一般質問(一問一答方式) R3.6 佐々木加代子 議員

公開日 2022年01月13日

〔佐々木加代子君質問席へ移動〕

 

○佐々木加代子君  それでは、お昼1番目で質問をさせていただきます。理事者の皆様には、誠意ある御答弁どうぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、大綱1、新型コロナワクチン接種についてに移ります。
 今、国民の一番の関心事は、ワクチン接種についてではないでしょうか。周囲にも1回目の接種を終えたという人が増えてまいりました。皆さん一様に安堵の表情をされているように私からは見えました。
 コロナ禍からの脱却、その切り札としてのワクチンへの期待の大きさを日々感じているところであります。
 全国の各自治体において始まった新型コロナワクチン接種でありますが、政府は2日、国内で新型コロナウイルスワクチンを1回接種した人が1,000万人に超えたと発表いたしました。首相官邸によると、1日までに少なくとも1回接種した人は約1,038万人で、医療従事者約465万人、高齢者約573万人、2回接種を受けた人は、医療従事者約313万人、高齢者約47万人の計約361万人に達したと発表をしています。
 県内20市町においても、それぞれの自治体で接種計画を立て、工夫を凝らして取り組んでいるところだと思います。一日も早く希望する方全員が接種できる日が訪れることを願っているところであります。
 それでは、我が八幡浜市が取り組む新型コロナワクチン接種についてお聞きしていきたいと思います。
 初めに、現時点での接種状況と予約状況についてどのようになっているのかをお聞きいたします。
○議長(石崎久次君)  保健センター所長。
○保健センター所長(久保田豊人君)  当市では、4月19日から高齢者施設入所者の先行接種を開始し、5月13日から一般高齢者の接種を開始しました。
 当初のワクチン供給量が少なかったため、供給量に応じて65歳以上の高齢者を5つに分け、接種券を段階的に送付し、予約を受け付けております。本日より最後の区分となる65歳から71歳までの方の接種券が配送されますので、全ての高齢者の方が予約できるようになりました。
 現時点での接種状況でございますが、6月6日現在で1回目の接種を終えた方が速報値で3,130人、2回目まで終えられた方が544人、計3,674人で、接種率は13.9%となっております。
 予約状況については、6月6日17時現在で6,090人となっており、予約可能な72歳以上の方の約68.6%の方が予約されている状況です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  今詳しく述べていただきましたが、予約の率としては68.6%。これを高いと見るか低いと見るかはちょっと分かりませんが、次にコロナワクチンの予約について、6月1日までの80歳以上の方の予約については、専用電話のみの予約というふうになっておりまして、電話がつながらないとの苦情が私のところにも寄せられています。中には、つながらないので接種を諦めたというお声も耳にいたしました。
 こういう高齢者の皆様からのお声に対して、どのような対応をお考えなのかを伺いたいと思います。
○議長(石崎久次君)  保健センター所長。
○保健センター所長(久保田豊人君)  今回の新型コロナワクチン接種に係る予約システムの構築やコールセンターでの受付については、当市が現在健診等で使用している健診予約システムの委託先である愛媛県総合保健協会に委託しており、愛媛県内では宇和島市、西予市、大洲市、東温市、伊方町など県内9市町が委託し、同じ予約システム、コールセンターを利用しております。
 当初から増員や、また土日、祝日での受付、現在の受付時間の延長も要望しておりましたが、同様自治体のコールセンターの設立による人材不足などにより、なかなか増員が難しい状況でした。
 このため、予約を希望される市民の方ができるだけ早く予約できるよう、確保したワクチンの数によって高齢者年齢を5段階に分け、予約開始日を一、二週間ずらすことにより予約が取りやすくなるよう対策を講じました。
 しかし、予約開始日から数日間は大変電話が混み合い、つながりにくい状況で、保健センターに状況確認等の電話を多数いただいております。
 その際には、ワクチンの数は確保しているため、日を置いて電話してほしい旨を伝えております。
 さらに、先月5月28日からは、コールセンターのオペレーターの人員を増やし、つながった電話に愛媛県総合保健協会から折り返し電話することで通話時間を短縮することにより、従来の3倍程度の予約受付が可能となっております。
 加えて、6月2日からはインターネットでの予約も可能となり、少しでも予約が取りやすくなるよう対策を講じているところでございます。
 なかなか予約の電話が通じず御迷惑をおかけいたしますが、人数分のワクチンは確保しており、予約が取れなくなることはありませんので、つながらない場合は、お手数ですが時間を置いて各自のペースで予約の電話をしていただければと思っております。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  私もこの1週間程度、市民の皆様からワクチンの予約はできましたかという問合せをしてみました。そうすると、今センター長が言われたように、かけた電話をまたかけ直していただくという、このコールバックのシステムによって非常につながりやすくなったという印象を受けました。
 接種券が来た1日目はつながらんかったけど、2日目にはつながったとか、かなり最近ではつながりましたというお声を多く聞かせていただくようになりましたので、非常にありがたいというふうに感謝を申し上げます。
 3つ目の質問になりますが、当市ではかかりつけ医による個別接種の方法で取り組んでおられると思います。かかりつけ医での接種というのは、必ずできているのか。また、中には希望しても受けられないというケースが現実には発生をしているのかを伺いたいと思います。
○議長(石崎久次君)  副市長。
○副市長(橋本顯治君)  かかりつけ医による個別接種状況についてお答えをします。
 当市のワクチン接種の体制は、市内29の医療機関による個別接種を基本としています。これは、高齢者の方の場合、特にかかりつけ医での接種のほうが御本人の負担が少なく、またワクチン接種を行う医療機関も同様であるとの判断から、八幡浜市医師会や市内の医療機関と協議し、決定をしたものです。
 ワクチン接種を希望される方は、コールセンターでの予約をした上で、予約された医療機関でワクチンの接種を受けますが、その際には医療機関で1日に接種できる数、すなわち1日の上限があります。そのため、予約をされる場合、その1日に接種できる数の関係で希望する医院での接種が難しい場合があるかもしれません。
 ワクチン接種を行う市内の医療機関では、接種できる数について最大限の数の御協力をいただいておりますが、どうしてもそういう意味で上限があるということを御理解いただきたいと思います。
 なお、このような状況もありますので、予約をされる場合には、お電話されるまでに事前に接種を希望される医療機関を複数考えておいていただいて予約をしていただければと思います。
 また、医療機関によっては空いている医療機関とそうでない医療機関で大分差がありますので、それも含めて電話もしくはネットの際に様子を見ながら予約をしていただければと思います。
 また、一度にたくさんの人数を接種できる集団接種についても準備をしてきましたけれども、医師会の協力をいただいて本日から予約ができるようになりました。
 ゆめみかんで6月27日の日曜日と7月18日の日曜日、1回目、2回目ということで600人、スポーツセンターで7月4日の日曜日と7月25日の日曜日で1回目、2回目ということで1,200人を人数的に準備をしております。
 このほか、大島では全島民を対象にこちらから出張っていって集団接種をするようにしておりまして、これも6月27日、7月18日の1回目、2回目を予定しております。
 それと、これから64歳以下の人の接種も並行して始まってまいりますので、その辺見定めながら個別接種プラス集団接種で人数を確保していきたいと思っています。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  本日、市議会議員宛てにも集団接種の御案内が届けていただきました。今副市長言っていただいたように、これからは集団接種をすることで人数の加速が速まっていくのかなというふうに期待をしておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、年齢区分に従って順次接種券が送付されていると思いますが、市役所からワクチン接種の案内が届いたけれど、何をすればいいのかが分からず、そのままにしているという御高齢の方もいらっしゃるのではないか。御家族がおられる場合はよいのですが、独り暮らしの高齢者の方や障害をお持ちの方などはどうされているのかというふうに危惧をしているところです。
 そこで、このような独り暮らしの高齢者の方や障害をお持ちの方への支援などはどのように考えておられるのかをお聞きいたします。
○議長(石崎久次君)  市民福祉部長。
○市民福祉部長(二宮恭子君)  できるだけ分かりやすく接種券と同封の説明文書で、医療機関を選んでコールセンターへ電話をして予約をすることを説明していますが、予約方法がどうしても分からず、電話で直接保健センターに問合せがあった場合は、再度説明をしています。
 また、電話での説明が分かりにくい場合、保健センターに来て相談いただければ、同封文書の説明、予約方法など、さらに詳しく丁寧な説明を行ってまいります。
 また、聴覚に障害がある方など、どうしても電話での予約ができない個別の特別な事情がある方については、再度相談していただきたいと考えております。
 なお、手話の通訳を必要とする方に関しましては、社会福祉課の手話担当者との協議なども進めております。
 御高齢の独り暮らしの方などで確かに予約の方法が分かりにくい方もおられると思いますが、お住まいの地域に民生委員や見守り推進員がおられますので、その方にも協力を依頼しております。ぜひ親族、知人、友人など、お互いが助け合って接種できるよう協力をお願いしたいと考えております。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  後ほど質問を用意しておりましたが、今部長からお答えがありましたので、ちょっと省かせていただこうかなと今ちょっと思いました。
 県内各自治体においては、ワクチン接種に対する様々な支援策が実施をされています。近隣では、特に宇和島市においてですが、65歳以上の移動が困難な方を対象に、片道500円でタクシーを利用できるワンコインタクシーの接種応援策を実施されているとお聞きをしております。
 そこで、当市でも接種会場までの移動手段がないという方に、交通手段助成などそういうものは考えられてはいないのかどうか、御答弁いただきたいと思います。
○議長(石崎久次君)  保健センター所長。
○保健センター所長(久保田豊人君)  コロナワクチン接種会場等への移動の際、一定の条件を満たせば費用の助成を行っている自治体があることは承知いたしております。
 当市では、現在市内29医療機関による個別接種を基本としており、地理的条件によりワクチン接種を受けることができる医療機関まで遠いなど、様々な状況があるかとは思いますが、市域枠内での移動であり、日常利用されている市中心部等の医療機関が中心であることから、今のところ交通費の助成を行う予定はありません。
 ただし、高齢者外出支援事業によるタクシー券などが使えますので、そういった既存の支援事業を利用していただきたいと考えております。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  了解はしておるつもりでおりますので、丁寧に御相談いただいた方には説明もさせていただきたいなというふうに思っておりますが、当市でも、また6月2日からインターネットによる予約ができるようになりました。先ほど宇和島市でのワンコインタクシーの支援策を御紹介させていただきましたが、宇和島市ではインターネット予約が6月1日から開始されたのに合わせて予約サポートを開始しております。インターネットに不慣れな方のために、本庁、各支所、専用窓口、地区公民館の職員がインターネット予約のお手伝いをしてくれるという、そういうものだそうです。八幡浜市においても6月2日から始まったインターネット予約開始に伴い、サポート体制などは検討されておられないのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(石崎久次君)  市長。
○市長(大城一郎君)  当市では、6月2日からコロナワクチン接種のウェブ予約を開始しました。これにより、これまで予約時間が平日の9時から17時までの電話予約のみから、パソコンやスマートフォンから24時間予約できるウェブ予約が追加され、時間の制限がなく、接種を希望される方のペースで予約ができるようになったところです。
 ただし、スマートフォンやパソコンをお持ちでない方やインターネットに不慣れな方がおられるとも思いますが、これにより電話への負荷は減少し、これまでよりはつながりやすくなったと思っております。
 なお、電話予約やウェブ予約は、本人だけでなく代理の方でもできますので、ぜひ家族、友人などの支援もいただきながら接種できるよう御協力いただいたらと思っております。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  先ほど部長のほうから御答弁いただきましたように、民生委員さんとか社協の見守り推進員さんの御協力を仰いでいるというお話でございましたが、私もある民生委員さんとお話をする機会がありましたので、担当する高齢者の方のコロナワクチン接種の申込みについて、申込みが完了しているかどうか確認をお願いすればしていただけるかということを尋ねてみました。
 そうすると、民生委員さんの方は、もちろんですという心強いお返事をいただきました。
 また、インターネット予約についても、やり方を教えていただければその民生委員さんの方はお手伝いいたしますよというふうにも言っていただきましたので、今保健センターの職員の皆様は、本当に目の回る忙しさの中で頑張っておられるというふうにも思っておりますので、あらゆる皆様の手を借りながら全庁体制での取組を今後は構築しながら最後まで無事に皆さんが接種が終了するまで頑張っていただきたいなというふうに思っておりますので、エールを込めてお願いを申し上げます。
 それでは、今回の新型ワクチン接種については、皆様のやっぱり関心度も高く、多くの方が接種したいというふうに考えておられると私は思っております。行政として市民の皆様に一人でも多く接種していただけるような支援を手厚く実施していただきたいと強く要望をして大綱1について終わらせていただきます。
 それでは、大綱2、図書館に本の除菌機(消毒器)を設置しては。
 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、図書館に本の除菌機(消毒器)を設置する自治体が、少しずつではありますが増えてきております。
 図書館についての質問ということで、本題に入る前に、以前質問し、実現に至らなかったことについてまずはお聞きしたいと思います。
 平成27年6月に読書通帳についての質問をいたしました。その後、読書通帳機の設置についても、導入する方向であるとのお話をいただいて、私自身は非常に喜んでおりましたが、いつの間にか立ち消えとなり、実現には至りませんでした。
 そこで、導入に至らなかった理由についてお聞かせ願いたいと思います。
○議長(石崎久次君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(井上耕二君)  お答えします。
 議員御質問の後、導入に至らなかった理由としましては、まず読書通帳機が高額であるということが上げられます。ATMタイプのものが約700万円、卓上タイプのものが約380万円、廉価タイプのものでも約80万円と高額でありまして、読書通帳機対応の通帳についても、1冊当たり約200円の費用がかかります。
 これに加え、定期的にシステム改修も必要となり、整備及び維持管理に多額の費用を要することになります。
 次に、利便性の問題があります。読書通帳は、あくまでも図書館で借りた本の記録をするものであって、書店などで購入した本や知人から借りた本を記録に残すことはできません。
 また、過去に図書館で借りた本や自分以外の家族名義で借りた本についても記帳することはできません。
 さらに、読書通帳を家に忘れてしまった場合にも、後から記帳することはできないような仕様となっております。
 また、既に導入した近隣の図書館の利用実績を確認してみますと、導入当初こそは物珍しさゆえに利用者が増加しましたが、継続的に読書人口が増え続けているということはないとのことでありました。
 そのような状況でありますので、他市の状況や読書通帳機の価格、利便性について様子を見ることとし、当面は導入する予定はございません。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  非常に重い言葉ではございますが、しっかりと受け止めたいと思います。
 次に、図書館でのコロナ禍における感染拡大予防策、それと本の除菌、消毒について伺います。
○議長(石崎久次君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(井上耕二君)  お答えします。
 まず、コロナ禍における通常時、感染対策期及び感染警戒期の図書館の感染予防策についてですが、来館者にはマスクの着用、来館時、退館時の手指の消毒や手洗いをお願いしております。
 館内では、3密防止のため、閲覧用椅子を間引いたり、換気、カウンターや閲覧席、検索機の消毒を定期的に行っております。
 次に、4月25日から5月31日までの愛媛県がまん延防止等重点措置等を実施すべき区域となった期間における図書館の感染拡大予防策についてですが、利用については、原則市内在住、通勤・通学者の方で、貸出しと返却での利用のみとしていました。
 また、図書館利用時には連絡先の記入と検温もお願いするとともに、複数ある出入口を1か所とさせていただき、チェック体制を強化いたしました。
 そして、館内での閲覧、複写サービス及びAVコーナー、学習コーナー、新聞閲覧室、レファレンスPCの利用につきましては中止とさせていただきました。
 行事につきましても、市民図書館のあいうえおはなし会、保内図書館のゆめいろぽけっとによる読み聞かせや市民図書館で開催している郷土資料文書研究会を中止させていただきました。
 なお、本の除菌については、特に行っておりません。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  それでは、最後にコロナウイルス感染予防につながる本の除菌機(消毒器)を設置してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(石崎久次君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(井上耕二君)  お答えします。
 ウイルスは、時間経過によって不活性化します。アメリカ国立アレルギー感染症研究所の実験結果によりますと、ウイルスが不活性化になるまでの時間は、紙の上では24時間と報告されています。
 WHOの見解を受けて厚生労働省も同じ数字を示しており、公衆衛生学の専門家によると、万が一ウイルスが付着したとしてもごく微量で、感染力は非常に弱いと言われております。
 除菌機は、紫外線を図書館資料に照射し、殺菌するというものですが、紫外線は一般的に細菌やウイルスに対して殺菌、不活性化の効果があるとされており、新型コロナウイルスについても一定の効果が確認されております。
 しかし、各国の関係機関の見解では、図書館資料への紫外線照射は推奨されておらず、むしろ否定的でございます。
 その理由としまして、まず1つ目に、もともと紫外線は紙にとって大敵で、紙の劣化等の悪影響があること。2つ目に、資料の表紙だけでなく本文全ページの内側に紫外線を照射しなければウイルスを不活性化させることはできないことが上げられます。
 現段階で図書館資料を介した新型コロナウイルス感染を防ぐ最も効果的な対策は、資料の利用前後に行う手洗いと手指の消毒でございます。
 以上のことから、除菌機の設置につきましては、現在のところ考えておりませんが、今後も引き続き市民の皆様が安心して図書館を利用していただけるよう、感染予防対策をしっかり行うとともに、ウイルス対策に関する情報収集に努めてまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  非常に詳しい説明ありがとうございました。今後とも感染予防対策の徹底を、図書館でのそういう徹底をお願いをいたしまして次の質問に移りたいと思います。
 それでは、大綱3、ごみ処理に係る経費の削減についてであります。
 まず初めに、1点質問させていただきます。令和元年6月議会で、ごみ出し支援と分別、回収の見直しについてと題して質問させていただきました。
 この質問では、プラごみの2週に1度の回収の見直しとごみ袋のサイズについて伺ったのですが、あれから2年が経過いたしました。その後改善されたことなどがあるようでしたらお聞かせください。
○議長(石崎久次君)  市民福祉部長。
○市民福祉部長(二宮恭子君)  お答えします。
 プラごみの回収の見直しにつきましては、燃やさないごみ、資源ごみの回収日の組替えや環境センターの処理方法の見直しが難しく、現況では変更できません。
 次に、燃やさないごみ袋のサイズについては、これまで20年間、30リットルの1種類のみで来ておりますが、令和元年度6月議会の佐々木議員の一般質問の後、近隣市町の状況を調査し、収集・処理業者とも協議を行った結果、新たに燃やさないごみ袋の45リットルを追加することにしました。
 ごみ袋の製造は既に発注しており、今後条例改正等、令和4年4月からの使用開始に向け準備を進めていきます。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  ありがとうございます。一歩市民の皆様の要望にお応えできる形には少しはなったのかなというふうに思っておりますので、今後の利用に期待をしたいと思います。
 各自治体でごみの処理に係る費用、経費については、どの地域でも頭の痛い問題だというふうに私も思っております。
 市民にとっては、ごみ袋が指定の袋になり、有料化されたことや、分別回収が始まったということで、少なからずごみを出すことへの意識が変わり、ごみ削減への啓発につながっていると思われます。
 そこで、本市のごみの減量につながる施策の一つに、生ごみ処理機の購入助成があったというふうに思いますが、助成の内容と利用状況について教えていただければと思います。
○議長(石崎久次君)  生活環境課長。
○生活環境課長(小野嘉彦君)  お答えします。
 当市では、一般家庭から排出される生ごみの減量化及び堆肥としての資源化を図るため、一般家庭で使用する生ごみ処理機等の購入について、市内の販売店で購入したものに対し、購入価格の一部を補助しています。
 電気式生ごみ処理機の購入に対しては、購入価格の2分の1、上限4万円を補助し、生ごみ処理容器の購入に対しては、購入価格の2分の1、上限3,000円を補助しています。
 利用状況につきましては、直近3年間の状況では、電気式生ごみ処理機は平成30年度が8件、令和元年度が7件、令和2年度が4件、生ごみ処理容器は平成30年度、令和元年度が0件、令和2年度が7件となっています。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  数字からいえば多い数かどうかというのはちょっと疑問に残るところはありますが、意識の高い方で生ごみを肥料にという考えの方も少ない数ではあっても市民の中にはいらっしゃるということなのかなというふうに今お聞きして思いました。
 私今回申し上げるのが、伊予市の事例をここで御紹介をしたいと思います。伊予市では、2020年8月から可燃用ごみ袋の表面に1袋を処理するのにかかる費用を印刷し、ごみ減量への意識啓発に取り組んでおられます。19年度に収集したごみの総重量と収集や運搬、焼却などにかかる費用からごみ袋の大きさに応じた処理コストを計算。大45リットルのごみ袋の表面には、この可燃ごみ1袋分のごみ処理に約260円の費用がかかっていますと表記することで、昨年8月から段階的に費用が印刷されたごみ袋を導入されており、2月末までに前年比で約7万枚のごみ袋の売上げが減少しているというふうに伺いました。
 今後の推移を見守る必要があるとは思いますが、ごみ袋イコールごみの量として換算すると、500トンのごみが減少したことになるということであります。
 袋の販売数が減少しているということは、ごみそのものが減少していると捉えてもいいのではないかなというふうに私は思います。
 そこで、市民の皆様の意識啓発、ごみの減量化につながる伊予市での取組、ごみ1袋の処理にかかる費用をごみ袋にプリントする方法を当市でも行ってはどうかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(石崎久次君)  生活環境課長。
○生活環境課長(小野嘉彦君)  お答えします。
 ごみ処理費用をごみ袋にプリントすることについては、処理費用のほか、ごみの減量化につながる表現も含め、具体的に検討したいと思います。
 なお、時期につきましては、本年度分の発注が既に完了していることから、来年度以降に対応します。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  非常に前向きな御答弁いただきましてありがとうございます。
 プリントされたごみ袋が販売されるようになるまで、広報紙などにおいて処理費用とごみ減量への取組のお願い、そういうものを掲載していただいたらどうかなというふうに私は考えておりますが、このことについて御検討いただきたいというふうに要望をさせていただきまして大綱3の質問を終わります。
 それでは、大綱4、市営住宅の補修・改修についてを質問いたします。
 初めに、市営住宅に入居されている方の入居年数と現在空室となっている戸数を教えてください。
○議長(石崎久次君)  財政課長。
○財政課長(明礼英和君)  お答えします。
 市営住宅の管理戸数は、現在の入居者が全員退居されたら取り壊すこととしており、新たな入居者は募集していない政策空き家を含めての戸数となりますが、令和3年3月31日現在で1,203戸、そのうち入居戸数は958戸、空き戸数は245戸です。政策空き家を除いた戸数は、入居戸数905戸、空き戸数166戸となります。
 また、入居者の入居年数につきましては、10年未満が187戸、10年以上20年未満が168戸、20年以上30年未満が183戸、30年以上が420戸となっています。
 以上でございます。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  それでは、今30年以上入居される方もいらっしゃるということでしたので、この30年以上の方の中で、入居期間の一番長い方というのは何年ほどになるのでしょうか。
○議長(石崎久次君)  財政課長。
○財政課長(明礼英和君)  お答えします。
 入居年数70年以上が4戸ありまして、一番長い入居年数は76年となります。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  ちょっと私の想像をはるかに超えてきましたが、当初市営住宅に入る際には、例えば風呂おけを持って入らないけんとか、それを持って出ないけんとかというようなお話も聞いたことがありまして、以前市民相談を受けたということもございましたが、ここで今現在入居時に持ち込まなくてはいけないもの、また退居する際に持ち出さなくはいけないものなどがございましたら教えてください。
○議長(石崎久次君)  財政課長。
○財政課長(明礼英和君)  お答えします。
 市営住宅では、新規入居時に入居者の負担で風呂釜及び給湯器などの風呂設備を設置していただいておりました。
 しかし、風呂設備設置に係る負担軽減を図るため、令和元年度から入居された方より市が設置するように変更しました。
 そのため、入退居時の設置及び撤去は不要です。
 なお、平成30年度以前で入居者自身が風呂設備を設置された方については、原則退居時に撤去してもらうこととしておりますが、退居者が置いていくことを望まれる場合で、使用可能なものであればその限りではありませんので、御相談いただけたらと思います。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  すみません、やっぱり風呂釜が一番の問題なのかなというふうに思いましたが、それとエレベーターのない住宅、かなりまだ残っておるのかなというふうに思いますが、入居時はまだ年齢がお若くて4階や5階に入居された方というのが、先ほど最長で76年の入居期間ということでしたが、その方たちがだんだんお年を召されて高齢になられた方、また入居後長期間経過したことで足腰がどんどん弱ってきて、本人さんが低層階への移住を希望された場合は、考慮していただけるのかどうかお聞きいたします。
○議長(石崎久次君)  財政課長。
○財政課長(明礼英和君)  お答えします。
 高齢等に伴い2階以上の部屋での生活が困難になった入居者の低層階への入居替えにつきましては、一定の要件を満たした場合について認めております。
 主な要件としましては、身体障害者手帳に移動機能障害に区分される等級が4級以上と記載されている者または介護保険制度において要介護認定されており、医師による階段の上り降りが困難である等の診断書を提出した者と同居する世帯が対象で、現住宅の1階への入居替えを認めております。
 以上です。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  ということは、考慮はしていただけるということですね。
 それでは次に、昨年保証人の人数緩和が行われたと思います。全国的にも連帯保証人をなくす自治体が増えてきております。将来的な考えも含めて、当市の保証人についての考えをお聞かせください。
○議長(石崎久次君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 当市では、入居希望者の連帯保証人確保の負担軽減を図るため、令和2年4月1日より連帯保証人を2名から1名に緩和をしました。
 連帯保証人を確保することは、入居希望者にとって負担となることは十分理解していますが、その一方で、連帯保証人は住宅使用料滞納時の債務保証や万が一の入居者死亡の際の手続代行など、住宅の管理を行う上で重要な役割を果たしていると認識をしております。
 現在、県内11市では、連帯保証人をゼロとしておりますのは新居浜市のみで、本市を含む4市が1名、残る6市が2名という状況となっております。
 そういうことで、当面は1名での運用を継続しながら、連帯保証人の廃止につきましては、県や他市町の動向を見ながら検討をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  ありがとうございます。将来的にはまたそういう自治体も増えてくるのかなというふうに思いますので、これから御検討をお願いをいたします。
 それでは、先ほど入居年数について初めのところでお聞きをいたしましたが、予想以上に長期間入居されている方が多いことに少し驚いております。
 自分自身の考えていた数よりもかなりな方、いうたら総入居戸数の61.3%の方が30年以上の入居ということで、非常に自分の考えが甘かったなというふうに思いながら、予想外の数字であったのに驚いております。
 ここから大綱にも申し上げているとおり、住宅の補修・改修についての質問をさせていただきます。
 新しく入居される方については補修が行われていると思います。しかし、先ほどからお聞きしている長期間入居されている方については、壁や天井などの内装部分については定期的な補修・改修などはやっておられるのでしょうか。
 また、一定期間経過した方については、入居者負担などを設けた上で相談を受け付けるなどといった体制はできているのかをお聞きしたいと思います。
○議長(石崎久次君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 現在、市営住宅の入居者の約60%が20年以上の長期にわたって入居をされております。
 市営住宅の老朽化が進み、年々修繕の依頼も増加しています。
 当市としましては、住宅本体については長寿命化計画に基づき計画的に耐震化などを実施しておりますが、住居内の定期的な補修については行っておりません。
 長期入所者について定期的に内装等の修繕を行うことについては、修繕経費が増加する状況の中、財政的に困難です。
 市営住宅の修繕は、建築後の経年劣化や長期入居による不良箇所が原因で生活する上で支障があると判断した場合に実施をするということにしておりますので、まずは現場を確認させていただく必要がございます。お気軽に御連絡をいただければと思います。
 以上でございます。
○議長(石崎久次君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  住宅の補修・改修について、今部長も言われましたように、今現在でもかなりの費用がかかっているという、またそれをするにはかなりの費用がかかるということで、非常にそれは私自身も承知をしておりますし、分かっておるつもりではおります。
 しかし、本来住宅にお困りの皆様に安価にて住まいを供給するという市営住宅に関しては、それは行政の役割であるということも片方にはあるのではないかなというふうに思いますので、長きにわたって入居をいただく方に対しても、気持ちよく過ごしていただけるような仕組みづくり、それを考えていただきたいというふうに私は思っておりますので、要望をさせていただいて私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

お問い合わせ

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住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
TEL:0894-22-5998
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