一般質問(総括方式)  H26.12 竹内秀明 議員

2015年2月25日

 

質 問 事 項
閉校後の活用と、協働による地域づくり
今後の重要文化財日土小学校のあり方
3 設計士松村正恒氏の功績
4 地域おこし協力隊の導入

 

 


 

〔竹内秀明君登壇〕

 

 

○竹内秀明君  私は、一般質問通告書に従いまして、大綱4点質問させていただきます。
 大綱1点です。閉校後の活用と協働による地域づくり。
 平成19年の春から運行開始の過疎地有償運送事業のNPO法人にこにこ日土の事業を初め、今や冬の風物詩のイルミネーション、春のおひな様街道、芝桜祭り、ショウブ園、ラベンダー祭り、皇帝ダリア園、また椿神社に由来したツバキ、寒桜やアジサイ園など、荒廃化する農地のお花畑へと多くの人々が喜び、楽しんでいただき、感動を与えている場所の提供を行っているところです。
 そして、日土東には、あのアゴラマルシェの目玉、石窯、この製作のスペシャリストがおられ、多くの見学者、また製作指導と活躍されておられ、残すところ、全国石窯サミット開催をふれあいの山里ひがしが主催することとなっています。
 また、多くの参加者があり、復活をと多くの声が寄せられている出石登山マラソン、このマラソンの復活こそが地域の、いや、八幡浜市の大イベントになるのではと思っているところです。
 さて、元気を、地域の活性化をと住民主体で頑張っているやさき、連綿と続くであろうと思われた日土東小学校の閉校が今年4月に行われ、悲しみに見舞われた次第です。松村建築の近代型小学校である重要文化財日土小学校に対し、古典的小学校建築の日土東小学校、同じ日土に対比する小学校があるのも一つのドラマのような気がいたします。
 日土には、過去に木村保一と言う設計士がおられました。功績こそ残っていませんが、彼の廃屋からごみとして処理されるはずの大量の設計図が発見されました。そこには事細かく墨で書かれた感動を与えるほどの設計図であり、いわば芸術的価値のあるものと言えるものでした。これらの設計図を私は後世に残すべきと考えています。
 彼の手がけた建築物は、発見された図面には、八幡浜、西宇和地区の尋常小学校ほとんどにかかわっており、日土町役場、喜須来、宮内、川之石役場、また日土小学校講堂など、建物以外にも土木関係の設計図をも描いていた人物です。建築士免許制度ができた昭和26年6月に愛媛県第15号として登録がなされております。中でも、海を隔てた佐賀関には、今重要文化財となっている建物の設計図が100年の時を経て原図が存在しているものです。
 その彼の手がけた中に日土東小学校があったのです。閉校が決定し、閉校間近、10日前に1枚の集合写真から、もしかして彼の設計ではないかと、当時日土東小学校の建築にかかわっていた大工さんたちが多くおられました。1人の方から、設計士が木村さんやったと証言していただき、早々に「設計士木村保一と日土東小学校の建築にかかわった人々」と題し勉強会を開く計画を立て、その勉強会の数日前に設計士木村保一と書かれた棟札が見つかり、肝心の設計図と建築申請書の発見と偶然が偶然を呼ぶ結果と結びついていったのでした。その後、有志で組織する「技手木村保一顕彰会」を設立し、県の建築士学会の助成を受け、今調査しているところです。
 地域もこの学校の存続を望む声がある中、閉校をしたままにしていくのはだめだ、少しでも活用しようと校舎におひな様の飾りつけ、顕彰会の設立総会の開催、また研修の場としても何度か活用させていただきました。
 このように閉校後の校舎の活用できるのも、全て行政の温かい御理解があり、可能としているところです。この場をかり、お礼を申し上げておきたいと思います。本当にありがとうございました。これからもいろんな形で使用させてください。
 また、今年、県の新しい事業として住民主体の協働による地域づくり講座が日土東地区で4回ワークショップが行われ、今後のあるべき姿、今やるべきことを議論してまいりました。そして、日土東小学校跡地を活用して経済効果をもたらす活動こそ真の地域活性化にあると結論づけたのです。今八幡浜に交流施設としてみなっとが整備され、民間の力で道の駅のアゴラマルシェが経営されており、八幡浜市も一株主としてそこの投資をしているところです。
 そこで、質問です。
 今、日土東に地域活性化、経済効果をもたらす地域づくりの取り組みに当たり、法人化をするに当たり、今回の協働による地域づくり、その協働先こそが行政八幡浜市と考えます。仮にみなっとに対抗し、やまっとと称し、交流施設を東小学校舎跡につくろうとしたとき、八幡浜市として出資が可能であるかどうか、お尋ねいたします。
 学校跡地を核として、地域と連携する交流施設として充実を図り、そこから経済効果を上げるべき事業を展開し、新たな雇用が発生すると考えられます。この日土東小学校の校舎に多くの方々が訪れてくれる施設として再生させたいのです。
 と同時に、冒頭にも申し上げましたが、日土にある対比する小学校の活用、日土小学校に見学に来ていただいたら、古典的小学校として日土東小学校に来ていただき、そこには木村保一氏の設計図を展示し、おもてなしの田舎料理を、あるいは銘柄豚の日の出豚料理の提供できる施設、夢ではないような気がいたします。
 続きまして、大綱2、今後の重要文化財日土小学校のあり方です。
 少子化が進む中、小学校の第1次統廃合がされ、残すところ、今年度川之内小学校が千丈小学校に編入され、完了いたします。
 今後、日土小学校に通う児童数の見込みを教えていただきたいと同時に、重要文化財である木霊の学校、日土小学校で我が子を伸び伸びと学ばせたいと考えられる市民の方々がおられると思います。
 そこで、重要文化財日土小学校は特例を設け、校区を撤廃し、広く八幡浜全体から希望者を学びの場とするのはいかがなものでしょう。
 松山市においては、道後の奥にあります日浦小学校、平成15年度より通学区域の弾力化によって松山市全域から児童・生徒を受け入れ、児童・生徒の確保に努めております。また、全国に呼びかけ、山村留学を受け入れるのも一つの政策ではないでしょうか。
 続きまして、大綱3、設計士松村正恒氏の功績。
 重要文化財日土小学校の設計士、偉大な松村正恒氏の功績をたたえ、早く名誉市民にすべきではないでしょうか。いかがなものでしょう。
 それを踏まえ、多くの建築士が八幡浜市に訪れていただき、現存する彼の手がけた建物の紹介、交流ができる場所が必要ではないでしょうか。仮に重要文化財日土小学校では、まだ使用している学びやですので、無理と思われます。
 そこで、将来整備されると思われる市民会館のそばにある彼の手がけた旧図書館を整備し、そこに松村正恒記念館と称し、資料館とすればいかがでしょうか。せっかく松村氏の建造物が残る八幡浜です。そこから川之内小学校、長谷小学校、日土小学校と物語が生まれてくるのではないでしょうか。
 大綱4、地域おこし協力隊導入。
 さて、八幡浜市においてもいよいよ地域おこし協力隊の導入が新年度から計画されておられ、聞くところによると2名、大島地区、日土東地区、それぞれ1名を配属させる計画と広報で知るところです。
 そこで、なぜ大島地区と日土東地区に配属を計画されたのかをお伺いいたします。
 私個人としては、日土東に配属、大いに感謝するところであり、今計画中の協働による地域づくりに役立つのではないかと期待しているところです。県下多くの地域でこの地域おこし協力隊が活躍しております。今後、八幡浜市におきましても、地域おこし協力隊活用を望むところです。そして、彼らが任期3年終了後、八幡浜市、大島、日土東にとどまるよう、地域と行政一体化で彼らに協力をしていってもらいたいと望むところです。
 以上で私の一般質問を終わります。
○議長(大山政司君)  市長。
○市長(大城一郎君)  竹内議員の大綱3、設計士松村正恒氏の功績についての、まず1問目、松村正恒氏を名誉市民にすべきではについてお答えをしたいと思います。
 八幡浜市も来年は市制施行10周年に当たりまして、新たな名誉市民の顕彰について現在検討しております。松村正恒氏も含め幅広く考えていきたいと思っております。
 続きまして、旧図書館を松村正恒記念館にしてはどうかという御提案でありますが、旧八幡浜図書館は木造モダニズム建築の傑作として高く評価をされております国の重要文化財に指定された日土小学校よりも5年早い、昭和26年に、当時市職員であった松村正恒氏の設計によって建築された建物であります。
 2度移築され、市民会館建設時に一部増築されておりますが、設計の密度は高く、例えば両面採光など、その後の松村建築独自の特徴的な建築デザインが登場した重要な建物であり、貴重なものと評価をしております。
 市の方針といたしましては、松村設計の特色を残す形で修復をし、市の文化財に指定し、松村氏を顕彰する建物にしたいと考えております。
 そのため、9月市議会で可決していただきました現況調査業務委託予算によりまして、現在基礎、柱といった構造部材や建具等の非構造部材の状態、老朽度を確認しておりまして、また改修のために当初の特色を残した形で修復できるかどうか、それには概算で幾ら費用がかかるのか等の調査を行っているところであります。
 今後の活用につきましては、この調査結果によると思われますが、市としては松村設計で市内に残る5つの建物、日土小学校、今年度末に閉校となる川之石小学校、旧長谷小学校、中津川公民館、旧の図書館を同心円的に結んで松村氏を顕彰する探索ルートを作成し、市内中心部にある旧図書館については松村氏の現存する設計図や古写真、その他関連資料の展示等、総合的に顕彰する施設にするとともに、市の文化発信の拠点にできないかと考えているところであります。
 その他の質問に対しましては、担当の部課長のほうから答弁をさせます。
○議長(大山政司君)  総務企画部長。
○総務企画部長(中榮忠敏君)  大綱1の日土東地区の活性化を目指す法人を設立する場合、市としての出資が可能かとの御質問にお答えをします。
 日土東地区においてことし5月から9月にかけて計5回、魅力ある地域づくりのために今何をすべきかをテーマに、ワークショップ形式による住民集会が開催され、市も協働者の立場で参加したところであります。
 この集会を通じて、地域の方々のふるさとを愛する気持ちやふるさとを元気にしたいという熱い思いを改めて感じるとともに、旧日土東小学校の活用案がたくさん出され、その中にはやまっと構想があったものと承知をしております。
 今後、地域の皆さんが中心となって、さきの集会で出されたさまざまなアイデアをもとに、より具体的な事業が実現されることを期待をしております。
 出資してはとの要望ですが、市としましては、株式会社への出資は非常に例外的であり、今回のような地域活性化の取り組みについては個々の事業ごとに補助の可能性を検討するのが適当ではないかと考えております。
 なお、宇和海文化都市開発株式会社、株式会社アゴラ、それとサッカーの愛媛FCを運営しております株式会社愛媛FC、そして野球の愛媛マンダリンパイレーツを運営している愛媛県民球団株式会社に市として出資している事例もございますので、会社の趣旨等具体的な内容に応じて検討をさせていただきたいと思います。
 一例として、株式会社アゴラについては、交流拠点施設整備運営事業において、民間事業の参入を促すため、インセンティブの一環として募集段階で出資を打ち出したものであります。
 いずれにしましても、市も協働者として積極的に地域の皆様と連携しながら、また必要な支援策を講じながら、日土東地区の地域振興に取り組むとともに、こうした機運の盛り上がりが他の地域へも波及し、市全体の活性化につながるよう努めていきたいと考えております。
○議長(大山政司君)  学校教育課長。
○学校教育課長(藤原賢一君)  大綱の2、今後の重要文化財日土小学校のあり方についての1問目、今後の日土小学校の児童数の見込みについて、2点目の日土小学校の校区を撤廃し、八幡浜全体から希望者を集められないかの2点について、あわせてお答えをいたします。
 松村正恒氏設計による日土小学校の木造校舎は、木造モダニズム建築の傑作として高く評価され、平成24年12月、国の重要文化財に指定されました。日土小学校は、現存する松村氏設計による公共の建物であるということだけでなく、使用者の視点に立った設計で、現在も本来の学校として活用されていることに、よりその存在価値があるものと思っており、今後とも小学校として活用すべきと考えております。
 議員御指摘のとおり、八幡浜市では小・中学校の児童・生徒数の減少から小・中学校の統廃合による学校再編を進めております。日土小学校の今後の児童数につきましては、現在で56名、今後数年は若干の増加が見込まれ、70名程度で推移する見込みでございますが、長期的には減少することが予想されております。
 児童・生徒数の維持等について、基本的にはその地域での暮らしやすさ、定住人口の増加対策が必要であると思っておりますが、教育委員会でも日土小学校の児童数を確保し、学校を存続させるための施策として、議員御提案の校区の特例による市内全域からの児童受け入れや山村留学等の取り組みなどを参考に対策を検討いたしたいと思っております。
 以上です。
○議長(大山政司君)  政策推進課長。
○政策推進課長(新田幸一君)  大綱4、地域おこし協力隊の導入において、なぜ大島地区と日土東地区に配属の計画をしたのかについてお答えをいたします。
 地域おこし協力隊とは、地方自治体が都市住民を受け入れ、地域おこし活動の支援や農林漁業の応援、住民の生活支援など、地域協力活動に従事し、あわせて定住、定着を図りながら、地域の活性化に貢献するものであり、平成25年度末において、全国318の自治体で978名、愛媛県内では現在10自治体で39名の隊員が活動しております。
 本市においても、少子・高齢化、人口減少により地域に若者が少なくなる中、地域の活性化を少しでも促進できるよう、都市部の人材を地域に受け入れ、新たな視点で地域おこし活動を実施することは有効と考え、来年度からの地域おこし協力隊の導入を計画した次第です。現在、市あるいは一般社団法人移住・交流推進機構のホームページにおいて、地域おこし協力隊の募集を行っているところでございます。
 御質問のなぜ大島地区と日土東地区に配属の計画をしたのかということですが、大島地区は離島という地域活性化には非常に不利な地域であることから、地域資源の活用や情報の発信を行うことができる方に来ていただき、大島への誘客促進を図りたいという思いからであります。
 日土東地区は、今年度県の事業で協働による地域づくり推進事業を実施し、住民集会を開催し、今後地域としてやるべきことを議論していただきました。結果として、旧日土東小学校を活用した経済効果をもたらす取り組みをしてはどうかとの結論が出ましたので、機運が高まっている今こそ、地域づくり、地域活性化のために地域おこし協力隊を導入したいと考えたものでございます。
 任期満了後も活動地域に定住していただけるように、市としても地域とともにできる限りバックアップを行ってまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(大山政司君)  竹内秀明議員。
○竹内秀明君  協働による地域づくりですが、まだ地元で組織としての定款づくりを検討しているところです。もし組織ができた場合は、協働による新しいスタイルとしてぜひとも行政に協力をお願いしたいと思います。
 また、私としては、八幡浜の元気は地域からという思いがありますので、これからも行政に協力をしてもらっていったらと思います。
 以上で終わります。