一般質問 H24. 6 岩田功次 議員

公開日 2014年09月03日

質 問 事 項
社会保障問題をどう考えるか市長に伺う
地域の統治機構改革
哺乳類調査・生態系調査などから見えてきた問題と柑橘のジュース工場
八幡浜港振興ビジョンの今後の展開について伺う
安全・安心な生活環境保全の状況について伺う

 


 

〔岩田功次君登壇〕

○岩田功次君 
 それでは、私にとりまして
12回目の一般質問を始めます。1年生議員ですが、八幡浜市民のために精いっぱい頑張っているところです。どうか御理解をいただき、関係者様の誠意ある答弁を求めます。

 

 大綱1、社会保障問題をどう考えるか。

 

 市民サービスにおいて、年金、医療保険、生活保護の受給などの社会保障問題についての質問です。

 

 先ごろ、新聞、テレビのニュース報道等で日本の借金が1,000兆円を超えたとありました。自民党、民主党を初めとする過去の政治と日本の官僚社会がつくり上げた借金が1,000兆円であります。もう勘弁できません。ちなみに、今の政府が言う埋蔵金を多目に見積もって200兆円あったとしても、800兆円が足らない計算になります。また、社会保障費の国民負担率の予測を見ても、余りにも大きく、目を奪われました。若い世代の年金をだれが負担するのか。現在野田内閣は社会保障と税の一体改革を行っていますが、消費税を少々上げたとしても日本の社会保障はもたない、今のままでは国の年金も同様であり、20年ほどでつぶれると予測されています。この制度、仕組みは国策の問題であり、国家と国会議員の課題ですが、国会議員は市民、国民が選んでいます。市民にとって身近な社会保障の重要な問題について、地域の長である大城一郎八幡浜市長の意見を伺います。

 

 大綱2は、地域の統治機構改革について。

 

 国政でも統治機構改革は重要案件で、次期政権の課題であります。2回目の一般質問ですが、地域自治組織について、その後の進展と方向性について伺います。

 

 自立する地域を目指すために地域自治組織の制度導入を八幡浜市の総合計画の中でも計画していたが、その後の展開や予算計上が見えてきません。予算を地域に振り分け、地区でできることは地域に任す、本来の地域自治組織の仕組みについてどうするのか、理事者の方針、計画について伺います。

 

 以前の私の一般質問では、答弁で地域の自主防災会の話がありましたが、その後の運営を見てみると、自主防災会が予算的にも組織的にも地域自治組織の仕組みとは違う状況です。予算的にも自立する地区の自主防災会にはできないのかどうか、伺います。地域の小規模な災害や修理、対策は地域に任すのが得策であり、対応も早くなるのであります。

 

 大綱3、哺乳類調査、生態調査などから見えてきた問題、かんきつのジュース工場、イノシシ牧場、イノシシなどの加工工場について伺います。

 

 私はNPO法人かわうそ復活プロジェクトの哺乳類調査を担当しています。センサーカメラによる哺乳類調査を現在市内13カ所で行っていますが、そのイノシシ調査から見えてきたものがあります。農家が捨てたミカンや伊予カンなどを食べているイノシシがいた。八幡浜じゅうで何カ所も山の中にえさ場があるのです。冬のえさのない時期に、自然淘汰される冬に、12月、1月にはミカン、2月、3月、4月には伊予カン、デコポンなど、杉山、ヒノキ山に山盛りのごちそうが捨ててある。今のイノシシ被害の原因の一つだと考えます。10年も20年以上も前からこのような理由でイノシシを知らぬ間に育ててきた様子があります。この件に関しまして理事者の答弁を伺います。

 

 山に伊予カンなどを捨てなくて済む仕組みの提案1、農家の収入増強のためにも、また八幡浜の名産品開発のためにも、ジュース工場とかんきつ商品開発加工場が必要だと思います。捨てるミカンをお金に変える仕組みを早急に確立しなければいけません。来年春には港で八幡浜ジュース工場のジュースが売れるようにしたいところです。理事者の前向きな答弁を伺います。

 

 山にミカン、伊予カンなどを捨てなくて済む仕組みの提案2は、ジュースにもならない、傷ミカンや腐りかけたミカンの使用方法はイノシシの飼料用はどうでしょうか。捕まえたイノシシの一時保管場所、イノシシ牧場のえさにする提案です。ミカンで育てたミカンイノシシをブランド展開する。八幡浜市役所発表では6,000頭のイノシシがいるようです。どんどんとらなくては減りません。でも、ただ殺すのではなく、命をいただき、貴重なたんぱく源、資源として利用して、収入に変える仕組みも必要だと思います。こちらも理事者の前向きな答弁を求めます。

 

 しかし、現状ではジュース工場もイノシシ工場もリスクは大きいと思います。答弁も否定的な後ろ向きの答弁を用意されていると思いますが、生態系を壊しているのが人間ならば、山にミカンを捨てなくて済む仕組み、イノシシをふやさない仕組みを何かつくらなければいけないのであります。ミカンと魚のまち八幡浜のミカンについて、厳しい農業経営の中で頑張っている農家のためにも、お金に化ける可能性があるジュース工場だけは八幡浜市役所農林課でリスクを背負っていただきたいのであります。

 

 大綱4、八幡浜港振興ビジョンの今後の展開について伺います。

 

 水産振興の関連と集客の仕組みづくりとお客様サービスなどについてです。

 

 先月発表された平成23年度八幡浜市魚市場の取扱状況は、取扱量は前年に比べて9%増加したものの、魚価の低迷により取扱金額は1%の増加にとどまったとありました。漁業者だけではなく、市場関係者にとりましても厳しい環境がまだまだ続くのではないかと心配しているところであります。衛生管理型の魚市場も全国的にはふえつつありますが、魚の価格が劇的に向上したという話は聞いたことがない。

 

 そこで、質問です。

 

 ハード整備だけで成功することはありません。八幡浜港振興ビジョンの水産振興の拠点としてソフト的な戦略をどうするのか、伺います。ビジョンの中では、魚市場、どーや市場は特に大変に重要で、必ず成功させなければいけない事業になります。八幡浜市以外からお客様を集める仕組みなど、どのような戦略を考えているのか、伺います。

 

 大綱5、安全・安心な生活環境保全の状況について伺います。

 

 通学路の安全、災害避難路の安全についてであります。春先に、小学生の集団登校の列に車が突っ込む痛ましい事故が多発しました。運転手の問題ではありますが、八幡浜市の子供たちを守る手だてとして何か検討していることがありましたら、お聞かせください。

 

 以前に神山小学校PTA、八代中学校PTA、八代地区の要望で国道の通学路について危険箇所の改善のお願いがありましたが、大分時間がかかっています。現在の進捗状況をお聞かせください。

 

 また、市内での通学路、危険箇所の状況、市民からの改善要求状況をお聞かせください。

 

 津波の避難について、新川沿いで老人の自宅介護の方から津波警報が出ても2階に逃げるぐらいしかできないと相談されました。避難が困難な状況にあると言うのです。避難に援助の要る方について、八幡浜市での状況把握はどこまでできているのか、伺います。

 

 以上、大綱5点について簡潔でわかりやすい答弁を求めます。ありがとうございました。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 岩田議員の御質問、大綱
1、社会保障問題をどう考えるか市長に伺うという質問に対して答弁をいたします。

 

 国の財政状況は岩田議員御指摘のとおり憂慮すべき状況にあると認識をしております。国の社会保障給付費は2012年度、平成24年度予算ベースで約109.5兆円であり、32年前の1980年度、昭和55年度の24.8兆円に比べて約342%の増、また12年前の2000年度、平成12年度の78.1兆円に比べて約40%の増となっております。少子・高齢化の進行を初め社会経済状況が大きく変化する中、1960年代に基本的枠組みがつくられた現行の社会保障制度は、抜本的な見直しの必要な時期に来ているものと思っております。この問題については愛媛県の市長会や全国の市長会においても議論をし、提言や要望を行ってきたところであり、国民一人一人が安心でき、公平公正で自助、共助、公助のバランスのとれた、また給付と負担のバランスのとれた制度設計が必要と考えています。

 

 このような中、国会では現在まさに社会保障と税の一体改革について審議されているところであります。年金、医療など社会保障制度は市民生活と密接に結びついておりますので、重大な関心を持って状況を見守っていきたいと考えております。

 

 その他の質問に対しましては、各担当の課長から答弁をさせます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  政策推進課長。

○政策推進課長(大本孝志君) 
 大綱
2のうち地域の統治機構改革についてお答えをいたします。

 

 八幡浜市における自治組織は、地域ごとに地理的条件や規模、考え方、連絡方法などが異なり、長年にわたる歴史の中でそれぞれの組織のあり様が構築されております。このような中、住民に最も身近なコミュニティーとしての自治組織に対し市政懇談会の場、あるいは公民館や集落からさまざまな御意見をいただきながら、自治組織の特性に応じた支援を行ってきたところです。議員お話しのように、他の自治体においては地域の自治組織に予算を配分している例もあるようですので、そのような方法も今後調査研究し、当市における地域自治のあり方を考えてまいりたいと思います。

 

 また、自主防災会につきましては、地域の中での防災専門の組織として位置づけ、その活動目的が効果的に発揮できるよう支援の充実を図っているところでございます。

 

 なお、議員お話しの趣旨とは若干異なりますが、当初予算において新たに設けました市民提案型まちづくり事業補助金は、地域で実際に活動されている方々の思いを吸い上げようとして策定されたものであり、今後もお話の趣旨を踏まえながら工夫検討してまいりたいと考えております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  農林課長。

○農林課長(山本健二君) 
 大綱
3、哺乳類調査、生態系調査などから見えてきた問題についてお答えをいたします。

 

 まず第1点目、ミカンの廃棄とイノシシの増加についてでございます。

 

 山間部に廃棄されましたミカン、伊予カンなどはイノシシの越冬のためのえさになっていることは議員御指摘のとおりであり、鳥獣被害防止のために鉄筋さく、電気さくを設置し、銃やわなによる駆除をしながら、一方ではえさになる材料を放置しているといった矛盾した状況になっております。そのため、結果的には十分な駆除の効果に結びついていないのではないかと懸念しているところでありますが、これはかんきつ農家みずからが認識し、地域全体で取り組んでいかなければならない問題だと考えております。

 

 また、知らず知らずのうちにえづけをしていることによってイノシシが集落付近までおりてきているため、今後市といたしましてもJAや各共選を通じ、各種会合の際に適切な指導をしていただくよう働きかけるとともに、収穫期前には広報にもその旨掲載し、周知したいと考えております。

 

 続いて、大綱3のうち、2番、3番については一括してお答えいたします。

 

 ジュース工場につきましては、数年来要望もあり、市としましても何とか形にできないものかと検討しておりますが、事業主体や規模、用地の問題、採算性の点で前に進んでいないのが現状であります。今回新たに御提案いただきましたイノシシの一時保管場所、イノシシ牧場につきましては、大変ユニークな考えだと思いますが、これも用地、採算性など実現にはさまざまな問題があると思います。この点について議員予想どおりの後ろ向きな答弁でまことに申しわけありません。

 

 しかしながら、川上共選では選果の際の腐敗果を炭化装置で炭にして土壌改良に利用するなど、廃棄する量を減らす方策をとっている地区もあり、市としても廃棄ミカン対策を講じる必要があると考えております。いろいろな問題点は出てくると思いますが、それぞれの地区で腐敗果等を一時保管する場所を指定して、イノシシなどが入れないようにさくで囲むなど、何か具体的な方策をJAなど関係機関とともに検討したいと考えております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  水産港湾課長。

○水産港湾課長(滝本真一君) 
 大綱
4、八幡浜港、八幡浜振興ビジョンの今後の展開について答弁いたします。

 

 御指摘のとおり、魚市場が衛生管理型に変わっても魚市場の取扱量や取扱金額が直ちに改善することはないと考えていますが、これからは食の安全・安心を確保するためには衛生管理型の魚市場の整備が必要な条件と考えております。今後、魚市場の取扱量をふやすため、他地区からの魚の搬入を促すなどの方策を市場関係者と協議したいと考えております。

 

 八幡浜の水産物は種類が豊富なものの、気軽に購入できる機会や場所もなかったことから、水産振興の拠点として今回約1,000平方メートルの規模で16業者が出店する海産物直売所を整備し、一般消費者に新鮮で安価な魚介類を提供できるようにしてまいりたいと考えております。新たにできる海産物直売所は、従来のどーや市場のような業務用中心でなく、魚の下処理をするための加工スペースを設けるなど、消費者ニーズに合った展開を考えています。また、販売エリアも他店との仕切りや包装箱のスペースと分離するなど衛生管理に配慮した構造となっております。八幡浜水産物を幅広くPRし、市内外からのリピーター客を確保するには、販売する際に魚の特徴や食べ方について適切に説明できるスキルを持つことが重要と考え、シーフードマイスター養成のための経費を今6月補正予算で計上しております。

 

 以上であります。

 

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(中岡 勲君) 
 それでは、岩田議員御質問の大綱
5の安全・安心な生活環境の状況についての1点目、八幡浜市の子供たちを守る手だてについてお答えいたします。

 

 京都府亀岡市の悲惨な事故を初めとする重大事故が全国に発生しており、当市としてもより一層の交通安全対策の必要性を痛感しているところであります。特に、運転者側に起因する重大事故が発生していることから、まずは広く運転者の的確性の確認、安全教育の徹底などを求めていく必要があると思っております。

 

 市の交通安全に対する取り組みとしては、交通安全協会、違法駐車等防止推進委員会、交通指導委員会の3者が連携して、春、秋の全国交通安全運動期間や毎月20日の交通安全の日に市内各地区において街頭指導や交通茶屋などを行っております。また、交通指導委員会においては、今年度から新たな取り組みとして、交通安全標語を1文字ずつ1枚の看板にしたものを交通指導員が掲げて啓発する人間看板を実施し、運転者に対する交通安全の呼びかけを行っております。今後も、関係機関と協議しながらなお一層の取り組み強化を図ってまいりたいと考えております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  学校教育課長。

○学校教育課長(若宮髙治君) 
 大綱
51、八幡浜市の子供たちを守る手だてについてお答えいたします。

 

 現在、八幡浜市の各小・中学校においては保護者や地域、関係諸機関の協力を得ながら交通安全運動週間における交通安全指導や交通安全教室の開催、安全な登下校のための登校指導を継続して実施しているところでございます。また、各小・中学校に設定している児童・生徒を守り育てる協議会を中核として、地域の方々に見守り活動のお願いをしているところでもあります。

 

 さて、本年4月以降、登下校中の児童の列に自動車が突入し、死傷者が多数発生したことを受けて、教育委員会としては5月の校長会において通学路の安全点検と登校時の1列歩行や路側帯内の歩行指導の徹底を通知したところでございます。さらに、各小・中学校が作成した校区の安全マップの点検を八幡浜警察署に依頼し、点検をしていただいているところでございます。

 

 今後、平成24530日付の通学路の交通安全の確保の徹底についての文部科学省の通知に基づき、6月末をめどに保護者などとの危険箇所の抽出を実施いたします。次に、8月末をめどに、抽出された危険箇所について学校、保護者、道路管理者、八幡浜警察署、教育委員会による合同点検を実施し、対策が必要な箇所の抽出を行います。この際に、道路管理者や警察署から技術的な助言を得たいと考えております。そして、11月末までに各学校と教育委員会が連携を図って対策案を策定し、道路管理者及び警察署に要望を行っていく予定であります。

 

 なお、この作業の中で発見された危険箇所については、児童・生徒への注意喚起や指導を行うとともに、通学路の変更もあわせて検討していきたいと考えております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  建設課長。

○建設課長(矢野 武君) 
 大綱
52、道路の危険箇所の改善状況と市民からの改善要求状況についてお答えいたします。

 

 祇園橋交差点から八代方面へ向けての改良につきましては、平成229月に神山小学校PTA及び八代中学校PTAの要望を受け、八代区長さんが地元住民を代表して市のほうに要望に来られた経緯がございます。県土木事務所によって平成22年度と23年度には平面測量と予備設計が完了しており、今年度は県警本部との交差点協議や詳細設計を行い、地元説明会と一部用地買収の予定とのことであり、実施に向け着実に進んでおります。市といたしましても、県と協力しながら事業が円滑に進むよう努力してまいりたいと考えておりますので、実施の際は地元の皆様の御協力をよろしくお願いいたします。

 

 また、通学路や市道の危険箇所などについては、道路パトロールや市民からの要望や情報によって状況の把握に努めており、昨年度は約300件対応いたしました。中でも、かねてからの懸案であった祇園橋交差点に接続する市道矢野町五反田線について拡幅工事を行い、本年4月に供用を開始し、歩行者の安全や車の渋滞緩和を図ったところであります。今後も要望について速やかに対応し、改善を図りたいと考えております。

 

 以上でございます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(中岡 勲君) 
 大綱
53点目の災害時に援助が必要な人の把握状況についてお答えいたします。

 

 災害時に自力で避難することが困難な高齢者、障害者などの災害時要援護者の避難支援体制の整備は急務の課題でありますが、当市の対応といたしまして、要援護者に対する安全確保、配慮すべき事項などの具体的な支援策を講じることを目的として平成223月に八幡浜市災害時要援護者避難支援プランを策定しました。この中において、個人プランとして要援護者の身体状況、家族状況、支援者情報などを一元的に把握、管理するため、平成23年度に災害時要援護者台帳システムを整備しました。平成226月より台帳登録の申し込みを受け付けていますが、先般これまでに申し込まれた方々の台帳を自主防災会及び民生委員に配付しました。平常時においては地域での見守り体制の強化、災害時においては避難のための情報提供及び安否確認などに活用されることを期待しております。今後も災害時要援護者台帳システムの周知を行い、台帳登録を呼びかけるとともに、要援護者の避難支援体制の整備を一層進めてまいりたいと考えております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次君。

○岩田功次君 
 何点か再質問させていただきます。

 

 まず、社会保障問題についての市長の意見ですが、工夫検討はまさに市民のためにぜひ続けていただきたい、要望しておきます。

 

 ジュース工場について、大きな規模の工場でなくてもいいです。どうにかならないでしょうか。これに関しては市長と財政課長に答弁をお願いします。

 

 大綱4についての再質問です。

 

 八幡浜市内でも昔からあった魚屋さんは減りました。今ではスーパーマーケットで加工した魚を購入するのが主流になっている状況であります。ほとんどの消費者が丸ごと魚を買ってもさばけない、食べ方がわからないといった様子であります。八幡浜市の水産物を求めて遠くから買いに来られたお客様に対して、そういうお客様が来ていただくように、より現代の消費者に近い観点で考える必要があるのではないかと思います。その点に関して、市としてどのような考えか、もう一度伺います。

 

 大綱2と大綱5の一部についての再質問です。

 

 地域自治組織にすることによって地域の防災が本当にうまく機能するようになると思います。例えば、緊急用の備蓄品、毛布とか水とか水道、薬などの管理も含めてすべて地域で地域自主防災会が主流になってやると、それに対する管理運営もその地区からもう一つ細かい市民がそれぞれに行う。例えば八代地区では災害時に使う道具は公民館に置いてあるのではなく、それぞれの役員の家に置いてあるんですね。私の家にもヘルメットとかバールが置いてありますが、そのような災害が起きたときに使うべきものはそれぞれの端々に全部置いてある、なおかつこの前みたいな大災害のときには一極集中ではなく分散してそれぞれが機能する、まさにそういうふうなことが自主防災会のその目的だと思いますが、それでも予算的とか仕組み的には、言うたら今までの縦割りの社会構造になっているはずです。それをどうにか今回地域自主組織の仕組み同様に予算も持たせてやるっていうふうなことをもっと踏み込んで検討していただきたい。

 

 小規模ながけ崩れとか、土砂災害の初期対応とか、ごみなどの不法投棄の監視とか、簡易的な道路の修理、草刈りとか道づくりのガソリンの配布等々、地域の防災訓練もそうです、その緊急用の水とか食料を利用した災害時の炊き出しなどの訓練などもそれぞれが地域自治組織、地域の防災会でできるというように予算と仕組みをつくるということを検討していただきたい。そうすることによって市役所自体の仕事が減るだろう、負担が少なくて済むだろうというふうに考えます。今道づくりでも計画書を出して建設課にお願いしてその草刈りの油代をいただく、そしてそれを写真に撮って報告書を出すみたいな作業がもう全然なくて済むということになります。いま一度、市役所の仕事について見直しと組織の地域組織をつくるっていうふうなことに対しての見直す時期に来ていると思います。もう一度前向きな答弁をお願いします。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 岩田議員の再質問に対してお答えをさせていただきます。

 

 まずは、ジュース工場についてでありますが、私もこのジュース工場について、加工場については何度も答弁をさせていただきますが、私自身として何とか八幡浜市内でジュースの加工場をつくりたいというふうに思っております。これはやはり多くの農業者から言われておりますし、八幡浜はミカンと魚のまち、特にミカンのまちでありまして、ジュースにするのに他の自治体へ持っていかなければならないという状況を考えますと、何とか前向きに対応していきたいと思っておりますが、やはり先ほども申しましたように事業主体、そして用地の問題、採算性につきまして、やはりJAと市も関係の部課長、横の連携を踏まえて今後さらにジュースの加工場ができるような形で取り組んでいきたいと考えております。

 

 それともう一点、地域自治組織という点で岩田議員からすばらしい御意見をいただいたと思っております。やはり八幡浜市にもそれぞれの地域があって、その地域が組織として強くなることで八幡浜市の市の行政としての仕事も減ってこようかと思います。

 

 しかしながら、現在の八幡浜市を見回してみますと、少子・高齢化が進んでおります。確かにうちの地域は一生懸命やっているというような地域の自治体も数々あります。でも反面、高齢化によってなかなか平常時でも思うようにできないといったような自治体もあります。例えばその一つとして簡易水道の経営なんかあるわけなんですが、やはり簡易水道を守っていくのにもその地区だけではなかなか難しいというような現況も生まれつつあります。そういったところも踏まえて、今岩田議員が提案ありました地域自治組織、これは本当に市としてもそこら辺が強化されていけば市の行政も負担が減ってくるわけで、すばらしい案だと思いますので、今後すべての面から検討させていただいたらと思います。

 

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、岩田議員御質問のうち、現代の消費者に近い視点でどーや市場のあり方は考えてはどうかというお話やったと思いますけれども、この間も仲卸部会の人たちとさまざまに話をする機会がありました。どーや市場自身が、今まではプロの方、お店中心の仲卸やったわけですけれども、もっと消費者のほうに目を向けていかなくてはならないのではないかと自覚がすごい出ております。そっちの方向に向けて一歩踏み出したいというような話も聞いておりますので、市として、今回の新しいどーや市場ではスペースもありますので、そういうようなことを市としても応援をしていきたいというふうに思っております。

 

 それから、ちょっと市長とダブりますが、ジュースの件ですけれども、これはもう市長ぜひやりたいということで答弁をさせていただいた過去の経緯があります。実際に農協ともこれまで何回か話をしてきております。その中で、どうしてもかみ合わないところがあるわけですね。実際に要望が寄せられるのは、例えば伊方とか三瓶にある小規模のジュース、個人が持っていって、そこで搾って帰れるという希望がたくさんあります。農協のほうとしては、それは農協の思いのあるところではないので、大規模なジュース、農協全体として扱うようなものだったら農協もやれるんだけれどもというふうな話があって、それでかみ合わない。それで、伊方とか三瓶の場合には実際は第三セクターが中心になって小規模のものをやっています。八幡浜でそれにかわり得る第三セクターなり何かあるかと言えば、それがあればそういうところと連携してやっていけるわけですけれども、だから先ほどの答弁にありましたように、事業主体をどうしていくか、営業でやるわけですので、その辺のところをこれからいろんな港に施設ができていく中で、それらも含めて考えながらやっていきたいと、そういうふうに思っております。

 

○議長(宇都宮富夫君)  総務課長。

○総務課長(中岡 勲君) 
 岩田議員再質問の自主防災会の強化といいますか、育成といいますか、そういうところを中心的にやるべきではないかというふうなことでありました。自主防災会、昨年度までは補助金として年間
17地区に4万円ずつ68万円の補助を行ってました。確かにこの金額ではそういうふうないろんなことができないだろうということで、24年度からこの補助金を見直しまして、自主防災会の運営を強化したいというふうな観点から約3倍近い1967,000円を17地区98組織に補助金をするようにしました。まだまだこれでも不十分かもしれませんけども、一つ一つ自主防災会の強化に向けていろんなことをやっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 

○議長(宇都宮富夫君)  岩田功次君。

○岩田功次君 
 答弁ありがとうございました。

 

 その地域自治組織のことについてもう一つ、これは要望になると思いますが、言っておきたいと思います。

 

 全体でここはできるここはできないっていうのは、これはあると思います。地域を元気にするのに、元気なところには元気になってもらう、そうではないところは市がサポートして元気にする、もう全体的に元気にするためには、八幡浜全体を元気にするためには市役所の指導と仕組みづくりは絶対に要ることであります。

 

 例えばメセナとかちゃんぽんとか、市民が考えたことを今市役所が一生懸命やっています。文化的なこととか産業振興に対してはすごく市役所はためになってると思いますが、なかなかもう現状では丸投げして市が全部やっているような状況ではないでしょうか。例えば地域自治組織も全部丸投げではなく、必ず元気なところに活動してもらって、そこででも手に負えないことは市がサポートする、両方のその協力っていうのがとっても大切なことになります。ですから、もう全部任すっていうのではなくって、それぞれが頑張れるような仕組みをつくるようにしてください。要望して私の質問を終わります。

お問い合わせ

議会事務局
住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
TEL:0894-22-5998
FAX:0894-22-5963
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