一般質問(一問一答)R5.6 井上剛議員

公開日 2023年09月06日

〔井上 剛君質問席へ移動〕

○井上 剛君  おはようございます。双岩地区出身、井上 剛です。令和4年度最後の質問に続きまして、令和5年度最初の質問の機会をいただきまして、誠にありがとうございます。
 通告書に基づき質問させていただきますので、理事者の皆様には、市民の皆様に対し、分かりやすい答弁を求めます。
 まず、昨年末、インボイス制度延期の意見書が当市八幡浜市議会で採択されました。市民目線の声が具現化され、発信できたものと思っています。
 インボイス制度について市民、国民が声を上げることのできる期間も残り少なくなってきましたが、現場の声が日増しに大きくなり、混乱も顕在化してきている中で、国会においてもインボイス中止や延期を求める声が大きくなってきております。
 今の日本を取り巻く長引く不況の打破と好景気に向かうための処方箋は、減税と財政出動、公共投資拡大のみと私は思いますし、積極財政への転換こそ我が国の未来を明るくしていくものと考えております。
 先日、とある代議士の先生の政治報告会に参加させていただきましたが、その際にお運びいただいた党幹部の先生からも、現段階では増税は必要ない、ピンポイントの財政出動、補助金や支援金などの支出の見直しと支出増、また使われなかった予算の見直しと同時に、特別会計の運用見直し、特に今回の円安によって得た外為特会の果実部分を運用することにより、財源は幾らでも産むことができますと力強く語っていただきました。
 現在日本の現実を表しているとともに、金融市場においては、日本の国債の金利が低いままで推移していることは、そのあかしとも思いますし、積極的な財政支出が日本を元気にすると言われていると感じました。
 ある種の増税にもなるようなインボイスが進みながら、こういう意見もあるというようなことで、やっぱりなかなか混迷を極めているのだなというふうなところも感じた次第です。
 また、先日は市長自ら東京に赴かれ、当地域の未来のための政策実現に向け、代議士の先生方のところに様々なお願いをされ、同時に担当大臣のところまで伺われたことと拝察申し上げます。
 予算の獲得によって政策実現へ向けるとともに、公共事業における資金循環を目指し、地域再興のさらなる一歩をお願いしたいところです。
 さて、質問に移らさせていただきます。
 大綱1「八幡浜市における常備消防組織の今後について」を質問いたします。
 先日の市議会議員全員協議会におきまして、近隣市町との消防組織の再編計画について伺いました。
 令和5年度本年度中に再編計画案を策定、令和6年度末までに再編を準備、そして令和7年より新たな組織で運営していくことを御説明いただきました。
 施設事務組合ということで、複数の自治体で管理や施設の運営が行われ、当八幡浜市も構成自治体であることから、そのような運びになっていると思います。
 私の地元もそうなんですけれども、市街地などでも、八幡浜市、道路が狭隘なところもあったりとか、高低差もあったりとか、有事の際、火災発生時や救急搬送時における交通事情も様々な状況が想定されると思います。
 市民の皆様も、この再編計画にあっては、大きな関心が向けられているものと思います。
 そこで、改めて現段階の状況について、周知できる範囲で構いませんので、御説明いただければと思います。よろしくお願いします。
○議長(平家恭治君)  市長。
○市長(大城一郎君)  5月22日の市議会協議会で八幡浜地区施設事務組合消防本部より説明のあった今後の常備消防組織について説明をします。
 八幡浜地区施設事務組合を構成する市町のうち、西予市が組合を脱退した令和7年度からは、当市と伊方町の1市1町の構成となります。
 八幡浜消防では、これまでの常備消防サービスの効果検証と課題解決のため、八幡浜市と伊方町への消防力の適正配置を一般財団法人消防防災科学センターに委託し、調査を行ってきました。
 その結果、旧八幡浜市内に本署、保内町、伊方町瀬戸、西予市三瓶町にそれぞれ分署を置いた1本署3分署の配置では、火災や救急事案に対し、7分以内に到達可能なのは、八幡浜市83%、三瓶町は68%に対し、伊方町では13%にとどまるといった消防力の偏りがあることが分かりました。
 また、西予市脱退後の署所再編案について、3署所、4署所、5署所体制の案が提示され、八幡浜地区施設事務組合消防本部としては、現在の保有消防力を活用して対応可能な4署所案が望ましいといった報告でありました。
 再編後の消防本部分署配置等については、今後伊方町と協議していくこととなりますが、1市1町での新たな負担割合など、今後さらに詰めていく必要があります。
○議長(平家恭治君)  井上 剛議員。
○井上 剛君  ありがとうございます。
 再編にあっては、やっぱりこのようなデータの分析に基づいて新たなハードを設置していくというふうなこと、とても大事なことだと思います。また、今後も分析していかないけないというふうなことで、ありがとうございます。ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 私も昨年度末まで八幡浜市消防団に在籍し、市民の皆様の安心・安全の一助となればと、微力ながら精進してまいりました。
 有事、いざ出動というとき、常備消防の皆様の能力と組織力、八幡浜市消防団の団員の地域愛と結束力、職員と団員の連携からもたらされる八幡浜市の消防力は、端から見ている私自身も誇りに思えるすばらしいものと思います。
 消防行政に携わる全ての皆様の鍛錬と、生業の傍ら技術習得のため錬磨に励んでくれている団員さんの御尽力のおかげとも思いますし、今後のためにも、今般の再編に伴う施設整備は、これから予想されている様々な自然災害に向かうとりでの構築、地域防災の要の整備とも捉えることができ、できる限りの施設整備や装備の充実を図ることができればと考えております。
 ただいま御説明いただきました再編計画に基づく案の中で、今までの体制と変わっていく今後にあって、現段階で不安に思える箇所があれば御提示をお願いできたらと思います。よろしくお願いします。
○議長(平家恭治君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  ただいま御質問いただきました、これまでの状況と今後の状況におきまして、現段階で不安に思える箇所についてお答えをさせていただきます。
 現在、本市では、火災・救急時に20分以内に到着できる地域が99%となっており、日土地区の一部のみが20分以上かかる状態です。
 また、消防署本署の救急車2台、保内第二分署の救急車1台の合計3台が出動している場合には、三瓶の第三分署から出動していますが、4署所案においても、これまで同様に、補い合う体制の維持は可能となります。
 懸念する事項としましては、三瓶の第三分署から救急出動する場合と比べ、本署から出動する場合では、穴井地区、谷地区、横平地区への到着時間が2分ほど遅くなるという課題がございます。
 以上でございます。
○議長(平家恭治君)  井上 剛議員。
○井上 剛君  若干遅れる地域がちょっと見えてきたよというふうな分析の結果だと思います。
 ただいま御説明いただいたとおり、再編計画に基づく分署配置となった際には、救急体制、火災における日土の例も出していただきましたけれども、周辺部における救急搬送時の現場到着時間の変化と思います。
 火災もそうなんですが、初期の時間帯というのは非常に重要な時間帯となります。これは救急の件にあってもそうだと思いますけれども、常備消防組織には、火災発生時における消火、減災の面と、一方で救急医療の根幹を担う救急搬送の役割の中で、高齢化が進む当地域において、そのニーズは直面しているものがあると思います。
 近年、八幡浜市の高齢化率は約60%を超え、御高齢の方が大変多くなっております。それに伴いまして、救急出動の要請は多くなり、消防署職員さんの御負担も増加していくものと考えますし、増加傾向であるとも思います。
 消防関係者の専門的な知見を結集し、現在構築中と思います再編についてです。何か新たな体制構築の御提案など、現段階では採用できるできないとさえお伝えすることのできない時期とは重々承知をしているところではありますけれども、何かお示しできることがあれば伺いたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(平家恭治君)  副市長。
○副市長(菊池司郎君)  先ほど御説明しました穴井地区、谷地区、横平地区への到着時間が2分ほど遅くなる点については、第三分署と本署との距離的問題があり、現状ではいかんともし難い状態です。
 また、市議会協議会で提案のございました救急ステーションなどの出張所については、救急救命士、救急隊員、機関員の3名1組の体制で24時間365日対応するには10名以上が必要になります。そのためには、当市の負担金の額も大幅に増えることが予想され、現下の厳しい財政事情では困難であると考えております。
 しかしながら、2分といえども、場合によっては地域住民の生命に関わる問題でありますので、何らかの方法で対処できないか、引き続き八幡浜地区施設事務組合消防本部に対し、検討を要請してまいります。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  井上 剛議員。
○井上 剛君  ありがとうございました。検討をしていくというふうなことで、ぜひ住民の皆様の期待に応えるように万全な体制、先ほどもおっしゃられましたが、負担金やなんかの影響でまんどにすることはなかなか難しいこともあろうかとは思いますけれども、最大御尽力いただけたらというふうに考えます。
 この質問を準備する際に、いろいろな専門のお話もお伺いすることができました。八幡浜消防署に行きまして現状把握や国全体の流れなども教えていただいた際に、平成24年姫路市より総務省に向けて、軽車両、軽自動車における救急利用についての要望が上がったのを受けまして、総務省も理解を示してくださいまして、軽車両を利用した救急車両が運用をされ始めたそうで、愛媛県内でも今治市、新居浜市と活用している実績があるようです。
 一方、当市にあっては、平成27年に先輩議員から、緊急車両の小型化について検討できないかという質問があって、その当時の理事者の皆様からは、ちょっと様々な要因で難しいんですよというふうなことでしたけれども、それから数年が経過しまして、救急専用車両ではないものの、小型車両を様々な目的で柔軟に活用して担架の搬送にも役立てている車両ありますよというふうなことも伺いました。そのような現場からの声も今後の再編計画に反映していただき、よりよい再編計画の策定を要望させていただけたらと思います。
 ここ数年で小学校、中学校、高校、それらも再編、大きな枠組みが本当ここ数年で変わっていくというような現実がありまして、理事者の皆様にかかる期待は大きいものがあろうかと思います。ぜひそのあたりのところ、目配り気配りで御対応お願いできたらと思います。
 当市は、昨年度、八幡浜港のターミナルビルが完成しまして、その後、八幡浜道路が開通、交通インフラが整いつつある中にあって、八幡浜市独自の町の特徴を発信していかねば、ただ通過するだけの町になるとともに、空洞化が顕著になり、町の発展に逆効果とならぬような留意が必要とも感じます。
 また、同時に、今回のような住民サービスのさらなる充実も図っていかねばならないと思います。市民の満足、何げない充実、それこそ大切であると思います。
 これまで積極的に打ち出されているマウンテンバイク世界大会、八幡浜道路開通に伴う各種イベントにも市長自ら率先垂範にて参加され、活躍され、職員の皆様も同じように御尽力いただいてる姿は、各種メディアへの情報発信に貢献大なるものがあると思っていますし、たくさんの応募があるマーマレードアワード&フェスティバル日本大会も、八幡浜の知名度アップに寄与していると思います。
 今後とも御自身の健康やワーク・ライフ・バランスとともに御相談の上、お力添えをお願い申し上げまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。

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