一般質問 H25. 6 住和信 議員

公開日 2014年09月03日

質 問 事 項
市長の政治姿勢について
農林業の振興策について
商店街活性化対策について
文化振興について

 


 

〔住 和信君登壇〕

 

 

○住 和信君 
 おはようございます。

 

 私一人のために皆さん方来ていただきまして、本当にありがとうございます。これもくじ引きで決まりましたことですので、お許しをいただきたいと思っております。

 

 それでは、一般質問をさせていただきたいと思います。

 

 一般質問通告書に従いまして、大綱4点の質問をさせていただきます。市長並びに関係理事者の誠意ある御答弁をお願いいたします。

 

 大綱の1は、市長の政治姿勢についてでございます。

 

 この問題につきましては、昨日も2人の議員さんから御質問がありましたが、重複するかもわかりませんが、御容赦をいただきたいと思います。

 

 市長は、去る421日に執行されました合併後第3回の市長選挙におかれ、接戦を制し、見事再選を果たされました。本当におめでとうございます。1期目の施策がある程度市民の皆様方に評価された証だと私は思っております。

 

 そこで、質問ですが、2期目の大城市政がスタートされましたが、議会初日の市長の総括説明の中で「みんなで拓く八幡浜ルネッサンス、市民の皆さんが誇れるふるさと八幡浜」を掲げておられますが、具体的に2期目の大城市政の重点項目は何なのか、市民の皆様にわかりやすくかみ砕いて説明をお願いいたしたいと思います。

 

 大綱12は、185票差という近年まれな接戦で選挙を制されました。市民の中ではまだまだ選挙のしこりが残っておるように感じられます。市長はこのしこりを解消するため、今後どのように融和を図っていかれる考えをお持ちなのか、お知らせください。

 

 大綱の2は、農林業の振興についてです。

 

 質問の1は、農産物加工場の建設についてです。

 

 港にみなっとができ、多くの人々が県内外から来られ、特産物の販売が可能になりました。しかし、まだ八幡浜市の顔であるかんきつ類の加工施設ができておりません。平成229月議会で私の一般質問の中で市長は、過去から要望も強く検討をしてまいったところでございます。港湾ビジョンの中でも直販施設が予定されており、そのためには加工施設は必要だと考えております。建設用地の確保、施設規模、施設の内容のほか、経営主体をどうするかなどクリアすべき問題が多々ありますが、協議を進め前向きに進めたい。また、再質問の中で、なるべく早い時点で取り組みたいと言われておりましたが、それから3年がたちますが、その進捗状態はどのようになっておるのか、お知らせください。

 

 質問の2は、有害鳥獣対策であります。

 

 昨日の岩田議員の質問の中にもありましたが、鳥獣対策はかなり市のほうでも力を入れてたくさんの予算を計上され、対策を講じておられますが、いまだ被害が減っておりません。今やイノシシ対人間の熾烈な戦いとなっております。柵とか狩猟だけでなく、根本的な対策はないものか。また、鹿が八幡浜地方にも出たとの報道もありましたが、実情はどうなのでしょうか。

 

 質問の3は、放任園対策でございます。

 

 この問題は再々質問され、対策もなされてきております。しかし、農家の高齢化により園地が維持できなくなり、放任される園が多くなってきております。中山間直接支払事業で歯どめがかかりつつありましたが、最近放任される園地が多くなってきているように思われます。来年度の中山間事業の更新期にはかなりの園地が放任されるのではないかと予想されます。放任されることによってイノシシや鳥のすみかになり、被害を増大させる原因にもなります。この対策はどのように考えておられるのでしょうか。

 

 質問の4は、放任竹林についてであります。

 

 前にも質問を行いましたが、竹林が至るところで増大しております。管理ができてない竹が農地を占拠してきております。園主の方に聞くと、管理する人手がない、経費がないなどとの答えが返ってきております。先日、森林組合の役員の人に聞くと、森林組合でも竹林の管理作業もしていると聞きましたが、市として幾らかの補助金を出して放置竹林を減らしていく考えはないのかどうか、お聞かせをいただきたいと思います。

 

 また、伐採した竹の加工品の開発はできないのかどうか、これについてもお聞かせください。

 

 質問の5は、農業後継者の結婚対策でございます。

 

 農業後継者はなかなか出会いの場所がありませんが、出会いの場所を市として設定できないかどうか、お聞きいたしたいと思います。

 

 大綱の3は、商店街活性化対策でございます。

 

 市内の商店街を歩いてみると、シャッターが閉まった店をよく見かけます。また、町を歩いている人もまばらで、本当に閑散としております。

 

 質問の1は、市内の空き店舗の現状と対策はどのような状態なのでしょうか。

 

 質問の2は、4月にみなっとが開設され、多くの人々が来場されていますが、商店街との連携はどのようにされているのか、お知らせください。

 

 質問の3は、商業後継者対策でございます。

 

 よく商店主の方がこの店は私一代で終わりたいと言われる方がおられます。将来に希望が持て、後継者が店の後を継ぎたい気持ちにさせるような対策はないものでしょうか。

 

 大綱の4は、文化振興についてでございます。

 

 八幡浜市には後世に受け継ぐ文化財がたくさんあります。この後世に受け継ぐ文化財を八幡浜市の子供たちに理解して知ってもらうために、学校の内外での文化財教育の開設ができないかどうか、お伺いをいたします。

 

 また、市内のたくさんの文化財の一般公開ができないかどうかもお尋ねをいたします。

 

 以上で質問を終わります。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

 

○市長(大城一郎君) 
 住議員の大綱
1、市長の政治姿勢についてお答えをいたします。

 

 2期目の重点施策につきましては、昨日、既に大山議員、石崎議員にお答えをしたところでありまして、具体的な施策につきましては重複するので避けたいと思いますが、せっかくの機会でありますので、所信の一端を述べさせていただきます。

 

 例えばですが、公民館、集会所などにおいて高齢者用の座椅子を整備すれば、今まで非常に窮屈だった畳のスペース、そんなところが置くことで快適な場所に変化するような、ほんのささやかな工夫や投資で地域がいつまでも住み続けたくなるようなことに変化していくことがあります。私としては、これまで行ってきた市政懇談会をさらに継続し、たくさんの方々の御意見、御要望をお伺いしながら、八幡浜市民にとって八幡浜が住んでよかったと思える町、ほかのところにも自慢できるような町、そのようなところにしていきたいと思っております。

 

 また、議会において議員の皆様からいただく御指摘や御提案は市を活性化するための大切な手がかりであります。この4年間、議員の皆様の御支援、御協力もいただきながら、八幡浜市がよりよい町に変化することができるよう努めてまいりますので、どうか今後もよろしくお願いをいたします。

 

 続きまして、選挙後の市民の融和対策についてでありますが、これも、昨日ですが、石崎議員の質問にもお答えをしております。政策論争以外の部分で今回の市長選に対しては大変過熱したところがありまして、市民からも多くの批判が寄せられたところでもありました。私自身非常に残念な思いをしたところもあります。しかし、選挙は終わりました。八幡浜をよくしたいという熱い思い、目標はお互いに共有していると思っておりますので、今後はノーサイドの笛を鳴らして、チーム八幡浜ということでスクラムを組んだ形で一丸となって八幡浜の活性化に取り組んでいきたい。若い人のさまざまな熱い思いを酌み上げる、そういったような努力もしながらやっていきたいと思っておりますので、議員の皆様方にも御支援、御協力、御理解をいただければと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。

 

 その他の質問に対しましては、副市長並びに各担当の部課長から答弁をさせます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

 

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、住議員御質問のうち、商店街とみなっととの連携についてというところと商業後継者対策、この
2点についてお答えをさせていただきます。

 

 まず、商店街とみなっとの連携ですけれども、412日にオープンした八幡浜みなっとへの集客はゴールデンウイーク期間中で115,000人あり、みなっとへ訪れた観光客を八幡浜市中心商店街または保内地区へ呼び込み、地域経済の活性化へつなげることは大変重要な課題であると認識をしております。

 

 実際に、市内のちゃんぽん店や人気の商品を取り扱う店などへ観光客が流れており、相乗効果を上げています。また、現在東予、中予在住者を対象としてみなっとを拠点として八幡浜ちゃんぽんなど御当地グルメや既存の観光資源を組み合わせた八幡浜日帰り観光バスツアー、これを県の補助事業で実施する予定であり、また佐田岬広域観光推進協議会においてはレンタサイクル事業などを実施する予定でもありますので、今後さまざまな形でみなっとに訪れたお客様を八幡浜中心商店街または保内地区へ流れる取り組みを行っていきたいと思っています。

 

 次に、商業後継者対策についてですけれども、まずはその前段として後継者が経済的に自立できるだけの売り上げがあることが前提となります。商店街では独自の個性と存在感を発揮し集客に成功しているお店もあり、後継者みずからが新たな可能性を開こうとされる場合には、市としてもいつでも相談、協議に応じるとともに、必要な支援などについて商工会議所、商工会とも連携して対応してまいりたいと思っています。まずはそれぞれの商店が経営的に自立し、全体として活性化が図られていく中で後継者問題も対応可能な状況になるものと思っています。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  農林課長。

 

○農林課長(山本健二君) 
 大綱
2、農林業の振興策についてのうち、1番目、農産物加工施設建設の進捗状況と6次産品の開発計画についてお答えいたします。

 

 農産物加工施設の問題につきましては、これまでも何度も前向きの回答をさせてきていただいたところでございますが、主に施設の規模、事業主体、運営主体の問題があり、実現に向けてもう一歩踏み出せないままで経過してきたところでございます。

 

 今後は、農林課といたしましてもどの程度の需要があるのか、必要な施設の内容、規模、場所の選定、運営可能な事業主体、整備に当たっての補助事業のメニューなど具体的な内容につきましては、これまでの状況から一歩も二歩も進めて検討を行ってまいります。

 

 6次産品の開発計画につきましては、八幡浜市生活研究協議会の各グループにおいてジャムやマーマレードなどの加工品の販売を行ったり、また個々の農家の方が法人を設立し、近隣の産直施設やみなっと等に出品している方もおられます。今後、新たな加工施設ができれば、さらに発展させることができるのではないかと考えております。

 

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

 

○産業建設部長(菊池賢造君)
 大綱
2、農業の振興策について、(2)鹿、イノシシなど有害鳥獣の状況とふえた理由についてお答えいたします。

 

 冬場の餌の問題や地球温暖化により、本来冬を越せない幼獣が自然淘汰されずに越冬していると考えられます。また、耕作放棄地、放任園の増加により集落付近にイノシシのねぐらや隠れ家が至るところに存在するため、餌が容易に見つけられるのも増加の一要因と考えられます。

 

 対策としては、昨日岩田議員にお答えしたとおりでありますが、できる限り耕作放棄地の発生を地域全体で防ぎ、イノシシの隠れ家とならないように最低限草刈りなどの維持管理を定期的に行ってもらうよう周知したいと考えております。

 

 近年、八幡浜市でも鹿の目撃情報があり、八幡浜市鳥獣被害防止対策協議会のセンサーカメラにも鹿の姿が撮影されております。今のところ、鹿による農作物の実害は確認されておりませんが、鹿が出没した際いつでも捕獲できるように、猟友会に対し有害鳥獣捕獲許可証の発行を行いたいと考えております。

 

 また、今年度より鹿の捕獲に対し助成を行うようにしております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  農林課長。

 

○農林課長(山本健二君) 
 
3番目、放任園対策についてお答えいたします。

 

 放任園地対策として、議員御指摘のとおり中山間地域直接支払制度を活用し、多くの農家が農地保全に努めておりますが、まれに優良農地の真ん中に耕作放棄地が存在するところがあるため、そこがイノシシの隠れ場所になり、付近の農地に被害を及ぼす場合があります。土地所有者が市外の方であったり、高齢で農業ができなかったりする場合があるため、少しでも農作物被害及び耕作放棄地が減少するように集落の方に説明し、個人が行うのではなく、できる限り集落ぐるみで維持管理していただくように働きかけたいと考えております。

 

 昨年度、布喜川地区において耕作放棄地を再生し、規模拡大を行った事例があります。今年度も同じ事業を活用して耕作放棄地を再生し、事業を行う予定であります。また、農協が実施しております伐採事業を活用し、耕作放棄地の発生を防ぐ方法もありますので、事業の周知を行っていきたいと考えております。

 

 次に、放任竹林対策と加工品の開発についてでございます。

 

 昨年度、県の雇用対策事業の補助を受け八西森林組合が市内五反田地区で事業を行っておりますが、これも単発的なもので、今年度は補助メニューから外れております。以前は農家の方が小まめにタケノコを掘っていたことから、その作業の過程で適度な竹林の整理ができていたようですが、最近はそれも余り期待できない状態でございます。竹は切ってもそのままでは売ることができず、伐採に係る収益はほとんど見込めません。八西森林組合に確認したところ、組合が実施する作業メニューの中にあるにはありますが、最近の利用者は1名のみとのことです。よそでは竹を使用した特産品として竹炭、竹酢などを製造している例もあるようですが、本市ではまだそのような取り組みについて承知をしておりません。今後は森林組合などから事情を聞き、深刻な状況があれば市としても対応を検討したいと考えております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  産業建設部長。

 

○産業建設部長(菊池賢造君) 
 農業後継者の結婚対策についてお答えいたします。

 

 八幡浜市青年農業者連絡協議会が年2回、女子青年との交流会を定期的に開催し、出会いの場をつくっております。また、西宇和農協がえひめ結婚支援センターと協力し、ミカン狩りなどを行いながら出会いイベントを毎年開催しております。成果といたしましては、これまで西宇和農協が開催するイベントにより3名の方が結婚に結びついたと聞いております。

 

 今後は、農業関係の枠内だけでなく、みなと交流館などによる若者同士でのより広い視点での取り組みも必要ではないかと考えており、なお検討してまいります。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  商工観光課長。

 

○商工観光課長(菊池誠一君) 
 大綱
3、商店街活性化対策についての1点目、商店街の空き店舗の現状と対策についてお答えをいたします。

 

 八幡浜地区の5つの商店街においては、平成21年度現在で263店舗のうち空き店舗は76店舗で28.9%の空き店舗率となっております。また、保内地区の本町商店街では、現在17店舗のうち空き店舗は6店舗で35%の空き店舗率となっております。

 

 このような中、八日市などでは空き店舗前へ出店者を配置し、にぎわう商店街を演出するなど民間レベルで細やかな工夫がなされているところです。

 

 また、平成234月からは新町角駐車場9台を供用開始、平成24年度4月には空き店舗だった土地を市に御寄附いただき、市指定文化財である矢野組代官屋敷跡を観光案内所として供用開始し、商店街を訪れる方の利便性向上を図るとともに、情報発信基地としても利用しております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  生涯学習課長。

 

○生涯学習課長(舛田昭彦君) 
 大綱
4、文化振興についての1点目、小・中学生への文化財講座の開設についてお答えさせていただきます。

 

 文化財は、地域がたどった歴史や文化を知る上で欠かすことのできない市民の財産です。小・中学生が地域の人々とともに学ぼうとする意欲に応える機会を提供し、生まれ育った地域を対象とした学習に取り組むことにより、郷土の歴史、文化に対する理解を深め、郷土愛を育むことは生涯学習にとって重要なテーマであり、身近にある国、県、市指定の文化財を学ぶ講座の開設に取り組みたいと思います。

 

 現在ふるさとの文化などを学ぶ機会として、市内の町並みや文化財などを探検する歴史文化探検を年6回程度実施しておりますが、残念ながら小・中学生の参加は多くありません。今後は、文化会館や中央公民館などの身近な公共施設などで地域の方々と小・中学生が一緒に学べる文化財講座を開設するとともに、学校からの要請があれば小・中学校へ出向いて講座を行うなど、ふるさとの文化財を知る機会を提供していきたいと思います。

 

 続きまして、2点目の市内文化財の公開についてでございます。

 

 八幡浜市では、平成2541日現在で市指定重要文化財30件、史跡名勝天然記念物21件、計51件の文化財を指定しております。このほか、国指定重要文化財が日土小学校と梅之堂三尊仏の2件、国指定特別天然記念物はカワウソの1件、国指定天然記念物はシュードタキライトの1件、国登録有形文化財は愛媛蚕種株式会社など10件、県指定重要文化財は6件あり、国、県、市合わせまして71件の指定となっております。

 

 文化財は保存し活用を図り、もって文化向上に資することを目的としていることから、議員御指摘のとおり公開することにより広く市民に知ってもらい、理解を深めていただくことが大切であると考えております。

 

 ただし、市内の文化財を1カ所に集めることは、損傷など文化財を保護する観点から、また費用の面から困難であると思われますので、公開の手法についてはDVDなどの映像を利用したものにしたいと考えております。

 

 また、現在旧八幡浜市の文化財と旧保内町の文化財を紹介した冊子が作成されておりますが、これを一つにまとめ、よりわかりやすく紹介する冊子にしたいと思います。

 

 今後は、文化財保護審議会、文化協会など歴史や文化に造詣の深い方々の意見を参考にしながら、市民の皆様の関心を高め、喜んでいただけるような形で文化財の公開をしてまいりたいと思います。

 

 以上でございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  住 和信議員。

 

○住 和信君 
 再質問をさせていただきたいと思います。

 

 大城市長の2期目の政治姿勢につきましては、昨日から再々いろんなところで説明されておりますので、私はきめ細かい2期目のやはり市政を、先ほど言われましたように座椅子とかいろんなところを、きめ細かいところで気を配っていきたいというようなことも言われました。本当にかゆいところに手の届くような状態の市政を心がけていただきたいと思っております。

 

 それから、選挙後の市民の融和対策でございますが、まだちまたにはいろんなところでいろんなことが言われております。選挙のしこりが残っております。これをいち早く八幡浜市のために、皆さん方市民全体が一丸となって八幡浜市の市政を担っていくというふうなことで、ぜひ融和対策については重要度というか、もう主な施策として考えていただきたいと思っております。

 

 次に、農林業の振興策でございますが、加工施設の建設については、先ほど農林課長から一歩も二歩も進んで考えていきたいということでございましたが、229月議会のところに市長が早急にいろんな事業を進めていきたいというふうなことを言われております。この3年間何をしておったのかということで、我々は、私のほうは憤りを感じております。何を計画をして、いろんなところについて何をしてきたのか、一歩二歩進めていくということでございますが、早急にこの問題については、港にみなっとができて直販所ができておるんですから、早くこういうものをつくり上げて、やはり産物として八幡浜の顔を売るというところを、早く加工をするというところをつくっていただきたいと思っておりますが、このことについては市長のもう一回所見をお伺いいたしたいと思っております。

 

 それから、有害鳥獣につきましては、これ先ほどいろんな予算を組んでおりまして、柵とか狩猟とかというような話が出ております。これについても予算をかなり組んでおられますが、次に出てきます放任園の対策が一番の鳥獣のすみかとなるようなことになると思います。これもあわせて、中山間直接支払制度の中でいろんな集落が一緒になって放任園を出さないという考え方をしていただきたいと。

 

 特に来年度、恐らく中山間の更新期になると思いますので、そのときにもううちはやめたがやけんというような大体高齢の方が、もううちは来年はその中山間終わるがやけん、もうここの園はやめるぞというような話をよく聞きます。その方が一番いい優良園地を放任されたら、またそこがそういうところですみかになってしまいます。中山間の支払い制度というのはそういう園地を出さないというのが一つの目的でございますので、ぜひこれは中山間直接支払制度の集落ごとにしっかりと考えていただいて、この集落制度を利用してやるんであれば、もう少ししっかりとした指導を農林課のほうでやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

 それから、竹林の問題につきましては、先ほど課長のほうからもし要望があれば考えていきたいということでございましたので、これらについてはよろしくお願いをいたしたいと思います。

 

 それから、農業後継者の結婚でございますが、これは難しい問題で、先ほど議員控室の中でもいろんな結婚問題について話をしておったんですが、結婚というのは大体男女の出会いというかいろんな意思によるものですので、なかなか難しいところはありますが、やはり結婚して次の世代の子供さんをつくらなければどうしても後にこういうものが残っていかない、八幡浜市が存続していかないという状態でございますので、これは後から出てまいります商業後継者も一緒なんですが、とにかく結婚をさせると、結婚をしていただくということを、市長みずから例えば結婚相談所の所長にでもなってやっていただきたいと。そして、いいところにこういう娘さんがおる、こういう男の人がおるということになれば、紹介をどしどししていただきたい、そして結婚を進めていただきたい。これはやはり市長の役目だと思いますが、この点についても市長の御所見をお願いいたしたいと思います。

 

 それから、大綱3の商店街活性化対策でございますが、空き店舗対策についてはこれはいろいろと問題がありますが、私も余り農業者でございまして、商店街のことについては詳しくないわけでございますが、ある商店主の方が、もう住さん、これ見てや、もうどがいしたて町を歩いてみても歩く人おらんやろうと、こういうところで、あんた、商売せい言うたって無理やろうというような話をよく聞かせていただきます。この間、八日市のときに私もそこの店へ半日おりました。ほしたら、八日市でもそこの店へ来られる方は本当に数名でございます。

 

 そういう状態で商業後継者をつくれといってもそれは無理な話でございますので、ぜひ今度みなっとができたわけですから、みなっとから新町商店街、大黒町商店街、そして保内のほうに行く、こういう道筋を何かいい方法がないか、つくっていただきたいと思います。例えばみなっとから天神通について、この通りから大黒町、それから新町商店街、それから矢野町商店街へ行く道筋でいろんなものが、よそへ行くとその合い中に露店を並べるとかというようなことも、月に1回か2回は露店をそこへずうっと野菜とか地元のものを並べて売る店をつくるとか、そういうやっぱり道筋をぜひつくっていただきたい。これは商工観光課長はプロでございますので、ぜひそこのところをお願いいたしたいと思います。

 

 次に、文化振興についてでございますが、今生涯学習課長のほうからお答えをいただいたわけでございますが、私は生涯学習のほうの文化財の小・中学生の教育も大事でございます。学校教育の中にこの文化財教育をどのようにされておるのか。小学3年か4年生ぐらいに地元のいろんな文化施設を回るとかというような恐らく学習があると思いますが、そこの中でこの文化財を、やっぱり八幡浜市の文化財を小・中学生の子供たちに知らせていくということを積極的な授業の中に取り入れていただきたい。これができないかどうか。ここに八幡浜の文化財と保内の文化財、先ほど生涯学習課の課長が言われましたが、これを一緒にしたものをテキストをつくっていくというようなことを言われましたが、この一緒にしたテキストを小・中学生の子供さんには必ず入学したらとか、小学校3年生になったらとかというときに1冊無償で配っていただきたい。そして、八幡浜の文化財をしっかりと理解していただきたいと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。

 

 それから、文化財の公開についてでございますが、先ほど生涯学習課の課長がDVDとかなんとかにまとめてということでございましたが、これは大いに結構なことだと思いますが、年に全部を公開しろとは言いませんが、何年かに分けて、ことしは保内地区、ことしは八幡浜地区のどの地区とかというようなことで公開して、この公開を1週間ぐらいして、そこの中で市民の方に見ていただくというようなことができないかどうか。これについてももう一回お答えをしていただきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

 

○市長(大城一郎君)
 住議員の再質問に対してお答えをいたします。

 

 2期目につきまして、2期目の市政で細やかな市政をお願いするということでありますが、市民の声が市政に反映する、これが私の政治姿勢でありますので、2期目につきましても市政懇談会を初めあらゆる機会を捉えながら、市民の声を聞きながら、それが市政に反映できるよう努めてまいりたいと思っております。

 

 それとともに、市民の融和対策、これにつきましてもやはり若い人たちがこの八幡浜市を自分たちの子供たち、孫たちのために今できることをしっかりしようといった形で熱い思いで選挙戦戦ってきました。その思いをしっかりと受けとめる。また、話し合いができる場を持ちながら、ともに今後八幡浜市やっていきたいと思いますし、またことしは選挙の年でもあります。この後参議院議員選挙もありますし、その後には市議会議員の選挙もあります。その選挙においてはやはり明るい希望の持てる元気な八幡浜市を目指せるような、そんな選挙にもしていきたいと思っているところであります。

 

 それから、2点目のミカンの加工場につきましては、加工場をつくるという方針で決定をしておりますので、今後は農林課を窓口として、先ほども答弁しておりますが、施設の内容、そして規模、場所の選定、運営可能な事業主体、これを見きわめながら準備を進めていきたいと思っております。

 

 結婚問題につきまして、今八幡浜市にもさまざまな問題が山積しておりますが、その中でも1番、2番に難易度の高い問題がこの結婚問題かとも私も認識をしております。私も過去女性団体の懇談会とか開催をいたしまして、やはり結婚問題については女性の力が大きいわけですから、皆さん方とともに今後結婚問題について考えていきたい、御協力もお願いしますと言いながらやってきております。

 

 また、八幡浜みなっとの中にはみなと交流館もできております。その中には若いボランティア団体の方々がいろいろと出入りをしていただいておりますので、ぜひ今後は若い人たちの間で結婚問題について考えるようなグループもつくっていただいて、若い力でお互いの友達を紹介する、その中に私も一緒になって相談できるような場所を設置しながら取り組んでいきたいと思っております。

 

 その他の問題につきましては、担当の部課長から答弁をさせます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

 

○副市長(橋本顯治君) 
 住議員の再質問のうち商店街の活性化の話がありました。商店街の活性化というのは、八幡浜だけでなしに、宇和島もしかり大洲もしかりで、旧商店街はどこも非常に苦戦をしているわけです。今回港のみなっとができて、後フジが来年
2月に開店した段階で商業集積が市の中心部にできます。そこに来られた人が市の商店街の中、もしくは保内町のほうまで自転車で行けるようなことを今目指しております。

 

 今御質問の中で天神通とかその辺のところを何とかできないかなというお話でありました。まず、さっきの答弁とも重なってくるんですけれども、商店街の中に目的となるようなお店が欲しいわけです。それはちゃんぽんであってもいいし、そこの店の売り物である何か特別なものなりが、そういうのがあれば、来られた方は流れていくわけです。それで、流れていく中でどの道筋がいいか、その道筋も何らかの形でデコレーションしていけるだろうというなことでありますので、もうその商店街の活性化を若い人がどのように進めていくかということも見ながら、どの経路がいいかということも見ながら、市として何らかの支援ができないか、また考えていきたいと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  農林課長。

 

○農林課長(山本健二君) 
 耕作放棄地の問題でございます。

 

 確かに議員言われるように、耕作放棄地につきましては中山間の担当と農業委員会が合同で毎年行っております農地パトロールで調査いたしましても、昨年から約1%ふえております。ただし、今までは耕作が困難な場所がほとんどでございましたけれども、近年やはり高齢化によりまして耕作しやすいところでもなかなか管理ができないというような状況も見えております。

 

 これからは、7月から市内全域におきまして人・農地プランの説明会を開催いたします。その人・農地プランの作成時に、まずそれぞれの集落の中心となる農業者の方を決めていただきまして、主に認定農業者であるとか青年の後継者の方が対象になりますけれども、将来的に5年、10年先の設計図を描くわけでございますので、その方に高齢者の方々の農地の流動化を図るということで少しでも耕作放棄地の減少あるいは歯どめに努めてまいりたいと考えております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  教育長。

 

○教育長(増池武雄君) 
 住議員の小・中学生の文化財教育についてでございますが、今回の教育基本法の改正、それから新学習指導要領で伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛するということがうたわれておりまして、現在取り組んでいるところですが、まだまだ足りないところもあると思っておりますが、現在実際にやっておりますのは、例えば宮内小学校でありますと総合的な学習の時間、
4年生で宮内について調べようということで、地域の石碑とかお地蔵さん、それから神社、お寺などを調べております。それから日土小学校あたりは総合的な学習の時間で、56年生でふるさと日土大発見というような学習で、ウラショウジ遺跡とか、銅山跡とか、鹿島神社とか、大わらじなど、そういうふうな勉強を現在しております。

 

 ただ、まだまだ取り組まないけないところがあると思いますので、例えば旧保内の文化財と、ほれから旧八幡浜の文化財は別になっておりますので、現在市誌の編さんも行っておりますので、ぜひ新しい新八幡浜市の文化財ということで発行できるようにいたしまして、それを子供たちにどういうふうに配布するかということはこれからの検討にさせていただいたらと思います。

 

 この後、生涯学習課長がありますので、その他はまたお願いいたします。

 

○議長(宇都宮富夫君)  生涯学習課長。

 

○生涯学習課長(舛田昭彦君) 
 文化財の公開について、年に
1回程度八幡浜、保内でそれぞれ公開ができないかという御質問でございますが、文化財を現地で見てもらうという方法で、例えば見学ルートをつくって、そういう方法など、できるところから検討していきたいと考えます。

 

 以上でございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  住 和信議員。

 

○住 和信君 
 再々質問させていただきたいと思います。

 

 農産物の加工施設の建設についてでございます。市長がもうとにかく前向きに進めたいということでございますが、前回も前向きに進めたいということでこのように3年間たったわけでございます。着工する、建設をどの時点で始めたいかということを皆さんの前で、来年になるか再来年になるか、そういうところをもう少し具体的に説明していただいたら、私どもも納得できるわけでございますが、これについてもう一回説明をお願いいたしたいと思います。

 

 それから、結婚対策についてでございますが、結婚対策については、これ本当に重要なことだと思います。これは本当に市政の一番の柱にでもしてもいいと私は思っております。そういうことで、ぜひ結婚対策については、これは農業後継者の結婚対策もそうですし、商業後継者もございますし、今結婚しない女性の方も結構おられます。そういう方も対象にして、やはり結婚して子孫を残すということは大事なことだということをもう少し皆さん方に知らせていただきたいと思っておりますので、これはぜひ、みなっとができたんですから、先ほども言われましたが、みなっとの中で、あの広場の中でいろんな交流ができないかどうか。そういうことが年に何回か、みなっとのその交流館の指定管理のメンバーでそういう計画ができないかどうか、そういうところももう少し考えていただきたいと思っております。これについては余りお金が要らないことでございますので、ぜひ考えていただきたいと思っております。

 

 それから、商店街のみなっととの連携についてでございますが、先ほど言われましたように、とにかく新町商店街とか保内商店街とかいろんなところに核をつくっていただきたい。核をつくって、保内商店街については今度レンガ倉庫の再開発のいろんな予算を組んでおられますので、そういうところがなるんではないかなというような気はするわけでございますが、核をつくって、そしてそこへ向いてみなっとへ来られた方々を流していただきたい。そういうことをもう少し早い時点で計画をしていただきたいと思いますが、それについてはいかがでしょうか。

 

 それから、文化財教育については先ほど教育長のほうから答弁がありましたが、小・中学生の中でも文化財教育については考えていきたいということでございますが、特にこういう冊子を、余りこれ市誌の編さんと同時にやっていきたいということでございますが、この一緒にした、こんないいものは要りませんので、小・中学生に配るのはもう少し簡単なものでも構いませんので、八幡浜の文化と歴史、これが子供さんたちに理解できるような冊子をぜひつくっていただきたい。これは私本当に希望しておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

 

○市長(大城一郎君) 
 加工場の建設につきまして、細かい点は部長のほうから説明があろうかと思いますが、私のほうとしても前向きに取り組みたいと言いながら何もできてないとこで本当に反省をしているとこですが、いろいろとことし
1年間検討しながら、遅くても来年度の当初予算には何とか予算という形で取り組んでいけるような形にしていきたいと思っております。

 

 それと、先ほど来より結婚問題言われております。この問題は本当に重要な問題でありまして、愛媛県といたしましても婚活事業を開始されております。その愛媛県の婚活事業も参考にしながら、市としても内部でもう一度しっかりと検証をしてみたいと思っております。

 

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

 

○副市長(橋本顯治君)
 商店街に核をつくったらどうかというお話でした。保内のほうにつきましては、新しい赤レンガが保内の町の核になるだろうと、そういう意味では八幡浜の町の核になるのが今のみなっとであると、そういう認識を持っております。

 

 商店街にどう核をつくるかになりまして、例えば人工的なものを市役所が税金を使ってつくっても、それがそのまま人が来るかといえば、なかなか当たってないところが結構全国にあるわけです。ほんな中で、みなっとに来た人が町なかに流れるような、そんなこと、どう工夫すればいいか、もう少し迷わせていただきたい、もう少しいろいろ検討させていただきたいと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  総務企画部長。

 

○総務企画部長(中榮忠敏君) 
 婚活の問題について、少し市長の補足をさせていただきます。

 

 県が結婚支援センターを設置をしておりまして、その中で市としてもそういう独身の男女の出会いのイベントに対する補助金、具体的な八幡浜婚活サポート補助金という制度を23年度から設置をいたしております。

 

 ただ、その実績が23年度が4件で22万円程度、補助金の額が、24年度の実績が3件で142,000円ということで、まだまだ全体、そういう登録をされとる企業も少ないのも実態あるんですが、よりこういう補助金制度を周知をして、たくさんの団体に企業に積極的に参画をいただけるような、それともう少しこの状態だけではなしにもっと別の取り組みができないか、しっかりと検討していきたいというふうに思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  農林課長。

 

○農林課長(山本健二君) 
 加工施設の問題でございます。

 

 先ほども申しましたように、7月から市内全域で人・農地プランの説明会を実施いたします。その場で加工施設に関するアンケート調査及びどういった施設がいいのかという意見を聴取しながら、農家の方たちがどのような施設を望んでおられるか、またいろいろな農業者の団体があります、その方たちからも意見を聞いた上で進めていきたいと思います。大変おくれて申しわけございません。これが実質的なスタートであると考えております。

 

○議長(宇都宮富夫君)  教育長。

 

○教育長(増池武雄君) 
 ただいまの文化財の件ですけれども、現在
34年生に「八幡浜のくらし」を配布しております。その中で、ただもうこれ一緒にしまして、八幡浜市の人物でありますと二宮忠八翁とそれから西山禾山翁が入っておりまして、保内のほうからは前田山とそれから二宮敬作が入った冊子をつくって今配布しております。ですから、その中でもう少し文化財を入れ込んでいくほうがいいのか、それとも別冊にしますと2冊配布ということになりますので、そこらあたりどちらがいいかはまた社会科部会のほうとも検討しまして、今回市誌も完成していきますので、そことあわせて考えていかさせていただいたらと思っております。

お問い合わせ

議会事務局
住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
TEL:0894-22-5998
FAX:0894-22-5963
このページの先頭へ戻る