平成24年八幡浜市議会9月定例会会議録第3号

公開日 2014年09月24日

 

議事日程 第3

平成24911() 午前10時開議

1

会議録署名議員の指名

2

一般質問

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本日の会議に付した事件

日程第1

会議録署名議員の指名

日程第2

一般質問

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出席議員(19)   

1番  岩 田 功 次  君

2番  石 崎 久 次  君

3番  樋 田   都  君

4番  新 宮 康 史  君

5番  上 田 浩 志  君

6番  井 上 和 浩  君

7番  魚 崎 清 則  君

8番  二 宮 雅 男  君

9番  遠 藤 素 子  君

10番  清 水 正 治  君

11番  宇都宮 富 夫  君

12番  兵 頭 孝 健  君

13番  上 田 竹 則  君

14番  松 本 昭 子  君

15番  住   和 信  君

16番  中 岡 庸 治  君

17番  宮 本 明 裕  君

18番  大 山 政 司  君

19番  萩 森 良 房  君

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欠席議員(なし)

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説明のため出席した者の職氏名

 市長        大 城 一 郎 君

 副市長       橋 本 顯 治 君

 総務企画部長    中 榮 忠 敏 君

 市民福祉部長    本 橋 祐 一 君

 産業建設部長    菊 池 賢 造 君

 政策推進課長    大 本 孝 志 君

 総務課長      中 岡   勲 君

 財政課長      藤 原 賢 一 君

 税務課長      山 本 数 道 君

 市民課長      菊 池 正 康 君

 保内庁舎管理課長  元 田 博 之 君

 生活環境課長    大 森 幸 二 君

 社会福祉課長    二 宮 嘉 彦 君

 保健センター所長  松 本 常 美 君

 医療対策課長    新 田 幸 一 君

 人権啓発課長    清 水 由 章 君

 水産港湾課長    滝 本 真 一 君

 建設課長      矢 野   武 君

 農林課長()

農業委員会事務局長 山 本 健 二 君

 商工観光課長    菊 池 誠 一 君

 下水道課長     大 西   力 君

 水道課長      宮 本 雅 三 君

 市立病院事務局長  河 野 謙 二 君

 会計管理者     都 築 眞 一 君

 教育委員会委員長  藤 原 大 志 君

 教育長       増 池 武 雄 君

 学校教育課長    若 宮 髙 治 君

 生涯学習課長    菊 池 司 郎 君

 代表監査委員    市 川 芳 和 君

 監査事務局長    阿 部   孝 君

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会議に出席した議会事務局職員

 事務局長       二 宮 貴 生 君

 事務局次長兼議事係長 米 子 仁 司 君

 調査係長       髙 岡 哲 也 君

 書記         阿 部 真 士 君

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午前1000分 開議

○議長(宇都宮富夫君)  これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。

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○議長(宇都宮富夫君)  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は、議長において1番 岩田功次君、12番 兵頭孝健君を指名いたします。

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○議長(宇都宮富夫君)  日程第2 一般質問を行います。

 順次、質問を許します。

 樋田 都君。

〔樋田 都君登壇〕

○樋田 都君  おはようございます。

 一般質問2日目であり、本日のトップバッターとして、爽やかな質疑応答でありたいものです。

 それでは、私は質問通告書に従いまして、大綱2点について、市長並びに関係理事者に質問いたします。

 大綱1は、学校再編整備実施計画への課題についてであります。

 猛暑の夏も終わりを告げるとともに、小・中学校の新学期が始まり、子供たちは秋の運動会に向け練習に励む毎日だと思われます。毎年運動会へのお誘いをいただき、子供たちの頑張る姿に出会わせていただきます。その際、学校の敷地面積と比較しての児童・生徒数の減少は一目瞭然で、運動場の広さばかりが目につくようになりました。

 昨年の5月、八幡浜市学校再編整備検討委員会の設置により、子供たちにとってどういう教育環境がより望ましいのかを念頭に審議を重ね、私もその一員として、八幡浜市の子供たちがひとしくよりよい条件で学び合うことのできるための環境を整えることは教育行政に課せられた責務であり、そのためには保護者、地域、学校、そして行政が一体となって話し合い、知恵を出し合うことの大切さを痛感いたしました。

 10回にわたる検討の結果、複式学級を有する小学校4校は平成263月末をめどとして、また過度に小規模化した中学校は前期計画期間、平成25年から29年の早期に統合を進めるようと答申案がまとまりました。

 この答申を受け、私の地元であり、我が子供たちも卒業生であり、さらに137年の歴史を持つ長谷小学校の統廃合をどのように進めるべきか、いや苦渋の選択と責任の重大さをどのような形に持っていけばいいものなのか、この一歩の歩みこそが一番重要なことでありました。しかし、地域の皆さんには来年2家庭の児童3名になることを深く考えていただき、また卒業生の諸先輩たちは保護者を気遣い、この日が来たのだと温かく見守ってくれています。だからこそ、来年の桜の花とともに閉校し、子供たちは千丈小学校への通学が始まるのです。

 お盆の814日には、公民館の役員の皆様にお世話になり、おかえり同窓会を開催していただきました。小学校の開放もお願いし、母校の前で写真撮影をしたり、懐かしい学習発表の上映で笑ったり歌ったりと楽しい一夜を過ごすことができました。

 これからの長谷小学校閉校準備委員会は、324日の天空の里の小学校らしい閉校の式典に向かい、難題を一つ一つ解決し、期間はありませんが、協議してまいりますので、御指導、御支援をお願いいたします。

 それでは、統廃合目前に対しての質問をいたします。

 1点目は、通学支援についてであります。

 720日の調印式での統合合意書の確認事項として、長谷地区に在住する児童・生徒はスクールバス通学とすると決定されていますが、安全・安心な通学方法の確保のため、交通機関、送迎内容の考えをお聞かせください。

 2点目は、閉校に関する八幡浜市の補助金についてであります。

 閉校の準備は、校長先生を初め諸先生方の力をおかりしなければ、委員だけでは雲をつかむようなものです。記念誌、記念碑、記念品、お別れ会など、資金0からの出発となります。現在閉校された磯崎地区、大島地区の資料を参考にしながら、また地元の皆さんの気持ちの協力もいただきながら検討していきますが、この2校とも補助金をいただいているようです。この補助金の内訳及び利用内容をお伺いいたします。

 3点目は、廃校施設の利活用についてであります。

 学校施設は、学校教育を行う場のみならず、スポーツや文化活動の社会教育分野としての利用や地域防災拠点などの公共的利用の役割を担っていることを踏まえて、関係の方々の参画を得てその利活用について市全体の課題として検討を進めるとお聞きいたしました。

 このたび平成213月に閉校されました大島小・中学校の施設を利活用した磯根資源研究施設が、アワビ、ナマコなどの養殖を行う大島産業振興センターに生まれ変わります。私も大変興味がありましたので、産業建設委員会として視察及び大島の皆さんの声と新しい事業への挑戦を肌で感じたいと出向かせていただき、学習いたしました。このとき強く感じたのは、この廃校の利活用に熱い思いを届けた水産港湾課長の力であり、物づくりは人づくりであろうと今後の取り組みに期待いたします。

 このように、今後再編整備実施計画が計画どおり進めば、平成2741日には小学校4校、中学校2校の敷地や建物が閑散とし、居住面積の少ないこの八幡浜市に広い土地が生まれます。統廃合とともに地域の活性化にどう結びつけていけるのか、地域の皆さんに投げかけのできる利活用の提案やアイデアをそれぞれの部署からいただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

 また、大島に建設されている近代的な屋外プールですが、閉鎖のまま寂しくたたずんでいます。都会から帰省する子供たちは、プールと言えば大洲の運動公園へ出向いています。大島との交流人口の増加を目的に建設されました大島待合所も供用開始となりましたので、船に乗り、海遊びができ、プールもある、これを真夏の観光へとつないでほしいと思いますが、いかがでしょうか。

 大綱2は、高齢者、交通弱者への公共交通改善についてであります。

 平成229月議会の一般質問にて、地域における高齢者福祉サービスについてと質問させていただき、我が地元のおとめタクシーに対し、高齢者、交通弱者の移動手段を確保する一つの方法として注視している、また平成206月からNPO法人にこにこ日土による過疎地有償運送事業に対し、全国的にも先例的な事例であり、市民との協働が図れ、地域の活性化や自立効果が期待できるモデル的な事業であると答えていただき、また本市における公共交通体系の総合的な研究を行う中で調査検討していきたいと考えているとも言われました。

 それでは、公共交通確保維持改善に係る基礎調査について質問いたします。

 今年度の当初予算に、この調査委託料として500万円の事業費が新規計上されました。現在の高齢者外出支援事業の取り組みは、市内に住所を有する75歳以上の高齢者で65歳以上の者のみで構成している世帯ほかの条件を満たす者に、1人に対し13,200円の助成があり、1550円のチケットが福祉タクシー券として渡されます。高齢者の社会参加の促進や在宅福祉の増進を目的に行っている事業であり、今年度の予算額は1,386万円を利用助成金として計上されています。

 八幡浜市の総人口の3分の165歳以上の高齢者であり、そのうちの2分の1強が75歳以上の後期高齢者であります。今後増加していく高齢者や交通弱者に対し、平等であり、多くの要望を踏まえて前向きに動き出したのではと期待いたしますが、どのような調査結果なのか、進捗状況をお伺いいたします。

 以上で私の質問とさせていただきます。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  樋田議員の御質問にお答えする前に、現在取り組んでおります八幡浜市学校再編整備計画におきまして、来年41日から長谷小学校の千丈小学校への統合につきまして、樋田議員を初め長谷地区の保護者並びに地域の皆様方の英断に対して、この場をおかりいたしまして改めて感謝を申し上げます。

 それでは、議員御質問の大綱1、学校再編整備計画への課題についての(3)廃校施設の利活用についてお答えをいたします。

 議員の御指摘どおり学校は地域と深いかかわりがあり、地域社会における学校を中心とした人と人とのつながりは、長い歳月にわたり、そこに暮らす人々のさまざまな地域行事等を通じての交流の積み重ねの上に醸成されてきたものでございます。このようなことから、学校の跡地や施設については、第一義的には地域住民が集い、世代間の交流をする場所としての活用など地域の活性化、発展のため、該当する地域関係者等で協議しながら要望をまとめていただく必要があると考えております。

 最近では全国各地で同様の問題があり、それぞれの地域でその特色を生かした廃校の施設利用が行われているといったことが最近のニュースでも取り上げられておるところであります。

 長谷小学校につきましては、松村正恒氏の建築に係る数少ない現存の建築物であることから、できるだけ原形を残した形で保存利用すべきではないかと考えているところであります。

 その他の質問に対しては、担当の課長から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  学校教育課長。

○学校教育課長(若宮髙治君)  樋田議員御質問の大綱11点目、長谷地区の児童・生徒に対する交通機関、送迎内容の考えについてお答えいたします。

 学校統合により通学距離が長くなることになり通学安全上の不安も増すことから、通学バス等の支援を行う必要があります。市教委では、路線バスが運行している地域については既存路線の維持存続を図るため、できる限りこれを利用するものとし、路線バスが運行していない地域にはスクールバス等を運行し、安全な通学対策を講じることを基本的な考え方としております。

 長谷地区では、来年小学生3人と中学生5人がそれぞれ千丈小学校と松柏中学校へ通学することになります。長谷地区の急峻な地形や通学距離が約6キロの道のりとなることから、児童・生徒の安全を確保するため、今回の統合に合わせてスクールタクシーで送迎することで合意いたしております。現在運行ルートや便数、送迎時間等を保護者や学校関係者の皆さんと協議しておりますが、子供たちの安全を最優先に考えて進めていきたいと思っております。

 具体的には、登校時には小・中学生8人をジャンボタクシー1台で、古谷を起点として長谷小学校を経由し、松柏中学校、千丈小学校のそれぞれ安全が確保できる場所で降車するルートといたします。また、下校時は小学校の終了時間が高学年と低学年では大きく差があることから、2便運行することとし、中学生は部活動対応の適切な時間に1便運行することといたしております。

 次に、2点目の長谷小学校の閉校に対する補助金についてお答えいたします。

 八幡浜市では、学校の閉校に伴い、学校の閉校式典にかかる経費及び備品等の移送経費を負担するとともに、閉校記念を目的に地域の団体が実施する事業に対し、予算の範囲内で補助金を交付しております。

 具体的には、閉校記念誌の作成及び記念碑の建立にかかる経費の2分の1を補助しております。これは、市町合併後に閉校した磯崎小学校及び大島小・中学校に適用された基準でございます。今回の長谷小学校の閉校においても、地元に閉校記念実行委員会が設置され協議が行われておりますので、申請をいただければ同様に対処すべきと考えております。

 次に、4点目の旧大島中学校のプールの利活用についてお答えいたします。

 旧大島中学校の水泳プールにつきましては、平成9年度に建設され、平成213月末の廃校とともに使用を中止しております。廃校後も大島地区との協議の中で学校施設の公共的活用を主に検討してきましたが、大島は市内から海上12キロ離れた離島であり、過疎化、高齢化が著しく進み選択肢が非常に限られている中で、現在のところ、有効な用途を見出すことができていない状況でございます。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  政策推進課長。

○政策推進課長(大本孝志君)  大綱2の高齢者、交通弱者への公共交通改善についてお答えをいたします。

 本格的な少子・高齢社会の到来など社会構造が大きく変化する中、高齢者を初めとする交通弱者の日常生活を支える公共交通の確保は多くの自治体が抱える共通課題であります。このため、本年度本市においても県の新ふるさとづくり総合支援事業を活用して、八幡浜市地域公共交通体系構築事業に取り組んでいるところです。

 手始めとして、まずはバス路線がないなど公共交通不便地域に居住する市民について、日常の外出や移動に関する実態、公共交通へのニーズなどについてアンケートにより状況を把握することとしております。これらのアンケート等の調査の後、モデル地域を抽出し、当該地域の市民とヒアリング、意見交換を実施する予定です。運行地域等については、地域住民の皆様の運営参画意識などを見きわめながら検討を行い、本年度中には路線、運賃、運行形態等について具体的な協議の場となる地域公共交通会議を開催したいと考えております。

 なお、アンケート調査票は先日対象地域の全世帯主様宛に送付させていただきました。対象世帯の皆様には、お手数ですが御協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  樋田 都君。

○樋田 都君  ただいまは明快な答弁をいただきまして、ありがとうございます。

 それでは、再質問させていただきます。

 今回の統廃合の質問は地元のことで大変恐縮しておりましたが、今後進んでいくであろうほかの小・中学校の皆さんの前例になると思い、あえて質問させていただきました。

 思い出深き学びやの閉校は、地域の皆さん、卒業生の皆さん、そして保護者、子供たちにとって大変つらく、寂しい選択でありました。しかし、長谷地区のまとまりのある地域性と情の深さに助けられ、そして前向きに今後のことを考えておられる賢さに押し上げていただきまして調印となったことだと思います。

 ここで、御尽力をいただきました教育長、そして課長、ありがとうございました。今後ともお世話になりますが、よろしくお願いいたします。この気持ちに報いるためには、まずは保護者と子供たちの不安を取り除くための手段への支援を徹底するため、転入する日までしっかりと寄り添っていただき、また教員配置上の配慮など万全な努力を要望したいと思いますが、いかがでしょうか。

 次に、長谷小学校の跡地の利活用ですが、人の動きがなくなりますと、老朽化している校舎は空気の流れがとまり、なお一層老朽していき、運動場や花壇などは今の姿を失い、閑散としていくことに大変心痛いものがあります。

 ただいま市長の御答弁でお聞きいたしましたように、長谷小学校をどうするべきかということに対して地元も考えておりましたが、きょうの御答弁の中で保存すると、大切な松村先生の設計であるので保存するということを聞かせていただきましたので、この保存するということを前提として今後この地域で考えていかなければならないことだと思います。今までは、この学校を維持管理するためには莫大な資金がかかってくるだろうと、自分たちに任されたらこれをどうするべきだろうかと、閉校の準備委員会のときにはこういう言葉も出ておりました。これは、お聞かせいただきましたので、残すということを市が提案していただきましたので、今後私たちは跡地の利用検討委員会ということで委員会を結成しなければいけないのではないかなと今思わせていただきました。

 とにかく地元の者とともに、やはり行政とそして一体になる中で、この跡地利用の形はできていこうと思いますが、私はここで今回も思ったんですけれども、市の職員の皆様が、どういうことを地域の皆さんが言っているのか声の集約をしていただいて、そしてそれに対しての行政への考えやアイデアをいただけたら、地域の皆さんはより一層この閉校に対して前向きになるのではないかと考えています。だから、それぞれのこれから統廃合していこうとする、この再編計画をしていこうというその地域の皆さんには担当のそれぞれの人材が必要なのではないかなと思いますので、この点お伺いいたします。

 そして、ただいま課長に伝えていただきました大島の屋外プールの件です。確かに平成9年でこのプールは建設されたとお聞きいたしましたが、これはまさにもったいない事実です。この件は島民の皆様にも投げかけていくことでしょうから、アワビ、ナマコなどの成長と養殖の成功とともにしっかりと島民の皆様にもこの大島のその屋外プールをどう利用するのか、こういう話をかけていただきたい。そしてまた、今回大島の小・中学校と長谷小学校は閉校姉妹校になりますので、こういうところから私も大島に行かせていただきまして、どうやって海が山が活用できて発展するのかというところに持っていきたいと思いますので、これを課題として、水産港湾課長もアワビ、ナマコの成長とともにこのことも島民の皆さんにお伝えいただきたい。それがともに発展する利活用の一つではないかと私は思います。

 また、今回この大島へ行かせていただく際、大島の待合所の件なんですけれども、供用開始ができ、そしてテープカットになりました。今回大島小・中学校の記念碑の写真を写させていただくために出向かせていただきましたら、何と駐車場がありません。大島待合所としての駐車場が3台ぐらいあるのかな。それで、それを私は場外に置かなければならんかったんですけれども、たしか来年、4月にオープンする交流拠点施設のところには大きな駐車場が確保できると思いますが、来年までのこの期間、どこへ車を置いていいのかというような指図、広さのスペースの持ち方、そういうのも考えていただきたいと思います。簡単にあの面積のところへ車を置くと駐車違反になるのかなと思ってみたりしてますので、これは必ずテープを張るなり、今まだ使っていない場所はその場所として車の置けるような体制づくりをしていただくと、このたび25日に行かせていただきますが、大島へ、そのときの車はどうやって置くべきなのかなとふと思いながらこの質問をさせていただきました。ぜひ駐車場の確保を考えていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

 最後に、統廃合についての最後の質問でございます。

 現在、小学校1,725名、中学校983名であり、減少の一途をたどる将来を考えるとき、ただいま55歳である私であれば、次5年後60歳、10年後65歳とこの10年間は刻んでまいります。この10年間に子供たちは確かに減少してくると思います。

 それで、ここで、きのうから質問攻めにあってますが、教育委員長に御質問いたします。

 私たちが同じ65歳、この10年後にこの八幡浜市で小学校、中学校はどんな姿で残っているんでしょうか。これから私たちの歩まなければならない、今現実よりも5年後、10年後がこの八幡浜市に小学校が何校で、中学校が何校で、そういうもののやはりビジョンを聞きたいと思いますが、それを教育委員長、きょうは2日目ですので、よろしくお願いいたします。また、それと同じ質問も市長にお伺いいたします。じゃあ、手を挙げる順番でよろしくお願いいたします。10年後のビジョン、よろしくお願いいたします。

 それでは、大綱2、高齢者、交通弱者への公共交通改善についてであります。

 これは大変私にとっても取り組まなければならない中山間地帯の住居を持っている私にもわかり合うことでありますし、市街地の皆様にもこれからはあると思います。きょうこの質問の中で御答弁をいただきまして、アンケートをとっておる、アンケート数日でしたかね、各地区に回られたのは。それで、このアンケートも、私思うんですけれども、とかく高齢者はふたをあけて読んで丸を書く、これはなかなか嫌な一番手作業やないかなと思います。今後は、しっかりとやはりモデル地区だけにとどまらず、このアンケートをもとにして地域に出向いていただいて、どこにどれだけの方が高齢者でおられて、どういう方が交通弱者なのかというようなことも一番大事なことではないかと思います。

 ここに参会している皆さんも一年一年立ちどまることなく年を重ねていき、いつの日か老いる、この言葉は容赦なくやってきます。しかし、元気でいつまでも我が家で、我が地元で生き切る、この希望を持っているに違いありません。私たちの行く道のためにも、政策、福祉、防災に対しての高齢者問題や多くの課題に対して、縦割りの部署から一つの大きなプロジェクトとして取り組むときが来たのだと私は思うのですが、いかがでしょうか。

 以上で再質問を終わります。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  樋田議員から再質問としてすばらしい御提案をいただいたのではないかと思っております。

 先ほども申しましたが、廃校の利活用、最近NHKで四国の廃校の利活用というのを特集でやっておりましたが、それを見ておりましたら、やはり地域の方々のアイデア、それを生かした活用が一番いいのかなと思っております。それで、先ほどからも言われておりますが、地域の皆様方の知恵、そして長年の生活環境、風土、そういったものの中からアイデアをいただいて、それをまとめる。そのまとめていくのが大切だと思いますので、市のほうで1つ窓口を今後つくって、それに対応していきたいと思っております。

 先ほど議員がおっしゃいました長谷小学校、山の学校でございます。また、大島小・中学校は海の学校でありまして、それぞれの立場から地域、山の学校、海の学校の地域の情報をこれからもどんどん発信していけるような、そういった状況をつくっていけたらなと思っております。

 最後に、10年後のビジョンでありますが、10年後、今平成24年でありますが、平成34年までは小学校、中学校の児童数、生徒数もしっかりと出ております。その状況を見たときにまず考えるのは、中学校のあり方を私は思っております。そのときに約800人の生徒がおります。それで、旧保内町、旧八幡浜市を見比べたときに、保内中学と青石中学を一緒にし、あと旧の八幡浜市の中学校を全部一緒にしたところで、お互いの人数が大体同数というような現状であります。それを考えたときには、やはり今の生徒の活動内容、学習内容、クラブ活動の内容からして、大体八幡浜市に2つか3つ、それぐらいの中学校でいいのではないか、というよりもそれぐらいの中学校の規模にしなければ中学校の生徒の活動が思う存分できないのではないかというような考えをしております。

 それとともに、小学校につきましては、今提案されておりますが、1学年最低20名、そして6学年で120名ぐらいの児童が必要だろう。なるべく小学校は地域に根差した、やっぱり地域の人たちに育ててもらうところも多いと思いますので、できる限りは地域に残していきたいなというふうな気持ちでおります。よろしいでしょうかね。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  今樋田議員の再質問のうちの最後の質問、高齢者社会に対して総合的にどうするんか、なかんずく交通弱者対策ということで。特に交通弱者の対策につきましては、八幡浜市は非常におくれているという状況があります。例えば西予市、大洲市、伊方町、全て何らかの形で公共が対応している状況があると思います。やっとスタートしたところですので、議員言われたように単にアンケートを回収するだけではなしに、地域に出向いて、実際に直面している方のお話を聞くというのは非常にいいことであると思いますので、その辺を踏まえながら作業をしていきたいと。できれば余り経済的に負担にならない、なおかつ地域の人にとって使いやすい、よその市町村の例も踏まえながら、いろいろ一番いいやり方。もちろん樋田議員がやっておられるおとめタクシー、それからにこにこ日土もありますけど、そのことも踏まえながら、一番いいアイデアをやっていきたいと思っております。これは着実に進めていきたいと思っています。

 それから、高齢者全体の対策ですけども、ただ結局個々のこういう対策の積み重ねが最終的に高齢化社会対策になっていくのかということで、まずはいろいろな具体的な問題、それにここに着実に対応していきたいというふうに思っています。大きなビジョンが必要であれば、またそれについては作成を検討したいと思っています。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  教育長。

○教育長(増池武雄君)  樋田議員さん初め長谷地区の皆様方には大変お世話になりました。ありがとうございました。

 まず1点、長谷の子供たちが来春、48日の始業式、入学式になるまでの間に長谷小学校と千丈小学校、できるだけ交流を深めまして、そのときにスムーズに入れますように今計画をして実施しております。ですから、長谷小学校の子供たちが気持ちよく入れるようになると思っております。

 それから、教職員の人事配置につきましては、人事でございますので確約はできませんけれども、長谷の児童が快適に生活ができますように、スムーズに千丈小学校と交わりますように、教職員の配置につきましても教育委員会としてできますことはやっていきたいと思っておりますので、御理解いただいたらと思います。

○議長(宇都宮富夫君)  教育委員長。

○教育委員会委員長(藤原大志君)  昨日来で心臓ばくばくしていることをお許しいただきたいと思います。

 樋田議員さんから小・中学校の10年後のビジョンというふうなことでございます。私も樋田議員さんと同級生で同じ年代ですので、思いは一緒でございます。

 具体的には、再編計画案、今度お示しします冊子にも10年以内にもいろんな小学校の統廃合の検討というふうなことが書いてあるかと思うんですが、それよりも、私自身は喜須来小学校で人数がふえておるというふうな事例もございますし、何かしら市のいろんな人口をふやすような努力といいますか、そういうふうなこともあって変わってきてほしいなという願いもございます。具体的に言いますと、市長さんも申されましたとおり学校の数は減っていくのかなと思いますけど、我がふるさと八幡浜というふうなよさを残す意味でもなるたけ人を減らさないような努力ができないかなというふうな思いでございます。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  再質問の大島のまずプールについてお答えいたします。

 特に今どういうことに活用ということは持ってございませんけれども、今月の末に大島の市政懇談会、最後がございます。そういうところにもお話をさせていただきたいと思いますし、さらに今回大島水産研究センターができるということで今まで以上に島へ出向くことが多くなろうと思います。そして、大学の先生等も行かれると思いますので、そういうとこで島民の方々とお話しする機会をたくさん持って、どういうふうな利活用がいいのかというお話をさせていただきたいというふうに思います。

 もう一つ、待合所の駐車場の件でございますけれども、現在の新しくできました待合所の駐車場につきましては、船を運航している会社のほうに貸し付けておりますので、一般の方の駐車はできない状況でございます。先日、その貸しているということがわからない状況でしたので、その会社名をその駐車場に書き込むなりなんなりして、一般の方にわかるようにしなさいというふうな指示をしたところでございます。

 それと、交流拠点スペース、これから工事が始まってまいります。どーや市場の分とかいろいろ工事が始まりますので、今のスペースの中におけるスペースは、ちょっと工事中ですのでないのかなというふうに思います。当面の間は立体駐車場または新川駐車場あるいは民間の有料駐車場もありますので、そういうところの御活用をお願いしたいと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  樋田 都君。

○樋田 都君  どうも適切な御答弁ありがとうございました。

 この統廃合は本当にこれからやっていく中で大変なものがあろうと思いますが、やはりしっかりと行政と地域の皆さんが一体となることが一番だと思います。何回も何回も足を運んでいただいて、心の扉を開いて、そしてまた次はどうあるべきかということを提案していただきながらいくべきであろうと思います。そしてまた、跡地の利用も、その閉校に向かっての準備委員会とともに両輪のごとく動いていかなければならないと思います。閉校が終わった後にはその統廃合の跡地、小学校、中学校の跡地を住民たちや子供たちが見たときにどんなに、閑散としたものを見たときに思うことでしょうと私は思うんです。だからこそ、必ずこの統廃合とともに、やはり跡地の利用計画は両輪のごとくやっていただくことと、いかに担当の皆さんが出向いていただき、足を運んでいただき、能力と、そして触れ合っていただくことだと思いますので、それをつけ加えて、要望といたしまして終わります。

○議長(宇都宮富夫君)  次、住 和信君。

〔住 和信君登壇〕

○住 和信君  おはようございます。

 私は、一般質問通告書に従いまして、大綱3点の質問をいたします。市長並びに関係理事者の誠意ある答弁をお願いいたします。

 大綱の1は、大城市長の政治姿勢についてでございます。

 大城市長は、2009419日行われた合併後2回目の市長選挙で、三つ巴の激しい選挙の中11,722票を獲得され、44歳の若さで見事当選されました。選挙マニフェストでは安心・安全のまちづくりを掲げられ、多くの市民の賛同を得られたのであります。あれから3年半がたち、来年の4月には市長選挙が予定されております。1期目の仕上げの時期に来ておりますので、質問をさせていただきます。

 質問の1は、市長は安心・安全のまちづくりとして、地域医療の確保、災害に強いまちづくり、基盤整備の推進、環境問題への対応、子育てしやすいまちづくり、老齢化社会への対応、障害者福祉の対応、行財政改革の推進では、県との人事交流、部長制の導入、市政懇談会などが行われてきております。人件費の削減では、職員の削減、市長の退職金の廃止、特別職の給与カット、人材の育成や幼・小・中、保育所の適正配置、整備等、産業振興取り組みとして、港湾ビジョンの整備、廃校の校舎活用によるナマコ、アワビ等の養殖加工開発や八幡浜ちゃんぽんプロジェクト等の施策を計画、遂行されてきました。

 私は、1期目の市長として本当によくやられてきたと思っておりますが、市長としてマニフェストをいろいろ掲げられてやってこられて、今現在何%ぐらいの達成率と考えられているか、お聞かせをください。

 2点目として、この3年半の市政運営を自己採点すれば何点ぐらいになるのでしょうか。

 3点目として、来年4月には市長選挙が予定されていますが、2期目への出馬意欲はあるのかどうか。あるのであれば、2期目に向かっての考え方をお聞かせください。

 大綱の2は、民俗、産業文化資料の保存についてであります。

 質問に移る前に、今話題になっている「幕末ガール」のモデルになっているオランダおイネを養育したシーボルトの弟子、二宮敬作の生家が知らない間に取り壊され、八幡浜における二宮敬作の軌跡が完全になくなり、二宮敬作は西予の人となりつつあるのは残念でなりません。

 それはさておいて、今回の質問に入りますが、八幡浜市では生活や産業の歴史を感じる資料が少数しか保存されておりません。特に八幡浜のミカンと魚のまちの変遷をあらわすものが見つかりません。天まで耕した向灘の段々畑のミカン山、全国に誇ったトロール船や保内地区でのハゼの栽培、鉱山、紡績の歴史等たくさんの生活産業の歴史があります。その歴史の資料が時代とともに多く失われてきております。

 ことしから市誌編さんが始まっておりますが、この編さんと同時に資料を収集することも大事だと思いますが、いかがでしょうか。担当者に聞きますと、収納できる場所が限られているからなかなか集めることができないと言われておりますが、失う前にとりあえず残すことが大事ではないでしょうか。将来の展示場所としては、統合によって廃校になる学校や港の交流施設などに八幡浜の生活産業の歴史を展示されたらと考えておりますが、いかがでしょうか。

 大綱の3は、老朽放置建物の対策についてであります。

 市内では最近荒れ果てた天井のはりが落ちた建物をよく見かけることがあります。台風などが来れば瓦などが飛ばされ、周囲の方や歩行者が危険にさらされます。特に今後予想されます南海トラフ地震等の防災上にも問題になってきております。

 そこで、質問です。

 今市内で老朽放置建物は何戸ぐらいあるのでしょうか。また、八幡浜市での今後の対策のお考えはあるのでしょうか。

 812日付の愛媛新聞での報道で、松前町では住宅密集地の70戸を対象に、所有者との話し合いで同意を得れば町が撤去してその土地を町に寄附してもらい、その場所に消火栓や防火水槽、防災倉庫を設置するという報道を見ましたが、個人の財産という大きな壁はありますが、何か対応ができないか、賢明な方法をお聞かせください。

 以上で質問を終わります。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  住議員の質問に対して答弁をしたいと思います。

 まず、大綱1、市長の政治姿勢について、政治公約の達成率についてでございますが、私は就任以来安心・安全なまちづくり、行財政改革の推進、産業振興の取り組みを政策の3つの柱としておりましたので、それぞれの分野での達成率につきまして自分の考えを述べさせていただきたいと思います。

 まず、安全・安心なまちづくりについてでありますが、地域医療の充実については、就任直後から医師の確保に力を傾注してまいりました。この結果、新たに愛媛大学地域救急医療学講座のサテライトセンターが開設され、4人の医師を配置いただき、またこれとは別に新たに脳神経外科、内科、泌尿器科の医師に就任をいただきました。しかし、全体として医師増加にまでつなげることにはできず、不十分であったと感じております。

 また、築後50年を経過している市立病院の改築につきましては、各種の補助金を導入し、予定価格について十分調査を行い、平成15年の概算130億円とする見込みからほぼ半額で、さらに事実上の市負担はこれ以上に軽減して事業に着手することができました。総合評価制度の入札を経て、先般契約を締結したところであり、当市として大きなスタートを切ることができたと思っております。

 次に、災害に強いまちづくりの推進としては、地域自主防災組織の強化、防災士の養成、津波避難場所の指定、避難路の整備、海抜表示板の設置、防災情報等のメール一斉配信サービスなどに取り組むとともに、原子力防災対策の一環として、先般県、四国電力と伊方原子力発電所周辺の安全確保等に関する覚書を締結したところであります。

 次に、基盤整備としては、地域高規格道路の全面事業化に向けて、国、県への積極的、精力的な要望活動を実施したほか、おくれていた国道378号の各地での事業化、向灘の臨港道路の整備、祇園橋交差点の市道矢野町五反田線の道路拡幅など、懸案となっていた箇所の事業実施に取り組んだところです。

 このほか、平成24年度末までとされていた南環境センターの25年度以降の継続使用、過疎地域公共交通システムの導入に向けた調査、中学生までを一部無料にした乳幼児医療制度の拡充、地域支え合い体制づくり交付金を利用した高齢者の拠点づくり、新学校給食センターの稼働、校庭の芝生化などを取り組んだところであります。

 さまざまな事業を展開してきましたが、一番の課題であった医師の確保は不十分であり、この分野においての達成率は、自分なりに58%と自己評価をしております。

 次に、行財政改革の推進についてですが、県との連携を強化するため、県との人事交流を推進しています。また、部長制を導入し、トップレベルでの的確な意思決定のできる仕組みづくりを行い、決定事項の迅速な実行、実施内容についての必要な点検ができる体制を構築しました。全体として600人以上の職員を使用し、年間約400億円の予算を責任を持って執行する組織として、これが本来あるべき姿であったと思っております。

 人件費の削減については、定員適正化計画による職員の削減のほか、市長の退職金の廃止、特別職給料カットを行いました。さらに、人事評価制度の導入、規律等の遵守徹底、職場外研修や自己啓発の支援を行い、職員が自発的に事業の推進に当たるよう意識改革を進めています。また、負担の公平を図る観点から、税務課内に債権管理室を設け、税を初めとする市の債権について、これを適正に徴収できるよう取り組みを進めているところです。

 なお、児童・生徒が適正に教育を受ける機会を確保することを念頭に、幼・小・中学校、保育所の適正配置、整備等については、学校再編整備検討委員会、保育所のあり方検討委員会から答申をいただき整備計画案をまとめているところです。

 以上、行財政改革の推進については、職員の人件費の削減に対する取り組みがまだまだ不十分であると考え、達成率は60%と自己評価をしています。

 次に、産業振興の取り組みであります。

 八幡浜港湾振興ビジョン関連では、地域交流拠点施設及び高度衛生管理型荷さばき所の工事が進んでいます。また、廃校となった大島の校舎を利用して、ナマコ、アワビの養殖、加工品の開発をするための大島産業振興センターを今月25日に開所いたします。

 そのほか、八幡浜ちゃんぽんプロジェクトはPRキャラクターのはまぽんも誕生し、市内外、県外のいろいろなイベントで活躍して八幡浜ちゃんぽんのPRに努めてきました。また、商店街活性化のため、新町角駐車場及び代官所跡休憩所を設置しました。

 農業関係としては、川上、保内、中央各共選の光センサーの選果機の更新補助、園内道、モノラックの補助、JAにしうわのクレヨンしんちゃんキャンペーン事業の助成、また八幡浜市鳥獣被害防止対策協議会を設立したところであります。

 以上、産業振興の取り組みにつきましては、達成率は70%とそれぞれ自己評価をしているところであります。

 続きまして、2点目ですが、市長の3年半での市政運営の自己採点ということでございますが、先ほどの達成率を踏まえまして、全体を通して100点満点では62.6点と自己評価をしているところであります。1期目の任期満了まで7カ月余りですが、引き続き課題に果敢にアタックしながら、市民の皆さんが誇れるふるさと八幡浜創造に向けて全力で取り組んでいきます。

 続きまして、来年4月の市長選挙に再出馬する意欲はあるのかについてお答えをいたします。

 私が約3年半前に多くの市民の方々から御推挙をいただき市長選挙への立候補を決意いたしましたのは、このままでは八幡浜は埋没してしまう、時代の流れに取り残されてしまうとの危機感のもと、ほっとけない、八幡浜に元気を、笑顔を取り戻したい、未来のため、今できることをまずしなければならないとの使命感によるものでありました。厳しい選挙戦ではありましたが、幸いにも市民の皆様の温かい御支援をいただき、合併後2代目の市長に当選させていただいたところであります。

 私は、就任に当たり、市民が主役であることを肝に銘じ、市民の皆さんに住んでよかったと思ってもらえるまちづくりを目指し、市民の声を市政に反映させながら、財政規律を守り、身の丈に合った無理のない市政運営を心がけ、これまで一日一日を精いっぱい力の限り職務に専念してきたつもりであります。ただいまは住議員から私の行政運営に対し高い評価をいただき、これ以上の喜びはありません。1期目の任期の残された7カ月余りも全身全霊をかけ努めてまいる所存であります。

 さて、先ほど私のマニフェストに対する総括として達成率や自己採点を披露させていただきましたが、私に与えられた14年の中で実現できたもの、いまだ実現してないもの、道半ばの取り組みなどさまざまであります。今取り組んでいる重要施策としては市立病院改築事業や地域高規格道路事業の整備促進、伊方原子力発電所に近接する市として安全対策、東南海・南海地震に備えた防災対策、小・中学校、保育所の再編、適正配置などであり、これらの施策を一歩一歩着実に実現につなげていくことが私に課せられた課題であり、責務であると考えております。

 また、今後の新たな事業として、川之石赤レンガ倉庫の活用を初め消防団無線のデジタル化、フェリー桟橋及び観光センタービルの耐震化、水道ビジョンに基づく諸施策の推進、原子力災害対応ステーションの整備、交通弱者に対応した地域交通システムの定着、大島産業振興センター及び水産加工センターの活用並びにジュース加工施設の新設等農水産業の推進などさまざまな事業に果敢に取り組んでまいりたいと思っております。

 幸いにも健康に恵まれ、体力、気力ともに充実しており、八幡浜市をよくしたいという情熱はますます強くなっており、市民の皆様の御支援をいただけるのであれば、市政のさらなる進展のために引き続き全力を挙げて2期目の市政運営に当たらせていただきたいと考えております。これからも議員各位を初め、市民の皆様の御理解、御協力、叱咤激励をいただきながら、市民の皆さんが誇れるふるさと八幡浜創造のため、厳しい財政状況下にはありますが、私みずからが元気、勇気、根気の精神で市民の皆様と一緒に笑顔あふれる元気な八幡浜を目指して取り組んでまいる所存でありますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。

○議長(宇都宮富夫君)  休憩いたします。

午前1102分 休憩

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午前1115分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 市長。

○市長(大城一郎君)  先ほど申し忘れましたが、その他の質問に対しましては、副市長並びに担当の課長から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、住議員御質問のうち、大綱2の民俗、産業文化資料の保存についてというところで、これは12合わせてお答えをさせていただきます。

 現在市の所蔵する民俗、産業文化資料は約1,800点であります。これらは、中央公民館保内別館内の保内民俗資料室及び郷土資料室において保存しており、1点ごとの台帳管理をしております。主に旧保内地区において市民の方から御提供いただいたもので、生活にかかわるものから生業、娯楽、信仰にかかわるものまで多岐にわたります。地域においてこのような取り組みを継続してこられたことに対しまして敬意を表したいと思います。

 資料の中で特に多いのが衣食住に関するもので、約半数を占め、産業に関するものは約3割となります。その中でも、かつての生業である稲作、畑作、養蚕等に関するものは比較的整っており、重複する資料もあります。対して、市の歴史とかかわりの深い産業である櫨樹栽培、製蝋、鉱山、紡績、かんきつ、水産などに関する資料は比較して点数が少なく、今後さらに収集に力を入れる必要があると考えています。

 現在進めております市誌編さん事業では、貴重な資料の散逸を防止することを目的の一つとしており、文書資料あるいは写真等について資料として収集、刊行することも一案であると考えています。また、このほかのお話のような歴史民俗資料につきましても、これを機に改めて市全体を視野に入れた調査、収集に取り組み、文化財保護審議会委員を初め専門的知識や経験の豊富な方の助言や情報をいただきながら、歴史ある建築物なども含めた収集保存マニュアル、収集保存基準の作成など、適切な対応に努めていきたいと考えています。

 次に、収集した資料、これは適切に保存管理し、調査研究の上活用し、貴重な財産として未来に引き継ぐことが大切です。不足している収蔵スペースについても、近いうちに何らかの対応が必要ではないかと考えております。

 なお、議員御提案の廃校や公共施設等で可能な範囲で市民や来訪者の身近な場所で展示し、市の産業や歴史について普及啓発を図ることも大切だと思っています。将来的にはさまざまな形態、分野の資料を長期的に適切に管理し、常時展示することが可能な環境の整った施設を整備することも検討する必要があるというふうに考えています。貴重な資料を守り、先人が築いてきた当市の歴史と文化を後世に伝えるための方策を順次講じてまいりたいと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  建設課長。

○建設課長(矢野 武君)  住議員御質問の大綱3、老朽放置建物の対策について、市内の老朽放置建物の数と今後の対策についてお答えいたします。

 建築物の管理は、本来所有者の責任において行うことが原則であり、私有財産への行政介入は簡単には進まないことがあります。しかしながら、防災面や通行者の安全及び衛生面において周辺の住環境への悪影響が問題となっていることもあることから、全国の自治体同様八幡浜市においてもその対策に苦慮しているところです。

 御質問の八幡浜市における老朽放置建物は、平成19年から平成247月までに取り壊しや是正のお願いをしたものが16棟、そのうち所有者で取り壊していただいたものが3棟、現在も残っているものが13棟ございます。道路にはみ出して落下した瓦や壁などは、道路管理者としてそれらを撤去し、通行に危険な場合には市道敷内に仮設防護柵やバリケード、ほれから危険テープなどを設置して通行者への注意喚起を行っているところです。

 危険家屋については、所有者として本来対応すべき義務と現実に危険等が放置されている状況をどう考えるかの問題であり、緊急避難的には公費により対応すべきことを考えるときが来ているのではないかと感じることもあります。

 なお、御指摘の内容も踏まえ検討していきたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  住 和信君。

○住 和信君  再質問をさせていただきたいと思います。

 まず、第1点目の市長の政治姿勢についてでございますが、先ほど市長は2期目に頑張っていきたいというようなことを言われましたが、どうもこちらの議員席のほうでははっきりとその出馬表明というか、出馬の意向が伝わってないみたいなんで、もう一回元気に、例えば2期目にやりたいというようなことを言っていただきたいと思います。

 それから、62.6%というような自己採点でございましたが、自己採点がまた100%になるように2期目に向かってしっかりとやっていただきたいと思っております。

 大綱2点目の民俗、産業文化資料の収集でございますが、今私もこの間保内の民俗資料室に行かせていただきましたが、いろんなものがたくさんに集まっておりますが、ただ系統立てて整理がされてない。ただ一点一点については何のものというようなことは書いてありますが、やはりミカンの歴史とか、ミカンの産業の歴史とか、それから製蝋の歴史とか、それからトロール船の歴史とか、そんなものの系統づけてのやっぱり歴史的な資料が不足しているのではないかと思うわけでございます。やはり八幡浜の歴史を語る上にはミカンと魚の歴史、それから紡績の歴史、いろんなことがいっぱいあると思うんです。それをもう少し系統づけて順立てて資料を展示したり、また保存をしていただきたいと思うんですが、これについてもう一回検討をさせていただきたいと。

 私いろんなところでそういう担当者に聞きますが、どうしても人数的に少ないということで人手不足になって資料の整理もできないというような状態が続いておりますので、ぜひ、先ほど副市長が言われましたように、入れる倉庫と、それから人員をふやしていただいて、そういうところも系統づけてやっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。これはまた答弁をお願いいたします。

 それから、3点目の放置建物の件でございますが、これ先ほど課長が答弁されたのは、市民の方から通知があってこれのけてくれと、やってくれというような恐らく件数と思いますが、ただ町の中でこれは危険やというような建物はまだ結構あると思うんです。そういうものについても市としても調査をして、南海地震が起こったときに防災上本当に危険にならないのかどうか、そういうところの検証ももう一回していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから、その検討すると、市としてはどういう対応ができるかということで検討するということを言われましたが、松前町なんかは実際にやっておられるわけで、それから伊予市ですが、その辺もやっておられるわけですので、何とか知恵を出し合うて、個人の財産という壁はありますが、そこを何とか対応できるような状態にしていただきたいと思います。

 それからもう一点、中に住んでおってももう本当にごみ屋敷というか、もう家が壊れかけになってるようなものもあります。そういうところで、そういうのの対応も市のほうで考えていただきたいと思っております。

 3点目はそうなんですが、2点目にちょっと質問を言い忘れたことがあります。

 先ほどから教育委員長に再々質問をされておりますので、民俗、産業文化資料の収集についてでございますが、教育委員長は恐らく義務教育のほうは詳しいと思いますが、社会教育の面について、教育委員会としては社会教育と義務教育が柱でございますので、そこのとこで社会教育の中での特に文化財保護についてはどのような考え方をされておるのか、この点についてもう一点お聞かせをしていただいたらと思いますので、よろしくお願いいたします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  住議員の再質問にお答えをいたします。

 先ほど次期出馬につきまして思いを述べさせていただきましたが、私といたしましては、初心を忘れることなく市民の皆さんの声が市政に反映するよう、八幡浜市のために次期市長選に出馬する考えです。議員の方々初め市民の方々よろしくお願いをいたします。

 そして、自己評価でございますが、62.6%と言っております。まだまだ残された1期目7カ月残っておりますので、100点に向けて精いっぱい努力していきたいと思っております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  今再質問の中で系統立てて整理ができていないというお話、それから人手不足とスペース不足というお話がありました。

 まず、系統立てての整理につきましては、これある程度知識が要りますので、もちろん今お年をとられた、その当時従事されていた方からお話を聞くとともに、西予市に歴史文化博物館がありまして、ここには大本さんという八幡浜出身の民俗を担当しておられる優秀な学芸員もおられますし、歴史文化博物館にもそういう民俗、産業の資料をいっぱい保存してあります。あそこはちゃんと燻蒸をした非常にすばらしい施設なんですけれども、あそこもちょっといっぱいになりよんですけど、そこらいろいろ御指導いただきながら、そういうことを、知識を系統立てて整理する、そういう方向を考えてみたいと思います。

 それから、人手不足とスペースにつきましては、今御質問にあったように、まずは収集、保存が必要ですので、スペースのことをまず考えていって対応していきたい。それから、あと人手不足の点につきましては、実際に作業に当たってどういうふうな人が要るのかということを踏まえながら対応していきたいと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  教育委員長。

○教育委員会委員長(藤原大志君)  再々失礼いたします。

 今ほどの御質問に対してですが、私も温故知新という言葉は好きでございます。やっぱり故きを温ねて新しきを知るというふうな基本は捨ててはならぬことではないかと思っております。委員会といたしましても、学校教育のみならず、生涯教育、社会教育というふうな両輪をもって運営していきたいと思いますので、市長もよく申しております、ミカンの香りのする八幡浜、魚の香りのする八幡浜、それに文化の薫りのする八幡浜というふうなことで、市民の皆さんが住んでよかった八幡浜というふうなことを目指していきたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(宇都宮富夫君)  建設課長。

○建設課長(矢野 武君)  住議員の再質問にお答えいたします。

 危険な建物は町なかのものも含めて調査すべきではないかということでございますが、これにつきましては危機管理室とも連携しながらまた調査してまいりたいと思います。

 それから、ほかの対応はないかということでございますけども、老朽建物対策の一つとして社会資本整備総合交付金のメニューの中に空き家再生等推進事業がございます。松前町におきましても、土地の寄附を条件にこの事業を採用していると聞いております。この事業の中には、空き家を改修して宿泊施設や交流施設として利用するタイプと、老朽化して危険な不良住宅を除去してポケットパークを整備したり、道路が狭い場合にはすれ違いスペースを確保するタイプのこの2つの事業がございます。空き家の取得費と改修費とか空き家の除去に要する費用は補助対象となりますけども、いずれの事業も用地費は補助対象外であり、100%市の負担となります。これらも考慮しまして、土地の寄附を前提に今後このような事業の採用も検討してまいりたいと思っております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  住 和信君。

○住 和信君  再々質問させていただきます。

 これは私希望でございますが、民俗、産業資料の保存でございますが、隣の西予市では米博物館、それからシルク博物館というものがございます。伊方町では酒づくり資料館というふうなものが残っております。そういうことで、将来的には八幡浜市ではミカン博物館とか魚博物館とかというようなことを考えていただきたいと思います。これは私の希望でございますが、将来的にお願いしたいと思っております。

 以上で終わります。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  御希望ということでしたけれども、今言われたように米博とかシルク博、それから西予市には先哲記念館という総括的な、それから大洲市にはもともとの藩政のころからのいろんなものを集めた博物館があります。伊方には町見郷土館とかというのがあったと思います。八幡浜市は図書館の2階でそれを対応している状況ですけども、いろいろ収集していって、系統立てて展示できるようなことができれば、そんなことも考えていかんといかんのかなというふうに思っています。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  次、岩田功次君。

〔岩田功次君登壇〕

○岩田功次君  私は、一般質問通告書に基づき、大綱6点について質問いたします。どうかよろしくお願いいたします。

 大綱1は、原子力発電所関連です。

 伊方町はいろいろな意味で優遇されています。でも、放射能に線引きはありません。八幡浜市民と伊方原子力発電所の近い場所は約6.2キロです。広早、喜木津、宮内は10キロ以内になります。15キロでほとんどの市内全域が入ってしまいます。福島の原発事故は放射能の恐怖を世界に知らしめました。また、使用済み核燃料がそれぞれの発電所に大量に保管されていることがわかりました。伊方も同様です。世界中で安全に最終処分できないことも明確にしたのであります。国は、放射能廃棄物最終処分問題が解決されないまま原子力発電所の営業運転を開始しました。目先はよかったとしても、国策、政策の誤りではありませんか。

 現在、伊方発電所の停止で地域経済は厳しい状況になりつつあります。中でも、宿泊施設、飲食店などの営業は大変厳しい状況ですが、地域産業の混乱も国の責任で引き起こしていると思います。先の見えない国の誤った方針が放射能廃棄物の発電所内での保管問題と地域経済の大混乱を引き起こして地域に押しつけているのではありませんか。今現在の世界の流れに逆行する原子力関連の日本の国策に怒りを感じているのは市民、国民の意見です。

 四国電力と愛媛県との覚書も進展だとは思いますが、脱原発、伊方発電所も含めた全ての原子力発電所の廃止を求めることこそが、農業、漁業中心の隣接自治体、八幡浜市の得策ではないでしょうか。国が許可をして、伊方原子力発電所が安全運転を開始したら、電力関係産業は一定期間は栄えると思います。でも、使用済み核燃料は発電所にどんどんたまっていくのです。

 日本人は福島で原発事故を起こしてしまいました。地球上に放射能をまき散らし、太平洋には放射能汚染水を垂れ流してしまいました。八幡浜市民の安全・安心のために、未来の子供たちのために、よりよき方向を市長に示していただきたい。

 では、質問です。

 八幡浜市の基盤、地域産業のイメージは大切です。日本一のミカンと魚のまち八幡浜市の保全のためにも、基盤産業保全のためにも、四国電力との覚書は覚書でよしとして、国に対して脱原発、伊方発電所も含めた全ての原子力発電所の早期廃止を求めること、それを市として、市長として表明できないかどうか、伺います。

 隣の伊方町の発電所ですが、風評被害が起きてしまったら、ブランド愛媛ミカンの大問題につながるおそれがあります。放射能に覚書の線引きは通用しません。福島の農家の皆様の悲惨な状況はテレビで見てきました。農家が農地を捨てて、家畜までも捨てて逃げなければいけなかったのです。風評被害は福島県近県にまで及びました。また、東京電力の対応を見て国民は激怒したのであります。伊方発電所も含めた全ての原子力発電所の早期廃止を求めることこそが、自然豊かな愛媛ミカンどころ、自然豊かな宇和海、瀬戸内海の保全につながることではないですか、理事者の考えを伺います。

 港湾課、農林課に伺います。

 原発事故関連の問題について、漁業従事者、農家の方からの要望事例がありましたらお聞かせください。伊方に原子力発電所、核燃料は現実に今存在しています。そこに危険性の可能性が少しでもある限り、防災対策、災害支援と避難対策は必要です。覚書の内容遂行と避難道路整備は早急の課題ですが、今後の展開を伺います。

 大綱2は、みなとオアシス、道の駅、未来の八幡浜についてです。

 八幡浜の港観光施設、みなとオアシス、道の駅の名称がまだ決まっていません。大変に重要なことです。早期に決める必要がありますが、どうするのですか、説明を伺います。

 次は、港の活性化のために準備することです。

 港の活性化は八幡浜復活の起爆剤です。どーや市場とアゴラマルシェを盛り上げるための仕組みも重要です。イベントなどの計画についてどのようにするのか、理事者の説明を伺います。

 そして、未来の八幡浜について。

 八幡浜港みなとまちづくり協議会が振興ビジョンの見直しによるまちづくりの提言を提出いたしました。八幡浜の未来について、知識と経験が豊かで郷土愛のある方が集まって議論を繰り返し、まとめた提言です。大洲や西予、松山よりも魅力的な場所にするために、お客様を八幡浜に呼び寄せるための提言を完成させたのです。市議会議員では樋田 都さんと私が、皆様と一緒にボランティア参加して知恵を絞り出しています。市民が考えた提案を市民の皆様が得をするように御利用ください。理事者の感想と決意を伺います。

 大綱3は、イノシシ問題、技術の伝授についてです。

 イノシシを捕まえる技術のうまい方に教えていただく地域のコミュニティーの提案をいたします。わなの機材があっても、技術がなければイノシシはとれません。稀少動物を殺してしまう場合もあります。

 また、イノシシの解体の技術講習も提案いたします。血抜きなどの技術は重要です。おいしい肉の交流は捕獲者のやる気の向上にもつながるのです。理事者の支援とやる気について伺います。

 大綱4は、市役所職員の問題、人事問題についてであります。

 専門家養成の観点から長期計画の人事ができているのか、長期ビジョンに対応できる専門家、専門的な分野の職員を養成することは職員教育に重要なことです。職員の人事、異動についてどのような考えで職務配置を計画しているのか、伺います。

 職員の勉強不足、優しさ不足で市民に迷惑をかけることがあります。以前、私が一般市民のときに市役所職員にいじめられたと告白しましたが、このような問題は小さなことに見えますが、大切なことです。

 同じような事例がありました。通常は市内に2名の保証人が要ると言われた市民がいました。1人は友達に保証人になってもらいました。2人目がいなくてすごく悩んでおられたという話です。子供は市外に住んでいて保証人になれない、どうにかならないかという相談が私にありました。でも、そのことは既に改正されていた事例で、1人の保証人でよかったのであります。一言あれば悩まなくてよかったのであります。市職員の勉強不足や優しさ不足で市民に迷惑をかけないようによりよき市民サービスの向上を求め、理事者の説明を伺います。

 大綱5は、国体開催に向けての準備状況を伺います。

 そして、大綱6は、防災対策、消火栓状況を伺います。

 市内の消火栓が全部使用可能かどうかということです。

 以上、理事者の明快な答弁を求めます。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  岩田議員御質問の大綱1、原子力発電所放射能に線引きがないことについての(1)全ての原発の廃止を求めることを表明できないかと、(2)風評被害を踏まえた原発の早期廃止についてをお答えをいたします。

 原子力発電所の今後のあり方については、まずは広い知見と専門的な知識を集積されている国においてその方向を示されるべきものであると思っており、このことはこれまでもいろんな場で表明してきたところであります。

 地元においては、風評被害を含めた具体的な被害を懸念される農家、水産業関係者の声もあり、また一方原子力発電所があることが大きな支えとなっている業界からは早期の稼働を求める声もあります。また、従事する事業に関係なく国民としての一般論として原子力発電に対する反対、賛成のさまざまなニュアンスの意見をお伺いすることがあります。市としては、原子力発電が国策として進められてきたことを踏まえるとき、先ほどもお話ししたようにより大きな立場での検討結果が示されるべきではないかと思っております。

 このことから、現在お話の原子力発電所の廃止を求めることについて、市としての意見を表明する考えはございません。

 なお、風評被害も含め、仮に発電所に起因する損害が発生した場合は当然原因者において賠償の責に任ずるものでありますが、今回は間接被害も含め覚書においてそのことを明記したところであります。

 続きまして、(4)の覚書の内容遂行と避難道路整備の今後の展開についてお答えをいたします。

 このたび締結した覚書につきましては、第4条事前協議あるいは第7条の環境放射線等の調査または測定への立ち会いなどの項目において、当市としての立場はある程度確保されたのではないかと思っております。日常的には通報、連絡の業務が中心になってくると思いますが、いつどのようなことが発生するか予測のつかない中では、覚書の内容を踏まえ、常に緊張感を持って事務に当たることが大切であると思っております。

 なお、避難道路としての地域高規格道路の整備につきましては、県においても中村知事を筆頭に非常に積極的な取り組みをいただき、大洲市、伊方町とも連携して地元出身の高橋代議士を初めとする関係の国会議員に御支援をいただきながら、市としても繰り返し要望、陳情の活動を行ってきたところであります。今後とも県の指導をいただきながら、その実現に努めていきたいと思っております。

 その他の質問に対しましては、各担当の部課長から説明をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  岩田功次議員御質問の大綱1(3)原発事故関連の漁業者、農家からの要望についてお答えいたします。

 地元の生産者サイドである漁業者や農家からの具体的な要望等は現時点では出ておりませんが、市政懇談会等では原発事故に関連した風評被害を心配する御意見はあります。消費者サイドの動きとしては、中国や韓国に輸出されている水産物が相手国から輸入時に放射能物質に関する証明書の添付が求められるなど、今までになかった経費の負担が発生することや、検査に時間がかかることにより鮮魚での出荷に影響することを懸念する声があります。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  大綱2、みなとオアシス、道の駅、未来の八幡浜について3点御質問いただきましたが、一括をしてお答えをいたします。

 まず、地域交流拠点施設全体をあらわす名称についてでありますが、議員御指摘のとおり、現在のところ正式な呼び名を決めているわけではありません。今後、どーや市場やアゴラマルシェの関係者などの御意見も踏まえながら名称について検討してまいりたいと考えています。

 次に、港の活性化についてでありますが、まずは核となるイベントが必要ということで、来年秋に全国規模で開催される地域ブランドサミットの誘致が決定、また全国漁港漁場大会の視察地として内定しているほか、海鮮朝市の復活などについて検討しているところであります。

 一方で、まちづくり団体、ボランティア団体、文化団体など市民主体のイベントをたくさん開催していただけるような環境整備や条件設定、あるいはネットワークづくりなどについても検討しているところであります。

 また、どーや市場、アゴラマルシェ、それぞれの商業施設においてもさまざまなイベント案について検討がなされているようであり、両施設が連携した魅力あるサービスなどもこれから具体化されるものと期待をしております。

 地域交流拠点施設のオープンまであと7カ月ほどになりました。各施設の連携が図られ、相乗効果が生まれるようしっかりと準備を進めていきたい思います。

 次に、未来の八幡浜についてでありますが、岩田議員が言われたとおり、八幡浜港みなとまちづくり協議会からいただいた御提言は、港のにぎわいづくりだけに特化したものではなく、地域産業の振興はもちろん、市民の安全・安心、福祉の増進、市民連携など多角的な視点のもと、市全体の活性化を見据えたものとなっており、なおかつ内容も具体的であります。これからの施策立案に非常に参考になるものと受けとめており、そのまちづくりに対する思いも含め、今回の提言を尊重し、港を核とする地域再生のために生かしていきたいと思います。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

○産業建設部長(菊池賢造君)  大綱3、イノシシ問題、技術の伝授について、(1)イノシシを捕まえる技術の上手な方にお教えいただく地域のコミュニティーに対しての助成について、(2)イノシシの解体の技術講習に対しての助成についてお答えいたします。

 イノシシなどの捕獲を行うための箱わなにつきましては、平成22年度に10基、平成23年度に24基設置しており、引き続き今年度も20基を設置する予定としております。

 議員の言われることは、これらの器具を効率よく使うように、実際に地域で多くのイノシシを捕獲している方に講師になっていただき、箱わなを設置する方に対して上手に捕獲する方法を伝授してもらってはどうかという御提言であろうと思います。

 ついては、この御提案を猟友会の会員を中心として組織しております八幡浜市鳥獣害防止対策協議会に諮りまして、実施に向け検討したいと考えております。実施のめどが立ちましたら、適任な講師を御紹介いただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。

 解体技術の伝授につきましても同様の対応としたいと思っております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  大綱4、市職員問題、人事問題について、まず1点目、専門家養成の観点から長期計画の人事ができているかについてお答えをいたします。

 専門的な分野の職員の養成は、議員御指摘のとおり重要なことであると考えております。当市におきましては、若手職員は基本的には3年程度をめどに異動させ、いろいろな分野を経験、勉強させることで幅広い住民ニーズに対応できるよう努めております。中堅職員については、非常に専門的な知識や経験も必要とする部署もあることから、一定期間その職場に勤務させ、さらに専門性を高めさせる場合もあります。来年度の職員採用では、来年3月末の新魚市場の完成を控え、水産業の振興を図る観点から水産関係の専門的知識を有する職員の募集を行ったところであります。今後も長期的な展望を見据え、専門的知識を有する職員の育成や適正な人事異動に努めていきたいと考えております。

 次、大綱42点目、職員の勉強不足で市民に迷惑をかけることがあるのではないかについてでございます。

 日ごろより職員に対しては、法令、条例等の遵守、的確な事務の執行を注意喚起しているところでありますが、今回議員御指摘の事例で職員の勉強不足や優しさ不足により市民の方に御迷惑をおかけしたことがあったとすれば、心よりおわびを申し上げます。

 職員に対しては、研修計画に基づき専門的な知識の習得や接遇等の研修を受講させ、資質の向上に努めているところです。特に、昨年度、平成23年度からは、県、市町連携により県の研修所等を活用した研修への参加者数の拡大や地方局での出前講座等への参加など今まで以上の人数を研修に参加させているところであります。今後も研修等により職員の資質の向上を図り、市民の皆様によりよいサービスの提供ができるよう努めてまいります。

○議長(宇都宮富夫君)  生涯学習課長。

○生涯学習課長(菊池司郎君)  大綱5の国体開催に向けての準備状況についてお答えをします。

 まず、施設整備につきましては、平成23年度に実施された中央競技団体正規視察においての指摘事項に基づき順次整備を行ってまいります。

 ソフトボール会場である王子の森公園運動広場については、国体における成年男子競技の規格としては広さが足りないことや照明器具の全面改修、観客席の常設等の指摘を受けており、今年度は整備に向けた測量並びに設計を行い、来年度より改修工事を実施する予定です。市民スポーツパークグラウンドについては、国体開催時はグラウンド内に会場を仮設いたしますので、今後位置や各設備の配置等の協議は必要であると考えておりますが、大規模な改修の必要はないと考えております。

 バレーボール会場である市民スポーツセンターにつきましては、現行のコートレイアウトでは国体基準で2面確保することができませんので、床に新たな支柱穴を設置する工事などを平成27年度に実施する予定です。

 次に、運営面についてですが、現在第72回国民体育大会愛媛県準備委員会事務局と連携し、競技並びに運営用具の整備、競技役員等の養成、宿泊等の1次計画を策定しており、来年度以降には本市においても国体準備委員会を設立し、委員会内で協議を行うとともに、引き続き県準備委員会と連携しながら準備を進めていく予定であります。

 最後に、本年開催されますぎふ清流国体に市担当者、市ソフトボール協会並びに市バレーボール協会各関係者8名で視察を行うことにしております。来年度以降に開催されます東京、長崎、和歌山、岩手につきましても各関係者を中心に会場地の視察を随時実施し、当市での準備に生かしてまいりたいと考えております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(中岡 勲君)  それでは、私のほうよりは、大綱6の防災対策、消火栓状況についてお答えいたします。

 市が管理している消火栓666基につきましては、毎年消防署及び消防団が点検をしています。漏水等のふぐあいがあればその都度修繕しておりますので、全て使用可能な状態にあります。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  休憩いたします。

午前1159分 休憩

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午後 100分 再開

○議長(宇都宮富夫君)  再開いたします。

 岩田功次君。

○岩田功次君  再質問させていただきます。

 大綱6について、防火水槽、消火栓の話であります。

 私がこの質問をした理由っていうのが、建物内の消火栓にふぐあいのあるものがたくさんあるというふうな情報がありました。しかし、それは市の管轄ではなくって消防の管轄のものであります。市内の消火栓666基は全部動いているし、確認しているっていうふうなことですが、消防とかの担当する部署においての消火栓が動いていないっていうふうなことの情報でした。こういうふうなことは市全体の防災に影響のあることですので、その縦の枠を乗り越えてちゃんと機能するようにお願いをしておきたいところであります。

 大綱5の国体開催に向けての準備状況っていうのは、まさに今準備の段階でどういうふうな施設で運営っていうふうなのを検討されていることだと思いますが、これは市の長として副市長、市長に実際の国体現場をぜひ見ていただきたい。これは、担当者が行ってもなかなか伝わらないところがあります。私も山口国体の視察に行きましたが、これは大変なことを受け持ってしまったなっていうふうなことを意識しました。王子の森で本当にあのような大会ができるのか、疑問に思ったのであります。これは長である副市長、市長にぜひ行ってもらって、最初に早いうちに行ってもらって、次の指示を出していただきたいと思います。この件に関してもちょっと御意見をお願いします。

 大綱4、大綱3に関しましては、引き続ききちんとした対応でお願いしたいと思います。

 それでは、大綱21、港の名称であります。八幡浜のみんながそうだなあ、八幡浜に行ってよかった、来てよかったと思える八幡浜の人情、風土、温かさ、そんなものが感じるような名前がいいと思います。八幡浜が好きになって自慢したくなるような、そんなネーミングができればいいなあと思いますが、真剣で早急なワークショップの開設を求めます。これは専門家も含めた話になると思いますが、地元で思いのある人が集まって名前を早急にしなければ、あの空間がばらばらな意識のもとでつくられていくようなものになると思います。ワークショップの早期の必要性について御意見を聞かせてください。

 あと、大綱1、市役所でわかる範囲でよろしいです。伊方発電所の使用済み核燃料の保管場所があと何年もつのか、伺います。

 また、国でも今原子力発電所に頼らない日本の社会づくりとか、政府が原発ゼロを目指すというふうな動きがあります。大阪では、統治機構改革で日本、社会の維新を目指す市長もいます。当市の市長に脱原発についてもっとはっきりとした答弁を伺います。

 以上、よろしくお願いします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  岩田議員の再質問に対して答弁をいたします。

 脱原発ということで市長のはっきりとした態度ということなんですが、先ほども申しておりますが、これ原子力発電に関しては八幡浜市内においても賛成、反対、反対、賛成、さまざまな意見をお伺いするところであります。これまた原子力発電につきましては国策で進めてきたところでありますし、それを踏まえるとやはり市の判断、市の専門的な判断も限りがあるところでございますので、やはりまずより大きな立場での判断が必要であろうと思います。それはやはり専門的な国の判断が一番であろうと思っております。その判断が出次第、市議会あるいは市民の方々の意見を参考に判断をさせていただきたいと思っております。

 それから、国体に関してのことなんですが、岩田議員も山口国体を見に行ってというような話を伺いました。私も医師確保で山口大学のほうに行った際にちょうど山口国体が開催しておりまして、その大会とか、その大会関係の宿舎並びにそういった状況を見る機会がありました。これはまさに町を挙げて、市を挙げての取り組みということで大変本当に対応が難しいというところも実感したところでもあります。今後より、競技面に対しては見ておりませんので、そういったところをもう一度再確認する上でも私も実際の国体の現場を見に行きたいと思っております。

 その他の問題につきましては、各担当から答弁をします。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  まず、港の名称ということですけれども、ワークショップを早急に開催して、人情、風土、温かさが感じられる名前をつけられたらどうかということで、もし岩田議員のほうで御提案がありましたら、またお聞かせをいただきたいと思いますし。これは、きのうですけれども、職員からちょっと提案がありまして、ワークショップというようなものを開催して、イメージカラーとか、八幡浜そのものの新しいデザイン、八幡浜市をイメージするような何か、そういうものをつくりたい。その一連の中でこの施設の名前も一緒に考えてはどうかというような職員からの提案もあったところです、昨日ですけど。ほんなところを含めて、ちょっとそういうやり方の中で八幡浜市のイメージづくり、それから新しい施設の名前づくりも考えていきたいというふうに思っています。

 それから、市でわかる範囲で使用済み核燃料があとどのくらい保管できるかということで、ちょっと急な御質問で答えを用意してないんですけれども、私の知っている限りでは10年未満、1桁の範囲内でいっぱいになると。正確な時間は、年数は覚えてないんですけど、これは私の今持っている知識ですけれども、そういうに理解をしております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

○総務企画部長(中榮忠敏君)  消火栓の問題に関連して、建物内のふぐあいのあるというような情報で、その分は消防署が管轄というようなことでございますが、市全体として統一した行動がとれるように、消防署のほうとも連携をとりながらしっかりとした対応をとっていきたいというふうに思います。

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次君。

○岩田功次君  最後の質問です。

 市長は2期目を目指すとおっしゃいました。原発の話です。国に従うだけではなく、国に提言もできる市長を目指したほうがいいのではありませんか。

 最後に、市長の原子力発電所に対しての決意をもう少しきちんとはっきりしてもらうような話が聞けたらいいなと思って質問いたします。

 以上で私の一般質問を終わります。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  議員おっしゃるとおり責任ある立場でいろいろと考えていきたいと思っておりますが、国においては、この八幡浜市だけが国でもありませんし、先ほど使用済み燃料の話もありましたし、使用済み燃料は今現在青森県の六ヶ所村で再処理に向けて引き受けられとるわけなんです。その青森県の六ヶ所村も覚書があって、受け入れないでも済むようなことがあります、その覚書の中に。そのいざ今何かあって、六ヶ所村がもうこれ以上受け入れられないというようなことを判断されたら、先ほど言ったようにこの地域で10年未満というような副市長からの答弁がありましたが、それがもっと短くなるようなおそれもあります。そういったことも踏まえて、国全体でより大きな視点でこれは考えてもらわなければならない問題だと思っています。それはありますが、やはり先ほど言われたように私も八幡浜市長として責任ある立場でしっかりと対処していきたい、そういうふうに思っております。

○議長(宇都宮富夫君)  次、清水正治君。

〔清水正治君登壇〕

○清水正治君  それでは、最後の質問者になりました。皆さんお昼休みの休憩を挟んでもう大概ならやめたらええんじゃないかと思うておられる方もおるかもしれませんが、最後でございますので、もうちょっと辛抱していただきたいと思います。

 それでは、提出しております通告書に従って一般質問をいたします。

 今の日本の政治を見ると、時代は違えども、平成の政治戦国時代とでも表現したほうがよいのではないかと、こういうふうに思われる国の姿、我こそはとの思いから帯に短したすきに長しと思われかねない人物の判断で、国民の日常生活などはどこ吹く風がまかり通る昨今の我が国の姿ではないでしょうか。今まさに両党の党首選ということでけんけんがくがくとやっておられます。そういうことを見ると、まさに時代は違えどもそういう形ではないかというふうに思うわけです。

 口先ばかり国民の生活が云々、口を開けば安心・安全のはやり言葉に終始して、実際は我が身の保身と名誉欲に血眼を上げて、他人を卑下し、自分を鼓舞する浅ましき政治の世界、過去の偉人の言葉に、国の政治が乱れると自界叛逆して他国より侵略されると教えられております。国内はごらんのとおり国が治まっていないからおのずから他方に目が回らない、北方領土を初め竹島や尖閣問題で国民の不安から脱出する勇気も今の日本国政府には打つ手がないように思う。戦後67年が過ぎて、大半の国民が戦争の愚かさを忘れているように思う。しかし、海国日本は海の重要性を決して忘れてはなりません。ゆえに、国政に携わる国会議員はしっかりと自分の足元を盤石にしていただきたいと思うのであります。

 国民をばかにしたりないがしろにすると、やがては自分にはね返ってくることは間違いないと思います。それが世の習いでしょう。国民はしっかりと見ています。早かれ遅かれ、いずれ審判のときは来ます。あちらにふらり、こちらにふらりとくらがえをする信念のない人生は、やがて国民から信用されなくなるでしょう。

 前置きが長くなりました。本題に移ります。

 大綱1、港湾関連について、大綱の2、教育問題について、大綱318歳選挙権について、大綱4、消防団について、大綱の5、入札問題について、以上大綱5点について少し幅を広げてお伺いをいたします。

 まず、大綱1について。

 八幡浜港及び川之石港の管理部門で何度か取り上げてきましたが、いまだにすっきりしない部分があります。財源として港湾施設使用料5,5007,000円、この使用料は全港湾の使用料としてきちんと納付されているのか、伺いたい。

 2点目として、特定の場所がいまだにごみ捨て場のような状態がある。これは何とかならないのか。ひどいところでは電気製品から大型自動車、タイヤなど、これが港湾施設かと目を疑うところがある。市当局はきちんと見回りなどをしているのか、お聞かせいただきたい。

 3点目、大島の振興策について。現在大島の学校跡での養殖施設が着々と進められているが、目標として今後どの程度の規模になるのか、また何年後にはどのくらいの収益を目指しておられるのか。地域振興に対してのめどは立っているのか、お聞かせいただきたい。

 4点目、さきの市内養殖業者の甚大な被害に対してどのくらいの支援ができたのか。今後持続して事業を続けていこうとする方々への対策について、市としてどのぐらいの支援を考えておられるのか、伺いたい。

 大綱の2、教育問題について。

 1点目として、公共施設の耐震で八幡浜市は全体的にどのくらい進んでいるのか。耐震診断の段階で天井の落下やガラス破砕など等の診断も含めて実施されているのか、お伺いをしたい。学校や体育館等も含めてお願いをします。

 2点目、全国でいじめの問題が盛んに取り沙汰されておりますが、八幡浜市全体ではいかがなものか、伺いたい。報道によると、見て見ぬふりをしたり、事が起こっても対処しなかったがゆえに不幸なことが起こっております。あってからでは間に合いません、いかがでしょうか、お伺いをします。

 大綱の318歳選挙権について。

 20075月に成立した国民投票法の附則で、20105月の同法施行までに満18歳以上満20歳未満の若者が国政選挙に参加できるよう法制上の措置をとると規定されているが、今国はこの条項に違反し、放置されているが、八幡浜市においては今後選挙が続いて実施されますが、来年の市長選、夏の市議会議員選挙では全国に先駆けて18歳選挙を取り組んでみてはいかがでしょうか。これは2度目の質問であります。

 2点目、市町村合併が進んで外郭地域等での選挙投票所がどんどん少なくなって、高齢者の投票参加率が低くなっているのではと思います。これからの国を背負ってしっかりと政治に目を向けていただくためにも若い人たちによる選挙意識を持ってほしい。若い人たちが政治の場から目をそらすようではますます日本の将来が不安になってしまいます。選挙管理委員会でしっかりと取り組んでいただきたいと考えておりますが、市長初め理事者の方々はどのように思っておられるか、伺いたい。

 大綱の4、消防団について。

 八幡浜市消防団は地域防災の核に位置づけられていると思います。830日、総務省消防庁の有識者検討会は消防団のあり方に関する最終報告書を正式に決定されております。消防団員の活動内容に見合った報酬や手当の増額、装備品の充実が求められていますが、八幡浜市の消防団員の年間平均報酬等について、もしよければ伺いたい。

 大綱の5、入札問題について。

 八幡浜市の入札の件で私は少しおかしいなと思えるように感じてなりません。市が発注する予定価格を提示して、それぞれ応募される業者から入札金額を決めて入札に参加されておられると思います。ところが、最近私には理解に苦しむ不思議なことがあるようです。予定価格をもとに入札が行われ、最安値の業者には落札が認められないという不思議な現象が起こっている。これはどのような理由なのか、本当の中身はどのようになっているのか、お伺いをいたします。

 今回は今までより少し長くなりました。お尋ねしたいことは山ほどありますが、次回にまた伺います。

 以上で私の質問は終わりますが、いつものことですが、答弁は簡単にお願いをします。この中で今読み上げました港湾の4点目、今回の赤潮対策についてでありますね、それと大綱2の教育問題の中のいじめ問題については、昨日の答弁でも伺っておりますので、この2点については答弁の必要はございません。

 以上です。よろしくお願いします。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  清水議員御質問の大綱318歳選挙権についての今後の選挙投票所の数についてお答えをいたします。

 現在の投票所は、合併時に旧市町間で生じておりました投票区当たりの平均有権者数の格差是正及び人口減少や交通事情の変化等総合的に考慮した上で、平成191月から従来の28投票所を19投票所へ統合した経緯がございます。これは、八幡浜市選挙管理委員会において小学校区ごとに1カ所を基本としながらも、地域の地理的要因や選挙人の利便性などを考慮し決定したものと承知しております。

 今回小学校の再編整備計画案が示され、学校の統廃合に伴い投票所も廃止されるのではないかと心配されている方がいると聞き及んでおります。最終的には選挙管理委員会の判断で決定をされることでありますが、私といたしましてはこれ以上の削減をすべきではないと考えております。

 また、若い人たちへの選挙の参加といった点でも質問がございましたが、私も若い人たちの政治参加へ向けまして積極的に行動をとっていきたいと考えております。

 その他の質問に対しましては、副市長、教育長並びに各担当の課長から答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君)  それでは、清水議員御質問の中で同じく選挙権のところの、市長、市議会議員選挙で満18歳選挙に取り組んではどうかとの分にお答えをします。

 選挙権を持つ年齢については、何歳からが適当かということについては今日までさまざまな議論がされてきました。現在では、昭和2012月の衆議院議員選挙法の改正により女性に選挙権が与えられるとともに、25歳から20歳に引き下げられた、そういう経緯があります。

 先ほどお話の平成195月に成立し、22518日に施行された憲法改正国民投票法、これでは投票年齢について満18歳以上の者を投票年齢としています。また、附則において、法施行までに必要な法制上の措置を講ずることとしており、公職選挙法の改正により国政選挙に参加する年齢が満18歳以上に改められるまでの間は満20歳以上を適用すると、そのようにされております。政府は法施行までの3年以内にこれらの問題を整備するため、年齢条項の見直しに関する検討委員会、これを設置しましたが、5年が経過した現在も整備がされておらず、公職選挙法の改正には至っていないという状況であります。

 市の選挙で18歳選挙に取り組んではということですけれども、市のこういった市長選挙、市議会議員選挙は公職選挙法に基づいて執行されますので、市独自でこの年齢を引き下げること、これは法令違反ということになりますので、今のところ不可能という状況であります。今後も政府検討委員会や国会の動向を注視しながら対応していきたいと考えます。

○議長(宇都宮富夫君)  水産港湾課長。

○水産港湾課長(滝本真一君)  清水議員御質問の大綱1、港湾関連についてお答えいたします。

 まず、第1点目の港湾使用料の納付状況についてですが、八幡浜市が管理しております八幡浜港及び県管理の川之石港の港湾使用料の未納はございません。

 2点目、港湾施設でごみ捨て場状態のところがあるが、見回りはしているかという御質問ですが、港湾施設のうち、野積み場については港湾関係の資材等の置き場として利用許可を出しており、許可に際しては使用目的に合うよう使用者が適切に管理することとしております。しかし、議員御指摘のように第三者から見て管理が不十分だと思われる区域も一部あることから、利用者に適切な管理を行うよう指導してまいりたいと考えております。

 なお、利用許可を出していない区域については、市が定期的に清掃を行うなどの管理に努めております。

 続きまして、大綱13の大島振興策の目標、規模、収益と地域振興に対してのめどについての御質問ですが、大島の水産業振興策として、現在旧大島小・中学校舎の一部を使ったアワビ等の陸上養殖施設を整備中で、今月下旬の運用を予定しております。今回導入いたします閉鎖循環型システムは、水温や水質をコントロールし、アワビ等に適した環境を確保できるため、従来の養殖方法に比べて高成長が期待できるだけでなく、赤潮等の被害も防止できます。今年度は新しい養殖システムでのアワビの成長や歩どまり、施設を維持するためのランニングコスト等を試算し、その結果をもとに大学等の学識経験者で構成される大島水産振興検討委員会で事業化に向けての必要な施策を検討してまいりたいと考えております。

 議員御質問の今後の施設の規模や内容、収益目標などの具体的数値については、まだお示しできる段階ではありませんが、今回の取り組みは大島の地域振興に役立つものと考えております。

 以上で説明を終わります。

○議長(宇都宮富夫君)  学校教育課長。

○学校教育課長(若宮髙治君)  清水議員御質問の大綱21、耐震化についてお答えいたします。

 昨日の遠藤議員さんの御質問に対する答弁と重複する部分がございますが、文部科学省は2015年度までに耐震化工事を完了させる方針を打ち出しておりますが、八幡浜市におきましても学校施設の耐震化工事を計画的に実施しております。非木造建物の耐震化率は、平成2441日現在、75.9%となっており、耐震指標Is値0.3未満の大規模な地震で倒壊する危険性が非常に高い非木造建物9棟は耐震化を完了しております。今後耐震化工事の必要な建物は、非木造建物では小学校6棟、中学校7棟、計13棟、木造建物では小学校6棟、中学校3棟、計9棟であります。

 次に、耐震診断につきましては、八幡浜市では平成21年度までに非木造建物の耐震診断を完了しております。体育館の天井材、照明器具、外壁などの非構造部材については、学校現場においては安全点検を毎学期1回以上実施しており、また学校教育課でも非構造部材の点検を今年度実施しております。

 昨年3月の東日本大震災を踏まえ、文部科学省が施設整備基本方針と施設整備基本計画を改正し、公立学校施設の耐震化に当たっては建物自体のみならず非構造部材の耐震化の必要性を示し、平成24年度予算では緊急防災・減災事業として交付税措置の拡充が図られております。今後の耐震化工事につきましては、学校統廃合も考慮しつつ、建物自体の耐震化はもちろんのこと、非構造部材の耐震化についても計画的に進めてまいりたいと考えております。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(中岡 勲君)  それでは、私のほうからは、大綱4、消防団について、まず1点目の消防団員の安全確保及び装備品の充実についてお答えいたします。

 当市としては、東日本大震災以降、消防団の装備強化のため、平成23年度に無線用アンテナ改修工事を実施し通信機能の強化を図るとともに、今年度には夜間活動用資機材として各分団の詰所に発電機及びスタンド型2灯式投光器を配備、津波対策として海岸部を所管する分団に対し救命胴衣と救命浮環を年内に配備する予定となっております。

 また、消防団本部で安全靴の支給と団員の基本装備の充実や安全確保等に向けたルールづくり、広域応援体制及び関係機関との連携強化について検討いただいているところでございます。

 2点目の消防団員の年間平均報酬ですが、階級に応じて支給される年報酬と火災、風水害及び訓練等で出動した回数に応じて支給される出動報酬の2種類が条例で規定されており、平成23年度の実績では団員1人当たり約45,000円となっています。

 以上です。

○議長(宇都宮富夫君)  財政課長。

○財政課長(藤原賢一君)  清水議員御質問の大綱5、入札問題について、最低価格で入札した業者が落札できないことがあるのはなぜかという御質問にお答えいたします。

 議員御指摘のとおり、市発注の建設工事の入札にあっては予定価格を事前に公表しており、業者はこの予定価格以下の金額において、設計書に基づき積算した額で入札するものでございます。入札における落札業者の決定には、過度な低価格での入札による手抜き工事や下請業者へのしわ寄せを防止し、契約の内容に適合した履行が確保できるよう、低入札価格調査制度や最低制限価格制度のほか複数回低入札を行った業者を一定の期間入札に参加させないなどの対応を行っております。

 このような公表されている基準に沿って運用していることから、予定価格以下の最低価格で入札を行った業者が落札できないということがございます。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  清水正治君。

○清水正治君  今種々答弁をいただきました。先ほど申し上げましたとおり、皆さんお疲れでございましょうから、1点だけ再質問をさせてもらいます。

 今財政課長から答弁がありましたこの入札問題について、私はきのうの先輩の部分とはちょっと違った部分でお伺いをしたいんですが、83日の全協のときにいただきました指名競争入札結果調書というのをいただいて、これ市のほうから配付をしていただいた資料に基づいてちょっとお尋ねをいたしますが、これは若山地区の本村集会所建設工事という工事名ですね。その中で落札者の方が予定価格が1,5188,000円、落札者が1,3648,000円、それからその方よりちょっと安い、468,000円その方よりも安い、言うならば失格というふうにレッテルを張られておる業者の方が1,318万円という金額なんですね。

 きのうもるるございましたが、やはり税金を使ってこれ建てるんだと思いますので、少しでもやっぱり同じところの同じ地域の業者がこれ入札に絡まっております。先ほどからるるお聞きしますと、いよいよ市長も来期またもう一度奮起をされると、そういうふうな決意であったように私は受けとめましたので、今後同じ地域の方の業者の中でこういうことがあれば、やはりいろんな意味で余りプラスにならない面が大きくなるんではないか、マイナスのほうが大きいんではないかと私は感じるわけですよ。ですから、そういうことのないように。

 ところが、今説明がありましたいろんなるるの公表の中で、調査基準価格1,323671円というその価格を指定されておるんですね。これは事後公表というふうにされております。ここら辺が私らにはちょっと理解に苦しむことなんですけど、入札が終わった段階で、あんたとこはこれに抵触しますので失格ですよということだろうと思うんですね。何でこの1,323671円という、こういう数字が出たのかなと私は不思議でならんのですが、それはそれとして、今言いましたように同じ地域の同じ業者の方々が心血注いで我が地域に頑張ろうと、そういう意味を込めて、やはりできれば少しでも安く建ててあげようという気持ちで入札に参加をされたと思うんですね。ですから、失格じゃのという、これはちょっと私には理解できませんので、今後こういうことのないようにしっかりと取り組んでもらいたい、これだけをひとつもう一度、財政課長、もう一遍ちょっと答弁してみてください。

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君)  先に私のほうから少しばかり答弁をさせていただきます。

 今ほど清水議員のほうからこういうことがないようにというふうにおっしゃられましたが、たとえ同じ地区の同業者の方が入札があっても、やはり厳正なる規定に基づいて公正公平な形で今現在入札を執行しております。だから、それに失格という判定が出ましたら、今回のように次回からも適正に失格判断はさせてもらいます。その内容につきましては、財政課長のほうから答弁をさせます。

○議長(宇都宮富夫君)  財政課長。

○財政課長(藤原賢一君)  1,000万円以上の請負工事については、調査基準価格制度っていうものをとっております。この基準価格におきましては、今清水議員言われましたように事後公表という形にとっております。なぜ事後公表かといいますと、事前に公表いたしますと、調査基準価格ぎりぎりにとれば必ず最低価格、なおかつ調査基準価格を上回っているという形で、同率にはなるかもしれませんが、一番最低価格という形の状態になろうかと思います。それを防ぐために、調査基準価格においては事後公表という形をとらせていただいております。

 調査基準価格の算定方法でございますが、4つの要素からできておりまして、それぞれ設計金額における一定のパーセンテージを掛けまして足し合わせたものでございます。こういった数字に関しましては、市のホームページ等で公表している数値でございます。

 以上でございます。

○議長(宇都宮富夫君)  以上で通告による一般質問は終わりました。

 これをもって一般質問を終結いたします。

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○議長(宇都宮富夫君)  これにて本日の会議を閉じます。

 明12日は休会であります。13日は午前10時から会議を開き、議案に対する質疑を行うことになっております。

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○議長(宇都宮富夫君)  本日はこれにて散会いたします。

午後 138分 散会

 

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