよう適切な指導をしていただくよう働きかけをしております。また、市の広報や農協の機関紙である「たちばな」にも記事を掲載していただき、周知を図りたいと考えております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  政策推進課長。

○政策推進課長(大本孝志君)  大綱5、八幡浜市総合計画の2点目、地域おこし協力隊の取り組みと今後の方針についてお答えをいたします。

 地域おこし協力隊は総務省が平成21年度より導入している施策で、人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、3大都市圏を初めとする都市地域から意欲ある人材を誘致し、その定住、定着を図ることで地域おこしに意欲がある都市住民のニーズに応えながら、地方の新たな担い手として地域力の維持強化を図っていくことを目的とする取り組みでございます。

 具体的には、地方自治体が意欲ある都市住民を地域に受け入れ、地域おこし協力隊として委嘱し、おおむね1年以上、3年間程度住民票を移して地域で生活し、地域おこしの支援、農林水産業の応援、住民の生活支援などの各種の地域協力活動に従事してもらうというものであります。県内では、平成247月現在、今治市、伊予市、西予市及び上島町において導入されており、合計で21名の方が主に合併前の旧町村地域に配置されております。条件は種々ありますが、給料に相当するものが年間200万円程度、このほか活動費として一定の金額、物品が必要となります。今後、当市におきましても今年度、県市町連携事業として実施予定である集落実態調査事業の調査結果や地域の実態などを踏まえ、地域おこし協力隊などの外部の力を地域に生かす取り組みについて検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次議員。

○岩田功次君  多岐にわたる答弁本当にありがとうございます。

 まず、救急救命士の判断力と市立病院の連携体制に気になることがありましたので、質問いたします。

 説明でも医師不足で医師の過重労働の解消のためとありましたが、今は大変な時期だと本当に理解しています。でも、命の問題です。救急救命士もこれは専門的に学んだ人です。その人の判断力と医師の連携体制、これをもう少し密に修正することができればいい方向になると思いますが、どうでしょうか、伺います。

○議長(宇都宮富夫君)  市立病院事務局長。

○市立病院事務局長(河野謙二君)  御指摘のとおり、医師と救急救命士の連携を密にしていくことが重要かと思います。

 ただし、土曜日につきましては、受け入れる患者様の状態、容体等に応じてバックアップ体制をとることができないというような事情がございますので、全てを受け入れることができるという状況ではないということは御理解いただきたいと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次議員。

○岩田功次君  できれば早く病院の先生がたくさん来ていただければいいと思います。

 2点目の質問ですが、救急救命士の判断力、今も言われましたが、連携のこともそうですけど、実はその救急救命士の判断力が向上することによってもっと危ない患者さんも助かるっていうふうな状況が出てくると思います。医師と救急救命士の医療技術の交流ということで判断力を向上させるのではないかと思いますが、そういうふうな策についてはどうでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  市立病院事務局長。

○市立病院事務局長(河野謙二君)  医師と救急救命士の間ではメディカルコントロールという協議会、県あるいは南予のほうにありまして、そちらで救命措置についての勉強会、情報交換会を実施しております。

 それから、当院でも、うちの救急部長、救急委員会等と消防との連絡については連携を密にとっておるという状況でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次議員。

○岩田功次君  ありがとうございます。

 本当に医師不足は大変ですが、ぜひともうまくいくような運営をして、少しでも命を助けるような状況をつくってください。要望して、このことに関しては終わります。

 大綱2の人事評価の1234でまとめて回答いただいた件に対して、再質問したいと思います。

 職員教育と専門職、人事異動の問題は本当に長期にわたって考えなくてはならないことであって、すぐに完結できるようなことではないというのは本当にわかっております。早期実現に向けて、よりよき人事評価の実現に向けての意気込みっていうのを、これは多分職員の異動にかかわる人、人事にかかわる人がきちんと把握してないといけないと思うんですが、その方の人事関係者に対して意気込みを伺いたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  今の御質問の中で人事にかかわる職員の資質向上というとこもあると思うんですけれども、人事にかかわる職員も異動で初めてなるようなこともあるかもしれません。その中で、やはりこの人事評価制度はきちんと確立しておればある程度マニュアルに沿ってできるところもありますので、その辺を指導しながら、また八幡浜市だけでなしによその市もしくは県などのそういうことも教えていただきながら、初めて来た職員でもきちっと人事評価ができるように習熟をさせていきたい、そういうふうに考えています。

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次議員。

○岩田功次君  私は本当に市民の皆様が、ああ、市役所の人はいい人ばかしだと、いろんなことで対応されて、いろんなところ、悪いところすぐ怒ってくれて、いい人ばかしだっていうふうに言われるような状況になればなあと思っております。私たち市会議員も同じです。少しでも八幡浜市がよくなるようなことを考えてまいりたいと思いますので、この評価のことはきちんと皆さんが納得して、なおかつ市の職員の皆様もやる気が出るような状況をつくるようにしていってもらいたいと要望して、この質問も終わります。

 大綱2の人事評価の5番、これはこのような席で私の口から言うとなかなかっていうふうなことがあるかもしれないような明治橋の問題ですが、実は不祥事を起こせば、まさに人事評価に影響されることであります。議会の席でしか話すことができないっていうふうな現状がありました。3月議会に問題になった後に、私は一度も発言をしてない。いろんな問題がありましたけど、初めてのことであります。あと23分ですが、きちんと果たしていきたいと思います。

 質問ですが、明治橋の土木遺産の認定からサインデザインの経過と材質などの設計についての経緯に関して伺うというのと、サイン設置後の評価、周辺計画の評価はどうだったのかということをあわせて伺いたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  建設課長。

○建設課長(矢野 武君)  平成2210月に明治橋が土木遺産に認定されたことを受け、直ちに案内看板をつくるような段取りをいたしました。土木遺産になったことから、直後からいろいろ市外のほうから見学に訪れる方も多くなりまして、いろんなブログに取り上げられるようになりました。その中で、せっかく明治橋に見に行ったのに、明治橋については何の説明もなく不親切だ、八幡浜市役所怠慢などと書かれており、非常に悔しい思いもいたしました。しかし、八幡浜の大切な宝物ですので、簡単な看板ではなく、長もちする土木遺産の案内にふさわしい看板をつくりたいと思って、時間をかけて検討いたしました。80年以上前のレトロな橋でございますので、今風の看板ではなく、明治橋の手すりに合わせた縦格子の和のテーストの看板をイメージいたしてつくりました。お隣の大洲市では、市民会館や観光駐車場、それから大洲駅前、おはなはん通りに和風のすてきな看板がありましたので、大洲市の都市整備課に問い合わせたところ、それはサインデザイン協会がデザインして、またタフテクトという高硬度、高いかたいものですね、高硬度で高耐候性を持って高密度な表現ができる特殊な印刷技術によるものだということでございました。それで、傷がつきにくい案内看板であることから、縦格子のデザインとタフテクトによる板面を製作した経緯がございます。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  その後の評価というところですけれども、明治橋は国の文化審議会専門委員でもある日本大学の伊東教授に早くから評価されておりました。その後、徳島大学の真田助教によって土木学会に推薦いただき、土木遺産として認定いただいたわけでございます。大変名誉なことで、我々土木技術者にとりましたら重要文化財に匹敵するくらいのものであります。土木学会よりいただいたこれぐらいのプレートがありますが、これをどのように市民の皆様に展示するか、苦心のいったところでございますけれども、狭いスペースの中、明治橋の優美な景観を損なうことなく歴史的側面を紹介するなど、すばらしいサインができ上がったと思っております。昭和通りを通って大正町に行けば明治橋を見ることができるという、このような物語が地域の人の誇りであり、八幡浜の宝であると思っております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次議員。

○岩田功次君  経緯と評価に関してありがとうございました。何か自分のことではありますが、誰も言えないようなことばかしであります。ここできちんと踏ん張って言わなければ、何かいろんなところで潰されそうな気がしてつらいことばかりであります。

 加工と設置の事業実施予算といろんなところで見積もりをしていると思いますが、その比較見積もりがどのような状況だったのか、伺います。

○議長(宇都宮富夫君)  建設課長。

○建設課長(矢野 武君)  最初は一発で請負さそうと思っておりましたけども、看板と基礎工事については別々の工事になりますので、最初は製作のみ看板業者に委託しました。その中で、設置についてよその業者に委託するに当たりましては、同じ業者さんで設置していただいたほうが後々プレートの埋め込みとかそういう細かい作業が出てきますので、同じ業者さんでいいだろうということで最初の製作業者さんに委託しました。

 それから、最初の見積もりでございますけども、県内でそのタフテクトができる業者、それからそのタフテクトというのはコトブキという会社でつくっておりますので、コトブキさんと取引のある業者さん3社に見積もりしていただきまして、その一番安いところと契約したわけでございます。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次議員。

○岩田功次君  ありがとうございます。

 この見積もりの金額は出てきませんでしたが、私の認識では施工業者決定後も詳細なデザインの質、その向上を図る修正を行い、クオリティーの高い案内サインに仕上げたと思います。値段はそのままに、最終的には高いクオリティーの商品をつくったつもりであります。値段以上の案内サインの施工が税金の無駄遣いだったら、つらいところであります。施工を受けるに当たって、済みません、いろいろと胸詰まりまして、発言も詰まってしまいました。一連の関係者に対する調査、この工事や株式会社八代サイン工芸への市発注の仕事、発注に関する調査がいろいろと行われたと聞きますが、201338日よりも以前からこういうふうなことが調べられていたのか、以後なのかどうか、ちょっとお伺いいたしますが、どうでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  建設課長。

○建設課長(矢野 武君)  はっきりした記憶はございませんけども、3月議会以降でなかったかとは思います。

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次議員。

○岩田功次君  済みません、質問がどんどん飛んでますが、いろんなところで確認しておらないと、後で僕の整頓がつかないもんですから、こういうふうな質問をしてきました。

 ここで、私がこういうふうなことをひもといていくようなことを言っていますが、市民は入札もせずに分離発注をした、市長、岩田市議を政倫審に告発という活字で、その活字が八幡浜市内中にあふれてしまって、もうここでひもとく前にそういうふうな認識が全部に広がっているのであります。いろいろな問題が交錯していますが、市民にわかりやすくひもとくために、市長の名前もありますし、本来なら人事評価の厳しい評価になりそうなことですから、こういうふうな質問をしているのであります。この入札もせずに分離発注、市長、岩田市議を政倫審に告発という市内にあふれた活字に対しての理事者の評価というのは、あるようでしたらしゃべってください。

(「それら理事者答弁できるかや」と呼ぶ者あり)

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  岩田議員の御質問は、特定の新聞記事に対してどう評価されるかというようなお話だったと思いますけれども、今お話しのあった内容について、特にコメントすることはこの場で控えたいと思いますが、新聞報道そのものは常に議論が分かれている場合にはそれなりの公平な扱いをすべきであるというのは新聞報道に当たっての大原則であると思います。そのことだけお話しして、答弁にかえます。

○議長(宇都宮富夫君)  休憩いたします。

午前1105分 休憩

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午前1120分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 岩田功次議員。

○岩田功次君  このサインの関係では、本当に皆様に対しまして、3月の議会からこの議場の席で私が先輩議員に対しまして偉そうなことを言ったおかげでいろんな問題が起きてしまいました。このような困惑を招いたことに対しまして、皆様に謝罪して、一般質問そのまま続けさせてもらいたいと思います。どうも済みませんでした。

 それでは、大綱3、漁業の活性化についての再質問をしたいと思います。

 この問題と大綱4の農業活性化の問題につきましては、私は八幡浜市で何ができるか、八幡浜市独自でも何か身近なところでできることはないかということでいろんな活動を提案してきました。例えば、森の保全のことでありますが、森の保全の話では、先ほど森林組合にお願いして森を再生する事業をしているというふうに伺いました。このことに対して、間伐した後に植栽をするというふうな答弁がありましたが、その植栽の木々の種類が案外問題になることであります。その件に関して、木の種類が大体どういうふうなものであるかっていうふうなことをお伺いいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  森林の会議で肱川流域でのその森林の会議がございます。そこで出た意見を一部紹介させていただきたいと思いますけども、委員の方から、材木も場所によっていい材木と悪い材木があると、何でもかんでも杉やヒノキを植えりゃいいっていうもんじゃなくって、悪い材木のできるところ、なおかつ山の上のほうのところは、伐採した後はドングリなどの広葉樹を植えるような運動をしていこうと。それは、もちろん先ほどの水の涵養力ということもありますし、もう一つイノシシの餌場となる、山の上で、そういうことにもなるんだからという話がありまして、私がなるほどなと、そういうことを国なりそういうことを伝えていくことも一つの施策ではないかなというふうに感じました。ちょっと御紹介させていただきます。

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次議員。

○岩田功次君  その考え方は私も一致しておりまして、大変いいことだと思っております。特にミカンと魚のまち、まさに第1次産業を打ち出している八幡浜市としましては、そういうふうなことをきちんとしていただきたい。

 実はその事業で具体的にどのようなことをしていますかっていうふうな質問をしたことがあります。以前、スポーツパークに桜の木を植えるというふうな話がありまして、そこで桜の木は葉っぱが落ちるし、言うたら保水力がふえるのではないかというふうな話がありました。特に水産に関しては大地の恵みが海を育てるっていうふうに言われています。イメージづくりも実務を含めて具体的に八幡浜市はこういうふうなことをやるんだっていうふうなことがありましたら、日本中に宣伝にもなると思います。ぜひともこの今言われたようなことをきちんと継続してやっていただきたいと思います。

 最後に、大綱5の地域おこし協力隊の話です。

 こちらは、この質問をつくった後にいろいろ調べてみましたが、なかなかハードルが高い事業であります。これは予算のこともありますし、人材のことにもなりますが、ただこのようなことによって人口が少しでもふえるとかというふうなことになるのであればいいなあと。ほかにも、先ほどの漁業者、農業者の関係で、もうこのような事業が使えるのであれば、少しでも八幡浜が活性化になるのではないかと思います。ハードルが高いことですけど、これに関しては前向きにできるのであればやってもらいたいと思っておりますが、最後にそのことに関してはどうでしょうか、伺います。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  地域おこし協力隊のことについてお答えいたします。

 実は、あさってですが、県のほうで、先ほども答弁しました集落支援の市町連携での事業の取り組みと、あわせてこの地域おこし協力隊についての説明会を県のほうで受けるようになっておりまして、担当者のほうも出席をいたします。その中で十分説明を受けた上でしっかりと検討を進めていく必要があるかなと、今後していきたいというふうに思います。

(岩田功次君「どうもありがとうございました」と呼ぶ)

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

〔大山政司君登壇〕

○大山政司君  質問通告書に従いまして、大綱3点について、市長及び関係理事者にお尋ねいたします。

 私は、平成2189日に実施された市議会議員選挙に当選し、その後の定例議会における一般質問は毎議会行ってまいりましたが、そのたび今度こそはと反省の繰り返しでありましたが、この6月議会が今任期最後の機会となりました。

 そこで、大綱の第1は、大城市長2期目の政治姿勢についてであります。

 本題に入る前に、まず421日に投票が実施された八幡浜市長選挙において185票差という僅差で市民の審判が下された選挙結果について、市長の率直な御所見をまずいただきたいのであります。

 さて、大城市長2期目の政治姿勢についてであります。

 6月発行の「広報やわたはま」を見ますと、大城市長初登庁の表題で記事が掲載されていました。市長は、424日の初登庁で職員を前に就任の挨拶で、1期目は安心・安全なまちづくり、行財政改革の促進、産業振興の取り組みの3つを基本理念として基礎固めができたと思う。2期目はスピードアップと部署ごとに横の連携を図り、各分野の取り組みをさらに進めたいと考えている。それぞれの職員がそれぞれの持ち場でしっかりと考え仕事をしていただければ、市民の皆さんにも仕事が伝わるし、市民の皆さんが誇れるふるさと八幡浜市になると思うので、よろしくお願いしたいと述べましたと記載されていました。

 恐縮でありますが、いま一度繰り返します。2期目はスピードアップと部署ごとに横の連携を図り、各分野の取り組みをさらに進めたいと考えている。それぞれの職員がそれぞれの持ち場でしっかりと考えて仕事をしていただければ、市民の皆さんにも仕事が伝わるし、八幡浜市の皆さんが誇れるふるさと八幡浜市になると思うので、よろしくお願いしたいとの表明でありました。所信の一端とはいえ、役所の職員として当然と言えば当然であり、当たり前と言えば当たり前なことで、何も初登庁の挨拶で所信の一端として言われなくてもとの思いをしたのは私のみではなく、きっと市民の皆さんも同じだと思うのでありますが、市長の本心をお聞かせください。

 さらに、2期目の大城市政を総合的かつ計画的に推進するための指針と施策をどのように展開されるのか、この際具体的に明らかにしていただきたい。

 大綱の2は、道の駅・みなとオアシス八幡浜「みなっと」のオープンに関してであります。

 八幡浜市沖新田に完成した道の駅・みなとオアシス八幡浜「みなっと」が412日、待望のオープンを迎え、施設のスタートを祝うかのような好天にも恵まれ、大勢の人々でにぎわったことは御承知のとおりであります。開設記念式典で市長は、新たなにぎわい、憩いの空間が誕生した、この施設を拠点に行政と市民が手を携え、地域に存在する有形無形の宝に磨きをかけ、交流人口の増加、産業効果を生み出し、港に活気、元気な八幡浜を取り戻すための第一歩にしたいと挨拶されたのであります。

 ゴールデンウイークの3日から6日は晴天にも恵まれ、多数の来場者でにぎわい、黄金週間では185,000の約半数である95,000人の大盛況と地元紙で報じられました。一方では、八幡浜みなっとオープンが市の活性化の起爆剤に本当になるのだろうかとの声も耳にします。

 そこで、八幡浜みなっとオープンに関して、参加された事業者、関連団体、市民からの要望や意見、そして苦情等についてどのように把握され、解決されるのか、この際明らかにしていただきたい。

 大綱の第3は、子ども・子育て会議条例の制定についてであります。

 子供は国の宝であり、またあすの八幡浜市を担う存在として大いに期待されています。

 一方、我が国では急速に進展する少子・高齢化社会において、市民、特に児童、高齢者、障害者などにとって暮らしやすいまちづくりに資する施策を実施していくことが強く求められていますが、市立八幡浜総合病院では産婦人科の常駐医師は配置されていない実態であります。平成24822日に制定された子ども・子育て支援法の基本理念として、子ども・子育て支援は父母、その他の保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本的認識の下に、家庭、学校、地域、職域、その他の社会のあらゆる分野における全ての構成員がおのおのの役割を果たすとともに、相互に協力して行わなければならない。子ども・子育て支援給付、その他の子ども・子育て支援の内容及び水準は、全ての子供が健やかに成長するように支援するものであって、良質かつ適切なものでなければならない。子ども・子育て支援給付、その他の子ども・子育て支援は、地域の実情に応じて総合的かつ効果的に提供されるよう配慮して行わねばならないとされています。

 そこで、お尋ねいたしますが、八幡浜市における子ども・子育て支援は何を基準として地域の実情に応じ、総合的かつ効果的に提供されてきたのか、この際明らかにしていただきたいのであります。

 以上、大綱3点についてお尋ねしましたが、誠意ある答弁を期待しますが、一問一答の通告をしていますので、その際はよろしくお願いいたします。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  大山議員の一般質問、大綱1、大城市長2期目の政治姿勢について、まず市長選挙の結果に対する所見についてお答えをいたします。

 大山議員のおっしゃるとおり、今回は非常に僅差の選挙となりました。選挙期間中は一方的な批判や市長選という選挙でありながら、本来あるべき姿からすると非常に残念な思いをしたところでもあります。結果として、正しく理解いただいた市民の皆様が数多くおられたことに心から私から感謝を申し上げたいと思います。選挙の結果は結果として、今後は今回投票いただけなかった皆様へ私の思いが通じるような、またより多くの市民の皆様の思いをくみ上げ、市民の思いが反映するような市政運営に努めていきたいと思っております。

 続きまして、初登庁での挨拶のことでございますが、初登庁時に職員の皆様方に議員がおっしゃるような挨拶をしたのは事実であります。しかし、広報の限られた紙面の中で私の挨拶の全文を掲載しておりませんので、私の思い全てがその内容であったということではないということも事実であります。今後は、限られた紙面の中で、より正確でより適正な情報の発信ができるように努めていきたいと考えております。

 続きまして、2期目での市政推進の指針と政策についてでありますが、選挙から既にもう1カ月半がたちました。お約束した公約につきまして具体化を進めるとともに、新しい行政課題に対する施策も必要であり、改めて責任の重さに身の引き締まる思いをしております。

 さて、私は4年前の市長就任以来、八幡浜市を元気にしたい、八幡浜市民の皆様方の笑顔をふやしたいという思いで、人と人とのつながり、これを大切にしながら、市民の声が反映する、そのような市政を目指してきました。そして、今振り返ってみて、八幡浜市が少しずつでありますが、変わってきた、元気が出てきたように思います。笑顔が芽生えてきているような、そのような感じもしているところであります。

 1期目におきましては、原発隣接地としての県、四国電力との覚書の締結、南環境センターの使用期限の延長、少子化に伴う小・中学校、保育所の統廃合、懸案となっていた市立病院の改築に着手したほか、高度衛生管理型新魚市場、道の駅・みなとオアシス八幡浜「みなっと」の整備、名坂道路の開通などこれらの施策に全力を傾注したところであります。

 さて、2期目においてでありますが、さきの選挙中、市民の皆さんとお約束してきたことを一つ一つ形にしていきたいと思います。

 まず、産業振興についてでありますが、4月にオープンした八幡浜みなっとを地域振興の起爆剤にしていきたいと思います。みなっとにおいては、産業振興、また観光振興、文化振興、人材育成を図り、やがて地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道が全線開通したときに、市外、県外から多くのお客さんに来ていただけるようなふるさとの宝として魅力ある施設に育てあげたいと思っております。

 地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道は、津波や伊方発電所の非常時の際、避難路として重要な役割を担うものであり、また九州と京阪神を結ぶ実質的な第2国土軸として機能をすることも期待をされております。今年度事業化されました夜昼道路や、既に工事が進められている八幡浜道路の整備を促進するとともに、残る区間、仮称でありますが、大洲西道路約3キロの事業化に向け一層強力に取り組んでまいります。今後、高い確率で発生が予想されております南海トラフ巨大地震に向けた対策も必要であります。南海トラフの巨大地震モデル検討会、内閣府の報告によりますと、八幡浜市には最大11メートルの津波が押し寄せ、市街地のほぼ全域が浸水するという想定になっております。そのため、避難路の手すりや太陽光外灯による外灯設置を進める一方、まずは市民の皆さんに逃げていただくことが大切でありますから、各地区自主防災組織と連携を図りながら、自助、共助がスムーズに働くシステムづくりに努めていきたいと思います。

 また、保内地区では、赤レンガ倉庫を活用した公民館を含む交流拠点施設を整備し、旧白石和太郎洋館等を含め地域における自主的な活動や観光、集客の核にするとともに、八幡浜みなっとと結ぶ回遊コースを設定することで市域全体での活性化を図ってまいりたいと考えています。

 このほか、温浴施設の整備、交通弱者に対応した地域交通システムの定着、義務教育施設及び公共施設の耐震化、フェリー桟橋の耐震化、水道ビジョンに基づく諸施策の推進、平成29年度国体会場となる王子の森公園の改修、養護老人ホームや市民会館の今後のあり方の検討、大島産業振興センター及び水産加工センターの整備、新たな加工品の開発、松村正恒、二宮忠八など地元関係者の顕彰と歴史、文化の継承など、多様な施策に前向きに取り組んでいきたいと思っています。

 安全・安心なまちづくり、行財政改革の推進、産業振興の取り組みを基本理念といたしまして、このような具体的な施策を通じて市民の皆さんが誇れるふるさと八幡浜をつくり上げていきたい、この4年間、全力を投入して頑張りたいと決意を新たにしているところでございます。

 その他の質問に対しましては、副市長並びに担当の部長から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、大山議員御質問のうち、みなっとに対する要望や意見、苦言等についてどのように把握し、解決するのかという御質問ですけれども、これにお答えをします。

 基本的にはみなと交流館においてこのようなものを集約し、その内容について、どーや市場、アゴラマルシェのほか市の関係課にも伝え、対応策を検討するというような流れとなります。こうした要望、意見、苦言等の情報を共有する場として、みなっと関係者が一堂に会する合同運営会議も定例的に開催をしております。

 要望や意見としては、まずは魚を売るところはあるが、魚を食べるところがない、八幡浜の魚をどこに行けば気軽に食べることができるのかといったお魚料理に関するものが最も多く、来訪者のためにも早急に対応する必要があるのではないかと考えております。

 このほか、食事をするスペースが少ない、どーや市場側のトイレの増設、ごみ箱の増設、バス停の設置、冷蔵ロッカーの設置などさまざまな意見、要望が寄せられております。中にはすぐ対応できないものもありますが、できることから少しずつ改善に努めているところであります。

 今後も引き続き寄せられる御意見、御要望にしっかり耳を傾け、より魅力的な場所になるよう、関係者相互のコミュニケーションを図りながら最善を尽くしていきたい、そのように考えております。

○議長(宇都宮富夫君)  市民福祉部長。

○市民福祉部長(中岡 勲君)  大山議員御質問の大綱3、子ども・子育て会議条例の制定についてお答えいたします。

 議員御指摘のとおり、子ども・子育て支援法は平成248月に国会で成立し、同支援法の基本理念のもと、幼児期の学校教育、保育や地域の子ども・子育て支援を総合的に推進することを目的とした子ども・子育て支援新制度が早ければ平成27年度にスタートする予定でございます。

 具体的には、消費税の引き上げによる増収分を財源とし、質の高い幼児期の学校教育、保育の総合的な提供、保育の量的拡大、確保及び地域の子ども・子育て支援の充実を図ることを目指すもので、国において本年4月に子ども・子育てに係るさまざまな関係者から成る子ども・子育て会議を設置し、新制度の詳細について検討が進められているところでございます。今後、本市におきましても国が示すスケジュールに従い市民の皆様の子育ての状況やニーズを把握し、それに基づいた八幡浜市子ども・子育て支援事業計画の策定など、新制度に向けた準備を進めていく予定でございます。

 議員御質問の本市における子ども・子育て支援は何を基準として地域の実情に応じ、総合的かつ効率的に提供されてきたのかということでございますが、本市におきましては、平成173月に保護者代表、子育て関係者、行政、議会、事業主等12名から構成される次世代育成支援対策地域協議会を立ち上げ、保育所等における延長保育、一時預かり事業などや家庭、学校、地域社会が連携し、豊かな人間性を育む教育や見守り体制づくりなど、さまざまな支援策を議論し策定された八幡浜市次世代育成支援地域行動計画に基づき子ども・子育て支援を推進しているところでございます。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  再質問させていただきます。

 185票差の僅少ということに対して市長も率直な受けとめ方をされて、今後頑張るという所信表明ですが、それはそれなりに前向きに私も受けとめておきたいと、こういうふうに思いますが、私はやっぱしどうしてもここで言いたいことがあるんです。といいますのは、平成2412月議会で、市長の市政運営の自己採点について私は質問し、市長から答弁をいただきましたが、その際市長は市政運営全体を通じて100点満点とすれば62.6%の私は自己評価をしていますと、こういうふうに言われたのは記憶にあると思いますが、さて今回421日に行われた市長選挙の結果は、有効投票が22,253票であります、22,253票。これで、市長、あなたの自己採点である62.6%を計算してみますと13,930票なんですよ。残りは8,323票となり、その差は5,607票となる、こういうことなんですよね。今回市長は22,253票のうち獲得されたのが11,219票、50.4%なんですよ、50.4%。その結果から見ると、やはり市長が自己採点が62.2%と言われたのはやっぱり市民の受けとめ方からするとかなり差があったと、私はこの選挙で実証できたんじゃないかと思うんですが、その点について市長の率直な御所見をいただきたい。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  大山議員さん、私の自己評価と今回の選挙戦の結果ということで、私が昨年の12月議会、自己評価をしたその点数ということで62.6点ということを申し上げました。実際私が思うのは、その自己評価の点数と今回の投票のパーセンテージ、これがイコールかといいましたら、それは必ずしもこれはイコールではないと思っております。私の自己評価、そして今回の選挙戦のあり方、全部を含めてそれが今回の選挙結果に反映したものだと思っております。しかしながら、50%を超えることがまずは第1条件でありますので、票差も含めながら、私の4年間の市長の評価が市民の方々に今後よりわかってもらえるような、そのような政策をこの2期目に対してやっていきたいと思っておりますので、皆さん方にもよろしくお願いをさせてもらったらと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  ただいま市長からそういう答弁がありましたが、考えてほしいのは新人の市長というのはやはり前市長の残った施策、事業のこの整理が最低1年半から2年かかると思うんですよ。そうすると、市長は市民に約束したことができるのは1年半から2年以降、あとわずか2年間しかないということなんですよね。そのことを考えれば、やはり自己採点の公表というのは、私少し行き過ぎであったんじゃないか、自粛をされてもよかったんじゃないかということをあえてこの場で言わせていただきます。

 さて、2点目の2期目の政治政策、市長の政治姿勢についてですが、1期が4年ですから、2期目も4年しかないわけなんですよね。それで、いろいろ産業振興とか八幡浜・大洲間の道路とかというて、もう大洲・八幡浜間の道路は8年ぐらいかかるんですよ、まだ8年か9年ぐらい、10年かかるかもしれない。いろんな大きな相対的なことを答弁されましたが、私はここで市長にぜひお尋ねしたいのは、この4年間でこれだけは実施したいと、これだけは実現したいと、あるいは完成したいと、そういう事業なり施策があればこの場で市民の前に明らかにしていただきたい。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  これだけは何とかしたいというのもありますが、やはり今回の夜昼道路にしても、私が就任して以来、八幡浜には市民として本当に大切な道なんだということを言い続けてやっと今回25年度の国の予算に採択されました。そういったことを踏まえても、やはり10年後、さらには20年後を見据えた行動で今できることを一生懸命やっていきたいと思っております。

 そして、これはと言われるのであるならば、やはり安全・安心なまちづくりを一番に上げておりますので、その意味においても市立病院の改築を着実に進めていく。そして、八幡浜道路を進めていく。そしてもう一点、最後北只まで残る大洲西道路、この事業化に向けて、いつ事業化されるかもまだわかってませんので、その取り組みについては一生懸命強力に進めていきたいと思っております。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  ぜひとも実現方に向け努力をしていただきたいと、こういうふうに思いますし、私どもも提言なり、それから市民の声を率直に市長に申し上げていきたいと、こういうふうに思います。

 それで、大綱の2、道の駅・みなとオアシスのスタートについてお尋ねします。

 まず、ここに市民からいろいろな声を伺っていますので、お伺いします。

 どーや市場についてでございますが、新魚市場は、一番の売りは高度衛生管理型の市場にする、HACCP対応にするということでいろいろ工夫をされて実現されているということを魚市場関係者から聞きました。

 さて、どーや市場についてでございますが、せっかく魚市場で衛生管理型の魚を売っても、市民が直接買い入れるどーや市場で衛生管理が守られていなかったら何にもならないわけなんですよ。魚市場はそういうふうに今までとちょっと変わっておりますよということは聞いたんですが、どーや市場の人にお伺いすると、いや、出島のときとそんなに変わらないよと、こういう声も聞きますし、実際私市場に行ってみると、なるほどほとんど変わってないなと、こういうことなんですが、どーや市場で衛生管理型に向けてどういう工夫なり実施をされたのか、この際皆さんに明らかにしていただきたい。

○議長(宇都宮富夫君)  水産港湾課長。

○水産港湾課長(滝本真一君)  どーや市場の衛生管理についてなんですけども、新どーや市場のほうについて、保健所のほうから衛生基準、かなり厳しい指摘を受けて皆許可をとってやっとります。どーや市場のほうの中の仕組みも、従来は販売するとことさばくとこが一緒だったんですけども、今回のところは保健所の指導で、さばくところ、それからパッキングするところ、それから販売するところ、全て区域を区分してやりなさいというふうな指摘を受けておりますので、旧出島にあったころと比べると随分衛生的にはそういうことで対応した施設になっているというふうに考えております。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  市場で魚を買った人や関係者からすると、なかなかそういう声が聞こえないということについては残念に思います。

 それで次は、アゴラマルシェについてお尋ねしますが、大変人が多く来て、あそこが連休のときは満杯で歩けないような状況、店内、それはよかったんですが、市民の皆さんからよく耳にするのは、通路が狭くて、子供とこう行って、向こうと交互したときにはとても通れないと、ゆっくり見れないという声が多く私の耳に聞くんですが、通路についてそういう声なり修正といいますか、広くするための、そういうことについて市として提起をしたり、対策をする考えがあるのかないのか、お尋ねいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  先ほども答弁しましたけれども、お客様からの苦情とかがあった場合には、皆でこれを話すような場を持っております。確かに、先ほど申しませんでしたけれども、通路が狭い、特に人が大山議員言われたようにたくさん来られたときにはちょっと通路が狭いという話もありますので、これも含めて会議の場においてアゴラ側にお伝えをして、可能であれば何らかの対応をお願いしたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  3番目に、みなと交流館についてお尋ねをいたします。

 みなと交流館、いろいろありました、指定管理者制度にすることについて等々。みなと交流館がいろいろなイベントを企画されると思うんですが、私たちはどういうイベントをされるのか、知る余地がないんですよ。どういう方法でみなと交流館は市民にイベントを何月何日にこういうものするというのを周知なりPRをされてるんですか、何にも目に見えない、私らの。こういうことで人が本当にそこへ期待を持ってみなと交流館へ行くという体制にはなりませんよ。副市長、あなたわかりますか、どういう交流館でイベントをしよるか。何であなたは調べるんですか、知るんですか、それをお伺いしたいのと。

 もう一点、みなと交流館は防音対策はされてるんですか。きのう、そのみなと交流館で会議がありましたので、私行きました。そしたら、フェリーがおりるでしょ、大型のトラックがウオーいうてエンジンをふかしてあそこ横を走るんですよ。誰が来ても、ああ、今フェリー着いたというのがわかるんです。それから、親子が来たら、駐車場へ車をとめます。子供がおらぶんですね、こっちこっちいうて、全部交流館で会議しよったら聞こえるんですよ、その声が。トラックの音は聞こえるは、そういう子供やクラクション鳴らしたり、そういうもん全て聞こえる。何とか防止対策を真剣に考えな、あそこで会議開いても、みんなもう疑問なり不信感を持つだけになるんですが、そのことについてお尋ねします。

○議長(宇都宮富夫君)  政策推進課長。

○政策推進課長(大本孝志君)  まず、どのような形でPRをしているかということでございますけれども、管理者のほうでホームページを立ち上げております。ホームページの中での啓発でありますとか、あとフェイスブックという今口コミの非常に強い媒体がございますが、そこらのところでいろんな行事の情報をアップして、口コミの中でいろんな方に知っていただいて参加していただくというような手段はとってございます。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  あのねえ、ホームページとかそういうこと言われても、課長、65歳以上の年齢の人が八幡浜市に34%もおられるんですよ。携帯電話持っても、メールはよう送らない、発信と着信しかできないという高齢者の人が多いんですよ。そういうことでは、あのみなと交流館でどういうイベントがあるとか、行ってみたいとかの知りようがないんです、高齢者については。暇なのは高齢者なんですよ。仕事してる人は行けれんの。笑い事やあるか、本当よ、何を笑いよる。

(「本当よ、笑われんぞ、大事なこと言よる」と呼ぶ者あり)

 本当よ、どうするの、これ。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  みなと交流館では糖尿病に関する講座をするというようなことを私は聞いとりますけれども、大山議員言われたように十分周知されてない嫌いがあって、せっかくいい講座をしても対象の方にその講座の趣旨が届かなければ参加されることが少ないというようなのはまさに御指摘のとおりやと思います。インターネットとかそのブログだけではいかんので、何らかの形でいい事業をいろいろされておるというふうに承知しておりますので、周知方法についてなお検討したいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  構いませんか、まだ。

○議長(宇都宮富夫君)  防音のやつは、大山議員、答弁求めないんですか。

○大山政司君  具体的にどうするの、防音対策。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  みなと交流館につきましては、特別な防音の措置というのは講じておりません。例えば、道路沿いにある住宅につきましては、どこでも一緒ですけれども、大型トラックが通った場合には家の中に自動車の騒音が入るということはあると思います。私も道路沿いに家をつくっておりますけれども、トラックが通った場合にはテレビの音が聞こえないとか、そういう経験をしております。

 ただ、立地条件がどうしてもあそこということですので、ある程度、どの程度まで会議をしているときにそのトラックの音とかが許容範囲を超えるのかどうか、少し辛抱していただければそれで済むのかどうか、その辺もう少し現場の意見を聞いて対応できるのかどうか、ちょっと考えさせていただきたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  ぜひ対応してください、早急に。

 それから、トイレの、さっき同僚議員から消毒との話がありましたが、トイレについては手洗いが自動でないということについては、今までもたしか一般質問等で行われたと思うんですが、やっぱり自動でないと不衛生で、1つは、もう一つは水道水の無駄遣いになる、いつまでもこう開いておくと、自動だったら、ちょっとしたらすぐとまるようになるので、そこら辺は今後考えてほしいと思います、これは要望にしときます。

 もう一点、みなとオアシスと市全体の活性化や起爆剤としての効果を期待しているわけなんですが、6月の八日市のチラシを見ました。そうすると、八日市に加わってる商店の商品の値段ばっかり書いてあって、みなとオアシスについては何ら載っていません。ここに私パンフ持ってるんですよ、八日市のパンフ。この港の地図がここに載ってるんですが、道の駅みなっとは何にも載ってない、地図には。一体行政のほうではこれを中心に八幡浜市全体の活性化とは言いつつも、やはりばらばらなんですよ。八日市は八日市なんですよ。やはり指定管理者がもっと商店街の人と活性化に向けて真剣に話し合いをするべきだということをぜひとも指導していただきたいんですが、その件についてお伺いします。載ってない、何にも載ってないんですよ、みなと、八日市だけ、その点について。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  私もそのことは気がついておりませんでした。ありがとうございます。早速八日市の商店街のほうにそういうのができたんだからということは申し伝えたいと思います。

 ただ、昨日もありました福祉の集いなども、中にはせっかくみなっとができんだから、そこでしたらどうかというようなことも聞きましたけども、今回新町ドームでやらせていただいております。そういうことで、商店街の振興ということも市全体で考えていけれる、いかないかんというふうに思います。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  道の駅みなっとについては最後の質問になろうかと思いますが、ゴールデンウイーク時に95,000人の方が、ありがたいことに来ていただいたということですが、私も2度ほど行ったんですが、その1日に大体2万前後来ると思うんですが、アゴラマルシェには入れない、どーや市場にも入れない、それからみなと交流館にも入れない、そういう人は芝生のとこにぼけっと立っとるんですよ、ぼけっ言うたら失礼なけど、時間潰しに、本当に。時間幾らたっても入れないと、弱っているということなんですよ。

 そこで、市長、あなたにお尋ねしますが、諏訪崎はちょうどツツジが満開やったんですよ、諏訪崎。わずかあそこからやったらマイクロバスで10分もありゃあ行きますよ。連休ですから、市もマイクロバスは2台や3台休んでいると思うんですが、そういうバスを利用して諏訪崎を案内すると、芝生のほうで時間を過ごしている人を。そしたら、諏訪崎へ行けばツツジが見える、合田、川名津、向灘のミカン山が見える。しかも、九四フェリーが入ったり出たりする港も見えるわけなんですよ。そしたら、来た人が八幡浜のイメージアップ、魚とミカンのまちのイメージアップにつながったと思うんですが、そういうことは一切考えられなかったんですか。私はこれはいいアイデアだったと思うんですよ、諏訪崎行ったら、八幡浜が一望できるんです。あの港におったって、何もフェリーやなんか見えんですよ、芝生の上に座っとったて。こういう企画はなぜされなかったのか、残念なんですが、その点についてお尋ねします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  今大山議員からありましたみなっとを核として産業振興、観光振興、いろいろと振興していきたいという思いからやっていくという観点からしまして、なぜ今回にツツジですか、バスを利用して観光案内に仕向けたらというような御提案になったと思いますが、実にいい提案だと思っております。できれば、みなっとの観光部門でそういったところの案内、最低案内ぐらいはできたのではないかと思いますが、今後それは課題として、私も言っております観光振興をしたい、そこにみなっとに行けば八幡浜市のいいところが見れる、そういった点からも観光振興の分野も力を入れていただくように市のほうからも再度要請をしたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  そこで、教育長、何か一言言いたいんじゃないですか、えへやなしに。日土がせっかく重要文化財に指定されたんですから、この際日土も諏訪崎と同じにパンフぐらい配って、場所、時間、交通の、そういうのも当然すべきだったと思うんですが、教育委員会としても産業のことだからということで見ずに、そこら辺も考えてやはり対策をすべきだと、こういうふうに思うんですが、これは要望にしておきます。

 議長、12時になりましたので、休憩をお願いします。

○議長(宇都宮富夫君)  いや、議論がもう白熱してますので、大山議員の質問を続行していただいて、あともうそんなにかからないと思いますので、続行していきたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  続行になるかどうかわかりませんが、質問をさせていただきます。

 子ども・子育て会議の条例についてですが、何も子ども・子育て条例ができたからということじゃないんです。児童福祉法いうのがありまして、これはもう昭和22年ぐらいにできとんですが、その理念には全ての国民は児童が心身ともに健やかに生まれ、かつ育成されるよう努めなければならないとなってるし、責任においては国及び地方公共団体は児童の保護者とともに児童を心身ともに健やかに育成する責任を負うと、児童福祉法にもこの子ども・子育てについては記載されているわけなんですよ。

 そこで、お尋ねしたいと思いますが、先ほど部長の答弁では、今日までの子ども・子育てに関しては次世代育成支援対策地域協議会なるもので各種団体から集まっていただいて協議して対策をしておられると、こういうことなんですが、そこで基本的なことなんですが、地方公共団体はそういういろいろな行政事務を行うに当たっては、私は条例、要綱にちゃんと定めたものでなければ、余り重みがないと思うんです。

 そこで、お尋ねしますが、この子ども育成支援対策地域協議会なるものは条例に定められているんですか、規則に定められているんですか、そこら辺をぜひこの際明らかにしていただきたい。

○議長(宇都宮富夫君)  社会福祉課長。

○社会福祉課長(二宮貴生君)  先ほど部長が申し上げました既存の八幡浜市次世代育成支援地域行動計画につきましては、条例ではなく要綱を制定し、その要綱により八幡浜市次世代育成支援対策地域協議会を設置し、策定したものでございます。

○議長(宇都宮富夫君)  大山政司議員。

○大山政司君  要綱というのは、まだ条例、それから規則、規約、その下なんですよ。それぐらいしかあなたたちは位置づけしてないという証拠なんです。この際、やはり子ども・子育て支援法の第77条にはこういうふうに書いてある。市町村は条例で定めるところにより次に掲げる事項を処理するため、審議会、その他の合議制の機関を置くよう努めるとすると、こういうことになっています。確かに、先ほど言うたように平成27年度までにということなんですが、私は27年度までに条例をつくりゃあそれで行政の責任が果たしたとは思っていません。早く条例を定めて、いろんな協議をして、27年度は即実行できるような体制、これをつくらないと、子ども・子育て条例の本旨は生かされないんですよ。とするならば、私はもっと早くこの条例制定について本腰を上げて八幡浜市としては制定に向けて努力すべきだと思いますし、愛媛県で10内の市はこの条例について今月恐らく上程している市もあろうと思いますし、近々しようということも私も聞いていますので、そこら辺の決意を部長にお尋ねします。

○議長(宇都宮富夫君)  市民福祉部長。

○市民福祉部長(中岡 勲君)  今議員御指摘のように、全国ではある程度の自治体がこの子ども・子育て会議を設置して、3月議会に設置して、実施をしてるとこがございます。愛媛県につきましても、6月議会で提案するであろうと言われるのが3市。

(大山政司君「名前言うて」と呼ぶ)

 松山市、今治市、四国中央市、それから新居浜市、4市です。4市がなるようになってます。八幡浜市といたしましても、この会議は市の子ども・子育て支援計画の子育て当事者等の意見の反映を初め各自治体における子ども・子育て支援策が当該地域の子供及び子育て家庭の実情を十分踏まえて実施されることを担保することなどが言われてますので、重要な役割を果たしていると期待されており、当市といたしましても条例を早く制定して、その方向で進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

(大山政司君「終わります」と呼ぶ)

○議長(宇都宮富夫君)  休憩いたします。

午後 零時15分 休憩

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午後 115分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 石崎久次議員。

〔石崎久次君登壇〕

○石崎久次君  大綱1点、市立病院の問題についてを質問いたします。その中で先日ありました受け入れ拒否による市内男性の死亡についてをまずお伺いしたいと思います。

 冒頭に、この亡くなられた男性と御家族の方に心から哀悼の意を表したいと思います。

 まず、事実関係についてお伺いしたいと思います。

 愛媛新聞の418日付5面に、46日土曜日9時ごろ、男性が息苦しさを訴えていると御家族の方から119番通報があり、午後105分に市立病院に運び込まれました。その後、3時間後に亡くなったとありました。問題は運び込まれるまでの経過にあり、消防本部の救急救命士が容体を確認し、例外的に搬送が適当と判断して受け入れを要請したとあります。市立病院は救急救命士の判断は例外規定には該当しないとして一旦は受け入れを断った。その後、宇和島市の病院に照会したところ、症状などから対応困難とされた。また、その後市立病院に再度依頼したが、断られた。また、さらに宇和島市の別の病院にも受け入れを要請したが、応じてもらえなかった。そして、950分ごろ、救急車内で容体が悪化、心肺停止となり、3回目の照会で市立病院が受け入れたとありました。この内容の記述に間違いはありませんか、まずお伺いいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  市立病院事務局長。

○市立病院事務局長(河野謙二君)  記事の内容、記述に問題がないかという御確認の御質問でございますが、市立病院としては、土曜日の救急受け入れ停止という原則の中で1回目と2回目は他施設への搬送をお願いいたしました。3回目の要請時には、他施設での受け入れが難しいということ、かつ患者の状態を考慮して例外的に受け入れを行ったものでございます。

 なお、記事の中の例外規定という表現ですが、私の説明が不十分でございましたが、消防隊から要請がある場合に、患者が重篤な場合など例外的に受け入れる場合がある、対応できる場合があるということを消防署と病院の間で取り決めているということでございます。

 その他、詳細な内容につきましては、病院では把握できないこと、あるいは厳密に言えば正確でない部分もございますが、患者搬送までの流れとしてはおおむね記事のとおりでございます。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  それでは、お伺いします。

 先ほど、今病院事務局長のほうからありましたが、電話で対応する、例えば今救急救命士のほうから連絡があった、そしてその判断を誰がするのか、まず医者がいないという状況の中での対応になっているわけですから、その判断の例外規定という判断、重篤な判断という規定はあるとは思うんですが、ただしその中に救急救命士という命を預かる立場の人が判断されたことに対して誰が判断されて断っているのか、まずここを聞きたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  市立病院事務局長。

○市立病院事務局長(河野謙二君)  病院には当直の医師がございます。当直の医師が受け入れできるかどうか判断をいたし、当直の医師で判断できない場合にはそれぞれの専門の医師に連絡をとる場合もございますが、基本的には当直の医師が対応するということになります。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  今回の問題は慢性的な医師不足による医師の負担軽減のため、市立病院が土曜日の2次救急受け入れを断っていることであろうと思います。今の医師数の現状からすれば、土曜日の受け入れを断ることも仕方ないのかなあと思われます。しかし、だからこそ患者の方々や御家族の方々からすれば、土曜日の救急車の受け入れは確実に迅速に、そして市立病院以外の病院を確保しておく必要があったと思います。今回の件で市民の皆様の間に救急医療に対してなお一層の不信感が募ったのではないでしょうか。受け入れる病院にもその時々で都合というものがあるんだと思います。が、この問題は命の問題であります。宇和島なり松山の病院とどう取り決めをされて、どのようなマニュアルをつくり、相互協力を進めてきたのか、お伺いいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

○医療対策課長(新田幸一君)  お答えいたします。

 市立病院の救急患者受け入れ休止日において八幡浜市からの救急患者の受け入れについて、松山市医師会、市立宇和島病院及び宇和島徳州会病院を訪問して公文書及び口頭でお願いをし、受け入れの承諾を受けておりますけれども、これは当方からの一方的なお願いを了承していただいたものでありまして、文書等でもって当事者を拘束できるようなものではないと考えております。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  先ほども言いましたけど、その病院病院にもやはり同時期にそういう患者さんが現地でおられたという場合などもあると思うんですよ。そのときに、先に受け入れている患者さんがいるのに手術をしなくちゃいけない状況の中で八幡浜が来たからじゃあ絶対受けますということは確かに難しい問題かもしれません。ただ、その中でもやはり医師不足っていうこの現状は八幡浜市自体が招いているこの現状であるという認識のもとでいけば、八幡浜市として八幡浜市民に対してどうしても受け入れる場所をつくっていくという努力、そういうものが必ず必要だと思うんです。

 それと、100%ということまでは確かに厳しいかもしれません。けれど、その中で本当に市民の皆さんが納得していただけるような、そういう自分たちも一生懸命やった結果というものをきちっと出していかないと、やはり納得は得られないと思うんですよ。その辺からもこれはちょっと要望にしときますけれど、もう一度いろんなところから情報を集め、情報を交換し、やっていただきたいと思います。

 あと、もう一度お伺いしたいことがあります。例外規定に該当しなかったとありますが、3度目の受け入れで心肺停止状態となってからは一転受け入れをしたということです。本来、重篤な事態というのはまず助かる可能性もあるのかと思うんですけれど、心肺停止という状態で受け入れる、普通一般的に言いますと心肺停止というのは亡くなられてから受け付けるというとこですね。病院は本来死んだ人を受け付けるとこはないはずです。死ぬ前に何とかその人を受け入れようとする努力をするとこです。その辺ももう一度よく御理解をいただいて、何とか皆さんで一生懸命やっていけるこの八幡浜市をつくっていこう、そういう意識を、やはり市民の皆さんに目に見えた形でぜひ出していただきたい、これも要望としときます。

 続きまして、この問題に関しまして市長にちょっとお伺いしたいと思います。

 この救急車にお迎えに行って、その患者さんを救急救命士の方なりなんなりが何名かで何とか命を救ってあげたいと思って一生懸命手配をしたりやられてると思うんですよ。市の職員ではありませんけれど、市長、施設事務組合の組合長ですね、ですからその人たちがどういう思いでこの最後に亡くなられた方の話を聞いたときに思われたのか、私はそれが一番逆にその人たちの思い、何で俺たちできなかったんだろうか、何で助けてあげられなかったんか、そういう思いを僕この方々に対して何か申しわけないというか、何とかフォローしてあげていかないといけないんじゃないか。初めてのことですから今までに対応もされてはないと思いますけれど、市長のお考えをお伺いしたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  石崎議員おっしゃるとおり、そのとおりだと思います。そして、今後はより救急救命士と病院との連携、コミュニケーションをしっかりととっていく、そういった上で今回のような本当に大切な命を少しでも守れるような、そういった努力をお互いに勉強しながら改善していけるところは改善していきたいと思っております。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  それでは最後に、この問題に関しまして新聞報道がありまして、議長控室で議会側5名、理事者側3名で協議と説明の場を持ったと思います。その中で、病院の事務局長のほうから今の現状の先生の数、仕事量の負担量からではこの土曜日の救急受け入れは難しいという話がありました。それも聞きながら、議会側の5名の人間もこれ以上のことは難しいのか、確かに納得もしたんです。

 ただ、先ほども言いましたように、宇和島、松山いろいろありますけども、これは保健所も巻き込んでやらないといけないことじゃないのかという御提案をさせていただきました。その御報告をいただけるという話だったんですけれど、この点についてはいまだにまだちょっと話し合いがまだついてないのかなという状況ではありますけれど、その経過について今その話し合いの後どうなっているかを、まずお伺いしたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

○医療対策課長(新田幸一君)  お答えいたします。

 今回市議会の申し入れを受けまして改めて市立宇和島病院を訪問して、積極的な受け入れをしていただけるようお願いをし、了解をいただいております。また、保健所にも状況の報告を行いまして、広域での救急体制の一層の充実に向けて配慮していただくようお願いをしております。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  できるだけ早い、明るい未来が開けるようなことをお願いしときます。

 最後にもう一つ、3年前に八幡浜市、大洲市、西予市を中心とした広域医療体制を整備することが鳴り物入りでスタートしたわけです。そのスタートした地点で、国道を病院の通路と見立ててスムーズな医療連携を図っていきますという大胆なコンセプトがありました。しかし、私が知る限りでは、大洲市に急患センターがオープンしたということ以外に3市の連携というか、言葉どおりの医療連携が本当に順調に進んでいるのか。本来であれば、言葉どおり連携が進んでいれば、本当だったら宇和島、松山といったちょっと遠いところじゃなくて、本当に近距離での2次救急の相互間医療体制が組めるのではないか。この場では言いませんが、聞き取りのときに少し難しい話もさせていただきましたけれど、そういうお互いにどう自分たちのところを無理しながらでも、ただし一緒になってやっていける方法を探せるんではないかっていう協議の場をもっともっと深めていく必要があるのではないかというふうにちょっとお伺いした記憶もあります。大洲市、西予市を含めたこの広域医療が現在どうなっていくのか、あと2年後が一応、本当は5年間の計画であったと思いますんで、現在3年間計画しまして、あと2年後にはこうなりますとか、こういう計画どおり進んでますとか、なかなかうまくいってない、この現状をもう一度確認をさせていただいたらと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

○医療対策課長(新田幸一君)  お答えいたします。

 平成21年度に県が策定しました地域医療再生計画に基づきまして、八幡浜市、大洲市、西予市等の広域圏での2次救急医療体制の整備を保健所が中心となり進めてきましたが、圏域内の各病院とも医師数に余裕はなく、合意形成できないまま推移してきましたが、平成244月から週2日の夜間のみではありますが、大洲圏内、八幡浜圏内での広域輪番を開始してきたところでございます。

 しかしながら、市立病院における土曜日の救急受け入れ休止を解消するまでには至っておらず、やむを得ず引き続き松山市あるいは宇和島市の病院に受け入れをお願いしているのが現状でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  先ほども、午前中申しわけなくて、私ちょっと体の調子が悪くて病院に行ってきたわけです。本当市立病院いっぱいでした。それと、患者さんに対する看護師さん、補助者さん、そして先生の態度も大変一生懸命で真面目にやっておられました。大変だなあと、自分で病院行って感じるんですから、これは間違いないことだと思います。

 ただ、その中にありまして、先生の大変さ、看護師さんの大変さはよくわかりますし、大変御苦労されているということもわかります。また、事務局のほうも大変なことだと思う、これは本当に理解をしながら、我々議員としても、議会側としても本当にただ文句ばっかり言うばっかりではいけないと思うんですね。何かやれる方法があれば私たちも協力できることは協力していきますし、これはひとえに市民の皆様の安心・安全を守っていく、そういうことが大変大事なことだと思います。今後とも、何かありましたら、私も微力ですけれど、少しは何かできるかもしれません。ですから、お互いに協力を持ちながら頑張ってやらさせていただきたいと思いますので、その点よろしくお願いします。

 2点目としまして、市立病院完成に伴う諸問題についてを議題とさせていただきます。

 まず、現在市立病院の建てかえが進んでおります。昨年、私たち民生文教委員会は行政視察で滋賀県高島市にある高島市民病院の病院建てかえに伴う先進的な病院の設備システム等を見学、勉強してまいりました。そして、12月定例会の委員会の中で理事者側に高島病院の見習うべき点をぜひ新病院であります八幡浜市立病院にも生かしてほしいと要望、提案いたしましたところ、今6月議会において、その一つである電子カルテ導入予算の一部が計上されております。迅速な対応に感謝している次第でありますが、そのほかにも緊急災害時に対応できるように、各フロアに酸素吸入の設置や、フロアそのものが、一時的ではありますが、避難所または診療、治療のできる場所となるようにあらかじめ考えられ、進められるようにとお願いしておりました。その後の要望に対しての連絡をいただいておりませんが、今回の建てかえの新病院に緊急災害時における重要な設備を完備されるよう改めて要望いたしますが、今現在どのようになっているのか、まずお伺いいたしたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

○医療対策課長(新田幸一君)  お答えいたします。

 酸素、それから吸引設備につきましては各階に配置する計画としており、災害時の治療予定区域には廊下などにも設置する予定としております。

 また、災害対策本部、トリアージスペースや治療ゾーン、避難場所については、地震や津波などの想定される被害の程度に応じて、1階から3階の各階ごとに機能配置できるよう運用することとしております。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  私たちの行政視察も少しは役立ったのかなあと、大変今のお話、建てかえの順調さ、内容を聞いて安心しました。できるだけ早く市立病院が完成されること、そして運用されることを願っております。

 次に参ります。

 新病院の建設に当たっては各種補助金を充てると聞いております。この補助金の中で一番多いのは、一昨年11月の国の補正予算でついた119,000万円、耐震化交付金があります。この予算は、いろいろと言われております復興予算であります。東日本大震災の復興予算であるこの予算が、沖縄では道路に、大阪では税務署の耐震化にと全く関係ない地域、場所に使われていることがわかり、現在国で見直しが進められているとマスコミ報道がありました。63日月曜日のテレビを見ていますと、官房長官が現在調査中であり、目的外使用はいかがなものかとありました。また、片山さつき総務大臣政務官は着工済みの案件があっても、補助金の返還請求を行うとも言っておられました。私はこの発言に一抹の不安を感じました。八幡浜市としましても全く関係のない復興予算を念頭に置いた病院建てかえに返還請求があれば大変困ると思いますが、その心配はないのか、お伺いいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

○医療対策課長(新田幸一君)  お答えいたします。

 医療施設耐震化臨時特例交付金は、東日本大震災の復興予算により災害時の被災者医療の核となる災害拠点病院を対象に耐震化を図っていくものです。当病院もその趣旨に基づき整備を進めるもので、既に交付金の交付決定をいただいております。県の要綱では119,000万円が補助の上限とされておりまして、現在いただいている交付決定額は約111,800万円でございます。差額につきましては、入札により事業費が決定し、建築単価が上限額を下回ったことによるものです。

 議員お話しの新聞記事につきましては、県庁に問い合わせたところ、国からは現在のところ特別な指示などはいただいていないということでございます。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  この問題は余り本当は触れたくない問題ですので、この辺でやめたいと思います。

 大綱2点目としまして、産業通の混雑解消についてお伺いいたします。

 昨年9月に江戸岡交差点の道路に関し、株式会社フジの協力を得て道路の拡張工事を行うことができますという大変ありがたい話が入ってきました。いつもは朝夕慢性的に渋滞していた問題が解消されるわけです。

 まず、現在の経緯と工事の着工時期、完成時期をお伺いいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  建設課長。

○建設課長(矢野 武君)  お答えいたします。

 県土木事務所によりますと、現在交差点の設計を行うとともに関係機関との協議を行っており、今年度中に用地測量や隣接ビルの物件調査を行った後、用地交渉に入る予定であると聞いております。

 また、フジが移転し、現在の店舗を取り壊した後に新しい店舗を建築することになりますが、それに合わせて道路拡幅工事も完了する予定であるとのことです。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  昨年9月にその話をいただきまして、確かに最初は3車線化という問題を逆に言われたんで、私は毎日そこを通っておりますんで大変、右車線、直線、今ない左車線ができると、すごく道路の渋滞はなくなるもんだと思いました。ただ、途中でなかなかいろいろ難しい問題もありまして、はっきり市の工事ではなく県の工事ですから、今その設計をやっている段階です。ですから、設計をやっている段階ですから、やっぱり要望というのは要望として確実に着実に言っていただくこと、要望を出さないと何もできませんので、本来最初に目的としている、本来していただきたいという目的、要望に関しましては、今後ともその確定するまでしていただきたいと思います。これは要望としておきます。

 続きまして、これに伴いましてフジの北浜誘致についてお伺いいたします。

 先ほど江戸岡交差点の道路改良に伴い土地を譲っていただくわけでありますが、その際の土地の価格は営業権とかはなく、土地の値段のみで構わないと市と株式会社フジの間で了解がとれているとお伺いしております。大変ありがたいことだと思います。

 さらに、北浜の立体駐車場の横にこの株式会社フジが商業施設として出店してもらえると聞いております。遊休地が活用され、市には賃料という名目で収入がふえることはさらに喜ばしいことでもあります。ただ、平たんな土地の少ない当市であります。この商業施設においては、会社ですから確かに利益第一主義と思います。ただ、市の土地をお貸しするという、そういう観点から市民の要望も酌み取っていただけるよう、これは市の窓口に対しての要望とはなりますが、交渉をしていただきたいと思いますが、答弁をいただければと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  政策推進課長。

○政策推進課長(大本孝志君)  お答えをいたします。

 フジの北浜誘致において市民の要望を酌み取って交渉してほしいとのことでございますが、市では昨年の11月にフジの店舗開発担当者を交えまして女性団体の方々と意見交換会を開催したほか、市民から寄せられる要望を参考にしながら各種協議の場において市内の消費者の意見、意向をフジへ伝えてきたところでございます。

 しかし、議員も御指摘のとおり、企業にとっては収益性があるかどうかが非常に大事なこととなります。また、テナント出店ということになれば、事業者同士の交渉事になりますので、市の関与は広く要望を伝えるレベルにとどまるべきものであると考えております。

 ただ一方で、フジにとりましても顧客ニーズを捉えた店舗づくりをしないと経営に大きく響くことから、独自で綿密なニーズ調査を実施しているものと思いますし、これまで市を通じて伝えた市民の意見についても参考にしていただけるものと期待をいたしております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  この誘致に関しましても、交流拠点施設を、あと市場等を考えますと、あの地区が一大商業施設になると思います。ぜひそこが八幡浜の本当の起爆剤となって、八幡浜市の商店街を巻き込んだ形で、とにかく八幡浜市を活性化して、もっともっと栄える町、昔の元気のある町にするとすれば、こういう機会を逃すことはありません。

 ですから、スタートも大事です。まず、みんなで話し合うっていうことが一番大事なことなんですけれど、その中にあって目標もきちっと設け、みんなでこの施設をどういうふうに運用しながら、八幡浜市の将来をどう持っていくのか、そういうことをきちっとつくっていただくことによって、このお貸しするフジさんの立場もよくなると思います。あの地区が逆にはやらないと、フジさんも何だって逆に思われるっていうのもあります。フジさんが頑張っていただいて、逆にまたその地域が栄えるということもあります。お互いがお互いに情報交換をしながら、お互いがよくなれる方法っていうのはやはり民間と民間だけでは難しい面もありますので、その中に行政が少しは入っていただいて、接着剤なのか、油の役目ですかね、潤滑剤っていう役目ですかね、そういうこともきちっと果たしていただくことによって、本当に八幡浜市を発展させていただきたいと思いますので、その点をよろしくお願いしたいと思います。

 次に、この道路拡張に伴いまして、もう一点お願いしたい点があります。祇園橋周辺の道路整備についてであります。

 江戸岡交差点の改良がなされていることももちろんではございますが、同時にこの、先ほど言いましたみなっと等あの地区に人がいっぱい入ってくるようになってくると思います。そうするときに、三瓶宇和線からとか、私ども真穴地区から舌間、八代地区の方面から車が合流する祇園橋周辺の道路整備も大変重要な問題だと思います。市が知り得る限りの現在の県の、または市の開発っていうか、道路整備事業の整備計画を、わかりましたらお聞かせいただきたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  建設課長。

○建設課長(矢野 武君)  お答えいたします。

 祇園橋交差点から八代橋までの計画区間において、現在県土木事務所が祇園橋交差点周辺の用地測量を行っており、今後は補償物件の調査を行い、調査完了後、今年度中には用地交渉に入る予定であると聞いております。ある程度まとまった道路用地が確保できれば、来年度中には交差点の改良工事に着手する予定であるとのことです。完成すれば、約400メーターの区間において2車線の車道と歩道が完備されることになります。市としましても、県と協力しながら、国道378号の混雑解消に向け努力していきたいと考えております。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  この江戸岡交差点の問題、また祇園橋の問題、何十年来の多分悲願だと思います。この機会に整備をしようという計画ができている、ここを逃したら次はもうないんじゃないかと思います。ぜひこの機会に積極的に市も県のそういう計画に絡んでいただいて、前向きに、また早期に完成されますことを要望したいと思います。

 大綱3点、大城市政についてお伺いいたします。

 その中でも、先ほど同僚議員からありましたけれど、今回の市長選を通して少しお伺いしたいと思います。

 今回の市長選は、全国でも珍しい40歳代同士の選挙戦となりました。市民の皆様は、若い2人ですから、将来の八幡浜をどうしようとしているのか、政策に注目されていましたが、いざ選挙戦になりますと誹謗中傷合戦となり、市民にとっては余り魅力のない選挙ではなかったかと思います。次回の選挙は公明正大に、政策論争や八幡浜市の未来を語り合う選挙になっていただきたいと思います。

 そこで、市長にお伺いいたします。

 今回の選挙では近年の他市同様、僅差の勝負となりました。市を二分した選挙でもあったということです。ただ、その中に若い人たちの中には誹謗中傷に我関せず、八幡浜市をよくするために実に純粋な気持ちで選挙に臨まれていた人が多くいましたことも事実であります。このことが、今回の選挙で得た八幡浜市の一番の財産ではないかと思います。それを思いますと、選挙に決着がつき、大城市政の2期目がスタートしたわけでございますから、ここは大城市長の寛大なお気持ちで若い人たちの思いをしっかり受けとめていただき、今後の市政運営にしこりの残らないよう配慮していただきたいと思いますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  石崎議員がおっしゃられました誹謗中傷合戦というようなことで言われましたが、誹謗中傷を私も受けましたが、こちらから誹謗中傷をしたというようなことは私は思ってませんので、そういった合戦というのはちょっとおかしいんじゃないかと思いますが、今回の選挙、そういった誹謗中傷がかなりあったように思っております。

 その中でも、やはり若い人たちが本当に政治に関して今回真摯に向き合って、八幡浜市をよくしていこうというような活動があったのも私も認識しておりますし、またふるさとを思う純粋な気持ち、熱い気持ちでやられていたのも事実でありますし、いい意味で競い合うということはこのふるさと八幡浜をよくしていくものだと思っております。結果はきちっと選挙で出たわけですから、今後は一生懸命頑張った人たち、その人たちの熱い思いをしっかりとくみ上げることができるように、一度リセットしまして、今後オール八幡浜という形を見据えながら若い人たちとともに一緒にこの八幡浜の未来を語り合っていきたいと思っております。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  大城市長今言われました。確かに言われることが私は安心しました。やはり今二分したからいつまでもどうこうというんじゃなくて、二分したからこそ早く一つにまとまってこの八幡浜をどうしていこうか。今市長の中で皆さんの考えとかいろいろなものを酌み取ってやっていこうということがありましたので、私重ねて安心しましたと言います。本当今まで政治に興味なかった、八幡浜市のことに対して興味なかった方が八幡浜市にもっともっとよくしていこうという気持ちを持っていただく、そういう機会はなかなか選挙を通してでないとないっていうこともありますし、今後大城市政2期目スタートに当たって、やはりその人たちの若いパワーと考え方っていうのは意外といろんな多種多様な方が出すことによって新しい気づきが生まれると思います。ですから、そういう面からも、これはまた要望としか言えませんけれど、市長にはいろんな反対をされた方の中にも誹謗中傷的なことでないことに関してのみはやはり大事に扱っていただいて、酌み取っていただいて、八幡浜市を一緒によくしていこうということでよろしくお願いしたいと思っております。

 次に、先ほど同僚議員からもありました、これから4年間どうされるんですかっていうことで、私ももう一度お伺いしたいと思います。

 大城市政2期目がスタートし、1期目で地盤づくりができたと市長みずからがおっしゃられております。市政も2期目に入りますと、その真価が問われることとなります。さらなる目標、この4年間で大城市政の目指すもの、プランがあればお聞かせいただきたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  先ほど大山議員にも具体的にお答えをしたところでありますが、石崎議員が目指すものは何かというような御質問でございますので、この点少し視点を変えてお答えをしたらと思います。

 私の目指すもの、それはいろんな切り口がございますが、一言で言えば市民の皆さんにこの八幡浜に住んでよかった、この八幡浜に生まれてよかった、そういった思いを抱いていただける、そのような町をつくることではないかと思っております。もともと八幡浜は海と山の幸に恵まれ、温暖な気候やまとまった市街地など定住する場所として非常に魅力的だと思っております。地理的な条件から大規模な企業立地については制約こそありますが、地元の実業家の皆さんは八幡浜らしい進取の精神のもと、会社を起こされ、市内、市外で大きく活躍をされております。

 そのような中、ここしばらくは高速道路の未整備や時代に対応した商業施設の不足などから、近隣市町村と比較してもややおくれをとっているような状況でなかったかと思います。八幡浜市の購買力が市外に流出している、市外にわざわざ買い物に行く、そのような状況を生んできたのではないかと思っております。今後、可能な限りこのような状況を改善し、最初にお話ししたようなこの八幡浜に住んでよかった、そういった自慢できる町、そのような八幡浜を取り戻していきたいと考えております。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  私も最後にこの市議会議員やめるときにいつも言ってることですけれど、子供たち、私にも子供がおります、小さい子がおりますんで、その子供にありがとうって言ってもらいたいんですよ。いい八幡浜にしてくれて、元気のある八幡浜にしてくれて、お父さん、ありがとうと言われたい、ですから一生懸命頑張っていきたいと思います。これは私の、今期で終わりなのか次になるかわかりませんけれど、とりあえずそういう気持ちでいつもやってるということだけは私のほうからも言わせていただきます。

 もう一点、来年度の市の新規採用者が9名とお伺いしております。昨年も同数の9名を採用されております。この人口が減少しているんですが、引き続き採用数をふやされた理由をまずお伺いしたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(菊池司郎君)  お答えをいたします。

 今年度から平成34年度までの10年間で一般行政職、保健師、技術職員等、病院を除く全ての職種で合わせて116名が定年退職となり、特に平成26年度から31年度の6年間で92名、1年平均約15名の退職数となります。現在のところ、定員適正化計画の人数は達成しておりますが、このような今後10年間の大量退職者が出る現実を踏まえ、年度ごとの採用者数の平準化を念頭に長期的視点に基づく採用計画を立てているところでございます。

 今年度採用計画については、管理職である土木技術職が1名退職で1名程度の採用、管理職である保健師が1名退職で1名程度の採用、上記の方針により一般事務職は6名程度、保育士については1名程度の採用となっております。

 現在、当市においては国、県からの権限移譲等による仕事量の増加と多様化する市民ニーズに加え、迅速かつ正確な事務処理が求められ、時間外勤務も増加の傾向にある中で、このように計画的に採用することにより職員のレベルアップを図っていくことが必要であると考えております。今後も、職員不足による行政サービス等の低下を招かないよう、ぎりぎりの必要人員を見きわめ、単年度ごとの退職者の多寡に左右されない計画的な採用を心がけてまいりたいと思います。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  石崎久次議員。

○石崎久次君  今総務課長が言われましたように、定年で退職される方が多いとお伺いしております。どこの企業においても人が去ったときに人を入れたって、これは能力というか実際のそのときの実動部隊、はっきり言うたら本当に能力ある方が去っていかれて、新しい方が入ったって、ここにギャップがむちゃくちゃ生まれるんですね。ですから、退職される前に採用しといて、この人たちが力を持ってフォローができる、この体制は私も正しいことだと思います。

 ただ、その中で1点ちょっと提案というんですかね、確かに国からいろんな仕事のほうが今もう三位一体改革で来るようになっております。けれど、だからといって市の職員も同じようにばっかりというんじゃなくて、この八幡浜市のいろんな地域を見ますと、地域地域、うちの真穴という地域があります、穴井と真網代という、区という役割があるんですね。やっぱり区というところは公民館も含めいろんな人たちが努力しながら、新しいその自治区という形になってるんですよ。考え方を少し考えますと、八幡浜市がふえるんだったら、少しそういうところに権限と財源を逆にお渡しして、皆さんお願いできませんかと、私たちの市の財政をもう少し楽にしたいし、皆さんに自由な仕事をお願いしたい、市の役割の一端をお願いしたい、そのかわり使い方は皆さんで考えていただきたいと。あと、難しい面は、大きい面とか道路整備の難しい面とか、いろんなもん、老人対策とか、そういうものはなかなか難しい面はありますけど、軽微なもんは意外とあるんじゃないかと思います。そういう考え方を一回庁舎内に持っていただけるような、そういう協議会なり、何人かでそういうプロジェクトでも組んでいただいて、いかにしたら本当に効率のいい市の職員の採用なり職員の配置なり、そして地域を逆にそういうことによって地域の力が、例えば区長さんがおられますけど、区長さんの前も1年で区長さんがかわられます、10年ぐらい前の区長さん元気なもんなんですよ。そういう人たちの力をもう一回結集することによって、その地域がもっと僕は元気になり、八幡浜市の町なかよりも八幡浜市の地域が元気になって八幡浜を盛り上げようっていう、そういう考え方も1つあるんじゃないかと思います。その辺もあわせて、少しそういう考え方を持った何人かのグループで検討していただければと思います。その点を要望と、また答弁をお願いしたい、これで私の質問を終わります。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  議員御指摘の地域の自治組織に予算配分しているという例は確かにあります。私も承知をしております。この制度は、習慣や伝統文化などさまざまな特徴のあるそれぞれの地域の多様なニーズに応え、地域が抱える課題を地域みずからの手で解決していくことにより活力ある地域をつくり上げることが目的であろうと思います。

 ただ、そういうことをやったときに、直ちにそれが自治体の職員数の減につながるかどうかというのは、やはりそれを相当研究してみないとわからないと思います。一方的に市のほうからお金をあげるから地域でしっかり考えよというなものがなかなか確立をしていくには相当数時間がかかると思います。当然その中でも市の職員のかかわりというのも一定数は相当あろうかと思いますので、今後市におけるそういう地域自治のあり方についてはしっかりと研究、調査を進めていきたいというふうに思います。

(石崎久次君「終わります」と呼ぶ)

○議長(宇都宮富夫君)  休憩いたします。

午後 159分 休憩

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午後 215分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 遠藤素子議員。

〔遠藤素子君登壇〕

○遠藤素子君  私は、質問通告書に従いまして、大綱4点について質問いたします。市長並びに関係理事者の皆さんには誠意ある御答弁をお願いいたします。

 大綱第1点は、絶対安全な原発はない、原発ゼロの決断を求め、廃炉作業の開始と再生可能エネルギーへの転換で雇用の創出をという問題であります。

 福島原発事故から23カ月が流れ去りました。しかし、いまだに15万人もの方々が避難生活を余儀なくされています。ふるさとを離れ、家族がばらばらになり、なりわいである農業も漁業も立ち行かなくなり、最近自殺者も多くなっていると言います。

 また、先日は東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べる福島県の甲状腺検査で、震災当時18歳以下で、検査結果が確定した約174,000人の中から12人にがんが判明、ほかにも15人にがんの疑いがあると発表されました。ことし3月の時点では3人目の甲状腺がん判明、7人にがんの疑いと発表されていましたが、3カ月間でこれだけふえたというのは大変心配な状況だと思います。

 さらに、福島第一原発では高濃度の放射能汚染水がふえ続け、汚染水に含まれている放射性物質の量は大震災直後の水素爆発で大気中に放出されたものの約10倍と想定されています。それが外部に流出する瀬戸際という危機的な状況に陥っています。東京電力はいずれ海に流せばいいという無責任な姿勢でいるようですが、絶対に許されないことです。

 また、事故原因について、東電は想定外の津波が原因だと言っておりますが、少なくない学者たちは地震による配管の損傷が原因だと言っており、いまだに事故原因さえ明確になっておりません。このような状況の中、安倍内閣は安全神話にどっぷりとつかり、国策として進めてきた原発であのような過酷な事故を起こし、国民にはかり知れない犠牲を強いていながら、真摯な反省もなく、財界と一体になって原発再稼働へまっしぐら、原発輸出のトップセールスに奔走しています。世界はこのような日本をどのような目で見ているでしょうか。恥ずべきことだと思います。

 私は、この福島原発事故以来の事態は、原発は一度過酷事故を起こせば、時間的、空間的、社会的に甚大な被害が広がり続け、手がつけられなくなる厄介なもので、人類とは共存できないものであるということを私たちに示していると思います。

 そこで、伺います。

 絶対安全と言える原発はなく、伊方でもし過酷事故が起これば、市民の生活は成り立たなくなるのではないかと思いますが、市長の御所見を伺います。

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(菊池司郎君)  お答えをします。

 伊方発電所で過酷な事故が起こればとのお話ですが、どのような過酷な事態を想定するかにもよりますが、福島第一発電所レベルの事故が発生すれば、当日の気象状況にもよりますが、非常に厳しい結果が待ち受けていることは間違いありません。そのためにも、伊方発電所において原子力発電を継続することが可能なのかどうか、これは権限と専門性を有する原子力規制委員会において、福島の反省も踏まえて判断いただくべきことであると思っております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  安倍政権は当初世界最高水準の安全基準をつくり、安全が確認された原発は再稼働しますと述べていました。ところが、国民の批判と我が党の追及に押されて、安倍首相自身が原発に絶対安全はないと認めざるを得なくなりました。原子力規制委員会も当初の安全基準という言葉を使えず、今では規制基準と言いかえました。世界最高水準の安全基準という方針は完全に破綻したのです。それならば、原発再稼働の方針も撤回すべきではないかと、こういうふうに思うんですが、もう一度市長の今度は答弁をお願いします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  遠藤議員の質問に対して答弁をいたしたいと思います。

 一度原発が過酷な事故を起こせば、時間的、空間的、社会的に甚大な被害が広がり続け厄介なものであるということで、原発を廃炉にして、原発から手を引けというようなことでございますが、やはり原子力発電所を考える上で、これ原子力政策につきましても原子力発電についてその科学的な見地からいけば、日本の原子力発電に対する技術、研究というのは世界でも間違いなく一番であるし、原子力発電、科学の発達の究極に資するところが原子力の発電だと思っております。

 今すぐに遠藤議員さん、原子力をやめるっていうようなことをしてはどうかという提案でございますが、やはり今すぐ脱原発というふうに私はこの地方自治体の長が判断するには余りにも大きな問題であります。いろいろな問題を含んでいると思っております。

 1つとして、今原発で行っております使用済みの燃料の問題もしかりでありますし、代替エネルギーの問題もあろうかと思います。代替エネルギーで自然エネルギーを求めていくというような発言もされておりますが、これにつきましても今まで原発が動いていた時点においては、原発は全ての電力の3割程度を賄っていましたが、自然エネルギーにおいては本当に数%しかないというような状況でもございます。

 そしてまた、経済的な面も考慮しなければならない問題だと思います。今原発をとめて火力発電を行っておりますが、火力発電の燃料を買うのに毎日毎日約100億円のお金で日本政府は海外からその燃料を輸入している。1年間で3兆円といったお金であります。これもやっと大洲・八幡浜自動車道の計画ができたわけなんですが、これもこの予算で換算したら1日の燃料を買うお金があれば、この道路の全ての予算が出るといったような大きな額であります。

 また、近隣諸国等見たら中国の問題もあります。中国では今原子力発電がさらに進んでいるわけです。今後、中国内において現在稼働中の原発が14基ということで、建設中が27基、計画中が50基もある、提案中が110基もあるというような、中国国内だけでもそのような原発が設置される、また構想があると言われております。その中国の原発にもし何らかの事故があれば、放射能が日本に襲ってくるというようなことも考えられるわけです。現にPM2.5、また黄砂もこのように日本にも影響しております。その中国で甚大な事故が起これば、まさに日本が被害に遭う。じゃあ、どうすればいいかといえば、中国の原子力発電の進行を日本が最高水準の原子力の技術でそれは過酷事故を起こさないようにしなければならないといったような問題も発生してくるのではないかと思っております。

 そういったいろいろな観点からこの原子力の問題を見てみますと、ただ単に今後原発を再起動する、また原発をやめるといったように、AとかB、やるやらないで判断するのではなくって、いろいろな観点から物事を見詰め直して、AもあるけどBもある、CもあるけどDもある、その中で一番いい方法を探っていく、それはやはり私の知識の中でなく、国としてしっかりとした知識レベルのある人たちが議論を重ねた上で判断をしていく、決断していく問題だろうと思っております。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  ただいまいろいろな面から御答弁ありましたけど、この6つ、最後まで質問の中に含まれておりますので、今ここで論争を控えたいと思います。

 私が申し上げましたのは、核と人類は共存できないのではないかということについて答弁をいただきたかったわけです。もし伊方で過酷事故が起これば、もう何もかも水の泡になってしまうわけです。中国がどうというよりも、すぐお隣にそういう非常に危険な活断層と南海トラフの連動型の地震が来るという学者もいます。そういう状況のもとで、せっかく今とまっている原発を動かす、とまっていて、後でまた出てきますから次の質問に移ります。

 もし過酷事故が起こった場合、その高規格道路のことなどよく言われますが、住民の避難はどのようになるのでしょうか。市民はとても心配しておりますが、具体的な計画はどのようになっているのか、伺います。

 その際、市の職員や消防署の職員は大変な作業を強いられることになると思いますが、その場合、職員数、特に消防職員は不足しているのではありませんか。そうであれば、早急な補充を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(菊池司郎君)  当市においては、平成203月に原子力災害時における避難計画を策定しておりますが、昨年10月の防護措置区域の拡大により八幡浜市全体が対象区域に含まれることとなったことから、計画の見直しを進めているところであります。

 本日、県において原子力災害を想定した広域避難計画が発表されました。当市としましては、県計画と整合性をとりながら住民に情報伝達が確実に行える体制を整えるとともに、県内他市町への避難場所及び避難ルート、避難手段をあらかじめ明示する形の避難行動計画を今年度できるだけ早期に策定したいと考えております。

 また、万が一の事故に際しては、消防職員だけの問題ではなく、市職員全員一体となって原子力災害に対応すべきものであると考えております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  今計画中だということですが、市の職員及び消防署の職員が一体となって取り組むということでした。ところが、その消防職員の充足率、これは非常に県下の中でも八幡浜市は最低のレベルにあると思うんですが、充足率は幾らになっているでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(菊池司郎君)  ただいま把握しておりませんので、後ほど御報告申し上げます。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  私の調べたところによりますと、消防職員の基準数は169人必要でありますが、八幡浜市の場合99人、59%です。市段階では最低ということで、伊方原発を抱えた当市がこれでいいのかという気がしておりますが、いかがでしょう。そういう認識がおありだったでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  消防につきましては、広域の事務組合でやっております。また、消防長に今の御意見をお伝えして、ことしまたある程度人数採用するようにしておりますけれども、その辺はまた確認をしておきたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  それはぜひ急いでやっていただきたいと思います。もし伊方で過酷事故が起こった場合、4万人が避難しないといけないというふうな状況もあり得ると思うんです。自家用車でてんでに逃げていくと渋滞になって、やはり大型バスなどで避難しないといけないということになると思うんですが、バス150人としたら、単純に計算しますと、4万人が逃げるには800台、ピストン輸送なんかいうのはとてもできない状況になると思うんですね。ですから、事故が起こったら本当に避難さえ困難だということをやはり想像していかないといけないと思うんです。その点ぜひ避難計画の中で市の職員はどう動くのか、消防職員はどう動くのか、そしてどういう方法で避難させるのか、そういうことも具体的になされるべきだと思います。

 次に、市長はこれまで原発は国策だからと市長としての見解は示されませんでした。あくまで安全対策を求めるということでしたが、絶対安全な原発がないとすれば、危険があり得るということであり、市長の施政方針の第1の柱である安心・安全なまちづくり、これに反するのではないかと、そういうふうに思うんですが、いかがでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(菊池司郎君)  お答えをします。

 原発に絶対安全はないとのお話ですが、どのような技術でも、例えば工場での事故や製造物責任の問題などが多発しているように、絶対の安全性を断言することは現実的には非常に困難であると考えています。安全は、考えられる限りの問題点を想定し、これらを全てクリアしていく活動の集積の中で達成できるものであると考えております。ただし、原子力発電についてはシビアアクシデントが発生した際の被害はほかとは比較にならないほど甚大なものになることから、安全性の確認については究極の厳しさが求められます。このような安全の確認については、まずは専門家集団として位置づけられている原子力規制委員会において判断いただくべきものであると考えております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  その安全規制基準ですが、新規制基準は各原発の地震、津波想定に関する数値の定めもありません。電力会社の裁量で幾らでも甘い想定ができる。この新しい規制基準、そして活断層があっても表面に出ていなければその真上に原発を建ててもよいなど、極めてずさんなものです。そのようなものを認められますか。国の再稼働ありきの今の進め方、非常に問題だと思います。

 また、四電の態度ですが、3号機で原子炉格納容器内のプールにある燃料集合体に付着物がついていた、4月に見つかっていたのに、65日まで2カ月も報告をおくらせていた、こういう報道がつい最近ありました。県は厳重注意をして、これでは信頼が崩れてしまうというふうな状況ですが、そういう国の国策、これも大変ずさん、そして四電は報告をしなければならないにもかかわらずできれば隠しておきたいという、そういう状況です。

 以前に私も四電の職員から、きょう大量の水漏れがあったという連絡を受けまして、問い合わせをしましたが、水を出していたホースをかけたらちょろちょろと水が落ちるでしょと、あの程度だという説明があったんで、その職員に問い直してみましたら、とんでもない、そんなもんじゃないということがありました。

 そういう、これまでにも何度もありましたが、できれば隠したいという体質があります。国も計画が非常にずさん、そういうもとで国策だからといって国に任せていいということにはならないと私は思います。また、国策ということは、国民が主人公ですから、国民が意見を出して、そして決めていく、国民の世論が決めていくものだと本来は思います。愛媛新聞の世論調査がこの間ずっと出ておりますが、原発に不安、どちらかといえば不安、これが9割、そして伊方原発の再稼働反対、どちらかといえば反対、これが61.9%、こういう世論もあります。ですから、再稼働を進めようとする国の姿勢、これは国策だからといって意見を上げないという態度では地方自治体としてのあり方に問題があるということになるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  遠藤議員の御質問の中で、国策だから八幡浜市は意見を上げないんだというお話がありましたけれども、決してそういうことではありません、そんなことを最初から言っておるつもりではありません。原子力の安全確認というのは、非常に究極の安全性を求められる非常にシビアな判断をしなければならないと、だからそれには専門的な知識のある原子力規制委員会が慎重に判断して適否を決められるべきだと、そういうふうにお答えをしているわけであります。そういう意味で、これまでと同じ答弁になりますけれども、また遠藤議員が今言われた御質問の中で、この間の福島の事故以後、国の態度、特に原子力規制委員会ができてからそれなりに厳しく審査をされている、そういう状況も報道で感じているところであります。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  厳しいかどうかという問題については、私は厳しいとは思っていません。一部厳しいところもあるように見えますが、数値も示さないで電力会社のその裁量に任されているという意味で非常に甘いと私は思います。

 次に移ります。

 原発から脱却できない理由の一つに、この地域が、この八西地域が原発産業の経済効果があるとの考え方があるのではないかと思いますが、67億円の経済効果があると言われておりますその根拠を伺いたいと思います。

 また、原発がとまってからどのような影響がこの当市に出ているか、そのことについて伺います。

○議長(宇都宮富夫君)  商工観光課長。

○商工観光課長(菊池誠一君)  お答えいたします。

 まず、67億円の経済効果につきまして、平成235月に株式会社いよぎん地域経済研究センターに経済効果の推計をお願いした結果でございます。67億円の経済効果の根拠でございますが、まず伊方発電所があることによる八幡浜市への交付金が約6,600万円程度、次に伊方発電所に勤務する従業員の年間の消費支出額が31億円程度、その他定期点検時の増員に伴う宿泊費、飲食費などの消費額が7億円程度、その次に地元のバス会社やタクシー会社の売り上げが約4億円程度、次に伊方発電所から市内業者への工事発注、これは資材購入額が主なものでございますが、それや設備維持に係る支出の合計が12億円程度、合わせまして直接効果で42億円程度、ここから波及する間接効果25億円、合わせまして67億円との推計結果になってございます。

 次に、原発がとまってからの影響につきましては、八幡浜商工会議所が伊方原発全基停止に伴う影響を平成248月に調査しております。その結果、影響が出ていると回答した企業が54事業所で全体の46%、そのうち大幅に悪化したと回答した事業所が16事業所となってございます。その中で、観光サービス部会が最も影響度合いが大きいとの結果が報告されております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  確かに影響はあると私も思います。その中でも労働者、1,700人の60%が大体市内で1,020人ぐらいいると、その影響が一番大きくて31億円という結果だと思います。これとは別に、福島原発事故の賠償金、これは東京電力だけでは払い切れずに、既に32,000億円の税金が投入されています。なお、被害総額は20兆円とも言われております。目の前のことのみに目を奪われていてはいけないのではないかと私は思います。

 そして、ある四国電力の下請業者、関連業者の社長さんの言葉です。原発がとまってから仕事がなくても労働者を抱えている、非常に苦しい、もう限界だ、廃炉でも何でもいいから早く仕事をさせてほしい、こう訴えておられました。再稼働して、そして大きな地震が、特に私は思うのは、四国電力は横ずれのことばかり言うんですけど、縦揺れが来て、そして制御棒がぽんと浮き上がってずれた場合には、これは制御できないという非常に危険なところであります。しかも、伊方原発というのは、どこの原発も危険ですけど、唯一内海に面してるんですね。ですから、もし伊方原発で事故が起こると、瀬戸内海全体がこう汚染されてしまう。もう20県ぐらいが影響を受けるというふうな非常に危険なところに原発があるということで、やっぱり再稼働はしてはならないと私は思います。

 四国電力の伊方原発が完全停止してもう15カ月になりました。心配された猛暑も厳しい冬の寒さも乗り越え、電力は十分に賄えることが証明されました。今こそ危険な原発から安心・安全な再生可能エネルギーへの転換が求められているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 続けてもう一問、原発から2年余りの体験は原発と人類は共存できないこと、そして原発に頼らなくても電力を十分に賄える安全な別の道があるということも証明されました。にもかかわらず、なぜ原発にこだわるのでしょうか。なぜ住民の命もふるさとも、何よりも子供たちの希望ある未来をも奪ってしまいかねない原発にこだわる人たちがいるんでしょうか。それは、原発利益共同体の利益を住民の命や環境を守ることよりも優先させているからだと私は思います。今原発から脱却し、廃炉のプロセスに入ることこそが最も現実的な道ではないでしょうか。

 住民を守る立場の市長として即時原発ゼロの決断と廃炉に向けて作業を始めることを求めるべきではありませんか。再稼働を諦め、廃炉の決断がなされるならば、廃炉のためには四、五十年かかると言われておりますから、この地域の労働者は帰ってきます。労働者が仕事を始めれば、地域の経済的効果はもとに戻るのではないでしょうか。電力会社で働く労働者にとっても、いつ事故が起こるかもしれない原発の職場より、安心・安全な職場のほうがいいはずです。

 当面は、エネルギー確保のために過渡的な措置として火力による電力の確保が必要ですが、その間に再生可能エネルギーの大規模な普及を進めることが求められます。その道は新しい産業を興すことにつながり、それは田舎のほうが適しているとも言われております。新しい雇用の創出にもつながり、一石二鳥にも三鳥にもなると思うんですが、いかがでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  生活環境課長。

○生活環境課長(菊池和弥君)  危険な原発から安全・安心な再生可能エネルギーへの転換を求められるべきではないかということですけれども、再生可能エネルギーとは、資源が枯渇せず、繰り返し使え、発電時や熱利用時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素をほとんど排出しない太陽光など水力、風力、バイオマス、地熱などが上げられると思います。これまでお答えしてきましたように、この再生可能エネルギーは導入コストや電力の安定性、発電量、品質等多くの問題を抱えており、これら問題解決に向けて研究がまだまだ必要であると思われますので、電力を含めたエネルギー政策全般については国において基本的な考えを示されるべきものだと考えます。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(菊池司郎君)  6番目に原発はもうやめようという声を上げるべきではないかという御質問がございましたので、それについてお答えをさせていただきます。

 先ほども申しましたように、原子力発電所の廃炉を含めエネルギー政策の問題については広く日本全体の国民生活、産業活動全般にかかわってくる事柄であり、将来のエネルギーをどうするのかは国の大きな責任のもとで方向性が示されるべきものと考えております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  結局そこに戻ってしまう、国のエネルギー政策にその結論をまつということになるんですが、原発推進派の方は自然エネルギーは供給が不安定だなどと言いますが、日本には豊かな自然エネルギーが先ほど言われましたようにあります。太陽光、太陽熱、小水力、風力、バイオマス、地熱、潮力など原発の40倍の巨大な潜在力があると環境省が発表しております。それを生かしていくべきではないんでしょうか。それをすれば、原発よりも雇用を創出するドイツでは13倍の雇用を生むと言われております。

 また、国内を見回しますと住友商事が西条でメガソーラー、28,700キロワット、今治造船が西条市で17,000キロワットのメガソーラー、日本郵便が太陽光発電事業を全国で開始する、近くでも宇和島の山林でJ−POWERが風力発電をしたり、それから内子でも大洲でも鬼北でも愛南町でも、そしてお隣の西予市でも小水力発電、バイオマス、風力など、この近辺でもさまざまな取り組みが行われております。やはりこういうことが積み重なっていけば、原発でなければならないというその理論は成り立たなくなると思うんです。危険なことをするよりは、非常に安全で、そして最初はお金がかかりますが、後々は燃料費がかかるわけでもない、風力、太陽光、これは無料で無尽蔵にあります。そういう方向へなぜ変えていくべきだというふうにお考えにならないのか、どうしても私には納得がいかないんですが。今すぐ結論は出ないとしても、八幡浜市としてもとりあえず公共施設をつくるときにはその屋根に太陽光発電をつくるとか、小水力もあちこちに、私ないようであると思うんですね。そういうものを使って外灯の電力を賄うとか、いろいろな工夫をすることで原発に頼らなくてもやっていける、そういう方向を探るべきだと思うんですが、いかがでしょう。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  まさに遠藤議員言われるとおり、そういう自然エネルギーで日本の産業と家庭の電力が全て賄えるということであれば、政府のほうに議論をいただいてそちらのほうに進むということも一理あると思います。それは、何回も同じことを言いますけれども、大きい産業政策、そういった中で国において責任を持って議論すべきだと思っています。

 ただ一言、ソーラーパネルのことで今お話がありましたけれども、実は高度衛生管理型の魚市場をつくっておりまして、あそこにはよく太陽が当たる屋根があります。このことについてソーラーパネルをつけるかどうかという議論をしたことがあるんですけれども、海の近くであればソーラーパネルの腐食が非常に早いと、よくもって10年か15年で、また同じような投資をしなくてはならないというようなお話もありまして、断念した経過があります。決してソーラーパネルとか自然光がそのままいつまでも費用がなく更新できるものではないということは御承知をいただきたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  きのう、みなと交流館で福島から茨城県に避難されてる方が来てお話をされました。いろいろお伝えしたいこといっぱいあるんですけど、私が印象に残ったのは、このままでは第2の福島が起こってしまう、非常に恐ろしいと。そして、自分たちはなぜ原発を受け入れたんだろうかと、国は私たちのことを見捨てているとは言われませんでしたけども、自分たちが思っていたような国ではなかったと、日本は、そういう怒りを内に秘めた話をされました。そして、体験しないことはわからないけれども、政治に携わる人は住民の生命や財産を守ることが政治家の役割だろう、そしたらその創造力をたくましくして福島の人たちのことを考えてほしい。そして、マスコミは真実を報道してないことがいっぱいあると。私たちがこうやってあちこち行って訴えないとその真実が伝わらない。そういう日本になってるんだと。ですから、皆さんは真実を知るために努力をしてほしいというふうなことを言われて、私はそのことが非常に印象に残ったんです。お互いに今後もこの問題についてさらに深めていきたいと思います。

 大綱第2に移ります。

 いじめや不登校で悩む親同士が経験を交流できる環境づくりをという問題です。

 いじめや不登校が社会問題となって30年から40年近くなります。その間、いろいろな対策がとられてきましたが、いまだに苦しんでいる人は多いようです。ある日突然、子供が学校に行けなくなったとしたら、その親は驚き、戸惑い、何とかして学校に行かせようとする。わけを聞いても何も言わない、いじめがあるのではないかと疑ってみたり、時には問い詰めたり、情けないとなじったり、説教が過ぎたりして親子の間に信頼関係さえなくしてしまうこともある。親は自分の育て方が間違っていたのか、愛情不足ではなかったか、忙しさにかまけて子供と向き合う時間がとれていなかったなどと自分を責め、落ち込む。それを見て、子供は自分のせいでお母さんを苦しめていると罪悪感にさいなまれる、こんな悪循環が何カ月も、場合によっては何年も続く、そういう話をよく聞きます。

 そこで、当市の場合について伺います。

 いじめや不登校について、その原因や対応をどのようにお考えでしょうか、伺いたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  教育長。

○教育長(増池武雄君)  お答えをいたします。

 いじめや不登校の原因につきましては、学校生活や家庭生活、児童・生徒自身に起因するものなどさまざまでございます。また、それらが複合的に絡み合っている場合もあります。その対応につきましては、それぞれの原因や背景を十分に分析した上で、該当の児童・生徒のために最善を尽くすことが重要であります。

 そこで、各学校に対してどの子にもどの学校にも起こる問題であるという基本認識に立ち、保護者や関係機関、地域との連携を重視して、未然防止、早期発見、早期対応、事後確認を行っていくよう指導しているところであります。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  確かに本当にさまざまで複雑だと思うんですが、今学校教育、すなわちスクールエデュケーションに対して今フリースクールやホームエデュケーションが重要な役割を果たしていることが長年のこの積み重ねの結果、明らかになってきています。都会では、不登校の例が多いために親同士が経験を交流することでまず親が自分だけではないと、そういう思いに救われ、子供をありのままに受け入れようというゆとりが生まれ、子供にもよい影響を及ぼすことが多くの実例で証明されています。

 ところが、八幡浜などのように人口や子供の数が少ないためにいじめや不登校の例も少なく、それだけに親は孤立しやすく、自分だけがどうしてと思い悩むことになり、展望が持てなくなるのではないでしょうか。

 そこで、当市でも親が安心して交流できる環境をつくる必要があるのではないでしょうか。公的な援助が求められているように思いますが、そのような場を、親同士が交流できる、そういう場を設けるおつもりはありませんか。

○議長(宇都宮富夫君)  教育長。

○教育長(増池武雄君)  お答えを申し上げます。

 不登校に悩む親同士が交流できる場につきましては、現在国立大洲青少年交流の家おおずふれあいスクールや愛媛県の総合教育センターで行っております。これらの機関においては、児童・生徒の自立や学校復帰のための支援の一環として保護者の会も設置されております。

 八幡浜市におきましては、現在いじめや不登校を初めとするさまざまな悩みを解決することを目的として教育相談室を設置し、2名の相談員を常勤させています。また、スクールライフアドバイザー、臨床心理士の派遣もできますので、より多くの保護者の方に御利用いただくよう、今後一層の周知を図っていきたいと思っているところでございます。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  そういう場があるということを知らない方がいらっしゃいまして、できれば近くにそういう場が欲しいという声を聞きましたので、取り上げさせていただきました。今後周知をするということですので、ぜひお願いしたいと思います。

 その場合に、学校に早く連れ戻そうとすることが非常に子供を追い詰めたり親を追い詰めたりということになるということのようです。ですから、本当にゆっくりと、あんだんてという組織がありますが、本当に子供を休ませてあげるという姿勢が要るんじゃないかということを申し上げておきたいと思います。

 大綱第3点は、市民参加のまちづくりについて、市民の要望から質問します。

 温浴施設を求める声が後を絶ちません。これまで同僚議員からも何度か取り上げられてきましたが、塩湯などであれば観光客を呼び込む効果もあると思います。白浜温泉の立ち退きとも絡み、早期に実現を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  温浴施設実現の可能性につきましては、さきの3月議会での市議会協議会及び一般質問でも報告、回答させていただいたとおりであります。市が直営で開設をすることはもちろんのこと、民設民営、民間資本単独で温浴施設を立地することも困難であるが、市が何らかの財政支援を行うことで民間業者の参入も可能となるとのシミュレーションの結果でありました。

 市としましては、財政的に厳しい状況ですが、一定の支援に議会として御理解をいただけるのであれば、非常に要望の多い案件でありますので、市長が議会初日の総括説明で申し上げましたとおり、民間の活力を利用した温浴施設の整備や市としての支援のあり方など、積極的に検討してまいりたいと考えております。

 まずは、規模、大まかな内容、立地の候補地などについて生活環境課を窓口として具体的な検討に着手したいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  ぜひ早期に実現を願っております。

 次に、子供の遊園地が欲しいとの声も多く、危ないから外で遊んではだめと1日中子供を叱っているという子育て中のお母さんの声、孫が遊びに来ても近所に遊び場がない、ぜひ近くにつくってほしいなどの声が絶えることがありません。特に千丈地区での声が十数年前から続いています。子育てを応援するためにも、ぜひそれぞれの地域に小さな遊園地をつくることを求めたいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  社会福祉課長。

○社会福祉課長(二宮貴生君)  お答えいたします。

 子供の遊び場として社会福祉課で所管しております児童遊園等は、市内各地区に43カ所設置しており、お尋ねの千丈地区においても、地区公民館前に1カ所設置しております。

 それぞれの地区に小さな遊園地をということでありますが、現時点では財政面において新規の児童遊園等の整備は困難な状況であります。

 なお、修繕等も含め具体的に地域において切実な状況があるのであれば、個別の御要望をいただきたいと思っております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  具体的に、それでは1つ提案させていただきます。

 木多町住宅の川沿い、千丈保育所の隣に空き地があります。前に千丈小学校の学童保育をあそこにつくる案も上がっていたと思いますが、あそこの鉄棒とブランコが非常にもう古びて、子供が寄りつかない、そういう状況になっております。あそこをぜひ近くの子供たちが遊べるようなところに改善していただけたらと思います。

 今ほど市内にちびっこ遊園地ですか、43カ所あると言われましたが、そのうちの24カ所が旧保内町です。八幡浜側に非常に少ないという結果が出ておりますので、そのあたりも考慮していただきまして、やっぱり車で行かないといけないとこというんじゃなくて、ちょっと子供の足でも行けるというところに遊園地をつくっていただきたいと思いますので、これは要望しておきたいと思います。

 もう一点、子供ばかりでなく高齢者の問題で、託老所が欲しいという声です。

 高齢化が進む八幡浜市で、お年寄りが短時間でもいい、日常的に集まって仲間とともに過ごせるようなたまり場があれば、どんなに日々が楽しく生きがいがあるものになるだろうかという声があります。やがては誰もが通る道です。月に1度のサロン的なものはありますが、それでは余りに少なくはないでしょうか。行きたいときに行くことができ、リハビリや運動をしたり、みんなでゲームをしたり、楽しく過ごせる場所が各地域の身近な場所に求められていると思いますが、いかがでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  保健センター所長。

○保健センター所長(松本常美君)  お答えいたします。

 遠藤議員が考えておられる託老所は、介護保険に該当しない比較的元気な高齢者が楽しみながら交流できる場所をイメージされていると思います。市では、平成23年度から24年度にかけて地域支え合い体制づくり事業で、高齢者が身近な公民館や集会所に集まりやすいよう、地域の要望によりトイレの改修やカラオケ、DVD、血圧計、マッサージチェアなど128カ所に整備し、現在では高齢者のサロン利用グループや介護予防対象グループなどが活用しております。また、舌田地区では、本年4月より旧舌田保育所を活用し、地区高齢者の憩いの場所として利用をしております。今後は、これらの場所を多くの方に積極的に活用していただけるよう、機会あるごとに利用促進を支援してまいりたいと考えます。

 また、介護予防のための通所事業を八幡浜市保健センター、八幡浜市若草交流センター、JAや大島など7カ所で月に1から4回開催し、介護保険に該当しない高齢者が交流できる場所もありますので、より積極的に活用いただくよう努めてまいります。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  ありがとうございました。

 それでは、大綱4点、救急医療体制の充実の問題です。

 もう既にお二人の方から質問がありましたが、一応書いておりますので、質問させていただきます。

 医師不足の状況のもとで市立八幡浜総合病院で救急患者を24時間受け入れることが難しくなって数年、市民は大変な不安を抱えながら過ごしています。4月には大変残念な事案も発生しました。土曜日の救急医療について、この後どのような対策がとられたか、伺いたいと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  市立病院事務局長。

○市立病院事務局長(河野謙二君)  午前中に岩田議員の御質問にもお答えしたとおり、土曜日の救急についてその後どのような対策をとったかということでございますが、病院内でいろいろと協議、検討しましたが、医師不足の状況で現在のマンパワー、土曜日における十分なバックアップ体制がとれないこと等を考慮すれば、土曜日は他の医療機関への搬送をより迅速にお願いせざるを得ないという結論に達しております。受け入れ先につきましては、現時点ではこれまでどおり宇和島市や松山市の病院へお願いすることになります。

 あと、保健所のほうにもお願いに上がっております。よろしくお願いします。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  医師不足は、八幡浜市のみでなく近隣の市や民間との連携が欠かせないということだと思いますが、その場合、宇和島ではなく最も近い大洲病院との連携が必要ではないんでしょうか。大洲病院あるいは西予市の病院、いかがでしょうか。

○議長(宇都宮富夫君)  医療対策課長。

○医療対策課長(新田幸一君)  お答えいたします。

 大洲病院あるいは西予の病院も含めた広域連携につきまして協議を進めてきたところでございますが、いずれの病院も医師不足で十分に対応できない現状であるということについては、石崎議員の質問にお答えをしたとおりでございます。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  遠藤素子議員。

○遠藤素子君  私もそのあたりの事情は理解しているつもりです。今後の問題として、救急患者のたらい回しが生じないような、その対策だけはぜひやっていただきたいと。穴がないように、そこだけは関係機関でぜひとも詰めておいていただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○議長(宇都宮富夫君)  本日の一般質問はこの程度にとどめます。

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○議長(宇都宮富夫君)  これにて本日の会議を閉じます。

 以上で本日の日程は全部終了いたしました。

 明11日は午前10時から会議を開き、引き続き一般質問を行います。

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○議長(宇都宮富夫君)  本日はこれにて散会いたします。

午後 311分 散会

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TEL:0894-22-5998
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