一般質問  H22. 12 松本昭子 議員

公開日 2014年09月03日

質 問 事 項
結婚支援について
商店街の活性化について
ワイワイスタンプ事業について

 


 

〔松本昭子君登壇〕

○松本昭子君 
 皆さん、おはようございます。

 

 久々の質問で皆さんに頑張れよと言われまして、多少緊張しております。私は、質問通告書に従いまして、大綱3点について市長並びに関係理事者に質問をさせていただきます。

 

 大綱第1点、結婚支援、婚活について。

 

 今日、日本社会で大きな問題と言われている少子化問題、その大きな原因の一つと言われているのが適齢期男女の晩婚化と未婚化と言われています。身軽で自由な生活を楽しむ未婚者が独身貴族と呼ばれ、結婚はしてもしなくても構わない人生の選択肢の一つだったのはバブルがはじけるまでで、今日の不況は結婚をしたくてもできにくいものに変えていきました。結婚と出産に関する全国調査によると、現代の独身男女が結婚しない、できない理由として最も多いのは、適当な相手にめぐり会わないで、男女ともに約半数を占めています。

 

 政府は、少子化対策の一環として平成21年度補正予算に初めて結婚支援を盛り込みました。これを受けて地方自治体が主催する結婚支援が各地で始まり、愛媛県でも実施され、県の主催で八幡浜市でも婚活が開催されました。昔は地域に世話やきおばさんがいて、仲人を生きがいにしている方もおられ、頼りにされていました。今では見合いの世話をする人も少なくなってきました。

 

 先日、数人の独身男性に結婚について聞いてみますと、結婚はしたいけど出会いの場がない、いいなと思う人がいても言い出せないととても消極的です。今日男性にとって結婚はしたくてもなかなかできないといった深刻なものになってきています。

 

 そこで、3点についてお伺いいたします。

 

 1、平成17年の国勢調査の未婚率によれば、30から34歳の男性47.1%、女性32%が独身となっています。八幡浜市の状況はどうなっているでしょうか。30から34歳、35から39歳、40から44歳の独身男女はどのくらいおられ、未婚率はどうなっているでしょうか。このままの状態が続くと、20年、30年後にはひとり暮らしの高齢者が大幅にふえるのではないかと危惧されますが、予測はどのようになるでしょうか、お伺いいたします。

 

 2、県主催の八幡浜市で実施された婚活はどのようなもので、成果はどうだったのか、お伺いいたします。

 

 3、少子化対策はもちろん独身男女にこの町でいい出会いをしてもらうためにも、市で結婚支援、婚活を積極的に取り組み、結婚しやすい環境をつくり、出会いの場をどんどんセッティングしてほしいと思いますが、どのように思われるか、お伺いいたします。

 

 大綱第2点、商店街の活性化について。

 

 八日市であれだけにぎわう商店街が、ふだんは通勤、通学の通り道で、買い物客は少なく閑散としています。八日市、旬彩市、よろずマーケットと定着しているイベントには活気があり、人が集まります。高齢化の進む八幡浜市にとっては、歩いて買い物に行ける商店街がなくなれば大変なことになります。地産地消が叫ばれている今日、私たちももっと町と生き、町を思う気持ちを高め、地元での買い物を心がけ、我が町への思いを自覚し、元気な町にしたいものです。

 

 先日、テレビで富士宮の焼きそばがB級グルメで全国区になるまでの10年間の話がありました。このままではふるさとがなくなる、焼きそばでまちおこしをしようと、最初は会社員の方、主婦の方たち13人で立ち上がり、富士宮やきそば学会、やきそばG麺を立ち上げ、このおいしい焼きそばを日本一にしようという情熱、ふるさとを思う愛がB級グルメ王に2年連続となり、町が活気づき、あらゆるところで焼きそばが食べられ、何よりも地元の人が焼きそばを好み、焼きそばを食し、焼きそばで町を活性化させたという話がありました。

 

 八幡浜市でも商工会議所青年部が平成18年にちゃんぽんでまちおこしをと、保内町と八幡浜市との合併記念日である328日をちゃんぽん記念日と制定し、記念式典も開催され、その熱意と行動力に感動いたしました。それから、八幡浜ちゃんぽんバイブルを発刊したり、八幡浜いとなみ観光地図を作成したり、八幡浜ちゃんぽんの認知度アップによる集客増進、県内外への広報活動を行ってこられ、市でもちゃんぽん係長まで誕生しました。

 

 今、市外からも土日にはちゃんぽんを食べに来られる人が多いと聞きます。長い行列ができている店もあります。しかし、市民全体の思いとしては盛り上がりに欠けると思います。ちゃんぽんでまちおこし、活性化をと考え全国に発信をするためには、市民挙げてまちづくりをしようという意識の高揚とアイデアと工夫、熱意が必要なのではないかと思います。

 

 そこで、2点についてお伺いいたします。

 

 1、中心商店街は町を代表する顔であり活気が欲しいものですが、商店街は空き店舗が目立ちます。中心商店街の空き店舗はどのくらいあり、空き店舗率はどのようになっているのでしょうか。

 

 2、商店街の空き店舗を利用してちゃんぽんの提供できる店を出店し、どこに行ってもちゃんぽんが食べられるちゃんぽんロードにしてはどうかと思います。やる気のある若い人の力を掘り起こし、市が何らかの形で支援し、オリジナルなちゃんぽんで競い合い、市外客はもちろんのこと、まず地元の人で盛り上げ、町に人が集まり、にぎわい、町に活気をもたらし、雇用対策や景気対策にもなると思いますが、どう思われるか、お伺いいたします。

 

 大綱第3点、ワイワイスタンプ事業について。

 

 買い物客の市外流出を食いとめようとワイワイスタンプ事業が平成4年にスタートし、ピーク時には加盟店が110店舗を超えていたものが、59店舗になり、長引く不況と消費低迷で、18年間続いたスタンプ事業を中止するということで、1122日、新町商店街で買い物券との交換を始めたところ、スタンプをためていた人が殺到し、30分で交換できなくなったという記事が出ておりました。それからが大変です。人の集まるところではワイワイスタンプの話で持ちきりで、私のほうにも何人もの方から苦情の話がありました。原因は周知徹底がされていなかったこと、そんな中一部の人にだけ交換をしたということです。

 

 そこで、3点についてお伺いいたします。

 

 1、スタンプはサービスで出されているとはいえ、集めるお客様にとっては一枚一枚のりで張り、たまっていくのが楽しみで、何十冊もためているという人がたくさんおられます。廃止をするならもっと時間をかけて周知徹底ができなかったのか、お伺いいたします。

 

 2、新聞報道によると、市内じゅうに8,000万円分が出回っているということですが、このような数字がわかっているなら、到底交換できないことが予測されると思います。なぜ500万円の資金で還元するという結論になったのか、お伺いいたします。

 

 3、今回新聞におわび文が八幡浜スタンプ事業協同組合から出ておりました。その中に、今回お客様全員に平等にお返しすることができなかったことを深くおわび申し上げます、お手持ちの台紙は当面の間処分されませんようお願い申し上げますとあります。ぜひ信頼回復のためにも、お客様に喜んでいただき、納得していただくことを計画していただきたいと思いますが、どのようなことを計画されるのか、伺います。そして、このワイワイスタンプ事業の件で市として支援する考えがあるかどうか、お伺いいたします。

 

 以上で質問を終わります。

 

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 松本議員の大綱
1、結婚支援についてのうち、3、市が結婚支援、婚活に取り組んではどうかについてお答えをいたします。

 

 愛媛県では、平成2011月に設立されたえひめ結婚支援センターを通して、結婚を希望する独身男女でメールマガジンに登録した者に対し、そのきっかけとなる出会いの場を提供しております。えひめ結婚支援センターは、県がバックアップしているため、参加者も安心して参加できるというメリットがあり、平成221130日現在で、交流会、イベントを500回開催し、延べ14,221人の参加があり、1,885組のカップルが誕生し、72組から結婚の報告を受けているとのことでございます。

 

 また、県内の応援企業が149団体、協賛企業が459団体、ボランティア推進員が201人、そのうち八幡浜市内の応援企業は5団体、協賛企業が11団体となっております。

 

 これまで本市において開催されたイベントとしては、昨年6月のえひめ結婚支援センターと八幡浜法人会の共催イベントのほかにも、おさかな牧場の主催で2回、西宇和農協、梅美人の主催でそれぞれ1回開催されております。直近としては、ことしの95日に真穴の青壮年同志会の主催により、また103日には西宇和農協の主催により交流イベントを開催しているようでございます。これらを通じて40組のカップルが誕生しており、中には結婚に至ったカップルもあると聞いておりますので、大変喜ばしいことだと感じております。

 

 市が主催となって結婚支援、婚活を進めてはどうかという御提案でございますが、行政が直接主催者となって実施するというのはなかなか難しいと思いますが、県の取り組みとしてえひめ結婚支援センターを通じたいい仕組みがあり、市としても今後は市内の団体と連携して、団体による積極的な取り組みに市が支援をするといった形で地域に根差した結婚支援の活動ができないものか、積極的に対応を検討していきたいと考えております。

 

 その他の問題につきましては、副市長を初め各担当課長から答弁をさせます。

 

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、松本議員御質問のうち、ワイワイスタンプ事業のうちの市として救済策の予定はあるのか、その第
3番目の項目についてお答えをします。

 

 救済策については、商店街で計画されていることは聞いておりますけれども、最終的にどのようなものとなるかということはまだお知らせをいただいておりません。

 

 それから、今回のことは単にスタンプ事業協同組合だけではなく商店街にとっても大きな打撃になるものと、そういうふうに受けとめられております。今後、八幡浜の商店街が一丸となってどのようにして信用回復を図っていかれるのか、計画をお示しいただき、支援の要請があれば、商工会議所の御意見などもお伺いしながら対応を検討していきたいと思っています。

 

 以上です。

 

○議長(萩森良房君)  政策推進課長。

○政策推進課長(中榮忠敏君) 
 松本昭子議員の大綱
1、結婚支援についてのうち、1点目、本市の未婚率と今後の予測についてお答えをいたします。

 

 平成17年の国勢調査によれば、本市の30歳から34歳の未婚男性は238人、未婚率が42.3%、未婚の女性は166人、28.8%、35歳から39歳の未婚男性166人、32.9%、未婚女性115人、19.7%、40歳から44歳の未婚男性111人、19.5%、未婚女性74人、12.9%となっております。このままの状態が続けば、20年、30年後には大幅にふえることが危惧されるが、予測はどうかという御質問でございますが、これはこの30歳から44歳の未婚者が今後も結婚されなかった場合の仮定の話になりますが、先ほどの30歳から44歳の未婚男性が515人、未婚女性が355人でございますが、20年後ということで試算をしますと、50歳から64歳と比較をしますと、未婚男性で269人、未婚女性で136人ふえる結果と試算をされます。さらに、30年後につきましては、同様に60歳から74歳の未婚者と比較をいたしますと、未婚男性で426人、未婚女性で171人ふえる結果と思っております。これは病気による死亡と諸般の事情を全く考慮していない数字でございますので一概には申せませんが、いずれにしましてもこのままの状態が続けば、20年、30年先にはお一人で高齢を迎えられる方が大幅にふえることは否定できないのではないかというふうに思っております。

 

 次に2点目、昨年八幡浜市で開催をされました県主催の婚活イベントの成果は、についてお答えをいたします。

 

 議員が申されました標記のイベントは、えひめ結婚支援センターと社団法人八幡浜法人会との共催により、昨年の613日に八幡浜センチュリーホテルイトーにおきまして、20代から50代の独身男女各50名、合わせて100名の参加のもと、開催をされております。

 

 内容としましては、自己紹介の後、プロフィールトークとして男女それぞれ50人の参加者が11ですべての異性の方と順次会話をしていただきながら、生演奏、ワイン等をお楽しみいただいた後、カップリングシートに気に入った相手の番号を記入していただいたというなことでございました。その結果、このときは11組のカップルが誕生しておるようでございます。この11組がその後どうなったかにつきましては、残念ながら私どもでは把握できておりませんが、定員100名に対して申し込みが160人ございました。また、100人の参加者のうち11組のカップルが誕生したというふうなことで、22%の確率でカップルが誕生しておるということでございますので、有意義な催しであったのではないかなというふうに考えております。

 

 以上でございます。

 

○議長(萩森良房君)  商工観光課長。

○商工観光課長(菊池誠一君) 
 松本議員の大綱第
2、商店街の活性化について、1点目の中心商店街の空き店舗の状況についてと2点目のちゃんぽんを活用した空き店舗対策についてを一括してお答えいたします。

 

 空き店舗対策を含め当市の中心商店街活性化策については、関係団体が取り組む各種イベント、それからボランティア活動の実施、地域商品券の発行など、国、県、商工会議所等関係機関との連携を密にして支援をしているところでございます。

 

 残念ながら、商店街の空き店舗率については年々上昇しており、えひめ産業振興財団実施の平成21年度商店街実態調査におきましては約30%になっております。

 

 こうした中、商店街の空き店舗利用といたしまして、八幡浜市ちゃんぽんを取り入れ、商店街にちゃんぽんロードをつくる案は大変興味深いものがあります。ただし、他市の同種事業の実例などを参考に、営業として成り立つかどうか十分検討していく必要があると考えます。

 

 なお、空き店舗へ出店希望者がありましたら、そういう支援につきましては商店街と連携して対応をしていきたいというふうに考えております。

 

 続きまして、大綱第3、ワイワイスタンプ事業についてのうち、1番、事業廃止における周知徹底の方法について、2番、引きかえ額の設定についての2点について、スタンプ事業協同組合に確認した事柄などをもとにお答えいたします。

 

 ワイワイスタンプ事業は、事業開始後、旅行やグルメ等の各種イベントで多くの方に楽しんでいただき、商業振興、商店街の活性化に一定の効果を果たしてきただけに、今回の事態は大変残念に思われる次第でございます。

 

 まず、1番の事業廃止に係る周知期間が短かった理由といたしましては、1115日の臨時総会で事業廃止を決定した際に、時間の余裕を置かず手続をする必要があると判断され、事務処理のスケジュールを計画されたためということでございました。

 

 続きまして、2番の交換資金の額500万円の算出根拠につきましては、保有する処分可能な資金から経費を差し引いた額が500万円であり、額が少ないのではという点につきましては、事業開始以来指導を受けているコンサルタントが計算して出した返還所要額、その額が約200万円であり、その2倍以上を用意しているため、今回の混乱には至らないだろうと受けとめていたということでございます。

 

 以上でございます。

 

○議長(萩森良房君)  松本昭子君。

○松本昭子君 
 丁寧な御答弁をいただきましたので余り再質問はないんですが、婚活のことについてなんですけど、私たちちょっと女性会でもその婚活を取り上げようという話をしましたら、あらゆるところから電話がかかって、やっぱり
50前の方、40過ぎてもう結婚が無理じゃないかなと思われるような方のお母さんがすごく心配されて、そういう人たちの集まる場をつくってしてもらえないかなというようなこともあるんですけど、これ今のままでいきますと、本当に将来は結婚せずのひとり暮らしのお年寄りの方がふえるんではないかと本当に危惧しております。

 

 このえひめ結婚支援センターですか、それは県が何かつくられているかどうかわかりませんけど、こういうのを周知徹底して、八幡浜でも何かお世話をやきたいなというようなグループの方なんかも結構おられるんですが、そういう人もどのようにしていいかがちょっとわからない。昔の人みたいに11のお見合いというのはもう今される方も嫌がりますし、なかなかできないんで、公民館にしろ、女性団体にしろ、青年団にしろ、そういうのを、婚活を今度したいんですよというようなことがありましたら、そこには何らかの形でノウハウ、教えるとか支援するとかというのをしていただきたいと思うんですが、どうお考えでしょうか。

 

 それから、ワイワイスタンプのことなんですが、本当に商店街やお客様が困っておられます。新町なんかでは、もう新町では買い物をしないなんか言われて、本当に困ってどうしようかと緊急会議を開いたりされましたけど、一回こういううわさがたってそういうことになりますと、なかなかお客さんに戻ってもらうのが難しいということで、ワイワイスタンプ事業には別個の問題ですから協力できなくても、商店街、商工会議所なり、そういうとこを通じてお客様に還元するということをぜひしていただきたいと思うんですが、お伺いいたします。

 

○議長(萩森良房君)  市長。

○市長(大城一郎君) 
 松本議員の再質問に対して答弁をいたします。

 

 結婚支援についてですが、議員おっしゃるとおり、高齢化とともにこの問題は少子化とも密接に関連しておりまして、市としても重要な問題だととらえております。

 

 そこで、えひめ結婚支援センターとも連携をとりながら、市内の各団体の皆さんが婚活について活動されるといった場合に、市もしっかりと支援をしていくつもりでおります。よろしくお願いいたします。

 

○議長(萩森良房君)  副市長。

○副市長(橋本顯治君) 
 それでは、ワイワイスタンプの分についてお答えします。

 

 言われたように、八幡浜市の中央部の商店街にとっては、今回のことは皆さん非常に危機意識を持って受け取っておられとると思います。市としては、商店街の方がどのような名誉回復、挽回の策を出してこられるのかと期待を持って見守っているところです。先ほどお答えしましたように、必要な措置については商工会議所とも相談して、できるだけの支援を検討していきたいと思っています。

 

 以上です。

お問い合わせ

議会事務局
住所:愛媛県八幡浜市北浜一丁目1番1号
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