一般質問(一問一答方式) R4.3 井上剛議員

公開日 2022年06月08日

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○井上 剛君  井上 剛でございます。質問させていただきます。
 まずは、ウクライナにおきまして亡くなられた方、また犠牲になられました方にお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 私は、ふるさと八幡浜は言うに及ばず、愛媛、四国、日本が大好きです。また、我が国古来の伝統文化や日本人の持つ求道の精神などは、隣国で開催されましたオリンピック・パラリンピック各種目にて笑顔と悲壮感が共存する若者の姿を通じましてかいま見ることができたように思います。
 当たり前のようにそばにあり過ぎるためにその精神性の持つ価値はもとより、その精神性を携える私たち日本人は、他国の人から見れば不思議に思えるくらいであるとともに、高い評価を得ながらもさらなる高みへと歩みを進める彼らオリンピアンの姿は、修行者にも通じるような峻厳さを感じざるを得ません。
 そのような時代をつなぐ若い人たちがいる今後の日本が、よりよく存続していくためには、今を生きる私たちの責任は大なるものがあると自覚し、努めております。
 その開催国による経済問題や国際紛争、武力による一方的な現状変更に発展するおそれのある台湾情勢、また我が国固有の領土、沖縄県石垣市登野城尖閣への度重なる領海侵犯が繰り返されている現状があり、その動向にも注視していかなければなりませんし、危機管理はしっかりしておくことがいざに備えることにもつながると思います。
 また、先日の選挙にて4選を果たされました中山義孝石垣市長も、青年会議所時代に御一緒させていただきました間柄でもあり、国防の最前線かつ昨今の世界情勢から併せて心配をしているところでございます。
 一部の国にあっては、国防動員法という有事にあっていついかなるときでも誰でも自国の命令に従わなければならないという法律も整備されているようです。
 そこで、大綱1としまして、八幡浜市内に在住されている外国籍の方の総数及び国籍について伺います。
 令和元年9月議会におきましても、前の河野議員も御質問されていましたが、その後の状況等々、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(平家恭治君)  市民課長。
○市民課長(倭村祥孝君)  お答えします。
 令和3年12月末現在、八幡浜市に住民登録されている外国籍の方の人数は234人です。
 国籍別の内訳は、ベトナムが59人、中国が57人、フィリピンが49人、カンボジアが31人、ミャンマーが10人、韓国が10人、インドネシアが5人、北朝鮮が4人、スリランカが3人、トリニダードトバゴ、イギリス、アメリカ、カナダ、台湾、オーストラリアがそれぞれ1人です。
 なお、外国籍234人のうち就労が認められている在留資格を保有されている方は143人で、内訳は技能実習が72人、特定技能が54人、技術・人文知識・国際業務が12人、教育が5人となっております。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  井上 剛議員。
○井上 剛君  ありがとうございます。就労という目的が非常に多いというふうなことを伺いました。就業者数の減少というふうなことでそのような形になっていると思います。人手不足という待ったなしの状況でそのような状況なのかなというふうに思います。
 ただ、これが慢性的になってきますと普通の移民国家に発展しそうですし、文化の継承などの危機にもつながっていく可能性があるため、心配し続ける必要性があるのかなと思っております。
 その人手不足にあってなんですけれども、原因はデフレ、今の経済状況、日本国の置かれている経済状況なのではないかなと考えております。我が国の国民の貨幣感と国家財政感にあると思っています。
 お金ですね、お札は単なる紙であるというふうなことをよく私も聞いたりします。お札はそのものには価値がないというふうなことでございます。あると思っているけど、それは少しちょっと思い違いがあるというふうなことを聞いております。
 例えばもし私が無人島に1人で行ったとき、お金をどっさり、お札をどっさり持っとっても何ちゃ役に立ちません。つまりお金、お札を使わせていただく場所には、生産力、供給力、何か物がそこにないとお金は何の役にも立たないというふうなことです。お金の先には誰かの供給力、サービス、何かの価値が存在していることを忘れてはいけません。
 供給力の毀損、事業の破綻、事業の継承の行き詰まりこそ日本をはじめ当地域のマイナスと思います。
 そこで、大綱2番としまして、現在の八幡浜市の経済状況についてお伺いいたします。
 私もこの長引く不況に際しまして、具体的なデータに基づく根拠を提示しまして、落ち込みの激しい業界の洗い出しを試みまして、愛媛県の統計係さんや愛媛県信用保証協会さん、ハローワーク様などにデータの提示を求めてまいったんですけれども、詳細なデータの取りまとめには時間がかかるようですし、また信用保証協会さんやハローワークさんでは管内という捉え方で、伊方町であったり西予市だったりも含んだ中での統計というふうなことで、当市だけを抽出するような具体的なデータはつかめませんでした。
 愛媛県の統計係さんにあっても、間もなく令和元年度分が発表できる直前であり、最新版が今手元にあるのは平成30年度のデータでした。
 それによりますと、コロナがはやり出す前なんですけれども、当市八幡浜市の市民の総生産額は1,140億円、市民の総所得額は810億円との記載がありました。その810億円の中での経済圏が回っているというふうな理解をそのときにはいたしました。
 そのような状況ですが、今の八幡浜市において経済状況の把握にあっては、どのような形で入手され、どのようにつかまれて、かつ市民の皆様にどのようなサポートがこの大変苦しい中でできるのかというふうなことをお示しいただければと思います。答弁お願いします。
○議長(平家恭治君)  産業建設部長。
○産業建設部長(垣内千代紀君)  本市の経済状況については、商工会議所、商工会、金融機関、ハローワークなどから情報収集しており、聞くところによりますと、オミクロン株の全国的な感染拡大の影響が出始めた1月以降は、継続して支援を行っている事業者だけでなく、飲食業や小売業など幅広い業種に影響が出ており、売上げが2割から3割、特に影響を受けているところでは5割ほど減少しているとのことです。
 加えて、原材料や原油の価格をはじめ、あらゆるコストが高騰してきており、製造業や運輸業を中心にさらに影響が出てきそうとのことです。
 市としましては、コロナにより特に大きな影響を受けている交通事業者、水産業者、宿泊旅行業者などに対する支援を継続するとともに、引き続き情報収集に努め、必要な支援策があれば迅速に対応していきたいと考えています。
 なお、売上げの減少に対する支援策として、国の事業復活支援金や県のえひめ版応援金がありますので、まずはこれらも利用していただきたいと思います。
 また、原油価格が高騰している中、国によるガソリン補助が1リットル当たり5円から25円に大幅に上限が引き上げられるほか、運輸事業者や農業、漁業者向けの新たな支援策も講じられるとの報道もありましたので、これらについても内容を確認の上、市としてしっかりと対応していきたいと思います。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  井上 剛議員。
○井上 剛君  ありがとうございました。経済の用語で言いますとスタグフレーションというような、厳しい中で物価が上がっていくっていうふうなことで位置づけられるのかなと思います。
 本当、今おっしゃっていただきましたように、ガソリン等々の燃料にありましては、多くの分野で必要とされている燃料でございますので、ぜひその辺のところをお願いしたいと思いますし、二重課税、三重課税となっているような状況もあるので、何とかそのあたりは遡及していただきたいなというふうにも思います。
 このたびのコロナ禍において業績が悪化した企業においては、経営者の責任というのはなかなか追及できない。環境の激変によるものですので、ぜひ当地選出の国会議員の皆様とともに連携を強め、私たちの地域に対して新たな対策と力強いサポートの御支援お願い申し上げますし、格別のお取り計らいをお願いしたいと思います。
 最後、大綱3番に移ります。
 私、御案内のとおり、いつも申し上げておりますが、第1次産業、特に林業の活性化、里山の景観の保全等を活動のテーマとしておりますこともありまして、質問をさせていただきたいと思います。
 ここ近年、国も大きくかじを切りまして、木材の消費拡大を目指すことを目的に、公共事業の木造化など、随分御配慮をいただき、地域の身近な資源、素材である木材を多用いただき、材価の上昇にお力添えをいただいております。
 おかげさまで公共事業等への木材の利用率は以前に比べ上昇しているものと思います。関係業界の一員としまして御礼を申し上げたいと思います。
 木材が建築資材として持つ優位性の一つに、加工の簡易さ、熱伝導率の低さによる体温を奪わない特質、鉄とか触りますと、石とか触ると冷やいというふうなことで熱を奪われる。これ熱伝導率が高いというのですね。木を触っても温かいというふうなことは、熱伝導率が低いというふうなことで体温を奪わないということでございます。
 色合い等から温かみを届ける、香りの成分などにより落ち着きを届けるなど、実際に木材に触れられてその特性、特徴を実感されている方も多いのではないかと思います。
 また、一方、木材の弱点として捉えられているのが強度であります。強度分析の結果において、木材の強度は、縦圧縮、ぎゅっと潰す縦圧縮に対しましては、鉄や金属などよりはるかに高い数値を示す一方、横圧縮、木材を横に使いまして押していくと非常に弱いというふうなこと言われて、ややもすればその場面だけを捉えられて木って弱いんやろみたいな話が出ることもよくあります。
 でも、世界最古の木造建築物は法隆寺の五重塔、最大の木造建築物は東大寺の大仏殿、一番高い木造の建築物は東寺の五重塔、この3つが全て日本に現存しております。
 これらが受け継がれてきた背景には、技術の継承と職人さんという技術者の存在、また道具の存在、つまり建物を思いやる気持ちの存在、配慮とも言うべき建物を見詰める目があったからではないかというふうに考えております。
 これまでに当地にあっても多くの木造建築物が構築されてきましたけれども、初期のメンテナンスとして何か御計画はお持ちでしょうか。といいますのも、ややもすればほったらかしていると木材というのはちょっとすすけてきたりちょっと古びてきたなというふうな印象を与えるようなことにもなってしまいます。
 私は、表面を早め早めにメンテナンスしてあげることが、より長くもつことにつながると考えております。
 さきに申し上げました世界有数の木造建築物も、メンテナンスあって初めて今の時代までにバトンタッチされてきたものと思っております。
 そこで、計画等ありますれば御回答をお願いできたらと思います。よろしくお願いします。
○議長(平家恭治君)  市長。
○市長(大城一郎君)  市では、これからの市有施設の在り方に関する総合的な基本計画として、平成29年3月、八幡浜市公共施設等総合管理計画を策定しています。
 公共施設等の状況を把握し、長期的な視点を持って更新、統廃合、長寿命化などを計画し、市の財政負担を軽減、平準化するとともに、公共施設等の今後の在り方を見直したものです。
 また、この基本計画の下、施設別に学校施設長寿命化計画等、より詳細な計画も策定しており、この中で建て替えや改修など、工事の手法や優先順位を設定し、これに併せて中長期的な予算の見通しなども立てています。
 お尋ねの木造建築物に対するメンテナンス計画、これは策定していませんが、予防、保全により計画的な修繕を行い、施設を長く使用する方針としていますので、今後メンテナンスマニュアルを作成し、早めの修繕等も実施していきたいと考えています。
○議長(平家恭治君)  井上 剛議員。
○井上 剛君  ありがとうございます。
 建物などを大切にするという心構えなどを教える意味におきましても、木造建築物を大切に使っていくというふうなことは、教育の面からもいい効果が期待できるのではないかなというふうに、特に学校なんかそうですね、思っております。子供たちの学びやに木材を多用し、大切にすることにより自然素材であります木材は年月とともに美しさを増していきます。大切に使えば長もちすることを子供たちに伝えていくことも大切な教育の一つかなと考えております。教育現場を管轄される皆様はどのようにお考えでしょうか。関連すると思いまして質問させていただきます。お願いします。
○議長(平家恭治君)  学校教育課長。
○学校教育課長(菊池和幸君)  学校施設に木材を使用することは、柔らかで温かみのある感触や優れた調湿効果による豊かで快適な学習環境を形成し、森林の保全、地域の産業や地球環境問題について学習する教材として活用することができます。
 文部科学省では、学校施設への木材利用を推奨しており、全国で令和2年度に新築された学校施設のうち、木造施設の割合は19.1%となっております。非木造施設でも内装を木質化したものを含めますと73.9%が木材を使用しています。
 当市におきましても、現在建築中の松蔭小学校の特別教室、平成26年度に建築しました八代中学校北校舎も木造校舎です。体育館につきましても、平成22年度に完成した白浜小学校、26年度に完成した松蔭小学校も木造で建築しています。
 今後も積極的に木材を使用していきたいと思います。
○議長(平家恭治君)  井上 剛議員。
○井上 剛君  ありがとうございます。
 私、材木屋なので、何かまるで我田引水のような質問になってきておりますけれども、裾野の広い産業というふうなことと、身近にある素材の木材というふうなこと、先ほど西山議員の御質問にもありましたとおり、公共事業は広く市民に行き渡っていくというふうな考え方の下、質問をさせていただいておりますので、御理解をよろしくお願いします。
 学校において木造校舎が増えることによって温かい環境で笑顔があふれることを願っておりますし、この秋開催予定とお伺いしております、もちろん春もあるんですけど、世界マーマレード&フェスティバルと同じタイミングで計画されているSea級グルメフェスなどでお運びされるたくさんの八幡浜にいらっしゃるお客様の目に美しい建築物が目に映るというふうなことを期待しておるところでございます。
 また、2月17日に行われました予算委員会、ちょっと話変わるんですけど、第5分科会におきまして、当地選出の長谷川衆議院議員が質問に立たれまして、新型コロナ対応に向けた国の取組をテーマに、八幡浜市立総合病院の名称も複数回お出しいただきまして。後藤厚労大臣、伊原医政局長様の御答弁もいただきました。特に研修医の首都圏集中の問題が取り上げられ、是正のお願いをされるとともに、医療現場の施設充実及び人員の確保、具体的には医師確保に向けて質問をされました。
 後藤厚労大臣からは、医師の偏在是正に向けた対策強化のお約束がありました。
 今議会初日にも、市長より医師確保に向けた取組の御説明もあり、市長をはじめ理事者の皆様には、コロナ禍にあっても市民の幸せのために粛々と歩みを進められていることと感謝申し上げますとともに、御清聴いただきました皆様に改めて感謝を申し上げまして質問を終わります。ありがとうございました。

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