令和3年八幡浜市議会12月定例会会議録第2号

公開日 2022年03月02日

令和3年八幡浜市議会12月定例会会議録第2号

 

議事日程 第2号

 

令和3年12月13日(月) 午前10時開議

第1
会議録署名議員の指名

第2
一般質問
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本日の会議に付した事件

日程第1
会議録署名議員の指名

日程第2
一般質問
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出席議員(16名)       

  1番  井  上     剛  君
  2番  攝  津  眞  澄  君
  3番  平  野  良  哉  君
  4番  田  中  繁  則  君
  5番  遠  藤     綾  君
  6番  菊  池     彰  君
  7番  西  山  一  規  君
  8番  佐 々 木  加 代 子  君
  9番  竹  内  秀  明  君
 10番  平  家  恭  治  君
 11番  石  崎  久  次  君
 12番  樋  田     都  君
 13番  新  宮  康  史  君
 14番  上  田  浩  志  君
 15番  宮  本  明  裕  君
 16番  山  本  儀  夫  君
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欠席議員(なし)
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説明のため出席した者の職氏名

 市長          大 城 一 郎 君
 副市長         菊 池 司 郎 君
 教育長         井 上   靖 君
 代表監査委員      中 島 和 久 君
 総務企画部長      藤 堂 耕 治 君
 市民福祉部長      二 宮 恭 子 君
 産業建設部長      垣 内 千代紀 君
 市立病院事務局長    福 岡 勝 明 君
 総務課長        宮 下 栄 司 君
 税務課長        河 野 久 志 君
 政策推進課長      松 良 喜 郎 君
 財政課長        明 礼 英 和 君
 社会福祉課長      松 本 有 加 君
 子育て支援課長     岡 本 正 洋 君
 市民課長        倭 村 祥 孝 君
 保内庁舎管理課長    山 本   真 君
 生活環境課長      小 野 嘉 彦 君
 保健センター所長    久保田 豊 人 君
 人権啓発課長      高 島   浩 君
 水産港湾課長      宇都宮 一 幸 君
 建設課長        宮 下 研 作 君
 農林課長        宇都宮 久 昭 君
 商工観光課長      萩 森 久 人 君
 下水道課長       菊 池 利 夫 君
 水道課長        山 口   晃 君
 会計管理者       坂 井 浩 二 君
 学校教育課長      菊 池 和 幸 君
 生涯学習課長      井 上 耕 二 君
 監査事務局長      菊 池 敏 秀 君
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会議に出席した議会事務局職員

 事務局長        田 本 憲一郎 君
 事務局次長兼議事係長  田 中 由 加 君
 調査係長        黒 田 昌 利 君
 書記          田 中   聡 君
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   午前10時00分 開議       
○議長(平家恭治君)  皆さん、おはようございます。
 これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。
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○議長(平家恭治君)  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、議長において3番 平野良哉議員、14番 上田浩志議員を指名いたします。
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○議長(平家恭治君)  日程第2 一般質問を行います。
 順次、質問を許します。
 攝津眞澄議員。
〔攝津眞澄君質問席へ移動〕
○攝津眞澄君  皆さん、おはようございます。
 ミカンの収穫も進み、段々畑が少しずつ緑色に変わってきており、年の瀬の慌ただしさを感じる季節となりました。
 市議会議員に拝命して3か月が過ぎ、2021年最後の一般質問となります。
 通告書に従いまして、大綱2点について御質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 大綱1、全国学力・学習状況調査から見える学校教育について御質問します。
 全国学力・学習状況調査を受けて、八幡浜市の結果、分析及び今後の取組についてお伺いいたします。
 文部科学省が平成7年度から毎年実施している全国学力・学習状況調査が、令和3年5月27日に行われました。
 調査は、小学校6年生、中学校3年生を対象とし、国語、算数、中学校は数学の2教科があり、県内の公立校から特別支援学校や中等教育学校の児童・生徒を含む約2万1,000人の参加がありました。
 全国47都道府県中、愛媛県、小学校10位、中学校7位、1位、2位は不動の石川県、秋田県でしたが、上位県は、子供同士が対話をしながら課題に対して試行錯誤し、解明していく対話型・探求型の授業であること、また通塾率が極めて低いにもかかわらず、家庭学習のサポートを手厚く指導されていることが上げられています。
 全国、愛媛県、八幡浜市の各平均正答率は、小学校、全国、国語64.7%、算数70.2%に対し、愛媛県、国語65%、算数72%、八幡浜市、国語69%、算数76%、中学校、全国、国語64.6%、数学57.2%に対し、愛媛県、国語65%、数学58%、八幡浜市、国語67%、数学62%と、小・中学校の全科目において全国、愛媛県の平均を超え、すばらしい結果となっております。
 これもひとえに豊かな人間性を育てる教育を学校教育目標に掲げ、確かな学力の定着と向上を目指して基礎・基本を徹底し、主体的、対話的で深い学びの実現に向けた授業改善と評価の充実を図り、言語環境を整えるとともに、言語活動の充実を図る教科指導のたまものだと、先生方に感謝申し上げます。
 そこで、お伺いいたします。
 八幡浜市内小・中学校の近年の調査推移、また各教科における詳細な結果と分析をお願いいたします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  お答えします。
 令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の関係で調査が実施されませんでした。
 平成30年度までは、A問題、知識を問う基本的な内容、B問題、活用を問う応用的な内容に分かれて実施されました。
 小学校、中学校ともに今年度を含めこの4年間、全て全国平均を上回っており、当市の子供たちの学力は確かに育っていると言えます。
 各学校において、児童・生徒の実態に基づいた学力向上推進計画を立て、教員が真摯な態度で取り組み、その中で授業改善のための校内研修の充実を図ってきた成果と捉えています。
 また、30年以上続いている当市独自の取組である中学校区ごとのブロック別の研究体制により、小学校と中学校の連携、小学校同士の連携が図られている点もよい結果につながっていると捉えています。
 このように、小・中学校ともにおおむね基礎・基本は定着していると言えますが、条件に応じ必要な情報を読み取りながら自分なりの考えを書くタイプの問題に課題が見られました。
 当市では、これらの調査結果及び改善策を毎年学校ごとに全ての保護者にお知らせしています。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  以前八幡浜市教育委員会より図表で表された教科に関する資料をいただきましたが、小学校国語に関しましては、基本の事項、話す、聞く、書く、読むのバランスがよく、算数とともに知識や技能、思考、判断、表現などを考え応用していく力も育っているように感じます。
 一方、中学校の国語を見てみますと、若干国語の読む力が弱いのが読み取れますが、その原因としてどのようなことが考えられるでしょうか。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  お答えします。
 国際的な学力調査では、読解力を、書かれたテキストを理解し、利用し、評価・熟考すること。熟考というのはよく考えるということですが、としています。つまり、1、情報を探し出す。2、理解する。3、評価・熟考する。この3点を読解力としています。
 これまでの国語の授業では、2の理解する部分に力を入れてきました。1の情報を探し出すことや3の評価・熟考する部分の指導が弱かったことが原因として考えられます。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  文部科学省の調査によりますと、家にある蔵書の数が多いほうがテストの正答率が高くなるという傾向があるとの結果報告がありました。
 また、家庭環境により学力に差が生じているという事実が示されました。
 特に小学校低学年は、基礎的な学力だけでなく、規則的な生活・学習習慣を身につける上でとても大切な時期であると考えますが、学校、教員はどのような点に重視して指導されているのか、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  基礎的な学力をつけるためには、学習するための土台がしっかりしていなければなりません。その土台が基本的な生活習慣、基本的な学習習慣ということになります。
 小学校では、1年生のときに身につけた習慣で6年間の生活が成り立ちます。その土台の一つが「早寝早起き朝ごはん」です。
 そのため、家庭と連携する中で生活リズム週間を設定し、児童が提出した生活記録表に学級担任がコメントを返す方法で規則正しい生活習慣の醸成を図っています。
 もう一つは、決まった時間机の前に座る習慣をつけるということです。小学校では、学年の数掛ける10分を目安に家庭学習を行うよう指導しています。
 この積み重ねがやがて45分間の授業に集中する力となり、学力の向上につながると考えています。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  規則的な生活・学習習慣はとても大切なことです。
 また、家庭での学習の時間確保、教員の手厚い指導とサポートが学力向上につながるとのことでありますので、今後ともよろしくお願いいたしたいと思います。
 次に、コロナ禍における学校教育及び生活状況の把握とその改善方法についてお伺いいたします。
 一昨年はコロナのためこの調査が中止となり、県内の教育現場でも時短学習や分散登校など、様々な支障があったかと思いますが、八幡浜ではどうだったでしょうか、お願いします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  愛媛県では、令和2年4月20日から5月24日まで全ての公立学校が臨時休業となりました。
 当市では、同年5月25日の学校再開前の2週間、学習の保障の観点から、5回の登校日を設定し、段階的に実施可能な教育活動を行いました。
 登校日には、通常どおり登校し、午前中の2時間から3時間、幾つかのこまに分けて教科学習のポイントを示し、休業中の家庭学習が主体的に行えるようにするとともに、次の登校日には、家庭で実践したことが評価できるよう工夫をしました。
 1教室当たりの人数も制限するなどの感染防止策も取りました。
 また、宮内小、愛宕中、八代中、保内中では、分散登校を行っています。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  コロナ禍において特に注意した点や改善点、また今後を見据えた取組があればお伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  先ほど述べましたとおり、昨年度は4月から5月にかけて臨時休業となりました。
 どの学校も例年より授業時間数が少なくなる中で、学力をつけるために様々な工夫を行いました。授業の遅れを取り戻すために、教える内容を十分に精査、吟味した上で、授業の進め具合を調整した学校、これは重点的に丁寧に取り扱うところと軽く取り扱うところ、軽重をつけたという意味です。
 期間限定で7時間授業を行った学校、補充学習の時間を設定した学校などがありました。
 また、1学期を7月31日までとし、夏休みの開始を10日遅らせることで市全体として授業の進め方に余裕を持たせるように努めました。
 学校行事につきましても、感染防止策を講じながらの実施となりました。
 修学旅行は、時期や場所を変更しながら、小学校では1泊2日、中学校では2泊3日で全ての学校が行いました。
 運動会も来場者を制限し、午前中開催として実施しました。
 今後を見据えた取組として、学習発表会、学芸会をオンラインなど動画配信で行った学校もありました。
 今年度は全て対面で行っています。
 また、本年度から活用している1人1台端末を持ち帰り、学校と家庭をつないだ双方向の学習など、子供たちの学びを止めないための工夫にも着手しています。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  ありがとうございます。
 次に、学習・生活状況の結果についてお伺いします。
 小学校では、朝食を毎日取る割合が低くなっていますが、八幡浜市の小・中学校で朝食を毎日食べない児童・生徒の割合をお尋ねいたします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  中学校で高いところで5%程度、小学校では多少の違いはありますが、おおむね朝食を取ってこない児童の割合は1%程度と把握しています。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  八幡浜市は御飯を食べている子が割かし多い気がします。
 朝食を取らない理由と食べてこない子供たちへの指導方法や改善方法がありましたらお伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  朝食を取らない理由は大きく3つあります。
 1つ目は、保護者に朝食を用意してもらえない場合。2つ目が、登校時刻ぎりぎりまで寝ているため食べる時間が取れない場合。3つ目が、食欲がない場合です。
 保護者が朝食を用意してくれない場合は、個人懇談等で直接お願いをしたり、保健だよりや学校だよりを通して朝食の大切さを伝えたりするようにしています。
 登校時刻ぎりぎりまで寝ている場合と食欲がない場合は、本人の不規則な生活によるところが大きいので、生活リズムを整えるための生活記録票の活用や、朝食や睡眠の大切さを授業の中で考えさせるといった指導をしています。
 また、バナナ1本でも、ヨーグルトだけでもいいからとにかく口に入れましょうと、具体的な直接的な声かけも行っています。
 いずれの方法も即効性は期待できませんが、少しずつ改善した例もありますので、指導を継続していきたいと思います。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  手厚い指導ありがとうございます。
 文部科学省の調査で、朝御飯を毎日食べている子供ほど学力が高くなるというデータが出ています。また、50メートル走や持久走、瞬発力を判定する体力調査についても同じ結果になっております。
 加えて、東北大学加齢医学研究所と農林水産省が共同で行った調査では、朝食習慣の有無が大学進学や就職、収入等にまで影響を及ぼしているという結果まで出ています。
 もちろんこれが全てではありませんが、やはり朝食は大切だということには変わりありません。
 さらに、パンよりお米のほうが脳はよく働き、やる気に関わっていること、脳の神経細胞間をつなぐシナプスがしっかりと働くためには、ブドウ糖だけなく、様々な栄養素が必要であり、おかずの量が多いほど発達指数が高いことも立証されております。
 保護者の皆さんの御協力をいただき、毎食朝食を取る子供たちが増えるといいなと思っております。
 次に、国語力の向上に向けた課題と今後の取組についてお伺いいたします。
 1つ目は、学校図書室を使った教育の推進についてです。
 もう一つ気になるところは、小・中学校国語の授業内容がよく分かる項目の低下です。国語は読解力や文章力、表現力など総合的な力が必要であり、全ての勉強の基礎は国語力であり、学力向上の鍵は国語力向上にあるとまで言われており、これが記述式設問に強い上位県との差であると言われております。
 そこで、お伺いいたします。
 授業内容がよく分からないというのは、具体的にどういう状態であるのか、また、その原因として考えられることは何か、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  先ほど議員さんに紹介していただいた平均正答率、小学校国語4.3ポイント、中学校国語2.4ポイント、全国平均よりも高いんですけども、質問紙の中で国語の授業がよく分かるという小学生は、全国よりやや高い、中学生は全国よりも低いという結果が出ており、算数、数学はよく分かるのに国語は分からないという、そういう質問だと思います。
 算数、数学では答えがはっきりとしており、問題を解き、正解を得られたときに、できた、分かったという実感が持ちやすいのではないかと考えています。
 それに対し国語では、文章で答える問題が多く、その正解は必ずしも一通りではないため、たとえ正解であったとしても、できた、分かったという実感が湧きにくいのではないかと考えられます。
 また、算数、数学においては、少人数指導を行っている学校もあり、1クラスを2つ、3つに分けて授業を行っていますので、より細かく指導を受けられることで分かると実感できるのだと思います。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  ありがとうございました。
 今後、子供たちが授業内容をもっと把握するために、教育現場ではどのような取組を考えておられますか。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  現場の教員は、これまでも様々な手だてを講じながら授業改善を行ってきました。平均正答率としては全国平均よりも高いため、子供たちは自分自身が感じている以上に国語の内容を理解していると捉えています。
 今後は、子供たちに自信と実感を持たせることができるよう、また、より子供の能力を伸ばせるよう、これまでの取組を継続していきたいと考えています。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  反復学習とか、分からない箇所の分析など、一人も取り残さないという環境づくりをしていただきたいと思っております。
 経済協力開発機構が2000年から3年ごとに15歳を対象として世界79か国で実施している学習到達度調査PISAでは、2018年日本は数学6位、科学5位と、これまでの世界水準を維持したものの、読解力は4位から8位、15位と大きく順位を下げ、中学校の2割は教科書の文章の主語と目的語の基礎的読解ができておらず、5割は教科書の内容を読み取れていないというデータが出ており、読解力低下が危惧されています。
 また、日本の子供たちは無解答率が高く、自信がないと答えることを放棄する傾向にあることも示唆されております。
 そして、このような読解力の低下には、スマートフォンの普及による読書離れが関与していると言われています。
 本や新聞を読む習慣がある生徒は読解力の平均点が45点高いという結果も出ています。
 八幡浜市の子供たちの読書時間やスマートフォンの使用時間はどのくらいでしょうか。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  まず、読書時間についてお答えします。
 小学校6年生の家庭での読書時間は、1時間以上が12%、30分以上1時間未満が26%、30分未満が52%、読書をしないが10%という状況です。
 中学校3年生においては、読書をしないという割合は小学校6年生とほとんど変わりありませんが、30分未満が増える傾向にあります。
 もう一つのスマートフォンについてですが、昨年度の調査で、スマートフォンを所持している割合は、小学校高学年で20ないし25%、中学校2・3年生で50%を超える状況でした。
 必ずしも全員が所持しているわけではありませんので、ここではスマートフォンを含むネットができる専用の機器を持っているが95%以上あります。
 ネットができる専用の機器を1日どのくらい使っているかをお伝えします。
 毎日1時間以上利用する割合は、小学校高学年で53%、中学校で67%という状況です。
 どのように利用するかについて、最も多いのが、小学生も中学生も音楽や動画、2番目に多いのが小学校ではゲーム、中学校では調べ物、3番目は小・中でそれが逆の状況になります。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  スマートフォンの保持率も高いのでちょっと心配しております。
 中学生になって調べ物が多いということは理解できますので、全部が全部否定してはいけないのかなと思います。
 4時間以上テレビゲームをしている子供の正答率が54.8%であるのに対し、全くしていない子供は74.7%であるとの調査結果が出ています。
 以前視察に行かせていただいた島根県の揖屋小学校では、担任、学校司書、司書教諭が連帯して綿密な打合せを行いながら学校図書館活用の教育を行っておられます。
 子供たちが登校後、まず向かうのは図書室、朝読書の本を選びに行きます。平成19年度は全校平均1人80冊、1年生においては72冊ほどの図書利用が、平成23年には全校平均125冊、1年生に関しましては246冊と、大幅に伸びております。図書室は年間630時間、週18時間、全教科で利用され、学校を挙げて年間指導計画に基づき学年や単位ごとに展開されております。
 子供たちは、郷土史、地図、図鑑、事典などで調べ学習を行った後、自分たちがつくった文集や地図、絵、工作物を使ってプレゼンテーションを行います。昔大切なこととして読み、書き、そろばんと言われてきましたが、それを根底にして話の内容を理解し、情報の集め方、整理の仕方、発表の方法を知り、理論的に考えることができるようになるとのお話でした。
 そして、それらが中学校に向けての学びにつながるということでした。
 そこで、八幡浜市各学校の図書室の利用についてお伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  各学校では、朝及び昼休みに図書室を開放し、図書委員が貸出しの当番に当たっています。小学校では毎日30人から52人、中学校では10人から20人の利用があります。長期休業前には1人3冊の貸出しを行うとともに、随時貸出しを行っている学校もあります。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  朝とか昼とかの読書の貸出しはあるそうなのですが、学校の教科に使うことが少ないようなので、また使っていただきたいと思っております。
 教室から図書室に移動し、いつもと違う学習方法にすることで、子供たちの意欲増進につながるかもしれません。行ってみたくなる図書室、使いやすい図書室、授業に使える図書室、意欲を刺激する図書室、想像力を育む図書室をつくり、子供たちが自主的に学び、本に親しむことにより読解力の強化につながるよう、さらなる図書室の有効利用をお願いしたいと思っております。
 また、市長自らがフェイスブックでかわいい移動図書館サルビア号を皆さんにPRしておられましたが、八幡浜市内を巡回し、本が好きな子供たちがたくさん増えていくことを願っております。
 2つ目です。新聞を使った教育NIEについてです。
 1930年にアメリカで始まったNIE、ニュースペーパー・イン・エデュケーション、新聞を教材として活用する教育が日本各地でも行われています。
 最近、愛媛新聞でも度々NIEを使った面白い事例がたくさん紹介されていますが、その中に、新聞の文字から言葉を選び、周囲を黒く塗り潰して俳句を作る愛媛発の黒塗り俳句が掲載されておりました。
 資料として持ってきました。百聞は一見にしかずということで見たほうが早いかなと思って。こういうものです。
 自由部門の最優秀には、恋する女の子の淡い気持ちを表現した「七夕に幼なじみの勘違い」、課題部門最優秀では、雪原にたたずむ馬がゆっくりと呼吸をする情景を詠んだ「雪の中馬の息吹に色はなし」正岡子規生誕の愛媛らしい面白い発想に感激しました。まさに浮かぶ17音のアートです。
 そこで、お伺いいたします。
 学校図書館の新聞の設置の有無とその活用方法をお聞かせください。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  今紹介のありましたNIEにつきましては、過去に小学校、中学校は4校全て研究指定校に当たったことがあります。その際は、各新聞社の5紙ぐらいから無料提供がありますので、研修もしやすいんですが、今年度の状況をお伝えします。
 図書室に新聞を設置している学校は、小学校2校、中学校2校です。
 図書室前に掲示し、複数人が同時に読むことができるような配置の工夫、また自由に閲覧できるような工夫、教科の授業や総合的な学習の時間で活用できるようにしています。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  私も中学時代、新聞の社説欄を要約し、自分なりの意見をまとめる宿題に取り組んだ思い出があります。
 新聞には様々な分野の情報が網羅されており、膨大な情報を読み解き、社会への関心を持ち、課題や解決策を見いだすことができる上に、語彙力や表現力の向上にも役立ちます。
 御家庭で読んだ後の新聞を用いるなど、ぜひ活用していただきたいと思います。
 3つ目です。コミュニティ・スクール導入についてです。
 揖屋小学校では、地域の方々にも掲示物を張ったり、傷んだ本の補修をしていただいたりと、読書ボランティアとして学校教育に関わっていただいており、地域に開かれた学校の姿を拝見いたしました。
 また、学校図書の予算や支援活動を行政、学校、PTA、地域が一体となり行っていることが本当にすばらしいと思いました。
 そこで、お伺いします。
 市内の学校では、読書に関するどのような取組が行われていますか。
 また、地域の方々との連帯はどうされているのか、お伺いしたいと思います。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  お答えします。
 ほとんどの学校が朝読書の時間を設定しています。その上に、週1回全校読書時間を設定している学校、図書委員会がお勧めの本を紹介したり、多くのジャンルの本に親しみ、読書の幅を広げる取組を行ったりしている学校もあります。
 さらに、多読賞、1年間で最もたくさん本を読んだという多読賞を設定し、年度末に表彰する取組、上学年の児童が下学年の児童に読み聞かせを行う活動、生徒会主催による書評ゲームの実施。書評ゲームというのは、書くに評価と書くんですけど、数人の生徒がそれぞれ面白いと思う本について言葉でプレゼンテーションを行い、生徒同士で投票を行った上で、最終的に一番読みたい本を選ぶというレクリエーションですけども、中学校ではビブリオバトルというような表現を使っています。そういうゲームの実施、全校児童による読書リレーなど、各校工夫した取組を行っています。
 地域との連携では、ブロック別人権教育協議会の講演会に招いた講師による絵本の読み聞かせ、地域の方のボランティアによる定期的な読み聞かせ、市立図書館のあいうえおはなし会やゆめいろぽけっとの利用などがあります。
 また、先ほどありました移動図書館サルビア号を新車両にし、今治市出身の絵本作家である長野ヒデ子さんのデザインでラッピングしました。
 長野ヒデ子さんは、令和元年度8月に当市にも来ていただき講演会をしましたし、絵画展も開いておりますが、その縁で協力していただきました。
 大変温かみがあり、年代を超えて親しみが持てるデザインとなっています。児童図書をより多く配置できる構造にし、550冊積載できます。
 今後は、従来の路線を見直し、学校、公民館、放課後児童クラブなど、希望される施設に運行します。そうすることによって図書館利用の促進、子供たちの読書意欲の向上につなげたいと考えています。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  ただ単に読むだけではなくて、読書の楽しみを全体に周知するということはとてもいいことだと思っております。
 次に、学校図書の購入予算はどこからどのように配分されているのか、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  学校教育課長。
○学校教育課長(菊池和幸君)  学校図書予算の50%を学校数で均等割し、残りの50%を学校の児童・生徒数割で算出して各学校に配分しております。
 令和3年度の予算額は、小学校全体で326万円、中学校全体で168万1,000円です。
 また、図書館における図書購入予算額は、市民図書館で660万7,000円、保内図書館で482万円、移動図書館で37万5,000円です。
 この予算内で子供用図書も選定購入して、たくさんの本と触れ合うことができる環境を整えております。
 以上でございます。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  ありがとうございます。
 地域住民や保護者が学校運営に参加できるコミュニティ・スクールは、5月現在で1万1,856校となり、前年度から2,000校増えており、これは公立校の33%に当たります。
 文科省は、全公立校の指定を目指しているとのことです。
 先生方の膨大な業務軽減にもつながりますので、ぜひ八幡浜市でも地域の皆さんの御協力を賜りながら学校運営できる体制の整備をお願いしたいと思います。
 次、4番目です。外出自粛による子供たちへの生活影響についてお伺いいたします。
 先ほども少し出ましたが、コロナでおうち時間が増え、テレビやビデオ、携帯電話やパソコンなどのメディアの接触時間が増えることにより、学習時間の減少や体力低下につながっており、自粛生活により、小学校1年生の転倒リスクが1.9倍になったとの報道もありました。八幡浜市の現状はいかがでしょうか。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  先ほども申し上げましたとおり、昨年度4月20日から5月24日まで臨時休業となりました。
 5月25日から学校を再開しましたが、小学校の水泳記録会中止、小学校の陸上の活動や中学校の部活動も大きく制限され、子供たちの体力の低下が心配されました。
 そこで、学校が再開して5か月たった11月に、市内小・中学校の校長にアンケートを実施しました。その結果、子供たちの様子を見て気になること、心配している項目として最も多かったのが、5校から出されたゲーム時間の増加、ゲーム依存と体力の低下、運動不足でした。
 また、養護教諭からは、視力の低下が気になるという報告も受けています。
 ここで、令和3年度の全国学力・学習状況調査の中で、コロナ禍に特化した設問がありましたので、紹介させていただきます。
 休業期間中に勉強について不安を感じた小学生53.4%、全国平均は55%です。八幡浜市ちょっと低い状況です。そのような不安を抱えながら計画的に学習できたと答えた児童は69.1%、全国が64.7ですので、4ポイント高い状況でした。
 また、中学校では、休業期間中、勉強について不安を感じた生徒が66.6%、全国が62.5%です。66.6%いましたが、計画的に学習できたと答えた生徒が50.9%。先ほどの小学校に比べて低い数字ですが、全国の中学生の平均が37.7%ですので、当市の子供たち、中学生は13ポイント上回っている状況になっています。
 このようなことをまとめますと、当市の小・中学生は、不安を感じながらも計画的に学習した、規則正しい生活を送ったと答えていますので、それが先ほどの学力テストの結果などにもつながっていると考えています。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  少し安心いたしました。
 八幡浜市の調査では、携帯電話、スマホについての約束を守っているとありましたが、小・中学校生徒の携帯電話の保持率と学校、家庭でのスマホに関する主な指導方法についてお伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  市内の小・中学生の携帯、スマートフォンの所持率は、令和2年12月の時点で、小学校で約33%、中学校で約58%となります。
 当市では、事例で学ぶネットモラルという教材を導入しており、それを活用して児童・生徒に指導を行っています。
 また、今年度、市PTA連合会と市校長会が連携し、ネット依存を予防するための取組を始めました。
 手始めに、市PTA連合会が各校に関係書籍を7冊ずつ寄贈し、各校でPTAへの啓発を推進しているところです。
 さらに、外部から講師を呼んで保護者対象、児童・生徒対象の講座を各学校が行っております。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  もう一つお伺いしたいのですが、携帯電話の学校への持込みは許可されている学校はあるのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  許可しておりません。
 ただし、保護者から要請があり、緊急性と必要性があると学校長が判断した場合に限り許可する場合もあります。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  災害等の緊急時対応のための持込みを許可されている学校もあります。保護者が安否確認等で学校への多数の電話対応を抑えるためとされていますが、その点につきまして八幡浜市はどのようにお考えでしょうか。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  災害等の緊急対応においては、引渡し表を活用した保護者への引渡しを行うことを想定をしており、そのための避難訓練を各学校で行っています。
 引渡しがうまく機能しない場合のみ、学校から保護者へ連絡を取るようにしています。
 全国的には、御指摘のような自治体もあることは承知しておりますが、当市では授業を中心とした学校生活への支障のほうが大きいと考えており、現在のところ学校への持込みの許可は考えておりません。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  携帯電話におきましては、使用時間厳守という観点だけでなく、内容にも事件性のある悪質なものやいじめにつながる誹謗中傷等の人権に関するものも多く、年々巧妙なものになっており、保護者の皆さんも心配されていることと思います。
 生徒たちは、学校でのスマホ教育を受講されているかと思いますが、先ほど保護者や先生のスマホ教育もされているということで、安心しました。
 私も以前、愛媛県高等学校PTAリーダーズ研修におきまして、子供がインターネットを利用する際の注意事項と題して、株式会社LINEの講習を受講したことがあり、ネット上での子供たちが書き込みしている隠語というものは読み解けないものが多く、本当に恐ろしいものでした。
 また、子供たちへの指導方法等の相談にも御回答いただき、とてもためになったと記憶しております。
 学校や家庭でのルール遵守はもちろん、先生方、保護者におかれましても、今まさに子供たちの周りで起こっている多種多様な案件を知り、それに対応するスマホ教育を受講していただき、いじめ等に十分な配慮をしながら、子供たちが社会のマナーや家庭内でのルールを守り、安全・安心に使用できるよう御指導いただきたいと思っております。
 これで大綱1の質問を終わります。
 続いて、大綱2に入ります。
 八幡浜市の文化継承とその取組及び支援についてです。
 八幡浜市の文化継承とその役割について。父が残してくれた市制50周年を記念して発行された八幡浜市誌、ページをめくりますと、古書特有の臭いとともに、何か懐かしさを感じます。
 気候温暖な風土に包まれた我が八幡浜は、原始時代から人の住んだ形跡があり、藩政期の交易や明治時代の商業活動により、伊予の大阪と称され、四国の西の玄関、ミカンと魚のまちとして栄えてきました。
 しかし、昭和30年、1955年の人口5万5,471人をピークに、昭和40年5万5人、昭和50年4万5,259人、昭和60年4万1,600人と、10年間で約4,000から5,000人ずつ減少し、保内町との合併に至った今なお毎年約600人の人口減少が続いております。
 市誌第6編文化の項では、社寺や教会、美術、芸能、娯楽、民俗や民謡、方言、文学や文化財などが第1章から7章にわたり収められていますが、今も大切に残されているものがたくさんあります。
 新年のお節やお雑煮、正月7日に食べる七草がゆ、海へ投げ入れたえびす像を拾い大漁の祈願をする十日えびす、鬼は外福は内、バリバリシバを挟み、イワシの頭を添え、豆をまき、災いを運ぶ鬼の侵入を防ぐ節分、穴井の座敷雛、川名津の柱松、子供の成長を祝う端午の節句、人形に名前、年齢を書き、夏無病息災で越せるように、知恵を授かるようにと祈願し輪をくぐる輪抜け、短冊に願いを書き笹につるす七夕、御先祖をお迎えし、供養するお盆行事や盆踊り、8月15日に八幡浜港から打ち上げられ、夜の夜空を彩る花火大会、戦国時代不慮の死を遂げた修験者金剛院の霊を慰めるために始められたと言われ、県指定の無形民俗文化財に指定されている五反田柱祭り、秋のお彼岸、みなと朝市の競りの様子や、黄金色に輝くミカンの山の風景の歌に合わせて踊る八幡浜てやてや踊り競演大会や秋祭り、八幡浜各地域で行われる牛鬼、四つ太鼓、五ツ鹿、唐獅子、亥の子、お神楽、盆踊り、子供の健やかな成長と守護を願う七五三、しめ飾りや年越しそばで新年の準備をする大みそか等々、コロナワクチンの集団接種の会場では、経過観察の待ち時間に八幡浜の祭り風景の映像が流れておりました。
 市民の皆さんは、スクリーンを見ながら、コロナが終息し、来年こそは実風景としてお祭りを楽しめるようにと願われていたと思います。
 私たちは、先人がいろいろな思いを込めて守ってきたたくさんの文化を、今、後世に伝える橋渡しをしております。
 新たに宇崎竜童さんのテンポある曲で踊り歩く八幡浜てやてやウエーブ、てやてや快進撃コンサートや、てやてやウエーブダンスコンテストなど、若者のニーズを取り入れた企画も加わり、八幡浜市の新しい文化も増えました。
 しかしながら、地域や企業等の団体が仮装して車で練り歩く仮装行列がなくなってしまったのは、当初とても残念でした。代々受け継がれてきた祭りでは、1年を通して移り変わる日本の美しい四季や自然と寄り添いながら、自然の恵みにともに分かち合い、地域の絆を深めてきました。
 また、御先祖を敬う心、健康や成長、大漁や豊作に感謝するとともに、生活に潤いを与える上でとても大切な行事であると考えており、社会的役割も兼ね備えていると感じています。
 その中の一つである秋のてやてや踊り競演大会そのものがなくなってしまったとの情報を知ったのは、私自身ここ最近であり、コロナが終息して再びみんなと一緒に踊れることを心待ちにしていた矢先でした。
 また、コロナ禍で中止になっていると思われている市民の方々も非常に多いことにびっくりしました。
 そこで、お伺いいたします。
 秋のてやてや踊り競演大会が廃止になった経緯と、市民やメディアへの周知方法をお伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  商工観光課長。
○商工観光課長(萩森久人君)  秋のてやてや踊り競演大会は、昭和23年にスタートし、コロナ禍で中止となる前の令和元年まで71年にわたり開催され、秋の風物詩の一つとして市民に定着しているところです。
 しかし、その一方で、近年は観客動員数や踊り手の減少、事務局の負担の増大などの課題を抱えてきたこともあり、令和3年3月11日に開催されたみなと祭協賛会総会において、秋の大会を取りやめ、夏のお祭りに一本化されることになったものです。
 また、一本化の周知については、協賛会事務局の商工会議所から関係者へ文書で通知しているほか、商工会議所ホームページや会報などでも周知されています。
 なお、市におきましても、今年10月の広報紙でお知らせしたところであり、今後、一本化した後の夏祭りの内容が決まりましたら改めてホームページや広報紙、SNSなどを通じて周知に努めたいと思います。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  この八幡浜てやてや音頭は、踊る大ダイ、山は黄金にと歌詞の中にもありますように、みかんと魚のまちとして50年以上前から市民に親しまれてきた御当地ソングであり、今後もずっと受け継いでいくべきものであると考えます。
 盆踊りが行われない地域も多く、てやてや踊り競演大会がなくなれば、今後の若い世代が耳にすることも少なくなり、継承していくのが難しくなると思われますが、市ではどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  産業建設部長。
○産業建設部長(垣内千代紀君)  秋のてやてや踊り競演大会の取りやめにつきましては、先ほど商工観光課長が申しましたように、様々な問題点を踏まえた上で、みなと祭協賛会の総会において決定したことなので、これを覆し、これまでと同じ形で継続していくという話にはならないかと思います。
 ただし、今後一本化した後の夏祭りをどうするかについて、みなと祭協賛会の中で話し合われることになりますので、その中で魅力ある夏祭りにするための一案として、長年市民に親しまれてきたてやてや踊りを、何らかの形で組み入れることは検討材料になるものと考えます。
 まずは、攝津議員の思いを含め、てやてや踊りを残してほしいという市民の声があることを市のほうからも改めまして協賛会へ伝えたいと思います。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  平成30年8月に古賀メロディー復活プロジェクト八幡浜盆踊り大会が北浜公園で開催され、私も娘と一緒に参加させていただきましたが、八幡浜市民ほか誰でも参加できる盆踊り大会など、何らかの形でこのてやてや踊りを残していただけるよう御要望いたします。
 また、県立高校の体育祭の中では、生徒がてやてや音頭を踊る種目がありますが、小・中学校では運動会等の場面でてやてや踊りを踊る機会はあるのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  御存じのとおり、昨年度と今年度の運動会につきましては、午前中開催で、プログラムも大幅に限定されました。
 その中で、今年度、旧八幡浜市の小・中学校の中で秋のてやてや音頭をプログラムに取り入れた学校は、小学校2校、中学校1校でした。
 参考までに言いますと、夏のてやてやウエーブを取り入れた学校も小学校2校、中学校1校という状況です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  秋のてやてや踊りがなくなるとすれば、やっぱり子供たち踊る機会も少なくなってくるので、せめて運動会とか、いろんな機会に取り入れていただきたいと思っております。
 先日三崎高校の文化祭に参加させていただきました。先人からのよき文化を継承しようと、生徒たちは地域の方々から学び、練習し、太鼓や五ツ鹿、唐獅子などの舞を披露してくださいました。
 また、踊ることに先駆けて、生徒たちは踊りの歌の意味を知ることで郷土愛がますます強くなったと話してくれました。学校行事の中に組み入れ、自分の故郷の歌や踊りに親しみ、後世に受け継いでいけるようお願いしたいと思います。
 また、市民より、昔からあるお祭りが平日開催では、子供たちと一緒に参加できないとの声を頂戴しております。仕事を休んで参加しなければならない、小さい子供だけでは参加できない、子供たちの姿を見に行けない、みなっと等で唐獅子の競演大会に参加協力できないという理由から、祭りの休日開催についての要望が多く出ております。祭りを休日開催にすることはできないのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(井上耕二君)  お答えします。
 国や地方自治体の行政と宗教は切り離して考えるべきであるとする憲法上の原則として政教分離があります。
 憲法第20条では、信教の自由を保障した上で、宗教団体が国から特権を受けることや国や自治体が宗教教育、その他いかなる宗教的活動もしてはならないとされています。
 旧八幡浜市で毎年10月19日に行われるお祭りは、秋季例大祭として八幡神社が行っているものですので、このお祭りの日程の変更につきましては、政教分離原則からしますと市で関与することはできません。
 参考となりますが、保内町川之石宮内地区と喜須来地区のお祭りは、地元住民と神社との協議により、日程を変更し、川之石宮内地区では平成19年から10月第4土曜日とその前日、喜須来地区では平成23年から第3日曜日の開催となっています。
 また、市が主催の唐獅子競演大会につきましては、毎年お祭りの前日である10月18日に行っていますが、仮にこの大会だけを土曜日か日曜日に変更した場合は、お祭りと日程が離れることとなり、それぞれ別々に準備や稽古、後片づけをする必要が出るなど、参加者の負担が増え、参加団体が減少するおそれがあるといった問題があります。
 さらに、みなと祭協賛会主催のてやてや踊り競演大会等においても、過去に2度、土曜日に開催したことがありましたが、商店街及び企業、踊り手になりますが、そちらから元に戻してほしいとの声があったことから、10月18日に戻した経緯があります。
 こうした観点から、唐獅子競演大会につきましても、お祭りの日程と合わせた形で今後も実施したいと考えております。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  多分市民の皆さんはそういうことも多分御存じないかと思いますので、私のほうからも周知していくように努めたいと思います。
 休日開催にすることによって、お祭りの参加者が増えるだけでなく、市内外からの観光客も期待でき、みなっとや商店等の売上げに対する相乗効果にもつながるとは思います。地域住民と神社側で御協議いただき、市民みんなでお祭りを盛り上げていけるよう願っております。
 次に参ります。文化継承のための支援についてでございます。
 次に、文化継承のための八幡浜の支援についてお伺いいたします。
 少子・高齢化の中での祭りの人員確保、また祭りで必要な経費等の捻出においても御苦労されている団体も多いとお聞きしておりますが、現在八幡浜市で支援していることがあればお伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  政策推進課長。
○政策推進課長(松良喜郎君)  お答えします。
 お祭りなどに限定した支援制度ではありませんが、宝くじの収益を財源とした一般財団法人自治総合センターの補助制度である一般コミュニティ助成事業において、各地区の祭り行事に使用する衣装や道具に対し助成している事例があります。
 例えば、令和元年度は穴井御神輿保存会、令和2年度は片山町町内会の唐獅子の備品、令和3年度は松柏自治公民館の唐獅子備品に助成しています。
 ただし、予算の制約があるため、年に1件ずつの助成にとどまっている状況です。
 なお、新型コロナウイルスの影響で地域の祭りなどが存続の危機にあることを受け、文化庁が令和3年度補正予算に、地域の伝統行事等のための伝承事業として、山車や衣装をはじめ用具の修理費用など65億円の計上を予定しているとの報道発表もありましたので、当市としても活用可能な補助金等について情報を収集していきたいと思います。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  限られた予算内ではありますが、文化の継承は、衣装や道具、ほかたくさん費用がかかります。また、地域ボランティアの皆さんが休日を返上して取り組んでおられます。
 行事役員の方々の御要望や御意見をお聞きしながら、古きよき風習や文化を後世に伝えていけるよう支援していただきますよう要望いたします。
 次、3番目です。食の文化の推進についてです。
 次に、食の文化についてお伺いしたいと思います。
 人類が数千年かけて築いてきた食の文化が崩れるかもしれないという報道をよく耳にします。一人で食べる孤食という言葉が生まれ、それを支えるために外食やコンビニが発達しました。
 食べたいものはスーパーやコンビニで24時間簡単に買え、インスタントやレトルト食品もたくさん出回る時代となっており、毎日の食事の形も変わってきております。
 しかし、このことは食べることを軽視する風潮につながり、それぞれの地域の食の文化の保護や継承にはマイナスに働いております。
 郷土食文化は自然を尊重するとともに、先ほど述べました地域の年中行事と密接に結びついた社会習慣であることをいま一度考え直す必要があります。
 また、伝統食料理教室、コンテスト、イベント等を通じた伝統食文化の普及活動の必要性を感じます。
 人口減少で国内の米生産は衰え、海外からの輸入に頼っており、それに伴い和食に欠かせない米離れが深刻になっていますが、その反面、食生活の変化により、9割を輸入に頼っている小麦粉を使ったパンや麺類の需要が伸びております。
 気候変動や自然災害により、小麦や油の価格が高騰したため、パン給食が週に1回になった地域もあるようですが、八幡浜市の学校給食の現在、また今後の動向をお聞かせください。
○議長(平家恭治君)  市長。
○市長(大城一郎君)  パン給食についてでありますが、今八幡浜市におきましては、毎週金曜日と隔週の水曜日に1週間に1回から2回の割合でパン給食を実施しています。
 思い出しますと、私たちが小学校、中学校の頃には週5回給食があって、御飯が週に1回あるかないかということで、随分変わってきたのかなというふうにも考えております。
 学校給食は、成長期における児童・生徒の健康の保持増進、体位の向上はもとより、栄養バランスの取れた望ましい食習慣の形成という役割を担っております。
 米飯給食が増えるとメニューがどうしても和食中心の献立となってしまいます。児童・生徒に幅広い献立により食事の楽しさを味わい、望ましい食習慣の形成につなげるという点においても、パン給食は重要な役割を担っていますので、現状の回数を維持したいと考えています。
 また、八幡浜市におきましては、ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会を開催して、マーマレードを通して世界との交流やかんきつ産業の活性化に努めています。
 本市の子供たちがおいしいマーマレードの給食を食べる。八幡浜市で食べたマーマレードはおいしかったというようなことが将来思い出に残る給食、そのような給食として郷土愛を育んでいきたいと考えております。そのためにもパン給食は必要であると考えています。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  学校の家庭科の授業数も減少していることから、和食に限らず、生きていくために一番必要な食に関する学びも少なくなってきております。
 以前子供たちに体験学習をということで、PTAのお仲間であり、テレビでも御活躍中の料理研究家中村和憲さんにお手伝いいただき、白浜小学校、江戸岡小学校、千丈小学校の3校でみそづくり教室を実施したことがあります。保護者も一緒に参加したいとのことで、参観日に開催した学校もありました。
 みそは買うものと思っていた子供たちは、大豆、こうじ、塩の3つの食材から簡単につくれることを学び、1年間容器で寝かせ、育てる楽しさを味わい、最後にいろんなものに調理し、食することで、みそ本来の味や調理方法、また体に大切な栄養素についての知識を身につけることができ、みそづくりを通して何倍もの視野が広がったと思います。
 出来上がったみそは、子供たち一人一人に分けられ、おうちでも調理し、後で感想を提出。家族とお料理を考えたり調理したりするきっかけになったと、保護者の皆さんにも大変喜んでいただけました。
 八幡浜市におきましても、各分野での食の文化継承、食育に取り組まれていると思いますが、まず地域活動での取組についてお伺いしたいと思います。
○議長(平家恭治君)  市民福祉部長。
○市民福祉部長(二宮恭子君)  当市の食育に関する取組からお答えをしたいと思います。
 市民一人一人が生涯にわたって心身ともに健康で生き生きとした豊かな生活を送ることができるように、また食に関する課題を解決するために、平成31年3月に第2次八幡浜市食育推進計画を策定し、関係機関と連携しながら推進しています。
 ライフステージに応じて乳幼児期は子育て支援課と保健センター、小・中学校は学校教育課、高校生から成人、高齢者は保健センター、地域包括支援センターなど、各関係機関が協力しながら望ましい食生活や食の定着に努めているところです。
 食文化につきましては、食育推進計画で3本柱の一つとして、地域の食文化を伝えようを重点目標に掲げ、取り組んでおります。
 例えば、郷土料理の継承につきましては、伝承する機会をつくるために、健康づくりボランティアで組織する八幡浜市食生活改善推進協議会におきまして、ふるさとの味研修会を開催し、会員以外に希望された一般市民の方にも御参加いただき、実施をいたしました。
 また、協議会では、各地域で伝達講習を行い、郷土料理をつくり伝える機会を設けています。
 ほかにも、保健センターが年に2回発行し、全戸配布する浜っ子食育だよりで、郷土料理等について情報発信を行い、また今年度で8回目となる食育コンクールの副賞、参加賞には、かんきつ加工品や練り製品、削りかまぼこ等、地域の特産品を贈ることで地元産品を知り、味わう機会を増やす取組を行っているところです。
 今後も関係機関と連携協力しながら、郷土料理をはじめとする食文化を次世代につなげていく取組を続けていきたいと考えています。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  地域でもたくさん和食とか食文化に関わっていただけることを聞いて安心しました。
 次に、学校教育の中での取組についてお伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  教育長。
○教育長(井上 靖君)  お答えします。
 新しい魚市場ができた後、水産港湾課が小学校5年生を対象に、魚のさばき方の出前授業を始めました。
 また、中学校の授業家庭科では、1年生が郷土料理として鯛そうめん、和食としてはちらしずし、だしを扱ったものとして豚汁などに挑戦しています。
 しかし、どちらもコロナの関係でこの2年は中止にしたり、時間数が十分確保できなかったりしている状況です。
 また、中学生が京都府八幡市との交流事業を行っておりますが、前回京都八幡市の中学生を受け入れたときは、当市の中学生が3回実習を重ねて3品の魚料理でおもてなしをして、大変好評を博しました。
 学校給食におきましては、鯛めし、潮汁、ハモだんご、チャンポンや削りかまぼこを使ったあえ物、最近ではマーマレードを使ったメニューなど、郷土料理を月2ないし3回提供しております。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  ありがとうございます。
 昔に比べ保護者の皆さんだけでなく子供たちも時間に追われ、食文化に関わるような機会がだんだん減ってきているように思われます。
 和食がユネスコ世界文化遺産に登録され8年になります。また、八幡浜市でもダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会が開催され、八幡浜市が誇るミカンを使った地産地消の文化にも触れることができ、今後のさらなる活動拡大が期待されております。
 郷土料理には地域特有の海の幸、山の幸がふんだんに使われており、郷土食を見るとその地域の自然をうかがい知ることができ、遠くにいても故郷を思い出す一つのツールにもなります。
 さらに、農業や林業の衰退により川の働きが弱まり、沿岸の恵み、そして近隣の回遊魚や大型の魚の漁獲量減少につながると言われております。それがまた米離れ、魚離れにつながっていきます。
 和食に欠かせない米、そして八幡浜市に大いな影響がある魚離れに対しても、予防策を講じていく必要があると考えております。
 郷土料理を給食に取り入れる、和食のよさを子供たちに伝える、親子での食育を推進する、学校側での食育のイベントや高校生の料理の開発、食を通しての地域活動など、学校、地域で見たり体験したりしながら食の文化を考える機会をもっと子供たちに与えていっていただきたいと思います。
 先日だんだん保内保育所を視察させていただきました。園庭のプランターでは、ホウレンソウやニンジン、ネギ等の冬野菜が植えられ、シイタケの原木も並んでおりました。
 また、11月24日は和食の日ということで、4・5歳児で取り組んだ昆布やカツオ、煮干しを使っただし教室の様子が張り出されておりました。
 調理師さんにお聞きすると、愛媛の地場産品を使った特にお魚をたくさん使うような献立を心がけています。そして、やっぱりお野菜いっぱいの和食を食べさせてあげたいですとお答えいただきました。
 三つ子の魂百までという言葉がありますように、3歳児までに培われた味覚が人の一生を左右すると言われています。離乳食が始まり、小学校に上がるまでの間にいかにたくさんの食材の味を経験させるかがとても大切になるわけですが、まさしくだしを使って素材そのものの味を生かす和食は、子供たちの感性を育む上で最高の食であります。
 コロナ禍においてステイホームが推進されたことは、家庭での調理を促進しました。料理は献立を立てる、食材を選ぶ、切る、味をつける、調理する、盛りつけるなど、知術、身体技術、芸術を併せ持っております。認知症の予防にもなるということで、私も日々取り組んでおります。
 学校、地域、家庭それぞれの場でよき食の文化を意識して保護・継承していかないと消えてしまいます。
 おふくろの味、田舎の味、そして日本の和食文化を次世代へとつなげてほしいと思います。
 以上で大綱2の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(平家恭治君)  休憩いたします。
   午前11時15分 休憩
—————————————————————
   午前11時28分 再開
○議長(平家恭治君)  再開いたします。
 次、井上 剛議員。
〔井上 剛君質問席へ移動〕
○井上 剛君  初めて質問をさせていただきます。双岩地区出身、井上 剛です。通告書に基づき、2点御質問させていただきます。よろしくお願いします。
 私は、ふるさと八幡浜市において、第1次産業、特に耕作放棄地問題と森林管理、地域の未来と子供たちの笑顔、そしてなりわいの存続、以上を活動の目標として少しずつ歩みを重ねております。
 本日は、最初に申し上げました第1次産業のうち、森林についてまず御質問させていただきたいと思います。
 近年、木材はサステナブル資源いわゆる持続可能な資源として注目されてまいりました。その木材たちが森林資源として利用できるようになるには、携わってこられました先輩の皆様から寄せられる私たち後進への温かい愛情と思いやり、また国や地域、里山の原風景を思う願いや祈りの中で黙々と積み上げてこられた長い年月があればこそと認識いたしております。
 山々に苗を運び込み定植いたします。植付けが完了しました山では、次に下刈り作業、苗の周辺の下草を払い、十分な光を当てることを目的として行います。そして、複数年経過後、約10年から15年後、間伐という作業を行います。より多くの日光を自らが取り込み、下層植物に光を与えることなく自らの樹高をより太陽に近づけようと枝葉を張り、成長いたします。その特性を利用して、木と木の間を広げることにより大きく太くなっていくように育てていきます。
 最近では鹿の増加によりまして、定植後の新芽を全て平らげてしまって全滅してしまうという被害の報告も伺っております。
 持続可能な資源と言われている木材も、資源となるまでにはかなりの手間をかけてあげねば使えるようにはなりませんし、中長期的な時間軸の中で考えて進める必要がございます。
 そこで、大綱1として、八幡浜市における森林環境譲与税の使途、現況についてお伺いいたします。
 当市におきましても森林環境譲与税が交付されまして、森林の整備や林業に従事していただく人材の育成、作業環境整備など、各自治体独自の目線での活用が期待されています。
 そこで、当市においての活用の現状についてお聞かせいただければと思います。どうかよろしくお願いします。
○議長(平家恭治君)  産業建設部長。
○産業建設部長(垣内千代紀君)  お答えいたします。
 八幡浜市における森林環境譲与税の使い道と現況についてのお尋ねですが、まず初めに森林環境譲与税の概要について少し説明させていただきます。
 森林環境譲与税は、平成31年3月に成立した森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律に基づき、国から地方公共団体へ令和元年度から交付されているもので、交付のための原資は、令和6年度から国税として新たに創設される森林環境税となる予定ですが、現在は暫定的な措置として地方公共団体金融機構の公庫債権金利変動準備金が活用されています。
 令和3年度における森林環境譲与税の国全体での交付額は約400億円の見込みで、各自治体への配分は、人工林の面積、林業従事者の数、自治体の人口により算定され、市町村と都道府県との譲与割合は創設当初が8対2で、段階的に9対1の割合に移行する予定です。
 譲与税の使い道ですが、市町村では、間伐や担い手の育成、木材利用の促進、普及啓発などの森林整備及びその促進に関する費用に充てることとされ、都道府県では、市町村が実施する事業の支援のために使うこととされています。
 八幡浜市への交付額は、令和元年度が769万1,000円、令和2年度が1,634万4,000円、令和3年度の見込みが1,639万4,000円で、3年間の累計では4,042万9,000円になると見込んでいます。
 交付された譲与税は、これまで基金として積み立ててきたところですが、今年度から災害の未然防止を主眼に置いた間伐事業を実施し、その財源として活用する予定です。
 具体的には、まず間伐事業を代行する場合、所有者の同意が必要となるため、人工林の所有者に対する山林の経営管理に関する意向調査を開始し、所有者自ら管理することが困難な山林の把握に努めているほか、この事業の周知普及のため、モデル林として約1ヘクタールの山林を対象に間伐作業を実施しているところです。
 また、これに付随して正確な衛星画像データの取得費用や現地調査に必要なモバイルGPS端末など資機材の購入費用を支援し、森林情報の管理に役立ててもらう取組も行っています。
 以上が現在の取組状況ですが、来年度からは本格的な間伐事業を順次実施していく予定で、令和4年度から6年度までは若山地区、続く令和7年度から9年度までは日土地区で毎年度200ヘクタールを目安に調査を進め、必要性や本人の意向などを踏まえ施行していくこととしています。
 また、今後は間伐事業と併せて木という字に育てると書く木育に関する施策についても、関係機関と協議しながら検討したいと考えているところです。
 このような中、今月23日、愛媛県木材協会八西支部から、新しくできるフェリーターミナルビルに県産材でつくられたベンチを贈呈していただくこととなりました。木材のよさを広く市民へ周知することが木育の柱でありますので、このような取組もぜひ今後の参考にしたいと思います。
 なお、法律の趣旨にも明示されているように、森林の有する公的機能は、林業振興という側面だけではなく、地球温暖化の抑制、災害防止や国土保全、水源の涵養など、多面的で人々に広く恩恵を与えるものです。
 当市におきましても、森林環境譲与税を効果的に活用しながら、適正な森林の整備・管理、市民への啓発などに努めてまいります。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  井上 剛議員。
○井上 剛君  詳しく丁寧にお答えいただきまして本当にありがとうございます。
 今ほどお答えいただきましたとおり、森林の持つ多面的な価値が改めて認識をされてきております。
 様々な諸問題に解決につながりますようにぜひお願いできたらと思いますし、市民の皆様におかれましても、担当されます部署からの情報提供のお願いの書類や森林の管理に対する調査票等がお手元に届きました際には、御記入や御返送、御協力をお願い申し上げます。美しい里山の景観保持に向けお力添えをどうかお願いしたいと思います。
 続きまして、大綱2として、新規就業者支援の環境整備についてを御質問いたします。
 私の活動の目標では、なりわいの維持につながるかと思っております。少子・高齢化、就業人口の減少、過疎の進行など、人口減少抑制の取組が各地域において急務となっております。
 Iターン、Uターン、Jターンなど各種政策が打たれ、また定住促進事業なども近隣自治体でも数多く見られます。
 そこで、当八幡浜市において新規に就職され八幡浜市民になられる若い人たちに、応援資金的なサポート資金の制度が各種あるのではないかと思いますが、改めて御紹介いただきますとともに、就職に伴い新たに当地に移住されてこられる市民の方々に、例えば新規に住宅を借りられる際に月々の賃料の一部を支援するような資金を年度を区切って拠出するとか、当市に若い就業者をお迎えするための動機づけ、きっかけになるような政策の導入等、お考えをお持ちでしたらお聞かせいただけたらと思います。どうかよろしくお願いします。
○議長(平家恭治君)  市長。
○市長(大城一郎君)  現在、新規就業者のうち農業分野への支援としては、就農サポート事業補助金として、就農前の研修中は月額最大6万円、独立就農後は年間最大50万円を最長2年間補助する制度のほか、農業次世代人材投資事業として、就農前の研修中は最長2年間、独立就農後には最長5年間、年間最大150万円を補助する制度があります。
 また、漁業分野への支援としては、漁業新規就業者支援事業補助金として、漁業後継者なら月額5万円、新規就業者なら月額10万円を最長3年間支給する制度があります。
 新規就業者に関する直接的な支援としては、農業及び漁業に限定されていますが、例えばその他の支援策としては、令和3年度から八幡浜市民間賃貸住宅整備促進補助金として、賃貸住宅の建設やリフォームに対して助成することで、良質な賃貸住宅の供給拡大を図り、八幡浜市に住もうとする若者や子育て世代などの移住・定住を促進しています。
 また、愛媛県との連携制度として、平成28年以降に県外から移住してきた人が空き家バンクを通じて取得、賃貸契約した家を改修する場合に係る費用の3分の2、最大420万円を補助する移住者住宅改修支援事業、これもあります。
 今、井上議員から御質問のありました民間賃貸住宅を賃貸される方を対象とした家賃補助制度につきましては、就職先を選ぶ際の動機づけ、さらに移住・定住支援につながる可能性があると思われますので、前向きに制度設計を検討したいと思います。
○議長(平家恭治君)  井上 剛議員。
○井上 剛君  力強いお答えありがとうございました。
 現在、我が国は長引くデフレからなかなか脱却できず、好景気を実感できるまでにはまだまだ程遠い状況だと思います。
 当市を含め地方行政は、国からの力強い支援が必要であり、地域の活性化にとっては予算の獲得、確保は大変な重要な事項だと思っております。
 さきの衆院選以来、国においても財政出動の機運が高まりつつありますし、国債発行は国の借金であるというイメージから脱却して、国債発行は通貨発行であり、国民を豊かにしていくツールであるという我が国の現状、現況を踏まえた通貨発行権を有する国家財政への新たな議論も進んでまいりました。
 市長をはじめ理事者の皆様には、今後とも予算獲得に向けて、より一層のお力添えをお願い申し上げます。
 御回答いただきました皆様、御清聴くださいました皆様に対しまして、改めて感謝を申し上げまして質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(平家恭治君)  休憩いたします。
   午前11時45分 休憩
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   午後 零時58分 再開
○議長(平家恭治君)  それでは少し時間が早いようですが、全員おそろいですので再開いたします。
 次、佐々木加代子議員。
〔佐々木加代子君質問席へ移動〕
○佐々木加代子君  それでは、私のほうからは、子育て支援の取組についてを今日は質問をさせていただきます。理事者の皆様には、市民の皆様が分かりやすい詳しい御説明のほど何とぞよろしくお願い申し上げます。
 大綱1、子育て支援の取組について。
 1、子ども・子育て支援新制度の取組について。平成27年度から子ども・子育て支援新制度がスタートをいたしました。新制度が目指していくこととして、1、保育の受入れ人数拡大、2、子育て支援の充実、3、認定こども園の普及が上げられております。
 これらの施策は、消費税財源の活用による財政支援の強化により、社会全体で子供の育ち、子育てを支えていくことと、最も身近な市町村が中心となって進めていくという趣旨が示されております。
 3点目の認定こども園の普及については、八幡浜市においても来年度より神山幼稚園と神山保育所を統合し、新たに認定こども園に当たる神山こども園が設置される予定となっております。
 神山こども園設置により、かねてから要望が多く、私も含め、かつての同僚議員からも要望しておりました幼稚園における3歳児保育が実施されることとなり、親御さんたちの要望にお応えできる形になったことを大変うれしく思っているところであります。
 しかし、今回の神山こども園開設も、子供の数の減少によるもので、今や少子化問題は自治体の最大の課題であり、難題でもあります。
 少子化になる傾向として、多子を望まないというものがございます。理由としては、1、子育てや教育にお金がかかる。2、高齢で子供を産みたくない。3、欲しくてもできない。また、その他として、晩婚化による出産年齢の問題で第2子を諦めざるを得ないというようなものの内容がありました。
 妊娠届数から算出をいたしました出生数についてのデータは、全国的に2000年から2015年頃までは減少数が1.1%であったものが、2016年から毎年3.5%ずつ減少しているとのことで、この3.5%の減少が20年間続けば出生数が半減するというデータが出されております。
 新聞記事やニュースなどでは、2020年5月から7月に妊娠届出数が急減したことで、コロナの影響で妊娠を先送りする人が増えていることを不安視するという報道が多くありました。一過性のもので、コロナが落ち着けば回復してくれることを今は願うばかりであります。
 それでは、まず初めに質問に移ります。
 八幡浜市にも出生数のコロナの影響などはあるのでしょうか。コロナ前とコロナ禍における出生数の変化を伺いたいと思います。
○議長(平家恭治君)  保健センター所長。
○保健センター所長(久保田豊人君)  本市の出生数は、平成25年度に200人を切り、その後180人から190人台で推移していましたが、平成30年度には157人となり、出生数は年々減少しています。
 コロナ前の平成30年度には157人、令和元年度は162人、コロナ禍の令和2年度は149人、令和3年度は現時点での見込みで141人となり、引き続き減少傾向にあります。
○議長(平家恭治君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  ありがとうございます。
 それでは次に、神山こども園開所に伴い、来年度から通うところを決めなければならないという神山幼稚園の在園児について、全ての子供さんの通園場所の決定というのは済んでおられるのでしょうか。心配をしておりましたので、伺いたいと思います。
○議長(平家恭治君)  子育て支援課長。
○子育て支援課長(岡本正洋君)  お答えします。
 公立の保育所、幼稚園、令和4年度に開園予定の認定こども園における来年度の入園申込みの受付は、先月11月1日に開始し、11月末に締め切りました。
 閉園予定の神山幼稚園の在園児については、全員転園先を決められ、入園申込書が提出されています。
 今後は、令和4年1月に入園面接を行い、2月末までに決定通知を送付する予定です。
○議長(平家恭治君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  非常に一時期ちょっと議会の中でも取り上げられていた問題でありましたので、非常に心配をしておりましたが、全員行くところが決まったということで一安心することができるのかなというふうに思っております。
 子供たちの中には、新しい環境での適応が難しいお子さんもおられるかもしれません。また、子供たちは一様に不安を抱えているかもしれません。担当課としては、一人一人に寄り添い取り組んでいただきたいことをここで要望させていただきまして、よろしくお願いしますと申し添えておきます。
 それでは、次の質問です。
 子ども・子育て支援新制度の目指す2点目として、子育て支援の充実がうたわれています。八幡浜市においても妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を実施するため、令和2年1月6日から八幡浜市子育て世代包括支援センターぽかぽかが保健センター内に開設をされました。
 子育て支援センターの設置は、子ども・子育て支援新制度の中の利用者支援に当たると思いますが、開設から2年近くが経過いたしましたが、この支援センターの利用状況と利用者の方の利便性はどのように改善をしたのかを伺いたいと思います。
○議長(平家恭治君)  保健センター所長。
○保健センター所長(久保田豊人君)  八幡浜市子育て世代包括支援センターぽかぽかでは、必要な支援調整や関係機関との連絡調整とともに、セルフプラン、支援プランの作成、オンライン相談、産後ケア訪問型、産後鬱に対する取組を実施しており、この内容は子ども・子育て支援新制度の中の利用者支援事業に当たります。
 セルフプランは、母子手帳発行時に妊娠、出産、子育てに向けて必要とするサービスなどを適切に選択して利用できるよう、妊婦と話し合いながら作成しています。令和2年度の母子手帳発行者は142人でした。
 支援プランは、特定妊婦と要支援妊婦に当てはまる方、また産後ケア事業利用者に作成しており、令和2年度は22件作成しました。
 オンライン相談では、新型コロナ流行下でも安心して相談でき、時間を問わず相談できるLINE相談やビデオ通話を利用し、直接顔を見ながら相談できるZoom相談を実施しており、4件の相談がありました。
 産後ケア事業訪問型は、産後に心身の不調、育児不安などがある産婦に対して、助産師が訪問し、母の心理的ケア、乳房ケア、授乳指導、育児についての助言、指導を行っております。利用者は20人、延べ31人の方の利用がありました。
 産後鬱に対する取組として、産後鬱に関するアンケートを実施しておりますが、アンケートで産後鬱に関連する項目が高得点だった方に対して産後ケア事業を紹介し、早期に支援するように努めております。
 産後ケア事業の利用者の満足度は高く、ふだん育児をしても褒められないが、母子ともに褒めていただき心が温かくなった、このままやっていいよと言ってもらい自信が持てたという声をいただいております。
 それから、センターの設置に伴う利便性の向上という点でございます。重複する部分がございますが、3点ほど上げさせていただきます。
 1つ目は、専用電話の設置やオンライン相談などにより、妊娠期から子育て期にかけての相談場所が保健センター内の子育て世代包括支援センターと明確となり、気軽に相談できる体制ができております。
 2つ目として、産後ケア事業では、産院に行かなくても自宅で育児相談、授乳相談ができるようになっており、産後育児に忙しい母が自分の身体的・精神的を振り返ることはなかなかできませんが、産後鬱アンケートを実施することで精神面の確認ができ、自分のことを客観的に判断することができているものと思っております。
 3点目でございますが、子育て支援包括支援センターで実施する利用者支援事業は、相談内容に応じて各関係機関との連絡調整を行うことで、利用者が必要とする関係機関へつなぐことができ、利用者も安心して様々なサービスや支援制度を利用できるようになっております。
 以上でございます。
○議長(平家恭治君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  今課長から本当にきめ細かい手を差し伸べていただいてるなというのを実感をさせていただきました。今後ともどうかよろしくお願いいたします。
 それでは、次の質問に移ります。
 妊婦の方や子育て中のお母さん方にとっては、支援センターが重要な相談先であり、情報を得る場となっていると思います。
 センターの円滑な運営については、母子保健や子育て支援に携わる関係機関や関係者の皆さんとの連携が欠かせないというふうに考えております。今課長答弁の中にも入ってはおりましたが、改めてまたここでお聞きしますが、切れ目のないきめ細かなサポートを提供するためには、今まで以上の連携強化が重要になってくるというふうに考えておりますが、具体的な連携強化について、八幡浜市が取り組んでおられることを詳しくお聞かせ願います。
○議長(平家恭治君)  市民福祉部長。
○市民福祉部長(二宮恭子君)  八幡浜市子育て世代包括支援センターぽかぽかでは、月1回子育て支援課と母子カンファレンスを実施し、子育て支援課と情報共有をすることで今後の対応、方向性を検討し、支援につなげています。
 虐待が疑われる場合は、子育て支援課とともに児童相談所とも連携し、保育所、幼稚園、学校、教育支援室、発達支援センター巣立ちなど、その方に関わっている機関と連携を取りながら支援をしています。
 また、産後鬱等で医療が必要な方は、医療機関とも連携し、必要に応じ受診にも同伴することがあります。
 関係者全員で支援の方向性を確認しながら、よりよい支援ができるよう、今後も連携強化に努めていきたいと思います。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  ありがとうございます。
 市としてもより一層の連携強化、今取り組んでいきますというお答えでございましたので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。
 また、子育て世代の方々がわくわくする八幡浜というふうに感じていただけるよう、今後も御尽力いただけることを重ねてお願いを申しておきます。
 次に、国の少子化対策の一つである幼児教育・保育の無償化が、2019年10月から実施され、子育て世帯の負担軽減に取り組んでいます。
 八幡浜市においても、近年では病児・病後児保育やファミリー・サポート・センターの開設など、子育て支援の充実に努めていただいておりますが、こういう施策の充実が必ずしも出生数の増加にはつながらない現実があり、悩ましいところだというふうに思っております。
 ここで、平成31年4月から始まった病児・病後児保育、令和2年度に開始したファミリー・サポート・センター事業について、事業内容と利用状況をそれぞれ伺いたいと思います。
○議長(平家恭治君)  子育て支援課長。
○子育て支援課長(岡本正洋君)  お答えします。
 病児・病後児保育事業は、平成31年4月から実施しています。お子さんが病気になったとき、仕事などで家庭において看護できない場合、専用施設で一時的にお子さんを預かる事業です。
 利用状況は、令和元年度が119人、令和2年度が102人となっています。
 次に、ファミリー・サポート・センター事業は、令和2年9月から実施しています。子育て支援してもらいたい方と子育てを支援したい方が会員となり、相互支援活動を行う会員組織を運営する事業です。
 会員数は、昨年度末現在で子育てを支援するサポート会員が16人、子育てを支援してもらいたい利用会員が17人の計33人となっています。
 利用実績は、保護者の仕事の都合などによる習い事などへの送迎が10件、一時的なお子さんの預かりが34件となっています。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  私の印象では、ファミリー・サポート・センターはうまく回っているのかなという印象を持っておりましたが、非常に御利用されとる方もおられるという今実績を聞かせていただいて、もう少し膨らめばいいなと、大きい事業に膨らんでいけばいいなというふうな感想は持っておりますが、利用されておられる方がいらっしゃるということで、非常に安心をさせていただきました。今後も頑張っていただきたいなというふうに思っております。
 次に、子育て支援課とは所管が違いますので、あえて質問を分けさせていただきました。平成10年10月に開設をいたしました就学前の児童が対象の発達支援センター巣立ちと平成29年4月開設の就学後の児童が対象の放課後等デイサービス巣立ちクラブについて、こちらも事業内容と利用状況をお伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  社会福祉課長。
○社会福祉課長(松本有加君)  お答えします。
 発達支援センター巣立ちは、就学前の児童に対する療育のための通所施設として、日常生活における基本的な動作の指導や集団生活への適応など、プログラムに沿った集団療育、個別療育を行っています。
 放課後等デイサービス巣立ちクラブは、児童・生徒が通所できる療育施設として、放課後や夏休み等の長期休暇中において、生活能力向上や集団生活への適応を図る訓練を継続的に提供することで、障害児の健全な育成と自立を推進しております。
 令和2年度の利用状況は、発達支援センター巣立ちの実利用者数が42人、延べ利用回数が1,461回、放課後等デイサービス巣立ちクラブの実利用者数が28人、延べ利用回数が1,521回です。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  両方とも非常に障害をお持ちの子供さんにとっては、当初発達支援センター巣立ちのほうが開設をされておりまして、放課後児童は後になっての開設という形なりましたので、このときもお母様方から、小学校に通い始めてから放課後とかそういうところに通う施設がないという皆様の御要望を受けて、私も質問をさせていただいたことがありますが、非常にお母様たちも仕事を持たれておるお母様たちにとってもありがたい施設だなというふうに思っておりますので、今後の運営に関してもどうぞまたよろしくお願いを申し上げておきたいと思います。
 また、近年、障害をお持ちの子供さんの数というのは増加傾向にあるというふうなことをよく耳にいたしますが、八幡浜市の実態としてはどうなのか。また、支援について保護者の方へのニーズ調査等、実施をしておられるのかどうかを伺いたいと思います。
○議長(平家恭治君)  社会福祉課長。
○社会福祉課長(松本有加君)  お答えします。
 令和3年3月末現在、障害者手帳を所持されている18歳未満のお子さんの数は87人、特別児童扶養手当の受給者は84人となっており、近年横ばいの状況ですが、保健センターで実施する乳幼児健診等で発達障害の疑いで療育が必要となるお子さんが増えている状況です。
 支援に関する保護者へのニーズ調査については、3年に1回、障害者基本計画等の策定時に、障害のある方やその御家族の状況、意見、要望を把握するために、障害者手帳をお持ちの方を対象に行っております。
 また、発達支援センター巣立ち、放課後等デイサービス巣立ちクラブを利用されている保護者の方へは、年に1回アンケート調査を行い、評価や満足度等を確認し、サービスの向上につなげています。
 このアンケート調査は、障害児通所支援サービスにおいて評価、結果の公表が義務づけられており、八幡浜市のホームページでも結果を公表しております。
 今後もアンケート調査や関係機関と情報共有を行いながら、障害児への支援体制の充実を図ってまいります。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  非常に課長それぞれの方より詳しい説明をしていただきましたので、非常に理解をさせていただきました。
 また、子育てしやすい町八幡浜の実現に向けて、他の地域との差別化も重要となってまいります。八幡浜市ならではの子育ての支援の充実を共に考えていきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いを申し上げまして1点目の質問を終わりたいと思います。
 それでは、2点目、電子母子手帳の導入についてを伺いたいと思います。
 今回の質問で御提案申し上げたい電子母子手帳についてに移りますが、通称で呼ばれる母子手帳でありますが、正式名称は母子健康手帳と言います。
 母子健康手帳は、母子保健法に基づき、妊娠の届出をすることにより手帳の交付をすることと定められています。
 母子健康手帳は、昭和17年妊産婦手帳として制度が発足し、昭和23年に名称を母子手帳、昭和40年に母子健康法が施行された翌年の昭和41年から現在の母子健康手帳との名称となりました。
 厚生労働省は、おおむね10年に一度、記載内容の改正に取り組み、時代背景を基に平成14年の改正では、乳幼児虐待の防止に配慮しとの文言や、父親の育児参加を促進、働く女性のための出産・育児に関する制度の解説などの記載の充実が図られております。
 ここからは多くの方になじみのある母子手帳との表現をさせていただきますので、御了解のほどよろしくお願いいたします。
 この母子手帳は、妊娠期から授乳期、乳幼児期までの健康に関する様々な情報が1つの手帳で管理されているというところに重要な意義があります。
 診察や健診、予防接種などを受ける場合には必ず持参していただき、必要に応じて医療関係者がこれまでの母と子の情報を参照し健康情報を記載するなど、一人一人のお子さんの健康管理に役立てております。
 御提案の母子手帳の電子化でありますが、現在の紙ベースの母子手帳は持ち歩きが大変であったり、紛失などにより書き込んでいる子供の健康情報が失われるなどの課題もあります。
 お母さん方が赤ちゃんを連れて外出する際、粉ミルクやお湯、おむつやタオル、おくるみやだっこひもなど、かなりの量の荷物を持ち歩くことになります。
 紙の母子手帳は毎日持ち歩くということはありませんが、スマートフォンは出かけるときには必ず持参をします。少しでも親御さんの支援につながる方法として、今やほとんどの若い世代の方が利用しているスマートフォンのアプリを利用したスマホ版母子手帳の導入ができないかという思いから今回御提案をした次第です。
 2021年の年代別スマートフォン普及率を調べてみたところ、29歳以下の単身所帯で97.4%、2人以上世帯で96.6%、30代の単身世帯が96%、2人以上世帯で99.1%、40代の単身世帯が88.7%、2人以上世帯で97.4%というふうになっており、今や40代以下の世代の方は90%以上がスマートフォンを利用されているという結果でありました。
 子育てはもちろん、料理やアルバムの整理、買物情報、スケジュール管理やポイント券の管理など、スマホのない生活が考えられないほど日々の暮らしに欠かせないというものに今ではなっております。
 スマートフォンで手軽に妊娠、子育ての記録や予防接種のスケジュール管理などができるようになれば、お母さんだけではなく、お父さんや祖父母の方にも情報の共有ができ、家族みんなで子供の成長を見守ることができるようになります。若い子育ての世代には大変便利な利用者支援となると思うのです。
 八幡浜市では、スマートフォンやパソコンを利用して閲覧できる子育て応援サイトはまっこが開設をされております。非常にカラフルでかわいらしく、若いお母さんでなくても見てみたいと思えるサイトだと私も感じております。たくさんの子育てに関する情報の発信や、オンラインでの子育て相談など、子育て中の保護者の方にとって安心につながる心強い支援サイトだというふうに思っておりますが、どの程度の閲覧数があるのか、また利用されている方のお声など聞かれているようでございましたらお話を聞かせてください。
○議長(平家恭治君)  子育て支援課長。
○子育て支援課長(岡本正洋君)  お答えします。
 子育て応援サイトはまっこは、平成28年度に開設し、昨年度の閲覧数は約2万件で、ネット環境の普及により年々増えている状況です。
 このサイトは、子育てに関する情報の掲載や気軽に要望や意見を投稿できるつぶやきフォームを設置しており、市民の方からこれまで42件の意見や要望をいただいています。
 投稿内容は、学校、児童センター、公園などについて様々な要望や意見があり、保育所の申込様式の電子化や緊急時のメール配信導入など、投稿を受けてサービスの改善に取り組んだ例もあります。
○議長(平家恭治君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  私も今回質問をするときに、このはまっこをもう一度閲覧をさせていただいて、一番いいなと思ったのは、携帯電話で御意見であったりとか要望であったりとかを直接担当課に届けることができるというのも非常にいいなというふうな形で見ておりましたし、先ほども申しましたように、非常にカラフルで、見てみようかなという、特に子育てをされとるお母さん方にとっては入りやすいスマートフォンのアプリだなというふうに思っておりますので、今後の運用についても、また閲覧数の上昇についても、期待を込めてまた改めてまた見させていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
 それでは、電子母子手帳とは、無料で数社が提供している母子手帳アプリを利用者がダウンロードをして使うことになります。
 導入自治体も増えてきて、実情に応じてアプリの選定を自治体によって行っているようでございますが、中には独自にアプリを開発、利用している富山県富山市などの自治体もあり、紙とアプリを並行して使っているという自治体などもあるようです。
 八幡浜市においても、他市の実績を参考にしていただき導入を御検討いただけないかというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。
○議長(平家恭治君)  市民福祉部長。
○市民福祉部長(二宮恭子君)  現在、県内の11市のうち、電子母子健康手帳を導入しているのは3市で、1市が令和4年度より導入予定のようです。
 電子母子健康手帳は、育児の記録、予防接種管理ができることに加えて、市独自の情報発信が可能ですが、導入するアプリの機能によっては特定の人への情報発信ができないなど、情報発信機能の活用が限られる場合があることから、利用を停止した自治体もあるようです。
 今後、効果的な情報発信や業務の効率化が可能なアプリの検討も行い、先進自治体の状況も参考に、利用者の利便性また費用対効果を見極めながら導入に向けた検討をしていきたいと思います。
○議長(平家恭治君)  佐々木加代子議員。
○佐々木加代子君  それでは、今後ほかの自治体の今部長も言われましたが、内容を検討しながらという御答弁でございましたので、また事業内容など十分に御検討をいただいて、子育て支援日本一を目指して施策に取り組んでいただきたいなというふうに思っております。
 そして、市民の皆様がわくわくする八幡浜を実感していただけるよう、まちづくりに取り組んでいければというふうに私自身も思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いを申し上げます。
 それでは、以上で私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(平家恭治君)  休憩いたします。
   午後 1時28分 休憩
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   午後 1時30分 再開
○議長(平家恭治君)  再開いたします。
 次、平野良哉議員。
〔平野良哉君質問席へ移動〕
○平野良哉君  それでは、通告書に従いまして2つの大綱について質問させていただきます。つきましては、理事者の方々には誠意ある御答弁をお願いいたします。
 大綱1、市立八幡浜総合病院について。
 皆様御存じのとおり、市立八幡浜総合病院は平成29年に新しい病院に生まれ変わり、病床数は256床、診療科は内科、外科をはじめとする17診療科、医師は23名、看護師136名、コメディカル45名で、八幡浜市はもとより八西地区の中核病院であります。
 しかしながら、現在、病院は十分に機能が発揮されていない状況にあるかと感じられております。なぜならば、市民が特に望んでいる救急医療時に必要な脳外科、市内に開業医のない皮膚科、お産ができない産婦人科が非常勤ドクターであり、常時診察されていない状況であるからです。
 また、現在23名のドクターが勤務され、診療されておりますが、よりよい医療を行うにはまだまだドクター数を増やすことは必要だと思われます。
 それでは、今後このような診療科をどうされるか、またドクターを増やすのにどのような活動をされるかをお伺いします。
○議長(平家恭治君)  市長。
○市長(大城一郎君)  都市部への医師の偏在による地方の医師不足、これは全国的なものであり、本市においてもその影響を大きく受けています。
 現在、当院では、脳神経外科、産婦人科、皮膚科の常勤医師は不在の状況です。脳神経外科は週2回、産婦人科は週3回、皮膚科は週2回の愛媛大学医学部からの応援医の派遣をいただき外来診療を維持しています。
 当院としましても、これらの診療科の常勤医師を強く望んでおり、愛媛大学医学部の各医局には常勤医師の派遣について要請をしておりますが、医局の人員不足から、派遣には至っておりません。
 しかし、応援医の派遣という形で当院に協力をいただいており、各教授からは、今後医局の人員が増えた場合には常勤医師の派遣をしたいとの話をいただいていますので、現在の外来診療を維持しながらも、派遣について粘り強く働きかけを続けていきたいと思います。まずは各教授とのコミュニケーション、これをしっかりと構築しておくことが何よりも大切だと一意専心に取り組んでいるところであります。
 産婦人科については、令和4年1月より常勤医師1名の採用が決定しております。毎日の診療に加え、週2回は愛大からの応援医と2診体制となり、午後の診療は検査、手術を行う予定となっています。現時点では条件が整っていないため分娩の再開には至りませんが、今後体制を整備し、分娩の再開に向け取り組んでいきたいと思っております。
 次に、医師確保の取組についてですが、まず医師の派遣要請は毎年私と院長、事務局長とで愛媛大学は12診療科、広島大学は整形外科、山口大学は外科の各医局を訪問し、各大学医局との良好な関係を維持することで現在の診療体制を維持しています。
 愛媛県には自治医科大学卒業医師の派遣要請、地域枠医師の配置要望をしています。自治医科大学卒業医師については、平成22年度から派遣が継続されており、令和元年からは2名から3名に増員をされています。
 地域枠医師については、令和2年度より小児科、泌尿器科に各1名ずつ配置されています。
 次に、平成22年度に設置された地域救急医療学講座の継続設置を愛媛大学医学部に要望しており、これまでに3度更新をしています。
 当院の救急医療において不足している消化器内科医師の増員を要望したところ、令和2年11月から消化器内科医師1名が増員をされました。
 また、当院、県等のホームページ、広報及び民間あっせん業者を通じ医師の募集をしており、今回の産婦人科医の採用も当院のホームページがきっかけとなったところです。
 令和元年度からは、公益財団法人南予医療振興財団と連携した愛媛大学医学部奨学生の確保に取り組んでおり、現在5名の奨学生が在籍をしています。
 奨学生は、義務年限の最後の2年間は市立八幡浜総合病院を中心とした南予地域の医療機関に従事する、このことが義務づけられておりますので、これらの医師確保の取組により当院の診療体制が以前より充実されてきておりますが、よりよい方策があれば積極的に取り入れてやっていきたいと考えております。
○議長(平家恭治君)  平野良哉議員。
○平野良哉君  ありがとうございます。これは要望ではございますが、早急な医師の確保が市民の望んでいることです。従来のやり方で成果がない場合は、やり方を考えて取り組んでいただきたいということでございます。
 続いて、現在外来診療においては予約制となっていると思いますが、どのような状況か、お伺いしたい。
○議長(平家恭治君)  市立病院事務局長。
○市立病院事務局長(福岡勝明君)  お答えします。
 当院では、患者様が診療を受けた際に、次回の診療日時を予約していただく診療予約を行っています。
 診療予約は、医師の診察がある方や各種検査がある方に対して行っており、予約枠については、診療科や医師ごとに15分から30分程度の枠内で1名から3名程度と、それぞれのドクターに応じた枠をつくっております。
 これによって、早朝から長時間自動再来受付機に並んで順番を取る必要がなくなり、受付から診療までの待ち時間が短くなりました。
 診療内容によっては、採血、採尿等の各種検査やレントゲン撮影などの画像撮影があるため、待ち時間が長くなることがあります。
 また、救急患者の受入れや病棟の入院患者様の急変への対応等でやむを得ず診察を中断、遅延することもあり、御迷惑をおかけする場合がありますが、御理解をいただきたいと思います。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  平野良哉議員。
○平野良哉君  市民の方々もコロナ禍の中、病院従事者の方々には大変頭の下がる思いだと感じております。今後も市民の健康を考え、最善の、最高の医療の提供をお願いいたします。
 続いて、大綱2であります。ふるさと納税について質問させていただきます。
 八幡浜市のふるさと納税は、資料によると、令和2年度が納税額約11億5,000万円、件数で約10万件で、3年連続、金額、件数とも愛媛県内で第1位。ちなみに令和元年度が納税額約7億8,000万円、件数6万5,000件と、納入額47.5%増、件数53.5%増と、好調に推移しており、八幡浜市の市政の財源として、また八幡浜市の魅力を全国にPRするものとしてなくてはならないものになっております。この結果は、返礼品の出品者さん及び市職員の方々の努力のたまものだと心より感謝申し上げます。
 それでは、好調なふるさと納税ですが、令和3年度の見込み納税額をお伺いします。
○議長(平家恭治君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 平野議員の御質問のとおり、令和2年度のふるさと納税における寄附額の実績としては、11億5,065万3,000円で、県内過去最高額を記録し、3年連続県内トップという結果となりました。
 令和3年度当初予算においては、昨年度実績ベースの11億円で歳入予算を計上しましたが、コロナ禍の巣籠もり需要により、全国的に寄附額が増加していることや、年々リピーターが増えていることなどにより、今年の10月末時点において寄附額が対前年度同期比の約20%増となり、今議会において歳入予算を3億円増額し14億円とする補正予算案を上程したところです。
 さらに、11月以降も寄附額は順調に推移しており、12月においてもさらに増加傾向にありまして、今年度の累計額は12月7日時点で対前年度同期比約29%増となっております。
 今やふるさと納税は本市の貴重な財源となっておりますので、今後もさらなる寄附額の増加に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(平家恭治君)  平野良哉議員。
○平野良哉君  ぜひ過去最高額と4年連続の1位を獲得してください。お願いいたします。
 今後さらに納税額を増やすような戦略があれば教えてください。
○議長(平家恭治君)  副市長。
○副市長(菊池司郎君)  ふるさと納税における全国の寄附額は、制度開始後増加の一途をたどっており、令和2年度は前年度から約2,000億円増の過去最高額約6,725億円となっています。
 年々自治体間の競争も激しくなってきており、ポータルサイトの拡充と魅力的な返礼品の充実は、この競争を勝ち抜くための必要不可欠なものとなってきました。
 そのため、本市におきましても、業界内において3大ポータルサイトと言われているふるさとチョイス、さとふる、楽天ふるさと納税を開設するとともに、返礼品の提供事業者と協議しながら魅力ある特産品の充実に努めているところであります。
 その上で、今後のさらなる寄附額の増加を図るためには、年々多様化している寄附者ニーズに対応していくことが重要なポイントになってくると考えていますので、本市のファンになってもらえるような魅力あるサイトの構築、マルチペイメント等決済方法の拡充、また継続寄附につながるような親切丁寧な対応等、これらのことを実施または強化していくことで他の自治体との差別化を図り、さらなる寄附額の増加を目指してまいります。
 以上でございます。
○議長(平家恭治君)  平野良哉議員。
○平野良哉君  ありがとうございました。
 しかしながら、また今後納税額が増えると現在の職員数では1人当たりの仕事量が増えるばかりで大変だと思われます。働き方改革の観点から改善すべき点があるかと思いますが、理事者のお考えをお聞かせください。
○議長(平家恭治君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  議員から働き方改革の観点から改善すべき点があるのではとの御質問ですが、その前に少し実情を説明をさせていただければと思います。
 ふるさと納税における業務については、多くの自治体がほとんどの業務を民間に委託する方式を取っているところですが、本市においては一部委託している部分はあるものの、可能な限り職員で対応し、大幅な経費削減につなげているところです。
 また、募集経費は寄附額の5割以下、かつ返礼品は3割以下というルールが設定されている中で、本市においては、経費削減により返礼品以外の経費を2割以内に収めることができており、上限3割の返礼品が提供可能となっております。
 自治体間競争が激しくなっている中で、寄附額の3割の返礼品は本市の強みでもあり、寄附額増加の一つの要因になっているものと思われます。
 しかしながら、本市の特徴としまして、温州ミカン、まどんな、せとか、甘平など生果の返礼品が9割以上を占めており、10月から1月までの繁忙期においては、寄附額の増加に伴い事務量も大きく増えるため、パートタイム会計年度任用職員を一時的に雇用するほか、年明けからの税額控除申請の受付業務においては、各課に応援依頼を行い、全庁体制で事務に当たっているところです。
 先ほどの議員から、今後さらに納税額が増えると仕事量が増えるばかりで、働き方改革の観点から改善をすべき点があるのではないかという御質問でありましたが、今後につきましては、寄附額の推移を注視しながら、職員での対応が困難であるとの判断に至った場合には、費用対効果も考慮した上で、繁忙期における経常業務の一部を外部委託するなど、事務の負担軽減を図りながら事業を推進してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(平家恭治君)  平野良哉議員。
○平野良哉君  続きまして、ふるさと納税には寄附者が使い道を指定できると思います。現在、八幡浜市では、教育、福祉、医療、産業、新型コロナウイルス対策、市長にお任せと6つの項目で指定できますが、寄附者の意向と実際の活用実績がリンクしているか、教えてください。
○議長(平家恭治君)  政策推進課長。
○政策推進課長(松良喜郎君)  お答えします。
 平野議員御質問のとおり、本市では、寄附申込みの際に、寄附者に教育、福祉、医療、産業、新型コロナウイルス感染症対策、市長にお任せの6つの分野の中から希望する使途を選んでいただいているところです。
 令和2年度におきましては、教育分野に約1億4,800万円、福祉分野に約5,100万円、医療分野に約8,300万円、産業分野に約1億900万円、新型コロナウイルス感染症対策に約6,500万円、市長にお任せに約6億9,300万円の寄附をいただきました。
 市長にお任せ以外の5つの分野への寄附金につきましては、寄附者の意向を尊重し、その分野の当該年度事業における一般財源に充当する形で活用させていただきました。
 市長にお任せへの寄附金につきましては、市長自らの判断の下、特にコロナ禍における医療分野と教育分野に重点を置き、配分させていただきました。
 なお、寄附金額並びに活用実績につきましては、毎年度市のホームページにて公表しているところです。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  平野良哉議員。
○平野良哉君  ありがとうございます。今後も八幡浜市の発展のためによろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わらせていただきます。
○議長(平家恭治君)  休憩いたします。
   午後 1時50分 休憩
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   午後 2時03分 再開
○議長(平家恭治君)  予定していた時間より少し早いですが、ただいまから再開をいたします。
 次、宮本明裕議員。
〔宮本明裕君質問席へ移動〕
○宮本明裕君  久々の一般質問であり、緊張をしておりますが、さきに行われました市議会議員選挙において、選挙は無投票で10期目の当選をさせていただきました。この場を借りまして支持された方々に深く感謝をいたしますとともに、この場を借りまして御礼を申し上げる次第でございます。
 これまでの議員活動を振り返りますと、議会の改革については、当選当時、八幡浜市議会では常任委員会の開催を年2回しか開催をしておりませんでした。予算の大小にかかわらず、定例会のたびに常任委員会を開催すべきであると主張し、現在の形になっている次第でございます。
 また、決算委員会において、歯科部門で技工士部門での費用が多大であり、通年赤字というような結果が出ておりました。そのことにつきまして指摘をいたしまして、歯科部門が廃止になった経緯もございます。
 また、予算委員会の設置につきましては、九州地方の議会においては、予算委員会で予算審議されております。当議会では、3常任委員会が開催され、それぞれで審議しており、全体の予算について熟知できないことから、まとめて予算委員会で審議してはどうかと提案したことについて、現在の形になっているのでございます。議会の合理化、活性化に役立ったものと思っております。
 また、議員活動におきまして、理事者へ政策提言も重要な活動であると私は思っております。長野県飯山市では、企業活動の拡大・活性化のために、従業員5名以上の雇用をする企業に対し、設備投資に最大1億円を助成する企業等の誘致条例を行っておりました。当時の市長に進言をし、制定をしていただきました。
 当市におきましても、ホテル等、現在14件程度の企業が利用され、八幡浜の代表的な企業として活動していることも報告をしておきたいと思います。
 また、ここ近年では、江戸岡小学校と松蔭小学校の統合について、保育所、小学校が廃校になると、この地域の若い家族が減少し、市政の混乱を招くおそれがあることについて意見を述べ、現状に至っている次第でございます。
 また、八幡浜市文化活動センター、愛称コミカンでの映画上映につきましても、若者の意見や要望を伝えたところ、その意見を取り組んでいただきまして、現在、映画は毎月上映をされており、これを楽しみにしている市民の声を多く聞くことがございます。
 さて、大城市長4期目の公約ほか2点について、民間活力導入を中心とした構想が発表され、先日12月1日、江戸岡地区公民館で開催された市長をかこむ会に参加をさせていただき、市長の話をお聞きしたところでございます。
 そこで、わくわくする八幡浜の実現に向けて5つのプロジェクトほか2点についてお伺いをいたします。
 公約が八西CATVで放映されることもあり、市民の方々に周知できるのではないかと一般質問をさせていただいた次第でございます。
 まず、第1点は、無電柱化プロジェクトについてであります。
 この計画の場所、予算規模、国、県における助成金と市の負担についてお伺いをいたします。
○議長(平家恭治君)  市長。
○市長(大城一郎君)  私は本年4月、多くの市民の皆様の温かい御支援により、引き続き4期目の市政のかじ取り役を務めさせていただくこととなります。
 3期12年である程度の市政の方向性は示せたと感じておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止と地域経済活動の両立などの新たな課題も生じました。そして、コロナ禍を乗り越えた先に50年先を見据えたわくわくする八幡浜の実現に向けた5つのプロジェクトを掲げました。
 無電柱化プロジェクトについては、電柱をなくし、電線を地中化することで、災害に強く安全・安心なまちづくり、さらには魅力的な景観の形成を図っていくことを目的としています。
 本年3月12日、JR八幡浜駅から八幡浜港までの国道、県道約1.6キロ区間が無電柱下の整備路線として指定され、今後は道路管理者である愛媛県が主体となって整備に向け工事が行われていきます。
 事業費については、まだ確定しておりませんが、国庫補助金並びに道路管理者及び各電線管理者等からの負担金を財源として整備を行うため、市の負担は特にありません。
 ただし、無電柱化に伴い水道管の移設等が必要となった場合は、市の負担が発生することとなります。
 そのほか、今後10年以内に整備着手する路線候補として、八幡浜インターチェンジから宇都宮病院までの県道八幡浜保内線0.5キロメートル区間が調査区間として選定をされています。
 今後も、国、県に対する要望活動を継続し、この路線の道路管理者である愛媛県と連携しながら無電柱化を推進していくほか、宇都宮病院から八幡浜港までの臨港道路1.0キロメートル区間の事業化、これも推進していきたいと思っております。
 なお、工事期間、これは長年にわたります。市民の皆様には、工事期間中大変御迷惑をかけることとなりますが、次世代のための必要な事業でありますので、ぜひ御理解と御協力をお願いいたします。
 それでは、今回初めてなんですが、議長にお許しをいただきまして、パネルを用意して今の内容を皆様方に紹介したいと思います。
 無電柱化プロジェクトと題しまして、八幡浜駅から港まで約1.6キロ、これは事業化になっております。そして、みなっとからインターチェンジまで、この区間を事業化に向けて取り組んでいるところであります。
 駅前からみなっとまでの1.6キロメートル区間、この区間、JR八幡浜駅から江戸岡交差点までは国道197号線であります。そして、江戸岡交差点からみなっとまで、この区間、ここは県道であります。県道八幡浜港線、先ほども申し上げましたとおり、この事業におきましては、国のお金と事業者といいますか、国道なら国、県道なら県、それと電柱の管理者でありますNTT、四国電力さんが事業費を分担して払うことになりますので、八幡浜市としてはこの区間の事業費は負担はなしということになりますが、先ほども申し上げましたとおり、この事業に伴って出てくる水道管の移設等々といった形では事業費が発生すると思います。それとともに、やはり無電柱化して景観をよくする、安全・安心な道にする、災害に強い道にするといった上で、歩行者が歩く歩道、これをやはりきれいにしていきたい。そして、広くなった歩道を安心して歩ける。また、長いですから、よくJRから駅前まで歩いている方もおられます。信号待ち等々で疲れたときに少し休めるようなベンチ等々も置けれたらなというようなことも考えてますので、町に優しい、人に優しい、そのような道にしていく、これが無電柱化事業の内容でございます。
 以上で説明を終わります。
○議長(平家恭治君)  宮本明裕議員。
○宮本明裕君  よく分かりました。
 この大型事業は、市の負担も少なく、最小の負担であり、景観もよくなり、市にとって有利な事業として市民に理解されることと思います。
 関連してでございますが、先般、銀座商店街の五丁目におきましては、アーケードが解体されるという予算がつきました。あそこの上にトランスが乗ってるんですね。そこらがどういった形で電源が処理されるか、分かる範囲で結構ですから御答弁願ったらと思います。
○議長(平家恭治君)  建設課長。
○建設課長(宮下研作君)  お答えします。
 今言われたのは、矢野町側アーケード入り口から文化活動センター前の市道が交わる区間約70メートルの間のアーケードを地元と協議の上、車両を通すことを目的に撤去することとしております。
 アーケードの上部には電力設備、通信設備が載っており、当然アーケードを撤去するに当たり、それらの設備を移設をしなければなりません。
 地中化、埋設についても協議はしましたが、各事業者の同意であったり、また無電柱化計画にものっていないこともあり、これは断念して、従来どおり新たな電柱の設置により施行することとしております。
○議長(平家恭治君)  宮本明裕議員。
○宮本明裕君  ありがとうございました。
 次、第2点でございます。2点目は、四国電力跡地プロジェクトについてであります。
 この構想について、現在発表できる範囲での御答弁をお願いしたいと思います。
○議長(平家恭治君)  市長。
○市長(大城一郎君)  四国電力跡地プロジェクトにつきましては、具体的な内容はこれから検討していくこととなりますが、四国電力関連会社の双岩への移転後、市内中心部に利便性の高いまとまった土地ができますので、これをぜひ有効活用したいと考えております。
 この土地は、コンパクトシティーの形成を図る上で非常に重要であるため、各方面から様々な意見をいただきながら活用方法を検討していきたいと思っておりますが、まずは四国電力様と交渉をしっかりして、四国電力様からその土地を八幡浜市にぜひいただけるような検討をしてきたいと思っております。
○議長(平家恭治君)  宮本明裕議員。
○宮本明裕君  ここは四国電力の跡地が1,000坪、またそこに隣接する宇和島自動車が1,000坪、約2,000坪あるわけです。
 以前我々も商店街の活性化のために、あの敷地が2,000坪あるということでいろいろ話したことがございます。
 現在、宇和島自動車は市内の巡回バスですかね、その中心的なバス会社でもございますし、市立病院の横に今駐車場がございます。これは市の職員さんが使っておられるんじゃないかと思うんですが、そこを一部宇和島自動車の待合ですか、そういうものを含めまして有効利用ができないかどうか、市立病院と。恐らく今市内バスのほとんどの利用者は市立病院が中心もしくは大型商業施設に利用される方になっているんじゃないかと思うんですが、市立病院との有効な土地利用から含めて、そこらを宇和島自動車と交渉ができないのかどうかということも私の個人の意見として述べさせていただいたらと思います。参考にしていただいたらと思います。よろしくお願いをいたします。
 第3点は、八幡浜港みらいプロジェクトについてであります。
 現在発表できる範囲での御答弁をお願いできたらと思います。
○議長(平家恭治君)  市長。
○市長(大城一郎君)  令和4年4月に新フェリーターミナルが供用を開始し、令和4年度末に完成予定の高規格道路大洲・八幡浜自動車道の八幡浜道路が開通することにより、八幡浜港は四国の西の玄関口として、九州と京阪神を結ぶフェリーを活用した新たな国土軸のハブ港としてその役割がますます高まっていきます。
 八幡浜港みらいプロジェクトについては、八幡浜港と周辺エリアを広く捉え、港としての機能強化、にぎわい創出を図ることを目的としています。
 第1弾計画として、現フェリーターミナル跡地の活用について、市民や八幡浜港港湾整備懇談会からいただいた意見、要望を取りまとめた上で、民設民営方式による商業施設の誘致などに取り組んでいきたいと考えています。
○議長(平家恭治君)  宮本明裕議員。
○宮本明裕君  先日も日曜日に、私は毎週日曜日、土曜日にあそこの場所に行って確認をするんです。と申しますのは、私自身も商工会議所出身の議員でもございますし、本当にあそこのみなっと周辺が、八幡浜の復活をした大きな動因だと私は思っております。
 その中に隣接した土地のフェリー乗り場駐車場が今度整備されるようになっております。ぜひ民間の資本で、民間の活力で、みなっとと同様な形の中の有効利用ができるような、本当により活性化したと、よりよくなったというような施設をぜひ誘致をしていただきたい。これは四国電力の跡地も含めてですけども、お願いをしたいと思います。
 私が1月1日の元旦のときにみなっとに行きました。みなっと、グランフジ、黒湯温泉が、元旦の日に営業しているんですよ。これが本当の民設民営のイの一番じゃないかなと思うんです。基本じゃないかと思うんです。ぜひ商業関係のやっぱりサービス業の発展の原点は、できるだけ市が買うにしても、民間が買うにしても、その活力を生かすということを基本にしてぜひそういったことの利用をお願いできたらと思います。
 もう一点は、先日観光ビルの新しいビルを拝見させていただきましたが、あの4階が津波対策もしくは景観を見るための4階の施設だということをお聞きしましたが、何か市民が憩う、またフェリー乗り場から降りた方が楽しめる。確かに景色も八幡浜では海を見詰めるには一番いい場所だと思います。そういったこともどのような形で利用されていくか。有効利用ができるようにお願いをしておきたいと思うのでございます。
 この点については、この程度でとどめておきたい、要望です。よろしくお願いをいたします。
 次、4点目は、愛宕山プロジェクトについてであります。
 この公約については、市民の多くの方々からいろんな意見と不安な話を聞くことがございます。現在発表できる範囲での御答弁をお願いしたいと思います。
○議長(平家恭治君)  市長。
○市長(大城一郎君)  愛宕山プロジェクトについては、南海トラフ巨大地震による大津波から市民の命を守り、かつ被災後の早期復興につなげることを目的としています。
 今後30年の間に70%から80%の確率で発生すると言われている南海トラフ巨大地震による津波の高さは、八幡浜港で最大9メートルと予想されており、市街地を中心に甚大な被害が発生すると推定されています。
 津波からの逃げ遅れによる犠牲者をゼロにするためには、限られた時間の中で避難に支援が必要な方を車で高台へ移動させる必要があり、市街地から身近な愛宕山に緊急避難場所を整備するとともに、そこにアクセスする既存の市道の拡幅整備等を予定しています。
 愛宕山プロジェクトは、被災からの復旧・復興を含め、まさに50年先を見据えたまちづくりを推進するために必要な計画ですが、現在、事業が進行中の大門、大法寺側から愛宕山へ上がる既存の市道の拡幅工事、これは現在進行しておりますが、このプロジェクトに組み入れることで自主財源の圧縮が可能となってまいります。
 このように、このプロジェクトの推進に当たっては、できるところから工事に着手し、わくわくする八幡浜の実現に向けて着実に歩みを進めていきたいと考えています。
○議長(平家恭治君)  宮本明裕議員。
○宮本明裕君  先般防災訓練がございまして、私も参加をしました。各公民館へ集まってくださいと。江戸岡校区の場合は市民会館、公民館、あとダイキの広場のあの周辺でございました。
 同時間に私はずっと車で回りました。何のための防災だったのかなと。水害なのかな、津波なのかなということが、これはどういう目的だったのかなということをまず感じました。
 今確かに南海トラフの話が西日本に話題になっておりますし、テレビ等でもかなり放映もされておりますが、一番の基本は、できれば各公民館単位で、この地区はここに上がってください、10メーター以上の、健康な方はこの地区に上がってください。この場所はこの地区の人がここに上がってください。例えば老人で足腰が弱い人については、市役所の最上階に上がるとか、県事務所の地方局の上に上がるとか、そういうことを含めましてハードの面だけじゃなしに、まずはソフト面でのそういった指導というのが一番大切なんじゃないかなと私は思います。
 あの大震災のときに皆さんテレビで見たと思うんですが、車で移動するとしても、右往左往して波にさらわれる場面をかなり見たと思います。実際この急峻な八幡浜の地形でございますから、元気な方は10メーター以上の高台へ上がれと、ビルに上がれと、広場に上がれというようなことを公民館単位ではっきりした指針を示してあげることが、津波に対する防災になるんじゃないかと私は思っております。
 また、愛宕山地区のプロジェクトにつきましては、愛宕中学校はあれだけ広い校庭がございます。あの周辺にはNHKがございますし、あの近くには愛宕山公園もございます。その下の武道館もあります。そういったことを含めまして一体的に利用ができる。
 また、周辺の高台につきましては、僕この前お四国山の以前の相撲をとる相撲広場のほうまで僕上がってみました。すると、まだ道路があまり補修されてなしに、なかなか上に上がれないような道路の事情でございましたが、車についてはその下まで上がれるようになっています。そういう高台をやはりつぶさに見ながら、細かいそういった開発をされたらいいんじゃないかな。
 私が心配するのは、以前確かに平田市政当時、この近在では一番早い下水道工事を始めました。このコンパクトな町ですから、かなりの普及をしました。80%、90%ぐらい近く行ったかな。そういったことの中で、現在お荷物になっている。いわゆる負債の返還をしないといけないので、これはもう下がりませんから、経常比率の中でもこれがなかなかお荷物なんですよという話も聞きましたし、そういうことの中で最小限度の設備で当市で市民が安心できるような愛宕山プロジェクトをお願いできたらと思います。
 私は愛宕中学校卒業生でございます。あの周辺のことは一番詳しく知っておりますし、あの近くで遊んだ一人です。どうぞそういったことも含めまして、愛宕山開発につきましては、いろんな人の話を聞きながら、参考にしていただいて開発をしていただいたらと思います。これはもう要望でいいですか。
○議長(平家恭治君)  市長。
○市長(大城一郎君)  今ほど愛宕山をよく知る宮本議員からお話があったとおり、市民の声を聞きながら過大投資にならないような形で愛宕山プロジェクトを進めていきたいと思っております。
 先ほど愛宕山プロジェクトで1点だけ言わなかったことがあるんですが、災害からの復旧・復興といった点におきまして、やはりある程度の土地が必要だということなんです。これは災害で津波が来た、そして津波が引いたときに家がなくなった。家がなくなったときには、応急復興住宅、仮設住宅を建てなければならない。八幡浜市もいろんなところ、双岩とか日土とか、土地があるところはそういう仮設住宅の用地として構えていますが、まだ少し足りないところがあります。それを愛宕山につくっておこうという計画もあります。
 仮設住宅だけじゃなくて、やはり平成30年7月豪雨のときに大変苦労された大洲市、西予市、宇和島市、大変苦労されたのがごみの処理、ごみの収集場所なんです。ごみの収集場所も兼ね備えて、それを除いたところに仮設住宅を建てる土地を構えておくというのは必要なことだと思っております。
 なぜなら、これ復旧・復興といいましても、一口で言っても二、三年すぐたちますし、東日本大震災を見ても、もう10年、20年すぐたちます。
 今八幡浜市にそういう仮設住宅を建てる土地がないとなると、被災がなかった場合に西予市に、大洲市に土地があるからそこに仮設住宅を建ててもらって、八幡浜の人が宇和に行った、大洲に行ったとなると、10年たちますと1歳、2歳の子供を連れて仮設住宅に入られた方も、10年たつとその子供が12歳、13歳になります。とすると、小学校も高学年、中学生にもなる。いよいよ八幡浜市内が復旧した、復興したということになって帰ってくるかというと、なかなか子供の関係、生活環境の中において、八幡浜市内に帰りにくいというようなことが起こってくる。そういうことも考えますと、やはり被災後もこの八幡浜市で暮らせる場所を確保しておくということが、やはりコミュニティーを守っていく上でも大切だというふうに思っておりますので、自分の我が家の復旧・復興をしながら、この八幡浜市内で仮設住宅で住むことができる、そういう場所をまずつくっておくということが一つのこの中の意味するところでもあります。
 そして、今回の愛宕山プロジェクト、最大限の被災、これは1,000年に一度かもしれません。その1,000年に一度がいつ来るか分からないわけなんですけど、平時においては、その土地を有効活用していく。平時において広い土地、これは子供から青年、壮年、高齢者、いろんな方々が利用できるような土地にしていく。これは市民の皆さん方の意見を聞きながら平時の使い方、これも検討していきたい。そこにわくわく感が入ってくるんじゃないかなというふうに思っていますので、ぜひ先ほど議員さんがおっしゃったように、過大投資にならない形で、そして市民のわくわくする意見を聞きながら愛宕山プロジェクトを着実に進めていきたいと思っております。
○議長(平家恭治君)  宮本明裕議員。
○宮本明裕君  南海トラフの場合には、必ず起きるということでもありません。だから、江戸時代の資料で、東北大震災のテレビを見てますと、30メーターぐらい高い神社のところに津波が来ましたよという資料があったそうです。そのとおりになったそうです。
 八幡浜の場合の資料は、宝永年間かな、江戸時代ですが、以前は八幡神社の下のほうまで、須崎だとか海老崎とかという名称がございますが、あそこも海岸だったそうですが、八幡神社の下のほうまで波が来たと。津波という表現じゃなかったです。という市の資料を僕は聞いたことがございますので、ぜひ100%津波が10メーターを超える津波が八幡浜に来るとは限りません。
 そういったことも含めて、できるだけ現存の施設をうまく利用できるような、現存の10年たてばいろんな広い広場もしくは土地が空く可能性もあるはずです。そういったことも含めまして慎重に対応していただいたらと思います。
 次、第5点は、マーマレード世界大会プロジェクトについてであります。
 NHKにおきまして2回程度、イギリスのダルメイン家の農場等の放映がございました。私驚いたんです。ダルメインとは聞いたことがある名前やな。八幡浜のマーマレード世界大会は国分さんが行ったところかなということで、僕2回ほどテレビで拝見しました。
 そのダルメイン家の農場、ダルメイン家がどういう家なのか、また世界大会がどのように開催されていくのか、そこらまた説明をしていただいたらと思います。
○議長(平家恭治君)  市長。
○市長(大城一郎君)  まず、御紹介いただきましたダルメインとは、英国の湖水地方ペンリスという町にある大邸宅と世界各地から多数の観光客が訪れる2万平方メートルもの広大な敷地に1,000種類を超える草花が咲く英国で最も美しい庭、ダルメインの庭とかでNHKでも放送されておりますと言われる大庭園のことを言います。
 このダルメインを16世紀後半から12代にわたって守ってきたのはヘーゼル家でありまして、ヘーゼル家の現12代当主の御婦人がダルメイン世界マーマレード大会の創設者であるジェーン・ヘーゼル・マコッシュさんです。
 現在、本市で開催しているダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会は、英国のダルメインで2006年から開催しているダルメインワールドオリジナルマーマレードアワードを2019年に在英日本国大使館など多くの皆様の御助力により、本市に誘致をしたものです。
 さて、マーマレード世界大会プロジェクトについては、かんきつ産業に関わる方など一人でも多くの方に大会に参加していただき、マーマレードの輪を広げることを目的としています。
 残念ながら昨年はコロナの影響で中止となりましたが、第3回となる今年の大会は、3密を回避するなどの感染防止対策を徹底して実施することができました。
 出品は、プロの部、アマチュアの部合わせて1,421点ございました。5月6日、7日に最終審査会を八幡浜会場と東京会場をリモートでつなぐ形で行いました。
 コロナの影響により延期していた表彰式、フェスティバルは、11月14日、第8回やわたはま産業まつりと同時開催をしました。第4回大会は来年4月に開催予定です。
 第4回以降もこの大会を継続開催することで、イギリスとの人的交流、文化的交流、八幡浜のかんきつのさらなるブランド化や6次産業の推進を図っていきたいと考えております。
 地方を取り巻く厳しい環境は今後も続くと予想されていますが、ミカンや魚をはじめとする八幡浜市の強み、そして市民力の高さを最大限生かしながら5つのプロジェクトを中心とした50年先を見据えたまちづくり、わくわくする八幡浜の実現を市民の皆様とともに目指していきたい、そう考えております。
○議長(平家恭治君)  宮本明裕議員。
○宮本明裕君  当市で生産されたマーマレードが、フジだとか、先般改装されました三越だとか、道後の土産物売場でも展示もされております。産業まつり等にも出品をされ、販売されております。知名度は徐々に向上もしておりますし、南予の道の駅へ行きますと、西予は西予、南郡は南郡なりのマーマレードという生産をしております。この南予一帯のそういったかんきつ農家の第6次産業の発展の一つの起爆剤になるんじゃなかろうかと思っておりますし、世界大会、今度行われますが、その後も引き続いて八幡浜市で日本大会、またそういう世界大会が開催をされて、チャンポンに続く名産品として発展することを願っているものでございます。これは要望でございます。
 次、6点目は、二宮忠八の顕彰についてであります。
 二宮忠八の顕彰をされておりますが、平田市長当時、飛行大会が初めて開催をされました。吉見市長当時には、沖縄の南風原町との交流が実施され、高橋市政当時には、私から銀座五丁目の二宮忠八生誕地を市が購入してはどうかということを申し上げたことがございます。
 その当時市長のほうでは、3分の2の土地の買上げをして、現在大城市長におきまして残地の購入をされました。旧二宮忠八邸跡は、購入が全て完了をしたわけでございます。
 先般、八幡浜市民ミュージカルで二宮忠八物語を公演し、顕彰が営々と続いているわけでございます。
 新たに飛行神社との関係がございます京都八幡市との交流も現在続いているわけでございます。
 以前、親族から届いた手紙や斐光園を大平につくった忠八のふるさとに思いをはせる心情。忠八が京都八幡市に住んだというのは、八幡浜市と八幡という同名の地名に住み、ふるさとを慕ったという心情が記述されたことがございます。
 また、当市には2,000万円の基金の積立てもございますし、また最近コミカンの中のホールの中で忠八ホールという命名をつけたホールが誕生いたしました。忠八翁は、大城市長をはじめ理事者に対して感謝をしていることと思います。
 今後、より顕彰していただくためには、二宮忠八生誕地の有効な土地利用についてお伺いをいたします。
 あの地区は文化ゾーンでもございますし、ぜひそこらの点につきましてお伺いしたいと思います。
○議長(平家恭治君)  生涯学習課長。
○生涯学習課長(井上耕二君)  二宮忠八翁生誕地は、市民文化活動センターコミカンの南側、現在整備している駐車場の銀座商店街の道を挟んで向かい側のところにあり、昭和61年10月に市指定文化財として指定され、記念標柱が建立されています。
 平成16年3月には、記念館建設用地として生誕地の土地164.64平方メートルを購入し、二宮忠八翁生誕地整備活用検討委員会から、既存の建物を改修し、資料展示及び交流スペースとすること、さらに将来隣接している残りの土地を購入機会があれば顕彰などのために積極的に購入するよう答申を受けております。
 当時は、隣接する残りの土地66.75平方メートルの買収については、交渉が難航したため、購入に至りませんでしたが、令和2年5月に土地の所有者との売買が成立し、合計で231.39平方メートル、約70坪の土地を所有しております。
 本市では、現在市民図書館2階の郷土資料室の中で二宮忠八翁が晩年を過ごした住居の一室を復元したもの、また飛行機の模型、遺品などを展示していますが、二宮忠八翁生誕地の利用につきましては、現在のところは何も決まっておりません。
 二宮忠八翁は、郷土が生んだ飛行機の父であり、生誕地につきましても市の文化ゾーンの一画として地域の活性化につながるような利用をする必要があると考えております。
 今後につきましては、二宮忠八翁顕彰協議会や市民の皆様からの御意見等を参考にしながら生誕地の利用について検討してまいります。
 以上です。
○議長(平家恭治君)  宮本明裕議員。
○宮本明裕君  ここは二宮忠八翁の生誕地でもございますが、元愛媛県知事の加戸知事の育ったところでもございます。八幡浜市民が本当に知事誕生のために90%近くの市民が投票した本当に八幡浜市出身の知事でもございます。そこの育った家でもございますし、ぜひそういうことも併せて顕彰をしていただいたらと思います。
 また、あの地区は文化活動センター周辺は文化ゾーンというようなことで指定もされております。
 内子でもそうですし、大洲でもそうですし、我々いろいろなところ視察に行きますが、大体文化ゾーンと指定されたところは、大体道路はほとんどカラーのブロックをずっと敷き詰めた本当に文化にふさわしい道路になっていると思います。
 八幡浜の場合は今道路工事をしております。水道の道路工事をしておりますから、これを改修される際には、本町周辺も含めてそういったカラーのブロックで敷き詰めたような道路にしていただきたいと思います。これは要望でございます。
 最後に、7点目は、中心商店街において毎月開催されている約37年間続いている八日市の存続についてであります。
 東京から八幡浜に帰って約50年たちますが、大型店の進出、モータリゼーションの発達に伴い、流通業界は激変し、空き店舗が多くなる中、八日市委員会のメンバーが商店街存続のために毎月八日市を開催しております。
 しかしながら、出店者の減少や経費の増加等により、四苦八苦しながら頑張っているのでございます。
 ここ2か月は市外からの道の駅の出店者もあるようですが、八幡浜の商店街の存続のために、八日市の運営について市の御協力をお願いいたします。この点についてお伺いいたします。
○議長(平家恭治君)  副市長。
○副市長(菊池司郎君)  お答えをします。
 昭和59年12月から開催されている八幡浜八日市は、毎月8日に商店街で行われる八幡浜名物の市であり、市外客を含め毎月楽しみにしている方も多く、本市に定着した一大イベントとなっています。
 実施主体である八幡浜八日市委員会に伺ったところ、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により開催を見送った月による影響もあるが、コロナ以前から出店する店舗が減少傾向にあるなどの問題もあり、運営は厳しいとのことでした。
 今後、同委員会から支援の要望があれば、市としても開催が継続できるよう前向きに考えていきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(平家恭治君)  宮本明裕議員。
○宮本明裕君  中心商店街は八幡浜市の顔として以前は言われておりました。どこの商店街もそうなんですが、どこの商店街も現在本当に厳しい状態になっておりますが、ぜひ八日市に対する支援、助成をお願いしたいと思います。
 これで私の一般質問は終了いたしますが、今後も人生経験の知恵を生かし、議員活動に生かされるよう、知力、体力、気力が重要と言われており、今後も前へふるさと発展のために健康に留意しながら頑張るつもりでございます。
 以上で私の一般質問を終結いたします。以上です。ありがとうございました。
○議長(平家恭治君)  これをもって本日の一般質問を終わります。
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○議長(平家恭治君)  これにて本日の会議を閉じます。
 以上で本日の日程は全部終了しました。
 明日14日は午前10時から会議を開き、引き続き一般質問を行います。
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○議長(平家恭治君)  本日はこれにて散会いたします。
   午後 2時50分 散会

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