一般質問(総括方式) R3.6 井上和浩 議員

公開日 2022年01月13日

〔井上和浩君登壇〕

 

○井上和浩君  皆さん、おはようございます。
 大変久しぶりの登壇となりました。私は質問通告書のとおり、大綱1点のみの簡単な質問になりますが、よろしくお願いを申し上げます。
 それでは、大綱1、政策の優先順位についてを質問をしたいと思います。
 近年、地方自治体を取り巻く環境は、少子・高齢化の進展、ITの進展、さらには地球規模での環境の変化などにより、大きく変わりました。加えて、このところのコロナ禍での地方自治運営が求められております。地方分権改革以来、一段と地方自治体独自の役割が期待をされ、地域住民の多様化・高度化する多くの需要にきめ細かく対応するための施策の作成に大変御苦労されていることを推察されます。
 当八幡浜市にあっても、平成17年、平成の大合併に合わせて、これまでの政府による中央主導型から地方自治体の主体的な運営へと変換が求められてくることにより、地方においても、この先10年、どのような自治体を目指すか、そのためにどのような施策を行っていくか、本市の特性を生かした第1次八幡浜市総合計画が、学識経験者及び各種団体の代表者27名で構成する総合計画審議会委員の皆さんによって策定がされたところであります。
 第1次総合計画期間においては、市立病院の改築をはじめ、みなっとの開設など、その他多くの政策課題の達成と同時に、行財政の運営にも成果を上げられたところであります。
 現在は第2次八幡浜市総合計画が平成28年度から始まり、10年ごとの計画において、既に中間点を過ぎたところであります。
 策定された政策は、目標達成に向けて常に改善を重ねるため、3年ごとに事業の内容を見直しをするいわゆるローリング方式で実施されていると理解をしております。
 総合計画作成に当たって本市の特性や強みを生かしたまちづくりを未来へ向けて長期的かつ総合的な指針として策定されております。
 加えて、令和2年度には、この国を変えるのは地方からと、急速な少子・高齢化に的確に対応し、人口減少に歯止めをかけることを基本目標として第2期八幡浜市まち・ひと・しごと創生総合戦略が策定され、スタートをしていますが、現在では自治体運営の基軸を占めているのは創生総合戦略であると伺っております。
 それでは、そこで今後の自治体経営に関連して以下のことにつきお伺いをいたします。
 その1、2000年以降、三位一体の改革や地方分権一括法などの国の施策・改革により、地方自治体を取り巻く資源環境は、少子・高齢化による労働力不足、税源移譲や地方交付税の減額などと、限られた財源での難局をどうして克服すべきか、家計や企業であればこうした事態に直面したとき、支出に優先順位をつけ、家計や財務のリストラを敢行すると思います。
 多くの自治体が、次々と生まれる新たな行政サービス需要の発生と歳入の減少という局面に直面している現在、総合計画を基軸としてその予算配分を行うとき、事務事業の優先順位や政策の優先順位などをどのように決定されているのかお伺いをいたします。
 その2、行政評価や事務事業評価を行うことは、すなわち自らの自治体の言わば成績表であり、他の自治体と比較したり市民に公開する際のツールとしても重要と思われます。
 また、総合計画を基軸とした行財政運営の進捗度や、それらの成果を地域住民に明らかにすることで、一般市民の行政への参加意識の啓発にもなり、大切なことと思われます。
 これらの行政評価及び事務事業評価はどのように実施されているかお伺いをいたします。
 その3、市民満足度の向上を目指すためには、厳しい財政事情であっても、行政サービス全般にわたって優先順位を明確にすることが課題であると思われますが、行政が行う優先順位づけと住民が行う優先順位づけが考えられるが、行政が行う実施計画と住民が求める要望に乖離は出てこないか、また優先順位を決定するに当たり最もウエートを置く評価基準は何かお伺いをいたします。
 それではよろしくお願いします。
○議長(石崎久次君)  市長。
○市長(大城一郎君)  井上議員御質問の大綱1、政策の順位づけについて、事業や施策の優先順位等の決定方法についてお答えをいたします。
 総合計画は計画策定から10年間、また、まち・ひと・しごと創生総合戦略は策定から5年間について市としての目指すべき姿や大きな方針、取り組むべき目標を定めたもので、市の施策の基本となるものです。
 ただし、議員のお話にもあったとおり、当市も含め地方の小規模な自治体においては、人的資源の制約がある中、また財源が限られる中で、多岐にわたる課題を一つずつ解決していく必要があり、必然的にある程度の優先順位をつけながら事業を実施していくことになります。
 具体的には、それぞれの事業の実施に当たっては、最も優先されるものは、市民生活にとって緊急度の高い事業、例えば災害対応といった市民の命や安全に関わる事業で、今まさに取り組んでいるワクチン接種をはじめとする新型コロナウイルス感染症対策がこれに当たります。
 また、市民にとって必要性が高い事業かどうか、どれだけ多くの市民が恩恵を受けることができるかということも、地方自治体の使命である市民の福祉の増進という点から重点な基準となります。
 さらに、市の財政状況を踏まえ、限られた財源を有効に活用するという観点から、国、県の補助金や優良起債の活用ができるかどうかも大きな判断材料となります。
 これらの点を総合的に判断し、どのような施策、事業を優先して実施するべきかを決定しているところであります。
 次に、行政評価及び事業評価についてお答えをいたします。
 平成20年度から平成26年度まで実施していたこの行政評価及び事業評価でありますが、この事業評価では、担当課から事業を評価したものが提出され、最終的に市全体として事業の必要性を判断することとしていました。
 しかし、実態としては必要性が低いという評価を下すのはなかなか大変で、既存事業の継続、拡大が望ましいという評価になる傾向が見受けられ、大きな時間と労力を割いて実施するほどの実質的な効果を得るには至りませんでした。
 現在は、年間予算策定時に各事業予算を査定する過程で、各担当部署内での各事業の検証を踏まえ、幹部職員がヒアリング、査定をすることが合理的であり、これが事務事業評価であるという捉え方をしています。
 新規事業や見直しを含め、費用対効果や市全体の施策を俯瞰した視点で考えるには、予算査定時が最適なタイミングであり、単なる予算査定に終わらず、十分な時間をかけ事業の必要性や効果、将来にわたる展開などについても審査をしています。
 また、大規模な事業を実施する場合などには、外部の検討委員会や協議会などを立ち上げ、現状の施策を含め、様々な議論を行い、その結果は必要に応じて公表をしているところです。
 最後に、行政の実施計画と住民の要望の乖離がないか、優先順位の決定に係る評価基準についてでありますが、私は市長就任以来、市長をかこむ会や各種団体との意見交換会など、市民の皆様との対話を通じて寄せられた様々な要望、御意見について、可能な限り市民の声を市政に反映することを心がけてきました。
 例えば、最初に取り組んだ国道378号の江戸岡交差点の改良や海岸部の拡幅などの整備事業があります。交通量が増加している中で、慢性的な渋滞や離合困難な状態で手がつけられないまま放置されていた生活の基本を支えるこの道路の整備について、地元からの要望をいただき、県に要請した結果、いち早く着手となり、江戸岡交差点は民間企業の協力もいただき、車線を増やす改良が完了し、また現在、上泊地区、大釜地区で拡幅に向けた整備が進んでおり、先線の真網代工区についても地元との協議が進んでいるところです。
 これは一例ですが、先ほどお話しした優先順位を考慮しながら、これからも様々な施策について積極的に取り組んでいきたいと考えています。
 行政の優先順位と住民の求める優先順位というお話でしたが、市民からは赤道・青線の修理からごみステーションの補修、農道・市道の整備、また公園整備とか補助金、支援施策の充実、新規事業への取組など、様々な要望をいただき、また事業者からは、事業の維持・拡大に直結した施策について要望をいただきます。
 予算の制約もあり、要望いただくことを常に100%実施することは困難でありますが、できる限りお応えしたいと思っています。
 そういう意味では、市民の要望とはおおむね行政の取り組むべきことであるとしたとき、根本的に両者の間で乖離はないものと考えています。
 ただし、市としては、将来を見通して個別の要望を超えた大きな枠の中で事業を構成する必要もあります。財源の制約という厳しい条件の中で、優先順位を考えながら仕事を進めていくことが重要だと常に考えております。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  井上和浩議員。
○井上和浩君  それぞれ丁寧に分かりやすく説明いただきました。私のほうからこれ以上の再質問をするつもりはございません。
 私自身が一度このことにつき伺ってみたいというふうに思っておりましたことであります。質問通告書の冒頭に申し上げましたとおり、私たちを取り巻く社会環境は目まぐるしい速さで変化をしていると感じております。
 とりわけ少子・高齢化問題をはじめ、情報技術革新や経済や社会にもたらす影響は一段と自治体運営を複雑化しているものと思っております。
 理事者の皆さんには、これまでにも増して新たな戦略が求められてくると思いますが、八幡浜市の発展のため頑張っていただきたいと願っているところであります。
 さきの議会初日には、市長より50年先を見据えた未来を築くプロジェクトが提案をされたところであります。同時に、市民の皆さんが誇れるふるさと八幡浜を築き上げるため、全力で頑張り抜くと宣誓されたところでもあります。
 いつまでも元気な八幡浜市を築くすばらしい施策を期待しています。何かと立ち入った質問になりましたが、以上で私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

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