第2次八幡浜市総合計画(案)に寄せられた意見の要旨及び市の考え方について

記事番号: 1-1596

公開日 2015年11月18日

 

 

寄せられた意見・質問の要旨 市の考え方

P47~48「農林業の振興」について

●林業に関する項目に、昨今注目され始めた「自伐型林業」に関する記述が見られないので、同ページ内へ自伐型林業に関する記述を加えてはどうか。

自伐型林業振興の必要性は認識しているものの、現状は八幡浜市の自伐林家は少数であり、自伐型林業があまり盛んでないことなどから、林業の主施策として総合計画に記載することは今のところ考えていません。

P91~93「学校教育の充実」について

●「問題点」の中に「部活動にも支障が出ます」とあるが、これより先、子どもの人数自体が減り続ける公立中学校の部活動において学校が担うべき部分は少人数で維持可能な文化部等の活動であり、従来の運動部はその役割を地域のスポーツクラブ等、学校よりも地域自ら、または地域と学校とが連携して運営する団体へ委譲し、発展的解消を目指すことを明記すべきではないか。県の方針としても、県のHP でのパブリックコメントへの返答(11)という形で「教職員の多忙化は、重要な課題の一つと考えており、学校教育活動の一環である部活動については、外部人材の活用など、教職員の負担軽減に努め」る旨を明確に打ち出している。そこを踏まえ、92P において「教職員の負担をなくすことも目指しつつ、地域社会と学校とが連携し、従来の部活動のあり方を根本から見直す」旨の記述を加えてはどうか。

 

●「具体的な対応策」内、「いじめや不登校の未然防止」とあるが、不登校を全否定するのはいかがなものか。不登校に至るには様々な理由があろうが、学校の環境・システム自体が子どもに合っていないケースについては、適応できない子ども自ら、不登校という選択をせざるを得ない。その選択自体を否定されては子どもの側も立つ瀬がない。義務教育は「親が子どもへ、教育を受けられる機会を与える義務」なので、子どもの側がその機会を拒否し、別の何らかの手段を講じた場合も想定する必要がある。学校に通わない場合でも、通信教育的な何らかの形で、卒業に必要な要件を満たせるだけの選択肢を子どもに用意することが、子ども一人ひとりの特性を重視した教育行政においては、重要なのではないか。そこを踏まえて考えれば、本文内「いじめや不登校の未然防止」の部分を「いじめや不登校に至る学校内の諸条件の改善及び、子ども自らが学校以外での学習、教育機会の享受を選んだ場合の支援の充実」と置換すべきではないか。

中学校学習指導要領(平成24 年度実施)の総則第4の2(13)には、部活動の意義や留意点について、「スポーツや文化及び科学等に親しませ、学 習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意すること」と規定され ており、学校の教育活動の一領域として部活動は位置付けられております。

外部指導者の招聘等によって指導の充実や教職員の負担軽減を図りつつ、上記の力を子ども達につけられるよう学校が取り組むべきものであると考えます。

 

 

 

文部科学省は、不登校の児童生徒を、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともでき ない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。ただ、この不登校という言葉も実際はかなり広い部分を指しており、その背景を正確に捉えることができていなければ現状の改善は望めません。そうした意味で、教育関係者は、この不登校を研究し未然に防ぐことに努力することはある意味、教育的使命といえるのではないかと思います。

現在、学校では学校を休みがちな児童や生徒に対して、児童(生徒)理解を基盤として保護者と連携を取りながら子どもの支援にあたっています。 子どもや保護者とともにこの状態に向き合い、よりよい状況を目指す努力を行っています。場合によっては、適応指導教室{大洲のふれあいスクー ル等を紹介したり(※ここに通級した場合は出席扱いとなる)}、市の教育支援室の職員がカウンセリング等の教育相談を行ったりして、本人の心の安定や生活の改善が図れるようにしています。 国では、この不登校を決して「不登校問題」と呼ぶことはせず、教育課題として未然防止や対応に努めているところです。ご提案の「不登校にいたる学校内の諸条件の改善」はまさに「未然防止」 ということになると考えます。

 

P94~96「自己学習・教養の場づくり」について

●「具体的な対応策」内、「読書活動の強化・推進」内の項目へ新たに、「読み聞かせの朗読、朗読による演劇等を活動内容とする部活動を市内各中学校に設置し、同部による朗読劇イベントの定期開催も図るなど、児童生徒自らが読み聞かせ活動に参加する機会の充実」の項目を入れるべきではないか。

ご指摘の活動には一定の教育効果が期待できると考えますが、部活動(文化的な活動を行う)でいかに取り扱うかについては、各学校の判断と計 画によると考えます。

部活動によらずとも、教科学習の発展的な活動や総合的な学習の一環としての活動も考えられますし、現実にはそうした活動をすでに行っている 学校もあります。

P101~102「文化の継承及び活用」について

●八幡浜市には、生活用具や民芸品等、貴重なものが多数あるが、古民家や建物が壊されていく中で、価値あるものが喪失するのではないかと心配される。市民に呼びかければ、今なら歴史的価値のあるもの等を含め、貴重な宝が集まるのではないかと思われる。新設されることが望まれるが、そうでなくとも廃校や公共建物、空き家、空き店舗等の活用も検討され、民芸館か資料館的なものが整備されればと思う。

民芸館、資料館については、既に保内別館奥に「郷土資料室」を設け、資料の収集にあたっていますが、保管場所の不足が問題となっています。そのため、今回の計画に、具体的な対応策として「教育文化施設の建設」「市史史料・民俗資料の充実」 を掲げており、ご提案の内容も参考にさせていただき、推進していきたいと考えています。

  貴重なご意見、ありがとうございました。

 

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