一般質問 H22. 3 岩田功次 議員

公開日 2014年09月05日

〔岩田功次君登壇〕

○岩田功次君 
 それでは、発言通告書に従いまして、大綱
2項目の質問をいたします。

 大綱1、港の未来についてであります。

 平地で何もない現在の港をどのような景観に、どのような港につくり上げていくのか、1、八幡浜の景観に対しまして市長はどのような港にしたいのか、意見をお聞かせください。12月の一般質問でも同じ質問をしましたが、今回は副市長の意見もお聞かせください。

 2、市役所、理事者側と市長、副市長の答弁が1つの場合は方針の決定方法もお聞かせください。新しい港空間をつくり出す今の当市には大変重要な答弁になります。

 港の緑地公園の整備は今年度の事業になっております。景観的には重要な場所になりますが、港景観の方針はまだありません。港景観の方針を早急に確立しなければいけない状況です。港景観とは、海から見える八幡浜の雰囲気だったり、港自体のイメージだったりします。港のデザインコンセプトをどのようにしたいのかといった質問になります。

 景観、景観いうて、景観とは何やという質問に対しまして少し解説いたします。全国的に見ると景観計画の成功している場所の多くは経済的な効果を上げており、観光地として成功している場所も多いのです。その町の雰囲気を楽しむためにいろいろな方が訪れて、おいしいものを食べて、お土産を買って帰る。食べ物もお土産も含めて、雰囲気がよかったのでまた別の友達や家族と遊びにやってくる。景観とは、歴史的風土、見た目の雰囲気なのです。

 また、景観は見える部分になりますが、氷山の一角と同じです。ここですね、この手の三角の部分、見える部分、水面下で見えない部分、この下の部分ですね、これが大変重要になります。この場合の見えない部分とは、八幡浜の風土、歴史、文化、産業、自然などです。八幡浜らしい港にするために八幡浜の風土、歴史、文化、産業、自然などを意識して港の景観方針を決めなければなりません。現在当市では、7183,000円をかけて町全体の景観計画をつくっていますが、市が港の景観方針を示すのは当然のことです。

 八幡浜の港をどのようにしたいのか。12月議会での答弁は、四国の西の玄関としてふさわしく、市民も外来者も楽しめるミカンと魚のまち八幡浜を全国に情報発信できる場所にしたいでした。港の景観を語るには別の答えだったのです。今回は的確な答弁をお願いいたします。

 大綱2、行政関係者の意識改革についてであります。

 1、市議会での市議の意見、問題情報の敏速な対応についてと、2、市民からの意見、問題情報の敏速な対応についてであります。まとめて1つの質問をいたします。

 前回の一般質問でスポーツパークの冒険ゾーンの件がありました。電気代の節約の件であります。敏速な対応でタイマーの調整をしていただきありがとうございました。市議会議員が一般質問でした質問の事柄の対応の早さには関心いたしました。引き続きまして、ほかにも質問いたしました自然環境の保全関連、イノブタ対策、エコアクション、災害対策、命の大切さについての教育、郷土愛を育てる教育、学力向上対策、スポーツ振興など、さらなる向上のために各担当課の皆様の御尽力をお願い申し上げるところであります。

 もう一つは、市民からの意見、問題情報の敏速な対応についてです。

 以前、一般市民の私が冒険ゾーンの水銀灯の消灯を市の職員さんにお願いしたことがありました。解決されないままでした。年間12万円、10年間で120万円の電気代の節約、節約だけの話だったら担当課に行って話を聞いてお願いすればよいことだったのでありますが、仕組みや意識の問題もあり、議会で質問した次第であります。行政関係者の意識改革、市民サービスの向上に関連することなのでお伺いいたします。

 市民の声に対して耳を傾ける意識、教育についてどのような努力をされているのか、お聞かせください。

 以上、よろしくお願いいたします。

○議長(萩森良房君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 岩田議員御質問の大綱
1、港の未来、八幡浜港の夢の1点目、八幡浜市の港景観についてお答えします。

 これは12月議会での答弁として、四国の西の玄関口としてふさわしく、市民も外来者も楽しめるミカンと魚のまち八幡浜の魅力を全国に情報発信できる場所にしたいというのが私の答弁であったわけなんですが、これは私といたしましても、地域の風土や歴史、文化、産業、自然、そして八幡浜市の人々の生活に根づいた、そういった観点からお答えしたつもりでありまして、言うなれば岩田議員の言葉で申すならば氷山の一角、その水面下で見えない部分の発言だったかと思われます。

 今回は八幡浜港の景観をどのようにしていきたいかにつきまして、現在のフェリー港や埋立地、新しい魚市場、既存の港湾区域の建物、さらに港を取り巻く建物などの人工的な景観と港湾区域を取り巻く向灘、諏訪崎などの自然景観をどのように調和し、あるいは逆に独自性を発揮するかが今後のポイントになろうかと考えております。

 現在、港湾緑地の形が見えてきたところですが、私といたしましては、この港湾緑地に関しましては、全体を芝生として、特に緑地に多くの落葉樹、常緑樹を植樹するなど、自然の要素を取り入れた空間としていることから、今後整備していく港湾振興ビジョンの各種施設につきましても、できるだけ可能な限り無垢の木材を多用した構造、外観はどーや市場、直販施設、フェリーターミナルが全体として統一したイメージになるような、そのような景観を考えております。ほかの既存の構造物からはやや異なるものとなりますが、そのような思い、夢をかなえたいと思っております。

 なお、この景観のことに関しましては、大きくもあり、繊細でもあるテーマでありますから、市内部の意見のみならず、建築やデザインに明るい方々の意見を幅広く聞く一方、景観計画の策定を見据えながら検討していきたいと考えております。

 その他の質問に関しましては、副市長以下各担当、課長より答弁をさせます。

○議長(萩森良房君) 
 副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 八幡浜の港の景観計画につきましては、今市長からお答えしたとおりなんですけれども、副市長の見解をということですので、あえてちょっと答弁させていただきます。

 八幡浜の港というて思い出しますのは、私ら子供のころに、八幡浜の旧港に桟橋があって、港務所があり、八幡浜港駅と書いた看板が多分出ていたと思いますけども、市内バス、宇和島自動車が、あるいは国鉄バスがJRの八幡浜駅から港まで通っていたと、そういうことを思い出す。あのころは、その港務所、八幡浜港駅とそれから桟橋、それから向灘とを結ぶ伝馬船というのが10円か20円ぐらいだったと思いますけど、それが一つの景観をなしていたと、そんな記憶があります。そこから、八幡丸とかあかつき丸とかゆうなぎ丸とか、別府行きとか半島行きのフェリーが出ていたと、そういう一つの景観についての思い出があります。

 さて、現在の港ですけれども、例えば松山の三津浜港、松山観光港、それから近くでは宇和島港、あと長浜港とかいろんな港があります。それぞれに成功しているしていない別にして、それぞれの景観を、この港だというなのを持っていると思います。八幡浜の港が新しくなるわけですけれども、そこにどのような景観を創出するか、これは新たな景観をこの建物を建てることによって創出するということになります。

 じゃあ、どのようなものがいいのか。これは、逆に言えばここに一つのランドマークができることだと思っております。だから、その中でどのようなものをつくればそれがアピールするものとなるのかどうか、その辺につきましては、今答弁にもありましたように、できるだけ自然を多用して、人が中で憩えるような、そんな施設ができればいいのかなというなことを考えております。

 以上でございます。

○議長(萩森良房君) 
 総務課長。

○総務課長(都築眞一君) 
 大綱
2の行政改革、行政関係者の意識改革について、市議会での、また市民からの意見、問題情報の敏速な対応について、職員の教育、指導についてお答えいたします。

 私たち市職員の使命は、市民に質の高いサービスを提供することであり、市民のためのサービス提供に知恵を絞り、住民満足度を向上させることにあります。このためには、市民の皆様の要望を適切に把握することが必要であり、職員一人一人が市民の目線に合わせて物事を考え、判断することが何よりも必要であります。

 特に市議会を通じて、あるいは直接市民の皆様から御要望、御注意などが寄せられた際には、予算上などできることとできないことがありますが、上司に報告し、市として迅速、適切な意思決定を行うよう常々指導しているところであります。

 また、今後はこれまでできていなかった階層別研修など組織だった研修の機会を設け、職員の意識向上に努めていきたいと考えております。

 以上です。

○議長(萩森良房君) 
 岩田功次君。

○岩田功次君 
 答弁ありがとうございました。

 大綱2の意識の教育については、引き続きいい方向になるように庁内全員一丸となってやっていただきたいと思います。要望でございます。よろしくお願いします。

 景観についての話は難しい話なのですが、今の答えでは残念ながら   であります。例えば見た目、具体的なことを言いますが、これはこんな答えもあるんだなっていうふうなことで聞いていただきたい、改めてちょっと考えていっていただきたいことであります。

 副市長の話で出た昔の新港、旧港、あの見た目、雰囲気を皆さん思い出してください。私は八幡浜の町のイメージは、大きなフェリーが着く場所ではありますが、全国的に売って出るには漁港、漁師町、市長が魚とミカンのまちをうたってますが、全国にPRするためには、海運もあるけど、漁師町、漁港のイメージを打ち出してやるのがいいのかなっていうふうな案もあります。そのイメージは何かというと、港にあった石畳というふうなもの、あと外灯とか、周りの建物、雰囲気、色合いを思い出してください。そういうふうな港を新しくする港にも要所要所取り入れてするっていうふうなことでございます。

 いやいや、そうじゃない、まだまだ別の意見もありますが、例えば今保内町の産業遺産が町並みとして景観形成をする上でいろいろと皆さん努力されていますが、今あるものを生かす、今度の新しい開発にもあの雰囲気を八幡浜の港にも持っていくっていうふうなこともあります。新しい緑地計画書が出てきていましたが、これの中にも、そういうふうな方針が決まると、例えばどんどんどんどんこの内容が変わっていく。ブロック積みのところが石になったり、セメントになったり、いろんなことが行われます。

 もう一つ、3つ目の案として、もうシンプルでいいんじゃないか、すきっと、建物はすぱっと、見た目シンプル。ただ、一番角にはこのだんだん畑を生かした緑地のミカン畑が見えると。ミカンと魚をうたってる町の港に入ってきたら、そのミカン畑のだんだん畑がそのままモニュメントになっている。芝生は、周りに桜があるだけでずうっと広いスペース、そして魚市場もきれいな魚市場がある。ぱっと、港に着いただけでそのだんだん畑のモニュメントが、大きな日の丸ミカンの向灘の山と一緒に見えるっていうふうな景観とか、そういうふうな本当にこういうふうにしたいっていうふうなやつの答弁をしていただきたかったなっていうふうなことであります。

 これは、今ちょうど景観計画の建設化している事業があります。そこには色彩とかの専門家がいるはずです。ですので、そういうふうなことも考えながらきちんと練り上げていただきたい。特にもう事業が始まってるし、これの変更にもなることです。きちんとしていただきたいところであります。

 あと、みなとまちづくり協議会がワーキンググループの人たちを含めてもう6年以上やられている方の意見をもう一度見直してください。港湾課さんのところにいろんなデザインを募集した内容とかたくさん来てるはずです。そういうふうなのの中にいい意見があります。こういうふうな意見もあったかもしれませんが、もっといい意見がたくさんあるはずです。皆さんで検討していただきたいところであります。何か答えは見つかりましたか。

○議長(萩森良房君) 
 市長。

○市長(大城一郎君) 
 岩田議員から適切な御指摘があったかと思います。私も八幡浜の産業遺産、特に歴史的建造物、今までで言いましたら新町にありました信用金庫の建物とか、港にありました青木産業社長宅の建物、そういった八幡浜の特色ある歴史的建造物が既に取り壊されたということにつきまして、非常に市長としても残念な気持ちであります。

 今後、保内町の町並み、そういった産業遺産も取り入れながら、八幡浜市の特色を出せるような景観づくりを行っていきたいと思います。その景観につきましては、岩田議員御指摘のとおり、本当に大きな問題でありますし、繊細な問題でありますので、専門家の知恵をおかりしながら、岩田議員からも及第点をいただけるような答えを用意してまいりたいと思いますので、どうか御理解をよろしくお願いします。

○議長(萩森良房君) 
 岩田功次君。

○岩田功次君 
 答弁ありがとうございました。

 前向きにいろんなところで、みんなでやらなくちゃいけないことであります。特に事業が進んでいます。迅速な対応をお願いして質問を終わります。ありがとうございました。

お問い合わせ

議会事務局
住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
TEL:0894-22-5998
FAX:0894-22-5963
このページの先頭へ戻る