平成29年八幡浜市議会6月定例会会議録第2号

公開日 2017年08月25日

議事日程 第2号
平成29年6月12日(月) 午前10時開議

第1
会議録署名議員の指名

第2
一般質問
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本日の会議に付した事件

日程第1
会議録署名議員の指名

日程第2
一般質問
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出席議員(15名)       

  1番  西  山  一  規  君
  2番  佐 々 木  加 代 子  君
  3番  竹  内  秀  明  君
  4番  岩  渕  治  樹  君
  5番  平  家  恭  治  君
  6番  河  野  裕  保  君
  7番  石  崎  久  次  君
  8番  樋  田     都  君
  9番  新  宮  康  史  君
 10番  上  田  浩  志  君
 11番  井  上  和  浩  君
 12番       欠  番
 13番  宮  本  明  裕  君
 14番  山  本  儀  夫  君
 15番  大  山  政  司  君
 16番  萩  森  良  房  君
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欠席議員(なし)
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説明のため出席した者の職氏名

 市長          大 城 一 郎 君
 副市長         橋 本 顯 治 君
 総務企画部長      新 田 幸 一 君
 市民福祉部長      舛 田 昭 彦 君
 産業建設部長      菊 池 司 郎 君
 政策推進課長      垣 内 千代紀 君
 総務課長        藤 堂 耕 治 君
 財政課長        井 上 耕 二 君
 税務課長        菊 池 敏 秀 君
 市民課長        福 岡 勝 明 君
 保内庁舎管理課長    菊 地 一 彦 君
 生活環境課長      山 本   真 君
 社会福祉課長      藤 原 賢 一 君
 保健センター所長    二 宮 恭 子 君
 人権啓発課長      坂 井 浩 二 君
 水産港湾課長      倭 村 祥 孝 君
 子育て支援課長     松 本 有 加 君
 建設課長        宮 下 研 作 君
 農林課長補佐      二 宮 万裕美 君
 商工観光課長      河 野 久 志 君
 下水道課長       矢 野   武 君
 水道課長        山 内 慎 一 君
 市立病院事務局長    久保田 豊 人 君
 会計管理者       中 岡   勲 君
 教育長         井 上   靖 君
 学校教育課長      萩 森 喜 廣 君
 生涯学習課長      小 野 嘉 彦 君
 代表監査委員      中 島 和 久 君
 監査事務局長      菊 池 茂 孝 君
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会議に出席した議会事務局職員

 事務局長        菊 池 和 弥 君
 事務局次長兼議事係長  田 本 憲一郎 君
 調査係長        堀 口 貴 史 君
 書記          楠   政 道 君
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   午前10時00分 開議       
○議長(上田浩志君)  皆さん、おはようございます。
 これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。
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○議長(上田浩志君)  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、議長において2番 佐々木加代子議員、8番 樋田 都議員を指名いたします。
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○議長(上田浩志君)  日程第2 一般質問を行います。
 順次質問を許します。
 西山一規議員。
〔西山一規君登壇〕
○西山一規君  おはようございます。初めてのトップバッターでございます。頑張っていきたいと思います。
 私は、通告書に従い、大綱1、家庭ごみについて質問をいたします。
 まず、質問の趣旨ですけれども、これはこの場で何か決断をするとか、そういったものではない、皆さんに家庭ごみについてもう一度考えていただきたい、そういうきっかけとなるような質問になれたらいいなと思っております。
 まず、市民から見たごみの扱いですけれども、燃やすごみ、これが今、週2回回収されております。そして、燃えないごみ、それと資源ごみ、こちらが月に1回から2回、場合によっては3回というペースで回収されております。
 そして、市民の声、私に相談があったんですが、プラごみ、これ非常に目方の割にかさばって、ぎゅうぎゅうに詰めてもなかなか入らんということで、ごみの個数がふえるわけですね。そして、現状の隔週で行うのではちょっと少ないんではないかと、1回で持っていけなくて、収集場所まで2往復してしまうということもあるというふうに相談を受けました。
 皆さん思ってる、どのように感じるか、それは市民の皆さんそれぞれですから、現状でいいよという人もおると思いますし、全体的にどういうふうに思われてるかというのはわかりませんが、こういうのを含めて、現状のカレンダーでよいのかどうか、これをもう一回調査すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(上田浩志君)  生活環境課長。
○生活環境課長(山本 真君)  ごみ収集の回数についてお答えします。
 当市で収集している資源ごみは、瓶類、缶類、ペットボトル、プラスチック製容器包装、新聞、雑誌類、段ボール、紙製容器包装、飲料用紙パック、古着、廃食用油の11分別となっています。そのうち、ペットボトル、プラスチック製容器包装は隔週で月に3回収集を行っており、瓶類、缶類、新聞等紙類は月1回収集しております。
 収集した後、八幡浜南環境センターへ持ち込まれる資源ごみは、瓶類、缶類、ペットボトル、プラスチック製容器包装の4種類です。それ以外の新聞等紙類は指定業者に直接搬入しております。
 南環境センターへ搬入されたものは、各地区の不燃ごみの処理と並行しながら、月の第1、第3、第5週はプラスチック製容器包装、第2週は瓶類、第4週は缶類というように種別に分けて処理を行っております。現在の収集回数は、それぞれの資源ごみを限られたスペースで効率的に処理するために設定されたものであり、現状の八幡浜南環境センターで資源ごみの保管スペース、処理能力では、各資源ごみの収集回数をふやすということは難しい状況です。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  ちょっと気になることがありましたので、質問したいと思いますが、収集回数をふやすと保管スペースが要るというのはちょっと違うんじゃないかと思うんですが、要は市民から出てくるごみは量は同じで、どのタイミングで集めるかということですから、収集回数をふやしたら逆に処理をする間隔が短くなるわけで、在庫とは言わないですけど、保管するスペースとしては少なくなるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(上田浩志君)  生活環境課長。
○生活環境課長(山本 真君)  スペース自体は当然2回に分けますと減るんですけど、計画的にごみを処理しておりますので、プラごみはプラごみとして処理しておりますので、量の問題ではなく、今の段階では難しいということになります。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  ですから、量の問題ではないわけですよね。先ほど最初の答弁では数をふやすと何か量がふえるみたいな感じの答弁だったですから、それがちょっと気になったんですよ。その点もう一回お願いします。
○議長(上田浩志君)  生活環境課長。
○生活環境課長(山本 真君)  保管スペースが瓶も缶も同じ場所で保管しておりますので、プラごみ専用の保管場所というのはありません。ということで、瓶、缶と一緒のとこでしておりますので、それを変えるということはシステムを変えないけませんので、今の段階では難しいということです。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  よく理解はできませんでしたが、余りここばかりやってもいけませんので、次に進みたいと思います。
 次、市民から見た場合、今度収集場所の問題が出てきます。資源ごみの収集場所は燃やすごみよりも収集場所の数が少なくなってるのが現状だと思います。そして、やはり苦情というか相談をいただいたことがありまして、資源ごみの収集場所が遠いために高齢者、足が不自由な方とか、そういった方にとって現状の収集場所では不便だよということをお聞きしました。私のすぐ近くの地区から相談を受けまして、私もそれで対応させていただいてるんですが、そういったことが、皆さんどうしていいかわからない状態なんですね。不便だと思いながら、ここにごみを捨てるというか、ここで回収をするということで決めてありますから、どうしてもそこに持っていってしまう。ああ、でも私足痛いのになあと思いながらずっとされてる。そういったことで、何かの話のついでにそういう話がぽっと出てきて、ああ、それは困っとるんやったら改善できんかなということで今回質問させていただいたんですが。
 まず、収集場所の追加や変更、これが必要だと思ったときは、どのような手順で要望を出せばいいのか。これ恐らく市民の方皆さんほとんど知らないと思いますので、どういった手順で行えばいいのか、まず伺います。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  ごみの収集は各地区ごとに決められた場所で行っておりますが、近年、高齢化等によりまして、議員がおっしゃるとおり、ごみの収集場所まで持っていくことが困難であるという相談を受けることがあります。ごみの収集場所につきましては、各地区ごとに決められているため、収集場所の追加、変更、これを行う場合、まず地域で話し合っていただいて、合意形成がとれた後、市と業者で場所を決定していきたいと思っております。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  私も今回そういった相談を受けまして、1カ所について燃えるごみはすぐ近くに収集場所があるんですが、資源ごみがかなり遠くにあるということで、じゃあその関係ある地域でどうすればいいかということを相談するために、現状のままでいいか、あるいはこのごみ捨て場所がいいか、ここがいいかと3カ所ぐらい指定して回覧を回して、どれがいいかというアンケートをとりました。ちょうどそれが返ってきておりますので、また後日、それを持って変更の相談に参りたいと思います。方法としてはそういう感じで回覧で回すなり、とにかく地域の同意が、総意があれば、それを使って要望すると、そういう形でよろしいですか。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  それで結構だと思います。特にプラごみとか資源ごみよりも、燃やすごみの生ごみのほうがなかなか受け入れてもらえない状況もありますので、そういったところも勘案しながら、地域でうまく合意形成をしていただいたらと思います。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  確かに燃えるごみはカラスがつついたり、あるいは変なものを入れて持っていってくれなかったりというのが放置されますので、その収集場所の近くにいる方には手間がふえるわけですよね。
 私も聞いたところでは、風で飛びそうだということで、ネットを市から借りられるということをその方は御存じなかったですから、御自分でネットを準備されて置いておいたんです。その方は早朝早くはごみを見れない方ですから、置いといたら誰か広げてかぶせてくれるやろうなというつもりでおりましたら、結局無視されて、そのままネットを畳んだまま置いてある、ううん、これはいけんなあというような状況もありまして、そのごみ収集の場所のすぐ近くの方はやはり負担が出てくると思いますし。ごみステーションですかね、金網のものにすると、またここはごみ捨て場ですよということが誰の目にも見てわかりますから、たまたま通った人が適当なごみを入れてしまうということもありますし、なかなか近くにごみ収集場所が欲しいといっても、いざそれが来るとちょっと迷惑なところがあるなというのもありますんで、なかなか難しいと思いますが、そういうのも含めて、その関係する地区で同意がとれればそれで要望するという形でこれからもやっていきたいと思います。
 市民側のごみについてはそういった収集の回数と場所というのが非常に大きな関心事ではないかと思いますが、それと変わって、今度は市のほうの対応、当然ごみを集めて何らかの処理をするというのが市での役割ですけれども、それぞれのごみの種類によってどのような業者に渡すのか、そしてそのときにかかる費用、例えば資源ごみでしたら、イメージとしては資源なんだから、渡せばそれに対してのお金がもらえるというようなイメージもあるんですけれども、逆に処理費としてお金を払わなければいけないとか、そういうのもあると思います。そういったところは、それぞれのごみの種類に対して現状どのようになっているのか、伺います。
○議長(上田浩志君)  生活環境課長。
○生活環境課長(山本 真君)  お答えします。
 ごみの引き取りについては、現在、資源ごみとして収集した瓶類、ペットボトル、プラスチック製容器包装は日本容器包装リサイクル協会に、アルミ缶、スチール缶、段ボール、新聞等紙類は市内のアサヒ資源株式会社に、使用済み小型家電は松山市の金城産業株式会社に、発泡スチロールは東京都のTTC化学株式会社に引き渡しております。
 処理費用については、日本容器包装リサイクル協会とは運搬処理の委託契約を結び、委託料を26万1,837円支払い、資源ごみは235万6,479円で買い取ってもらっており、差し引き209万4,642円の収入となっております。
 それ以外の引渡業者とは、資源ごみの買い取り金額から運搬料等を引いた金額が市に入っております。アサヒ資源は312万7,559円、金城産業は20万1,264円、TTC化学は6万4,087円で、平成28年度の資源ごみの売却代金は合計548万7,552円となります。
 なお、資源ごみの代金は状態によって大きく変動するため、この点、市民の方々にも御協力いただきたいと考えております。
 大洲市、西予市、宇和島市など近隣の自治体についても、おおむね当市と同様の取り扱いとなっております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  私も独自で調べてはおるんですが、これからプラごみに関してを重点的に質問したいと思うんですが、大洲市の場合、私が調べた限りでは、容器包装リサイクル協会、そこと契約がなくて、プラごみはどうしてるかというと、可燃物として燃やしているというふうに調べた結果出たんですが、これは違いますか、お願いします。
○議長(上田浩志君)  生活環境課長。
○生活環境課長(山本 真君)  お答えします。
 大洲市と宇和島市は焼却しております。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  瓶は溶かして型に入れればもう一回製品になる、ですからリサイクルする価値はあると思います。そして、紙類ももう一回繊維までばらして組めばまた紙になると、そういったもので、今までもこの容器包装リサイクル法ができる前からリサイクルというか、リユースも含めて、洗ってもう一回瓶をそのまま使う、割れてたりしたら溶かしてまた型に入れて瓶として使うというようなことが行われておりましたけれども、特に容器包装リサイクル法というのができてから、プラスチックごみというのをリサイクルしましょうというのがふえてきてるんじゃないかと私は認識してるんですが、それに関してやはり大洲市さんは燃やしてるということですね。大洲市さんはこの協会には契約してなくて、御自分で処理をされてると。それで、私は自治体のごみの出し方マニュアルをチェックしたところ、可燃ごみの日にプラごみも一緒に入ってるということですから、大洲市さんの焼却炉で焼却してるということのようです。
 そして、話は少し変わりますけども、各学校、小・中学校で資源回収を行ってると思います。これは、私はこの資源ごみがちゃんと資源になるかどうかということよりも、やはり教育上、こういったリサイクルをしましょうよと、循環型社会を目指しましょうということでやっていらっしゃるのはいいことだとは思っております。
 具体的に小・中学校で何を回収してるか、どのような学校がやってるのか、それに対して無償でやっているのか、あるいは排出量に合わせて何らかのお金が学校に入るのか、その辺について伺います。
○議長(上田浩志君)  生活環境課長。
○生活環境課長(山本 真君)  お答えします。
 当市では、平成9年度より、リサイクル活動の推進、環境教育の実践の場として、市内小・中学校や、PTAが実施する資源ごみの集団回収活動を推進するため、奨励金を交付しております。奨励金は、段ボール、新聞紙、雑誌、古布が1キロ当たり5円、ペットボトルは1キロ当たり50円です。また、牛乳パックなどの飲料用紙パックについては、紙パックでリサイクルされたトイレットペーパーと交換しております。
 なお、奨励金は、平成28年度、小学校10校、20万5,650円、中学校7校、12万8,500円、PTA6団体、40万2,000円、合計23団体に73万6,150円を交付しております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  今の答弁で明確にわかりにくかったところがあるんですが、小学校に支払われる報酬、これはどこが払ってるのか、そして回収した資源は全く別の業者に行くのか、あるいは市で処理をするのか、その辺もう一度伺います。
○議長(上田浩志君)  生活環境課長。
○生活環境課長(山本 真君)  奨励金につきましては、市の生活環境課のほうから支払っております。
 ごみ自体は南環境センターのほうに運びますので、先ほど説明したラインに基づいて処理していただいております。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  私も小学校の結構近くですので、ペットボトルとアルミ缶、そういったものは小学校のほうに出すようにしてたんですが、そちらに持っていったらどこか別の業者のほうに有料でお金をもらって資源として出しているというふうに認識してたんですよ。今お聞きしたら、小学校で出しても、最終的には市の処理にまざって、そこで奨励金が小学校に行くということで、どちらに出しても結果的には資源の流れとしては同じということですね。その辺、皆さん、市民の方も多分そんなに知らないんじゃないかなと思いましたので、質問させていただきました。
 最終的には、全て資源に関しては小学校に出しても市がやると、ですから通常の資源ごみの日に出すのと小学校に出すのは、小学校のほうがそういった活動をしてリサイクルに対しての意識を高めるという、ある意味教育的なところがあってやられてるということになるのかと思います。
 そして、先ほどからも時々言ってしまってますが、容器包装リサイクル法というのがたしか2002年ごろから施行されて、猶予期間が終わって、これでやりましょうということだったと思います、その前後、詳しい数字は違うかもしれませんが。この容器包装リサイクル法についての内容を簡単に、法の趣旨とか、かかる費用の負担とか、そういったことについて簡単に御説明いただけますでしょうか。
○議長(上田浩志君)  生活環境課長。
○生活環境課長(山本 真君)  お答えします。
 容器包装リサイクル法は、家庭から出るごみの約6割を占める容器包装廃棄物のリサイクル制度を構築することにより、一般廃棄物の減量と再生資源の有効活用を図ることを目的としております。そのため、市町村は家庭からごみとして出された容器包装について、収集、選別、異物除去などを行い、法律で定められた分別基準に適合させる役割を担っており、当市においても平成15年4月1日より容器包装リサイクル法に基づき分別収集を行っております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  私も以前の仕事で商品開発と品質保証とかそういったところを担当していた時期がありまして、そのときに容リ法についてのマークをどうやって表示するかとか、今つくってやるやつはこれから出荷するときはつけなくていいのか、新しくつくるやつはもう最初からつけてる、それをどうやってするのかとかいろいろ、ちょうど切りかわりのタイミングのときにそういった仕事をしておりましたので、ある程度法の趣旨とかはわかっておるつもりでございます。
 そして、費用面についてですが、私の知ってる限りでは、商品をつくってるメーカー、業者のほうがこの容リ協会のほうに処理用の費用としてお金を払って、メーカーとしてはそれをできるだけ減らしたければもっと簡単な容器包装にして無駄な包装をしない、そうやってごみの削減に向かうというものであると思います。そして、市民にとってはもう意識づけだけになるんですが、その金銭的なものは市民に直接はないかと思います。
 そして、行政として負担するもの、これがごみを回収する、プラスチック資源を回収して、分別、当然完全にきれいなものばかりとは限りませんから、そこにこれだめだというのは外す、そこに人が加わって人の手間がかかるわけですね。そして、圧縮して、ちっちゃくして、契約の業者にお渡しするというところが市の負担というところだと思うんですが、それで合ってますでしょうか。
○議長(上田浩志君)  市民福祉部長。
○市民福祉部長(舛田昭彦君)  そのとおりでリサイクルはされております。
 具体的というか補助的に申し上げますと、この日本容器包装リサイクル協会というのは、リサイクル法の指定法人ということにされております。飲料メーカーとか特定事業者というのがありまして、そこからお金を拠出してもらっております。それで、リサイクル業者のほうに入札で買い取りをしてもらって、その金額を各自治体、収集、回収、分別をしてもらった自治体のほうに配分するという仕組みで動いております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  そこで、確認なんですが、配分されるお金と、市が負担している回収、分別、そういった作業を比べたときにどちらが多いでしょうか。
○議長(上田浩志君)  生活環境課長。
○生活環境課長(山本 真君)  金額につきましては、先ほど説明しましたとおり、年間に26万円の処理料を支払って、入ってくるお金が約200万円ということなんですが、実際のプラごみを処理するには、現在リサイクルプラザがありまして、そこで分別、収集をして、圧縮作業等をしておりますので、その人件費を考えたらやはり焼いたほうが基本的には安いということにはなると思いますけど、ごみ減量の趣旨等を考えて現在は出しております。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  今そういった状況で、一応入ってくるお金はあるんですけど、トータルを見るとやっぱり市は持ち出しになってるということ、当然そういう形になると思いますが。
 そして、この容器包装リサイクル協会に必ず加入、契約しなければならないということではないですよね、自治体ごとに判断して、契約するしないは自治体で決定するということだと思いますが。
 それで、私も勝手に調べた、通告をして、その後もちょこちょこ調べていくと、ああ、ほうなのかというのが追加でありましたので、御案内だけさせていただきたいと思います。
 今治市、こちらに関しては、容器包装リサイクル協会と、これから言うのは全部プラごみに関してだけです、契約がない。そして、プラごみの扱い、回収するときは、燃えるごみではなくて資源ごみとして回収しております。そして、それはどうなるかというと、たどっていきますと、愛媛県廃棄物処理センター、こちらに集められまして、ここに軟質プラスチックごみという名前で、結局八幡浜市で集めてるプラごみと全く同じものではあるんですが、ここでスラグ化されるということで、資源として使ってますよという表記ではあるんですが、スラグ化というのが結局何かというと、燃やします、これ一回ここで全部燃やすんですね、灰をもう一回固めて、新たに建築の骨材とかそういったものに使うということですから、これも結局は燃やされてるということになります。
 そして、宇和島市と大洲市は可燃物として集めて、協会とは契約していない。それと、宇和島、大洲については私も前から知ってはいたんですが、調べますと四国中央市と西条市も同じように可燃ごみとして集めて、リサイクル協会とは契約されていないという状況のようです。ですから、自治体ごとで判断すればいいということになるかと思います。
 そして、これは今御紹介だけですけども、以前、もう何十年も前、プラスチックごみというのはどうされてたかというと、ほとんどが燃えないごみとして埋め立てをされてた。そうすると、非常にかさばるものですから、埋め立ての用地をどんどん圧迫してしまう、容器包装リサイクル法ができた背景にはそういうのがあって、じゃあそのかさばるプラスチックごみはリサイクルしましょうよということでできてると、そういう意味合いもあるように私は聞いております。
 そして、現在は燃やしてる自治体が結構出てるんですが、これは技術的というか法とか考え方、理念とかではなくて、プラスチックごみを燃やす方法として、今の焼却炉、そこで燃やすことは可能なのかどうか、燃やしたときに特に不都合が出るかどうか、今の聞き方だとそういう通告はしてませんけれども、今八幡浜市として燃やすことは可能なのかどうか、そういったことをお聞かせいただけますか。
○議長(上田浩志君)  市民福祉部長。
○市民福祉部長(舛田昭彦君)  可燃ごみと一緒にプラごみを大量に燃やしますと、有害なガスが出て環境に悪いということ、またプラごみを燃やすと高温になるため、炉を傷める可能性があるということで、当市におきましてはやむを得ず再利用できないごく少量のプラごみ以外は焼却しておりません。高熱燃焼式の新しい焼却炉では、ダイオキシンなどの有害なガスが発生しないため、プラごみを焼却している自治体もあります。
 ただ、当市では、「一般廃棄物処理基本計画」の中にも循環型社会の実現に向け、再生できるものは可能な限り資源ごみとしてリサイクルするという方針を示し、市民において資源回収が定着しておりますので、今後ともプラごみの再資源化を推進したいと考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  技術的なことでお答えいただきたかったんですけども、その中にプラごみを通常の焼却炉で燃やした場合、ダイオキシンが発生するということが懸念されます。これは、ダイオキシンというのは炭素と水素の化合物に塩素が加わったときにダイオキシンとして生成されてしまうと、どういう条件でできるかというと、低い温度で燃やしたときにそれが出やすいということで、高い温度で燃やせばダイオキシンの発生はプラスチックを燃やしたとしてもそんなにふえないと。そして、プラごみを燃やすと、プラごみの成分自体は石油とほとんど一緒ですから、高い温度で燃えると。そして、焼却炉が高温になり過ぎて傷んでしまうというようなことが、今までの、昔のものではそういうふうな懸念があって燃やしていなかったんですが、八幡浜市の焼却炉としては24時間ずっと稼働してて、低温に温度が下がることはなくずっと燃やすということですから、これはプラごみを技術的には燃やせるということではないんでしょうか。
○議長(上田浩志君)  生活環境課長。
○生活環境課長(山本 真君)  現在少量のプラごみはまぜておりますが、これでダイオキシンの量は国の基準の500分の1ぐらいしか出ておりません。
 ただ、大量に全て燃やしてしまいますと、どうなるかというのはわかりませんのでということと、やはり循環型社会に向けて再資源化するという考え方のもとで行っておりますので、再資源化できるものとして今後も出していきたいと考えております。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  技術的といいますか、焼却炉というのはつくるときに恐らく仕様が決まってまして、この温度で燃やしますよとか、最大温度何度ですとか、1日の処理能力がどれぐらいありますとかという仕様があると思うんですが、プラスチックごみを燃やすと設計された仕様を超えてしまうということになるんでしょうか、その辺わかればお願いします。微妙な焼却炉だということで理解したいと思います。
 では、新しく最近つくられる焼却炉は、そういったプラスチックを燃やしても大丈夫なものがほとんどのようです。そして、こういった処理をすると、例えばの話ですけど、プラスチックごみを燃やすという判断をした場合、市のそういった費用的には非常に安くなってくると思います。回収も普通のごみとして集めればいい、そして分別をする人手の手間が省ける。容器包装リサイクル協会と契約しているせいで余計なお金が要ったりというのもなくなるというふうに思いますので、そのプラごみを燃やしてしまうというのも一つの方法としては検討する段階に今来てるのではないかというふうに思います。
 そして、今非常に、特に首都圏で今までリサイクルとして出してたもの、資源として出してたものを焼却のほうに切りかえていく自治体がふえているというふうに聞いております。八幡浜市としては、今お聞きした内容で大体わかりますけど、一応通告してますので聞きますが、プラごみを焼却をするとどうなるかといった、そういった費用面とかトータルでの検討をされたことがあるかどうか、それをお伺いします。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  プラごみに関して市の見解を述べさせてもらったらと思います。
 生活の環境が変化してきた、昔であればビールであっても、牛乳であっても、ジュースであっても、全て瓶で売られていた、それでリユースという考えがあったわけなんですが、それがビールが大体缶になってきた、牛乳がパックになってきた、そしてジュースはプラペットになってきた。これからもいろいろな状況によって、時代によって生活様式が変化してくるのではないかなというふうにも予測もするわけでありまして、その時々に焼却体制をどう整えていくか、これはやはり市民の生活にも密着するわけですから、市としてもしっかり検討していかなければならないと思っております。
 先ほどの関連ですが、大体私が聞いておるところによりますと、八幡浜市の焼却場の温度としては800度から1,000度ぐらいまでだというふうに聞いております。それをプラペットを燃やすことによって1,200度を超えてしまうということで、今の耐火れんがの耐用年数が短くなってくるというようなことが懸念されますので、今のところ、全てを燃やすには至らないのかなというようなことも検討した覚えがあります。
 今後ですが、焼却場の整備と相まってにはなろうかと思いますが、市民の生活様式、ごみの分別の方法、出し方のしやすさ、それも踏まえた上で、焼却炉の現状の状況も鑑みて、今後のプラペットにおける焼却、これは検討していかなければならないなというふうには思っております。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  いろいろほかの周りのこと、そういったのも調べておりますので、これも御紹介だけにしておきたいと思いますが、まず環境省、こちらでプラスチック製容器包装の再商品化に伴う環境負荷の削減効果についてという資料がインターネットのページでさっと見れるようになっております。そちらで細かいことは今のタイトルのやつを見ていただくといいんですが、環境省としての見解では、CO2削減にはリサイクルしたほうが削減になるということが結論のようです。
 ただ、ちょっとうがった見方をすると、それに至った経緯の計算が全く載ってないですから、ひょっとしたらこれは都合のいい数字だけを持ってきて、ああ、こうなんですよと言ってるんじゃないかなというような感じに見えるのが、この資料をつくったのがリサイクル推進室というところがつくってますので、リサイクルしようという結論しか出ないわけですから、ちゃんとした見解ではありますけども、そういったところがひっかかるところでありまして。
 そして、それ以外にプラスチックごみの処理方法を考える研究会、これいろんな業界団体が集まって検討されてるものなんですが、一応環境省の言い分は尊重しまして、CO2削減にはなるということを書かれておりました。
 ただし、CO2削減コスト、これだけCO2を削減しましたよと、それに対してどれぐらいコストがかかっているかと、そのコストが非常に大きな金額になってると。CO2の排出権取引の相場からすると、CO2をこれだけ出しますからお金出しますという排出権取引、そこから出られる数字の16倍から85倍の費用がかかってると。リサイクルに対する処理、お金としてはかなりかかっているということが計算されております。
 ですから、極端な話をすると、もうこれはやめてしまって、そしてこの浮いたお金でほかのCO2削減をしたほうがトータルとしてはいいんじゃないかなというようなことが書かれておりました。
 そして、もう一つが滋賀県大津市、こちらでプラスチック製容器包装の処理についてという検討をしている資料が見つかりました。そして、現状では大津市は容リ法の協会に契約をして、通常のリサイクルの流れを行ってはいるんですが、検討の中で、リサイクルをして出てくるプラスチックというのはどれぐらいの量が出るかというと、約75%はプラスチックになっていない、74%ですね。ですからリサイクルの方法としてもう一回プラスチックとして使いますよという方法と、ケミカルリサイクルといって、一回科学的に分解をして、プラスチックでない違うものとして使いましょうよと。その中には、還元剤として使うというのがありまして、それは鉄鉱石を鉄の処理、製鉄をするときに還元剤として使うというルートが書いてありましたが、その還元剤というのは何かというと、結局鉄とまぜて燃やしてるんですね。一緒なんです。どの場所で燃やすかというだけですから、最終的には燃やしてるというような使い方。それと、あと油にして別の用途で使うと、そういったものもありますので、プラスチックにかわるというのは残りの26%だけということの、この大津市が計算した中ではそういったことで。そして、新施設をつくろうとしておるところなので、新施設では焼却で発電を一緒にできるようにつくって、焼却をする方向で移行したいというような結論になっているようです。
 これは従来どおりという方法でいくのもいいんですけれども、いろんな時代の流れ、そういったのもありますので、やはりもう一回検討したほうがいいんじゃないかというような気が私はしております。市民の皆さんもそういったのも考えていただいて、本当に八幡浜市としてどうあるのがいいのかということを皆さんで考えていっていただければ、本当はそれがいいのじゃないかと思います。
 具体的に、周辺の市でも燃やしているところがありますので、そういったところも参考に、もう燃やさないという一つの固定観念みたいにならないように、いろんなことを考えながらやっていきたいと思いますが、そういったことを含めて、最後に何か一言ございましたらお願いします。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  燃やすところの場所、これから建てかえる、検討していくのであれば対応もしやすいんですが、昨年、一昨年で双岩にある環境センターのごみ焼却場の大規模改修をしておりますので、その耐用年数も踏まえながら、今議員から御提案のあったプラごみの焼却についても今後検討していきたいなというふうに思っております。研究をさせてもらいます。
○議長(上田浩志君)  西山一規議員。
○西山一規君  この問題は、決して正解がこれだという一つの結論に達するものではないと思います。それぞれの自治体でそれぞれ考えて、正しいと思うところに向かっていくということになりますので、やはりいろんな面で検討していくということは大事かと思いますので、今後もいろいろ考えながら、市民の皆さんも一緒に考えていただいて、プラスチックごみに関してどうあるべきかということを考えていただければよろしいのかなと思いまして、私の質問を終わります。
○議長(上田浩志君)  休憩いたします。
   午前10時46分 休憩
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   午前11時00分 再開
○議長(上田浩志君)  再開いたします。
 次、河野裕保議員。
〔河野裕保君登壇〕
○河野裕保君  質問の機会を与えていただきまして、感謝を申し上げる次第であります。
 私は、質問通告書に従いまして、大綱1点、市長並びに関係理事者にお尋ねをするわけであります。
 中心市街地の活性化策、古くて新しい議題を質問するわけでございまして、幾つかさせていただきますが、その前にイントロの時間を若干いただきたいと思うわけであります。
 これは私的なことでありますが、しかし最初に持ってくるお話というのは、船場の商売人の話でありますし、また商売人、商いといいますと、繁栄があり、没落があり、再生という道をたどるわけでございますので、ある程度私的な話とはいえ、普遍性を持っておりますから、お許しをいただきたいと思うわけであります。
 私の遠い遠い親戚関係に当たります小野源造商店というのが、明治、ですから伊予の大阪と言われた時代の前のあたりから始めておりますが、その者が歌舞伎、それと雨戸とかという私昭和二十五、六年の記憶がつい最近よみがえりまして、今回この質問をするに当たりまして、遠い遠い記憶、これを現実かまたは真実かどうかを確かめるために、歌舞伎というのは穴井歌舞伎に、この小野源造商店が幕を寄附したという記憶がよみがえってまいりました。
 それで、つい先般でございますが、土曜日でございましたが、穴井へ赴きました。昼下がりでありまして、ちょうど町外れに女性2人の方がいらっしゃいまして、お話をしておりました。わけを話しますと、その方がスマホで公民館主事さんを呼んでいただきまして、公民館主事さんが、私が実はこういうことですが、協力いただけますかと言いますと、はい、その幕とか衣装は虫干ししなければならないし、まだお見せできませんので、それを映した写真集がありますので、それならお見せできますよということでございまして、すぐさま穴井の公民館に行きますと、主事さんと同時にそこへ着きました。主事さんは大変優しい方でして、女性の方でした。こんな分厚いアルバムをお持ちになりまして、さてその小野源造商店が果たしてその幕を寄附したのかどうかということが真実かどうかということを確かめるためにアルバムを一枚二枚めくりますと、何枚目かに出てまいりました。小野源造商店が、見よりましたら明治39年でありました。それで、小野源造商店は油類、肥料、それと雑貨を扱っているというふうにその幕に書いてあったわけであります。つまり1906年でございますから、今から111年前の話ですねと私が主事さんに申しますと、主事さんはにこっと笑っておられましたが、アル・ゴアの不都合な真実はなくて、これが真実であったので、大変私はうれしかったという思い出がありまして、さて本題に入るわけであります。
 最初に、進取の気風は枯渇したのかということであります。
 この地は、昔からすぐれた人材を輩出しておりますから、そういう土壌、進取の気風の土壌があります。数多くの人が出ておりますし、新しいところでは、昭和2年から夫婦が始められた和菓子の製造が、長男の中興の祖と拡大いたしまして、そのお孫さんが事業をやっておられる、無論ファミリーが一緒になって進取の気風を受け継ぎながらやっていらっしゃるわけですが、これがもはや今や西日本随一の菓子メーカーになったということでありまして木綱家3代であります。この人たちは進取の気風に富んでおると。
 昭和32年、8つのくずしが1つになって八水蒲鉾をつくりましたということですが、そのもとになったのが鈴木峯治さんであります。峯治さんはこの地にかまぼこを持ってきた。そして、そのお子さんたち、お孫さんたち、ひ孫さんたち、またグループの皆さん方が進取の気風で現在の八水蒲鉾をつくりましたということですから、先般も鈴木峯治さんのひ孫さんとお話をさせていただきましたが、なかなか立派な方でございます。
 昭和26年といいますと、私たちは子供のときでございましたが、私たちはおどけてアイ・アム・ハングリーと言っておりました。とてもひもじいですよ。そのひもじい中に、魚肉ソーセージを使ってスモークミートをつくった紀伊敏雄さん、そういう形の進取の気風はいまだに息づいてますよということです、青年会議所さんは。オレンジベイフーズをつくりました。1期目の大城市政も相当の努力をされて、今のオレンジベイフーズの立ち上げに協力をされております。そういう方がいっぱいいらっしゃいます。
 そして、皆さん忘れていらっしゃると思いますが、先般、私は副市長のところにはめったに行きませんが、4年の間に2回目でしたが、ほしたらカレンダーといいますか、菊地恭三さんの写真がありました。びっくりしました、あっ、恭三さんですね。その恭三さんというのは、尼崎紡績とか大日本紡績もつくり、最大の東洋紡績をつくったそういう方でございまして、三和銀行を興しました。三和銀行と言えば、八幡浜の高校生は大分お世話になりました、私の友人の弟も三和銀行に行きましたが。その三和銀行は都市銀行でございましたが、東海銀行と一緒になってUFJになり、今は三菱東京UFJの銀行になっておりますが、そういう立派な方もいらっしゃいますし、二宮忠八さんもそうであります。
 そして、その下地というのはいつできたかといいますと、先ほど言いました伊予の大阪です、明治17年、1884年に伊予の大阪でございまして、松山でなくて、この八幡浜の地に今で言う物流、物産が集積して、移入、移出の取扱高が1番でした。綿もあります、呉服もあります、雑貨もあります、綿を使って、篠巻木綿を使って今で言う加工貿易ですよ、そういう産業構造を構築していった。そして、そういたしますと上方から情報が入る、また金が入る、人が来る、地場ができて、金融機関ができ、海運業者ができ、商業ができますよと。手狭ですよということで、かなりもうけた方がいらっしゃいますから、そういう人たちが自己資金で海員ホーム建てる、築港する、内港をつくっていったということですよね。
 そして、その前の50年前にさかのぼります。そしたら、1830年、天保元年、このときに伊予の大阪より前に伊予の雨井と言われました。伊予の雨井というのはどこですかと言うたら、川之石の雨井です。そこには、中国地方、大阪、九州、そこら辺の物資を集めて運んでおりました、一杯船主が往来し、えびすやとかほていやとかという船主がどんどん資金を出して、物産を集めてやっておりました。
 そしてまた一方では、国立二十九銀行をつくった矢野小十郎なんかというのは、藩主の許可を得て長崎貿易をやって巨万の富を得て、国立二十九銀行をつくった。先般、いただきましたむくり屋根の宇都宮壮十郎のお屋敷、先代もそうです、そういう方たちが現在の豫州銀行、伊予合同銀行、そして伊予銀行のもとをつくったのがこの地ですよ。この地の進取の気風に富んだ矢野小十郎たちというのは全部自己資金です、当時は、明治11年、1878年です。高知のほうは、秩禄公債と言いまして、武士が失業いたしました。その公債を原資につくっていったんです、銀行を。ここは純然たる自己資金、商売人の町です、八幡浜は。
 ということで、今八幡浜市を活性化させるか、中心市街地を勢いよく昔のようになっていくためにはそういう人材が必要ではないかと思いますが、そのあたりぜひともお聞かせを願いたいと思うわけであります。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  河野議員おっしゃるとおりだと思っております。明治初期から大正期にかけまして、瀬戸内海、宇和海を縦横に結ぶ地理的特性を生かした海運交易の中継拠点として伊予の大阪とうたわれるほど繁栄した背景に、進取の気風に富んだ偉大な先人たちの多大な功績があったと思っております。そして、今の時代におきましても、地域の発展のためには、進取の気風に富んだ人材が必要であることは議員御指摘のとおりでございます。
 進取の気風は、今を生きる市民の心根にも連綿と受け継がれており、全国でも先進的な取り組みであるみかんアルバイター事業などはその一例であると思います。海外販路の開拓に乗り出す事業者や、行政に頼らず、みずから進んでまちおこし活動に取り組む市民グループが増加していることからもかいま見ることができます。
 市といたしましても、新たな事業やまちづくりにチャレンジする市民や事業者を応援するために、八幡浜市民提案型補助制度を平成24年度から実施しております。今後もこうした支援、そして人材の掘り起こしにより一層努めていきたいと思います。
 なお、昨年度に市民ミュージカル「二宮忠八物語~世界に誇る愛媛の偉人~」を開催し、好評を博したところであります。第二弾として、アメリカ大陸に新天地を求め、小さな帆船で太平洋を渡った「北針」のミュージカル、あるいは第三弾として川之石の鉱山から貿易に至る町の繁栄等々を企画してみたいなとも考えております。このようなふるさとの未来を切り開く子供たちへ進取の気風を伝え、育む取り組みにも力を入れていきたいと考えております。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  ありがとうございます。
 進取の気風に富んだ市民の皆さん方がよくいらっしゃる、大変心強い。一番私が思うのは、この八幡浜の職員の皆さん方が進取の気風に富んでほしい、恐らく富んでいらっしゃると思いますが、ぜひとも先進性を持った、そういう職員をどんどんどんどん引き上げていって、町の活性化のために尽くしていただくようにお願いをしたいと思いますが、その点ひとつよろしくお願いします。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  私も市長になって、いろいろ職員を見ております。私になってから、商工観光課とか農林水産のほうでも各都市に行って販売をしたり、商品を売ったり、いろいろなところでよその地区のいいところを見て帰ってくる、そういったことも十分職員の資質を上げる点ではいいことだと思っておりますし、その地に赴いた職員の話を聞いておりますと、自分の物産品、特産品を売るだけでとどまらず、やはりその土地土地のいいところをしっかりと学んで帰ってくる、そういったこともやっているなというふうに思っておりますので、そういった点でも進取の気性を十分に発揮してくれているのかなというふうに考えております。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  御期待申し上げておきます。
 次に行きます。
 2つ目、魅力あるまちづくりについてであります。
 中心市街地のイメージと申しますと、整然と区画されて、商業区があります、住居区があります、業務区がありますよということですよね。そして、商店街があって、利便性、快適性、秩序があり、安全が確保され、その上に受益者の皆さん方に対してのモビリティーがしっかりと行き届いておる町で、市民の皆さん方が快適な買い物、ショッピングしますよ、合間にオープンカフェできゅっと一杯、ジュースをやりながらお話をするとか、文化の薫りがしますよ、これが理想的な商店街だろうと思います。
 ただし、その整然とした町にプラス、あるいは違う非日常の顔も私は絶対必要だと思います。サラリーマンの生き抜くとこも必要ですし、お百姓さんもそうです。ですから、その町には、あるいはある程度の混沌、カオスがあったり、デンジャラスの危険があったり、迷宮のラビリンスがあったり、デカダンスがあったりの退廃があったり、ずうっと霧のように舞ってるようなところが必要だろうと、このように思うわけであります。
 これは比較になりません。新宿を思い出してください。新宿は都庁もありますよと、淀橋浄水場、昔はキツネが出ておりましたが、今は新宿副都心のオフィス街です。そして、国電の横には、私の大好きな思い出横丁があって、びっくり大ガードを越えたら最もデンジャラスな大歓楽街の歌舞伎町に行きます。その真ん中には区役所があって、ねきのほうにはゴールデン街があり、花園神社があり、また2丁目というふうなところもあります。そういう多様な顔が魅力ある、人が集まるということであります。
 かつての八幡浜市もそれに近いところがありました。私は黄金の1950年代と言うておるんです。昭和25年から30年代の中ごろにかけてはありました、八幡浜市も。新町の商店街からちょっと脇へ入りますと、それはそれは光り輝く、そういう世界がありましたし、今の皆さん方は知りませんが、三業地といいまして、芸者さんがおったり、置屋さんがあったり、そして法律に許された範囲の後ろめたい中にもちょっとそこへ行くようなところがありました。こういう魅力があった町ですよ、八幡浜市は。
 そして、何よりも人が多かった。一番はそこなんです。人いきれがある、田舎、半島からぽんぽん船の焼玉エンジンに乗ってくる、三つ四つの峠を越えてここへどんと来ますから、金は何ぼでもここに落ちよりましたよ。そして、最高の娯楽の映画を見ながら、余韻に浸りながら、最高のちゃんぽんを食うて、百姓にはなかなか敷居が高かったキリンへ行ってお茶をするのが最高、至福のときでしたから、そういう時代でした、それを再びというわけにはいきませんが。八幡浜には独特のにおいがありました、くずし屋のにおい、浜のにおい、ホータレ干したにおいとか。そして、音もあった。何よりもあらつかましい言葉でした。私ら須川の山の奥から来ましたら、がいなあらつかましい言葉使うので、私も白浜に親戚がありましたから、タケノコ、芋を持ってきよりましたから、そういうとこには言葉の荒いなあ。そりゃそうですよ。そこいけんがななんか言よりましても、板子一枚底は地獄ですから、そういう荒い言葉になっていくんでしょうね、そういう魅力がありました。ちょうどここの港の横には白浜造船がありました。その横には愛国鉄工の音がする。音もありましたし、声もあった。
 やがてはその音もにおいも消えて、人も散り散りになる。やがて現在のような町になったということですから、夢よ再び1950年代ということはいけませんけども、それに近い町、魅力ある町をぜひともつくっていただきたいと思うんです。一番は人口、仕事、そういうことだろうと思いますが、そこら辺を期待しておるんですが、ひとつよろしく御回答のほどお願いをいたしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  総務企画部長。
○総務企画部長(新田幸一君)  お答えいたします。
 八幡浜市が魅力あるまちづくりをどうするかというようなことだろうと思います。議員のおっしゃる時代背景は、昭和30年ごろからの高度経済成長真っただ中の時代で、国民みんなが経済成長の恩恵を受け、町全体が活気あふれた時代を思い起こさせます。現在は時代背景も異なり、いまだかつて経験したことのない少子・高齢化が進展する中で、いかに持続可能な社会を築いていくかが課題となっております。
 このような中、議員御質問の人々を引きつける魅力ある町とは、道路、港湾、上下水道など市民の生活を支える公共インフラが整備され、安全・安心に暮らせる町、医療・福祉、教育施設や人が集える交流拠点施設が整備され、子供から高齢者まで市民みんなが暮らしやすく、にぎわいと笑顔あふれる町、ミカンや魚を初めとする地域産業の活性化により生涯現役で生きがいを持って働くことのできる町だと考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  優秀なお答えであります。私が言うのは、少し言葉は悪いですが、不良げたということは悪いですが、そういうことは今もうあってはなりませんが、やはりちょっといかがわしいような、そういう雰囲気の町もこれはやっぱり町の中には必要なんですけど、この八幡浜の小さな町にはそれは無理ですね。
 そして、人々を興奮させるような、また興味が湧くような、そういう町が必要なんですね。非日常の飲んだり食うたりするんではなくて、文化の面においてもそうです。先ほど市長が言われましたように、ミュージカル最高ですよ。それで、市民の皆さん方はそういう発表をする場もそうですし、そしてまた新たな地元の食材を使った料理もそうですし、そういうことでみんなが魅力あって、町なかへ寄るような施策をぜひともしていただきたい。
 今言われましたように、都市計画によってきれいな町、整然とした清潔な町、電柱も恐らく埋まるでしょう。そういうきれいな町ではなくて、それも必要ですが、やはり町には、先ほど言いましたように混然一体としたような何かしらそういう魅力ある町、行政がつくるわけにはいきませんが、そういう発想を持った人たちも出てきて、要するにまちづくりは行政も市民も商工会議所もみんなで寄ってまちづくりしましょうよということです。一回やっぱりそういうシンポやないけど、そういうものを開いてやってみたらどうですか、もう一回その辺お願いいたします。
○議長(上田浩志君)  総務企画部長。
○総務企画部長(新田幸一君)  議員のイメージされておられる、それこそ非日常的なというのは、議員おっしゃられたように確かに行政が取り組むということはなかなか難しいことだろうと思います。ですので、そこはやはり民間活力ということにお任せをしたいなと思いますけれども、市民が、あるいは市外の方らが来られてわくわくどきどきするような八幡浜市ということで考えると、やはり八幡浜市特有の文化というようなものをしっかり持っていきながら、そこで市民が文化に触れていきながら、例えば食文化もそうでしょうし、お祭り、イベント等もあるだろうと思います。そういったところをやはりきっちり八幡浜市の特有なものというようなものをしっかり持った上で、それこそ議員おっしゃられたように、商工会議所初めいろいろな団体と意見交換、情報交換をしていきながら、どきどきわくわくするような町にしていければなというふうに考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  一緒になって頑張っていきましょう、魅力ある八幡浜市を、皆さんがここの八幡浜市に来るように頑張りましょう。
 3番目でございますが、本市の経済的衛星都市の復活ということであります。
 経済的復活、衛星都市ということでありますが、私はどうも1950年代ばっかりを言うわけですが、こんまいときの記憶が一番鮮烈に残ってますので、仕方ないところがあるわけでありますが、八幡浜市と西宇和郡、東宇和郡、大洲というのは、経済的、社会的、そして教育的に結ばれておりました。八幡浜が中心で母市ですよ。ということは、1955年、昭和30年の八幡浜市と旧保内町の人口を合わせますと7万1,987人であります。そして、残る保内町をのけた西宇和郡、東宇和郡、大洲の一部を入れますと同じぐらいの人口です。合わせたら14万、15万ぐらいの経済都市が八幡浜にあったんです、昔のことを言うても始まりませんよ。しかし、どおっと先ほど言いましたようにお金が落ちておりました。昔は一方通行でしたが、今は対面通行、行ったり来たりしよります。
 私が心配するのは、八幡浜市の市民の皆さん方が他市へ、他の地域へ行って、耐久消費財、最寄り品を買っていらっしゃるということの額と、それとよそから来て八幡浜市に落とす金と、これをプラ・マイしたら私は出ていくほうが多いんじゃなかろうか、よそで買う人が。ということは、先ほど言いましたように魅力あるこの町をつくったならば、八幡浜に行ったらええですよと。港だけではなかなか、私もこの間いろいろ話を聞きましたが、みなっと、そしてみなっとの中のどーや市場、どーや食堂関連の、そしてアゴラマルシェありますが、言葉悪いですが、総売り上げは、1年間に落ちとるお金ですが、コンビニエンスストアの何軒分かですよ、言うたら。売れるとこのコンビニはすごかったですから、私も商工会におりましたから、言いませんが、一番最初にできたコンビニは表彰してもらいましたから、コンビニの総元締めから、それだけ売れよりましたね、今も売れよるとこ相当あります。ですから、いかにこっちへ金を落とさすかということを考えていただきたい。
 それで、今、恐らく調べていらっしゃるかいらっしゃらないかわかりませんが、八幡浜市の出ていくお金、市民の皆さん方がよそで買うお金とよそから八幡浜市で買っていただくお金、それを調べたことありますかね。そこら辺わかったらお答えをいただきたいと思うわけであります。
○議長(上田浩志君)  商工観光課長。
○商工観光課長(河野久志君)  お答えします。
 本市の消費者が市外で行う消費行動に対する具体的な数字は持ち合わせておりませんが、交通、配送の利便性が向上し、消費者の選択肢がふえたことで、市外の大規模小売店舗やインターネット販売等を利用する市民が確実に増加しているものと思っています。商店街衰退の大きな要因は、議員も御承知のように自動車利用の一般化と、これと歩調を合わせた郊外型の大規模小売店舗の登場です。現在では個別の商店を回ってさまざまな食料品や日用品、医薬品、衣料品を購入することは一般的ではなく、多くの消費者が品ぞろえと価格と利便性にすぐれた大規模小売店舗を利用しているものと思われます。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  それもおっしゃるとおりであります。私が心配するのは、八幡浜は魚のまちです。そして、はっきり言いますが、宇和に行きますよ、宇和で魚買ってきますよという人大分おります。ここは拠点の一番近い水揚げするところの魚市場があるわけですけど、ほじゃついでに馬刺買いましょうか、ついでに野菜買いましょうか、ほしたら食事もしましょうかということになるわけです。魅力ある商品、食べ物、そういうのがあったら、逆にこっちから流入してくる。大型店舗ということは、今大型店舗も大変ですから、あの世界最大級の小売店のウォルマートも、課長が言いましたが、ネット通販なんかに押されて、アメリカの南部のほうの町、中西部のほうの町をどんどん閉めてますから、この間やってましたもの。あの世界最大のトヨタ自動車工業の2倍の売り上げですよ、トヨタが二十数兆円ですかね、その倍ですから、それが今危機に立たされようとしておりますという、消費構造が非常に変わりつつあります、おっしゃるとおり、量販店だってわかりません。ですから、個性的な商品なり何なりを一丸となって、大店立地法によって環境を害するようなんはいけませんよ、規制変わります、この後質問出ますが、時代は変わっておりますが、やっぱりそっちへ足を運びますが、それに負けない町を、今はもう下がってますけど、もう反転攻勢の時期ですから、知恵を出して新たな商品、商売を考えていくようにやりましょうよ。大きな店ばかりがもうかりまっせということではいけませんから、そこら辺また商工観光課長、あったら5点目願います。
○議長(上田浩志君)  商工観光課長。
○商工観光課長(河野久志君)  今議員さんおっしゃったとおり、そういったいろんな購入方法といいますか、いろいろございますので、それは市民の皆様方の選択肢によりますので、そこら辺はなかなかこちらのほうでも把握できないところでありますけども。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  議員のおっしゃるとおりだと思っております。どこに行っても買えるものがあるのであれば市民も来ないし、まして市外からの集客も望めないというところがあります。
 ことしの4月28日から5月7日まで、ゴールデンウイーク期間中で県内の観光名所といった中で集客が一番多かったのが八幡浜みなっとであったことは議員の方々も皆さん御存じだと思いますが、これは単なる道の駅、みなとオアシス、普通にある道の駅よりもやっぱり八幡浜の海産物が買えるといったような特色があるからそういったことができるのかなというふうに思います。
 最近では、先ほどの質問の回答にもなるかもしれませんが、八幡浜の商工会議所の青年部、また商店街の青年部の皆さん方が一緒に知恵を出し合いながら黒い商店街というふうな新しい発想を持って自分とこの商品を売っていくというような行動も出てきておりますので、何やら八幡浜が進取の気風に富んだ新しい商品を開発していく、魅力あるものをつくっていく、創造していく、そういったことで多くの人、八幡浜の人に認めてもらって、八幡浜以外の人にもこの八幡浜に来て消費行動に移ってもらう、そういったことを考えながら市全体で行動を起こしていけたらなというふうに考えます。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  商工観光課長、急に想定外の質問をいたしまして、ごめんなさいね。そういうことも含めて、常日ごろ考えていただきたいと思っておるところであります。
 続きまして、中心市街地80ヘクタール内の人口推移とシェア及び人口密度等について質問させていただきたいわけであります。
 中心市街地、私80と申しておりますが、その根拠数値は平成13年、西暦何年ですか、すぐ答えられませんね、2001年です。21世紀の初頭のときに八幡浜市中心市街地活性化基本計画なるものをつくっておって、この中が80ヘクタールとなってました。それで、先般のヒアリングのときに女性の方が資料で105ヘクタールになってますがとおっしゃいました。大体エリアは同じでしたから、どうちゅうことないんです。言うたら100ヘクタール、1平方キロだと思っとったらいいですね。これ80と書いておりますが、大体そういうことに皆さん方の御認識をいただきたいと思うわけであります。
 それで、私これでもかこれでもかと中心市街地のことをこれから言いますが、とてもやないが私は、かわいいと言うたら語弊があって怒られますが、中心市街地をもう昔のように活性化ささないけませんので、ある程度内情もお聞かせ願いたいという意味での質問でございますので、御理解をいただきたいと思うわけであります。
 八幡浜市はすごいんですよ、322の行政区があります。保内町は37、89、27、旧町村単位でいきます。322ありまして、うち81が限界集落であります。限界集落の概念というのは、高知大学、大野 晃教授が平成になってすぐにそういう概念を唱えた、準限界集落だなんとかと言って、それからはやり言葉のように限界集落、限界集落だと言っております。
 限界集落とは、地方の、田舎の、また僻地のそういう集落で限界集落になっておりますが、しかし本市においてはこの中心市街地が限界集落なんです。新町商店街を例にとります。1丁目から5丁目まで行政区が1、2、3、4、5とあります。全部足しますと人口が175人であります。高齢化率54.3%、最も危惧しなければならないのはゼロから14歳の年少人口が6人の3.4%、新町商店街全体の、ということなんですよ。
 それで、新町商店街と人口が膨張しておる神越とは比べ物になりませんが、神越は世帯数で8倍から9倍です、もとの。この神越というのは、かつては沖という字がついておりました、神越沖と言ってました、私らこんまいときに。神越沖耕地組合一面に水田であります。春先には菜の花、レンゲでもうピンクに染まっておりました、黄色に。これは桃源郷のように美しかった。それが、今やこの七、八年前に田んぼが一枚もなくなった。この間まで、七、八年前まではまだ田んぼ一枚か二枚ありましたが、今はありません。そして、真ん中に名坂道路ができました。これがなかったらもっと膨張してますよね。その神越地区は、今人口1,206人でしたかね、今先ほど言いました新町もそうですし、神越もですが、ことし2月末現在の人口であります。
 そして、高齢化率が20.1%であります。1つの行政区で1,000人以上というのは余りないんです、ここは20.1%、愛宕山は低いですよ、若い人ばっかりですから。しかし、ここは20.1%で一番低い、八幡浜市の中で。そして、ゼロ歳から14歳の年少人口は176人、新町全体より多いんです。全体で1,206人に対しますシェアというのは15%。先ほど国は4月1日現在で年少人口を出しました、12.4%です、相当なショックを受けておりました、政府の役人さんも、神越は15%。しかし、やがては落ちてきます。日の浦団地がそうですから、どんどんどんどん子供がおりましたが、今はほとんどいないようです。やがてはそうなりますが、今はまだ膨張しておりますから、そういうことであります。
 そこで、中心市街地、1平方キロ、100ヘクタールにしましょう、の人口の推移はどうなったのか。全体に下がってますよ、今3万5,000人前後でしょ。それがやがては自然減、社会減、自然減が400人、そして社会減が200人、600人から700人、市長もこの間、私とこの公民館の関係で来て言っておりました、600人、700人毎年減って、10年したら6,000人、7,000人、ここがあと10年したら2万7,000人ぐらいになりますよということですから。全体に減っておりますから、そのシェアとか何かは変わらないかもわかりませんが、中心市街地がより空洞化になってることは人口によって証明できますが、その辺の推移をぜひとも伺いたいわけであります。
○議長(上田浩志君)  政策推進課長。
○政策推進課長(垣内千代紀君)  お答えいたします。
 中心市街地、80ヘクタールで調査しました。昭和61年から平成28年までの30年間のデータを見ますと、人口が7,258人から4,289人、市全体の人口に占める割合が13.6%から12.2%、人口密度が9,073人から5,361人と、いずれの項目も減少しています。人口減少率が40.9%と市内全体の人口減少率33.9%を上回っており、これらのデータからも中心市街地の人口減少は深刻であると考えています。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  人口密度は人口割る面積ですが、今4,000や3,000言いなはったがやけど、80に対してということやな、わかりました。そういうことのようであります。
 関連した質問で次に移ります。
 問題は、年少人口がいうがはもうこれ無理ですかな。聞きましょう。新町商店街の3丁目から5丁目、モビリティーをようにしてから人をどんどん迎え入れますよということですが、それにつれても、人も来たらやっぱり人口もふやさないけませんので、お答えはなかなか難しいようですので、新町商店街も年少人口が6人や7人やなしにまずは2桁になるように、人口を移住とかなんとかも考えながらやっていただきたいと思っております。
 続きまして、中心市街地の求心力低下からの脱却、これまた中心市街地ばっかりむち打つようで申しわけありませんが、実態を私は知りたいということで質問をさせていただきたいと思うわけであります。
 中心市街地は空洞化、空洞化と言うとります、今言いましたように人口も減っております。高齢化になっております。シャッター通りできます。ということは、店舗の面積が減りますよ、店舗の面積が減ったら何か、売り上げ減りますよ、税収も減りますよということですから。
 私が危惧しておるのは、中心市街地に明治、大正、昭和の初めの建物は、明治の建物は大分少なくなりました。10年前までは大分ありました、まだ。そして、耐震性とか災害に対してかなりネックと申しますか、これらをクリアしなければならない問題もようけあるだろうと思います。
 そういたしますと、空き家もあります。この前、大黒町はきれいに整理をされておりまして、感謝申し上げる次第でありますが、そういう建物も多々あるだろうと思います。そういたしますと費用が発生します、発生したら、この後、予算もあったかな、除却に対しては補助出しますよということでございますし、だがしかし全部賄い切れませんので、費用は個人に負担が発生いたします。そうすると、不動産に対しましては減免措置がありますよということでなかなか壊しにくいです。一方、個人の事情もありますよということであります。新規に事業をやりましょうという方につきましては、そういうネックがあってなかなか新たにそこへ行って創業、あるいは起業するのは困難なような状況にもなっております。一方、事業継承もなかなかままなりませんよということです。そういたしますと、商業、業務の新陳代謝が進みませんよ、そうするとどういうことになりますか、公示価格が下がりますよ、それにつれて70%の評価額に対する税金ということについても下がりますよということであります。
 この中心市街地のかつてはバブルの時代は公示価格はどんと上がった。この向こうのほうに大黒町と銀座が交差したとこら辺あたりが私の記憶では公示価格が一番高かったと思いますが、公示価格の変遷がわかればお聞かせ願いたいのと。この中心市街地、80ないしは100ヘクタールの個人住民税、そして固定資産税、特に土地、それと法人住民税の推移はどうなっておるかということです、税務課長さん、よろしくお願いいたします。
○議長(上田浩志君)  税務課長。
○税務課長(菊池敏秀君)  お答えいたします。
 過去の市税収入については、数十年前となると、市誌等の大まかな記述しか残っておりませんが、議員が言われたとおり、市の中心市街地が活況を呈していた1950年代、昭和30年の市の財政状況を見ますと、市税は約1億円で、当時の市歳入全体の約36%を賄っております。残念ながら、その中で中心市街地がどれほどの部分を占めていたかは不明ですが、当時の中心市街地が活況を呈していた状況からかなりの割合であったものと思われます。
 商店街を含む中心市街地の家屋については、現在5,140戸が固定資産税の課税台帳に登録されておりますが、そのうち昭和40年以前に建築されたものが2,123戸と半数近くを占めております。逆に平成19年から10年間に建築された家屋はわずか212戸となっていることから、老朽家屋の取り壊し、新陳代謝が進んでいない状況であることがわかります。
 中心市街地の税収の状況ですが、固定資産税においては税額の基準となる地価公示価格を見ますと、平成7年には新町・銀座商店街で1平方メートル当たり34万9,000円、江戸岡交差点付近が35万3,000円とほぼ同額であったものが、平成29年では商店街が6万2,200円、江戸岡交差点付近が9万円となっております。全市的に地価の下落傾向が続いている状況ですが、特に商店街における地価下落が著しいことから、中心市街地の土地の需要が低下していることがわかります。
 次に、個人住民税では、平成19年度と昨年度を比較したとき、市全体では14億9,933万8,000円が13億6,452万9,000円と約9%減額となっておりますが、中心市街地では2億4,715万9,000円が2億610万7,000円と約16.6%減額となっており、落ち込み幅が大きくなっております。
 なお、法人住民税においても、中心市街地の税額の減額幅が大きいことから、その影響は中心市街地のほうが大きいものと思われます。
 以上でございます。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  私から思うたらさほどではないわけですけれど、先ほども言いましたように、家屋というのは新しく建たなんだらなかなか税収は上がりません。明治、大正というのは、一戸建てだったら恐らく免税点ですよ、全部足すから免税点をクリアして税額かかりますよということですから。ですから、家屋についても、新陳代謝をどんどん取り壊して新たにやると税収も上がります、地価も上がりますということで、動かんわけですから。今不動産を、この間、メディアの関係のを見よりましたら、不動産の不はマイナスというか負けの負になっておりました。負動産、動かない、そして負の遺産となっておるということのようです。要するに、流動化しませんもの。流動化するような施策を打つ、これはあります、これは一番最後のほうに言います、あると思います、私は。難しいですよ。新たな、これまた後で言いますが、ということで、よく税務課長が言われるように思うたほどはなかったということですが、市全体に税収が落ち込んどるということは非常に危機意識を持たなければなりませんぞと。私は中心市街地はもっともっと疲弊して、税においてもかなり打撃を受けているのかと思いましたが、思うたよりかはそこまでは進行してなかったということであります。
 しかし、中心市街地も八幡浜市も税収をどんどん上げるようにしましょうよということです。ということは、勢いのある町をつくりましょうということでございますので、そこらをできたら御回答いただければと思いますが、税収を上げるまちづくりをしましょうということであります。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  また後の答弁でもいろいろ関係するかとは思いますけれども、税収を上げるためには、企業の方にもうけていただく必要があります。ほんな中で、商店街を含めて、八幡浜の特産品を利用するなり、もしくはよその特産品を八幡浜に持ってきて加工していくなり、いろんな形で起業をやっていただく、これがまずはベースになると思いますので、その辺を市としては積極的に支援をしていきたいと思います。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  次に行きます。
 次は、みなっとの年間来訪者100万人です。この中心市街地への誘客についてお伺いするわけでございますが、この振興ビジョンによってみなとオアシス八幡浜「みなっと」ができました。魚市場も新しくなった。そして、どーや市場、どーや食堂、アゴラマルシェ、交流館、これがリンケージ、連携によってお客さんがどんどん来ております。イベントもやります、そしてお魚も買います。言われましたようによそからもどんどん来ていらっしゃいます。平成25年、28年の4年間に100万人を下らないということですが、これは奇跡だと思います、最初の珍しいうちは来ますけど。ですから、このみなっとについては全国の港を抱えた自治体の議員さんが引きも切らずに訪問し、勉強し、あるいは嫉妬を焼きながらお帰りになったということも伺っておるところであります。
 この100万人のお客さんは、先ほど市長が言われましたが、黒を基調にした商品開発、まちづくりをやっておりますよということですが、中心市街地が誘客、やっておられますよ、交流館の皆さん方。私は思うんですが、市の職員の皆さん方もスポーツか何かイベントに相当出て一生懸命やっておられますが、交流館は指定管理です。あの指定管理はベターですね、大成功です。指定管理にせずに市の職員やったらもうちょっと、違う発想で仕事をされるかわかりませんが、やっぱり危機意識を持ってやっておられますので、相当私は感心しております、すごい、すばらしい。
 ということで、中心市街地への誘客もやっておられます、交流館の皆さん方。しかし、実態としては余り私は見えてこないような気がします。というのは、黒とか、八日市とかやっておられますが、中心市街地のそれ自体の魅力もアップしないとなかなか誘客は難しいですよということだろうと思います。
 今、誘客の状況、実態というのはどうなんでしょうか、その辺お伺いをいたしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  みなっとから中心市街地への誘客という御質問であります。
 昨年度実施された「えひめいやしの南予博2016」では、本市においても40件を超えるイベントやプログラムが実施され、数多くの来場者がありました。南予博関連の大規模なイベントが「八幡浜みなっと」で開催され、人気のある特定のお店には「みなっと」からの客の流れがあったものと思っていますが、多くの来場者が中心市街地へ回遊するまでには至ってなかったと思います。
 商店街の活性化を図るには、商店街にお客さんが行ってみたくなる魅力的な店舗やサービスがふえることが基本でありますので、まずは商店街に御努力いただきながら、市としても千代田町ちゃんぽん駐車場の整備、新町商店街舗装改良工事、これは車を入れるための舗装改良工事ですけれども、それから周辺道路の拡幅及び一方通行など通行規制の解除など、アクセスの利便性を高める取り組みを通じて、「みなっと」などからの誘客を後押ししたいと考えています。
 また、これら魅力ある店舗づくりやアクセス利便性向上の取り組みによって、今後は中心市街地という立地上の特性を生かした便利で豊かな空間づくり、言いかえれば地域外から人を呼び込むことと合わせて、定住地としても利便性の高いエリアにしていくことなどにより多角的な観点から人を集めていって、魅力的なエリア形成を図っていきたい、そういうふうに考えています。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  よろしくお願いをいたしておきます。次、関連いたしますので、またよろしくお願いいたしたいと思います。
 これもう最後の項目でありますが、持続的発展可能な町なかの構造転換、いわゆるモデルチェンジであります。
 これなかなか難しいですよ、構造転換、新町商店街は20世紀型ですから。2001年、平成13年に中心市街地活性化基本計画なるものができておりますが、これ今は失効です、10年以上過ぎてますから、ということですよね。それで、まちづくりを再度、新たな発想に基づきながらやりましょうよということの質問であります。
 中心市街地が凋落しているのは、もう20世紀の3分の2を過ぎたあたりからか顕著になっております。それ遅過ぎた感がありますが、平成10年から12年の間にかけてまちづくり三法ができました。もとになるのは、中心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性化の一体的推進に関する法律ができまして、改正都市計画法、大店立地法の3つの法律が平成10年から12年にできましたと。しかし、一向に中心市街地は活性化しませんよということで、もとになる中心市街地の関係の法律を平成18年に法律名を変えて新たな措置制度を加えて改正中心市街地活性化法ができましたよということであります。それで、まちづくりは商店街だけの中心ではなくて、文化の施設もそうでありますし、社会福祉の関係の施設、医療関係の施設もつくりながら、都市機能をアップしながら、今副市長が言われましたように定住化を図りながらやりますよということだと思います。それで、魅力ある商店街といいますか、町なかをつくっていきましょうということでありますが、そういう成功した例があります。
 一方、商店街に特化した、いわゆる大型商業施設をつくりますよ、土地区画整理によって土地を提供した人はそれは権利を得ますから、その大型店舗の中に入りますよ、施設の中に入りますよということですが、これがなかなか成功しない。最初はどんどんどんどんお客は来ますが、このようにみなっとみたいに4年連続100万人超えるようなことはありませんから。潮が引くようにどんどんどんどんお客は減っていって、そのテナント料も入った人が払えなくなる、そうすると三セクの債務保証を持っておる自治体が補償しなければなりませんよ、首長さんはおやめにならなきゃいけませんという例がありますので。これは土地区画整理によって大型店舗というのは相当危険です。先ほど言いましたように10年後には、今3万5,000人が2万7,000人になりますということですから、つくれませんよ、これは。ですから、新たな発想でつくりましょうということなんです。
 それで、今言われましたようにちゃんぽんの駐車場つくりますよ、新町の5丁目から3丁目までは道路改良して、モビリティーを容易にしながら車を入れますということですよね。それと、ある都市計画道路を整備いたしますよ、駅前もしましたよ、菊池清治邸も文化ゾーンにあります。それと、市民会館の跡地も考えますよ、総合的に考えてまちづくりしますよということは結構であります。
 しかし、今言いましたように面の整備は非常に難しい。やっぱり今言いましたように、点を整備していって定住化を図るのが一番だろうと思いますが、ただし港の振興ビジョンがあって、それでスキームがあって、現在のみなっとあたりができたわけでありますが、私は再度お聞きします。これが平成13年につくったやつでございますが、これは国交省から許可をもろたかどうかわかりませんが、そういう補助事業をもらって中心市街地活性化基本計画なるものをもう一回つくって、ビジョンをつくって、スキームに沿ったまちづくりということもほとんど不可能です、土地区画整理事業なんかというのは、都市計画における。がしかし、ある程度こういう大きな中心になる計画も必要なのではないか。いわゆる最上位の第2次八幡浜市総合計画もそうですが、まち・ひと・しごと創生総合戦略もそうです、都市計画のマスタープランもそうですが、先ほどできた空き家対策もそうです。そういう計画もありますが、やっぱり基本になるこういう計画も必要になるのではないでしょうかということについてのお答えをいただきたいと思うわけであります。
○議長(上田浩志君)  産業建設部長。
○産業建設部長(菊池司郎君)  議員お尋ねの中心市街地活性化基本計画の策定の必要性ということでございますが、まちづくり三法の制定に伴い、旧八幡浜市では平成13年3月に「八幡浜市中心市街地活性化基本計画」を策定しておりますが、平成18年の同法の改正に対応しておらず、事実上失効している状態です。
 計画作成のメリットとして、国などのさまざまな支援制度を活用できる点が上げられますが、平成29年4月現在、改正法に基づき同計画を策定している自治体は全国で141市となっており、本市同様、平成18年改正前に策定していた606市町村と比較するとその数は著しく減少しています。その理由としては、中心市街地活性化基本計画に盛り込むべき事項として、「市街地の整備改善」、「都市福利施設の整備」、「居住環境の向上」、「商業の活性化」の4事項について全て新規事業を盛り込む必要があることが障害になっているとの指摘があります。
 とはいえ、人口の減少、少子・高齢化が進む中、本市においても中心市街地活性化基本計画の目的である「多様な都市機能がコンパクトに集積した子供や高齢者を含めた多くの人にとって暮らしやすいにぎわいあふれるまちづくり」を進めていくことは重要課題と捉えております。時間と財源の制約の中で、今は具体の事業を早期に実現すべき時期であると考えており、事業の発想、選択の中で全体を俯瞰し、都市としての一体性、魅力の発揮など、方向を見定めながら進めていきたいと思っております。
 その中で、大きな計画が必要とされる状況になれば、また計画策定についても検討したいと考えております。
 以上でございます。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  旧来の20世紀型商店街とかという中心市街地の考え方は今はもうなかなか厳しいですよ。発想をがらりと変えましょうということになるだろうと、このように思っております、高齢社会ですし、どんどんどんどん人口がふえるわけでもないということでございますので。
 今検討されておる市民会館跡地ですが、これはまだ具体的にはなってないわけだろうと思いますね。平成25年9月議会に、私は中心市街地に保健センターはどうですかと申し上げました。保健センターはリメイクしながらやっておりますよということで、そういう考えはありませんよということでございましたが、私の考えは、前回健康寿命を延ばしましょうよという質問をさせていただいたわけでございますが、あの市民会館跡地はまだ狭いと思いますが、横をちょっと広げますと、保健センターなり健康寿命の拠点をここへつくると、そして健康のまちづくり、四国一、日本一の健康長寿の町ですよということになったら、定住はふえます、絶対にふえますよ。発想を転換しましょう。そして、この後、あしたまた全協がございまして、30億円が52億円になりましたよ、22億円ふえましたよということでございますが、二十数億円、30億円あったらかなりの施設ができますから、これは仕方ないことですから、地盤ですから。ですから、有効な金を使って、八幡浜の知名度をぐんと上げましょうということになったら、年寄りばかりですから、私もそうですが、一番は健康ですから、健康の町八幡浜。おいしいですよ、食物も、元気ですよというたら皆寄ってきますけん。そういうまちづくりを、あの市民会館跡地を、学識経験者の皆さん方もいらっしゃいますので、そこらも俎上に上げて、たたき台に乗せて、御検討いただいて、私が平成25年に言いました保健センターを移しながら健康なまちづくりをしましょうということについても、やっぱり念頭に入れて利用をするというようなことをぜひともお考えをいただきたいと思うわけでございますが、そのあたりどうでございましょうか。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  今の御質問の中でポイントは、市民会館の跡地の利用をどうしようかみたいなところが中心市街地活性化でこれからかなめだろうと。これが最後の候補地とは思っておりませんので、いろんな施策を次々に打っていきたいと思います。
 少し話がそれますけれども、今王子の森公園で児童遊園をつくっております。これは新しい遊具を備えた芝生と砂地を含めた、子供たちが走り回って、おまけに遊ぶことができる。そういうのをまた北浜公園の跡地にも整備して、家族連れ、子供たちにも住みやすい町というのは、今おっしゃられたような一つの魅力ある都市づくりになるし、これをうまくやっていけばまた全国から視察の方が来られるような、そういう切り口も可能ではないかと思っています。なども含めて、市民会館の跡地もまたどうすればいいのかというのは、今の御提案も含めて、少しいろいろまた考えさせて、取り組んでいきたいと思います。
○議長(上田浩志君)  河野裕保議員。
○河野裕保君  御期待を申し上げまして、終わらさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(上田浩志君)  休憩いたします。
   午後 零時01分 休憩
—————————————————————
   午後 1時00分 再開
○議長(上田浩志君)  再開いたします。
 次、佐々木加代子議員。
〔佐々木加代子君登壇〕
○佐々木加代子君  それでは、私のほうからは大綱2点についての質問をさせていただきたいと思います。市長並びに理事者の皆様には、誠意ある御答弁のほどよろしくお願いを申し上げます。
 大綱1、防犯灯のLED化について。
 今年度より新規設置15灯分に加えて、既存の防犯灯の取りかえ分についても15灯の補助が受けられるようになり、全灯LED化に向けての一歩が踏み出せたと思っておりますが、このことを我が地域でお話をしたところ、「たったの15灯か」との反応で、私としてはもう少し喜んでいただけるものかなというふうに思っていただけに、少しがっかりしたところであります。
 防犯灯のLED化の問題は依然市民の皆様から多くの要望がありますが、この話になるといつも前に進まなくなるのが旧八幡浜市内における町内会組織の不統一の問題であります。このことが解決しない限り、市民生活をしていく上での疑問や不便を感じてしまう場面が少なくありません。防犯灯のLED化のお話を市民の皆様とする中で、地域によっては高齢化が進み、地区役員は当然のことながら、広報委員さんを引き受けていただける方、そういう方をお願いするのも困難になってきているというお話を伺いました。
 八幡浜市の安全・安心のまちづくりを推進していく中で、防犯灯のLED化は市が主体となって行っていただきたい最優先課題だと私は思っております。現状では補助金を受けての整備もできない、これが今の八幡浜市の現状なのであります。防犯灯のLED化を要望していく中で、夢にも思っておりませんでした旧八幡浜市の中に町内会組織がない地域があるということ、そのことで地域によって差異が生じていること、「依然として任意の団体である町内会組織については行政が踏み込むべきではない」というお考えがあると思いますが、こういうお考えに以前からの変わりはないかというふうに思いますが、今現在どういうお考えなのかをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  LED化と、それから地域の組織化との2つのお話があったと思います。
 防犯灯のLED化につきましては、また後で具体的な踏み込んだ質問が出るということですので、基本的には前向きにやりたいという思いはありますので、また答弁をそこでさせていただきたいと思います。
 それから、もう一つの御質問の各自治組織の運営ということですけれども、八幡浜市で各地域の運営は原則的に市内17の地区公民館が担っており、地域の実情によっては多くの地域で住民の自治組織である区があったり、あるいは自治公民館などによってより小さなエリアでの自治が行われています。
 ただし、過去からの経緯により、一部に区とか自治公民館などといった自治組織が整備されてないところがあります。地域の連帯意識が希薄化していく傾向にある現在の社会において、地域におけるコミュニティーづくり、特に災害など不測の事態を想定した地域の組織力の強化は大きな課題であると認識しており、また行政がかかわることの重要性も理解をしているつもりであります。
 LED化の問題を契機に、住民による自治の仕組みについて、今後、該当の公民館などと協議して検討していきたいと思います。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  今副市長のほうから非常に期待を持てるというか、前向きの御答弁でございましたので、多大なる期待を私はこれからもまた訴えていく中でさせていただきたいなというふうに思っております。
 今回この問題ですが、当初は防犯灯のLED化が私は要望でありましたので、この中にこういう地域の格差があるとか、また地域によってはそういうコミュニティーの組織がないとかという問題に防犯灯を通して行き当たることになりました。
 その中で、私はやっぱりこのことは非常に市民の間でも大きな問題で、また市民の皆様とお話をしていく中で、自分の地域に町内会の組織のかっちりとしたものがある地域の皆様はほかのところにないところがありますというお話に対しては非常に驚きを隠せないというのが現状でありました。今後とも、私自身防犯灯の問題も諦めずに要望をしてまいりたいと思いますが、この町内会問題においても今後市としても前向きに取り組んでいただきたいということをお願いをいたしまして、今回防犯灯のLED化についてと言いながら、町内会組織というふうな面で質問をさせていただきましたが、先輩議員のほうより後ほど詳しく質問をされるというお話も伺っておりますので、防犯灯の今回のLEDの問題、町内会組織の問題に関してはこの程度で次に移らせていただきます。
 それでは、大綱2点目、市立幼稚園における3歳児保育についてであります。
 この4月、待望の子育て支援課の新設とこれまた待望の女性課長が誕生し、八幡浜市の子育て支援策の充実が加速されることを大変喜んでおります。新課長におかれましては、今後の活躍に大いに期待をしておりますので、この後の答弁を含めてどうかよろしくお願いを申し上げます。
 それでは、私が子育て真っ最中であったときからお母さん方の間では要望があった公立幼稚園における3歳児保育でありますが、子ども子育て会議や子育て応援ポストなどの要望などにはこういう問題は上がってきていないのか、要望がないのかをお聞かせいただきます。
○議長(上田浩志君)  子育て支援課長。
○子育て支援課長(松本有加君)  公立幼稚園における3歳児保育の実施要望でありますが、議員御質問にもありました「子育て応援ポスト」や八幡浜市子ども・子育て支援事業計画の策定資料とするため、就学前児童を持つ保護者に対し実施した「子ども・子育てニーズ調査」において要望が寄せられたほか、直接市の窓口においても相談を受け付けたケースもあり、複数要望があることを承知しています。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  先ほどは私、公立幼稚園という表現の仕方をいたしましたが、ここでは私立と市立、読みが同じで混乱をいたしてしまいますので、私立幼稚園のことを「私立(しりつ)幼稚園」、八幡浜市立の幼稚園のことを「公立(こうりつ)幼稚園」というような表現で使わせていただきたいと思います。
 それでは、私立幼稚園では3歳児保育が行われていると思いますが、全ての園で実施されているのかということと、公立幼稚園、私立幼稚園それぞれの保育料の金額をお示しいただきたいと思います。
○議長(上田浩志君)  子育て支援課長。
○子育て支援課長(松本有加君)  お答えいたします。
 現在八幡浜市には、公立幼稚園が神山幼稚園、保内幼稚園の2園、私立幼稚園が八幡浜幼稚園、聖母幼稚園、日土幼稚園の3園あり、私立幼稚園では3歳児保育を実施しております。
 それぞれの保育料につきましては、公立幼稚園は月額で生活保護世帯が無料、市民税非課税世帯または均等割のみの世帯が3,000円、それ以外の世帯が5,700円となっており、ひとり親世帯や多子世帯については減免措置があります。また、そのほか給食費や教材費等の実費徴収があります。
 私立幼稚園のうち、平成24年に制定された「子ども・子育て支援法」で定められた特定教育・保育施設に本年度から移行した八幡浜幼稚園と聖母幼稚園の2園につきましては、月額で生活保護世帯が無料、市民税非課税世帯または均等割のみの世帯が3,000円、市民税所得割が7万7,100円以下の世帯が1万4,100円、21万1,200円以下の世帯が1万5,800円、それ以外の世帯が1万8,500円となっており、公立と同様、ひとり親世帯や多子世帯についての減免措置があり、給食費や教材費等の実費徴収があります。「特定教育・保育施設」に移行していない日土幼稚園については、月額1万6,300円で、そのほか入学金、給食費等の実費徴収があります。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  御丁寧なお答えでありました。
 3歳児教育、以前から、先ほども申しましたように私が子育てをしているときから要望としては上がっていたように思いますが、3歳児教育をどうして行ってほしいのか、また行ってもらいたいのかということに対する3歳児教育を行うためのメリットがあればどういうところにあるのか、具体的に教えていただきたいと思います。
○議長(上田浩志君)  子育て支援課長。
○子育て支援課長(松本有加君)  3歳児になると多くのお子さんが食事や排せつ、衣類の着脱などを自分で行おうとし、友達と一緒に遊ぶことが楽しくなる年齢となります。3歳児保育は同年齢の友達とのかかわりがふえること、さらに集団生活を経験することで思いやりや人間関係について学び、心身ともに成長していくメリットがあります。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  基本的な生活習慣が身についてくる年齢であるので、3歳児教育、また大勢の中で過ごすことへのメリットというふうなお答えだったと思うんですが、八幡浜市では私立幼稚園に通うお子さんに対して就学援助金というのを出しておられると思いますが、どのような補助になっておられるのかをお聞きいたします。
○議長(上田浩志君)  子育て支援課長。
○子育て支援課長(松本有加君)  お答えします。
 八幡浜市では、幼児教育の振興を図るため、私立幼稚園の設置者が保護者に対して保育料等を減額する場合、設置者に対し「私立幼稚園就園奨励費補助金」を交付しています。
 制度内容については、各世帯の所得区分に応じて定められた金額を交付するもので、各区分に対する金額については、園児が同時に就園していた場合、生活保護世帯の第1子以降が19万2,000円、市民税非課税世帯の第1子が15万6,000円、第2子が17万4,000円、第3子以降が19万2,000円、市民税所得割額が7万7,100円以下の世帯の第1子が4万2,000円、第2子が11万7,000円、第3子以降が19万2,000円、市民税所得割額が21万1,200円以下の世帯の第1子が3万2,000円、第2子が6万4,000円、第3子以降が9万6,000円、それ以外の世帯が、第1子、第2子は0円、第3子以降が9万6,000円となっております。
 平成28年度の実績は、八幡浜幼稚園が対象園児25人、99万4,200円、聖母幼稚園が対象園児32人、116万7,600円、日土幼稚園が対象園児9人、30万7,600円で、3園合計の対象園児が66人、金額が246万9,400円となっております。
 なお、平成29年度からは「特定教育・保育施設」へ移行した八幡浜幼稚園及び聖母幼稚園の2園については、施設型給付費が支給されていることから本制度の対象外となっております。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  今おっしゃられた金額ですが、年額と理解してよろしいですか。
○議長(上田浩志君)  子育て支援課長。
○子育て支援課長(松本有加君)  年額で間違いございません。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  1人の子供さんを育てていくには、これは妥当かどうかはまた別問題ですが、1,000万円以上の費用がかかるとよく言われております、今はもう少しかかるのかもしれませんが。多子を望まない最大の原因も経済的理由であるように、保育所ではなく、公立幼稚園を選択する理由もそこにあると思います。
 パートタイマーで短時間労働をした場合、保育所に子供を預けた場合では収入のほとんどを保育所の支払いに充てなければなりません。何のために働いているのかわからないというお話を伺います。
 子育てをしていく上で選択肢が多いということは大変ありがたいことだと思うし、それぞれの家庭の事情により私立、公立の選択がなされているものだと思われます。公立幼稚園に子供さんを通わせておられる御家庭の中には、経済的な余裕がなく、一年でも早く子供さんを幼稚園に入園させて、短時間でのパートタイムでの仕事を始めたいというお母さんもいらっしゃいます。基本的に我が子を幼稚園に入園させるお母さんは仕事をされていない方ということにはなりますが、どうしても母親が仕事をしなくてはいけないという御家庭もあり、私立幼稚園の保育料は高くて出せないという方もおられるのです。
 また、先ほどお聞きしたとおり、3歳児保育を行うことは、親御さん、お子さんともにメリットがあり、早くから社会性を身につけることになるということになります。現在の子育て環境は、核家族化でほとんどの時間をお母さんと子供だけで過ごす御家庭が多いと思います。公立幼稚園での3歳児教育を希望する御家庭があるというのであれば、行政は手を差し伸べるべきではないでしょうか。
 私立には私立の、公立には公立のよさがあると思います。それぞれの御家庭で我が子のために進路を決めておられる。今回はその選択肢の一つとして、公立幼稚園での3歳児保育の実施を提案をしていきたいと思います。
 私立幼稚園では3歳児保育が行われているのに、なぜ公立幼稚園では行われていないのか。そこに理由があるのでしょうか。私にもわかるような御説明をよろしくお願いいたします。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  当市の保育につきましては、保護者の就労などにより家庭での保育が困難な場合に預かる公立保育所、これが12園、就学前の幼児教育を行う公立幼稚園が2園、私立幼稚園が3園あり、保育教育の必要度により各家庭で選択をされております。現在、3歳児保育の実施は公立保育所と私立幼稚園のみで、公立幼稚園では従来から実施はしておりません。
 ただし、短時間勤務のカバー、3歳児保育の充実といった観点から、公立幼稚園でも実施してほしいとの声があることから、来年度に向けて、実施幼稚園の数や幼稚園教諭の確保等、これも必要ですので、検証しながら、前向きに検討していきたいと考えております。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  市長のほうから前向きにというお返事でありましたので、期待を込めて見守っていきたいなというふうに思っておりますので、どうかよろしくお願いをいたします。
 それでは、2点目の幼稚園での一時保育の実施をお願いをしたいと思います。
 お隣の大洲市、西予市では、公立幼稚園での3歳児保育が行われておりますが、大洲市においては、今年度より一時預かり事業も実施が始まりました。
 現在、保育所で行われている一時預かり事業は、出産や急な用事でのどうしても面倒が見られない親御さんのかわりに保育を行うということでありますが、ここで言う公立幼稚園での一時預かり事業とは、通いなれた園で通常の保育時間終了後や長期休業期間中に保育を行うというものであります。親子にとっては、いつもの先生方に保育をしてもらうということになるので、安心して一時預かり事業を利用することができます。このような公立幼稚園での一時預かり事業を行っていただけないものかということを要望したいと思いますが、いかがお考えでしょうか。
○議長(上田浩志君)  市民福祉部長。
○市民福祉部長(舛田昭彦君)  現在神山幼稚園と保内幼稚園の保育時間は、午前9時から午後2時までとなっております。
 幼稚園に子供を預けている家庭の就労状況については、両親の一方が働いている、両親が共働き、ひとり親世帯等さまざまで、働き方についても、フルタイム、パートタイマー等多種にわたっております。
 幼稚園で実施する一時預かり事業は、その園に在園している園児が保育終了時間の午後2時以降の一時預かりと夏休み等の長期休業期間中の一時預かり保育が想定されます。今のところ、公立幼稚園での一時預かり事業について保護者からの要望はありませんが、先ほど述べましたとおり、各家庭における就労状況等を考慮し、アンケート調査等を実施した上で、要望が多い場合には関係機関と協議し、実施に向けた検討を行いたいと思います。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  それぞれ今働き方も多種多様になってきておりますし、それぞれの御家庭、御家庭により一つ一つ事情が違ってきてるというのも事実なことでありますので、これも前向きな検討をお願いをいたしまして、簡単ではございますが、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(上田浩志君)  次、石崎久次議員。
〔石崎久次君登壇〕
○石崎久次君  少し早く終わりましたんで、前の方が、心の準備ができておりません。私も簡潔に終われるように頑張りたいと思います。
 それでは、私は、質問通告書に従いまして、大綱1点、愛顔をつなぐえひめ国体、また障害者のスポーツ全国大会えひめ大会についてを質問いたします。市長並びに関係理事者の誠意ある答弁を求めるものでございます。
 秋には、本県では64年ぶりに国体と障害者の全国大会が開催されようとしております。全国各地より大勢の方々がこの八幡浜市にも来ていただけるものと思います。大変期待をしているところであります。
 生涯学習課内において、この大会を成功させ、盛り上げるために国体準備室が設置され、その後、職員も増員され、現在、国体推進室として準備が着々と進んでいることと思います。
 そこで、確認の意味も合わせまして、何点か質問をさせていただきます。
 その前に、先ほど食事が終わりまして、議員控室で何人かの議員の方に聞いてみました。皆さん、国体いつあるか御存じですかと言ったら、わかっとるよと、10月よと言う。じゃあ、いつソフトボール、いつバレー、障害者、誰も答えられませんでした。このことから言いましても、意外とこの国体があるということ、また八幡浜大会がどこであるということはわかってるんですが、なかなか周知ができてない、そういう思いがありまして、私もこの質問を、9月でやったんではちょっと遅いと思いましたんで、改めてこの6月にやらさせていただきたいと思いまして、こういう機会を設けさせていただきました。
 それでは、具体的に質問に入らせていただきたいと思います。
 1点目、大会を開催されるに当たっての予算をお伺いいたします。そして、その内訳としまして、設備等今後も市民の皆様が継続して利用できる施設、整備は幾らか、それ以外が幾らかっていう、具体的に御説明を願いたいと思います。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  お答えをさせていただきます。
 その前に、10月1日から3日までがソフトボールで、6日から9日までがバレーボールの大会をするようにしております。残念に思いました。周知不足、市内でもそういった看板が少ないのかなというなところも反省しておりまして、今後、より一層アピール、PRしていきたいなと思っております。
 まず、ソフト面といたしましては、平成28年度までの総額で約4,800万円の支出となっており、主な内訳といたしまして、歓迎装飾品の製作やチラシ等の広報啓発費用として約500万円、昨年度開催しましたリハーサル大会の運営経費として約2,900万円、その他臨時職員賃金やイベント開催費等として1,400万円となっております。
 次に、競技会場施設や附帯施設などのハード面の整備として、平成28年度までに総額で約6億6,000万円の支出となっており、主な内訳として、既に完成をしたソフトボール専用球場であります王子の森スタジアムを含む「王子の森公園改修事業」が約4億円、「市民スポーツセンター改修事業」が約2億6,000万円となっております。
 なお、これらの事業実施に当たっては、県からの補助金や起債等を積極的に活用し、可能な限り一般財源からの負担を少なくしております。
 また、今年度については総額で約9,000万円の支出を見込んでおりますが、当市としましては、広報啓発活動や開催準備業務に関して安易に業者等に委託するのではなく、職員の創意工夫によって効率的な実施に努めているところであり、今後も開催経費の削減に努めながら準備を進めてまいりたいと考えております。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  今市長のほうから予算について御説明がありました。確かに王子の森公園等々については追加、追加という形もありましたけれど、実際に今後全国の方からそういう形で大会を催すとか、あと八幡浜市はソフトボールとかその競技人口が多いわけですから、ハード面に関しては私はもう仕方ない、そういうことがあったとしても、今後とも市民の皆さんに喜んでいただけるとか、全国のいろんな方々を呼び込んでいくっていうことの一つのきっかけになる、ハード面としては、私はこれはもう仕方ないじゃなくて、逆にこれぐらいお金使ったほうがよかったのかなという、そういう思いであります。
 もう一点、今までに使ってきた28年度までの4,800万円に関しても逆に少なかったのかなと。逆に、ことしになって平成29年度として使っていく今度の予算が倍の9,000万円ぐらい。本来からいえば、一番自分たちが楽しめる、今の中でスポーツのレベルとして全国大会のトップクラスの人たちがこの地域に集まってくる中で、私たちが足をどっかへ運んでいって、またお金も出さずに楽しめる、そういう大会でありますから、市民の皆さんが本当にここに参加したいな、こういうのを見に行きたいなと思う広報活動をきちっと早目にやっていくっていうことが私はいかに大切かということをつくづく感じておりますので、平成29年度の予算ではありますけれど、特に前倒し前倒しで皆さんが、あっ、うん、わかった、あそこへ行かなくちゃいけないなという、そういう思いになってもらえるように、そういうお金の使い方を上手に考えていただきたいと思います。
 続きまして、第2点目、生涯スポーツ社会の実現を目指す大会とする目標を掲げられておりますが、そのためにこれまでどのような環境づくりを市民に向けてしてこられたのかをお伺いしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  国体の正式競技でありますソフトボールとバレーボールにつきましては、一昨年度より小・中学生を中心としたスポーツ教室を開催してまいりました。
 今年度は、大会前の記念イベントとしまして、一昨日、6月10日に、いわて国体で3位になりました、今回の国体にも愛媛代表として出場する愛媛ウエストの皆さんによる夢の小学生ソフトボール教室、7月8日は、元全日本代表の山本隆弘氏による夢の中学生バレーボール教室、さらに8月11日には、小・中・高校生を対象とした、一般の方も参加できますが、元全日本代表の大山加奈さんによるバレーボール教室を開催するなど、大会の開幕に向けましてムードの盛り上がり、また環境づくりに努めてきているところです。
 また、国体のデモンストレーションスポーツであるカローリングにつきましては、子供からお年寄りまで幅広い世代が参加できる競技であるため、昨年の8月28日に1年前イベントを開催しておりますけども、3月には福祉交流カローリング大会、4月の八日市では新町ドームにおきまして体験会など、新たな生涯スポーツとして普及、振興に努めてきているところでございます。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  3点目、遍路文化によって培われたお接待の心で全国から訪れる方々を温かくお迎えし、訪れた方々の記憶に八幡浜市の地がいつまでも残る受け入れをしますとありますが、具体的にはどのようなことを考えておられるのか、お伺いしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  まず、大会前の準備としまして、選手が最高の環境でプレーができる、来場者が気持ちよく観戦できるよう競技施設を改修してまいりました。また、競技会場周辺のクリーン運動を実施するなど、環境美化にも取り組みます。
 次に、大会期間中は競技会場周辺に小・中学生が作成した手づくり応援のぼり旗、小・中学生と高校生が栽培した歓迎プランターを配置、保育所、幼稚園児が作成した応援塗り絵を掲示して、選手や来場者を歓迎します。
 また、おもてなし広場では、ちゃんぽんやじゃこ天など、お客様の目の前でつくった料理を無料で振る舞うことで、味と一緒におもてなしの気持ちを伝え、なおかつ選手には市内温浴施設の優待券を配付して、お接待の心を肌で感じていただくなど、さまざまな趣向を凝らして八幡浜の地にいつまでも記憶に残る取り組みをしたいと考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  来ていただいた方に今の方法は確かに大変いいことだと思います。
 ただ、今度迎える側からして、自分たちの子供たちがお迎えする言葉を書いたとか、絵を描いた、じゃあどこへ私のやつはあるんだろうかと、子供たちにもやっぱりそういうことに対しても積極的な参加、書いてくださいって言ったんじゃあはっきり言うたら子供たちは受動的になるんですよね。やはり自分たちが書いたものがどこにあって、私たちは何を応援するんだろうかと、そういう気持ちになって子供たちに参加していただく。そこで、子供たちっていうのは、いろいろと発想が我々と全然違って次なるものが生まれます。私もこういう人たちと会って、こういう人間になってみたいとかというものがありますので、子供たちには何かをお願いするのも大事なことだろうと思うけれど、子供たちに次になることは何なのか、あなたたちはあなたたちの描いたものはここにあるんですよと、あなたたちが応援する方はこういう方々なんですよと、そこでこういうスポーツがあるから楽しんでくださいね。自分がそこで本当に印象に残ったら意外とその道に進む子供たちっていうのは結構いると思うんですよ。楽しみ方、その人たちに来ていただいて、印象に残るんだけど、この64年ぶりにもう一回八幡浜の地であったということを子供たちの意識の中に、私たちは次のときはもうありませんから、子供たちの場合には次の子供たちに残してあげたい、その心に残るものが子供たちの中に生まれれば、新しいスポーツを通して八幡浜市の歴史が変わってくるっていうこと、一つの歴史をこのことから始めるという意図が私は生まれると思うんですよ。
 そこを考えて、課長、もう少し具体的に、もう一つは先に進んで、そしてその子たちと一緒になって自分たちが進めた。今度、進める人間も、国体推進室の人だけじゃなくて、確かにこの皆さんが一緒になってやるとは思うんだけど、その人たちもこの子供たちと一緒になってできたと、この子供たちに喜んでもらったなという、我々が喜ぶぐらいの気持ちにならないと私はこの国体というのは成功しないんじゃないかなあと思います。もう一度よろしいですか。
○議長(上田浩志君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  子供たちには、議員さん言われたようにつくるほうをまずしていただきました。
 この後にまたお話しするんですけども、今度当日、各学校に声かけをして、小・中・高校生も含めてなんですけども、ぜひ見ていただくような形で会場を用意しておりますので、そこで何とかいい国体にして、印象に残るものにしたいと考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  そのようにお願いします。
 ただ、会場に入り切れないですよね。その辺も、会場の定員っていうのがあるんですよね。みんなで見に行っても見えないという、そこら辺もありますので、少し整理をして、やはりできたらこの日、この日、3日間ありますという中で、ある程度の配慮をしていただいたら皆さんが楽しんで見ていただけるんじゃないかということも1点お話ししておきます。
 4点目、全国から本当に多くの方々に来ていただきたいと思います。この期間中の当市を訪れていただく人の数については2万人を想定していると承知しておりますが、間違ってはいませんでしょうか、お伺いします。
○議長(上田浩志君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  来場者につきましては、岩手とか和歌山など先催県のソフトボールとバレーボールの例によりますと、両競技とも1日当たり3,000人程度の来場者があったと聞いております。そのため、当市では、開催される両競技、7日間の来場者は延べ2万人以上と想定しております。
 また、宿泊者数につきましては、選手、監督や大会関係者などソフトボール競技が約200名、バレーボール競技が約250名の両競技で約450名が、市内のホテル、旅館、みかんの里「マンダリン」に宿泊いただく予定になっております。宿泊は愛媛県と市町が合同で委託する業者が手配するため、今後は委託業者や宿泊施設と連携をとりながら、食事の提供を含む快適な受け入れ態勢を整備できるよう準備を進めていきます。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  次に質問しようとする内容も少し今触れていただきましたんで、宿泊の予約につきましても、まだ3カ月以内になってませんので、なかなかホテル業者の状況っていうのは把握できないと思います。
 ただ、今言われました2万人超えで、1日多分3,000人って言われたんですかね。3,000人ってなると、八幡浜市の宿泊所としてのパワーっていうんですか、八百数十人っていうぐらいのもんだと思うんですけれど、あとの方に対してのフォロー的な、例えば近くのところにありますよというても、えひめ大会ですから愛媛各地で大会が開催されるわけですね。ですから、大洲市に泊まってもらってきていただくとか、あるかもしれないけど、大洲市は大洲市の大会でそれを見に来る方もおられるわけだから、今の中での民泊とか、マンダリンもそれに近いとは思うんですけれど。過去に娘さんが沖縄大会に出場されて、応援に行きたいけど、ホテルが全部埋まってたと、どうしたらいいんだろうなったら、大会関係の方々のいろんなつてを使って行くと、もう雑魚寝ぐらいしかできませんけれど、食事はもうどっかで自分でとってください、ただ移動とかなんかは大変ですから、もうこの地域に泊まってくださいと、泊まるとこだけ用意しましょという。ここに空き家とかなんかをうまく利用する。八幡浜市も空き家バンクじゃないけれど、空き家調査もやってます。そういうところを考えておられるのか、またそこまでは頭は回ってないのか、その辺はいかがなんでしょうか。
○議長(上田浩志君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  民泊に対してはうちのほうは考えておりません。
 まず、先ほども説明しましたけども、選手、監督、大会関係者のソフトボール200名とバレーボール250名を中心に考えております。それであれば、市内のホテル、旅館、みかんの里マンダリンで十二分だと考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  先ほど私の質問中で十分に満足して帰っていただいて、八幡浜の地をいつまでも記憶に残し、という思い、それは選手、監督、コーチ、関係者には伝わるかもしれないですけれど、それ以外の方のほうが多いんですよね、はっきり言いまして。3,000人のうち来られる方が、関係者で言ったら200人とかそんなもんでしょ。だったら、実際に二千何百人の方が余ってしまうという発想ですよね。ですから、市の中では受け入れはできないけれど、たしかこれにはいろんな各種団体、旅館業の方々とかいろんな方々が今回、もう何年も前からそういう協議会をつくってやっておられるわけですね。となると、こういう発想はもう前もってできてないとだめだと思うんですよ。
 ですから、自分たちはもうそこでしかできませんと、これは結構だと思うんですよ。ただし、そこのほかの部分に関して、ほかの部分っていうのは、実際にはホテルに泊まれないであろうという人に対してのフォローする、受け付ける部分に関してはここの部署がやりますよとかしながら、そこをどんどん探していって、できるだけ多くの方に来ていただいて、ここのおもてなしの心、確かに全てはできないし、お金もそういただくわけではない。確かに沖縄行ったときも1,000円とか、宿泊料の布団代ですとか、そういう程度ぐらいしかもらえません。食事もだから申しわけない、ただし食事のおいしいところはここですよとか、提案しながらとか。終わった後にどうだったですかと言いながらお酒を一緒になって地元の人と酌み交わしながらとか、お互いに来た人同士がそこで会ってみて、ああ、おたく、どこどこの県の方ですかという話の中で、ああ、ここはいろんな人たちが集まれて落ちつく場所だな、そういう思いがいい場所だなっていうふうに私はなると思うんですよ。ただ競技を見に来て、競技を見たら、はい、帰ってくださいって、これでは本当に八幡浜がよかったなっていうんじゃなくって、お金を出して東京ドームへ野球見に行くんと大した変わりないんですよ。
 やっぱり一番大事なのは、本当にここがいい、ここが気に入ったからまた来たいなと思う心をこの大会を通してその方々に持っていただくっていうことなんです。そこがやはり行政だけではできないんであれば、まだ6月ですね、予約を始めるのはあれだけど、どっかにそこがないかを、そら100人しかできないかもしれん、200人しかできないかもしれないけど、そういうところを見つけようとする努力をされるのか、今後とも一生懸命やってみようかという意欲があるのか、その点いかがですか。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  担当課のほうで今そこまで詰めれてないところがありますので、方向性として私のほうから答弁をさせていただきます。
 過去にもいろんなスポーツに関する大会があってまいりました。そして、大学生の大会であったり、小学生の大会であったり、八幡浜市で開催して、いい思いをして帰ってもらった経験もあります。
 その中で、宿泊に関しても八幡浜は少ない、原発の関係で少なかった時期もありますし、そういったときに地域で名乗りを上げていただいて、公民館で宿泊をしていただく。そして、そのチームは本当に八幡浜市のことをいい印象で帰っていただいたというふうな経験もありますので、今石崎議員が言われたように、八幡浜市でいい思いをして帰ってもらうためにどのようなことができるのか。当然公民館で宿泊とか、民泊ができなかったら、準公営のところを貸し出すとか、そういったことも今後考えていきたいと思います。
 なるべく来ていただいた選手、監督、コーチ、そして応援団の方々に八幡浜市のいいところを感じ取って帰っていただく、そういうふうな国体にしていきたいなと思っております。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  前向きなお答えをいただいたと思うんですが、その中にやはり準公的なところ、例えば運動公園とかいろいろありますよね。そこにはテントを用意するとか、10月ぐらいですから寒くはないし、この地域の一番いい季節だと思いますので、発想をいろいろと持っていただいて、どうしたら本当に喜んでいただけるのか、都会にない田舎のよさっていうのは自然もありますので、その辺も合わせて考えていただいたらと思います。
 次に進みます。
 5点目、医事、衛生についても防疫対策及び医療救護体制の確立を図るとありますので、これも具体的に説明をいただきたいと思います。
○議長(上田浩志君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  医事に関しましては、各競技会場に救護所を設置し、看護師を配置して、負傷者や体調不良の方の救護に当たります。また、医療機関や消防署と連携をとりながら、患者の受け入れ態勢整備に努めます。
 食品衛生に関しましては、保健所を初め各関係団体からもう既に助言をいただいております。宿泊施設や売店出店者等に対する衛生管理に取り組んでまいります。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  そのように安全対策を考えてください。
 次に、大会期間中の関係施設における治安の確保や災害防止、非常時における緊急対応に万全を期すため、警察、消防等関係機関との緊密な連携が大切と思われますが、具体的にこの期間中の対応等はどうなされようとしているのか、お伺いをしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  警備に関しましては、八幡浜警察署の担当部局と連携をとりながら、各会場の必要箇所にIDチェックの係員や警備員を配置します。また、消防については、消防署の協力をいただきながら、宿泊施設に対する消防点検、会場の巡回を実施、これらにより、また必要があれば他の対応も検討して、犯罪防止、火災防止に努めてまいります。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  結局不特定多数の方が一つの会場に集まられます。よく一番私が心配するのは、今で言えばテロですけれど、テロまで考え出したらこれは仕方がないことです。
 ただし、犯罪の中には、やはりよそから来られる方っていうことがわかったら、そこには大体お金を持ってこられるんですよね。過去において、私も西予市のれんげ祭りに行ったときに少し危ないときがありました。一番来られた方が困るのは、結局自分の財布がとられるのが一番困るんですよ、帰るに帰れないし、どこに泊まっていいか、お金がないと、財布の中に大体カードなんかも入れておられますんで。警察の方も含めて巡回というんですかね、見える警備をしていただきたい。ここにありますよ、ここに置いてますよ、これは僕は先ほど言った医事とか何かには構んと思うんですよね、医療体制はここへ来てくださいで構んと思うんだけど、警備とか安全対策というのは常に人が回ってるなと、人の目が気になって犯罪を起こささないっていうことが一番で、起きてからどうするっていうんじゃないんですよね。起こささないようにするためには、その犯罪を起こそうかと思う人に対して、ここはもう来てもできないなと思うぐらいの警備体制、安全対策を先にとって、常に巡回してますよというのを見せることによって、それは確かに警察の方だけではなくって、いろんな方ができると思うんですよ、2人体制でやるとか。やっぱり警察の方だったら1人で見ていっても、剣道とか柔道とかよくやられてますけれど、捕まえることもできると思うんですけど、普通の方が警備で1人で回ってたら、相手のほうが強い場合もありますんで、例えば2名体制で組むとか。じゃあ何分置きぐらいにやっていこうかとか、ここはどういう経路でやっていこうとか、そういう具体性をやはりこの警備の段階では持っていただきたい。そういう準備を、その人たちと打ち合わせする中に細かい打ち合わせが、その当日になってやりましょうじゃなくって、もうデモンストレーションじゃないですけれど、どうなったときにはどうするんだと、ここに入り切らなくなったときにはどうするんだという話し合いを事前に持っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(上田浩志君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  そういうふうにしたいと思ってます。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  そういうふうにしていただければ、チェックもさせていただきますよ。
 それでは次に、小・中学校、各地区公民館等にも応援を依頼されていると承知しておりますが、具体的に小・中学校に対してどのような依頼をされているのかをお伺いしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  市民総参加のもと、一丸となって喜びと感動を共有できる魅力あふれる大会の実現を目指すということを本市の推進計画の中でうたっておりますので、その趣旨にのっとりまして、えひめ国体及びえひめ大会の学童応援を計画しております。
 具体的な学校応援につきましては、国体推進室の職員が各学校に出向いて、校長会でもお願いはしてきましたけども、一校一校に出向いて調整をして、原案を出して、応援計画をつくりました。
 小学校におきましては、平日、教育活動に位置づけまして、応援を行います。中学校につきましては、休日の部活動の一環として実施するもので、繰りかえ休業等は考えておりません。子供たちにとって選手の懸命なプレーを見て、スポーツの魅力や感動を味わうとともに、おもてなしの心を育てる貴重な経験となればと考えております。
 なお、組み合わせの抽せん会が9月9日となっておりますので、その抽せん会の後、実際に自分たちがどこのチームを、どんな選手を応援するのかっていうのは決まりますので、それをもとに、昨年行われましたリハーサル大会の反省も生かし、先ほどの石崎議員さんの御助言等も勘案しながら、統率のとれた、勝ったチームも負けたチームも八幡浜の子供たちはすばらしかったね、八幡浜の大人たちはよかったねって言ってもらえるような応援になるようにしていきたいと思います。
 地区公民館につきましても、地元の小・中学生の日程に合わせた形での応援を依頼する予定です。子供たちからお年寄りまで地域が一体となって応援できるよう、準備を進めているところです。
 また、より気持ちのこもった応援ができるように、各試合の組み合わせが決定次第、先ほども申しましたが、応援するチームや選手の情報をお知らせしたいと考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  また先に進んでしまったんで、ただ1点気になるのは、授業の一環であるということ、これも確かに正しいことだと思うんですよ。子供たちにすばらしいスポーツを通して教育を進めるということは決して間違ってるとは思いません。ですから、その中で振りかえ休日等は考えてないということとか、あと代替え授業を持つとか、そういうことも考えてないというのも私は構んと思うんですよ。
 ただ、それがはっきりしているっていうことが大事なことであって、我々のほうから見ると、そういう計画を組んでいる中でどうなってるのかなと、休日に子供たちに見せて、子供たちの中で、いや、本当やったらバレーじゃなくてソフト見たかったなあという子供もおられるし、その辺は少し考えないかんのかなあという、そこら辺もあります。
 それともう一点、ちっちゃい学校だったら全員で見に行けるんだけど、例えばバレーボールの大会がありますよと、あそこの席が何ぼあるかなあというと、大きい学校、1年生から3年生までと、高校生1年生から今6クラスぐらいですかね、八高で、工業高校になると、全員は座れないっていうのは当然考えられる。その中で、見られない子をどないすんかなということも一緒だと思うんですよ。
 ですから、例えばバレーボールだったら2階の座席のところと、あとは立ち見ですかね、もう一つ王子の森公園であればスタンドの後ろですね、横に見れたらもうみんな立って見ないかん。この辺の全ての子供たちがある程度同じような条件といったらおかしいんですかね、難しかもしれないんだけど、そういう見れる状況をつくってあげないと、せっかくのこの機会にそういうことを見ていい勉強をしようやと、これが本当の一つの課外授業としてすばらしいもの、心に残るものをしていこうという中で、やはり自分は一生懸命応援する、子供たちがここにいるけれど、あっちの子供たちは遠くのほうからじっと見て、誰が誰かもわからないようなっていうことにならないように、そこら辺を配慮していただくことによって、子供たちの一般の大人もそうですけれど、大人は少し遠慮していただく面も逆にあってもいいのかなと思うんだけど、そういう面の配慮を、教育長、この機会を通して少し考えていただいとったほうが、今のあれでいくと、子供たちが出てもらいますっていうだけだけど、それではやっぱりなかなかあるんで、例えば1試合1試合とか、何かのときにローテーションを組むとか、そういう内容をしていかないと、やっぱり子供たちの中でも1年生が前で、3年生が後ろだったけど、これを逆にするとか、そういうことも一緒になって考えていただいて、本当に子供たちに勉強になるっていうことと心わくわく、すごいなあという思いを持ってもらうためのシチュエーションづくりっていうのも我々の仕事だと思うし、特に教育長の仕事だと思いますが、いかがですか。
○議長(上田浩志君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  実際に昨年度のリハーサル大会を見てますと、双岩小学校などのように小規模校は全校で行きましたし、その他の学校については上学年だけというふうな参加でもありました。
 そして、スポーツパークで応援などは、ソフトボールの、比較的応援もしやすい状況だったんですが、やはり応援リーダーがいないとなかなか盛り上がらないような状況もありました。先生方は応援する力を持ってらっしゃるんですけど、何も打ち合わせしてなくて、さあ、どうするんだっていう、そういう戸惑いなどもあったりして、不十分な点もありましたので、先ほどその反省を生かすというようなことを言いました。
 また、王子の森スタジアムにつきましては、ちょうどリハーサル大会は雨が降ってまいりまして、バックスタンドを小学生が占めたものですから、一般のお客さんが今度は入れないというふうな御迷惑をかけたような状況もありますし、本番では1塁側、3塁側、特設のスタンドができ上がりますよね。ですから、そこら辺を確保しながら、しっかり応援もしていきたいし、全員が見れるような環境にしたいなと考えています。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  子供たちも大変大切なことです。
 ただ、もう一つは、子供たち以上に市民の方々の数のほうが多いわけですね。ですから、公民館に10人とか20人というのもありますけど、行きたいなという方々がおられると思う。じゃあ、ここに今やられてる方々のスポーツを楽しむというか、競技をされてる方、どこの県の方で、その特産は何だとか、そういう全ての情報を早目に、9月6日に組み合わせ抽せんがあります。その時点になれば次の策は打てると思うんですね。できるだけいろんな方々に、市民の方々にそういう情報を流して、あっ、ここに親しみ持った応援ができるような体制をぜひつくっていただきたいと思います。これは要望にしておきたいと思います。
 次に、この大会を機に初めて当市に来られる方も数多くおられると思います。そのほとんどの方は八幡浜市ってどんなところだろうと、どんなおいしいものが食べられるんだろうかと期待をされていると思います。
 そこで、県内各地ではそのところどころの名産品をお弁当にして食べていただこうという取り組みがなされるようであります。当市では、どんな特色あるおいしいものを提供したいとお考えなんでしょうか。また、弁当以外にも何かありましたら私もぜひ食べてみたいと思いますので、この機会に八幡浜市の新メニュー等のお考えがありましたら、お伺いしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  まず、弁当についてお答えします。
 大会で選手、監督に召し上がっていただくお弁当は、リハーサル大会で実績のある市内業者から調達する予定にしております。
 弁当のメニューに関しましては、選手の栄養バランスを考えた内容にするとともに、水産加工品やかんきつなど、地元産品を使用した八幡浜らしい弁当を提供できるよう、弁当調達業者と協議をしております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  八幡浜市の新メニューということで、この際ということで質問がありましたので、お答えをしたいと思います。
 当市ではここ近年、地域資源を生かしたかんきつや海産物の加工品、おかしや地酒など魅力的な新商品が次々と開発をされて、発表もされているところです。この大会に向けての新しい商品等を特に開発する予定はございませんが、今までに開発された商品については、この機会に活用できないかを検討していきたいし、PRにも努めていきたいと考えております。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  八幡浜市の特産品を特にその場でPRをある程度できるような、確かにテナントでというのもありますけれど、できたら宿泊していただいたりとか、翌日の朝に何か食べていただきたい、その中にやっぱりそういうものが入っていく。じゃあ、それはどこで食べれるんだろうかという、そういう提案はその会場であったりとか、どこに行ったらわかるんだろうかとか、そういう情報提供を密にしていただきたいということと、そこの場で本当にわかるもの、聞いたときにすぐ御案内ができますよと、ここですよという話ができるようなものをきちっとつくっていただきたい。これは要望じゃなくて、当たり前のようにしていただきたい。
 あと一点、先ほど言いました弁当の件ですけれど、この前テレビを見てましたら、伊予市の高校生であるとか、あと宇和島市の高校生であるとか、何度も何度も試作品をつくって、大会に参加される方に食事をしていただいて、おいしい、まずいじゃなくて、これが本当に自分たちが食べてみて、ここらしさが出てるなとかというのがきちっと確かめてやってる面があるんですよ。
 ですから、弁当の業者さんにお願いするっていうたって、お弁当業者さんは似たようなもん、全く同じだったら何の問題もないんですよ。ただ、日がわりの弁当が毎回、毎回、そのチームごとによって違ったと、逆に違ってた場合に横見ることはないと思うんやけど、比べられたときに、あれ、同じ値段だけど、違うなとか、業者さんに言うて余り違い過ぎるっていうことがないように、ある程度こういうときに関しては統一性を持たせたものをきちっと、こういうものとこういうものとこういうものは少なくとも入れてくださいねと、こういうものは入れますか、金額内でおさまりますかとか、そういうきちっとした打ち合わせのもとで、ある程度八幡浜市らしさのお弁当っていうのをできることであれば進めていただいたら、より八幡浜のよさが相手に伝わると思いますんで、その点も多分していただけるという、うなずかれておりますから、そういうふうになってくると思います。ぜひそのような配慮をお願いしたいと思います。
 それでは最後に、わざわざ八幡浜市に来ていただいた方々にまた八幡浜市に来てみたいなと思って帰っていただきたいと思います。それが、今後の交流人口の増加であるとか、経済効果が増すことであろうと思われますが、何か特別な施策などはあるのでしょうか、お伺いしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  産業建設部長。
○産業建設部長(菊池司郎君)  先ほども申し上げましたように、愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会では、選手や大会関係者、一般観客など2万人を超える方々が八幡浜市を訪れる見込みです。
 八幡浜市では、各会場におもてなし広場を設置して、ちゃんぽんの振る舞いや水産加工品やかんきつなど、地域の魅力あふれる特産品を販売するとともに、観光パンフレットを配布し、みなっとなど市内の観光名所や伝統文化を積極的に紹介する予定です。大会を一過性のイベントとするのではなく、八幡浜市の魅力を全国に発信する絶好のチャンスと捉え、一人でも多くの方に八幡浜市のファンになっていただき、大会終了後も八幡浜市に足を運んでもらえるように取り組みたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  具体的なものはないんですか、具体的なものがあればお伺いしたいと言ったはずですが。
○議長(上田浩志君)  産業建設部長。
○産業建設部長(菊池司郎君)  具体的には、先ほども申しましたように、各会場におもてなし広場を設置するということ、ここで特産品等、そして観光名所を案内をするということ、ここでPRをさせていただきたいということで、それぞれのところへ行ったところで、またそれなりのPRをしていただくように事前に周知はしておきたいと思っております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  それはそれでじゃあ期待をしておきましょう。
 また来ていただきたいって思う方策の中に、例えば今回はすぐ帰らないかんけれどっていう中に、八幡浜はいいなって思ったときに、例えば私の提案ですけれど、パンフレットを統一のをつくるとして、そして来ていただいた人には1年以内に持ってきていただいたら宿泊料を1割引きますよとか、何らかの人がどんどん入ってくることによって宿泊するホテルであり何なりは常に潤うわけですね。次を見越した施策をその期間中に打つっていうことが次の交流人口なり泊まっていただける、はっきり言ったらそこにお金を落としていただける、次の施策になると思うんですよ。やはり次を考えるためには今を考えるっていうことも大事だと思いますんで、その辺も考慮に入れていただいたらと思います。
 通告はしてませんが、1点だけ、次回の一般質問でしようかなと思います中に、国体推進室、準備室から人数もふえられましたね、何人に今なられてますか。
○議長(上田浩志君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(小野嘉彦君)  私は兼務ですが、室長、職員が5名、臨時の方が4名です、10名で行っております。
○議長(上田浩志君)  石崎久次議員。
○石崎久次君  次は答え要りません。私が言いたいのは、今年度採用の人数も全部で19名、看護師さんとか何かを別にした場合、退職者も多いっていう中に、この国体が終わればこの方々の中で兼務をされている方以外は少し国体からは引かれるわけですから、ある程度いろんなところに割り振りができる形ができてくる。人件費云々ということじゃなくて、人材の適材適所を合わせて、いろんなことの経験をした中で次の段階に人が移っていくっていうことの、人の能力アップをいろんなことでできてくると思うんですよ。ですから、人の適材適所に合わせたことと、新しく人を採用するということの大切さのバランスを考えていただきたいということと。
 1点、これはもう市内の業者さんからあるんですが、特別枠で今回3人の方ぐらい、技術職として入れられるというふうになってるんですが、30代、40代のやっと自分たちの商売上でお金になろうとする人たちが、自分の会社より八幡浜市の市役所のほうが退職金とかいろんな面からいうといいという評価になってるんですよ、自分たちのところの職員がそこの市のほうを受けないかと心配になっている点をまず御理解もしていただきながら、9月の一般質問をまたやりたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。
 以上で終わります。
○議長(上田浩志君)  休憩いたします。
   午後 2時06分 休憩
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   午後 2時21分 再開
○議長(上田浩志君)  再開いたします。
 次、樋田 都議員。
〔樋田 都君登壇〕
○樋田 都君  それでは、私は、質問通告書に従いまして、大綱3点について質問いたします。市長並びに関係理事者の誠意ある御答弁をお願いいたします。
 大綱1、宇和海に浮かぶ沖座敷、大島の魅力のさらなる発信と地域振興についてであります。このように大島を表現したのは初めてでございますが、ここに夢と希望を持っての題名でございます。
 「きょうはお天気よかったな」、「私いつ大島行ったろう」、「私らは30年ぐらい前に子供を連れて海水浴に行ってからで」、とにぎやかな声が飛び交ったのが、5月11日の大島行き旅客待合所での一こまです。
 このメンバーは、JAにしうわ矢野崎女性部の1日研修旅行に集合された皆さんで、総勢24名です。食のカルトナージュ「海と島と地鶏のごちそうinいやしの楽園大島」と題し、約5時間のミニツアーです。ここで利用したのが、愛媛県南予地方局商工観光室が「いやしの南予博」を継承した企画でした。5つの地域で実施する食と場所をセットした食の南予カルトナージュ(プレミアム膳)の観光旅行商品であり、開催地として選ばれた一つが大島であり、当日は八幡浜港から船内ガイドつきミニクルージングとして出発いたしました。
 そして、プレミアム膳とは、良質な食材を生かしたオリジナル料理をこのためだけにつくったオリジナルの箱に盛り込み、癒やしの旅の思い出となる印象的な場所でいただく、料金5,000円のプランです。
 まとめ役を仰せつかった私は、近過ぎて遠くなった大島をいま一度思い出していただきながら、率直な意見を聞かせていただきましたので、質問に盛り込みながらお伺いいたします。
 まず1点目は、大島交流拠点施設整備事業の進捗状況についてであります。
 「たいゆう丸」に乗り込んだ私たちは、船内ガイドの案内で大島着港までの22分間を楽しみ、上陸後、チーム大島の皆さんの心遣いでパラソルの下で持ち込みのプレミアム膳で昼食を堪能することができました。この中には、八幡浜産の地鶏やアワビなど彩りよく、皆さんの幸せな顔がありました。
 しかし、雨の場合を考えると、やはり施設が必要であり、食事ができる場所、清潔なトイレの確保、仮設トイレの設置、そしてゆとりの時間を過ごすことのできる空間が必要との意見をいただきました。施設デザインは全国公募とお聞きいたしましたが、その後の進捗状況及び大島区の皆さんの望む提案などがありましたら、お聞きいたします。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  それでは、お答えをします。
 まず、全国公募によるデザイン設計競技の状況ですけれども、応募作品の事前登録は679件あり、6月19日まで応募作品を受け付けています。最優秀作品の決定は8月下旬もしくは9月上旬ごろの予定であり、その後、採用者と委託契約を結んで、実施設計を行った上で、建築工事を発注、来年夏の完成を目指しています。
 なお、審査委員として、地元の代表にも入っていただいておりますので、審査の場でも御意向を伺いしながら審査していきたいと思っています。
 なお、地元のほうからやはりお土産売り場が欲しいとか、地元の人も休憩する場が欲しいとか、料理を提供する場が欲しいとか、あらかじめそういう思いがあるということはお伺いしていますので、その辺も踏まえながらまた審査をしていきたいと思います。
 施設運営につきましては、基本的には島民中心で行っていただく方法を考えており、島民で構成する協議会が間もなく設立されると聞いていますので、協議会を通じて地元の要望、御提案を聞きながら、具体的な運営手法やサービス内容などについてなお検討していきたいと考えています。
 また、今年度、日帰りで行ける離島「大島さんぽ」と銘打った離島振興事業も実施する予定であります。これは離島活性化交付金を活用し、島民の方々と市が連携しながら、新しい着地型観光イベントの企画、実施、島の特産品開発、先進地の視察、ポータルサイトの構築などを行うもので、これらの取り組みを通じて、魅力的な施設にするための準備作業を進めていきたいと思っています。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  私にとってこの大島というのは大変思い出がありまして、農協に就職させていただきまして、あれから40年、私の指導員活動として月に1回は大島に渡り、役員さんの民泊ということにお世話になりながら、そこでいろんな活動の中で大島には無理ではない、大島だからこそできることということで、島民のおばちゃんたちと一緒に考えながら瓶詰をしたり、クヌギの木があればシイタケをつくったりとか、その小さな活動をあれから40年前、10年間ぐらいにかけて私はさせてもらった経験があります。
 そういう経験の中で、どうしてもこの大島だけは私の議員としてのやらなければならない仕事の中でもう一回復活したい、とにかく島民の皆さんが、島外の人は嫌うかもしれませんけれども、もうそろそろ島民の皆さんも目を覚ましてもらって、やはり受け入れてほしいと、島の方やない方々を受け入れてほしいというような私は気持ちにもなっております。
 この全国公募のためにこの日も、5月11日も、外国人の人であったりや都会から来ておられる人たち、絶対島民ではないのは一目瞭然です、その皆さんがあの拠点施設をつくろうとするあの場所へ立たれまして、鉛筆と大きな画板を持って、どういうふうにデザインしようかという姿を確かに何名も見させていただきました。絶対これは最高のいろんな形のデザインが出てくるものと思いますが、そこで思うことは、大島らしさ、ゆったりとした静かなあのゆとりの時間を過ごせるような、そんなものでもあってほしいというのもこの皆さんの意見でもありました。
 確かにハイカラで白亜の家というような建物もあるかもしれないけれども、箱ではなく、大島らしい潮風が吹いて、木のにおいがしてっていうようなこともこのツアーに行っていただいたメンバーの声でもありましたので、その中にはいろんな区割りができて、そこで食事のできる場所もできるんではないかなというようなこともそこで話し合っておりましたので、ぜひこのデザインを今回公募の中から決められると思いますが、期待しておきますので、すてきな建物であってほしいというものだけは私の要望として、そして行っていただいたメンバーの声として伝えておきますので、ぜひそこはよく気持ちを読み取っていただきたいなあと思います。
 そして、来年の8月には立ち上がっていくだろうと思いますが、今回、こういうパンフレットもいただきました。ゆとりののんびりマップという癒やしの楽園でチーム大島の皆さんがつくられたんだと思うんですが、この中で大島の歴史を書いてありました。今から350年ほど前、無人島だった大島に人が移り住んだということを書いておられます。ということは、大島は人が住み始めて350年の歴史を今回持っているということですので、こういう拠点施設が完成と同時に生誕350年ということもよく考えてもらってイベントをつくっていただきたいなと。その当時、1940年代後半には人口が1,200人ほど暮らしていましたが、現在は約260人ですと書いてありますが、230人ぐらいになったんやないかなとチーム大島の方にはお話を聞きましたので、ぜひ生誕350年もともに祝っていただきたいなと思っておりますので、要望ということでしておきますので、確かにすばらしい建物、大島だからこれだというのを、ぜひすてきなものをお願いいたしますので、要望しておきます。
 それでは、2点目です。
 海岸保全施設整備と海岸清掃の必要についてであります。
 ミニツアーは全員に用意されました自転車での島内散策です。三王島、地大島、そして貝付小島と大潮でお目見えするエンジェルロードへと潮の香りと爽やかな風を感じながら2時間コースを体験いたしました。海、山の自然を生かす海岸保全施設整備や海岸に打ち上げられているごみは島のよさや景観をも打ち消し、不快感の声を聞きました。高齢者率の高い島民だけでは清掃作業は困難であり、重荷になっているのではないでしょうか。交流人口の拡大を図るならば、年間を通しての計画的な整備や清掃をどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
 なお、海岸保全施設とは、高波、高潮等の海岸災害から島民等の人命や財産を守るために県が整備している施設のことですということを私も今回勉強させていただきましたので、ただ単に自転車が通る道路ではないということを勉強させていただきましたので、つけ加えておきます。
○議長(上田浩志君)  産業建設部長。
○産業建設部長(菊池司郎君)  議員御質問の海岸保全施設は、農林水産省所管の海岸保全区域につくられたコンクリート構造物で、現在大島の漁港裏沿岸の一部約1.3キロメートル、地大島の三王島から龍王池の区間約4キロメートルが整備されております。道路に見える部分は高波、高潮による海水の浸水及び侵食を防ぐためコンクリート舗装しているもので、ここを島民が農作業道として利用しております。
 昨年南予地区で開催された「えひめいやしの南予博2016」の開催に伴い、市職員、県職員、地元業者にボランティアを募り、総勢40名でこの施設の山側の除草作業を実施しております。
 また、平成29年3月に県の中山間ふるさとサポートマッチング事業により地元建設業者と地元住民とが協定を結び、地元建設業者が地域貢献として無償で海岸保全施設の除草及び清掃等の維持管理をしていただくこととなっております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  海岸保全施設はよく説明はわかりましたけれども、それでは続きまして海岸清掃の必要性ということで政策推進課長、よろしくお願いいたします。
○議長(上田浩志君)  政策推進課長。
○政策推進課長(垣内千代紀君)  それでは、海岸清掃につきましてお答えいたします。
 交流拠点施設が完成すれば、多くの方が大島を訪れていただくことになり、訪れた方に気持ちよく滞在してもらうため、海岸を初め島全体をいつもきれいに保っておくことはとても大切です。
 ただし、議員御指摘のように漂着ごみの問題は限りがないことから、継続してどこまで対応できるのか、検討する必要があります。ごみを拾っていただいた観光客の食事代を割引するサービスを実施したり、あるいは愛媛県が実施している「元気な集落づくり応援団マッチング事業」を活用し、ボランティアに清掃活動をしていただく方法など、島民の方々の負担が軽減でき、なおかつ話題性のある方法も考えられますので、今後どのようにするのがよいのか、島民の皆さんと相談していきたいと思います。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  確かに海岸の清掃は、自転車で走らさせていただいて、あの2時間の長いコースの間、本当に爽やかな潮風を受けましたけれども、ちょっと目線を変えますと本当に漂流ごみで、エンジェルロードというよりもみんなでごみロードよなって言いながら一生懸命エンジェルロードを歩かさせてもらったんですけど、そのときに一言、私らこれもんぺと長靴だったほうがよかったがやないやろかとかというような、やはりごみを拾うべきではないかというようなことの声も聞かせていただきました。
 確かにごみを拾うということと漂流してくるごみがまた来るということは、追っかけながら、そしてまた雨が多くあれば雨量が上がる、上がれはごみが流れてくるというようなイタチごっこかもしれませんが、やはり私今後こうやって交流拠点施設をつくり、大勢の方に来てもらおうというようなことを考えるならば、計画的にボランティアをともに巻き込んだごみ清掃というものが大事ではないかなと思います。
 今、海の日に諏訪崎は清掃活動ということで大勢の皆さんが定着してごみを拾っていただいて、午前中にごみを拾って終わるような状態にもなってます。あれはやはりずうっと毎年同じときに同じ行事を同じメンバーでやっていくからこそ定着したことだと思いますが、この大島もぜひ観光に来られた人たちがやっぱりゆったりとしたいい時間よなっていう目のこの線にごみのないようにしていただきたいんですけれども、今NPOの皆さんもごみを拾われることもあろうと思いますので、そういう人たちとマッチングをして、ぜひごみのない大島にしていただきたいと思いますので、よろしく御答弁ありましたらお願いします。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  やはり観光地にしていく上では、せっかく来ていただいたのにごみがたくさんあったではまた本人もがっかりしてしまうという。これから新しい施設をつくって、そこの中で施設を実際に運営する人が配属されます。そのような中で、そこの施設において新しい大島のあり方を考える中でごみもどうしようかということもセットで考えていって、そこから発信していく中でいろんな人がボランティアに参加してくるような、今樋田議員が言われたような組織立った体制ができてくるのかなと思いますので、それも含めて新しい体制整備の中で検討していきたいと思います。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  それじゃあ、組織立ってやっていただくその組織をつくり上げる、その中でこの方が一番大事になってくるのではないかなと思いますので、3点目は地域おこし協力隊の今後の役割と位置づけについてであります。
 現地のツアーガイドは地域おこし協力隊のお二人にお任せです。園地視察、養殖施設の見学、島内散策、そして大島産品の販売と5時間の間、私たちに寄り添っていただき、おもてなしの心を受けました。施設が完成すればみなと交流館の兄弟施設となり、イベントの開催や情報発信によるPRで島外からの交流人口が増加し、地域の活性化を図る大切な人材となってきます。今の段階からソフト面での協力隊と島民の役割や位置づけが必須と思われますが、どのように考えておられるのかをお聞きいたします。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  大島の地域おこし協力隊として平成27年7月より男性1名、さらに平成28年4月より女性1名、現在2名配置をしております。それぞれ知識や特技を生かし、島の魅力発信やイベントの企画、島民に対する介護予防、健康づくりなど生活支援に取り組んでおり、一定の成果を上げているものと考えております。
 こうした中、先日、女性隊員が結婚して今月末で退職することになり、7月からは男性1人体制となります。残る隊員には、来年夏の交流拠点施設のオープンに向けて、島民の方々と連携をしながら情報発信力の強化やイベントや体験メニュー開発など準備作業に当たってもらいたいと考えておりますが、地域おこし協力隊の任期は最長3年ということもありまして、来年6月、ちょうど交流拠点施設のオープン前に任期を迎えることとなります。
 したがいまして、任期満了後の本人の意向を確認、尊重しながら、島民の方々の意見も聞きながら、引き続き地域おこし協力隊に大島に残っていただけるよう、今後担ってもらう具体的な業務内容、島民との役割分担、また起業する場合の支援策、必要性などについて検討していきたいと考えております。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  ただいまお言葉にありましたように、地域おこし協力隊の2名は、1名は寿ということで大変幸せそうな顔をしておられました。そして、男性1名は来年6月までということで、ハッパをかけてはみましたけれども、とにかくきょうのツアーは頑張ろうでというようなことでハッパをかけながら5時間を過ごさせてもらいました。この場合、自転車の30台の用意をしてくれたのもこの方です。何日も前からパンクを直してみたりとかということで、相当努力をして私たちを待ってくれていたことも島民の方から聞きました。
 地域おこし協力隊は、今、日土東もおられて活動されておると思いますが、2名体制だった今現在を思うときに、今後大島にはもう一名、2名体制にするのかどうか、するならば飲食業の関係の方が私は必要ではないかなと。あそこで大島で食べるというようなことも考えるときに、何か食べるもの、大島の素材を使ったものでおもてなしをしてもらいたいなと。今回のプレミアム膳は確かにそのときだけにつくってもらいましたので、アワビもとてもおいしくつくっていただいておいしく食べさせていただきましたが、交流拠点施設とともに今回次に来ていただく人はそういう方も必要じゃないかなと私なりに考えたのではございますが、今後、この1名にとにかく残ってもらうことを要望するとともに、どんな方を、それかもうこの1名で行くのか、もう一名協力隊員として迎える気持ちがあるのかどうか、お聞きしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  現在2人のところから1人になってしまうわけでありますから、次の候補として地域おこし協力隊を考える、これも手段の一つであろうかと思います。そしてまた、残された期間でいろいろと準備が整って、今の地域おこし協力隊が今後起業されるというふうになれば、またその起業する時期において従業員を雇うなり、そういった面の支援の方法も、そのときにどういう支援になるかわからないけど、行政として支援ができるかどうか、そういったことも考えられますので、いろいろな形で検討をしていかなければならないのかなというふうに思っております。
 しかしながら、大島で地域おこし協力隊、特異な場所でもありますので、なかなか今後、簡単に見つかるというのも考えられないし、それが見つかった上で料理の得意な人というふうになればなお一層ハードルが高いということもありますので、いろいろな観点から総合的に含めて、大島でこの観光業が成り立つような方法を考えていけたらと思っております。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  確かに大島という島の中で結局どのようにやっていけばいいのかっていうのは大変な考えを持っておらなければならないなと、簡単におってくださいよというような問題でもなく、今いてくれる彼をどう持っていく、役割とか位置づけとかということを持っておいていただきたいなと。せっかくの2年間の経験がありますので、島民とは本当に仲よくなってくれてます。島民と挨拶しながら自転車で走るんですけれども、走った中でも彼の存在というものは確かに島民の中には触れ合ってきていることは私も肌で感じてきましたので、彼がどう考えているのかは別として、八幡浜市はこの地域おこし協力隊員が必要だというような方向で、ぜひそういう思いの中でかかわっていただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
 それでは4点目、大島でのアワビ種苗と青ノリ生産の現況についてであります。
 防波堤を利用してヒジキを干す作業をしておられた島民と挨拶を交わしながら、次は小・中学校の跡地を目指し自転車を走らせ、平成24年に新設された八幡浜市大島産業振興センターに移動し、養殖施設の見学を行いました。かんきつ栽培をされておられる皆さんにとって、初めて見る運動場を利用したアワビの種苗と青ノリ生産の説明を熱心に聞き入っていました。地域振興の一環として多額の補助金が投入され現在に至っていますが、現況をお伺いいたします。
○議長(上田浩志君)  水産港湾課長。
○水産港湾課長(倭村祥孝君)  お答えします。
 大島のアワビ養殖につきましては、昨年4月、大島産業振興センターに整備したアワビ種苗生産施設におきまして、八幡浜漁協が種苗から成貝までの一貫生産事業に着手をしております。昨年9月から12月にかけ3回の採卵を行い、本年5月現在で、大きさ10ミリのクロアワビが16万5,000個、13から17ミリが39万2,000個、20から27ミリが15万個、大きさ10ミリのメガイアワビが3万個、合わせて約74万個の稚貝を飼育しています。漁協では、30ミリ以上に成長したものを平成29年度中に種苗として県内外の受注先に販売できるよう準備を進めているところでございます。
 青ノリ養殖につきましては、昨年2月に岡山県の民間会社が大島に設立をいたしました株式会社大島海藻養殖研究所が、市が整備をいたしましたヒラメ養殖場跡地及び大島産業振興センターグラウンドの空きスペースに水槽、ポンプ、給排水管等の設備を設置し、昨年10月からの試験養殖を経て、現在本格的な養殖生産に取り組んでいるところでございます。
 本年3月から5月までの収穫量は、乾燥重量で115.4キログラムであります。ただし、色が薄く鮮やかな緑色にならないなどの問題もありまして、海水量や日照不足が原因と現在考えられておりますが、この問題を早急に解決した上で、年間1.5トンを目標にいたしまして生産を拡大していきたいと考えております。
 なお、島内の雇用状況につきましては、アワビの飼育作業で3名、青ノリの養殖で1名のパート従業員を雇用している状況でございます。
 漁協によるアワビ事業、民間企業による青ノリ事業は、ともに大島における産業振興と雇用創出のために大切な事業であると認識をいたしております。市としては、これらの事業が継続、発展していけるよう、しっかりと支援をしてまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  八幡浜市大島産業振興センターが平成24年に新設され、これは全て産業振興のためのセンターということで、アワビ、ナマコから始まって、今ここのアワビの種苗と青ノリ生産に行き着いてこられたと思います。やはり雇用ということで4名の大島の方々がお仕事をされているとお聞きいたしましたが、とにかく一円でももうけていただきたい、生活の手段の中のもうけるということの一つとしてこのアワビの種苗や青ノリ生産がつながってほしい。
 高齢化率が高いということは、重いものは難しいということになりますと、グラムで金額になるというものを大島の方々によく理解していただきながら、そして自分たちの仕事として、そして生産していく一つのものとしてやっていただきたいなと。私も長い目で見ていいものかどうかっていうのは、何となく心苦しいし、これだけの補助金を投入したのに、あれ、ナマコが消えたっていうときも心が痛かったし、ええ、今度はアワビを大きいに育てるんやなくて、ちっちゃいので勝負なんやなというようなことで、いろいろこれ開発ですので、開発をするためにはそれぞれのことを手段を選ばずやっていかなければならないんですが、長い目では見ていきますけれども、余りもう長過ぎて、本当にこの大島の島民にはいいものかどうかと、何かかんきつ栽培をしている私たちにとれば、本当にこれでいいものかなというような不安さえ感じます。
 とにかく今後この大島の産業振興について市長はどのような展望を持ちながらやっていこうと思われておられますか、私の心情も踏まえてお聞きいたします。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  今回のアワビの種苗生産に当たっては、八幡浜市漁協のほうも利益を見込んでいるというふうに伺っております。できればアワビの種苗生産が大島の産業振興の柱となっていくことを私からも期待をしたいなというふうに思っております。
 じゃあ、幾らぐらいになるのかということなんですが、今回私も金額的に聞いたのは初めてだったんですが、大体30ミリ以上になったら出荷というふうに聞いております。じゃあ、それが幾らになるのかということで、1ミリが大体約2.2円というふうなことを聞いております。じゃあ、その30倍ということで60円、70円になるのだから、それが何十万貝というふうな形で今ありますので、今後のやり方によれば、本当に八幡浜市の漁協を支えていく一つの柱にはなっていくのかなというふうに大いに期待をしたいというふうに思っております。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  私も大いに期待をさせていただきながら、大島を応援する気持ちのままでこの質問は終わらさせていただきます。
 それでは、大綱2、中山間地区における市道、赤道、河川等の維持管理と補修についてであります。
 八幡浜市の地形は、海、山、そのはざまにひしめき合いながら暮らしのスペースを持つ、面積132.68平方キロメートルです。6月の第1週の日曜日には、我が家に続く路線、大平高野地線、松柏高野地線、松尾高野地線、この3線が同日に地元住民の総がかりで「生活道は我が手で守ろう」と草刈り、枝打ちが行われました。
 中山間地区に住む各地区は、年間の作業計画を立てています。この場合の行政からの支援として、平成29年度の予算は燃料費49万円、特殊車両借り上げ料50万円、原材料費300万円と予算化され、地区からの申請を受け、その都度対応されておられると思います。
 しかし、早い者勝ちであったり、予算額不足で打ちどめになったりなど、不満の声も聞かされています。昨年の梅雨時期の豪雨はあってほしくありませんが、自然の力には太刀打ちできませんでした。
 しかし、地元の住民で管理する市道、赤道、河川等の補修箇所の実態を陳情形態で受けるより、各地区から一堂に申請書の作成を行い、現場の点検から年間予算を組むなど、公平な計画で住民の安全・安心な暮らしを守っていただきたいと要望しますが、お考えをお伺いいたします。
○議長(上田浩志君)  建設課長。
○建設課長(宮下研作君)  現在八幡浜市が管理しております市道は609路線、総延長約430キロメートルであります。また、赤道、水路につきましては、市の区域内に無数に存在しております。
 日常の市道、赤道、河川等の維持管理につきましては、市民からの調査依頼であったり、職員が工事現場や調査箇所へ行く途中及び道路パトロールにおいて異常箇所を発見し、補修をしている状況です。昨年度は6月の集中豪雨を初め台風による大雨により市内各所で多くの被害を受けたところで、調査箇所は災害による被害も含め600件にもなり、復旧までに時間を要したところです。通常の維持管理については、職員だけでは市内中の道路の状況を全て確認することは困難であり、市民の方からの通報に頼らざるを得ません。市道等に関する改良や修繕に関する市の要望方法はさまざまです。当面は市で把握している部分、各地区からの要望箇所について、必要度に応じ対応していきたいと考えています。
 また、要望については統一的な制度創設も一案ですが、必要な地区からは何らかの形で声を上げていただいておりますので、なお検討していきたいと思います。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  これは中山間地区、山手で住んでおる者のみこそこの不安でたまらない、道路が直らない、崖が崩れたままというようなことを深く感じていると思います。やはり前回、昨年の梅雨豪雨のときにはこれはすさまじく、どこの箇所も、先ほど言っていただきましたように600件というようなことで、我が先ほど言った路線の一つ二つにはまだブルーシートのままでたたずんでおります。いつ直るのかということで地域住民の皆さんに私も言われますが、まあちょっと待っとってというふうなことしか言葉が返っていけれません。
 これは確かに去年が去年だけにすごい箇所の崩落があったりして大変だったのを思いますが、私はいつも都度都度建設課に連絡します、ここがどう、ここがどうと。それよりも私が今回訴えたいのは、もう道、道路、それから崖、河川、そういうものは1年間、去年からずうっとかかって道は見てます。そうなれば、やはり申請するときにそれぞれの各地区から何々線の道路の何カ所とか、そういうものを印つけながら、あと建設課に点検をしてもらって、じゃあ今回ABCで分けますけど、Aは先にしましょうとか、Cはもう少し待ってくださいとかというような、何か住民にわかりやすいその言い方ができればなと私も思っておるためにこの質問をさせていただきました。
 確かに陳情ということもさせていただきましたが、小さなそれぞれのいろんな箇所はそこの地区の住民しかわかりません。そういう場合、申請書というものをつくらせていただいて、どれだけ今必要なのかというものを書かせていただきたい、出させていただきたいなっていうのが私の要望でありますので、それをよく含んでいただいてほしいんですが、こういう方法はとろうとは思いませんか。
○議長(上田浩志君)  建設課長。
○建設課長(宮下研作君)  4月から現在までの調査依頼が132件来ております。箇所数では、1つの調査で数カ所ありますので、全体で189カ所の要望がありまして、それらを全て一時期というのは不可能かと考えております。
 ただ、議員が言われる市道の改築、改修、幅員を広げたりとか、予算的に多額の費用が必要なものとか、そういうものに関しては計画的に必要性がありますので、時期を考えてやるとか、そういうことを考えていかなければいけないかなと思いますが、今言った内容とか時期、それはもうさまざまですので、各地区に聞きながら今後一応検討はしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  今答弁できてなかった部分で、樋田議員としては一律にペーパー出して、それでというお話でしたけれども、市政懇談会の中でもそういう趣旨の陳情を実際に市長が出て受けておると思うんですけれども、実際にいろんな方の陳情を市役所でお受けする中で、その道路の必要性というのも、ペーパーではなしにるる直接声でお伺いすると、こちらの側からもそのことについて聞いたり議論をしたりする場でもありますので、そういう陳情で来られるのは地元にとっては大変かもしれませんけれども、できれば直接そういう声をお伺いして、事の適否を判断させていただきたいなというのが今の思いでありますし、ほとんどの方はそうして来ていただいておりますので、まだ来ておられないところがありましたら、また議員さんの紹介でぜひ来ていただけたらと思います。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  じゃあ、今の答弁を受けましたので、申請をつくって陳情形態ということで、目で見て理解ができる方法をとにかくやっていかなければ道は守っていけれませんので、そういう方法に私たちも努力はしますが、建設課としても大変これは忙しい仕事です、急に電話があって、そこにそのまま出向いてきてくれるんですから。職員数が何名おられるかは確認はできておりませんが、この人数も考えなければならなかったのは去年ではなかったかなと思いますので、やはり都度都度に出て現場に来られますので、その職員体系というようなことも考えていただきたいと思います。要望です。
 それでは、大綱3点、統廃合にたたずむ小・中学校跡地の維持における行政と住民の役割についてであります。
 平成23年、八幡浜市学校再編整備検討委員会が設立され、平成25年4月、長谷小学校と千丈小学校との統廃合を皮切りに、舌田小、日土東小、川之内小、青石中、双岩中の校舎や運動場、体育館等は閑散とした姿でたたずんでいます。
 しかし、舌田小跡地は合宿・宿泊施設マンダリンとして再利用され、有意義な活用がなされています。3月15日に出された再編整備の答申内容をお聞かせください。
○議長(上田浩志君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  学校再編整備検討委員会では、10カ月にわたり計9回の会議を開催し、熱心に議論を重ねていただきました。学校規模等の適正化につきましては、委員さんの意見の一致を見出すことは容易ではありませんでしたけれども、子供たちにとってどういう教育環境が望ましいのかを念頭に、八幡浜市としての現実的な対応について結論を導き出していただきました。
 具体的な答申の内容ですけども、まず市が目指すべき現実的な学校規模について、市内には5学級以下の極小規模校、6学級から11学級の小規模校しかありません。学級の中でグループ学習が成立し、多様な意見を交換できることや学校生活を通して豊かな人間関係を築くことができること、また運動会や文化祭、学習発表会を初めとする学校行事で活性化を図ることができることなどを勘案し、小学校では1学級25人程度、1学年1学級、全校で150人程度、中学校では1学級30人程度、1学年3学級、全校で270人程度を目指すべき学校規模とする合意に至っております。
 次に、具体的な再編についてですけども、この後、前期、後期という言葉が登場しますけども、再編整備検討委員会では向こう10年間を見据えて話し合っていただきました。30年度から34年度を前期、35年度から39年度を後期と考えています。
 まず、現在複式学級を有する3つの小学校について、川上小学校と双岩小学校につきましては、34年度末前期内に近隣の学校との統合、真穴小学校につきましては、真穴中学校の統合が進んでいない状況もありますので、前期計画内に検討することとなっております。
 また、江戸岡小学校につきましては、市の社会福祉関係の複合施設として利用する計画があることから、松蔭小学校と統合するという答申案になっております。
 川之石小学校につきましては、川之石小学校は現在115名なんですけども、川之石小学校につきましては、近隣の学校と統合を考えますと教室が不足するという状況となり、また日土小学校、現在74人ですが、日土小学校につきましては、重要文化財の指定もございますので、前期計画の期間内に検討することとなっております。
 千丈小学校、現在146人と、先ほどの現実的な規模のちょうどいい人数なんですけども、146人の児童がおりますけども、将来的には減少も予想されます。そういう関係で前期計画内に検討することになっています。ただし、長谷小学校、川之内小学校との統合校でございますので、その辺は十分考慮する必要があるかなと思っております。
 中学校につきましては、将来的には八代中、保内中の2校が適切であるとの結論に至っております。
 真穴中学校につきましては、現在協議中でございますが、平成34年度末までの統合との結論に至っています。
 また、松柏中学校につきましては、愛宕中学校との統合という御意見もありました。自転車通学等を考えたときに、道路が狭く坂道であること、愛宕中学校が、また部活動の選択肢が広がらないというふうなことで、八代中への統合のほうがスムーズではないかという結論に至っております。
 一方、愛宕中学校につきましても、今後の生徒数の減少、状況により、前期計画内に検討することになっております。
 以上が答申案です。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  前期が30から34、後期が35から39ということになると、今平成29年、この10年後には、教育長、学校は幾つになっているんでしょうか。
○議長(上田浩志君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  10年後ですね。今の答申案どおりでいきますと、中学校は2校、小学校は現在12校ありますが、前期計画内に検討というのはまだどうなるかわかりませんので、何校というのはちょっと難しいです。
 とりあえずは。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  この答申どおりで、教育長、前期、後期ということで答申の案を今言っていただきました。なかなか書くのが大変やったんですけれども、そうするとこの答申のまま進んでいくとすれば、この10年の間に子供たちの数が必ず減少になるからこういう姿、望ましい学校の姿と教育体制をとりたいということがこの答申の内容だと思いますので、この答申が進んだとすれば、中学校が2校で八代と保内、小学校は何校になるのでしょうか。
○議長(上田浩志君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  先ほど言いましたように、前期計画内に検討等を考えると、はっきりした数字が言えないので、今のところは9校としております。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  それじゃあ、それぞれこの議場の中におられる皆さんの小学校や中学校の母校は何となくなくなってくるだろうなということだけは私たちは理解をしなければならないし、次の世代にバトンタッチしなければならない学校の姿になっていこうと思います。
 これは、子供の減少によりということは本当わかっております。一番最初に手を挙げたのが私でしたので、長谷小学校はとにかく6人では何にもできないと、それならば一番に手を挙げて、子供の望ましい姿はどうするべきかということで地区の皆さんと一緒になって話させてもらって、これが統廃合を1番にやれました。確かに子供たちは千丈小学校に行って、大きい運動場で気持ちよく5月に走っておりました。その姿を見るときに、やはり小規模校は小規模校なりにいいとこはあるけれども、ずうっと人が変わらない、1年から6年まで同じ子供たちと一緒におるようになりますので、この統廃合は仕方がないことだとは思いますが、これを踏まえて私がこの次に言いたい質問は、長谷小学校を見、川之内小学校を見てというこの統廃合にたたずんでいる学校の問題です。
 それでは、今後、統廃合により増加する再利用を待つ跡地の行政と住民の役割についてであります。
 子供の声や子供の姿がなくなると、学校の姿は一変します。日々の管理をしなければあっという間に寂れ、住民の心はさらに寂しさが募り、いざ使用するとならば、地区役員の責任や作業の重圧が重荷になっております。跡地利用は地域住民に任されている現実を思うとき、行政のかかわりがなければ進展しないのは現実であります。
 ここで、提案いたします。
 学校再編整備検討委員会が設立され、望ましい子供の教育体制が整ってきたならば、今後は跡地利用の検討委員会をつくり、平地面積の少ない八幡浜市の貴重な場所をどのように再利用していくかを協議すべきだと私は望みますが、いかがでしょうか、お考えをお聞かせください。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  学校跡地の利用ということで、地元の人とどう連携していくかというところなんですけれども、現在、市内には小学校7校、中学校2校、計9校の閉校施設があります。閉校後に旧磯崎小学校は企業への賃貸借、それから旧舌田小学校は御存じのとおり簡易宿泊施設「マンダリン」として、それから先ほどの質問に出ています旧大島小・中学校は産業振興センターとして活用しているほか、社会体育施設等として活用されている施設もありますが、いまだ用途の決まっていない閉校施設も残っています。閉校後の施設利用については、教育委員会だけではなく、市全体の活性化の観点から、市において地元の御意見をお伺いしながら、より広い視点で検討すべきものと考えています。
 なお、当面の維持管理については、市の施設でありますから、地元のボランティアもお願いしながら、必要な経費は市で負担すべきものと考えています。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  施設維持管理に必要な経費は、それぞれ学校教育課に申請しながら私たち草刈ったりとかというのはしておりますが、これが住民の役割ということでやっております。そのかわり、この小学校の跡地をどう利用するかという問題に対して地域の皆様と話すときに、毎日そのことばかりを考えておるわけではありませんので、やはり今回私が提案したように、もうそろそろ統廃合した学校のその跡地を持っておる住民の皆さんが一堂に集まって、跡地をどう今使っておるのか、跡地をどのように今後使おうかっていうような話もやっていきたいなと私は思うんです。
 それで、今回の提案をさせていただいたのが、検討委員会ができ、こうやって望ましい姿の教育体系ということで統廃合はできてきましたけれども、今後は跡地をどのように利用していくかという検討会を協議すべきと、検討会をつくって協議すべきではないか、横の連携をとりながら、やはり跡地跡地を持っておるその住民たちの思い、今後どういうふうに使ったらええのかというような考え、そういうのも行政に立ち会っていただきながらともに私はやっていきたいと望み、提案をいたしましたので、そのことの回答はまだもらっていませんので、お願いいたします。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  少し答弁ずれとったかもしれません。閉校した学校の状況は地区によっていろいろであります。長谷小学校、山の上であります。それから、喜木津小学校はなかなか行きにくいところがある。双岩なんかは比較的行きやすい。海岸線の舌田小学校なんかも割かし交通のアクセスがいいということで、後の利用について、地区のみで利用するのではなしに、市全体でどうするかという考えたときには、それぞれの地区の小学校のあったエリアの特性が結構濃厚に反映してくるのかなと思います。
 市としては、できれば企業立地につながって、そこで新たな雇用が生まれるようなことができれば、もしくは新たな経済的な何らかの需要が出てくるようなことがあれば一番ベストかなと思いますけれども、もちろん地区の思いがありますし、中には運動場として使いたいのでしばらく置いてほしいという話もあるかもしれません。運動場だけでなしに、校舎の使用も含めるとなかなか大変ではありますけれども、今のそういうことが市全体的に集まって皆さんでお話しするのが適当かどうかなって、今樋田議員提案ありましたけれども、それぞれ事情が異なる中で、長谷小学校はこうよとか、日土東小はこうよとかみたいな議論になるのかなというのはちょっとわからんのですけれども、御提案いただきましたので、正直市としてもなかなか使い勝手の難しいところとかいろいろあって、どうして活用していくのかというのが迷いがありますので、御意見を聞くのも一案かなと思いますので、また検討していきたいと思います。
○議長(上田浩志君)  樋田 都議員。
○樋田 都君  この跡地というものに対して大変住民は心痛いです。使うときには一斉に出て草刈って、運動場を平らにして、住民みんな集まって、我が長谷小学校ですけどもと、そこで雨が降ったら中でっていうことで校舎で観月会をやったり、その都度都度使わせてはいただいておりますが、やはり何かにチェンジしたいと、ここをいつも使っていくようなところにしたいなと言いつつ、だんだん校舎は使わなくなればぼろぼろと老朽化してまいります。
 それを思うときに、どうやれば、どのようにみんなはやっておるのかみたいなことがありますので、先ほど副市長が答弁していただきましたように、私の言わせていただいたことも一理心にとめていただきまして、それぞれの学校が集まっていいものか、それか行政が地域に出向いていって、これはどう考えてますかというような提案をしていただくのか、そういうこともぜひ今回始めましょう。よろしくお願いを申し上げまして、私の質問とさせていただきます。
 終わります。
○議長(上田浩志君)  休憩いたします。
   午後 3時23分 休憩
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   午後 3時40分 再開
○議長(上田浩志君)  再開いたします。
 次、新宮康史議員。
〔新宮康史君登壇〕
○新宮康史君  それでは、今議会最後の質問バッターでございますが、久々の質問ですので、気合いを入れてさせていただきたいと思います。
 それでは、さきに提出してございます発言通告書に従いまして、大綱3点について質問させていただきます。
 提案型の質問で、財政的な問題もあり、直ちに採用ということにはならないでしょうけども、市民の安心・安全な生活確保のため、市民ファーストの考えで市長並びに関係理事者の誠意ある御答弁をよろしくお願い申し上げます。
 それでは、大綱1、市政全般に対する件の第1項ですが、大城市長3期目におけるビジョン、展開につきましてであります。
 まずもって、さきに行われました、4月9日でございますが、八幡浜市長選で見事無投票で3選を果たされました大城市長に対し、この場をおかりいたしまして心からお祝いを申し上げます。おめでとうございます。
 私なりに顧みますと、今回の無投票という結果は、1期目、2期目の厳しい市民の目線の中、日々地道に努力を重ね、信頼を積み重ねていった結果であると考えます。3期目を迎え、既に御本人が新聞や先日5月27日のテレビ、またラジオ、さらには先日の広報等で表明されていますように、「さらに前進!笑顔あふれる街八幡浜」をスローガンに、対話を重視した市民ファーストの市政を基本に、「さらに安全安心な街づくり」、「さらに暮らしやすい街づくり」、「さらなる産業振興」の取り組みとグレードアップ3本柱を強調されておられます。議会においても再確認の意味も含めまして、最も市民に強調して伝えたい3期目を迎えて市政へのビジョン、展開についての所信をお伺いいたします。市民にわかりやすく簡潔な御答弁をお願いします。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  3期目を迎えての所信については、議会開会日の総括説明の中でも触れさせていただきましたが、せっかく機会を与えていただきましたので、少し違った視点も踏まえて、今の思いの一端を述べたいと思います。
 私は、3期目の選挙公約として、「さらに前進!笑顔あふれる街八幡浜」というキャッチコピーのもと、その実現に向けて政策の3本柱を掲げてきました。
 1つ目の柱は、「さらに安全安心な街づくり」。具体的には命の道として重要な「大洲・八幡浜自動車道」の早期完成、南海トラフ巨大地震を想定した八幡浜港の再整備、自主防災組織などと連携した各種防災施策の推進などであります。
 2つ目の柱は、「さらに暮らしやすい街づくり」。これは具体的には子育て支援や高齢者福祉、医療サービスのさらなる充実を初め、市民会館跡地を中心とした新たな文化ゾーンの形成、大島地区及び保内地区の交流拠点施設の整備などであります。
 そして、3つ目の柱、これは「さらなる産業振興への取り組み」。本市の基幹産業である農業、漁業の振興を初め、新しい視点による中心市街地の活性化、市内産品の販路拡大、九州との交流の促進などであります。
 これらの施策、事業を通じて、「第2次八幡浜市総合計画」、八幡浜市まち・ひと・しごと創生総合戦略に描いたビジョンを実現したいと考えておりますが、昨今、当市を含め、地方は人口の減少、少子・高齢化の著しい進行により非常に厳しい状況に置かれています。地方創生という言葉もすっかり定着をしてきましたが、実のところは自治体間の知恵比べ、真剣勝負の時代に入ったことを意味しておりますし、このような中で私たちは未来のふるさと八幡浜のあるべき姿を目指し歩を進めていかなければならないと考えております。
 近年、ちゃんぽんや自転車を生かしたまちづくり、大島への産業誘致、市内産品の海外展開など話題性のある施策に取り組むことで町が元気を取り戻しつつあると感じております。
 市民活動もさまざまな分野で世代を問わず活発化し、それとともに旧市町の垣根を越えて地域を盛り上げていこうという機運が高まり、新市の一体感も醸成されつつあると思います。この流れが加速し、市民と行政の連携、協働が進めば、事業がより一層効果的なものとなり、各施策間の相乗効果、これも出てくるようになってまいります。財源、若年人口の減少、そして専門職の確保など困難は幾つもありますが、一生懸命やっていけば道は開けると確信をしております。市民の皆さんとの対話を大切にしながら、「さらに前進!笑顔あふれる街八幡浜」へ向けて邁進をしていきたいと考えております。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ありがとうございました。
 政治には、くれぐれも回り道はないと思います。今はやりのかけうどんやら盛りそばにならないように、あんなんが出てこないように、ひとつ誠実に実践、実行を心からお願いしたいと思います。
 次にですけども、高齢者に対しての特別な支援についてでございます。
 今市長のコンパクトな説明で3期目の基本的な方針については理解できましたが、何といっても我が市の高齢化率は全国平均を大きく上回っており、38%と10人に4人が高齢者の町であります。また、最近の調査で高齢化の高いところほど働かなければ食べていけないという過労老人が多い結果が出ております。自然災害に対する避難、あるいは介護の問題と先行きが見えない中で、高齢者にとって日々の暮らしをいかに安心して暮らしていけるかが最も切実で何より重要な事項であると思います。
 そこで、他市の取り組みの例を1つ紹介しますが、群馬県伊勢崎市では、市内の80歳以上を対象に生活実態を把握するための訪問調査を今年度スタートし、従来把握しづらかった老老世帯や実質的な独居世帯の実態を理解し、必要なサービスの提供や見守りにつなげる、また調査に合わせて住宅向け補助用道具を一、二割程度の自己負担で給付する事業を始めるそうであります。
 先ほど述べましたように、当市は3万5,000人の人口のうち1万3,300人が高齢者で、80歳代は約3,700人おられます。当然いろんな形で市のほうも調査をしているとは思いますけども、行政の仕組みの中で、70歳、90歳は調査が比較的進んでいるそうで、高齢者の中で80歳代がどうも置き去りにされているようであります。私は、当市の場合、特に80歳代に限定しなくてもよいのですが、お年寄りが毎日の生活の中でどのような点に最も苦労されているのか、不安に思っていることは何なのか、誰がどんな状態で住んでいるのか等、行政も地区も共通認識事項として捉えておくべきだと思います。
 また、最も困っていることは、これから予想されている南海トラフ巨大地震などの予期せぬ災害が発生した場合、自主防災組織が積極的に動かないといけませんが、個人情報保護法もあり、自主防災には高齢者の情報はほとんど入ってきてないことであります。命にかかわることですから、せめて地区に住んでいる高齢者の情報は共有できたらと思っております。
 そこで、最初の質問でございますが、平常時、高齢者の町特有施策として調査のグレードを上げて高齢者がより一層安心・安全に暮らせるよう、また過労老人を一人でもなくし、ひとり暮らしの中に助け合える関係をつくり、孤独死を出さない町にするためにも、いろんな観点から調査をし、これからの市政に反映したらどうかと思いますが、お考えをお伺いします。
○議長(上田浩志君)  市民福祉部長。
○市民福祉部長(舛田昭彦君)  政府の推計では、2050年には1人の若者が1人の高齢者を支える時代になると発表されております。そのため、国からは高齢者のためにさまざまな機関が連携する地域包括ケアシステム、これの構築が求められており、今後は防災、福祉、保健などの分野において、関係機関と連携して高齢者情報を共有し、高齢者の情報を高齢者のために活用する必要があると考えております。
 まず、当市における高齢者の実態把握についてですが、平成23年12月に保健センターにおいて高齢者保健福祉台帳を作成し、高齢者の介護保険、福祉サービス、総合相談、介護予防事業の利用状況など、多方面からの情報を入力し、包括的な支援に役立てています。
 しかしながら、サービス利用や相談履歴のない方の情報が把握できませんので、平成23年、24年度に、75歳以上の方で介護等のサービスの利用のない方、見守り推進による登録のない方、地域包括支援センターの訪問指導員が継続訪問していない方などを対象に安否確認を行いました。その結果、2,547人の安否確認を行うことができ、そのうち支援が必要と判明した方は625人、約24.5%でした。
 その後もサービス利用のない75歳になられる方に絞り、毎年300人程度の実態把握を続けてきましたが、皆さんお元気で、支援の必要な方がほとんどない状況でした。
 そこで、今年度からは、生活機能の低下が顕著に見られる80歳前に介護予防啓発を行うことが効果的と判断しまして、安否確認の対象年齢を78歳に設定し、市全域で行うこととしております。対象者は259人になると思っております。
 また、今後は若者の数が減ることで介護職の不足が顕著になると予想されており、この場合、住民主体による支え合い、つまりボランティアが不可欠になると言われております。そのため、当市においては、現在、昨年設置しました「地域支え合い第1層協議体」において、住民主体の支え合い事業について協議しております。この事業は、入浴などの技術の必要な身体介護はヘルパーの資格を持つプロに任せ、買い物、ごみ捨て、洗濯物の取り入れなどの生活援助は住民による支え合いによって行うというもので、人件費以外の経費の一部を市が補助することが可能です。また、この事業は住民間で一定の高齢者情報を共有するため、災害時等の対応も可能となり、地区住民のコミュニティーの形成にも役立つものと考えます。今後も地域支え合い第1層協議体において協議を続け、地区単位で理解と協力を得られる場合には、支援を必要とする高齢者のためになる事業を実施したいと考えております。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ありがとうございました。
 私は大切なことは、こういう今の手厚い介護というかそういう施策を実行していただく計画もあるし、ある程度つぶさにこの間伺いましたら調査もされてるんで、これからまた質問します市独自の条例もありますので、安心の度合いは深まったわけでありますけども、何より大切なことはこういうことを市民も皆さんも全部含んである程度共有しながらやっていくことだと思いますし、その調査の結果を反映していかなければ、要するに僕らの言葉で言うとPDCAをきっちり回していかないと前に進んでいかないと思いますので、ぜひその辺はよろしくお願いしたいと思います。これは要望にしときます。
 次に、災害発生時の対策としましても、図らずも今議会、議案第43号に提出され、私としましては待ち望んでいた市独自の条例でありますが、さきに述べましたように、ひとり暮らしの高齢者等支援の必要な方の情報は現在自主防災等地域には届いていないのが現状であります。今回の条例の制定により個人情報を管理した上での当該情報になりますが、地域の主要な組織に災害発生前から周知できるようになり、非常にありがたい条例だと理解してございますが、実際にどのように実行していくのか、今までとどのように変わっていくのかをお示し願いたいと思います。
○議長(上田浩志君)  総務課長。
○総務課長(藤堂耕治君)  お答えします。
 平成23年の東日本大震災では、自力で避難することが困難な高齢者、障害者などに多くの犠牲者が出ました。市では、この教訓を踏まえ改正された災害対策基本法に基づき、災害時の避難に当たって支援の必要な高齢者などを記載した避難行動要支援者名簿を作成しているところです。
 しかし、災害対策基本法の規定では、この名簿を平常時に自主防災会、民生委員などへ提供するには、名簿に登載された方全員の同意を得る必要があることから、これまで実施できずに来たところです。今後30年の間に70%以上の確率で起こるとされる南海トラフ巨大地震への対応等を考えると、平常時から地域の実情に詳しい民生委員や自主防災会などへ名簿を提供し、常日ごろから見守りを実施していただくなどの対応が災害時には有効に働くものと考え、それを可能とするための条例制定を今議会に提案しているところです。個人情報の保護は大切ですが、災害時に要支援者の命を守ることはそれ以上に大切であると判断したもので、なお名簿提供に当たっては避難支援に必要な範囲に限定するなど、個人情報の保護には十分配慮してまいります。
 今後は、消防機関、警察機関、自主防災組織、民生委員、児童委員、社会福祉協議会など、関係機関が連携、協力を密にし、災害時に要支援者の避難行動支援、救助、安否確認などを迅速に行うことができるよう体制を整えてまいりたいと思います。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  これは命の大切さ、命は待ってくれないというところから来ていることなんで、今まで何かあったときに私も自主防災の一員でありますけども、その中で割とまとめる立場の人間なんですけども、実は災害が起こったときにあのおばあちゃんは家の中のどこのどのところに寝てて、どういうふうに助けようかということが頭の中に入ってないと実際には動けません、まず自分の命があれだし。それと、あとそのときに中学生、高校生、それから若い人とペアを地域の中でつくってないとなかなか助けに行けないというところが今まであって困ってました。こういう情報がいただけると、そういうところがペアリングとかそういうことで地域の中でチームワークとして介護の必要な人を助けられるということになると思いますので、ぜひこれも実行のほうをよろしくお願いします。これも要望にしておきます。
 次に、市独自の教育支援についてでございますけども、先ほど言いましたように現在3万5,000人の人口のうち小学生が1,421人、中学生が805人、合計2,226人で、人口の約6%しか児童・生徒はいません。そして、この子たちもやがて高校、大学、あるいは社会人として巣立っていくのでありますが、御存じのように市に大きな労働を吸収できる場がないために、市外や県外に出ていった子供たちはほとんど帰ってきません。そして、それが人口減少、過疎の要因にもなっているわけであります。現実は現実として受けとめなければ仕方ないのでありますが、今の子供たちは市から見れば将来を担ってくれる宝であります。学問、スポーツ、芸術、ほかいろんな分野の能力を持った子供たちが、家庭の経済的な理由で進学できないというようなことが今の世の中にあってはならないことだと思います。
 そこで、現在の市の奨学金貸付制度について調べてみたのでありますが、教育最優先の時流とどうも乖離しているように少し思います。現在の市の奨学金制度については、簡単に説明しますと、大きく分けて3通りありまして、1つは八幡浜市奨学金、これは一般的なやつでございますが、一般財源で高校が一律月1万2,000
円、高専が1年から3年が月に1万2,000円、4年から5年が3万5,000円、大学、短大が3万5,000円、専修学校高等課程が1万2,000円、専門課程が3万5,000円、これはいずれも月額であります。
 2番目に、八幡浜市西村奨学資金でありますが、これは財源が西村奨学基金で、大学で月に4万5,000円で、これは特に優秀な者、市内で1名となっております。
 それから、あと八幡浜市入学資金ということで、これは八幡浜市奨学基金の中でやっているんですけども、大学、短大、専修学校で入学時に30万円で募集枠は10名であります。
 この奨学金の利子は無利子でございますけども、卒業後10年以内の半年あるいは年賦で返還することになっております。
 そこで、私が提案したいのは、人口流出は行動的な問題もあり歯どめにはならないかもしれませんけども、奨学資金に地域枠的な条件をつけて、例えば将来八幡浜に就職するか、そのような関係の仕事、これは医療でも介護でも何でもよいと思いますが、につく意思のある学生には返還免除の奨学資金制度を設置したらどうかということであります。現在、2人や3人の子供を産んで大学や専門学校に行かせる場合、八幡浜の給料レベルでは経済的に大変苦しく厳しいのが現状であります。したがって、将来を案じて子供を産むことに踏み切れないことも現実の問題としてあると思います。金額や条件についてはいろいろ加味しなければいけない点もあると思いますが、返還金免除の奨学資金制度の新設をぜひお願いしたいと思いますが、所見をお伺いします。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  独立行政法人日本学生支援機構では、平成30年度進学者を対象とした本格実施に先立ち、一部先行実施として平成29年度に新たに私立大学等に進学し、自宅外から通学する人及び国公私立大学等に進学する社会的擁護を必要とする人を対象に給付型の奨学金制度を導入しております。公立、私立や自宅通学、自宅外通学によって支給額に差があり、審査基準として、家計基準、学力・資質基準、人物・健康基準が定められております。大学進学時においては、授業料など多額の費用が必要な上、仕送り等の負担も大きいことは認識をしておりますが、今のところ、平成30年度から本格実施される国の給付型奨学金制度の動向を注視したいと考えております。
 なお、新居浜市や宇和島市においては、移住・定住、地元就職の促進を図るために、地元企業へ就職した人を対象に奨学金返済支援事業を実施しております。市としても、新居浜市や宇和島市が実施している事業も参考に、八幡浜市内で就職することになった場合の奨学金の返済支援について今後検討してみたいと思います。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  今の答弁でございますけども、もちろん日本奨学金のところとか、新居浜、今治等々については私も把握しているわけでございますけども、この町には、例えば今のところ、世界遺産になるとかそういう特筆すべきものが残念ながらないように思います。昔から教育の町八幡浜としてそういう財産があるわけでありまして、そこで日本でも先駆けてこの教育の町としてそういう特別な八幡浜市の教育というのはもうここまできちっとしてますよと、教育予算についてもきっちりやってますしということを私も自慢したいし、そういう姿勢を見せたいのでありますけども、ぜひその点について、そういう教育支援制度というもんを、何か大城市長3期目として私は子供たちのためにそういうことを考えていただいたらどうかと思うんですけども、この点についてもう一つお考えを伺いたいと思います。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  これはあくまで私の主観になってしまうわけですが、ある程度親が八幡浜市内で起業している、会社を経営している、そういった方が子供を大学4年間社会勉強をして、東京で、都会で生活をした後は家業を継いでくれというふうな限られた人によってはそういった給付型の奨学金が有効に事業継承とか後継ぎの確保につながっていくのかなというふうにも思います。それを導入する場合に当たっては、市民全体を対象に考えていかなければならない。また、まして入学時点から八幡浜に帰ってくることを目的にした給付型の奨学金であれば、子供たちの意欲というものが今後世界に羽ばたいていくとか、全国で活躍するといったようなこともあると思いますので、そういったことも加味してつくるときには考えていかなければならないというふうに思いますので、そこら辺も全て含めた上で検討はさせていただきたいなというふうに思います。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  確かに高校生でそうやってくくりつけるのは余りよくないんかもわかりませんから、そこの辺はいろんなことを加味しながら、とにかく私が言いたかったことは、この町、教育の町として売り出していきたいというとこがありますんで、ぜひ考えていただきたいと思います。
 次に、大綱2ですが、市立八幡浜総合病院についてでございます。
 大綱2の1番、改築費用の結果についてであります。
 市立八幡浜総合病院、以下市立病院と略しますが、昭和3年の創立以来、90年近く八西地域の中核病院としまして、通常医療、2次医療を提供してきましたけども、建物の老朽化防止、医療機器の最新化、労働環境の改善を目指して、平成24年3月からことし4月の全面供用開始まで約5年の歳月をかけて改築工事を実施してきました。
 平成29年度予算では、病床数256床、年間患者数15万6,000人、うち入院6万3,000人、1日平均患者数、入院が175人、外来380人とややコンパクトな形にはなりましたけども、市民の生命と健康を守る責任を果たしております。また、労働環境、設備関係を改善、最新化することにより、改善のもう一つの目標であるドクターや看護師不足を補うという人員確保の点も改善しつつあるのではないかと思っております。
 そこで、最初の質問でありますが、工事費について、東北大震災の影響もあり建築資材や労賃の高騰により途中見直しをされた経緯もありました。このたびの全面供用開始を迎え、工事は全て完了したと判断しますけども、まず最終的な工事費用決算をお伺いしたいと思います。
○議長(上田浩志君)  市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(久保田豊人君)  改築費用についてお答えいたします。
 最終的な事業費でございますが、工事費が60億7,410万5,000円、医療器械・備品購入費が15億6,563万5,000円、引っ越し費用など関連経費7,426万3,000円、合計77億1,400万3,000円でございます。
 財源内訳といたしまして、耐震化整備事業費補助金が17億23万円、核燃料サイクル交付金及び共生交付金が10億8,071万4,000円、起債については、病院事業債及び過疎対策事業債で46億2,070万円、病院建設基金3億円、一般財源1,235万9,000円でございます。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  最初五十何億円ということだったんですけども、結局は77億5,000万円ぐらいかかったんですけども、これについては結局市民の負債というか借金はどの程度になって、これからの返済についてどのような形で返済されていくのか、それについてお知らせください。
○議長(上田浩志君)  市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(久保田豊人君)  起債については先ほど御説明いたしましたが、46億2,070万円ございます。その償還につきましては、平成25年度から償還が始まり、平成33年度まで段階的に増加し、平成34年度から平成38年度の約2億1,000万円をピークに、以降平成39年度から平成55年度まで約1億9,000万円償還し、その後段階的に減少し、平成58年度に償還を終了する予定です。
 なお、病院事業債、過疎対策事業債につきましては、合算すれば普通交付税措置が約半分ありますので、毎年の実質負担額は約半分となります。
 以上です。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  これからは大きな工事もありますし、なかなか市の財政も裕福ではありませんので、結局30年間1億円ということで30億円ぐらいは市民の借金としてみんなが認識して返していかなければならないので、その辺についてはくれぐれも計画立てて、決して無理なさらないようによろしくお願いしたいと思います。これ要望にしておきます。
 次に、緊急医療体制の改善可能性についてでございますが、平成29年1月現在の資料を拝見いたしますと、ドクターが22名、看護師が129名、医療関係技師45名の体制となっておりますが、以前から今も市民が最も市立病院に願っていることは、いつでも、どこでも、緊急時は市立病院で治療を受けられるようになることで、いわゆる土曜日の緊急医療で宇和島や松山等市外に搬送されることに対する改善でございます。
 地域医療の観点から、他市との兼ね合いもあると思いますが、全ての曜日の緊急医療を市立病院で対応できるようにするためには、具体的にはドクターがあと何人、看護師があと何人必要なのか、具体的な問題点、対策案をお示し願いたいと思います。これは市民全体が望むことでございますので、何をどうすることで問題が解決できるのか、市民全体の共通問題として理解し、改善に向けて市民全体が一つになってみんなが努力すべき案件だと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(上田浩志君)  市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(久保田豊人君)  お答えいたします。
 当院の2次救急医療体制は、平成20年4月から、内科がピーク時11名から4名に著しく減少するなど医師不足により、水曜日の時間外及び土曜日の2次救急の受け入れを休止いたしました。その後、平成22年4月に待望の脳神経外科医1名の赴任、さらに愛媛大学地域救急医療学講座、「地域サテライトセンター」が設置され、4人の医師が当院の救急業務に加わっていただいたこともあり、平成22年5月からは水曜日の受け入れ休止を解除しましたが、土曜日の受け入れ休止は現在も続いております。
 議員御質問の土曜日を市立病院で対応できるようにするためには、具体的に医師、看護師が何人必要かという御質問でございますが、少なくとも医師は内科系1名、脳神経外科2名、放射線科1名、麻酔科1名の計5名及び看護師は15名程度の増員が必要と考えています。また、医師、看護師が過重労働により疲弊しないよう、ワーク・ライフ・バランスの充実も重要な課題でもあります。市民の皆さんが望んでいることと十分承知いたしておりますので、今後も引き続き医師、看護師確保に努めてまいりたいと考えております。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  この問題につきましては、もうざっくばらんにお伺いしますけども、具体的には解決するようなめどというか、何年先というわけにはいかないでしょうけども、実際にはあるのでしょう。地域枠の学生さんたちが、大城市長が本当に何回も何回も通っていただいてお気の毒なんですけども、もうぼちぼち卒業されてくるころでもないかとは思うんですけども、その辺の採用も含めましていかがなものなんでしょうか。
○議長(上田浩志君)  市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(久保田豊人君)  議員御指摘のとおり、地域枠の医師の採用が平成31年度からまたふえていくような計画となっております。当院といたしましても、愛媛県の協力を得ながらぜひその医師の確保に努めてまいりたい。さらに、現在の医局、愛媛大学、広島大学、それから山口大学との連携を密に医師確保に努めたいと思っております。
 それから、看護師対策確保の問題もございます。先ほど看護師15名と申しましたが、例えば現在42床を休床しておりますが、それをもし全員その42床を仮にあけるとしても最低27名の看護師が必要という計算になっております。医師不足の問題もございますが、看護師不足の問題もございます。さまざまな形で医師、看護師確保に努めまして、今後も地域医療を守っていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  先ほども言いましたように、これから私も今月25日に65歳になりまして高齢者の仲間入りを、よろしくお願いしますということなんですが、この町は本当に高齢化率が、先ほど言うたように今38%ですけども、ややもすると40%ぐらいになるかもわかりません。もう10人のうち4人が高齢者になることで、やっぱり高齢者にとったら医療体制の確立というのが本当に非常に何よりも大事な問題だと思いますし、高齢者はたかだか5センチとか1センチの段差があってもこけて足の骨を折るとかということもありますので、この辺についてはみんながやっぱり理解しながら、一日も早く医療体制を全部確立していくことが大事じゃないかと思いますので、局長、よろしくお願いします。向こう向いて聞かないでください、嫌がる気持ちはわかるんですが。
 それでは次に、皆さん疲れてるのでなるべく再質問したくないので、前向きな答弁をお願いします。ありがとうございます。
 次に、2の(3)ですけども、市立の医療関係専門学校の設立についてでございますが、ここに入れていいのか迷ったんですけども、ここに入れて質問させていただきます。
 この件につきましては、同じような質問で平成22年3月の一般質問でもさせていただきましたが、そのときからこの構想は色あせてなく、市の過疎化、それから人口減を目の当たりに感じるとき、その防止策としてさらに新しいバージョンで提案させていただきたいと思います。
 市立八幡浜看護学校が閉校になり、ことしで12年になります。当時で751人の卒業生を輩出し、地域医療を担う看護師さんとして皆さん活躍されてきたことと思います。今市立病院の看護師さん不足と人口減の対策を考えるとき、無理をしてでも何とか知恵を絞り、看護師さんを中心に医療あるいは介護の専門学校の開設はできないものかと考えます。学校ができれば、学生だけではなく、それに付随し、関係の店などそれなりの人が集まってきます。以前視察に行きました山梨県都留市では、学校関係者3,000人が居住して人口の約1割を占めているとの実績が話がありました。
 ただ、今の世の中ですので、特徴のない学校は学生が集まりにくいこともあります。例えば看護科の定員の一、二割程度は、女性の自立を支援するため、既婚後の子育て中の方でも受け入れるとか、そういう枠をつくって募集をかける。もちろん子供を育てられる環境を整備して、安心して学業に専念できるようにする。日本にここしかないというような学校をつくらなければいけないと思いますし、投資して初めて成果を得ることができるのが道理だと思います。
 もちろんこれは行政だけでは講師の確保やいろいろな問題があると思います。病院や医療関係企業、介護関係者等いろんな部署の協力を仰ぎ、現実的に特に大きな企業を誘致する条件もなく、また世界に誇れる特化された観光資源もない我が市が、風光明媚で温暖な気候を武器に学園都市として生き残るのも人口減少の歯どめ、市の未来へつながる道の一つとしてぜひ再考をお願いしたいと思います。この件につきまして市のお考えをお伺いします。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  看護師に関して申し上げますと、平成17年3月、卒業生延べ751人を輩出した市立八幡浜看護専門学校、これを閉校してから12年が経過しました。現状としては、例えば市立病院においては、先ほどの答弁のとおり、土曜日の2次救急体制を確保するためには看護師が少なくとも15名は不足しており、またハローワークや八幡浜医師会への聞き取りにおいても地域全体として看護師不足は一層深刻となっております。
 看護師を中心とした医療関係専門学校の開設の御提案につきましては、医療従事者の確保はもちろんのこと、人口減少対策の観点からも行政として積極的に推進すべきと考えます。
 ただし、開学に関しては、まず医師、看護師を初めとした専門スタッフが十分確保できるかどうかの問題もあります。さらに、最近相次いで松山市に看護師養成の大学、専門学校が設立されております。聖カタリナ大学人間健康福祉学部看護学科、定員80名、学校法人河原学園人間環境大学松山看護学部看護学科、定員80人で、松山赤十字看護専門学校の定員40名、この閉校を考慮しても全体の募集定員が120人増加をしております。公立で設置するのと民間で行うのとでは授業料などに差があり、単純に比較はできませんが、まずこの新設の施設の応募状況も調査する必要があります。先ほどの新宮議員の提案でありますが、夢のある提案と受けとめておりますので、今後も設立について検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  2回目ですから、5回目ぐらいいったらだんだん少しずつ前に進むんじゃないかと、そのくらいの気持ちでいますけど、やっぱり人口がどんどんどんどん減っていくのに何か方策を立てないといけないんですけども、具体的な方策はないし、こういうことをきちっと1つずつ積み重ねていって、開校に結びつけるところが大事なことやないかと思いますし、ぜひ考えていただきたいと思います。
 16分もまだありますので、これもう2回目ですけど、なかなかいろんな医療関係の機関の人に聞いても難しいと思うんですよ。でも、こういうことをやっていかないといけないので、皆さん疲れていらっしゃるので、要望にしておきます。答えていただけます。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  これは研究していく上でも市内、市庁舎内、あるいは病院だけでは新しい発想も出てこないと思います。先日は、近畿愛媛県人会の総会に行ってまいりました。その中でも、特に八高生、また川之石高等学校、また工業のOBの方々さまざまおられまして、弁護士とか、お医者さんとか、それぞれの立場にある人が集まっておられておりまして、やっぱりふるさとを思う心、そういったものも強く感じられたところであります。
 そういった近畿愛媛県人会とか、京都愛媛県人会、あるいは関東愛媛県人会も参加させていただいておりますので、母校が今こういう状況にある、八幡浜市にある3つの高校が定員がこんな状況で、本当に今後学校の再編も考えていかなければならないといったこともこちらから状況をつぶさに披露して、そういった上で看護学校ありき、専門学校ありき、そして今ある学校を残していく、そういったこともその場で話し合える、提案を受けながら、持ち帰って八幡浜市で考えていく、そういったことも今後実行していけたらなと思っております。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  生きてるうちにはなかなかできないかもわかりませんけど、よろしくお願いします。
 まだあと15分ありますので、急がせてきたんですけど、最後の大綱3でございます。
 街路灯、防犯灯等のLED化と、それに伴う地区自治体制の見直しについてでございます。
 3の(1)ですが、市内全域に対するLED照明の採用についてでございます。
 この件に際しましては、午前中、同僚議員が再三再四にわたってお願いをしてきたところではございます。おまえも少し応援しろということなんで、私も少し応援させていただきたいと思います。
 今年度少し前向きに取り組んでいただき、1年間で防犯灯30基分の取りかえ予算を取りつけておりますが、市内で街路灯や防犯灯はトータルで6,000基ぐらいあるそうでございます。四国電力に伺っても正確な数字は把握してないようでありました。それというのも、調べてみますと、これがなかなか管理が複雑になってございまして、電気代を含めて行政が管理している分、企業が電気代のみを払っているもの、それを地区で電気代も含めて管理されているもの、管理も電気代もあやふやなものなどさまざまなものがあります。
 そこで、最初の質問でありますが、宇和島市がやったように、市全体の照明器具を市の費用でLED化できないかという質問であります。
 国の補助がどのくらいその年度でもらえるかを調べてみました。LED照明導入促進事業という名目で、国は平成28年度から取り組んでいるようでございます。これには2種類ありまして、当市の場合、LED化によるCO2の排出量削減、地域における光熱費の軽減効果をさらなる環境保全に活用という効果、目的の地域におけるLED照明の導入促進事業に適用できると思います。詳細に調べてませんので、私が見た範囲ではこういうことでございました。これは、人口25万人未満の公共団体に適用され、街路灯のLED照明導入事業として、調査費用として市に4分の3か、または定額、上限600万円か800万円が補助される。取りつけ工事費用として民間事業者に3分の1から5分の1、上限1,200万円から2,000万円が補助される。また、商店街における街路灯等のLED照明導入促進事業として、工事業者に3分の1、上限500万円が補助される。今年度の予算としては26億円が計上されているようでございます。平成28年度からスタートされているようで、期限は切られてないようでございますけども、これは活用できると思うんでありますが、市として申請して取り組むつもりはないのか、お伺いをあわせてします。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  今新宮議員が御紹介いただいた国の補助事業でありますけども、非常にいい補助事業でありまして、宇和島市は非常に大々的にやってんですけども、八幡浜市は今のところは、先ほどから答弁しておりますように15基分、1基2万円として30万円ということなんですけれども。ただ、この補助事業を実施するにおいて、地方公共団体が所有の街路灯、防犯灯、公園灯ということになっておりまして、自治会所有の防犯灯は対象外ということですので、もし宇和島市と同様にして事業を入れる場合には、それぞれの防犯灯は市のものですよということのまず仕切りを一回せんといけんのかなと思います。その上で、市がつくりますけれども、管理につきましては地元でお願いしますよみたいなルールづくりはこれから要るのかなと思いますけれども、せっかくいい事業がありますので、どのくらいの予算規模にするかはこれからの話ですけれども、宇和島市の事例を参考に、必要なものについては別枠で事業費を組んで実施することを前向きに考えていきたいと思います。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  いずれ世の中の流れとしてLEDを使っていくようになると思いますので、少しずつでもやっていただけたらと思いますし、町が明るくなることなんで、これは反対向きじゃないんで、いいと思いますから、よろしくお願いしたいと思います。
 そういうことで、これも同僚議員と見ましたら私で5回目ですけど、なかなか前に進みませんけど。それで、私がちょっと心配してるのが、この2番ですけども、LED化で判明した地域の自治体体制の改善についてでございます。これは、実際に私がことしの4月に経験し、以前から危惧していたことが起こりましたので、紹介しながら、改善案について質問、提案したいと思います。
 私の住んでる地区では、通勤、通学の重要なポイントとなっている3差路の付近の防犯灯が切れている、どうにかしてほしいと中学校、それからなぜか市の建設課、また付近の住民の人たちから要請がありまして、経緯を含め現場調査をし、取りかえ所管の青少年センターに所定の手続を申請、認可されて、LED照明器具に取りかえを実施いたしました。
 設置された経緯は、もともとこの防犯灯はその場所しか照明はなく、交通量の多いところでもありましたので、照明としては重要なポイントでございました。それで、児童・生徒の通学や地域の方の通行するのが暗くて危ないからということで、その場所の電信柱に隣接して住んでいた心ある方が自費で防犯灯を設置、電気料金も支払ってくれてました。
 今回、LED化するに当たり、市関係からの補助が2万円出ますので、電気工事者に相談、見積もりをお願いしたら、ほぼ2万円で足りるということで工事費としては問題なかったのですが、問題は毎月の電気料金とこれからの管理であります。これは基本的に受益者負担の原則で、その地区住民が支払い、管理もするようになっていると行政のほうは決めておられるようであります。
 電気料金については、四国電力と相談しましたところ、四国電力からの意見は、電信柱に設置されてある照明灯の電気料金を個人の家の電気料金としてメーターを取りつけ徴収するのはおかしいのではないかということで、地域の方々に自治公民館長を通じて打診しました。その結果は、その地区では「昔から防犯灯などは関係ない、電気料金を地区で負担したこともない、知らない」ということで取り合ってくれませんでした。
 私の住んでいる自治公民館地域内でも、電気料金や年間の必要経費について、管理方法がまちまちで統一された管理にはなっていません。通りが一つ違えば、管理された地区であったり、そうでなかったりしているわけでありまして、管理されている地区では防犯灯を適所に設置され、明るいのですけれども、そうでない地区では全く設置されてないところもあり、中には心ある人が今回あったように余りにも暗いので個人で防犯灯を設置、電気料金も個人で支払ってくれるという例もありました。
 結局今回LED化した防犯灯は、その方は亡くなられていましたから、御遺族の方にお願いするわけにもいかず、電気代、管理も含めて自治公民館で負担を行うことにしました。
 地区照明のLED化は、国の補助を受ける、受けないにしろ、これからの世の中の推移を考えれば、実施していくのは当たり前になると思います。現状の地区自治組織運営ばらつきを今のうちに是正し、市内全域統一されたものにしておかないと、これから発生することが予想される南海トラフ大地震や不測の事態に対する対応が難しくなると思います。これからはあれもこれもの時代ではなく、あれかこれかの時代になると思います。せめて地区の防犯灯については、地区が電気料金から管理まで責任を持って行うという市内統一された体制、仕組みをつくらなければ、せっかくの国の補助事業も無駄になってしまいます。もちろん行政だけではなく、公民館や自主防災も協力して、統一した仕組みづくりをしていかなければならないと思いますが、この点について市の所見をお伺いします。
○議長(上田浩志君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  今の新宮議員の質問の最も根幹のところは、市内全域統一されたものにしておかないと現状の自治組織はばらばらなものを是正して、統一しとったほうがいいのではないかということが一番質問の根幹かと思いました。それは佐々木議員の質問にもあったことと通じるものがあると思うんですけれども、そのときにもお答えしましたけど、今市内では自治公民館がやってるところと区というものがあってやっているところ、それからまた小さい単位になると組とかというのがあるところとそれが全くないところというような状況があると思います。
 それで、それぞれ地域ごとに機能していれば、それはあえて統一しなくてもいいのかと思うんですけれども、今新宮議員が言われたように、それが実際には機能せずに、地区の共通経費である身の回りの経費である防犯灯の経費も地区では出せないところがあるというようなところなんで、それは少し是正すべきかなと思います。
 そのときにどういうふうにやっていくのかということがありまして、極端な話をすれば、市全体で地区公民館があって、区があって、組があるというようなことにあえて統一する必要はないんですけれども、やっぱり実際に機能するのにはどうしたらいいか、問題点を抱えとんはどこかみたいなところを把握して、地区に入って話をすべきかなと思います。そのときに、一つのポイントは、今公民館というのは生涯学習施設ということで生涯学習課が所管しているわけですけれども、実際の住民自治のあり方、最小、ミニマムな自治組織という視点に置いたときに、それは少し生涯学習課ではなしに別の市役所の中での自治所管というセクションを新たに確立して、その辺のところで少し議論していくべきかなと思いますけれども、お話は大変重要なことでありますので、少し考えさせていただいたらと思います。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  私もこの問題についてはずっと前からいろいろ思ってたんですけども、今の世の中の仕組み、それから6年前に起こった大地震のことも考えたときに、そういうことをきちっとしとかないとなかなか難しいと思いますし、八幡浜の場合は11年前に合併しまして、保内が区制から公民館制に移行しつつある、今はそういうまだ時期だと思うんですよ。だから、統一されたものはなかなか難しいかもわかりませんけども、先ほど言われたように、防災とかそういう面から考えた場合、地方の自治行政に必ずやこの件をきちっとしとかないと支障が出てくると思うんですよ。一つのまとまった行動ができないと思いますので、ぜひその辺、難しい問題だと思いますし、手も暇も時間もお金もかかると思いますけれども、やっとかないとみんなの命が救えないということになりますし、大城市長の一番大切にしとることが壊れるんじゃないかと思いますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
 6分も余りましたけども、何かありますか。
○議長(上田浩志君)  市長。
○市長(大城一郎君)  当然いざというとき、災害のときに、行政と市民のコンセンサスが十分に一致しておかないと、いち早い避難行動も体制もとれないと思っております。
 それで、先ほど副市長も言いましたが、今後市民の中に入っていって意見を聞きたいということもありましたが、この7月からまた例年のように市内の17地区公民館で市長を囲む会を開催するようにことしも予定をしております。ぜひそういった機会に、今回は今ほどありました自治組織の問題、防犯灯に対する料金体制の問題等々も話し合う場を設けていきたいと思いますので、そういったところで議員の皆さん方も住民に対してPRしていただければ、ことしはそういう発言もできるよといったことを言っていただければ幸いかと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(上田浩志君)  新宮康史議員。
○新宮康史君  ありがとうございました。
 それでは、政策推進課長が予測しとるようにもう会えないかもわかりませんけども、私の最後の質問として終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(上田浩志君)  以上で通告による一般質問は終わりました。
 これをもって一般質問を終結いたします。
 お諮りいたします。
 議事の都合により、明13日は休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上田浩志君)  御異議なしと認めます。よって、明13日は休会することに決しました。
—————————————————————
○議長(上田浩志君)  これにて本日の会議を閉じます。
 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
 明13日は休会であります。14日は午前10時から会議を開き、議案に対する質疑を行います。
—————————————————————
○議長(上田浩志君)  本日はこれにて散会いたします。
   午後 4時40分 散会

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