一般質問 H18.3 大山政司 議員

公開日 2014年09月05日

〔大山政司君登壇〕

 


○大山政司君

 私は、一般質問通告書に従いまして、大綱
2点について、市長及び関係理事者にお尋ねをいたします。

 

 まず初めに、質問の第1は、市の木、市の花についてであります。

 

 八幡浜市は、平成17年(2005年)328日に八幡浜市と保内町が合併して新八幡浜市が誕生し、115日には合併記念式典が行われ、八幡浜市の市長が決まり、あわせて市の木にミカン、市の花にスイセンが選ばれました。

 

 月日のたつのは早く、既に1年が経過しようとしています。私たち愛媛県民は、椿さんが来れば春が来るとよく表現されます。事実、気候も日々暖かくなり、この時期になると、千丈川の土手には菜の花やスイセンの花もほころび、私たちの目を楽しませてくれます。ことしは市の花スイセンが選ばれて初めて開花する春であり、市民にアピールをする絶好の機会でもありました。それだけに、市の公共施設やJR駅前、そしてフェリー乗り場などでは、合併1年を迎え、スイセンの花がさぞかしにぎやかであろうと期待をしていたのであります。

 

 ところが、JR駅前、フェリー乗り場の前には見当たりません。それではとの思いで市民会館周辺やスポーツセンターの前にも一向にも見当たりません。せめての思いで市役所に行ってみますと、何とそこにもスイセンの花が一輪も見ることができないのであります。そのスイセンは、市民からの公募やアンケートが約1,350件も寄せられた中から選ばれた経過を重んずれば、今日の状況は残念と言うより、市民に対する配慮のなさを痛感せざるを得ません。市長の率直な思いをお聞かせ願いたいのであります。

 

 質問の第2は、八幡浜市名誉市民条例についてであります。

 

 市民条例第5号には、八幡浜市名誉市民条例が明記されています。条例の第23項には、称号を贈る条件として市民が郷土の誇りとしてひとしく尊敬する者と定められています。さらに、経過措置として、合併前の八幡浜市名誉市民条例または保内町名誉町民条例の規定により名誉市民または名誉町民の称号を授与された者は、それぞれこの条例に基づき名誉市民となったものとみなすと定められているのであります。

 

 私は、高橋市長の父であられる高橋英吉氏ほか4氏の八幡浜市名誉市民についての功績等については承知しているつもりでありますが、保内町名誉町民については、何名おられ、それぞれの功績等について全く知る余地もありません。

 

 そこで、保内町住民の方四、五人に保内町名誉町民について尋ねると、すべての人が首をかしげ、記憶にありませんとのことでした。市条例の第4条には、名誉市民についてその功績を長く伝える方途を講ずることと定められていますが、新八幡浜市民に対して名誉市民の人なりや功績についてどのような方法で周知される考えなのか、お伺いいたします。

 

 一言つけ加えますが、新市における市章、市の木、市の花、そして名誉市民は市の象徴であるはずです。市長は合併は目的じゃなくあくまでも手段であると表明されましたが、今日の状況を察すると、合併のためにはとりあえず数合わせ、人合わせとなっており、肝心なその後の政策に対する地道な取り組みが私や市民の前には見にくいと指摘せざるを得ません。あわせて、お伺いをいたします。

 

 質問の第3は、分庁方式についてであります。

 

 合併後の分庁方式については、平成14710日に保内町長が当市を訪れ、11町での合併を正式に申し入れがあり、同時に4項目の要望の中に、市庁舎については1カ所集中の本庁方式ではなく分庁方式とすることが提起され、その後合併協議が進められてきた経過があります。

 

 合併の主たる目的は行政事務の効率化でありますが、私があえてこの場で指摘したいのは、建設課が保内庁舎に配置されていることであります。その理由として、建設行政は地域福祉の充実、農林水産商工業の振興、道路、公共交通の整備、学校と生涯学習の振興、さらに地域自治の充実など、行政全般にわたってかかわりが多数あります。さらに、市民から市長に対する陳情事項の内容や、市の上部機関である地方局とのかかわりなど、考慮をすれば、八幡浜庁舎に配置するほどより行政事務の効率化が図られると思うのでありますが、いかなる考えで保内庁舎へ配置となったのか、その便利性、つまりメリットを具体的にお示し願いたいのであります。

 

 第4は、仮設魚市場についてであります。

 

 市長は、魚市場の抜本的改修の必要性について、現在の施設は昭和50年ごろに桟橋式で整備され、海水により老朽化が早く、特に地盤を支える鋼管くいが腐食して安全性に問題が生じつつある。南海大地震などが起きた場合、対応できないおそれがあるためと説明されていました。現魚市場の施設整備を行うには、出島に仮設市場の移転が必要となり、設計委託料として960万円が、本体工事請負費として2580万円で落札され、平成17831日に完成し、同年92日には仮設魚市場でてやてやの競りが始まる予定でありました。

 

 ところが、仮設魚市場で働いていた人が滑り転倒するということで、平成1712月議会において、約467万円の工事費で大任建設により改修工事が行われました。

 

 東南海地震が起きようが起きまいが、魚市場で働く人や地域住民への配慮を最優先しなければ何の意味もないと指摘したい。日本一清潔で安心安全な魚市場を目指している当市にとって、何をもって安心安全を宣言されるのか、この際明らかにしていただきたいのであります。

 

 さらに、お尋ねしますが、改修工事に至った原因は設計上の問題であったのか、それとも施工業者の工事手法にあったのか、いや発注者である水産港湾課、監理開発課の点検ミスなのか、その責任の所在を明確にしていただきたいのであります。

 

 質問の第5は、伊方原発の安全協定についてであります。

 

 現在、国内で稼働している原子力発電所は、13道県で53基設置されています。伊方原子力発電所の合併前の隣接自治体は、西宇和郡の瀬戸町と保内町でありましたが、その後三崎町と瀬戸町、そして伊方町が合併して伊方町になり、一方保内町と八幡浜市が合併したことから、伊方原発の隣接自治体は八幡浜市のみとなりました。昨年5月に、四国電力は、伊方原子力発電所3号機におけるプルサーマル計画を県や伊方町へ事前協議の申し入れを行い、現在は国での2次審査が行われていますが、伊方原発の加圧式の軽水炉を使うことについては、その安全性、経済性について疑問視する専門家の意見もあります。

 

 平成171021日には、愛媛県原子力防災訓練が伊方町を中心に39機関、2,200人が参加し、特に今回は合併したことで瀬戸町と三崎町の住民も初めて訓練対象となり、実施されています。また、愛媛県伊方原子力発電所環境安全管理委員に市長と議長が参画していることも承知しています。

 

 しかし、石川県の志賀原発では、隣接自治体である富来町と昭和63121日に、地域住民の原子力発電所に対する理解を図ることを目的とし、志賀原子力発電所周辺の安全及び環境保全に関する協定書を締結いたしております。

 

 四国電力は、昨年、伊方発電所に常務取締役を常駐させ、地元に軸足を向けた体制を整備しましたが、このことは原子力発電の経営と安全対策に対して地域責任を果たすあらわれだと思うのであります。

 

 そこで、合併により陸路で住民が往来できる唯一の自治体である八幡浜市として、せめて、1つとして周辺環境における放射能の共同監視、2つとして異常時における情報の敏速な連絡、通報義務、3つとして市による立入調査、安全措置要求の受け入れ、4つとして施設の新設または増設、変更に対する事前了解、以上4項目の説明責任を求めるために、安全協定への参加の申し入れを行うべきだと思うのでありますが、御所見をお尋ねしたいのであります。

 

 大綱の2は、市立八幡浜総合病院における患者のプライバシーの保護についてであります。

 

 まず、現状についてでありますが、市立総合病院は、八西地域における中核病院として、医療の質とサービスの向上にその重要な役割を担っていると概要に示されています。

 

 そこで、市立病院が重要な役割を担っているとの心構えと重要な役割を果たしているとの評価については、八西地域の住民からは疑問視する声を耳にするのは私だけでしょうか。

 

 例えば、八西地域の高齢化率は、八幡浜市が28.3%、お隣の伊方町が何と36.3%であり、まさに少子・高齢化が進んでおり、今後はさらに進行するものと思われます。しかし、八西地域の中核病院であるべき市立病院には、現在脳神経外科の医師が1名しか配置されていない実態は、役割を果たしているのかいないのか以前の問題として、役割を担う体制すら確立されていないと指摘せざるを得ませんが、市立病院の開設者である市長の責任と今後の対応についてお尋ねをいたします。

 

 さて、本題の市立八幡浜総合病院における患者のプライバシー保護について、具体的にその実例を示しながら、今後の改善と対応についてをお尋ねいたします。

 

 私は、昨年10月に市立病院で人間ドックを受診しました。受診は、人間ドック受診室から一歩も出ることがなく、十数項目の診察が約1時間程度というものでありました。診察結果は、議員の皆さんが心配されるほど悪くはありませんでしたが、医師の診断では胃カメラでの精密検査の指示を受けたのであります。

 

 そこで、後日、胃カメラ検査の予約を行うため外来内科の待合室で待機していると、呼び出しがあり、診察室前にある中待合の長いすで待ってくださいとのことでした。そこで思わぬ出来事に遭遇したのであります。それは、診察室で医師と患者が会話してる内容の、例えば検査結果、病状、薬の有無及び今後の指示までがよく聞こえるのであります。私は、隣で待機していた患者の方によく聞こえますなと話すと、その人も苦笑いでございます。端的な表現をすると、診察室での医師と患者の会話がずばり丸聞こえの状態であります。しかも、診察室から患者の方が出られると、待機している私たちと対面となり、患者の顔までがはっきりと見えるのであります。私は、背筋が凍る思いを体験いたしました。

 

 八幡浜地域における中核病院である市立八幡浜総合病院内では、プライバシーの配慮どころか無視の状況と言わざるを得ません。侵害も甚だしく、外来内科で日々受診されてる患者の方々を思うと、忍びがたい思いを実感したのであります。

 

 その忍びがたい思いを後日胃カメラ検査室においても再現することとなりました。検査室では、私が診察台で受診中に、既に同じ検査室では次の患者が看護師から診察準備と注意などが説明されており、その対話が診察中の私にも自然と聞き取れました。私が診察を終え、その結果について医師から説明がなされる間、次の患者は診察台で準備を、それが同じ胃カメラ室で行われているため、私に対する医師からの説明についても当然準備をしている次の患者に聞こえているのであります。患者にとって、他人に最も知られたくないのは医師の診察結果ではないでしょうか。その会話は、聞きたくなくても聞かされている状態であります。病院内における患者へのプライバシーの保護は、医師や看護師、そして職員による適切な対応で100%に近いプライバシーの遵守が可能となります。今回、私が市立病院での外来患者として内科で実際に体験したこと以外にも患者のプライバシーに配慮が欠けており、そのことが原因で発生するトラブルは、すべて病院がその責任を負わなければならないことは私が指摘するまでもありません。

 

 そこで、お尋ねしますが、院内における患者のプライバシー保護について、今日までどのような対策と対応、あるいは協議等がなされ、どのようにして周知徹底がなされてきたのかを具体的にお示し願いたい。

 

 また、今ほど外来内科での中待合室と胃カメラ検査室の現状の一端を申し述べましたが、今後どのように整備を含め改善をされるのか、あわせてお尋ねをいたします。

 

 質問の第2は、市立総合病院にはベッド数が347床あり、当然入院患者の方の治療に専念しておられます。私は、県内の病院で働いている看護師の知人に、市立病院での実例を話すと、患者のプライバシーの配慮について、私たちが通常考えもしなかった意外なことを耳にしました。その病院では、患者が入院すれば、病室前にある名札かけに事前に患者の名前をかけてよいのかの同意を得ているとのことでした。私はなぜですかと聞くと、病室前の廊下はだれもが自由に行き来でき、その人たちに自分が入院していることを知られたくない患者さんへのプライバシーの配慮とのことでありました。

 

 病室前の名札かけ以外にも、具体的には入院患者様向け個人情報保護に関する同意書として、以下の項目について希望するものがあれば丸をつけてくださいと示されているのであります。具体的には、1つには面会に来られた方に入院されている部屋番号を教える、2つには患者様あてお電話を取り次ぐ、個室についても、3つに病室前の氏名を表示する、4つとして病状などの説明する方の氏名、3名まで、5つとして他病院からの当院の病状等の情報提供、6つとして当院へ紹介していただいた医師等への情報提供、以上についての同意した年月日と患者の自署、さらに聞き取り代筆者名を行い、事前に提出を求めているとのことでした。特に、同意書に希望をされない患者に関しては、病室の案内や入院していることについて、すべてにおいてそのお名前では登録がございませんと対応しているとのことでありました。

 

 また、電話での問い合わせに対しては、原則的にすべて答えないとのことでもありました。患者本位の対応というよりは病院として当然すべき対応であります。

 

 そこで、市立病院の経営委員長であります助役にお尋ねしますが、市立八幡浜総合病院で入院される患者に対して、事前に入院患者向け個人情報保護に関する同意書の提出を求めるなど、プライバシー等の配慮について、今日まで院内ではどのような対策と協議がなされてきたのか、お尋ねをいたします。

 

 質問の第3は、プライバシー保護の重要性から、平成15年に個人情報の保護に関する法律が制定されました。八幡浜市においても、平成17414日に八幡浜市個人情報保護条例が議会で可決されていることは御承知のとおりであります。国の個人情報の保護に関する法律の第6条第3項及び第8条の規定に基づき、対象となっている病院、診療所に対しても、平成161224日に厚生労働省は医療介護関係者に対する個人情報の適切な取り扱いのためのガイドラインを定め、指導されているのであります。そのガイドラインの中で、私が最も注視している項目は、医療機関の責任体制の明確化と患者利用者窓口の設置等であります。その内容を要約しますと、医療介護関係事業者は、個人情報の適切な取り扱いを推進し、漏えい等の問題に対する体制を整備する必要がある。このため、個人情報の取り扱いに関し、専門性と指導性を有し、事業者の統括する組織体制を構築し、規則の策定や安全管理措置の計画立案等を効果的に実施できる体制を構築するものであります。

 

 特に、個人情報の取り扱いに関し、患者、利用者等からの相談や苦情への対応等を行う窓口機能等を整備するとともに、障害のある患者、利用者に対しても配意する必要があると定められています。

 

 そこで、お尋ねいたしますが、市立八幡浜総合病院内において、個人情報の取り扱いに関する責任体制の明確化と患者、利用者窓口の設置等についてどのような措置がなされているかをお尋ねいたします。

 

 以上、大綱2点についてお尋ねいたしましたが、誠意ある回答を求め、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。

 

○議長(宮本明裕君)  市長。

 


○市長(高橋英吾君)
 
 大山議員の質問にお答えします。

 

 今回9人やられるんで、4番バッターとして大きなホームラン性の質問をして、私ども行政が受け取られるかどうか、打ちも打ったりとりもとったりということで論戦を展開していきたいと思います。

 

 まず、大綱1の合併後における市長の政治姿勢について、市の花スイセン、2番、名誉市民の周知についてであります。

 

 市の花であるスイセンが旧八幡浜市地域において一輪も見受けられないのは、市民からの公募により選ばれた経緯からすると残念であるとの御指摘についてお答えをいたします。

 

 市町合併後の市の花については、市民からの公募により旧保内町の町の花であったスイセン

 

が選定され、115日の合併記念式典の日に発表したところでございます。スイセンは、本市全域の山野に自生しているとおり、路地植えに適した花であり、旧保内町の各地域では路肩等で植栽を行ってきております。

 

 議員御指摘のとおり、旧八幡浜地域では、市の花制定後開花時期まで数カ月と短期間だったため、市の花スイセンの普及に向けた取り組みができなかったことは残念であります。

 

 なお、保内町では秋口に花を配っているようなので、ただいまの指摘を受けまして早急にこれから計画を練りたいと、そう思っております。

 

 また、今後は、学校、各種施設等の協力を得ながら、スイセンの植栽に取り組み、市の花を通じて市民の一体感の醸成に努めてまいりたいと思います。

 

 次に、名誉市民の周知に関する取り組みについてお答えをいたします。

 

 議員御指摘のとおり、八幡浜市名誉市民条例の附則によりまして、旧市町の名誉市民、名誉町民は新市においても名誉市民となります。その数は、旧八幡浜市5人、旧保内町9人の計14人であります。合併を機に市の発展の礎となり、また郷土の誇りとしてひとしく尊敬できる名誉市民の方々をしのぶことも重要なことと考えております。私も遺族の一人でありますが、ぜひそういう点は賛成をしたいと思っております。今後、広報等及びホームページ等でその功績を掲載し、改めて顕彰を行いたいと思っております。

 

 それから、第3点の数合わせ、人数合わせですか、ちょっとここの質問に関しては漏れておりましたが、私が答弁をしたいと思います。

 

 18年度ということで、17年度は実はほとんどの予算というのは合併したすぐ後に両方合わせてやったと。そして、ある意味では18年の予算が私にとって初めてということです。各地の住民の説明会においても、私は今までのやつは八幡浜市と旧保内町のやつをのりでくっつけたようなもんであって、これからはその中身を精査しながら10年計画を立てるということで、議員御指摘のとおり、まだまだ具体的には目に見えてきません。今後とも、その10年計画の中に具体的なことを入れながら、徐々に住民に時間をかけて粘り強く訴えていき、そして具体的なことを報告していきたいと思っております。

 

 次に、質問大綱1の合併後における市長の政治姿勢においての伊方原発の安全協定について、隣市として安全協定を結ぶべきではないかという質問であります。

 

 議員御指摘の安全協定は、昭和513月に四国電力が発電所周辺の安全確保及び環境保全に責務を有することを確認し徹底することを目的に、立地町である伊方町と周辺市町を含む広域的立場としての県が当事者となって締結しているものでございます。したがいまして、当市初め周辺自治体の立場を包括する県が役割を担うものと考えております。平成134月からの協定に基づきまして、四国電力から通報、連絡された伊方原子力発電所にかかわるすべての異常な発生と経過が県によって公表され、当市にも報告がなされておるのが現在であります。

 

 そのほか、隣接自治体として伊方原子力発電所環境安全委員会の委員に私及び市議会議長が参画し、伊方発電所に関する重要事項等について知事に必要な意見を述べるなど、重点市町、県及び四国電力等と密接な連携を図り、原子力安全対策等を推進しておりますので、現在のところ、市独自で協定を締結する考えはございません。

 

 次に、市立病院のことで、(1)の脳神経外科1名体制では中核病院としての役割を果たしていないのではないか、開設者である市長の責任と今後の対応についてであります。

 

 全国的な医師不足、特に今回問題の脳神経外科の専門医の不足は深刻なものがあり、当院の規模でも脳外科医の確保は難しい状況になっております。

 

 当院の脳外科の診療体制は、平成51月から3名体制でありましたが、平成1511月からは2名体制になっておりました。その後、平成1612月と平成173月に脳外科医が退職し、民間病院へ転職する予定となり、愛媛大学脳神経外科も医師不足で医師の補充が難しいため、当院からの引き揚げもあり得る事態になっておりました。

 

 私もこの地域で脳外科の重要性は十分認識をいたしておりまして、平成1610月に愛媛大学脳外科教授と面会し、MRIの更新など脳外科医が働きやすい設備充実を約束して、まずは1名体制を確保することができました。

 

 さらに、昨年9月には、再度脳外科教授と面会し、医師増員のお願いをしてきたところでございます。

 

 しかしながら、大学の医局自体医師不足のため補充をしていただくことがかなわず、今日に至っておる状況であります。実際、八幡浜、大洲、西予市地域での脳外科の病院勤務医は3名だけという厳しい状況となっております。

 

 今後も大学との連携を保ち、機会あるごとに医師派遣のお願いをしてまいりたいと考えております。

 

 なお、参考に、脳神経外科会員数は、全国で7,900名、愛媛では専門医として85名、愛媛大学脳外科医局員数が46名、そして愛媛県の脳神経外科標榜施設、約55施設です。いわゆる愛媛の専門医85名のうち、55施設ありますので、1カ所に2名というのはなかなか難しいと、ましてや3名は夢のまた夢という事態でありますが、今後とも粘り強く医師派遣をお願いしてまいりたいと思います。

 

 その他の問題に関しては、担当課長より説明をさせます。

 

○議長(宮本明裕君)  助役。

 


○助役(谷口治正君)
 
 大綱
2の市立病院における患者のプライバシーについてのうち、3点目、入院患者に対するプライバシーの具体的対応について、4点目の個人情報の責任体制と相談窓口設置についてお答えをいたします。3点目、4点目関連しておりますので、一括させていただきます。

 

 個人情報の保護に関する法律は、平成155月に国会で成立、平成1741日から全面施行されております。個人情報保護法は全事業分野に適用される法律のため、各事業分野ごとの取り組みについては所管省庁の責任においてガイドラインを定めるものとされ、医療分野に関しては厚生労働省が所管し、医療介護関係事業者における個人情報の適切な取り扱いのためのガイドラインが定められ、これに基づいた対応がとられております。

 

 当院におきましても、国、県、日本医師会など関係機関から指導を受け、必要な対応をとってきております。具体的な取り組みとしては、1つ、個人情報の利用目的に関する院内掲示、2つ目が患者さんの個人情報の保護に関する院内規則の制定、3つ目が正職員、臨時職員、委託職員など全職員を対象とした説明会の実施、4つ目が全従業員から個人情報保護に関する誓約書の徴収などでございます。

 

 次に、責任体制の明確化と患者利用者窓口の設置等への対応としては、平成1741日付で院内に医療情報管理室を新設をいたしまして、専属スタッフ2名を配置しております。相談室を設けて医療相談に関する業務に当たらせております。

 

 以上でございます。

 

○議長(宮本明裕君)  総務課長。

 


○総務課長(柏木幸雄君)
 大山議員の大綱1、合併後における市長の政治姿勢について、そのうち3点目でございますけども、建設課が保内庁舎に配置されたメリットをということでございます。

 

 合併後の新市の事務所の方式につきましては、本庁方式、それから分庁方式、総合支所方式がありますが、両市町の合併合意の中で、既存の両庁舎を有効活用し、両庁舎に本庁機能を持たす分庁方式を採用し、八幡浜庁舎、保内庁舎として組織機構を配置したものでございます。

 

 分庁方式のメリットにつきましては、既存の両庁舎を使うことによります投資額の抑制が図られること、一方、デメリットとしましては、各業務を分散するため、住民への不便性及び事務管理上の非効率化などが考えられます。

 

 建設課を保内庁舎になぜ配置したかのことについてでございます。

 

 まず、両庁舎の収容能力がありまして、八幡浜庁舎に議会、三役を初め管理系の課を配置、保内庁舎に都市計画事業の推進と均衡ある都市整備に配慮し、建設課、下水道課などの事業系の課を配置、さらに既存の文化、教育に配慮し教育委員会などを配置いたしております。地域の衰退の防止と均衡を図ったものでございます。

 

 また、職員は新市に引き継ぐものでございまして、職員数と同程度の配置を基本としたものでございます。

 

 効率化、利便性のみを重視することでは、合併ができたかどうか疑問でもございます。また、人口の多い市の中にすべての機構を配置すれば、効率化、利便性は達成できるわけでありますけども、両地域が一つとなり、ともに発展すべき行政課題への解決を初め、住民の方々についても両地域の多少の不便性などについて御理解をいただくことが必要であると考えております。

 

 以上でございます。

 

○議長(宮本明裕君)  監理開発課長。

 


○監理開発課長(國本 進君)

 大山議員御質問の大綱
14番目の仮設魚市場についてお答えをいたします。

 

 仮設魚市場は、新魚市場の施設整備を行うに当たり、暫定利用の魚市場として建設された施設であります。

 

 お尋ねにあります魚市場の床につきましては、建物の床として一般的な仕上げでありますコンクリート直押さえといたしております。設計者は、魚市場整備実行委員会を含め数多くの打ち合わせに参加しております。床の滑りに関して特段の要望等はなかったため、通常の床仕上げで設計を行っております。また、施工者もその設計図面に従った施工を行い、市の担当課が工事管理について支障なく行っております。この仕上げは、他の魚市場においても使用されておりますが、その利用状況により、同じ仕上げであっても滑りやすさが異なってきたものと考えられます。そのため、そのような状況になる部分についてより安全を図るため、床面改修を行っております。

 

 したがいまして、設計施工管理上のミスはなく、責任は問えないと考えております。

 

 以上でございます。

 

○議長(宮本明裕君)  病院事務局長。

 


○市立病院事務局長(高田圭一君)

 大山議員御質問、大綱
22点目でございます。

 

 プライバシー保護に関する今日までの対策と対応についてと、内科及び胃カメラ室の改善整備についてお答えをいたします。

 

 当院が予定をしております日本病院機能評価機構が行う病院機能評価におきまして、今日求められる病院機能として6項目の評価項目を上げておりますけれども、第3項目の療養環境等患者サービスの中でプライバシー確保への配慮が規定をされております。外来患者、入院患者のプライバシーが確保されていることが評価の基準となっているわけでございます。

 

 御質問の当院における患者のプライバシーの保護についてでありますけれども、これまでにも外来診療科の配置がえの際に患者のプライバシーの問題が取り上げられ、検討がなされてまいりました。これまでに外科や整形外科の中待を廃止し、また今年度外科の内部改装を行い、プライバシー保護対策を行うこととしておりますが、病院全体のプライバシー保護対策は十分できていないのが現状でございます。

 

 これができていない一番の原因といたしましては、スペースの問題であります。御承知のとおり、外来棟は昭和354月に建設され、築後46年を経過しており、老朽化、狭隘化が進み、時代が求める医療機能や患者さんへの行き届いたサービスの提供が難しくなりつつなっております。

 

 しかしながら、今日の医療におきましては、患者のプライバシー保護が重要な要素であるため、対応可能なところから順次実施をいたしまして、議員御指摘の内科の中待は外待に改め、胃カメラ室につきましては、スペースの問題、医療安全上の観点から早急に改善について検討をいたしまして、病院機能評価受審までには病院全体のプライバシー保護対策を完成をさせたいと考えてございます。

 

 以上でございます。

 

○議長(宮本明裕君)  大山政司君。

 


○大山政司君

 再質問の前に、答弁漏れといいますか、当然私が期待していたことが答弁の中にありませんでした。といいますのは、名誉町民について、現在まで保内町、何名で名前と功績についてわからないということでせっかく質問したんですが、市長の答弁は
9名、八幡浜市5名、14名と、これでは私が質問した意義がございません。再質問の前に、市長でなくて結構ですので、保内町の名誉町民の氏名と、その方はどういう功績で名誉町民になったのか、再質問の前にお答えを願いたいと思います。そうでないと次の項目に入れません。

 

(「ちょっと休憩」と呼ぶ者あり)

 

○議長(宮本明裕君)  休憩いたします。

 

午後 141分 休憩

 

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午後 145分 再開

 

○議長(宮本明裕君  再開いたします。
 助役。

 


○助役(谷口治正君)
 9名でございますが、武内武平、藤堂献三、得能 彰、兵頭利雄、都築孝雄、曽我源之、白石庄作、兵頭庫三郎、菊池善治ということで、大分の方が村長、町長の経験者でございます。産業功労の方も何名かございますが、ちょっとそれは確認できませんので、後で資料等お配りしたらと思います。

 

○議長(宮本明裕君)  大山政司君。

 


○大山政司君

 失礼しました。どうしても聞きたかったもんですから、せっかくの機会でございますので、議事録にも載りますし、言っていただければ、我々も後からゆっくり名前も拝見できます。

 

 なお、助役、功績については先ほどそれぞれの町長さんとかいろいろ行政に携わった方々がほとんどだということですね。はい、わかりました。

 

 それでは、再質問をさせていただきます。

 

 市の木、市の花についてでございますが、これは条例では掲げなさいとは書いてありません。何を基本にして八幡浜市の木、花を決めないけんかは、どの項目によって定めているのか。さらに、その目標と意義、この花と木を選定して、これをぜひお聞きしたいと思います。

 

 保内町の方ではスイセンが植えられてるということですが、私も保内町の方へ行ってみました。魚崎議員が近所だと思うんですが、あわしま堂の前にはスイセンの花がきれいに咲いていたことも私は確認したし、ぜひそういう形、八幡浜も先ほど市長が言われたように、小学校、中学校あたりもこういうスイセンの花が2月前後には咲けば、よりいいんじゃないかなと、こう思うんですが、目的と意義についてお伺いしたいのと。

 

 もう一つ、やはり市の花、市の木についてもう少しこだわりを市長持ってほしいんです。といいますのは、市長は元愛媛県知事の白石さん、御存じですね。あの方はスミレですか、非常に好きなということで、一年じゅう知事室へ行ったらスミレの花が咲いていたということを私は先輩から聞いていますが、市長も、市長室へ行ったら、いつ行ってもスイセンの花があると、それぐらいの信念と誇りを持って、市長がすれば市の職員も、2月になればほりゃスイセンの花何とかせないけんぜということになると思うんですが、そこら辺はぜひせっかく決めた市の花ですから、市長もこだわりを持っていっていただきたいと思いますし、今後そういうふうに望んでおります。

 

 ただ、目的と意義については答弁を願いたいと、こういうふうに思います。

 

 それから、名誉町民についてでございますが、八幡浜市のホームページを私見てみました、あるかなと思うて。そしたら、八幡浜市の花と木はありました、ホームページに。しかし、名誉市民についてはホームページにありません。八幡浜市というとこをクリックして、次八幡浜市紹介というとこをクリックしてもないので、偉大なるパイオニアというのをクリックしたら、二宮忠八、二宮敬作、前田山英五郎、富沢赤黄男、この人の名前が出てきておるんですよ。

 

(「かきお」と呼ぶ者あり)

 

 せきおさんですか、かきおさんですか。わかりますよね、保内町の人ですけん。そういう人の名前が出てるんです。しかし、肝心な名誉市民のホームページがないわけなんです。これはぜひ今後名誉市民のホームページを立ち上げていただきたいと、こういうふうに思っています。

 

 それから、失礼な質問になったらいけんのですが、今庁議室には八幡浜市名誉市民の写真が5つ載ってると思うんですが、掲げてあると思うんですが、せっかく保内町と合併して14人、八幡浜名誉市民ができたんですが、あとの9名の写真はどうされるんですか、どこに置かれるんですか。例えば、保内町に9名の名誉町民から名誉市民になった人が掲げるとしたら、これはやはり一緒に八幡浜市の庁議室に14名、私は並べるべきだと、こういうふうに思っています。名誉市民まで分庁方式にすることはないと、こういうふうに思いますので、ぜひ総合方式に切りかえていただいて、庁議室には14名、きれいな写真がいつでも見られるように、ぜひ配慮方をお願いしたらと、こういうふうに思っています。

 

 それから、総務課長、関連してもう一つだけお伺いしますが、歴代市長の写真が見えてたわけなんですが、最近どうも庁内どこ見てもないんですが、総務課長歴代市長の写真は、関連して申しわけないんですけど、どこにあるんでしょうか、後から答弁願えたらと、こういうふうに思います。

 

 次、分庁方式について、なるべく長くならないように再質問をさせていただきます。

 

 両地域が平等にということで都市整備関係を保内庁舎へ置いたということですが、私は最近話題になっています地方局の再編で、宇和島市より八幡浜市にぜひ置いてくれという、これはもう市長、議長初め陳情まで行ったんですが、肝心な八幡浜市が、地方局と最も密接な建設課を保内の方へ遠ざけとって、八幡浜市にぜひ地方局よというのは余りにも筋が違うんじゃなかろうかと思う。むしろ保内町にある建設課を八幡浜市の庁舎に移して、地方局に対してかかわりがあるのでぜひとも地方局を残してくれというのが、私筋じゃなかろうかと思うんですが、そこら辺ぜひそういうとこの配慮もお願いしたいと。

 

 先ほど言いましたように、市民からの要望、日常生活の市に対する要望はほとんど建設課が絡んでるんです、建設課が。先ほど言いましたように、農業をとっても学校をとってもどこをとっても。だから、建設課や保内町へ行っても、またこの八幡浜市の庁舎へ来ないけんのです。だから、それはどっちにしても不便です。時間のむだです。時間のロスであれ、経費のむだになるわけなんです。これは、建設課についてはぜひそういう形で総合的に、ただ単に都市関係のグループを保内町に置きましたよということではなく、そういう方もぜひ考えて今後配慮すべきだと思うんですが、再度お考えをお伺いしたらと思います。

 

 それから、仮設市場についてでございます。

 

 責任はどこもないと課長言われましたが、だったらなぜ滑って転ぶような魚市場になったんですか。改修をせないけんということは、どこかに責任が、ミスといいましょうか、点検ミスとかがあったんやないですか。愛媛県が話題になってる武道館もそうでしたでしょ、あれは建設会社の手抜き工事やということで、建設会社がお金を出して補修工事をしましたが。どこにも責任もないんだったら、そういう460万円相当のお金を出して修理改善する必要はないやないですか。これは明確にしていただきたいと思います。

 

 今、耐震強度偽装でマンションが問題になっていますが、はねつけ合いでしょ、責任の、売る売らんは別として。いまだにマンションの強度の関係は責任がどこにあるのかが明確でない。あげ句の果ては、業者と自治体が裁判ざたに動いとるような状況でしょ。どこかに理由があったから、そういう滑りこけたり補修せないけんような事態が起きたはずなんですから、どこにも責任がないでは、これは私は納得いきません。ぜひそこら辺再度御答弁を願いたい、こういうふうに思います。

 

 それから、伊方原発についてでございますが、議長と市長がその委員になってるのは知っています。ただ、今議会、3月議会で議案の第16号に八幡浜国民保護対策本部という設置、さらには緊急対処事態対策本部条例の制定が提起されています。しかも、愛媛県は保護計画の中で、伊方原発ということをちゃんと明記しているわけなんです、伊方原発が攻撃の標的になるということ。そういう事態ですから、今までのように県の委員だからとどうこうやなしに、特に私ここで市長に申し上げたいのは、伊方町が一本になったでしょ。もうこちらへ陸路で避難するというたら、もう八幡浜市通るしかないんですよ。

 

 そういう状況からすると、何も私先ほど4項目を上げましたが、それはすべて一言一句変えたらいけんということやないんです。ぜひ伊方町も常務取締役が原発の責任者に来ておられとるようやし、地域とのコミュニケーションを図るためにそういう体制ができておるんですから、市長、申し込むだけ、4項目すべて一言一句やなくてこういう形にやって、市として、八幡浜市として、隣接として責任も当然負わないけんのですから、申し入れだけしてみてくださいや。このままで、いやもう県があるからしませんということやなしに、その方向について、締結します、せよということやないですから、申し入れをとにかくしてください。そのことに対して市長の御所見をお尋ねをいたします。

 

 最後は、市立病院についてでございますが、中待合と胃カメラについては改善するという理事者からの答弁がありました。それで、私がここで3点ほどお尋ねしたいのは、市長は医師不足だから対応はできないと、しかも脳外の先生は少ないと、ほかの医師に比べて、これは市長きょうに限った話じゃないでしょ。市立病院が開設して以来、ずうっと医師不足についてはお互い悩んできて、それでも配置してきたんです、今まで、それが1名なんです。どうも市長は愛大の方へ2回か3回行かれたそうなんですが、私はこれ愛大オンリーでだめなら、例えば市立病院は広島大学とかほかの医大からも派遣していただいておるでしょ。そういう大学にもアタックもする、それぐらいの熱意があってしかりやと思います。

 

 医師の確保については、「白い巨塔」じゃないですが、医師にも派閥なりいろいろあるらしいんですが、そこら辺を含めて、やっぱり今までと違った汗をかいていただく。それでもできないなら、できないなりのまた次の対策を考えようがあろうと思うんですが、そこら辺、市長どうですか。愛大の一本に頼って、オンリーでこの問題が解決できないと思うんです。そこら辺は開設者として今後どう思われるか、答弁を願いたいと思います。

 

 さらに、助役にお尋ねしますが、助役は先ほど市立病院の運営委員会の委員長だそうですが、あなた就任されて、市立病院の運営委員会、何回開催されましたですか、どういう項目で、ぜひ教えていただきたいと思います。そういう努力があったのかなかったのか、私はぜひとも知りたい。お願いいたしたいと思います。とりあえず、少し長くなりましたかね。

 

○議長(宮本明裕君  休憩いたします。

 

午後 158分 休憩

 

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午後 215分 再開

 

○議長(宮本明裕君)  再開いたします。

 

 市長。

 


○市長(高橋英吾君)
 大山議員の再質問にお答えします。

 

 名誉市民や名誉町民のホームページの掲載ですけれど、これは確かに手落ちがありましたと思います。そういうことで、組み込むように指示をしたいと思います。私の父親ですから何となく言いにくかったことも事実でありますが、お許しを得てさせていただきたいと思います。

 

 それから、分庁方式ですけれど、これ合併によっていろいろな話の結果そうなったということですけれど、今職員の方からいろいろな意見が出ております。やはり1カ所に集めた方がいいんじゃないかとかいろいろありますが、とりあえずトンネルもできておることだし、大体10分間ぐらいですから、しばらく様子を見たいと。やはり保内町の方々も急に持っていかれると、約束が違うじゃないかとか寂しくなるとかということで、最初の合併して姿がまだ見えんじゃないかというような中の1項目でもありますので、皆さん方と相談しながらやっていきたいと思いますが、将来は1つの方がいいんじゃないかと、いわゆる効率性において、それも議員さん方と議論していきたいと思います。

 

 とにかく保内町の庁舎から見ると、今一番遠いのは穴井です、ほいで八幡浜から見ても大体穴井、穴井が一番遠いと。そういうことで、非常に保内庁舎は便利で道路もできておりますが、現在のとこはこのままちょっとしばらくいきたいと思っております。

 

 それから、医師不足の問題ですけれど、これは実は去年の話では1名来ることになってたんです。ところが、愛媛県のほかの病院で脳神外科のお医者さんが突然亡くなったわけです。うち来る予定がそちらへ回されたという事情もありますが、とにかく私どもは今愛大と非常によいというような関係でありますし、今度も消化器センター、愛大からつくってくれないかということも来ておりますので、一応やっていきたいと。したがって、愛大一本ということですけれど、全国的な数字を見ても脳神経外科、麻酔、小児、産婦人科と、これは4つの部門はほとんど足りないということなんです。脳神経外科は非常に何か難しくてなかなかなり手がないということなんですけれど、今研修医制度ですか、これ2年ぐらいあるんですけれど、それも解決すれば少しは猶予ができるんじゃないかと思いますが。

 

 また、大阪の方で人材派遣業というのがありまして、そこも行っておるんですけど、去年行かせたんですけど、返事がなかなか来ないということですので、今後とも努力していきたいと思います。

 

 一番難しい伊方原発の申し入れをせよということで、再質問にそれが出るとは思わなかったわけでありますが、今のところ、私が安全委員になっておりますし、経過を見ながら安全委員会で質問したり、それから情勢を見ながら決めていきたいので、きょう現在ではまだそこまで固まっておりません。

 

 以上です。

 

○議長(宮本明裕君)  助役。

 


○助役(谷口治正君)
 市立病院の経営委員長ということで、就任後開催したかどうかという御質問でございますけれども、現在まで開催をいたしておりません。

 

 ただし、医局会議には2回出席をいたしましたし、また委員長、副委員長、事務局長とは、情報交換などを含めて協議をいたしております。

 

 以上でございます。

 

○議長(宮本明裕君)  政策推進課長。

 


○政策推進課長(田中正憲君)
 大山議員さんの再質問で、市の木、市の花の目的といい、また何を根拠にこういうふうに定めたかという点についてまずお答えしますが、根拠になる条例とかそういう要綱とかはございません。ただ、合併協議の中で、当然旧市、旧町とも市の木、市の花は制定しておりましたが、慣例の取り扱いについて、新市において市の花、市の木については定めるという協議が調っておりました。それをもとに公募をして、市の木、市の花を制定したわけでございます。目的、意義とは何かと言われますと、やはり市民の郷土愛の醸成だと、一言でいうなら言えると思います。そこら辺、もっとPRをして、先ほど名誉市民のホームページ掲載ということがありましたが、そういう点もいろいろ合併後間もないという理由にはならんのですけど、そこら辺がちょっと抜けておったと、議員の指摘で目が覚めたということで御理解をいただきたい。

 

 次に、名誉市民、保内町の9名の方々が八幡浜庁舎の3階の庁議室に掲げられてないではないかと、これは大山議員さんの質問をいただいたときに、うちの内部で協議したら、偶然旧保内町の名誉市民の方がない、掲げられてない、これどういうことかなということも話しました。早速そこらを、今町誌見ましたら、写真のない方もございまして、そこら辺写真のあるものから整備しながら、八幡浜庁舎だけでいいんか、保内庁舎もありますから、そこら辺も皆さんの郷土のために発展してこられた方ですので、広く周知できるような形にしたいと思っております。

 

 4点目の歴代の市長の写真はどこにあるかということでございますが、旧八幡浜市の市長さん方は、今市立図書館に保管されておられます。次に、保内町の町長さん方は保内庁舎の旧町長応接室に今保管しておりますので、今後皆さんに掲示するような形をどういうふうにとるか、検討してまいりたいというふうに思っております。

 

 以上です。

 

○議長(宮本明裕君)  監理開発課長。

 


○監理開発課長(國本 進君)

 大山議員の再質問にお答えをいたします。

 

 今回の魚市場が本設の工事でありましたら、車通行対応のノンスリップ防塵塗装仕上げ等が検討されたと思いますけども、仮設ということもありまして、コンクリートの土間打ちとして建築設計の一般的な仕上げを採用し、費用を抑えた工法で行ったというものであります。滑ることについて予想できず、想定外のことが発生したということ、また利用形態の特殊性によるものでありまして、各担当の責任を問いただすことには至らないと考えております。

 

 以上でございます。

 

○議長(宮本明裕君)  大山政司君。

 


○大山政司君

 再度質問させていただきます。

 

 市の木、市の花、それから名誉市民、これ一括して再度質問させていただきます。

 

 合併によるまちづくりですが、これは市長、1年や2年で、この短期間で市民に成果が見えるとはだれも思っていません。魚市場にしても8年ぐらいかかるんでしょ。そしたら、せめて市の花あるいは名誉市民等々、八幡浜市のやっぱり先輩あるいは八幡浜市を一つの花を通じて皆が元気になるという、これぜひできるものからやっぱりぽつぽつと着実に私は実行すべきだと、こういうふうに思います。

 

 といいますのも、市条例、今度合併していただきました。あれ大きな冊子で2冊、1号から220号ぐらいまで多分あったと思うんですが、これぜひ政策推進課課長さん初め優秀な職員がおられるんですが、1号から再度点検し直してきてください。先ほど同僚議員から指摘がありました、わずか47,000の町で、ある地域は区長制、ある地域は自治公民館長制というのは、ほら自治館長制というのはおかしいですよ。そこら辺はぜひ再度、一段落したんですから、合併も、1条からきれいに再度見直すということを私は提起しておきます。

 

 さらに、名誉市民についてでございますが、これもぜひ考えていただきたいと思うんですが、今14名おられるということですが、市長さんや町長さんをせられた方が町行政、市行政に尽力を尽くしたというのは当然なことなんですよ、ある意味じゃ。そうでしょ、お役に立ちますと言うて立候補して当選されとるんですから。その人を名誉市民として私は市民の尊敬する人だということで議会の議決を経てすること自体、もう一度これ見直すべきだと思うんです。国会議員が国政のために汗かくというのは、これ当然なことなんです。そこら辺、先ほど保内町も、八幡浜市も含めてですが、首長した、あるいは地方行政に携わった人が名誉市民になった人がたくさんおられますが、そこら辺も再度新たに名誉市民についてこうしなさいとは言いませんが、検討をしてください、市長、ぜひこれはお願いをしておきたいと、こういうふうに思います。

 

 次、伊方原発の安全性については、そういう答弁になろうとは思いますが、ぜひ胸襟を開いて、四国電力に対して、市長、近所づきあいをしませんかというぐらいからぜひ行って、安全協定なるものが、できるものから、4項目が3項目になってもいいじゃないですか、そこら辺、今回は新たに武力による条例もできたことですし、再度これはくどいようですが、お願いをしておきます。

 

 それから、市立病院の状況についてでございますが、市長御存じですか。脳外の入院患者が現在23名から25名おられます。外来が35名から33名おられます、脳外。この患者さんを1人が診るんですよ、1人が。幾ら内科からの応援があるとはいえ、1人ですよ。しかも、脳外科というのはいつ急患が来るかわからん。私はこういう状況で、1人の体制で続けることが、医師が患者になりかねない感じがしていけんのです。ぜひとも、これ医師不足だからということで、私は病気になる人は待ってくれません。ぜひそこら辺を考慮していただいて、早く中核病院としての役割を担う体制づくりを一日も早く、先ほど人材派遣というのも、それも一つの手でしょ。わかりました、ぜひ努力をしていただきたいと思いますので、再度御答弁をお願いします。

 

 それから、助役は経営委員会の委員長でありますが、委員会を開いてない。これは、どういうことを言われても私ら議員は理解ができません。経営委員会の趣旨はこう書いてあるんです。病院の管理運営全般に関し必要な事項について協議及び連絡を行い、病院業務の円滑な遂行を行うと、こうなってるんです。現状から見れば、経営委員長が経営委員会を開催して、当然協議することは、今私が提起しただけでも大分あるじゃないですか。それが就任されて一回も開かれてないということは、職務怠慢と言われても仕方ないです。ぜひ今後の病院経営に対する助役の心構えについて、再度お願いしたいと思います。

 

 特にプライバシーのことについて私申し上げましたが、病院には先ほど言いましたように個人情報保護条例の制定、これが1つあります。1つは、プライバシーの遵守の義務があります。これは、プライバシーということは人権です、個人保護条例は個人です、あくまでも。もう一つは、医療従事者には情報守秘義務の、これは定められているわけなんです。この3つがあるわけなんです、患者さんを守るために、患者さん第一のために。これが、やはり私がわずか1回人間ドックに行っただけで、2日間ともそういうことを私はここで指摘せざるを得なかった。これは十分協議されてないです、病院内で。うちうちで協議したのでは、お互いが歩み寄って本当の改革にならんです。助役は外から入っていって言うことは言わな。そういう意味で、ぜひとも助役の奮起を期待いたします。

 

 さらにもう一点、最近市立病院では女性専用の外来が2年前にできまして、かなり好評だと聞いております。女性特有の病気以外に、これはプライバシーなんです、女性、プライバシーを気軽に話しできるということでこの女性外来の人気がいいということは聞いています。そういう意味も含めて再度、助役、市長に御答弁を求めて、私の質問を終わります。

 

○議長(宮本明裕君)  市長。

 


○市長(高橋英吾君)

 最初の花と木と名誉市民のこと、速戦即決ということと、それからこれからする場合はよく内容を検討せえということをやりたいと思います。

 

 大山議員御承知のとおり、市役所の前の自転車置き場は大山議員の指摘によって直ちにやりました。そういう気持ちでやりたいと思います。

 

 それから、脳外科のことで、これは存じております。手術のときは内科のお医者さんが手伝っておるんで、急場は今しのいでおるということで、苦しい状態は聞いておりますので、なるべく努力して、自分とこだけ引っ張るとかという顔をせずに、うちが本当に三崎半島を抱えて深刻なんだと、高齢者が多いんだということを訴えていきたいと思います。

 

 それから、原子力発電所のことですけれど、これはきょう初めてそういうことでしたんですけど、ただ保内町が隣接地でやってなかったのでそういう点も気がつかなかったということなので、研究材料としてきょうはそのような答弁にしたいと思います。

 

 以上です。その他は助役さんからお願いします。

 

○議長(宮本明裕君)  助役。


○助役(谷口治正君)
 
年に1回程度開催されておったようでございますけれども、今大山議員さんの方からも御指摘もございました。いろいろ問題があるということで、私どもの方は院長、副院長等含めて随時協議をしてきたつもりでございますけれども、そこらあたり御指摘がありましたので、経営委員会、早急に開催をいたして協議を進めていきたいと、そういうふうに思います。よろしくお願いします。

お問い合わせ

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