一般質問 H24. 3 上田浩志 議員

公開日 2014年09月03日

質 問 事 項
市長の政治姿勢について
水産業再生の取り組みについて
入浴施設について

 


 

〔上田浩志君登壇〕

○上田浩志君 
 皆さん、おはようございます。

 

 それでは、質問通告に従いまして、大綱3点について質問をいたします。

 

 大綱1は、市長の政治姿勢についてであります。

 

 初めに、私は現大城市長を評価する同世代の議員であります。思えば平成21年、3候補による激しい市長選挙の中、大城候補は他のベテラン候補に比べ若輩と見られる節もありましたが、当時八幡浜市の悩みは中核病院である市立八幡浜総合病院の医師不足解消が何よりも先決事項でありました。一般的にははかり知れない医師組織の内情など、今もって医師確保は至難のわざとも言われます。しかし、大城候補はあえて医師確保を前面に出し、あわせて多くの課題を一身に受け見事当選され、晴れて若さあふれる大城政権が誕生し、時代の流れを感じさせました。

 

 就任後は、公約の医師補充を果たされ、引き続き山積する課題にも精力的に取り組まれる姿勢は頼もしく映りました。ことしは偶然にも八幡浜市制施行77年目の喜寿を迎えます。大城市政も、港湾・漁港の埋立地においては新魚市場、観光案内・交流拠点施設などの一大プロジェクトの完成、オープンを平成254月と定め、目標に向け力強く波動をしております。完成の暁には、港町八幡浜にふさわしい光景が映し出されると期待をしております。

 

 一方、ソフト面では厳しい対応もあり、次世代のためにも補助金の見直し、税金活用の見直しなど批判を受けながら進まれることもあるでしょう。特に関心事の市立病院の建てかえについては、昨年311日、東日本大震災後の計画であり、より慎重に対応されるものと理解をしております。

 

 周辺の課題としては、名坂道路の完成、大洲・八幡浜道路の早期事業化、伊方原子力関係の難問対応など、単年度、中・長期と適切に計画され、さまざまな重圧を乗り越えられ、市民が誇れるふるさと八幡浜づくりに鋭意取り組んでください。

 

 以上、概要の一部を列記しましたが、現市政にとってことしは仕上げの年であり、1期目の結びとしての年にかけるトップの姿勢をお伺いいたします。

 

 大綱2は、水産業再生の取り組みについてであります。

 

 東日本大震災で水産業の基地などが甚大な被害を受け、改めて水産業はかけがえのない産業であることを再認識し、地域住民にとっても雇用と暮らしを提供する重要な役割も果たしております。

 

 さて、八幡浜市の基幹産業である水産業は、公設市場となった1980年当時は水揚げを待つ漁船の列ができるほどにぎわっていましたが、トロール漁業の衰退などによる漁獲量の減少や長期にわたる魚価の低迷により、現在の取扱高は42億円程度となっており、昭和60年時の約3分の1に落ち込んでいる状況にあります。

 

 この苦境を打開するため、市の事業として高度衛生管理型の魚市場、水産物直売所、どーや市場の整備が進められており、消費者ニーズを先取りした新魚市場は付加価値の向上や流通コストの削減に大きな役割を果たすものと期待され、かつての活気とにぎわいを復活させる唯一の漁港施設であります。その中でも一番大切なことは、底びき網漁業などの漁船漁業を守り、伝統的に強い仲買の流通ネットを維持しながら方策を構築することが必須で、そのためには漁業者、市場関係者、行政の協力体制が不可欠であると考えます。

 

 そこで、以下3点について質問をいたします。

 

 1点目は、高度衛生管理型の新魚市場についてであります。

 

 八幡浜地方卸売市場には、沿岸の宇和海を中心に宇和島市や大分県などから約200種類の魚介類が水揚げされています。しかし、昭和55年ごろから取扱量は右肩下がりで、近年はピーク時の約5分の1となっており、水産業復興の切り札と位置づけられている四国有数の水産物流通拠点として新魚市場に今後どのようにして集荷力向上を目指すのか、気になる課題だけに具体策をお伺いいたします。

 

 また、防災上の観点から、魚市場は威勢のいいてやてやという競りの声が響き渡り、現状では重要な情報を聞き漏らすおそれがあります。万が一災害が発生した場合、新魚市場とあわせ交流拠点施設は大勢の観光客などの速やかな避難が求められます。

 

 そこで、避難に際し正確な情報の伝達及び海辺の集客施設だけに避難場所への誘導などについても今後慎重に検討されると思いますが、具体案があればお聞かせください。

 

 2点目は、漁業経営の安定化についてであります。

 

 当市は、愛媛大学と連携し、八幡浜市水産振興基本計画を策定し、低価格の漁獲物を利用した新たな加工品開発などにも取り組み、学校給食、高齢者福祉施設などへの導入を検討しているところですが、漁業者の所得向上、もうかる漁業を実現するには、季節によって価格の変動が大きいアマギ、タチウオ、ハモなど、低迷する時期の採算の合わない1キロ当たり100円程度しか値がつかない魚を利用するだけでは漁師の手取りは上がるとは思えず、魚価の向上につなげるには最低価格を決め、維持することが持続のかぎとなります。魚のまち八幡浜ならではの発想であり、市としても助成金または補助金など名目は別として、支援策が必要と思いますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。

 

 3点目は、流通販売についてであります。

 

 前回の一般質問で大島は厳しい環境の地域であるが、視点を変えれば不利が有利になり、時計のとまった学校校舎などを活用してはどうかと質問しました。このほど大島の廃校を利用し、アワビ、ナマコなど磯根資源を養殖する研究施設を整備することとなり、大島の新たな産業として定着を目指し、この事業の成功と島民皆様の連携を期待するところであります。

 

 そこで、将来的に高額取引が期待できる加工品の製造販売につなげることが大切で、この事業を通して中国などへの輸出にも取り組み、こうした販売対策を通して水産業の持続的な発展が期待される力強い産業へと転換していく中で、改めて市全体の水産業振興を図るよい機会だと考えますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。

 

 大綱3は、入浴施設についてであります。

 

 公衆浴場は江戸の昔より銭湯と呼ばれ、庶民の語りの場、いやしの場として長く続いてきましたが、時代の変化に追いつけず、我が町からも公衆浴場がなくなることは寂しい限りであります。私が子供のころに通った近所の銭湯は既に廃止されており、振り返ると一本釣り漁船が係留、唯一楽しみの銭湯でいやされる姿が夕暮れの港町と銭湯の漏れる明かり、いかにも絵になる情景は昭和の人情に触れた思いが残ります。

 

 さきの港湾振興ビジョン検討の中でも入浴施設の設置要望があったことは記憶に新しいところであり、また現在の白浜温泉も道路拡張に伴い立ち退きの対象となっており、地域の方々から惜しまれる声も聞かれます。

 

 そこで、以下2点について質問をいたします。

 

 1点目は、公衆浴場の再生についてであります。

 

 最近、入浴を通して心身の健康をはぐくむ浴育を提唱し、お父さんと一緒に銭湯に行き、ふろのマナーを学び、広い湯船でリラックスできることなど、子供に銭湯の魅力を紹介しているところです。また、よく耳にする孤独とか無縁社会など厳しい時代をあらわす言葉がはんらんする今日、高齢者の出会いの場として公衆浴場は必要と考えます。

 

 そこで、今後まちづくりの中で公衆浴場の再生について検討の余地はないものか、お聞かせください。

 

 また、現在当市においては公衆浴場の経営の合理化、市民の保健衛生の向上を図る目的での補助金制度はありますが、民間事業者が新規に公衆浴場設置経営をする場合は市としてどのような支援を考えられるのか、あわせてお伺いをいたします。

 

 2点目は、温泉施設の設置であります。

 

 隣接する伊方町、大洲市は温泉水に恵まれ、入浴施設を開設して観光、集客の一役を果たしています。当市でも温浴施設にかける思いは今もって深いものがあり、過去にも温泉水脈の調査をされましたが、残念ながら成果がとれず、地理的条件の厳しさを痛感し今日に至っております。

 

 このたび、現市政のもと、将来につなぐ八幡浜振興ビジョンに取り組み完成を待つばかりであります。ただ、市民サイドでは温泉入浴施設がセットされているのではと淡い望みを抱かれていたようですが、現実は厳しい結果であります。東日本大震災以降、公共建物の耐震強度がクローズアップされ、今回広域事務組合所有の観光センタービルの耐震診断調査が実施されていると聞き及んでいます。このビルは大洲市に関係するもので、利用者の安全確保を使命とする公共の建物だけに慎重に検討されるものだと理解しています。また、ビル完成が昭和49年であり、当時と現在では大きく変化しており、特に振興ビジョンとの整合性など、発展する港町八幡浜にふさわしい解決を期待しております。

 

 そこで、仮に現地での建てかえとなれば、ぜひ市民願望の温泉入浴施設(循環型)を組み入れ、過去の努力に報い、九州への玄関口である八幡浜港としてPRの役目を果たすものだと考え、やがて誕生する振興ビジョンの集客にもよい結果をもたらすものと思います。

 

 循環型温泉入浴施設の実例として、民間の温泉施設大洲臥龍の湯が運営されております。今後とも大洲市のお力添え、御理解の中、八幡浜市での温泉施設設置は観光ビル再生時以外考えられませんが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。

 

 以上、大綱3点についての質問を終わります。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 上田議員の大綱
1、市長の政治姿勢についてお答えをいたします。

 

 上田議員のこれまでの3年間の評価に対しまして、まずもってお礼を申し上げます。私も順風、逆風さまざまありますが、いかなる場合でもしっかりと前を向き、平常心で市政推進に努めてまいりたいと考えております。

 

 なお、市長の政治姿勢につきましては、昨日の萩森議員の質問に対して答弁したところですが、私の1期目の結びに当たり、仕上げの年として来年度にかける意気込みということでありますので、もう一度答弁をさせていただきます。

 

 私は平成214月の市長就任以来、市政は常に市民の参加を得て、その意思を十分反映し、深い理解と協力のもと推進されるものであると考え、市民が主役のまちづくりに主眼を置き、行政運営を行ってまいりました。そのため、2年目から毎年市政懇談会を通じて17地区すべての公民館にお邪魔をさせていただき、市民の皆さんとひざを突き合わせ市政に対する生の声を聞かせていただいたところです。また、各施策の決定の過程においても、可能な限り市民の方々や関係団体等の御意見をお伺いすることとし、庁内だけで決定するようなひとりよがりな市政となることがないよう留意するとともに、常に公正公平な開かれた市政推進に努めてまいりました。

 

 そして、市民の皆さんから要望の強かった医療体制の整備や東日本大震災を契機とした地域防災体制の充実、地域交流拠点施設の整備、地域高規格道路や国道378号の整備促進などを市政の重要課題と位置づけ、24年度を私の1期目の締めくくりの年として全力で取り組んでまいる所存であります。今後とも市民が主役であることを肝に銘じ、市民の皆さんが誇れるふるさと八幡浜の創造を目指し、市民の皆さんと一緒に取り組んでまいりたいと思います。

 

 その他の質問に対しましては、副市長並びに担当の課長から答弁をさせます。

 

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、上田浩志議員御質問のうち、大綱
3の入浴施設の分についてまとめてお答えをさせていただきます。

 

 昔は八幡浜市に非常にたくさんの温泉、銭湯が立地しておりました。現在、今お話しの白浜温泉を含めたった2つになってしまっているということについては非常にもう感慨の深いものがあると思います。

 

 それでは、答弁に入らせていただきます。

 

 公衆浴場とは、公衆浴場法と公衆浴場の確保のための特別措置に関する法律、これらの規定により温湯、潮湯または温泉その他を使用して公衆を入浴させる施設であるという定義があります。公衆浴場は、県条例で一般的な銭湯である普通公衆浴場、それから健康ランドやスーパー銭湯などと言われるようなその他の公衆浴場、この2つに分類されております。現在、市内にはこのうちの普通公衆浴場、これが2カ所、今お話ししましたけど、営業を行っておって、入浴料金は大人、12歳以上、これが360円、中人、6歳以上12歳未満が150円、小人、6歳未満が60円という同じ料金になっております。

 

 普通公衆浴場への支援としましては、八幡浜市公衆浴場設備改善事業補助金交付要綱及び八幡浜市公衆浴場振興対策事業補助金交付要綱、この2つに基づいて公衆浴場経営者が実施する設備改善事業に対する補助と下水道使用料に対する補助を行っています。

 

 しかし、銭湯の経営を取り巻く環境には非常に厳しいものがあり、全国的には1年間で約250軒、県内におきましても松山を中心に8軒程度の普通公衆浴場が廃業を余儀なくされている状況です。廃業の要因としましては、まずは家庭ぶろの普及、それからスーパー銭湯などの影響、あと経営者が高齢化しておられることなどが主なものとなっています。

 

 今回、今お話しの銭湯経営者のうちのお一人が街路白浜大平線道路拡幅工事の対象となっていることから、2度お話をしまして、2度目は先月17日に県との用地交渉などの状況を市のほうからお尋ねしたところ、全体面積のうち6割程度が用地買収の対象になると、だから現在地において引き続き経営することは困難であるというお話を伺っております。市としても非常に心配してるところであります。経営者御本人は今もって銭湯の営業継続について思案中であるとのことであり、引き続き継続されるかどうかなどの御意向をお伺いしたいと思っております。

 

 入浴施設については、なかなか経済的に成り立ちにくいということを業界関係者の方からお話を聞いたことがあります。ただし、今議員お話しのように市民各層、議員各位から入浴施設の整備について強い要望をいただいております。場合によっては市内から銭湯がなくなるという懸念もありますので、市内において新しい公衆浴場またはスーパー銭湯的な施設、これが立地可能かどうか、またその際どういう支援が必要かなどということについて、まずは今後予算をつけて調査をしてみる必要があるというように考えております。

 

 それから、観光ビルの建てかえのときに温泉施設をそこへ入れてはどうかということですけれども、観光センタービル、現在耐震診断調査をちょうど行っており、ことし6月ごろに結果が出る予定であり、まずはその結果を踏まえて耐震改修か改築かを判断することになります。観光センタービルを改築するのであれば、あわせて入浴施設を設置してはという前向きの御提案であります。これにつきましては、今ほどお話ししましたように、まずは調査をして経営可能がどうか、経営主体の問題もありますので、その可能性についてあわせて検討していきたい。循環型の銭湯はどうかと、循環型の温泉にしてはどうかというお話もありましたので、これに含めてもその調査の中であわせて検討していきたいと思っております。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  水産港湾課長。

○水産港湾課長(滝本真一君) 
 上田議員の大綱
2、水産業の再生についてお答えいたします。

 

 まず1点目、高度衛生管理型の新魚市場についてですけども、新魚市場にどのようにして集荷力向上を目指すのかというのと、新魚市場交流拠点施設の災害時の避難体制についてですけども、まず1点目の平成22年度の八幡浜魚市場の取扱量は9,200トン、42億円ですが、市町村別の生産状況を見ますと、八幡浜市の取扱量は2,100トン、約11億円で全体の2割強にすぎず、その多くは伊方町、西予市、大洲市の周辺市町を初め大分、高知など他県から搬入されるものであります。漁獲量の減少に伴い、漁獲物の取り込みの動きが一部で見られることから、今後市外からの水産物の集荷をふやすには他市場より高い価格がつくような何らかのインセンティブを設定することも必要ではないか、検討してまいりたいと考えております。

 

 次に、現在建設中の新魚市場や交流拠点施設は沿岸部に位置し、災害の影響を受けやすいことから、魚市場関係者はもとより来訪者の安全を確保するため、災害時における情報伝達の確保、避難訓練の実施等施設の管理体制のあり方について万全を期したいと考えております。

 

 次に、2点目の漁業経営の安定化についてですが、漁業経営の安定に関する施策としては、漁業者に対して漁業経営に必要な機材等を購入する際の利子補給や大島で離島漁業再生支援交付金事業を実施しているほか、八幡浜漁業協同組合が国の補助を受けて建設中の冷凍冷蔵庫についても市独自で上乗せ補助を行っております。魚価向上が漁家経営の向上に欠かせないものの、八幡浜市外から広範囲に集荷される現状あるいは市場の自律性を考えると、最低価格の設定や魚価の直接補助は現実的には困難であります。

 

 八幡浜市の漁業は底びき網が中心で、その漁獲物は網ですれたり規定外のサイズであるため、全体の3分の1程度が低価格で取引されております。鮮魚が流通しにくいこれらの魚について、市では地産地消の一環として学校給食等の新たな用途の検討をしております。加工産業の育成は魚価向上による漁家経営の改善だけでなく、新たな雇用にもつながることから、今後も引き続き加工産業の育成について幅広く支援してまいりたいと考えております。

 

 次に、3点目の流通販売についてですが、八幡浜の水産業は魚市場を中心として展開してまいりましたが、最近の水産物の流通は市場一辺倒でなく産直や直販等の流通チャンネルの多チャンネル化、すし類や煮魚、焼き魚等の調理済み製品の増加等消費者ニーズが多様化しているだけでなく、魚市場での取扱量の多いタチウオやイカなどは中国や韓国向けへの輸出も増加しています。今後の水産業を占うキーワードとしては6次産業の推進化と高齢化する漁業者対策であり、漁獲量が減少しても加工産業の育成や多チャンネル化した販路を確保することによって安定した魚価を確保できる体制の整備や、豊富な地域資源を活用し、高齢者でも適用可能な産業創出を図ることが必要と考えております。

 

 以上であります。

 

○議長(宇都宮富夫君)  上田浩志君。

○上田浩志君 
 それでは、再質問をさせていただきます。

 

 大綱31点目、公衆浴場の再生についてでありますが、先ほど副市長のほうより銭湯、スーパー銭湯を含め可能かどうか予算をつけて調査するという方向であるというふうに御理解します。

 

 そこで、前向きに検討するのであれば、私は平成19年の一般質問でミカン剪定枝をボイラー熱として活用してはどうかと質問し、今後研究してまいりたいという答弁でありました。

 

 そこで、このたびの入浴施設において具体的な取り組みとして、ミカン剪定枝、間伐材などを利用し、チップ状にした後、入浴施設の原料として使用し、エネルギーの地産地消をアピールしてはどうかというふうに思います。

 

 また、現在の白浜温泉利用者には浴室のない家に住んでいる高齢者が多数おられます。この地区から入浴施設がなくなることは、利用者の生活維持を考えると白浜地区での施設計画が必要であると考えますが、あわせて副市長にお伺いをいたします。

 

 それからもう一点、大綱32点目であります温泉施設についてであります。

 

 市長、この写真見えますでしょうか、見えますか。この写真は、観光センタービルから写したもので、近くから写したものであります。正面には外海から八幡浜港内を守る佐島、左は諏訪崎自然公園と白色の魚霊塔、右は天に耕して至ると称される段々畑、中でも晩秋の夕暮れどきは心に残るものを感じます。この写真は現魚市場から写したものであります。懐深い入江と急ぎ船、照らして迎える魚市場、授かりし天然の良港と風景は自然界からの贈り物で、港町八幡浜の消えない貴重な財産であります。この2つを見て、これを生かし、市内、市外を問わず多くの方々が利用される場の活用にならないものかと考え、ぜひ市長の英断による実現に期待を寄せるところであります。ぜひ市長にお伺いをいたします。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 上田議員の再質問に対して、温浴施設に対する熱意を聞いたわけでございますが、私も温泉好きでございまして、市外の温泉、いろいろなところに子供を連れていった経験がございます。また、最近では、先般宇和島のきさいや広場に行ってみましたら、やすらぎの里から温泉を持ってきて足湯というのを開設されておられました。やはり道の駅、全国津々浦々あるわけなんですが、そこの附帯施設として何が喜ばれているかというところでアンケートがありました。その一番が温泉ということも出ておりまして、温泉の重要性、また皆さん方が本当に望まれている、そういったこと、そして議員さんが強く主張されたことは十分理解をしております。

 

 また、今ほどお示ししていただきましたように八幡浜のすばらしい風景、景色を八幡浜の特産品にというようなことでございますので、その場に設置できるかどうかも踏まえて、ぜひとも次回6月議会にそういった調査の予算を計上して、前向きに取り組んでいきたいと考えます。

 

 以上です。

 

○議長(宇都宮富夫君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、上田議員再質問のうち、残りの部分についてお答えさせていただきます。

 

 まず、ミカンの剪定枝とか間伐材をボイラーの燃料として使えないか。これは西予のユートピア温泉なんかがバイオ燃料でやっていると聞いておりますので、そういうことも、熱量的にはどういうのがある、ちょっと専門的な知識はありませんけれども、可能かどうか考えてみたいと思います。

 

 それから、高齢者の方が銭湯がなくなったときに家庭ぶろがない場合にどうするかというお話でした。これにつきましては、たちまちの話があれば、いろんな施設で、介護認定を受けておられる方についてはデイサービスなどで入浴されていると思うんですけども、そんなところが対応可能かどうかみたいなことはちょっと考えてみる必要があるのかと、事実上ゼロになった場合、ことは思います。

 

 それから、どこに立地するかということで今市長答弁でしたけれども、港の景色のいいところ、港の5階にふろができたらすばらしいな、なお思いとしては同じであります。

 

 高齢者の方が利用されるということも考えたときに、市の中心部、人口超密地区のほうがいいのかなと、そこに高いところをつくるのかなと、いろんな案が出てくるかもしれません。それはまたこれから調査の中で一生懸命考えていきたいと思います。

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