一般質問(一問一答)R5.9 攝津眞澄議員

公開日 2023年12月08日

〔攝津眞澄君質問席へ移動〕

○攝津眞澄君  皆さん、おはようございます。
 八幡浜市の山々には、爽やかな香りを放つ青いミカンが空、海、段々畑から降り注ぐ3つの太陽を受け、晩秋の収穫に向けぐんぐん育っております。
 八幡浜市は海と山に囲まれ、海の幸、山の幸にも恵まれ、2022年度のふるさと納税寄附金は過去最高の約19億5,000万円となり、県内20市町で5年連続1位となっており、一市民として大変誇らしく思っております。
 2022年度ふるさと納税で全国の自治体が集めた寄附は総額9,654億円で、19年度に比べるとほぼ倍増しました。コロナで巣籠もり需要が増えたことも影響したと言われており、高額な返礼品をもらえる点が魅力で、年間の利用者は約900万人に上っています。
 今回は、このふるさと納税について、市民の皆様にもよく分かるよう深掘りしたいと思います。理事者の皆様におかれましては、明瞭、的確な御回答をよろしくお願いいたします。
 大綱1「八幡浜市における『ふるさと納税』の現状とさらなる拡大について」です。
 まず、ふるさと納税初級編ということでお尋ねいたします。
 2008年度に始まり、2011年の東日本大震災の震災支援として利用者が急増したふるさと納税ですが、まだよく知らないと言われる市民の皆様に対し、ふるさと納税について簡単に御説明をお願いいたします。
○議長(樋󠄀田 都君)  政策推進課長。
○政策推進課長(松良喜郎君)  お答えします。
 ふるさと納税とは、生まれた故郷や応援したい自治体に納税者が寄附できる制度です。
 手続をすると、寄附金のうち2,000円を超える部分については住民税の控除や所得税の還付を受けることができます。
 また、寄附金の使い道を指定することができ、地域の返礼品もいただける制度です。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  次に、閲覧方法についてお聞きいたします。
 八幡浜市のふるさと納税はどのようなサイトで見ることができますか。
 また、それぞれのサイトの年間利用数、パソコンや携帯以外からの申込方法をお伺いいたします。
○議長(樋󠄀田 都君)  政策推進課長。
○政策推進課長(松良喜郎君)  お答えします。
 当市のふるさと納税を閲覧できるサイトですが、「ふるさとチョイス」、「さとふる」、「楽天」の3つのポータルサイトから寄附の申込みを受け付けています。
 また、パソコンや携帯以外からの申込方法については、希望者にカタログや申込用紙を郵送し、郵便局からの振込による受付を行っています。
 次に、年間利用数は、令和4年度の寄附件数約17万件に対し、さとふるは約9万3,000件、ふるさとチョイスは約4万7,000件、楽天は約2万9,000件、そしてカタログが約1,000件という状況です。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  カタログが1,000件ということで、やはり今、携帯とかパソコンから頼まれる人のほうが多いかなということを感じました。
 次、ふるさと納税返礼品についてです。
 人気トップ5についてということで、5年間断トツ1位ということですが、近年の寄附金額と件数の推移、また返礼品にはどのようなものがあるのか、今年度の人気トップ5をお尋ねいたします。
○議長(樋󠄀田 都君)  政策推進課長。
○政策推進課長(松良喜郎君)  お答えします。
 過去5年間の寄附件数、金額について、平成30年度は寄附件数3万9,033件で、寄附金額は5億1,092万2,000円です。令和元年度は寄附件数6万5,076件で、寄附金額は7億7,992万4,000円です。令和2年度は寄附件数9万9,871件で、寄附金額は11億5,065万3,000円です。令和3年度は寄附件数12万7,566件で、寄附金額は14億4,702万2,000円です。令和4年度は寄附件数16万9,732件で、寄附金額は19億4,896万6,000円となっており、寄附額は順調に伸びている状況です。
 返礼品の種類としては、温州ミカン、まどんななどのかんきつ類、ジュース、ゼリー、マーマレードなどの加工品、かまぼこ、じゃこ天などの練り製品、魚介類、ちゃんぽんなどがあります。
 令和4年度の人気トップ5としては、1位がまどんな、2位がせとか、3位が温州ミカン、4位が甘平、そして5位が不知火の順となっております。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  かんきつがやっぱり多いということで、練り製品も好評のようです。
 国内にはミカンの産地はたくさんございますが、他県と違う八幡浜市の強み、また何月にどのような地域からの寄附者が多いのか、リピーターも多いとお聞きしていますが、リピーターを増やすために工夫されていることがあればお伺いいたします。
○議長(樋󠄀田 都君)  政策推進課長。
○政策推進課長(松良喜郎君)  お答えします。
 他県と違う八幡浜市の強みとして、かんきつの種類が豊富なため、かんきつの受付が9月から5月まで長期間にわたってサイトに掲載され、申込みができるという点です。
 八幡浜市の寄附額が多い時期は10月から12月で、かんきつの受付が例年9月から始まります。
 また、ふるさと納税は12月31日が年の終期に当たるため、全国的にも12月に駆け込みで寄附をする方が多く、昨年の寄附額もこの3か月間で15億円以上となっています。
 寄附が多い地域としては、首都圏で3割を超えています。
 寄附が増加しているということは、かんきつの味を高く評価していただいたと思っていますので、次回も返礼品を頼んでいただけるように、昨年度から協力事業者の戸別訪問を通じて品質管理の徹底をお願いしているところです。
 そのほか、クレームがあった場合は、丁寧な電話対応のほか、場合によっては返礼品を再送し、次回の寄附につながるような対応を図っています。
 そして、何より八幡浜市を知っていただかなければ寄附につながることはないため、今後もトップセールスやSNSを活用しながら八幡浜市の知名度自体を上げていきたいと考えています。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  かんきつの種類が多いため、受付時期も比較的長期になることが分かりました。今後、寄附者が少ない地域や少ない月へのアピール方法もまた考えていってほしいと思っております。
 次に、体験チケットについてです。
 返礼品の中には、ミカン採り体験、養殖餌やり体験、森林組合入門体験など、楽しそうな体験チケットもあるようです。八幡浜市に来ていただき、八幡浜市の魅力をアピールできるよい機会にもなります。こちらの充実もぜひお願いしたいと思いますが、今までの体験チケット利用数と今後考えている新企画等がありましたらお尋ねいたします。
○議長(樋󠄀田 都君)  産業建設部長。
○産業建設部長(垣内千代紀君)  ふるさと納税の体験型返礼品としましては、今ほど議員のお話にもありましたように、八幡浜市ふるさと観光公社で、ミカン山整備体験、養殖魚への餌やり&船釣り体験、森林組合入門体験の3つのメニューを御用意しております。
 これまで、この体験型返礼品が選択された件数は、森林組合入門体験1件のみですが、議員御指摘のとおり、八幡浜市には海、山、そして豊かな食材など、ほかでは味わえない魅力がたくさんあります。
 こうした中、まだ返礼品としてのメニュー化には至っていませんが、昨年度、収穫したかんきつのジュース搾り体験やマーマレードの食べ比べ体験を試行しました。
 また、近年は教育旅行の受入れが多くなり、都会から来た生徒たちに八幡浜ならではの様々な体験プログラムを提供し、好評を博しているものもありますので、今後これらも参考に、体験型返礼品のラインナップを充実させていきたいと思います。
 以上です。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  体験チケットは1件と、思っていたよりちょっと少なめでした。
 単独の体験企画ではなく、子供たちが農業、漁業、八幡浜市の産業を体験できるキッザニア職業体験イン八幡浜であるとか、地域性を生かした地引き網、ちくわや天ぷらづくり、マーマレードづくりや市場の新鮮な魚介のバーベキューなどをセットした八幡浜丸ごとツアー等、一日でも長く滞在していただき、八幡浜市の歴史や文化、産業を知っていただくことで八幡浜への就労、移住などを考えていただける機会になるのではないでしょうか。えっ面白いと思っていただける新しい企画をどんどん考えていってほしいと思っております。
 次に、B級商品の取扱いについてです。
 ふるさと納税返礼品でB級商品、いわゆるわけあり商品の需要が増えているそうです。
 過剰在庫や大量廃棄を減らすことでサステーナブルな社会づくりに貢献できること、味や品質には変わりないわけあり商品ならフードロスの削減になる、同じ内容量でも通常よりお手軽価格でゲットできるというメリットもあり、魚介類、米、果物をはじめ、規格外のお菓子、また商品だけでなく、羽毛布団や高反発マットレスもあるようです。
 本市でもこのような取組がされているのか。なければ、今後取り組む考えはあるのか、お尋ねいたします。
○議長(樋󠄀田 都君)  政策推進課長。
○政策推進課長(松良喜郎君)  お答えします。
 現在、かんきつ類でB級商品いわゆる家庭用としてのわけあり品を約100商品登録しています。
 例えば、正規品であれば1万円の寄附でミカン3キロのところ、わけあり品の場合は1キロの寄附で5キロとなります。
 寄附者においては、正規品を望む方もいれば、お得なわけあり品を選ばれる方もあり、返礼品によっては、わけあり品のほうが注文数が多く入るという場合もあります。
 以上です。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  B級商品いわゆる傷あり品ですかね、味自体には変わりはないものの、やっぱり傷がついているので傷みやすいようです。管理も大変でしょうが、クレーム等には誠心誠意しっかりと対応していただけたらと思っております。
 返礼品はどのように決められているのか、また事業者はどのような方法で選定されているのかをお伺いいたします。
○議長(樋󠄀田 都君)  政策推進課長。
○政策推進課長(松良喜郎君)  その前に、先ほどの答弁で、「わけあり品の場合は1キロの寄附で5キロとなります」とお答えしたんですけれども、「1万円の寄附で5キロ」の誤りでした。訂正します。
 それでは、お答えします。
 ふるさと納税の返礼品を出品するためには、まずは本市のふるさと納税協力事業者としての登録が必要となります。
 市ホームページに掲載している、八幡浜市ふるさと納税協力事業者募集要項の要件に該当する方から申込書を提出していただき、審査終了後に協力事業者となります。
 また、返礼品に関しては、協力事業者からの申請となり、それが総務省の指定する地場産品基準等に合致しているかどうかを市で判断して登録という形となります。
 御不明な点がありましたら、ふるさと納税推進室まで御連絡いただければと思います。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  摘果ミカンのハンドクリーム等、地域の地場産物を使った開発をお聞きしております。希望する市内の事業者の皆さんが登録し、新規参入業者が増えることを期待しております。
 次です。ふるさと納税のPRについてです。
 県内外のいろんな参集の場においてPRでき、行政だけでなく市民、企業が一体となって取り組める活動であります。
 ネットワーク等を活用しPRに御協力いただける方の募集の強化も必要ではないかと思われますが、市として取り組んでおられることがございましたらお聞かせください。
○議長(樋󠄀田 都君)  政策推進課長。
○政策推進課長(松良喜郎君)  お答えします。
 ふるさと納税をPRするため、やわたはま応援隊に協力を求めているほか、市長並びに担当者が八幡浜高校同窓会関東支部・近畿支部・松山支部、川之石高校関東支部・関西支部、東京やわたはま会などに参加し、ふるさと納税の現状報告やサイトにつながるQRコードを貼りつけた案内チラシを配布し、御家族、親戚、知人、友人等に周知してもらうようお願いしているところです。
 また、ふるさとチョイス、さとふる、楽天のポータルサイト内においても、閲覧しやすくなるよう、返礼品の写真などを変更したり、寄附の向上につながるようサイトの改修を図っているところです。
 以上です。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  今お話があったように、先日八幡浜高校同窓会松山支部会でふるさと納税のお話をされたとお聞きしております。
 各学校の同窓会、また、ちゃんぽんカップ麺のPRや八幡浜フェア等、市外や首都圏での事業に合わせてチラシを配布する、やわたはま応援隊の皆様へのお願いなど、ふるさとを愛するサポーターがたくさん増えるよう考えていただきたいと思っております。
 次です。ふるさと納税寄附金の活用についてです。
 寄附金の活用については、寄附をする際に令和4年度時点では6つの項目を選べるということでした。全てお聞きしたいところではありますが、時間の都合上、令和4年度の寄附の実績と、その中でも教育分野での具体的な使い方をお伺いいたします。
○議長(樋󠄀田 都君)  政策推進課長。
○政策推進課長(松良喜郎君)  お答えします。
 寄附金の使途については、本市では寄附申込みの際に、寄附者に「教育」、「福祉」、「医療」、「産業」、「新型コロナウイルス感染症対策」、「市長におまかせ」の6つの分野の中から希望する使途を選んでいただいているところです。
 寄附の割合としては、市長におまかせが約56%、教育が約21%、産業が約9%、医療が約8%、福祉が約6%、新型コロナウイルス感染症対策が約1%となっています。
 なお、市長におまかせについては、市長の判断により必要な事業に使わせていただいています。
 具体的な活用方法については、市ホームページに掲載していますが、御質問の教育分野の活用方法については、語学指導等を行う外国青年招致事業、教育支援室事業、学校教育活動指導員・学校生活支援員の経費、小・中学校の通学支援事業、小・中学校の運営費、小・中学校の修繕事業、小・中学校の備品購入、公民館運営費等に寄附金総額約19億5,000万円のうち5億980万円を充当しています。
 以上です。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  少子化が全国統一の課題となる中、今年4月よりこども家庭庁が発足され、子育てに関する支援や取組が全国各地で幅広く展開されております。
 ふるさと納税を教育分野で活用する方法を調べてみました。
 1、学校施設の充実化。学校の施設や設備を充実させることができます。例えば図書室や科学室の設備改善や体育館の整備などが挙げられます。これにより、生徒たちの学び舎環境が向上し、より良い教育環境が提供できます。
 2、教材や教具の購入。新しい教材や教具を購入することで、授業内容の充実が図れます。特に最新の教育技術や学習ツールを導入することで、生徒たちの学習体験がより豊かになります。
 3、スポーツや文化活動の支援。地域のスポーツ大会や文化祭など、学校外での活動も大切です。ふるさと納税を通じて生徒たちのスポーツチームや文化活動団体を支援することで、地域との連帯を強化し、生徒たちの成長を促進します。
 4、奨学金制度の充実化。優れた成績を収める生徒たちへの奨学制度を充実させることができます。これにより、経済的な理由で教育機会に恵まれない生徒たちにもチャンスを提供することができます。
 5、地域連帯プログラムの推進。地域と学校との連携を強化するためのプログラムを実施することも考えられます。地域の専門家やボランティアを学校に招いて講演やワークショップを行うなど、実践的な学びを提供する機会を創出します。
 6、教育研究やプロジェクトの支援。教育の改善やイノベーションを目指す研究やプロジェクトに対して、ふるさと納税を利用することで新しい教育手段やカリキュラムの開発を支援します。
 ふるさと納税を通じて教育分野を支援することで、地域社会と学校が連携し、生徒たちの学びや成長の機会を向上させることができます。
 八幡浜市もこのふるさと納税を利用し、少子対策や子育てにフォーカスした画期的な企画を打ち出すべきと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(樋󠄀田 都君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 まず、令和5年度からの寄附の活用方法としましては、新型コロナウイルス対策を外し、教育、福祉、医療、産業、市長におまかせの5分野となっております。
 なお、これは大まかな指定となっておりますので、攝津議員から今ほどふるさと納税を教育の分野で活用する事例として御紹介をいただきました、学校施設の充実化、教材や教具の購入、また地域連携プログラムの推進など、新たな事業を打ち出したとしましても、現状の教育の分野で対応が可能です。
 現在、少子化等に伴う急激な人口減少が多くの自治体の最重要課題となっており、今後、人口減少対策を推進していくためには、長期にわたって多額の財源が必要となることから、ふるさと納税を活用した人口減少対策の目的基金を設置することも選択肢の一つとして考えております。
 以上でございます。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  先日、市内中心部にお住まいの子育て中のお母さん方とお話しする機会がありました。
 ある公園で子供たちが遊んでいたら、遊び声がうるさいとの苦情が近隣の学校へ入り、学校側から注意されたとお聞きしました。大都市での話とばかり思っておりましたが、八幡浜市でもこんなことが起こっていることを知り、悲しい思いがいたしました。
 赤ちゃんが泣くのは当たり前、子供たちが大声を出して遊ぶのは当たり前、そんな当たり前のことができない社会になってきています。
 子供たちが大きな声で走り回って遊べる広い場所が欲しい。八幡浜市中心部には子供の遊べる場所が少ない。これでは少子化を止めることはできないとの厳しい声がとても多く聞かれます。
 ぜひ子供たちが安全・安心で元気な声を出して走り回れる場所の新設を要望したいと思いますが、市としてそのようなお考えはあるのか、お伺いいたします。
○議長(樋󠄀田 都君)  市長。
○市長(大城一郎君)  八幡浜市中心部における子供の遊べる場所についての質問であろうかと思いますが、先般の四国電力跡地活用に関する市民アンケートの調査結果につきまして、7月31日開催の市議会協議会で説明後、市長をかこむ会で報告するとともに、現在は市ホームページでも公開をしております。
 跡地利用の方向性について多かった意見としましては、「市内外から多くの人が訪れにぎわいを生み出すような場所」、次いで「市民の暮らしを便利で豊かにするような場所」と回答された方が大部分を占め、具体的な施設としては、これまでの市長をかこむ会等の中での意見と同様、「飲食施設」の回答が最も多く、それに次いで「商業施設」、「遊戯施設」、4番目には「子育て支援施設」との回答もありました。
 また、アンケートの自由記述の子育て支援施設関連の意見としては、全体的に八幡浜市児童センターの建て替えを望む声が多くあり、保内の「だんだん」のような天候に関係なく小さい子供が安心して自由に遊べる場所を望む意見が多数ありました。
 まずは、今回のアンケート結果で要望の多かった飲食店や商業施設を中心に、市役所内で企業誘致等を踏まえた具体的な活用方法について検討していくところですが、子育て支援施設も含め、全体の相乗効果を考慮しながら、市民が望む施設を最適に配置できるように検討したいと考えています。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  今市長が言われましたように、四電跡地のアンケートの中にも児童施設等、子供たちの施設を要望する声が届いておりました。
 また、古くなり使用できない遊具も増えております。いま一度御検討いただきますよう、強く要望いたします。
 次です。職員の多忙化についてです。
 毎年ふるさと納税が増加することは、市にとっても大変喜ばしいことである一方、市職員への業務負担も大きくなるとお察しいたします。
 農繁期と重なり大変御苦労されているとお聞きしておりますが、ふるさと納税関係の職員の業務にはどのようなものがあるのか、また今後職員の負担軽減をどうされていくのか、お伺いします。
○議長(樋󠄀田 都君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 ふるさと納税に従事する職員の業務として、ポータルサイトである「さとふる」「楽天」については、業務をまとめて「さとふる」に委託をしており、委託している内容としましては、発注依頼、配送管理などです。
 「ふるさとチョイス」につきましては、委託せずに市直営で運営しており、協力事業者に対する発注依頼、寄附者との調整などの業務を直接行っております。
 また、ポータルサイトに関係なく、寄附の受領証明書の発行やワンストップ申請の受付処理、寄附者からの苦情等の対応などを行っています。
 本市の特徴として、かんきつである生果の返礼品が9割以上を占めており、11月から12月の寄附が集中する繁忙期においては事務量も増加するため、各課から一時的に応援職員を派遣しておりますが、今年度はそれに加えまして、繁忙期間におけるワンストップ申請受付処理を委託して職員の負担軽減を図る予定としております。
 今後につきましても、寄附額の推移を注視しながら、職員での対応が困難であるとの判断に至った場合には、費用対効果を考慮した上で外部委託を進めるなど、事務の負担軽減を図りながら事業の推進に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  調べてみましたら、今治市では地域商社、「株式会社今治あきない商社」を設立し、ふるさと納税事業を中核として地域産品の販路拡大を目指しておられます。ふるさと返礼品の取扱いなど物販部門を引き継ぎ、返礼品や電子商取引、ECサイトの動向を分析し、時代に合った販売戦略を立てるほか、実際に観光客らが商品に触れる場として、JR今治駅の観光案内所にタオル等を展示する計画もあるそうです。職員の過度な労働にならないよう、また参考にしていただけたらと思います。
 次です。高校生による返礼品開発支援についてです。
 来年度、八幡浜高校さんが地元の食材を使ったレシピの開発を予定されております。八幡浜高校A☆KINDの皆さんが、漁協や市内の事業者とコラボして開発された「柑橘香る真鯛の和風パスタソース」は、愛媛県産マダイと温州ミカンの絶妙なバランスがとてもおいしく、川之石高校の生徒さんと吉左右さんがコラボして開発された「早採りみかんぽんず」も、アゴラ特売日には毎回完売で、大好評となっております。
 地元の魚やミカンを使った缶詰やレトルト、乾燥食品は、賞味期限が比較的長いため、農繁期以外での返礼品として有効であり、それらを開発し、ふるさと納税の返礼品として出すことで地場産の食材を全国にアピールできるだけではなく、地域の経済活性化にも有効となります。
 このような高校生たちの取組に対し、市として御支援いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(樋󠄀田 都君)  商工観光課長。
○商工観光課長(萩森久人君)  お答えいたします。
 高校生に限らず複数事業者が共同して八幡浜市内の地域資源、観光資源を活用した商品の企画や開発を行う事業者に対しまして「八幡浜市新商品開発等コラボチャレンジ支援事業補助金」を令和2年度から交付しております。
 これまでにこの補助金を活用し7商品、さらに今年度は新たに2商品の開発について申請を受け付けています。
 先ほど御紹介のありました八幡浜高校A☆KINDの皆さんも開発に携わりました「柑橘香る真鯛の和風パスタソース」も本事業を活用して開発された商品の1つでございます。
 今後も、高校生が市内事業者と共同で新たな商品開発を行う際には支援を行うとともに、ぜひふるさと納税の返礼品としても御登録いただければと思っております。
 以上でございます。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  高校生たちも開発に向けて頑張っております。引き続き御支援いただき、高校生たちが考え企画した商品が、ふるさと納税返礼品の1つとしてふるさと八幡浜市を愛する方々のもとへ届くことを願っております。
 次です。八幡浜市への缶詰工場の新設についてです。
 真穴ミカンの缶詰が外部で注文・製造されているとお聞きしております。毎年、全国各地で大きな災害が多数起きており、缶詰やレトルト商品は非常食としての役割もあります。
 緊急事態宣言におけるステイホームの日々は、自宅が災害時の避難所になったかのようだった。宅配便におびえ、買物は週1。不安になった人が買い占めるため、生鮮品は早く売り切れ、人々は目についた食べ物を争って買い、幾度となくスーパーの棚から食品が消えた。そんな状況下で特に苦しんだのは、アレルギー症状のある子供を持つ親だった。アレルギー患者には、普通の食事に含まれる食材に危険が潜む。
 そうした中、南国土佐、高知県黒潮町の小さな工場が作る商品が、安全を願う家族に希望を与えたと、ある文書に載っておりました。
 黒潮町缶詰製作所の商品には、津波想定高である「34M」のロゴが記された7大アレルゲンフリーの商品等が約30種類開発され、スーパーや道の駅に並んでいるほか、市民の防災備蓄品やふるさと納税返礼品としても活用されております。
 災害時の長期避難生活では、どうしてもお米や乾パン等の炭水化物に栄養が偏り、ビタミンやたんぱく質等が不足することにより、二次災害で死亡される方がとても多いのが現状です。
 かんきつのマーマレードやオレンジピール(乾燥させたものです)、魚を加工した缶詰は、長期保存ができるため、災害時、長期の被災生活にビタミンやたんぱく源を摂取できる保存食となり、市民の二次災害の防止に有効であり、ふるさと納税をはじめ地域のお土産商品としても利用できます。
 八幡浜市には、まだ缶詰工場はありません。全国で災害が多発化している中、八幡浜市民の災害対策も考えた缶詰工場を今後の企業誘致の1つとして希望いたしますが、市としての御意見をお伺いいたします。
○議長(樋󠄀田 都君)  産業建設部長。
○産業建設部長(垣内千代紀君)  議員のお話にもありましたように、缶詰には様々な活用法があり、農業、漁業の産地である八幡浜市に地域の特色を生かせる缶詰工場ができれば、今まで以上に八幡浜市の魅力を発信することができます。
 また、働く場所が増えることで、市内での就業を希望する学生やUターン者が増え、町のにぎわいや人口減少の抑制にもつながるものと期待できます。
 ただし、缶詰の製造には材料となる農水産物が相当量必要となり、現状の本市の生産規模では加工に回せる材料を十分に確保するのは難しいのではないかと思います。
 今回は缶詰工場の誘致の御提案をいただきましたが、市としましては、先般実施しました四電跡地の活用に関するアンケート結果なども参考に、まずは市民ニーズが高い企業の誘致に全力を挙げていきたいと考えているところです。
 以上です。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  調べてみましたところ、工場には小ロットも可能ということも書いていましたので、また御検討いただけたらと思います。
 八幡浜市民は八幡浜市で守る。陸、海の交通が遮断される南海トラフ巨大地震を想定し、今できる備えをしておくことが大切だと思います。食は命です。缶詰工場は一案ですが、また検討していただけたらと思います。
 次です。ふるさと納税指定制度の改正についてです。最後の質問になります。
 総務省は、ふるさと納税の指定制度について、今年の10月から基準を改定するという報道がありました。
 その内容と制度改定後の八幡浜市の対応についてお聞かせください。
○議長(樋󠄀田 都君)  総務企画部長。
○総務企画部長(藤堂耕治君)  お答えします。
 今議員からありましたように、総務省はふるさと納税の指定制度について新たな指定基準を定めた告示を改正しました。見直しは令和5年10月1日からであり、改正内容としては大きく2点ございます。
 まず1点目は、「寄附金の募集に要する費用」の計上方法の改正です。現在、返礼品の返礼割合は寄附金額の3割以下、募集費用の総額は寄附金額の5割以下とするいわゆる3割ルール、5割ルールと呼ばれるものが定められております。
 今回は、このうちの5割ルールについて改正が行われるもので、現行では5割ルールに含まれる具体的な経費としては、返礼品の調達費用、返礼品の送料、ポータルサイト委託料など、ふるさと納税の募集に係る経費だけが対象となっていますが、今後は、ワンストップ特例申請に関する事務や寄附金受領証の発行といった付随費用なども含め、ふるさと納税に係る全ての経費が対象となるよう改正されます。
 この改正を踏まえまして試算したところ、今後も5割ルールを守るためには、返礼品の割合を寄附額の30%から24%程度に引き下げる必要があり、金額で申し上げますと、これまでは1万円の寄附で3,000円の返礼品を提供できておりましたのが、2,400円程度の返礼品としなければならなくなります。
 あるいは、これまでと同等の3,000円の返礼品を提供するためには、1万3,000円程度の寄附を対象としなければならなくなり、今後の返礼品の提供の仕方について、現在、協力事業者と真剣に検討しているところです。
 次に、2点目は、「地場産品基準」の改正です。これは、加工品のうち熟成肉と精米については、原材料が同じ都道府県内産であるものに限り認めるという改正となりますが、当市におきましては該当する返礼品はございません。
 以上でございます。
○議長(樋󠄀田 都君)  攝津眞澄議員。
○攝津眞澄君  ただいまの制度改定後の対応、よく分かりました。1万円を出して3,000円の返礼品じゃなくて2,400円になるということで、ちょっとお得感が減るということでちょっと寂しい気がしますが、全国統一なので仕方ないかと思っております。
 ふるさと納税返礼品は多岐にわたりますが、今のトレンドは体験型となっており、リゾート施設の運賃・宿泊や複数年間使用できる旅行のクーポン、また一日市長として委嘱する100万円の返礼品など、アイデアを凝らした楽しいものもあるようです。
 私ごとではありますが、10月に石川県におきまして全国女性消防団員活性化石川大会が開催され、我々も八幡浜市女性消防団として活動PRの機会をいただけることとなっております。商工観光課や農林課、水産港湾課より、はまぽん、マーマレード、サイクリング、はっぴ等の八幡浜グッズを貸し出し、提供をいただいております。全国から参集された女性消防団の皆様に向けて、ふるさと納税のチラシを配布するなど、八幡浜市もPRしていきたいと思っております。
 農・漁業、みなと等、地域の産業や立地を生かしながら、八幡浜市の魅力を全国に発信するとともに、ふるさと納税のさらなる高みを目指して。今後ますますの発展を期待しております。
 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

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